興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

カフェイン妖精の魔法

2022-05-01 | 随感・偶感・歳時感

一日のうちで、わたしがいちばん元気な時間は、朝食後のひとときである。

朝はパン食でコーヒーをがぶ飲みするので(2~3杯)、元気は ‘カフェイン効果’ かもしれない。

食後、歯をみがきトイレを済ませると、身も心もスッキリ爽か。気分も明るくなって、「きょうはあれをしよう。これもしようか」と、自然に意欲がわいてくる。

脳科学者の大島清氏によると、眠っている間には低い体温が、朝目覚めて体を動かすと、徐々に上がってきて、脳の血流が活発になり、気分も高まってくるという。

人は良い睡眠がとれれば、朝は元気になる「体のリズム」を、本来持っているということであろう。

そこにカフェインの覚醒作用が加われば、鬼に金棒(かなぼう)ではないか。

わたしの場合は、朝食後、布団上げや掃除機掛けなどで体を動かしていると、脳裡にさまざまな想念が去来する。

どんな想念かと問われると困るのだが、ときには書きかけのブログ記事を頭の中で推敲したりもするので、皆が皆「雑念」「愚にも付かぬこと」ばかりではない、と言っておこう。

今朝は、参加するか、しまいか迷っていたある会合に、参加することに決め、即パソコンに向かい「出席」の返信をした。

カフェインには心を前向きにし、新たな行動をうながす効果もあるのだ。

シンデレラには魔法使いの妖精があらわれて、王子さまの舞踏会に行けるよう、美しいドレスとガラスの靴、かぼちゃの馬車を与えてくれた。

怠け者のわたしには、毎朝 ‘カフェイン妖精’ がやってきて、やる気アップの “魔法” をかけてくれるのだ。

だが、この魔法は昼の12時には解けてしまう。きょうはあと10分しかない。

急げ、苦労してやっとここまで書いたこの原稿、早く書き終えねば、すべて消えてしまう。

2022.5.1


『歩く人はなぜ「脳年齢」が若いか?』(大島清著/新講社刊)