興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

雨のち梅、ときどきヒヨドリ

2016-03-01 | 季節の移ろい

低気圧が去って雨が上がり、今朝はスッキリと晴れました。

空には雲一つありません。

まるで一点の曇りもない、わたしの心のようです。(と、そうありたいものです)


わが家の梅は五分咲きといったところ。今朝は冷え込んで、冷気の中、凛と咲いています。

こういう日は‘越乃寒梅’で、梅見酒といきたいところです。(またかい)

まあ、越乃寒梅はいま家にないので、〆張鶴で飲ろうか。(もう、飲んじゃったよ)

*いわずもがなながら、越乃寒梅も〆張鶴も酒の銘柄です。


ところで、この梅の花を食べにくる鳥がいます。

ヒヨドリです。
けしからん鳥です。 「落花狼藉をはたらく」とはこのことをいうのでしょう。

わが家の梅は白加賀。実(み)は肉厚で、種が小さい品種です。最高に美味しい梅干しになります。
花の受粉をじゃまするヒヨドリ、許しがたい。

とはいえ、一方、ヒヨドリはシベリアの厳しい冬を逃れて、危険な長旅を経て日本にくる、と以前テレビで見たことがあります。
苦難を乗り越えて来ているのです。

それに、わりと大柄な鳥 (ハトより少し小さいくらい) のわりには神経質で、人の気配を感じるとサッと飛び去ってしまいます。

無神経でずうずうしい人、じゃなかった鳥は好きではありませんが、気を遣いながら来ているのなら、少しくらいなら梅の花を食べてもいいよ、という気持ちにもなりますね。
今はあちこちに虫がいるわけでもなく、ヒヨドリも極度に腹が空いていることでしょう。