もう2月も終わろうとしているが、あちこち遊び歩いている(笑)ヤムの会メンバーが集合して遅い新年会。
今回の会場は巣鴨のネパール料理店「プルジャダイニング」。
このお店には7年前にもヤムの会で来たことがあって、味付けの良さと店主のプルジャさんのかわいらしらに感動したのだった。
お店は同じ巣鴨ながら、以前とはちょっと場所が移動した由。
以前より看板が華やかになり、店内も少し広くなったよう。
メニューにはいろいろ料理が並んでいるけれど、今回も「珍しいもの出して」とプルジャさんにおまかせ。
するとまずはパリパリと薄くておいしいパパダムに続いて
牛サガリと舞茸の炒め物がおしゃれに登場。
ちょっと甘辛く、スパイスの香りがそそる。
続く2品は野菜で、ターメリックで黄色く染まっているのは菜花。
もう一品はネパールの野菜を柚子果汁で漬けたという謎の一皿。酸っぱくて山菜の漬物と言う感じ。
クミンの香りが素晴らしいのは鶏のせせりの唐揚げ。
カリフラワーと炒めてあるのは豚の内臓の何か。正体不明だけれどプニプニと軟骨っぽく、癖はない。
そしてこれは珍しい、豚のしっぽの生姜煮。しっぽは柔らかい皮の中に小骨があって、香港でよく食べる鶏爪みたい。
サラダはごま油を使ってチョレギサラダのようだが、ヤーコンが甘くておいしい。
最後はちょっとご飯ものも食べたい、と
白いご飯にダルをいただいたが、たくさんの種類の入ったこちらのダル、優しい味で本当においしい。
お料理はどれも大体ターメリック、生姜、ニンニクが使われているが、そこに加わるスパイスがそれぞれ違って、穏やかながら香り高く飽きが来ない。
この店の料理はたぶん何を頼んでもはずれはないはず。
5時から宴会を始めた我々が帰る頃にはお店もいっぱいになって、プルジャさんも忙しそう。
ヤムの会の皆様、ありがとうございました。
またぜひプルジャダイニングで集まりましょう。
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2月5日
ホテルは朝食付きだけれど、台湾に来たら朝ご飯屋さんに行かねばならない。
そこで外へ出ると、ホテルの並びでおじさんが中華式のクレープを焼いている。
以前どこかの市場でも見たことがあるが、手にペタペタする生地を持って鉄板の上にクルクルっと擦り付ける作り方。実に器用で、見とれて写真を撮らせてもらうと「お食べ」と焼き立てを一枚くれた。
モチモチとしてちょっと塩気もあるクレープはこれだけ食べてもおいしいけれど、朝ご飯屋ではこれに卵が入った蛋餅になる。こういう専門店で焼いているんだ。おじさん、ごちそうさま。
さらに歩いて向かったのは高雄で有名な「興隆居」。と言っても以前に行った本店は混んでいるので、ホテルに近い復興店へ。
こちらは予想通り、というか拍子抜けするほど空いていて、その分観光客慣れしていないのか鹹豆漿がなかなか通じなくてアクセントチェックまでされてしまった(笑)が
無事に肉汁したたる湯包に濃厚な鹹豆漿、おこわおにぎりの飯糰をゲット。ただし飯糰はあまり好みではなく、ここはやっぱり蛋餅か葱餅にすべきだったか。
10時半にホテルをチェックアウトして地下鉄一駅、台鉄の高雄駅へ行き、次の台南まで自販機で自強号の指定席券を買う。
こちらの自販機はなんと11か国語対応。しかし漢字のありがたさ、翻訳しなくてもなんとなくわかる。
随分きれいになった高雄駅。
プラットフォームは地下だ。
台南まではわずか35分、高雄の郊外に出たらもう着いてしまう感じ。
古めかしく広々としたプラットフォームに、駅弁屋の売店がかわいい。
が、駅舎は修復工事中で外観が見られないのが残念。
駅からはタクシーで今夜の宿に行き、チェックインには早いので荷物だけ置いて台南の市内観光に出る。
台南に来るのはマンゴー狩りに来た2014年以来だ。
まずは近くのカフェでおいしいイチゴソーダでのどを潤して
お昼は老舗ちまき屋さんへ。超有名店ながら全く変わらない店構え。
八宝肉ちまきは9年前から10元しか値上げしていなくて、でも相変わらず二人で一つで十分な大きさ。
街の中心へ向かうと以前も見た旧台南測候所や教会が現れ
渡るのが大変なロータリーの真ん中に立つと
元台南州庁の國家台灣文學館と、元宵節の提灯に飾られた今だ現役の消防署がかっこいい。
このロータリーから南に下り、台灣文學館のお向かいにある旧台南警察署へ。
ここは2018年以来、台南市美術館の1号館になっているのだ。
そこで200元(約900円)の入場料を支払って中に入れば
1931年に建てられた旧館はアールデコの意匠がかっこいい!
真ん中に大きなガジュマルの樹が植えられた中庭はカフェスペースになっていて
裏側には新しく大きな展示スペースが増築されている。
この元警察署の斜め前には大きな孔子廟があり
その並びの武徳殿や旧山林事務所など日本植民地時代の建物を過ぎると
2019年にオープンした台南市美術館2号館が見えてくる。
四角い箱を不規則に積み上げたように見えるこの建物は最近活躍の目覚ましい坂茂氏の作品。
坂氏は同行の友人の個人的知りあい、自分も氏の被災者支援などの活動に感銘を受けているのでやってきたわけ。
入場券は1号館と共通なので持っているものを見せればすぐに入れる。
中央、大きな吹き抜けのロビーの真ん中にはちょっと東京スカイツリーを思い出させるような柱があり、天井の透ける模様がきれい。この天井は日光を反射して室内温度を上げないようにできているのだそうだ。
積み上げられた箱の一つ一つが展示室になっていて、廊下を回りながら各部屋を見て行く。
収蔵品は1号館、2号館とも主に台湾出身の現代作家たちで
フェミニズムをテーマにした部屋があったり
台湾原住民の衣装を元にしたファッションデザインがあったりするが、正直どちらも収蔵作品より建物の方が興味深い。
それでも特に2号館には大勢のお客さんが来ていて
ミュージアムショップもなかなかいい感じだ。
さて、そろそろ部屋の用意もできただろうと宿に向かって歩いて行くと、
華やかな赤い提灯でいっぱいの鄭成功廟があった。
鄭成功は台南の英雄、母親が日本人と言うことでそんな母子像もある。
廟脇に並ぶ提灯はよく見ると日本語が書いてあって、これらは台南と友好都市の山形市の子供たちが絵付けしたのだそうだ。
鄭成功廟の隣にも廟があって、その前には道路を半分ほどもふさいで大きなテントが建てられている。
中で料理人が準備をしていたのはやはり元宵節のお祝いのためだろうか。それにしても大胆なお祝い会場だ。
宿に着く前にもう一か所立ち寄り。
ここも間口は小さいけれど有名な果物屋さん。日本語を話すおばさまにお願いしたのは
フルーツの盛り合わせとトマト、170元。
おばさまにも「トマト、好き?」と聞かれたが、台南ではトマトを生姜と梅砂糖入りの醤油ダレに付けて食べる、これがおいしいのだ。
宿に持ち帰って夜食べたが、盛り合わせもさすがのおいしさ、食べごろを待って高雄から持ってきた鳳梨釋迦ともども、堪能した。
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2月4日 続き
西子湾から地下鉄に1駅乗り、お昼は塩埕埔のワンタンの店へ。
大きな通りから狭い路地に入った所にある金温州餛飩。我々が日本人とわかると店のおばちゃんはすぐに日本語メニューを出してくれた。
こちらのワンタンはお肉ががっつり入ってほとんど水餃子。麺はうどんのようで量もたっぷり、お腹いっぱいになる。が、それよりも冷蔵庫から勝手に持ってくるおかず、特にインゲンがしゃきしゃきとおいしくて感動。
食後はまた西子湾に戻り、以前来た時にはフェリーで旗津へ渡ったけれど、今回は橋を渡って英国領事館を目指す。
橋を渡ってすぐに「英国領事館官邸景観歩道」の矢印があったのでそれに従って行くと
狭い道が住宅の間を抜け、やがて結構急な階段が山の上へと続く。
この階段を上り切ると展望台があって
眼下には西子湾。
左手には中国式の廟があり、官邸はもっと上かと思ったらこの廟のすぐ隣にあってちょっと拍子抜け。
なぜか半端な99元の入場料を払って1879年に作られた官邸の中へ。
2階には英国式のお茶を出す喫茶室があり
後は高雄港の歴史を見せる展示が少しあるだけだが
この高台から現在の市街地も良く見える。
ちょっとした庭を抜けると領事が毎日通ったという階段が山の下の領事官事務所へ続いている。
途中、誰か座っていると思ったらこれは生態調査が趣味だった初代領事スワインホーさんの人形。
事務所の中や外にも人形の展示があって、これがよくできている。
白い事務所の上、赤い建物が先ほどまでいた官邸。
目の前には旗津の灯台が見えて、景色のいい所だ。
高雄の観光はこれで終了、一度ホテルに戻り、夕食は地下鉄文化中心駅から5分ほどの「香味海産粥」というお店へ。
例によって道端にまでテーブルが並び、厨房が表から良く見える店だが、覗くとエビやカキが大量に用意されている。
店名の海産粥は原味と味噌味の2種類があるのでオリジナルの方を頼んでみると
運ばれてきた紙製の丼の中にはエビとカキがごろごろ。他にホタテ貝柱にイカ、小さな蟹爪も入って、御飯にはなかなか到達しないほど。ご飯はさらさらでお粥というよりも海鮮スープをかけたお茶漬けみたい。あっさりとして、これは好み。ボリューム満点で165元(約750円)なのだからさすが高雄、安い。
満腹になって地下鉄の駅を上がるとなにやら大音量でいかにも中華な音楽が聞こえてきた。
何事かと思っているとなにやらおみこしのようなものを運ぶそろいの服に帽子、たすき掛けの人々が大勢行進していく。
ホテルのフロントで聞いても「お寺のお祝いです」ともう一つ要領を得なかったが、調べるとこれは旧正月の元宵節というお祝いで、神様が輿に乗って地域を巡るのだそうだ。
それにしてもにぎやかなこと、驚いた。
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2月4日
Hotel Duaは朝食付きだったので最上階にあるレストランへ。
なかなかの品ぞろえで盛り付けもおしゃれ。
薄切り牛肉に熱々のスープをかける牛肉湯に魯肉飯、サラダの上に乗っている肉厚の葉っぱは石蓮花というサボテンの一種。初めて食べたがサクサクとした歯触りで酸味があっておいしく、気に入る。
レストランには外に出られるベランダがあるので食後に出てみると
高雄で一番高い高雄85大楼も見えて都会らしい景色。と、友人が目ざとく面白いものを見つけた。
観覧車か目玉が集まったような建物。なんだろう。
では早速、高雄の観光に出発。まずは地下鉄で凱旋駅まで行く。
道を渡るとLRTの前鎮之星駅があるので乗り換え。
このLRT、2017年に来た時にはまだ数駅しかできていなかったが、西子湾まで伸びたというので乗ってみたのだ。距離が伸びたためか、思いのほかたくさんの乗客。今はまだ南側半分しか開通していないが、いずれは環状線になるのだそう。
運賃は一律、なので交通カードは一度タッチすればOK。
走り出すと巨大なショッピングモールや新しいビルが立ち並ぶ中を行き、やがて港湾施設が見えてくる。
するとホテルから見えた不思議な形の建物が見えて来たではないか。それではもっと近くで見よう、とLRTを降りる。
行ってみると手前には海音館という音楽ホールがあり、観覧車のような高い建物は2棟に分かれている。
アルト棟、ソプラノ棟と名付けられた中には音楽関係のスタジオや会社が入っている様子。
それにしても不思議な形のこの建物、スペインの建築家の作品らしい。
さらにこの周辺にはサンゴ礁、イルカ、クジラなどと名付けられた施設が作られ
遠くに見えるやはりクジラのような黒い建物はLRTも近くを通った建設中のクルーズターミナル。
愛河河口のこの周辺、この日のように天気がいい日の散歩には最高だ。
ここからLRTの線路に沿って歩いて行けば以前にも来た駁二藝術特區が現れる。
学校の木製椅子でできたドームがあったり
針金を丸めて捨てたようなものがよく見ると観音像だったり、古い倉庫の間にちょこちょこと作品がある。
ほとんどの店は11時開店なのでそれまでちょっと休憩をして
台湾製品のお店を覗いてみれば洒落の効いたものがいっぱい。SIM用のピンをなくさないためのホルダーは確かに旅の必需品かも(笑)。
タコか宇宙人の向こうに伸びているのは2020年にできた高雄港大港橋。
中央は螺旋階段で展望台に上がれるようになっている。これを渡った時は知らなかったがこの橋、中央部分が水平に回転するのだそうだ。
壁画やコンテナを組み合わせたオブジェを見ながら歩いて行くとこのエリアの大きなキャラクターが登場。
今年らしくうさぎの耳としっぽ付き。
さらに海寄りにあるのは2018年にオープンした「KW2 棧貳庫」という施設。
ここも日本植民地時代からの砂糖倉庫だったそうだが
柱がなく天所の高い建物の中にはたくさんのお店が入って賑わっている。
この前から出発するスヌーピーの船は湾内クルーズだ。
芸術区を出てMRTの西子湾駅まで歩くと、昔の高雄港駅が打狗鉄道故事館として残されている。
線路には古い列車が留められているが、その並びにはLRTの哈瑪星駅ができていて、ここが今のところ終点になっている。
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2023年2月3日~2月10日 台湾西部縦断の旅
2月3日
2017年に一人で台湾東岸を北上したことがあったが、今回はいつもの旅友と西岸を北上することにし、台湾の皆さんと満席のチャイナエアラインで高雄空港に降り立った。
両替をすると1台湾ドルは約4.5円、3年前には3.5円だったから円安が身に染みる。
ターミナルから出てすぐの地下鉄駅へ行き、持っていた台北の交通カードにチャージ。
以前来た時には萌えキャラだらけだった駅も少しすっきりしたようだが
乗り込んだ車両はケイト・スペードのタイアップ車両で、3両それぞれに異なった柄が貼られ、吊皮の所には小さなバッグが下げられてかわいい!
しかしそれより驚いたのは乗客の皆さん。
降り立った高雄は夕方でも25℃はあり、日本から着いた我々は暑くてすぐに上着を脱いだが、こちらの人たちにとってはあくまで冬だからか、なんとダウンまで着込んだ人が何人もいて、暑そうな様子も見せないのでびっくり。そんなに冬服が着たいのかな。
空港から6駅の美麗島駅で下車。有名な駅中央の天井の写真を撮っていたら急に明かりが全部消えて、何事かと思ったら
床にスターウォーズのオープニングのように文字が現れたのにも驚かされた。
地下道を荷物を引きながら歩き、6番出口を出たら今夜のホテルは徒歩1分。
なぜかこの日はリーズナブルな宿に空きがなく、自分基準としてはちょっと値の張る Hotel Dua にチェックイン。
しかしおかげで部屋は広く、所々さりげなく中華風の意匠が入っているのが品がいい。
さて、待望の台湾、最初の食事。まずは高雄で絶対に行きたかった店へ友人をご案内。
と言ってもお安い「阿霞焼肉飯」。網焼きの焼肉は脂が落ちる分魯肉飯よりもあっさりとして好きなのだけれど、なぜかこれは台北にはない。
5年前に比べてメニューはどれも5元づつ値上がりしているが、一人340円で満足の夕食。
食後は腹ごなしに六合夜市へ。
金曜の夜にしてはちょっと人出が少ないように感じるのは観光客が戻っていないせいだろうか。
それでも相変わらず屋台の店先で餃子を包んだり、大量のうずらの卵を割ったり
エイリアンのような焼きイカやガチョウの各パーツが照り照りに焼かれていたりして面白い。
今やスマホゲーム全盛なのに、超レトロなパチンコゲームで楽しそうに遊んでいる子供たちがいるのが意外。
夜市を一通り見て歩いて、以前も入った屋台で今夜のデザート。
八宝氷は10元値上がりしているけれど、台湾の豆や白玉の入ったかき氷が大好き。
帰り道には果物屋さんでパッションフルーツと鳳梨釋迦(アテモヤ)を発見してお買い上げ。どちらもとても大きくて、これで500円強、そしてどちらもものすごく甘酸っぱくておいしくて、これだから台湾が好きなんだよ~。
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今回の台湾行きにはチャイナエアラインを利用。
台湾行きが自由になったとはいえまだ便数は少なくて、LCCもまだあまり安くなかったのだ。
出発は成田から高雄行き。
小さなB737-800は160席が満席だったけれど、日本の赤いパスポートを持っていたのはたぶん10人以下、後は台湾人のみなさんで子供連れも多かったのは学校が冬休み中だかららしい。
13時半に離陸してじきに昼食。
まずは食道炎が治りきらない友人がオーダーしていた低脂肪食が運ばれてきた。
メインはキヌアの上に蒸し煮にされたチキン、サラダにフルーツも付いて味は悪くなかったらしい。
トレイには特別食のメニューが乗っていたが、子供用まで含めればオプションが23もあるのがすごい。
通常メニューはチキンとシーフードの二択というのでシーフードをお願いすると
意外にもカレーが登場。白身魚にエビ、ホタテも入っておいしいカレー。
サラダとフルーツまで特別食とは違う内容で、なかなか芸が細かいと感心。
デザートのキットカットが低脂肪食には付いていなくてかわいそうなので半分分けてあげた(笑)。
高雄までの飛行時間は4時間半。が、B737にはシートにモニターが付いていなくて映画を見ることはできず、がっかり。
帰路は台北の松山空港から羽田行きで、こちらのA330-300にはモニターが付いているものの、今度は飛行時間が2時間半と短いのでやはり映画は見られず。と言っても見たいものもなかったけれど。
18時半の出発なので今度は夕食。
親子丼とハンバーグの二択と言うのでハンバーグを頼むと
予想とは違ってなんだか和風。ハンバーグではなく、これは中華の獅子頭だね。
チャイナエアラインの機内食、なかなかおいしゅうございました。
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この一週間、台湾に行っていた。
最後に行ったのが19年の夏だったので3年半ぶり。
やっと行けた~、と嬉しかったが、台湾の人たちにはもっと喜んでもらった。
観光客の来なかったこの3年、特に日本人客メインの皆さんはとても苦労されたそうで、「アンバサダーも潰れた、六福もなくなった、うちのスタッフも転職した」と厳しい話。
「ビジネス客は戻りつつあるが観光客はまだ10分の1ぐらい、航空チケットが高いのでリピーター以外は来ない」とお茶屋さんが言う通り、台北でちょっと見かけた以外は日本人にはほとんど出会わなかった。
そんな中、あれをしたい、これを食べたい、と暖かい台湾を満喫して、おかげで1週間で1キロも体重が増えてしまった
それはさておき、驚いたのは帰って来た羽田空港。
11月にシンガポールから成田に帰って来た時も検疫の案内スタッフの多さに驚いたが、今回はそれ以上。
飛行機を降りたとたんにピンクのベストを着たスタッフがぞろぞろと待ち構えていて、案内の書かれたピンクの紙を渡そうと人の腕までつかむ。
ワクチン接種済みならVisit Japan Webが青く表示されるのだが、検疫カウンターではなぜかそれではなく渡されたピンクの紙を見せろというのが謎。
到着したのは夜の10時過ぎだったが、到着客より多いんじゃないかと言うぐらいピンクのベストがたくさんいて、あの人たちは深夜割増料金ももらっているのだろうか。
さらに前回もあきれた税関の申告。
事前にウェブでQRコードを取得するのは同じだが、今回の羽田では電子申告ゲートと大きく書かれた所に並ぶと「後ろのテーブルでQRコードとパスポートをスキャンしてから並んでください」と係のおじさんが全員に言っている。案内も動線も悪くて、おじさんのせいではないとわかりつつ、思わずどなりつけたくなるほどへたなシステム。
こういうのは誰が決定して導入するのだろうか。
外に出れば日本のこともよく見える。
いいところもあるけれど、ガラパゴス日本はやっぱり変な国だ。
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やっと復活させることができた、歯磨き粉コレクション!
まずはインドネシアのバリ島で。
鮮やかな蛍光グリーンのこれは名前の通り口臭予防が一番の売りなのでマウスウォッシュ味。
顔を寄せ合っても大丈夫という写真がベタでわかりやすいが、もっと面白いのは裏面。
インドネシアは異民族間恋愛を奨励しているのだろうか、Love has no race, Love is for all なんて書いてあって、ムスリムの多いこの国でこれは意外。
もう一つ、これも同じブランドだがちょっとお高いホワイトニング用。
粘土とアサーイベリー入りとあるが色は可愛いピンクで粒粒入り。香りはブルーベリーキャンディーのように甘い。
これもバリで買ったのは、炭入りペプソデント。
もうすっかりおなじみになった炭入りだが、これはレモンの香りが付いている所が新しい。口に入れた途端にレモンの香りが感じられてなかなかいい。
タイに行ってまず買ったのは大好きなツインロータス印のオリジナル。
相変わらずのチョコレート色にハーブの香りで、使った後が爽やかなのがいいのだ。オリジナル・レシピは変わらない、とパッケージに小さく書いてあるが、12年前のパッケージと見比べてみると名前が変わってないだろうか。
タイのこちらはコルゲート、Panjaved Herbal Detox。
クローブ、生姜にオリーブの葉、インドでおなじみのニームに、パッケージにある果物はインディアン・グースベリーだそうな。ウグイス色のペーストは使ってびっくり、かなり強烈にクローブが効いて、口をゆすいだ後も唇がヒリヒリする。これは久々のインパクト。
同じくコルゲートの、これはマレーシアで買ったもの。名前はグーグル翻訳で見ると「ブラックシード」と出た。
成分表によるとニゲラサティバ=ブラッククミンシードが入っているそうで、パッケージのゴマのような種と花がそれらしい。色が真っ黒なのは竹炭も入っているからだろうが、使ってみるととても甘い香りで刺激はない。
面白いのは成分表で、歯磨き粉ではおなじみの成分の一つ一つに「トウモロコシ由来」とか「ミネラル由来」とか説明が付いている。自然志向もここまで来たか、こんな成分表は初めて見た。
マレーシアの現地企業の物も一つ。
中身の色は普通に白だけれど、イスラム圏でおなじみのミスワックにニーム、クローブ入り。しっかりハーブ歯磨きで爽やかな使い心地。
もちろんハラルで、ベジタリアンにもいいとある。
やっぱり海外の歯磨きは面白い。
日本の会社ももっと冒険してくれないだろうか。
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歯磨き粉の話
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