興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

会津・白河、湯と酒と人情を味わう旅 1

2019-11-18 | 散歩、時々旅

先々週、一泊で福島県の会津・白河方面に行ってきました。

毎年秋に、男ばかり5人の同じメンバーで、車での会津一泊旅を重ねてきましたが、それが今年でなんと8回目、8年も続いたことになります。
飽きもせず、よくまあ・・・。

考えるにそれは、毎年行く先々の湯と酒、食と人びとの人情に触れ、その魅力を感じてくることがきたからと言えるでしょう。

今回訪れたのは、福島県の県央部、矢吹町、天栄村、下郷町、西郷村、白河市の各市町村。
2日間天候にも恵まれ、楽しい旅となりました。

上の写真は、東北自動車道を矢吹ICで下り、JR矢吹駅にある矢吹町観光案内所で町の情報を得てから、最初に訪れた大木代吉本店。酒の醸造元です。

工場見学まではできませんでしたが、店頭の即売コーナーでは女性の方(たぶん社長の奥様でしょう)に丁寧な応対をしていただきました。
東日本大震災のときには、いくつもある蔵が全壊する被害に遭ったとのことでした。

ここでわたしは、「自然郷 大吟醸無濾過原酒 4合瓶」を購入。

 

 

 

    

矢吹神社に寄って旅の安全祈願。

 

 

 

   

       

昼食は蕎麦屋「有限会社 大伸工業」で天もりそば。

店名も店構えも事務所風で、蕎麦屋らしくないユニークな店。
でも、天ぷらも盛りだくさんで、とても美味しかった。

矢吹町観光案内所で教えてもらった隠れた名店です。

 

 

 

    
   

矢吹町を流れる隈戸川(くまとがわ)沿いの断崖に彫られた、滝八幡三十三観音摩崖仏群。
案内板に「18世紀後半の造立とみられる」とありました。江戸中期ですね。

隈戸川は先月の台風19号による増水で、土手がけずられ、立ち入り禁止になったままの箇所がありました。
幸いにも摩崖仏群は無事だったようです。

このあと温泉旅館「観音湯」に立ち寄り、日帰り入浴。しばしゆっくりしました。

 

 

    

観音湯を出て、天栄(てんえい)村へ。
ここでも酒蔵に寄りました。寿々乃井酒造店です。

突然の訪問なのに、ご年配の会長ご夫妻に温かく迎えていただきました。
蔵の前の道は旧会津街道で、かつては会津の殿様が参勤交代で通った道なのだそうです。

今見るととても狭く感じますが、当時は寿々乃井酒造店入り口(上の写真)にあるような趣のある松が、随所にあったのかもしれません。

ここでは「特別純米 寿月ひやおろし 4合瓶」を購入。

 

 

 

   

宿泊する下郷町の会津湯野上温泉に向かう道は、山道になりました。

上の写真は途中で見えた羽鳥湖。
灌漑用、発電用に、鶴沼川(つるぬまがわ)をせき止めて造った人造湖です。

 

 

     

湯野上温泉でわれわれが泊まった「温泉民宿赤ひげ」。

 

 

   

いったん宿に荷を置いて外出し、橋の上から見た湯野上温泉郷夕景。
下を流れるのは阿賀野川の上流です。

まだ時間は5時少し前なのに、もう薄暗くなって、ぐっと冷え込んできました。  
(この記事、次回につづく)

*写真協力:Y.T.氏。