先々週、一泊で福島県の会津・白河方面に行ってきました。
毎年秋に、男ばかり5人の同じメンバーで、車での会津一泊旅を重ねてきましたが、それが今年でなんと8回目、8年も続いたことになります。
飽きもせず、よくまあ・・・。
考えるにそれは、毎年行く先々の湯と酒、食と人びとの人情に触れ、その魅力を感じてくることがきたからと言えるでしょう。
今回訪れたのは、福島県の県央部、矢吹町、天栄村、下郷町、西郷村、白河市の各市町村。
2日間天候にも恵まれ、楽しい旅となりました。
上の写真は、東北自動車道を矢吹ICで下り、JR矢吹駅にある矢吹町観光案内所で町の情報を得てから、最初に訪れた大木代吉本店。酒の醸造元です。
工場見学まではできませんでしたが、店頭の即売コーナーでは女性の方(たぶん社長の奥様でしょう)に丁寧な応対をしていただきました。
東日本大震災のときには、いくつもある蔵が全壊する被害に遭ったとのことでした。
ここでわたしは、「自然郷 大吟醸無濾過原酒 4合瓶」を購入。
矢吹神社に寄って旅の安全祈願。
昼食は蕎麦屋「有限会社 大伸工業」で天もりそば。
店名も店構えも事務所風で、蕎麦屋らしくないユニークな店。
でも、天ぷらも盛りだくさんで、とても美味しかった。
矢吹町観光案内所で教えてもらった隠れた名店です。
矢吹町を流れる隈戸川(くまとがわ)沿いの断崖に彫られた、滝八幡三十三観音摩崖仏群。
案内板に「18世紀後半の造立とみられる」とありました。江戸中期ですね。
隈戸川は先月の台風19号による増水で、土手がけずられ、立ち入り禁止になったままの箇所がありました。
幸いにも摩崖仏群は無事だったようです。
このあと温泉旅館「観音湯」に立ち寄り、日帰り入浴。しばしゆっくりしました。
観音湯を出て、天栄(てんえい)村へ。
ここでも酒蔵に寄りました。寿々乃井酒造店です。
突然の訪問なのに、ご年配の会長ご夫妻に温かく迎えていただきました。
蔵の前の道は旧会津街道で、かつては会津の殿様が参勤交代で通った道なのだそうです。
今見るととても狭く感じますが、当時は寿々乃井酒造店入り口(上の写真)にあるような趣のある松が、随所にあったのかもしれません。
ここでは「特別純米 寿月ひやおろし 4合瓶」を購入。
宿泊する下郷町の会津湯野上温泉に向かう道は、山道になりました。
上の写真は途中で見えた羽鳥湖。
灌漑用、発電用に、鶴沼川(つるぬまがわ)をせき止めて造った人造湖です。
湯野上温泉でわれわれが泊まった「温泉民宿赤ひげ」。
いったん宿に荷を置いて外出し、橋の上から見た湯野上温泉郷夕景。
下を流れるのは阿賀野川の上流です。
まだ時間は5時少し前なのに、もう薄暗くなって、ぐっと冷え込んできました。
(この記事、次回につづく)
*写真協力:Y.T.氏。