こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『星から来た船(下)星へ行く船シリーズ8』新井素子

2019-08-10 19:40:11 | 読書感想
テロリストに対抗するために水沢さんんと太一郎さんが去ったあと、真樹子さんも犯罪に近い手段で宙港に乗り込むことにし、麻子もそれに乗った。
祥子ちゃん達を始め、人質たちは救出できるのか?

コバルト文庫版に比べると、テロリストさんもヨーロッパ系になりましたね。
まあねー、宇宙まで出て行って、日本人や日系人ばかりが出てくるのは、どこかしらおかしいんですよね。
日本にしか住んだことの無い我々も、多くの外国人に接することが多くなったので、慣れたってことでしょう。

あと、書き下ろしでは、ようやく、あゆみちゃんと太一郎さんが、19年の時を経て帰ってきます。
かと言って、あゆみちゃんの姿が見えたり、声が聴けたりするわけではないのですが、麻子さんの独白だけで、その存在が感じられて、安心します。
任務を全うできたのですね。ありがとう。お疲れ様。そして、お帰りなさい。
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『トロイメライ』村山早紀+げみ

2019-08-09 08:38:07 | 読書感想
げみさんのやわらかい色合いのイラストと共に、村山さんの3つの短編が、本になりました。


表題作は、温暖化によって春に気温が36度になってしまう時代で、世界の人口が西暦二千年頃の半分になってしまったにもかかわらず、戦争を始めてしまった人類の愚かさと、それでも何とか変えようとする、子どもたちの決心が描かれています。


「桜の木の下で」は、猫が主人公。
「秋の祭り」では、雛人形が主役だったりします。


三編とも、温かい中に、少しの寂しさと切なさが隠れています。


お薦めです。

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『星から来た船(中)星へ行く船シリーズ7』新井素子

2019-08-06 19:58:16 | 落語
星間宇宙船に祥子ちゃんを捨てた偽名、ヤマダ・ハナコこと、蘇我亮子と、月村真樹子がケンカしないように、小型宇宙艇を借りて追いかけることにした水沢所長と麻子。

土星に着いてみると亮子の元恋人がとっちらかっているわ、真樹子がぶっ飛んだ思考で祥子ちゃんを引き取ろうとしているわで、大混乱。
さらにそこに宇宙港でのテロが起きたりして。

麻子さん以外は突っ走っていた水沢探偵事務所の物語、中盤です。
もう何度も読みましたが、ホント、所員の皆さんが善意と良心の上で、暴走していて笑えます。
下巻で、どこに着地するのか?未読の方は、お楽しみに。
既読の方はしみじみ思い出しながら味わいましょう。

あと、書き下ろし短編では、太一郎さんと水沢所長の駄目さにおける相似点が描かれていて楽しいです。
ただ、ねえ。
現代においては、鍋でご飯を炊けない方も多いのではと思うのですが、どうなんでしょう?

最後に、夏休みの宿題には向かない本です。
これの下巻で全8巻ですから。
ただ、軽いSF好きにはもってこいなので、先生の評価を気にしないなら、お薦めです。
面白いですよ~♪夏休みの感想文に使おうと思ったアナタ!どうする?まとめるのも大変よ(^^♪
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『弥助、命を狙われる 妖怪の子預かります8』廣嶋玲子

2019-08-06 14:30:01 | 落語
妖怪奉行所の牢獄から逃げ出した紅珠は、執着する相手・月夜公を手に入れるために弥助の命を狙うと宣言する。

弥助自身は、いくら自分の命が狙われているとはいえ、あんな女のせいで怯えて暮らすのは納得できなかった。
千弥を説得し、月夜公によって長屋により強力な結界を張ってもらって、いつも通り、妖怪の子預かり屋の役目を始めたのだが。

紅珠の粘着質の執着が、あまりにも暗く深くて不気味だったので、もしや、今回は誰かが犠牲になって還らないのではないかとさえ思いました。
そして、彼女の願いを断つためには、そこまでやらなくてはならないのかと思うと、何ともおぞましく感じられました。

とても重くドロドロとした闘いだったので「仲人屋のある一日」には、心が慰められました。
よく考えると、十郎の経験も、結構大変だったりはするのですがね(笑)
続く九巻は、小休止的なものになるらしく、今までの脇役が活躍するのかな?と楽しみです。
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『ヘンな生き物研究所のビックリ結末。』田丸雅智

2019-08-03 19:38:11 | 読書感想
田丸さんの、児童向けショートショートです。
カートゥーン小説と銘打っているだけに、全てのページにイラストがあります。
『珍種ハンター ウネリン先生』の続編でしょうか?

私としては、冒頭の「大陸ウシ」がミクロコスモスっぽくて面白く感じました。

可愛いのは、巻末の「ベルムシ」ですね。

なかなか、普通の小説に馴染めない方は、まず、このコミックスみたいな本から入ってみるのもいいかもしれません。
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