Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

渋谷で伊勢うどん 「茶寮 伊勢藤次郎」

2012-09-05 20:04:45 | 食べ歩き
野暮用で出かけた帰り道、ちょっと早めの夕食を渋谷のヒカリエで食べようと食堂街を物色。

珍しい伊勢うどんの店があったので、渋谷駅に面した大きな窓から西日が入るが、日の当たらない席を選んで座る。

「茶寮 伊勢藤次郎」

食事メニューはつまみ系以外はすべてセットなので牛肉うどん膳を選択。

 牛肉のたっぷりのったうどんにてこね寿司、かぼちゃの煮物に茶わん蒸しとたくあん。

てこね寿司は漬けマグロが三切れだが、ガリや寿司飯の味付けもよくてなかなか結構。
茶わん蒸しはなぜかウズラ卵が半分入っていて、egg in egg。こういうのは初めて。

そして肝心の伊勢うどん。

もうずいぶん前に伊勢神宮に行った時、情報を集めておいしいと評判の老舗に行った。
もう店の名前も忘れてしまったが、極太うどんに真っ黒なタレがかかった姿からしてインパクト大。
食べてみるとうどんはふわふわに柔らかく、タレは見た目からは想像できないほど出汁が効いて甘い。
麺類は基本、讃岐うどんのように腰のあるものが好きだが、伊勢うどんはまったく別物、これはこれでおいしい、独特の食べ物という印象だった。

で渋谷の伊勢うどん。
 「よく混ぜてからお召し上がりください」とのことだったので、+100円の増量ねぎも加えてまぜまぜ。牛肉の量が多い。
うどんは太めの讃岐うどんほどで伊勢で見たようなインパクトはない。
固さもちょい柔らかめ程度で、あの独特の柔らかさではない。

「伊勢の牛」(松坂ではない)も柔らかいが味付けはかなり甘め。
これのせいで伊勢うどん独特のタレもわからない。

さらにこのセットにはデザートがついているのだが、これが
 団子二串。
みたらしとごまだれのどちらもかなり甘くて、寿司にうどんの後にこれはかなり苦しい。

この店、伊勢の老舗和菓子屋の出店で、さらに「青柳」の小山裕久が監修しているのだそうだが、このセットの組み合わせはいかがなものか。一品一品はわるくないのだが、炭水化物過多のお膳は食べ盛りの男子高校生ぐらいじゃなきゃ食べきれない。

テナント料が高いから客単価を上げようとセットだけにしているのだろうが、伊勢うどんの単品でもあればこの店本来の売りであろう甘いものを別に食べるのに。

大きな窓からの景色が自慢とは言え、西日が照り付けるのになかなかカーテンを下ろさないのも減点対象。客の入りが悪いのも無理はない。

なんでもあるような東京だが、やっぱり名物は現地に行かなければだめと実感した伊勢うどんであった。


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