こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『ホワイトルーキーズ2』佐竹アキノリ

2023-01-24 20:35:25 | 読書感想
 
今回のローテーションは、清水は産婦人科、風見は小児科で、その初日に緊急帝王切開手術に当たってしまい、二人とも無力感に苛まれる。
対しての朝倉は、緊急外来で表面の穏やかさの裏で、理不尽な患者に内心毒づくのだった。
一方、沢井は、患者からトラウマになりそうな仕打ちを受けそうになる寸前で朝倉に助けられる。

最近、医師が描く病院を舞台にした小説が多いように見受けられますが、私の読むその一部の小説と比べると、医療の現場がよく描かれているように思えます。

例えば患者さんを診察する時の対応はもちろん、患者さんご自身とそのご家族の言動、行動、時には一般的には犯罪行為なのに…という事など、いい事も悪い事も描いています。

3巻も出ているようなので、読もうかと考えています。
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『ホワイトルーキーズ』佐竹アキノリ

2023-01-24 20:07:57 | 読書感想
 
2020年春、新型コロナウイルス感染症が世界中で流行の兆しを見せ始めていた頃。

四人の研修医が、北海道の『空知総合病院』に採用された。

医学生には変人が多いというが、風見司が研修初日に出会った清水涼子、朝倉雄介、沢井詩織は、そうでもない様子なので、いくらか安心していた。
と言っても、地方の病院によっては誰であろうと採用せざるを得ずワケありの人物がいたりもするし、風見自身がそうであるので、人の事は言えなかったりする。

研修初日から現場で心肺蘇生を開始せざるを得ない状況になったりして、結構、物語に引き込まれます。
そして研修初めのそれぞれの科は、風見と清水が内科、朝倉は麻酔科、沢井は外科がら回るようになったようです。

風見は、不器用で採血が苦手な清水のために練習台になったり、結構いい人?
その不器用な清水は、誰よりも真面目で熱心、頑張り屋。
朝倉は、明るくノリの良い外面とは裏腹に、色々と重いものを持っているようで。
沢井はぶっきらぼうだけど、悪い子じゃない。

私が今まで読んだ事のある病院を舞台にした小説の中では、病院の日常を丁寧に書いていて好感が持てます。
ただ、医療介護など経験した事の無い方の中には、読むのに向いていない方がいるかもしれません。
少なくとも、食事前、中には読まない方がいいでしょう。
色んな意味で、リアルでした。
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