わが家の梅の木に、カボチャの実が生りました。
というのは正確ではなく、庭に埋けた生ごみの中にカボチャの種があったようで、それが芽を出し、蔓(つる)を伸ばし、茂り、梅の木にとりつき実が生ったのです。
上の写真、少し分かりにくいのですが、まん中上部の少し白っぽいかたまりがそれです。
わが家の庭は野菜畑ではありません。
梅、バラ、金木犀などに四季の花が咲く、花と木の庭です。
この突然急襲したカボチャは5月終わり頃芽が伸びはじめ、「どうせバラ(の花)も終わったから」と放っておいたら見る見るせまい庭を席巻してしいました。
このたくましい生命力!
見てください。蔓はバラの木々の上を這い回ったあと、雨よけ屋根をよじ登り、まさに二階の軒に達っせんとしています。
(屋根まで蔓がからまるようヒモを付けたのはわたしです)
脇のベランダから蔓の先端を見たところ。
おもしろいのは、先端周囲に何本か伸びている細いヒゲです。
蔓の、いわば斥候であり、案内役なのですね。
わたしの付けた軒までのヒモを感知すると、すばやく絡まり、蔓延伸の道筋情報を取得しているようです。
植物なのにまるで動物のような動きではありませんか。その生命力にびっくりです。
庭のすみにセミのヌケガラを見つけました。
ヌケガラを抜け出たセミは、今頃その短い生を精一杯謳歌していることでしょう。
(実はカボチャは地べたにも実が一つ生り、先月収穫して食べてみました。穫るのが早すぎたせいか、今一つ甘みがありませんでした。この梅の木に生った実は、十分熟すまで待とうと思います)
*以下8月17日追加
周囲の葉を少し刈りこんで、フラッシュをきかせて撮ってみました。
実の直径は15センチほど。梅の枝が茂っている箇所に、上手くのっかっています。
安定した土台がないと、安心して大きくなることができないのでしょうね。