興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

夏の ‘近所下駄生活’

2017-06-10 | My Favorite Things

暑くなってきて、このところ家の近くの外出には、ときどき下駄をはいています。

風通しがよく爽やかだし、素足でそのまま簡単につっかけることができるからです。

遠くまで行くには足が疲れるので、せいぜい片道5分圏。 その範囲に(小さな)スーパー、コンビニ、郵便局があります。

カタッ、コトッと歩いていると、少し離れたところから
「まあ、めずらしい」
などという女性の声が聞こえてきたりします。

それだけ今は、下駄をはく人がいないのですね。
と、かく言うわたしも、ほかに下駄をはいている人を見かけたことはありません。

そのうち、変わり者の ‘下駄ジイ’ などというあだ名がつくかもしれません。


今回下駄をはいていて気づいたのは、下駄は、脚(もも)の付け根あたりの筋肉を使っている感じがすることです。

今、あちこちでよく聞く「大腰筋を鍛えるダイエット」にも効きそうです。
コンビニの狭い空間ではカタコト音、カツカツ音を殺そうと、意識して足指に力を入れ歩いていると、ますますそんな感じがします。

わざわざ時間をとって “大腰筋を鍛える筋トレ” をしなくても、歩くというふだんの生活の中に効果的なダイエット法が隠れている、というわけです。

それでフト思いついたのが和風便器。 和風便器も大腰筋を鍛えてくれそうです。

和風便器を使うには、いうまでもなく、踵(かかと)にお尻がくっつくくらいグイっとしゃがみこまねばなりません。
これは、洋式便器に慣れた者(わたし)にはかなりしんどい。つかまるものがなければ、ズボンを下ろしたまま後方に倒れこんでしまいそう。
腰を支える大腰筋が弱ってしまっているからでしょう。

ということは、毎日和風便器でのトイレをくり返せば、日々の生活の中で自然に大腰筋が鍛えられるということになります。

昔のような下駄生活、和風便器生活が大腰筋鍛錬になるとしても、もうわたしはこれには完全にもどれそうもないなァ。
せいぜい夏の一時期、変わり者と言われようが、下駄ジイと言われようが、はたまた下駄王子と呼ばれようが(呼ばれないって)、ときどき ‘近所下駄生活’ をしよう。