北海道に住む義姉から、手作りの「大根の玄米漬け」が届いた。
一見「たくあん」のようだが、たくあんとは違う。より‘ジューシー’で、より‘旨み’がある。
シットリとした食感に、酸味と甘みの効いた発酵途上の生きた味。今の時季にしか味わえない北海道の美味である。
作り方も、たくあんが糠をベースに漬けるのに対し、玄米漬けは炊いた玄米をベースに漬けるとのこと。だから「玄米漬け」。
北の大地でのびのびと育った大根は、炊かれた玄米に抱かれ、作り手の愛情に見守られながら、北海道の厳しい冬を過ごす。
その寒さの中でじっくり熟成、発酵させられるからこそ、ほかにはない美味しさをたくわえるのであろう。
日本に、いや世界に漬物、発酵食品の類は数あれど、「大根の玄米漬け」の旨さは、そのトップクラスに位置することまちがいなし、である。