深津純の語りから始まるこの物語。
のちにバレエダンサーで振付師となる萬春についての話です。
JUNこと純のHALこと春の出会いは、バレエのワークショップ。
HALは時々、どこかを見ていた。
JUNも見られているようで見られていない、全体を見ているような不思議な見方が気になっていた。
HALの周りには、数多溢れんばかりの才能を持った少年少女が、きらめくばかりに存在していた。
2番めの語り手はHALの叔父の稔。
3番目は彼と同じバレエ教室に通い、のちに作曲家になった滝澤七瀬。
4番目にして、ようやくHAL本人が語り始めます。
そこまで3人の関係者が見てきたHALの真意はどこにあるのか?何を感じ考え思ってきたのか?
そういう意味では、この物語にはミステリ要素も強いのかもしれません。
あと、私の勝手な見方ではありますが、もしかしたら恩田さんは「さすがにこれは映像では再現できまい」という「挑戦状」と言うと語弊がありますが、小説でのみ描ける物語を書こうとされたのではないかと感じました。
すべての登場人物の個性がが生き生きと息づく、素敵な群像劇でもありました。
他にも現代ならではの個性もあるのですが、読んでからのお楽しみという事で強くお薦めします。
のちにバレエダンサーで振付師となる萬春についての話です。
JUNこと純のHALこと春の出会いは、バレエのワークショップ。
HALは時々、どこかを見ていた。
JUNも見られているようで見られていない、全体を見ているような不思議な見方が気になっていた。
HALの周りには、数多溢れんばかりの才能を持った少年少女が、きらめくばかりに存在していた。
2番めの語り手はHALの叔父の稔。
3番目は彼と同じバレエ教室に通い、のちに作曲家になった滝澤七瀬。
4番目にして、ようやくHAL本人が語り始めます。
そこまで3人の関係者が見てきたHALの真意はどこにあるのか?何を感じ考え思ってきたのか?
そういう意味では、この物語にはミステリ要素も強いのかもしれません。
あと、私の勝手な見方ではありますが、もしかしたら恩田さんは「さすがにこれは映像では再現できまい」という「挑戦状」と言うと語弊がありますが、小説でのみ描ける物語を書こうとされたのではないかと感じました。
すべての登場人物の個性がが生き生きと息づく、素敵な群像劇でもありました。
他にも現代ならではの個性もあるのですが、読んでからのお楽しみという事で強くお薦めします。
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