興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

港町酒田・新潟の旅

2010-08-19 | 散歩、時々旅

山形県の酒田に行ってきました。

帰りに新潟に途中下車。 酒田と新潟。 江戸時代、北前船で栄えた二つの港町を探訪する旅となりました。

上の写真は酒田の豪商、本間家の別荘清遠閣(せいえんかく)と庭園鶴舞園(かくぶえん)

 ‘本間様にはおよびもないが、せめてなりたや殿様に’

と謳われるほどの財力を誇った本間家。 その栄光を、建物の内装の隅々にまで贅を凝らした造りが今も物語っていました。

あいにく雨が降ったり止んだりの天気でしたが、庭もしっとり濡れ、それなりに趣きがありました。






こちらは山居倉庫。 庄内米の備蓄倉庫です。

11棟並ぶ倉庫の西側には、ケヤキの大木の並木があります。
日本海からの強い西風を和らげ、夏の直射日光をさえぎり、倉庫内の温度変化を少なくして米を保護する目的で植えられたものだそうです。



ほかに酒田で回ったところを列挙しておきます。
・本間家旧本邸 ・鐙屋 (旧廻船問屋)  ・相馬楼 (旧高級料亭、舞妓さんの踊りを目の前で観ました)  ・日和山公園 (最上川、酒田港、日本海を一望)  ・土門拳記念館 ・さらに鶴岡の善宝寺 (龍神様を祀り、海の安全祈願で全国的に有名なところ) にまで足を延ばしました。

 






「旬味 井筒」の刺身の盛り合わせ。

港町酒田の歴史と文化をたっぷり味わった後は、やはり日本海の魚で〆なければなりません。





こちらは次の日、酒田からの帰路、途中下車した新潟です。

写真は、新潟総鎮守、白山神社。
新潟では古町、西堀通りなどの市内中心部を散策してきました。

この古町(ふるまち)界隈も、北前船の時代から日本屈指の花街といわれ、数多くの芸妓を抱え、料亭の立ち並んでいたところです。
廻船問屋として財を成した商人たちや船乗りたちが全国から訪れ、連夜賑わいを見せていたことでしょう。

今も、長く続く白壁にかこまれた老舗料亭 「鍋茶屋」 の風格ある建物が、当時の繁栄ぶりを伝えています。
(今回残念ながら、お盆休みで門の周りを工事している最中でしたので、写真が撮れませんでした)






お昼は、西堀通り七番町、新潟を代表するホテル、「イタリア軒」 の ‘スープランチ’。

野菜をたっぷり煮込んだ美味しいスープでした。 昨晩酒田で飲みすぎた胃をいたわりましょう。

パンにサラダ、珈琲が付いて850円。