Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

イランの旅 おまけ

2014-09-30 16:38:09 | 中近東/北アフリカ
イラン旅行記からこぼれた小ネタを総ざらい。

光の環

 イスファハンのハージュ橋で見かけた見事な光の環。
何をしているかと言うと水タバコのための炭をおこしているところ。炭の入った入れ物をグルグル回す姿が橋の下にぽつぽつ。

寄付金箱

 イラン中の道路脇で見かけたこの箱、郵便箱かと思ったら寄付金を入れるためのもの。
場所によっては10メートル置きぐらいに並んでいて、郵便箱よりずっと多い。
それにしてもこれにお金を入れている姿は一度も見かけなかったが、寄付金は集まるのだろうか。

スーパー

バザールが健在なイランとは言え、町にはもちろんスーパーがある。
マシャドのイマーム・レザー廟経営のスーパーは以前にご紹介したが
 こちらはイスファハンの街中のスーパー。
加工食品などパッケージされた製品が多いが
 羊の頭まで売られているところがさすがイラン。
 面白半分にイラン製インスタント麺なんて買ってみたが、こわくて(笑)まだ食べていない。

交番

街中にお巡りさんが常駐する交番制度は日本独自のものだと聞いたような気がするが、イランにも交番はある。
 
マシャドにテヘラン、まったく同じ形でプレハブっぽいがなかなかかわいい。 
 イスファハンのイマーム広場にはツーリストポリスの交番まであって、こちらはさすがにこじゃれた造り。
でもお巡りさんの世話にはならないで済むのが一番。

道路脇のモニュメント

イランをドライブ中は退屈している暇がない。

それというのも町の入り口など、道路沿いに謎のモニュメントがいっぱいあるから。
 
火の鳥もどきやスーフィーのおじさん、他にも笑えるオブジェがいっぱいあったのだが、走る車の中からでは間に合わなくて写真を撮れなかったのが残念。

かと思うと中央分離帯に並ぶひげ面の男たちの写真。
 
これはイラン・イラク戦争で命を落とした「英雄たち」とのこと。
もう30年も前のことなのに、と思うのは忘れっぽい日本人だからだろうか。


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祝・沼尻シェフ復活 「トラットリア ダディーニ」

2014-09-27 18:36:40 | 食べ歩き
お気に入りだった恵比寿のイタリアン「ダディーノ」が閉店したのが2009年の年末。

以来、お店を移ったと聞くたびに追っかけをしてきた沼尻シェフがようやくまたご自分の店を開店すると連絡をいただいたので、オープン2週目にうかがってみた。

今度のお店は三田線の白山駅から徒歩3分ほど、京華通りという商店街を入った右手にある。

路面側がすべてガラスのお店、引き戸を開けると中はオープンキッチン。
 2人掛けテーブルが5つに、カウンター席が4つある。

今度のお店はトラットリアと名乗る通り、以前のリストランテよりもぐっとカジュアルにアラカルトのシェアを想定しているようだが、以前との比較の意味で税抜き4500円のおまかせコースをお願いしてみた。

 まず登場した突出しはバイ貝のワイン蒸し。
 オードブルはカツオのたたきとフルーツトマト。
酸味ににんにくがよく効いて、海の物のこういう扱いは以前の通り。

パスタは2種類。
 さんまのトマトソースに
 ポルチーニと秋らしさいっぱい。
パスタはもちろん手打ちで期待通りのおいしさ、ポルチーニは甘さが感じられておいし~。

メインはたっぷりのルッコラの下にメキシコ産というビーフ。
 
刺しの入りすぎた和牛などは脂っこすぎて好きではないのだが、これは赤身でも柔らかく、いつもながら完璧な焼き加減。量もかなりあって、もうおなかはかなり苦しい。

しかしデザートを断るわけもなく
 
時節柄予想通りに登場したフランは中に柔らかい栗がいっぱいで甘い香りがすばらしく、コーヒーと共に供されるプチフールともども、お姿は見えなかったが以前の通り奥様の担当とのこと。

 シャイなシェフはオープンキッチンでの接客にまだ慣れない様子だが、ウェイター氏、アシスタントの若い女性ともども皆さんポロシャツ姿で気楽な雰囲気。

メニューもパスタが中心で、以前よりもぐっとお手軽な値段になった。

おいしさは変わらないし、普段使いにいい感じのお店になり、近所だったらしょっちゅう入り浸ってしまいそう。
しかし以前の繊細で洗練されたコースに慣れた身としてはちょっと寂しさも感じてしまう。
これは人数を集めておまかせスペシャルコースをお願いしないといけないか。

 ぼけてしまったがこれがお店の外観。

 ご近所でしたらぜひごひいきに。


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イラン女性のおしゃれ

2014-09-25 13:22:24 | 中近東/北アフリカ
イランの観光地では学校の遠足によく遭遇した。

 シラーズのサアディー廟で遭遇した大集団は小学生。
  ちょっとイギリスの衛兵さんみたいな色合いの男の子もかわいいが、白い頭巾をかぶった女の子たちがかわいい。

 こちらはもうちょっと大きな女の子たち。
 
学校ごとに色が違って、制服のかわいさはブータンの次ぐらい。

 
これが高校生になると地味な青や黒になり、被り物も黒になるが、足元は思い切りスリムなジーンズ。

そして卒業すると
  トレンチコート風の上着のウェストをギュッと締め、スリムなパンツにゆったりスカーフを巻いた姿が多くなる。
 このコート、一見厚手の生地に見えるが、夏に向かう時期だったので触ってみればペラペラの薄地。

さらにボトムスの流行はスリムジーンズに代わってパツパツのレギンスらしく、
  
お店に並ぶ商品の派手なこと。「タイトなパンツははかないように」って旅行案内はなんだったんだ。
  特にテヘラン、それも空港にいたお客さんたちはぴちぴちで派手だった。

頭の方に目をやれば、上のオレンジのスカーフの女性のように、かろうじて引っかかっている人も多い。
  
さらにそこに大きなサングラスを乗せるスタイルも大人気だが、華やかな顔立ちに大きなサングラスは良く似合う。

それにしてもスカーフをひっかける高々と結い上げた髪はどうなっているのかと思ったら
  アクセサリー屋を覗いて納得。
頭の上でまとめた髪にさらにクリップで大きな造花を乗せているわけだ。

 
靴屋に並ぶハイヒールもハデハデ、シャネルの靴もある(笑)。

 
華やかなドレスも大人気のようだが、マネキンに無理やりかぶせたスカーフがちょっと悲しい。  

いまだにスカーフをかぶらなかったり肌を出していれば風紀警察に捕まって鞭打ち、黒ずくめのチャドル姿も珍しくはないイランだが、女性たちがおしゃれを楽しんでいるのはどこの国も一緒。

ところでイラン女性に最近人気なのはノーズ・ジョブ、すなわち鼻の整形なのだが、日本とは逆に骨を削って低くするのだとか。
地方では見かけなかったが、テヘランのちょっと裕福な北部では本当に何人も鼻に絆創膏を貼った女性に遭遇した。
お金のかかる美容整形はステータスなので、中には手術をしていないのに絆創膏を貼って歩いている女の子たちもいるらしい。

整形などしなくても美人の多いイランは女性を見ているだけでも楽しい。


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イランの飲み物いろいろ

2014-09-23 18:58:34 | 中近東/北アフリカ
イランの飲み物と言えばまずはチャイ。

 
ストレートで飲むイランのチャイはトルコのものほど渋みがなくて飲みやすいが、よほど甘くして飲むのか、ホテルのテーブルには砂糖がごっそり。
 
マシャドやイスファハンのバザールにはフレーバー付きのお砂糖も売っていて、棒が付いているものはお茶をかき混ぜるものだが、べっこう飴のようなものはこれを齧りながらお茶を飲む。

食事の時に飲むものではヨーグルトのドゥーグ。
 初日のお昼に早速飲んでみたが、イランのヨーグルトドリンクは塩味の上に微炭酸。塩味が結構きつくて、これは余計にのどが渇く。

そこでそれ以降飲んでいたのはもっぱらビール。
 スーパーにもずらりと並んで大人気。
と言ってももちろんアルコール厳禁のイスラム国、すべてノンアルコールなので下戸の自分にはちょうどいい。

イランのビールにはフルーツ・フレーバーのものが多くて、一番人気はレモン。
  缶入りに
  
瓶入り、ブランドもいろいろ。中でも最後の Alis がさっぱりしておいしかったような気がする。

 
リンゴ味の Bavaria と白熊印はヨーロッパからの輸入物、その隣はイランらしいザクロ味。
  
メロンにピーチ、他にもイチゴやトロピカルなんてものもあったが、要は麦芽の入ったジュース。炭酸飲料に比べればましとは言え、ずっと飲み続けるとやっぱり甘い。

  
で結局はフレーバーの入っていないオリジナルに落ち着くわけだが、これをビールと呼んだら酒飲みは怒るんだろうな、というそんな味。

 
薔薇で有名なカシャーンには飲むためのローズウォーターの他にも様々なハーブドリンクが売られていたが、中身も効用もさっぱりわからない。
 そこで無難にパック入りのミントドリンクを買ってみたら、これがなんと1袋15円。あまりの安さに警戒したが、飲んでみたらちゃんと自然のミントの香りで甘さも控えめ。結構いけた。


 
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台湾のパイナップルケーキ食べ比べ

2014-09-21 19:59:26 | 東アジア
台中・台南で買ってきたパイナップルケーキ、もうずいぶん前に食べてしまったが味を比較してみた。

まずは一番有名な「微熱山丘」。
 長方形で結構大きく、持ってもずっしり重い。
中の餡はもちろんパイナップル100%、甘さと酸味のバランスがとてもいい。
ただしクッキーの方はちょっとパサつく感じで、大きさのためか形のためか、クッキーの主張がやや強い。一つで食べごたえ十分。

ところでパイナップル100%餡の元祖は「微熱山丘」だと思っていたら、実は台中の「日出」が2006年に始めたのが最初とか。
その「日出」のパイナップルケーキはオリジナル、パイナップルの種類が違う17号、クッキーに米粉を使ったものと3種類あり、味見させてもらったオリジナルはクッキー生地に入ったチーズがちょっと強かったので「米」を買ってみた。
 
米のクッキーと知っていても小麦粉との違いが判らず、これもチーズが入っているがそれほど気にならない。
こちらのジャムも酸味と甘みのバランスがよく、小ぶりなので全体のバランスもとてもいい。あっという間に一つ食べてしまう。

 
「楽楽斎」は台北に去年できたばかりの店だそうだが台北ナビが推しているらしく、これもマンゴーツアーのお土産にもらったもの。
五行説に基づいて色形フレーバーの違う5種類があるとのことで、たまたまもらったものは赤いハート形の紅麹。
ただし麹のくせなどはなく、しっとりしたクッキーはバターの風味が強くて、酸味の効いた100%パイナップルのジャムとのバランスもいい。ただ生地が柔らかすぎてぼろぼろと食べにくいのが玉にきず。

台南の林百貨店で買ったのはこちら。
 
「奇美食品」は台南が本社の冷凍食品などを作っている会社のようだが、最近はお菓子にも力を入れているらしく、パッケージがなかなかシック。
このパイナップルケーキはクッキーのバター風味がよく、ほろほろと食べやすくて、クッキー部分だけなら一番おいしいかも。
ただし餡は昔ながらの冬瓜の入ったもので、パイナップル100%餡に比べるとやはり印象が弱い。

同じく台南の、椪餅を買った「克林食品」でもばら売りを一つ購入(透明袋に入った丸いもの)。
 
ここのはご覧のとおり一つがとても大きく、表面も固い。
しかしナイフで切ってみるとサクサクで固くはなく、冬瓜入りのジャムも甘めだが穏やかな味で、全体のバランスがいい。

食べ比べてみると自分は酸っぱいものが好きなので100%餡の割合が多い日出が一番かと思うが、家族は微熱山丘がいいと言うし、結論は「どれも甲乙つけがたく、おいしい」。お粗末。


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経県値と地理検定

2014-09-20 12:17:28 | 訪問国
海外の訪問国を表示してくれる便利な地図があるのは以前にご紹介済みだが、日本用にも同じようなものはないかと探してみたらこんなものがあった。

経県値&経県マップ

行った、行かないだけではなく、住んだ、泊まった、歩いた、通り過ぎた、など、経験の深さまで表示してくれる優れもの。

そこで自分の「経県値」を出してみると

こんな感じで160点。

数年前から温泉にはまりだしたもので東日本は制覇した。
その代わりJR東日本がカバーしていない西日本はスカスカ、特に瀬戸内海まわりは香川にうどんを食べに行っただけでほぼ未踏。
九州は父親が鹿児島県出身なので結構行っているが、なぜか佐賀だけ白く残ってしまった。

世界征服をするつもりは毛頭ないが、こんな地図を見ると日本の全県制覇はしたくなる。

ついでにもう一つ、こんなサイトも発見。

旅行地理検定

国内、海外に分かれて1級から4級まであるが、海外なら結構いけるかも、と例題をやってみると、ふふふ、海外は2級でも合格する自信あり。

それに比べて国内の方は名所、旧跡、地名など怪しいものだが、意外にも温泉がらみだけはそこそこわかる。

経験はどんなことも無駄にはならないものよの~。


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秋の果物 お取り寄せ比較

2014-09-19 11:31:51 | 食べ歩き
今年の秋は予想外に早くて、でもこうなると秋のおいしいものも早く食べたい。

ということで果物のお取り寄せ。
いつものごとく何が入っているかお楽しみ、なおまかせを探す。

今回はちょっと目先を変えて和歌山の「観音山フルーツガーデン」の「イロトリドリの旬」と言うのを試してみた。

対応はとても良く、注文から3日目に届いたのがこちら。
 送料込3980円にクール便代金が乗って4196円。

写真ではわかりづらいが、2つづつ入った梨と桃が巨大。
この桃は「西王母」という栽培の少ない品種だそうで、固い果肉で日持ちがするとか。

と言うわけで箱を開けた瞬間は立派な姿に感心したが、期待していたより量が少ない。
食べてもブドウはとても甘くておいしかったが、梨、桃、いちぢくは見た目の立派さに比べて味も甘さも薄い。

和歌山に柑橘類以外を期待したのが間違いだったのかもしれないが、柑橘類だったら愛媛のお取り寄せが半額でおいしかったし。


不完全燃焼なので、これまでに何度も取り寄せている山形の「味の農園」に再注文。
そして4日で届いたのがこちら。
 以前より200円値上げしたが、それでも送料なし3200円。

まだ桃が入っているとは思わなかったし、期待通りすももの「秋姫」が入っているのもうれしい。 

と言うわけで、果物お取り寄せは山形の圧勝。


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東北で女子会 5 銀山温泉~米沢

2014-09-17 19:56:10 | 国内旅行
7月21日

銀山温泉、昭和館の朝食。
  
一人分づつ小さな釜で炊かれているのは珍しい紅花ごはん。思ったよりくせもなく、さすが山形、お米がおいしい。

食後、宮城に帰る2人とはお別れをして、宿の送迎バスにはまだ時間のある2人は温泉街のもう一つの共同浴場へ。
 
温泉街の一番はずれ、滝とは反対方向にある「しろがね湯」。小さな三角形の土地に建てられた建物はモダンで、例の藤屋さんと同じ建築家の設計だが、こちらをデザインした縁で旅館も依頼されたとか。ここは他の温泉旅館とは少し離れているので斬新な外観も問題にされなかったようだ。

8時始まりに合わせて行ってみると、扉は開いているが管理人がいない。入浴料500円を払わなければならないし、2つある浴室のどちらが女性用かもわからないのでうろうろしていると地元のおばちゃんがやって来た。
「まだお湯が溜まってないかね」と言いつつ、札もかかっていない1階のお風呂にずんずん入って行くが、「旅館に泊まっていたのなら無料優待券がもらえるよ」と教えてくれる。
  
え、そうなの、と旅館に引き返して無事に無料券をゲット。
しかし明らかに外湯に行く我々の姿を見ていながら、出がけに宿の人はこの券のことなど何も言わなかった。
宿や温泉街のHPにも何も記載がないし、なんだかなあ。

しろがね湯に戻ると管理人のおじちゃんがやっと姿を現したが、今日の女湯は2階(おばちゃんは1階に入った・・・)、でもまだお湯が溜まっていないのでしばらく待てとのこと。
10分ほど待って、7割ほどお湯が溜まったところでようやく入浴OK。
 脱衣場はシンプルだが清潔で
  
浴室も窓が大きく明るい。船のへさきのように三角の浴槽は2人なのでのびのび入れたが、この造りなので大勢で入るのは難しいだろう。
お湯はかじか湯と同じ源泉だが、おじちゃんが調整してくれたので適温。一番風呂を堪能できて幸せ。

ついでに1階のお風呂もちょうど誰も入っていないので覗かせていただいたが
  
こちらは高い窓からわずかに光が入るだけで穴倉のよう。
男女は日替わりのようなので、2階に入れたのはラッキーだった。

 
足湯に浸かる人など眺めながら宿に戻り、10時の乗り合いタクシーで銀山温泉を出発。
 30分ほどでJR大石田駅に到着。
 
大きな階段があるので登ってみたが、周りは何もない田園風景。
  
山形らしい飲み物など買い込んで、新幹線つばさに乗車。

ちょうどお昼なので米沢で途中下車、友人に教わったお蕎麦屋さんへ。
 創業300年という「粉名屋小太郎」  
割子そばと十割そばをシェアしてみたが、細いお蕎麦が上品でさすがのおいしさ。特に十割そばが香り高く、これならざるの倍量という板のせでもいける。

食後はせっかくなので、と上杉神社へ。
 
なんだかやけに若い女の子が多い気がするのは歴女ブームのせいなの?
 上杉鷹山先生にもご挨拶して、以前入ったことのある上杉博物館は今回はパス。
 上杉城史苑のずんだパフェは前も食べたっけ。

 
最後は米沢駅のお向かいにある新杵屋さんにちょっと立ち寄り。傑作駅弁、「牛肉どまん中」を買って帰ろうと思ったのだが、今はオリジナル、しお、みそと3種類あるので
 
今回はしおをトライ。夕食においしくいただいたが、関東人としてはやっぱり甘辛醤油味のオリジナルの方が好きかも。

おいしい食事に温泉三昧の東北。
これに味をしめて、またすぐに再訪するのだ。


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東北で女子会 4 銀山温泉 昭和館

2014-09-15 11:23:12 | 国内旅行
分水嶺を越えて山形県に入り、やってきたのは銀山温泉

 ともちゃんの車でやって来たが、宿の駐車場があるのは坂の上。ここから眼下に見える温泉街まで降りていかなければならない。

 
その理由は温泉街の入り口まで来れば一目瞭然。川の両側に連なる温泉街は写真などで有名だがその前の通路は想像以上に狭く、車を入れることなど到底できないので店によってはリアカーのようなもので宿泊客の荷物を運んでいる。
 
 思ったより小さな川に沿って並ぶ温泉宿は13軒。
 
連休の中日、友人が苦労して押さえてくれた本日の宿は温泉街のちょうど真ん中、玄関の大きな狸が出迎えてくれる「昭和館」
 
館内にはいたるところにつまみ細工の人形やら小物が飾られているが、それが多すぎていささか暑苦しい。通された部屋も12畳あるが、広縁などがなく山側で風が通らず、こちらもちょっと息苦しい。

それでは、と一息入れたところで早速温泉街の散策へ。

 
大正ロマンを売りにした温泉街だが、現在の建物はほとんど昭和になってから建てられたものらしい。それでもそれぞれ屋号のつけられた木造の建物は風格があって見事。
 
中には軒下に12か月を表した鏝絵のある宿などもあって、細部を見るのも面白い。 
 
 そんな中、昭和館のお向かいにあるのが話題の「藤屋」さん。著名建築家による建て替えが温泉街の統一感を崩したと論議を呼んだらしいが、表の木の色が落ち着いてきたせいか思ったほど違和感はないものの、風情の統一はやっぱり乱しているような気がする。

しかし風情を乱しているのは実はこの宿だけではなく、2,3軒ある土産物屋などもごちゃごちゃとセンスが感じられず、ピンクのカレーパン屋などもあってびっくり。
連休中のせいか温泉街はお客さんでいっぱいだったが、客層が思ったよりずっと若く、学生風の人たちも多いのは意外だった。店はそんな客層に合わせているのか、集客には成功しているのかもしれないが、かなりがっかり。

 
温泉街の一番奥、赤い橋を渡った先には滝があって、その上に登れば温泉の名前の由来である銀山の跡にも行けるのだが、雨が降っているので根性なく引き返した。

食事の時間も迫っているが、その前にはやはり温泉、と向かったのは藤屋のとなりにある共同浴場、「かじか湯」。
  
入浴料300円を表の料金箱に入れて中に入れば
 
棚があるだけの脱衣場は人がすれ違うのもやっとの狭さ。中の浴槽も3人でいっぱいになりそうなほど小さく、シャワーが一つあるだけで飾り気も何もないが、ちょうど入れ違いに出て行った人が調節してくれたのか、お湯は熱めながらしっかり入れる温度。ナトリウム―塩化物・硫酸塩泉は無色透明ながら硫黄の香りがして、源泉かけ流しなので鮮度もよく、ああ、このお湯はいい。

外湯を堪能したら宿のお風呂に入っていた同行者たちと合流して、食事処でお夕食。
 
はじめに並んでいたものの後から
  
  
 
次々に料理が運ばれてくるが、お肉が多くてボリューム満点。
極めつけは「女子会プラン」スペシャルのデザートで、「すごいですよ」と仲居さんが言っていた通り
 とても入らん、ので部屋の方に運んでもらう。

食後は夜9時に男女入れ替えになる、6階の「天空露天風呂」へ。
 
露天と言っても窓を開け放てば外気が入ると言う造りで、温泉街の景色も窓に近寄らなければ入浴しながら見えるわけではない。入れ替え時間も迫っているのでゆっくりすることもなく、夜景を見に散歩に出ることにする。

 
クラシックなガス灯がともる温泉街は写真を撮ったり散歩をする人で夜も大にぎわい。
 古山閣さんの鏝絵もライトアップされて、こういう演出はいいんだけど。

寝る前にももう一度、と宿の内湯へ。
 
こちらの湯口には小さな狸がいて、浴槽も大きい分、天空露天よりこっちの方がいい。
源泉も外湯と同じらしく、適温にうめられている分温泉の特徴はあまり感じられなかったが、浴後の発汗はなかなかおさまらず、寝つきに苦労してしまった。 


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東北で女子会 3 鬼首温泉~堺田分水嶺

2014-09-11 23:51:02 | 国内旅行
7月20日

ゆっくり朝食をいただいた後、川渡温泉の「みやま」さんを出てともちゃんの車で最初に向かったのはこちら。
 鳴子からちょっと古川方面へ戻ったところにある「あ・ら・伊達な道の駅」。
  
かなり大きな道の駅で、農産物売場は大きく、なぜかロイスの売店まで入っていて、週末だからかお客さんでいっぱい。
 今日帰るのであればおいしそうな野菜も買って帰りたいところだけれど、まだもう一泊するので日持ちするものを。気仙沼産のオイスターソースの瓶がおしゃれで、これもお買い上げ。

次はまた鳴子方面に戻って、中鉢温泉のお向かいにある小さなピンクのプレハブ小屋に立ち寄り。
 
同行者の一人がここで野菜ジェラートが食べられるとの情報を仕入れていたのだ。
  
店内もピンク一色でふわふわかわいらしいが、素材の野菜は地元産にこだわっているようで、トマトとかアスパラとかおもしろいフレーバーがいっぱい。自分がチョイスしたのは宮城産サクランボと、グレープフルーツ&紫蘇のジェラート。サクランボの方は正直期待したほどではなかったが、紫蘇のジェラートはさわやかでとてもおいしい。

今年4月にオープンしたと言うこのお店、クリーム系は設備の関係で委託製造だがソルベ系は完全自家製とかで、確かにソルベの方がフレーバーが立っておいしい。じきにクリーム系も自家製にすると言っていたおねえさん、ぜひ頑張っていただきたい。

鳴子温泉からはちょっと山の中に入って鬼首温泉へ。
 ここの間欠泉を一度見てみようと立ち寄ったわけだが、こののぼりの所から階段を下りて行くと
 
入口からぷんぷん昭和のにおいがする。

入場料を払って階段を下りるとちょっとした公園のようになっていて、ここに間欠泉が2つある。
手前の「雲竜」は名前のわりにたいしたことがないのだが、奥の「弁天」は
 
10分ごとに10メートルほども吹き上がって、結構な迫力。

 さらに奥に進むと大きな露天風呂があって、4,50人は入れそうなほど広い。薄濁りのお湯はぬるめの適温で一応脱衣場もあるが、歩いて来れば外から簡単に見えるところだし、一部女性用なのか簡単に囲った部分もあるがそこもスカスカの囲い。お湯の鮮度もあまり良くなさそうで、さすがに入っている人は一人もいない。

全体に3,40年前から時間が止まってしまったような観光施設で、それが面白いと言えば面白いが、ちょっともったいない。

他に見るところもなさそうなので鳴子温泉まで戻り、山形方面へ向かう。

宮城県と山形県のちょうど県境にあるのは「封人の家」。
 
   
封人とは国境を守る役人のことだそうで、この築300年とも言われる家は新庄領の庄屋の家。ここに松尾芭蕉と曾良も泊まったらしいということで、玄関前には2人の姿もある。

大体この辺りは「おくの細道」の行路に当たると言うことで「芭蕉ゆかり」を売りにしていて、お昼を食べようと入ったお向かいの蕎麦屋も、壁一面に俳句が貼り出されている。
 
もっとも「今日のメニュー からあげセットの大盛りだ」なんて、俳句じゃなくて川柳だろう。

こちらのおそば、いかにも田舎風の太麺で、サービスに出してくれたきゅうりのからし漬けもおいしかったが
 
他にお客さんもなく、まかないを食べ始めたお店の人が「これもよかったら食べて」とまた丸のままのきゅうりを差し出してくれたのも田舎らしい大らかさ。
なんでも岩魚の養殖をしている農家が週末だけやっている店だそうで、自慢の岩魚は食べなかったと言ったら
 「じゃあ帰ってから食べて」と売り物のひらきを4匹もくれた。なんとも太っ腹なこと。

このすぐそばにはJRの堺田駅があって
 
以前この陸羽東線に乗った時、確か分水嶺の看板があったな、と思ったらやっぱり
 ここにその看板があった。

そして駅前にあるこの小川。
 
どうということもない、跨ぎ越せるほどの小川だが、よく見ると向こうから流れてきた水がこの石碑の所で右と左に分かれて反対方向に流れていく。「水の分かれるさまが見える大分水嶺は全国的にも珍しい」と看板にもある通り、これはちょっとすごいのかも。

感心しつつ、今夜の宿へ向かった。


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