こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『COVERED M博士の島』森晶麿

2015-01-11 19:28:09 | 読書感想
かつて愛した女性を自殺によって失ったアキラは、瀬戸内海O島に住むM博士の全身整形を受けることによって、新しい自分として再出発することを選んだ。

鏡の無い博士の住まいで出会ったのは、同じく博士の全身整形を受ける過程の二人の女性と看護師、そして博士の婚約者のレイコだった。

全身整形も済み、彼女たちと平穏に過ごすはずがM博士の首なし死体が発見され、お互いに疑心暗鬼にとらわれるようになった。

果たして、この事件の結末は!?

人の心を弄ぶ犯人の最後が、呪われてあれ、と思わずにいられませんでした。
森さんも、結構ヘビーな話を書かれるのですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1月10日(土)九州交響楽団ニューイヤーコンサート

2015-01-11 15:23:45 | 音楽


昨日、ウェルとばたで開催された九響のニューイヤーコンサートに行ってきました。

プログラム

<J.シュトラウスII 生誕190年>

J.シュトラウスII世      喜歌劇「こうもり」より
                   序曲 
                   公爵様、貴方の様なお方は ★
                  エジプト行進曲 作品355
                  ワルツ「春の声」作品410 ★
                  ワルツ「ウィーンの森の物語」作品325
                
                     ―休憩―

ヴェルディ            歌劇「ナブッコ」より
                    序曲
プッチーニ            歌劇「ラ・ボエーム」より
                    私が街を歩くと ★
                   交響的奇想曲
J.シュトラウスII世&ヨゼフ ピチカート・ポルカ
J.シュトラウスII世      ワルツ「美しく青きドナウ」作品314


アンコール

プッチーニ           私の大好きなお父さん ★

不明曲

J.シュトラウス        ラデツキー行進曲

★はソプラノ独唱

このようになっています。指揮とお話は、現田茂夫さん。ソプラノは鷲尾麻衣さん。コンサートマスターは扇谷泰朋さんでした。

「こうもり」の序曲で引き込まれ、「公爵様、貴方の様なお方は」で鷲尾さんのチャーミングな歌い方にキュンとして始まりました。

「エジプト行進曲」では、オーケストラの皆さんが「ラララ」と歌わなければならないというところに楽しみ、「春の声」でまたしてもうっとりし、「ウイーンの森の物語」で優雅な気分になりました。

「エジプト行進曲」で、現田さんが団員の方にインタビューされてましたが、メロディーを演奏するバイオリンでも、歌うより演奏の方がいいと仰っていましたし、チェロの方は難しそうでしたね。

休憩を挟んで第二部ではヴェルディ。
彼自身の情熱的ではた迷惑な人生についても、紹介してくださいました。
確かに「ナブッコ」の序曲は、起伏に富んだ曲でした。

再び鷲尾さん登場。
「私が街を歩くと」は、「公爵様、~」に比べて堂々とした歌い方のように思えました。
後者は、コケティッシュという感じです。

ラストは「美しく青きドナウ」踊りだしたくなる曲ですね。優雅でもあるんですが。

アンコールは「私の大好きなお父さん」と分からない曲とJ.シュトラウスの「ラデツキー行進曲」

分からない曲は、後半、ピストルの空砲を鳴らすらしいのですが、曲名も作者も知りません。誰か教えてください。

「ラデツキー行進曲」は、みんなで楽しく手拍子を打って終わりとなりました。

そうそう、話は戻りますが「交響的奇想曲」は譜面が高くてなかなか演奏できないとか。
いい曲なので、できるだけ演奏して広めていきたいと、現田さんが仰っていましたよ。

とても楽しく、気持ちの良い時間を過ごすことができました。
また、行きたいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『読書狂の冒険は終わらない!』三上延 倉田英之

2015-01-09 19:39:53 | 読書感想
ビブリオマニアの作家、お二人の対談集です。

ここからは、感想といいますか対談への割り込みメッセージです。多分。

モダンホラーは苦手なので手を出すつもりはありませんが、江戸川乱歩と横溝正史はそのうちと思っています。
赤川次郎さんは私が買わなくてもと思ってしまうので、多分、読まないでしょう。
『生者と死者』は、図書館では仕掛けが楽しめないので買うしかないかな?

挫折した本は数知れずですが、中にはそれが漫画家さんの竹本泉さんと一緒だと知った大作もありました。
読みにくくはないのですが、何だか退屈でした。

谷川俊太郎さん訳の『マザーグース』好きでしたねー。
例に上がった怖いものもはっきり覚えていますが、それも含めて良いと思っています。
あっ!もしかして谷山浩子さんの曲『COTTON COLOR』は、これが発想の元?

『ブラック・ジャック』は、飛び飛びにしか読んでいませんが、年配の女優が全身整形をしてもらう話が特に印象に残っています。

本の整理は事ある毎に親に言われています。
本棚からあふれた本を何とかしろと。
しようと頑張ってはいるのですが、私も本好きをこじらせた人なのでしょう。
もう、お二人のトークにうなずくことしきりで、それでもお二人には遠く及ばなくて、なのに親には叱られてばかりで。
本好きにはたまらない本です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『天の梯 みをつくし料理帖』高田郁

2015-01-08 19:36:28 | 読書感想
とうとう十巻目のこの本で完結です。

澪が目指す料理人としての道とは、どのようなものなのか?
あさひ太夫こと幼なじみの野江の身請けのための四千両は、どのように捻出するのか?

大きなテーマはもちろんのこと、脇役であった人々の様々な問題を余すところなく解決してみせ、大団円に導いた高田さんの腕に感服しました。

それぞれの主要人物の後日譚も楽しみにしつつ、澪と野江の末永い幸せを祈ります。
いい結末でうれしいのですが、終わっちゃったんだなーという寂しさもかみしめています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『夢巻』田丸雅智

2015-01-06 19:27:47 | 読書感想
アンソロジー集『物語のルミナリエ』でデビューした、田丸雅智さんの初のショートショート集です。

『蜻蛉玉』で、どこか江坂游さんの気配を感じたのは私だけでしょうか?
『妻の力』で宇宙の力を、こう妄想するとは思いませんでしたし、『大根侍』では、大根をそう扱うとは思わず、『綿雲堂』『岬守り』には、ほんわか温かい思いを抱き、と主にファンタジー系のショートショートを楽しませていただきました。

一番はやはり、表題作の『夢巻』ですね。
次の本では、切れ味鋭いショートショートも読みたいです。
『海色の壜』というタイトルで出ているらしいので、本屋に注文しています。
楽しみにしています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする