こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

散り椿

2012-05-20 00:00:00 | 未分類
葉室麟さん『散り椿』を読みました。

藩を追放され浪人の身の上だった瓜生新兵衛が、亡くなった妻の遺言のために、
かつての故郷・扇野藩に戻ると、藩内は跡目争いのため分裂していた。

多くの武士が領民を巻き込んで次々と死んでいきます。
それは新兵衛の親友だった者も同様で、皆、様々な理由から倒れていきます。

人生に後悔は多いのですが、これは、あまりにも痛々しく思います。
逆に流浪の身とはいえ、新兵衛の人生が真っ当に感じられました。

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『このミステリーがすごい!』大賞10周年記念10分間ミステリー

2012-05-19 00:00:00 | 未分類
『このミステリーがすごい!』大賞作家によるショートショートミステリーが並んだこの本。

六十年添い遂げた老夫婦を描いた「柿」
防犯心理テストを受けた消防団と意外な成り行きを描いた「防犯心理テスト」
幼児虐待の悲惨で意外な結末を描いた「転落」
ここまで臆病(?)なのかと思わせる「臆病者の流儀」
今後の成り行きを考えるとゾッとする「ベストセラー作家」
少しホッとさせるお茶目な作品「十枚のエチュード」
主人公を理解できる自分が怖い「澄み渡る青空」
不気味だけどそそっかしい客を描いた「十一月の客」
今後の展開が不安になる「女の勘」
戦時中の悲話を描いた「サクラ・サクラ」
人の見かけによらない怖さを描いた「永遠のかくれんぼ」
ファンタジー風味の「沼地蔵」
ほのぼのと意外な結末を見せてくれる「父のスピーチ」
M・Aさんの某作品により、読み始めから結末が分かってしまった「私のカレーライス」
が、特に好きです。

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『亜米利加にも負けず』アーサー・ビナード

2012-05-17 19:28:27 | 本と雑誌
亜米利加ニモ負ケズ 亜米利加ニモ負ケズ
価格:¥ 1,785(税込)
発売日:2011-01-26

アメリカで生まれ育ち、現在は日本に住み、結構、日本語を使いこなしているアーサーさん。

宮澤賢治の「雨ニモマケズ」とアメリカの郵便局のスローガンが、似通っていながらどこか違っていることを教えてくれました。
また、古典落語の「しわい屋」も、16世紀のフランスに似た話があるそうで、探せば世界中に似たアイディアがあるのでしょうね。

逆に、それぞれの国の言葉独特の美しさや面白さも紹介してくれます。
読みながら、もしかしたらなまじな日本人より日本文化に精通しているのかも、と思いました。

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亜米利加にも負けず

2012-05-17 00:00:00 | 未分類
アーサー・ビナードさんのエッセイ『亜米利加にも負けず』を読みました。

アメリカで生まれ育ち、現在は日本に住み、結構、日本語を使いこなしているアーサーさん。

宮澤賢治の「雨ニモマケズ」とアメリカの郵便局のスローガンが、
似通っていながらどこか違っていることを教えてくれました。
また、古典落語の「しわい屋」も、16世紀のフランスに似た話があるそうで、
探せば世界中に似たアイディアがあるのでしょうね。

逆に、それぞれの国の言葉独特の美しさや面白さも紹介してくれます。
読みながら、もしかしたらなまじな日本人より日本文化に精通しているのかも、
と思いました。

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『はやく名探偵になりたい』東川篤哉

2012-05-16 19:28:46 | 本と雑誌
はやく名探偵になりたい はやく名探偵になりたい
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2011-09-17

烏賊川市に住む探偵・鵜飼杜夫とその助手・戸村流平が解き明かす、様々な殺人事件の謎。

とてつもなく頼りなく、探偵の依頼も少ないこのコンビが、どういう訳か全ての謎を解き明かします。
発言も行動もいい加減なのに、どうしてなのでしょうか?

今回は短編集ですが、中でも「宝石泥棒と母の悲しみ」で一番気持ちよくトリックに引っ掛かりました。

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