畑の青い菜が、ずいぶん育ってきています。
「これ、にんじんですか?」
わたしは帽子をとりながら、畑のわきで一服していた農家のおじさんに声をかけました。
おじさんはわたしを見ると、プカーッと大きく煙を吐き、答えてくれました。
「うん、そうだよ」
聞くところによると、おじさんは間引き作業をしていたようです。
葉を一つ一つつまんで抜いていくのです。 それをしないと、にんじんが大きく育たないのですね。
「これだけ広いと、大変でしょうね」
「いやあ、それでも今はコーティングした種(タネ)ができて、ずいぶん薄く蒔けるようになったからねぇ」
地面に蒔くときの種の密度が高いと、それだけ間引きも大変になるというわけです。
コーティングとは察するに、種がくっついてかたまりになるのを防ぐ表面加工のことなのでしょう。
農業の世界も、いろいろ工夫を重ねているのですね。
にんじんが収穫できるのは、11月後半とのことでした。
栗も大きくなってきました。 これはもうすぐ収穫できそうです。
栗のイガを見ると、むかし 「イガグリくん」 というマンガを、熱中して読んだのを思い出します。
柔道マンガです。
http://www.net3-tv.net/~yumikon6/igaguri.htm