Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ムスタン紀行 4 カグベニ

2011-08-30 18:50:30 | チベット文化圏
8月8日 続き

早めに宿に到着したので夕方のカグベニ村をお散歩。

  
村の入り口にあるチョルテンには屋根があって、これはムスタン独特の形。背をかがめて中を覗き込めば色鮮やかな仏像と曼荼羅が描かれている。

狭いながらもこの村一番の繁華街を行けばなにやら見慣れた看板が。
  
カグベニのセブンイレブンは10年前にもあったが、その隣にできた「ヤクドナルド」はサイバーカフェなんだそうだ。 

  
この村の中心にあるのは15世紀建立のサキャ派のゴンパ。
ムスタンにはサキャ派の寺が多いが、たいてい白、赤、黒の三色ストライプで塗られているのでわかりやすい。

   
中では小坊主たちが読経の勉強中だったが、いたずら小坊主はカメラが気になってしょうがない。
  
まじめに勉強している子もいれば、かわいくポーズをとってくれる子、境内中を走り回っている子もいて、チベット仏教のお寺は寄宿舎付きの学校のようなもの。こちらが想像するよりどこでも子供たちはのびのびしている。

  
お寺の屋根に上がれば明日からさかのぼるカリガンダギ川が寺の足元を削り、眼下にはカグベニの村が一望。 

  
寺の裏のチョルテンをおばさんは何周もまわり、一緒についてきてくれたお寺のお坊さんは強面だけれど笑うと可愛かったりする。

   
村の中は石と土でできた家が隙間なく並び、突如魔よけの不思議な像が出現したり。

   
チョルテンに水道があったり、イリーカフェがあったり。若い子たちはここでもうんこ座りをしてだべっている。

カグベニは昔と今が共存する魅力的な村だ。 


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ムスタン紀行 3 ジョムソン~カグベニ

2011-08-29 19:25:32 | チベット文化圏
8月8日

 朝早いのにホテルが一生懸命出してくれた朝ごはん。

これをあわてて呑み込んだら再びポカラの空港へ。
 小型機に乗るので荷物の重さにはうるさいと聞いていたが、レトロな秤に荷物をドサドサと積み上げて簡単にOK。

 待合室に入るが滑走路はがらんとしている。

 やがて待つことしばし、我々の乗る飛行機が無事に飛んできてほぼ時間通り、搭乗開始。
 フリーシートなので一番前の席に座ったら開けっ放しの操縦席が丸見え。副操縦士のお兄さんも愛想がいい。

  
我々以外はヨーロッパ人ばかりで満席の飛行機はポカラの上空を飛び、すぐに山間の谷へ突入。
この飛行ルートはアンナプルナやマチャプチャレ、ニルギリと言った7000メートル峰の連なる中、かろうじて開いた川筋の谷を飛行するので有視界飛行が確保されなければ絶対に飛ばない。

なにしろ操縦席からの眺めがこれだもの。
  
これらは駐機中ではなく、飛行中の絵。本当に手を伸ばせば届きそうな山が両側に迫る中を飛んでいくのだから迫力満点。

この日は飛行にはさしつかえない天気だったものの、以前冬に同じルートを飛んだ時にはきれいに見えたアンナプルナやマチャプチャレは残念ながらまったく姿を見ることできず。
 かろうじて白い山頂が見えた山は方向から言ってダウラギリだろうか。

 緑だった山肌が乾いた土色になってきたらいよいよムスタン入域。

  
20分ほどの飛行で小さなジョムソン空港に降り立った飛行機は乗客と荷物を下ろすと、待っていたポカラ行きのお客さんを乗せてあっという間にとんぼ返りしてしまった。このあわただしさの理由は帰りになるほどとわかるのだが。

到着後はこれから始まるホーストレッキングの準備のため、空港のすぐ脇のロッジで一休み。
暇なのでジョムソン銀座を歩いてみると
  
ホテルやお店が10年前よりちょっと増えただろうか。

これは10年前には見かけなかった公共バス。
  
いまやポカラからジョムソンまでバスが通り、さらにカグベニまでは車で行けるようになっている。

やがて用意された早めの昼食はロッジではなく、我々のキッチン・スタッフが用意してくれたもの。
 カトマンズからパンを抱えてきたので、きっと固くてパサパサのパンを食べさせられるんだろうなと思っていたらとんでもない。サンドイッチのパンがふっくらと蒸されていて感激。

そして出発前のスタッフ紹介。
 今回の我々の一行はゲスト4名、添乗員1名に対して日本語ガイドとサブの英語ガイド各1名、日本語の堪能なコックさんとそのアシスタントが3名。さらに馬子が3名と荷物運びのロバ5頭の係りが一名と、まあ、贅沢な旅だ。

そしてこれからお世話になるお馬さんとも対面。
 基本的にずっと同じ馬に乗るというので、この子はルンタ2号と命名。
ロバに毛が生えたほどの小さな馬だが、これから本当に世話になる。

スタッフみんなとの挨拶がすんだところで11時半、いよいよトレッキングの開始。
 
今日はこの地図のスタート地点、カグベニまで。

 カリガンダギ川沿いの乾いた道はアップダウンもあまりないので今日は楽々。しばらく歩いて疲れたら馬に乗せてもらう。



道沿いには五色旗やチョルテンが見えて、いよいよチベット仏教圏に帰ってきた。

  
裸足の馬子に引かれて川を渡り、緑の村が見えてきたらそこが最初の目的地、標高2840メートルのカグベニ。

  
畑に植わっているのはじゃがいもや菜っ葉だろうか、その向こうにかろうじてニルギリ峰が顔を見せた。

今夜のお宿に到着したのは14時半。
  
ちゃんとお湯の出るバスルームもついて、部屋は快適だ。

 
 
 
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ムスタン紀行 2 ポカラ

2011-08-26 18:13:52 | チベット文化圏
8月7日

午前中はタメルでお茶したり、本屋をのぞいたりしてのんびり。
 完全に外人ツーリストのための町であるタメルはそれだけに心得ているというか、居心地がいい。

軽くお昼を食べてからトリブヴァン空港の国内線ターミナルへ。
  
ここも相変わらずバス・ターミナルなみのしょぼさだが、こちらも食パンと卵をぶら下げて飛行機に乗ろうというのだから丁度似合っているというべきか。

そのわりにネパールの空港はやたらにセキュリティが厳しくて手荷物やボディチェックが何度もある。
 そのために搭乗ゲートまで男女別になっていたりするのだが、このサインがトイレにしか見えなくてまぎらわしい。

ポカラまで乗り込んだのはイェティ航空のプロペラ機、Jetstream 41。

わずか30分ほどの飛行中にエプロン姿のCA嬢はキャンディと耳に詰めるコットンを配り、ピーナッツを配り、飲み物を配って大忙し。
このイェティ航空のロゴが大好き。

 到着したポカラ空港も相変わらずのローカルさ。
 
この小さな「到着ロビー」に預け荷物は人力で運ばれてくる。

  
ポカラでの宿はTrek-o-tel。ペワ湖畔に建つ静かでかわいいホテル。
 部屋もなかなか広くて悪くないのだが、標高800メートルのポカラはカトマンズより暑く、そなえつけの扇風機を回すとものすごい音。そのうえ夜は蚊の大襲来を受けてまいった。早く涼しい所に行きたいよ~。

蒸し暑い部屋でうだうだしていてもしかたないので湖畔をぶらぶらと中心街までお散歩。
  
土産物屋は10年前よりさすがに増えたようだが、歩いていて声をかけられるのは「ニーハオ」、店先の表示も漢字になっている。

我々の日本語ガイド曰く、「日本人は山が見たいので秋と春のベストシーズンにしか来てくれない、でも中国人は1年中たくさん来る」とのことで目下一番のお客さんとか。
カンボジア同様、中国から近くて安いネパールは人気の旅行先なのだろう。最も夏に来たあげくに「ヒマラヤが見えない」と文句を言う奴もいるらしいが。

それにしても旅先での日本人のプレゼンス、どんどん低くなっているのをひしひしと感じる。

のどが渇いたので道端の茶店でチャイを一杯。
  
店先に座っていたじいちゃんはこのあたりの店のオーナーなんだそうで、お見それしました。
一日中店先に座って道行く人を眺めているのだろう。
でもネパールのチャイはインドのように生乳を使わないのでいまいちだ。

 夕食は湖畔のレストランで、せっかくなのでペワ湖のお魚。
なにやらソースをかけて料理したがるネパール人に必死で「頼むから塩コショウだけで焼いて!」
お醤油を持ってくればよかった。


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ムスタン紀行 1 カトマンズ

2011-08-24 21:06:06 | チベット文化圏
2011年8月6日より21日まで ネパール ムスタンへの旅

8月6日

5日深夜、羽田空港に集合、日付が変わってからバンコク行きタイ航空の機内へ。

バンコク到着は早朝の4時半、カトマンズ行の出発時間10時15分まで足裏マッサージに行き、コーヒーを飲み、本屋をひやかして過ごす。

バンコクからカトマンズは3時間半の飛行時間。
 早速のマトンカレー、おいしゅうございます。

 お昼過ぎに到着したカトマンズ空港は10年ぶりだけれど何も変わっていない様子。
事前にビザを取得していようがいまいが通関の速さ(と言うか遅さ)に変わりがないところがネパールらしい。

今夜のお泊まりはタメル地区から徒歩10分のロイヤル・シンギ・ホテル。
 
一息入れたところで久しぶりにダルバール広場に行ってみることにする。

歩いてみると10年ぶりのカトマンズはやっぱりあまり変わっていない。
 
狭い道の両側に小さな店が並び、休日と言うこともあってか大勢の人出。
ただタクシーが増えたのは変化だろうか。白いインド製スズキの車、チータと競争するランナーのペイントが人気の様子。

ごちゃごちゃした街並みも見上げるとそこここに見事な飾り出窓が見られるのがカトマンズの魅力。
  
 

小さな寺院も街角に無数にあるが、どこもそれなりに信者を集めているらしい。
 

ふらりと入りこんだこちらの寺院。
  
すっかり住宅に囲まれているがなかなか立派な造りで参拝者も多い。
「どんな宗教の方もウェルカム」との看板があり、「何のお寺?」と周りの人に聞いても「ヒンドゥーも仏教もセイム、セイム」と実に寛大。
  
この「セイム、セイム」はどうもネパール人の好む言葉らしい。

ぶらぶらと歩いているうちにダルバール広場に到着。
以前はなかったと思うが、今は外国人がこの広場に入るのには入場料がいる。
  

でも相変わらず見事な彫刻の数々にうっとり。 
 


 
ネパール人の皆さんも変わらずカラフルでコミカルなカーラ・バイラヴにお供えをささげ、 
 真っ赤なハヌマーンに触っている。

 こちらのクマリの館も以前と変わりなし。王政がなくなってもクマリはまだ存続しているそうな。今日はお顔を出しては下さらなかったけれど。

   
狭い街路をまたぶらぶらとタメル地区へ。
お土産屋をひやかしつつ、でも今日は何も買わない。これからトレッキングに出かけるのだから。

 
カトマンズにもこんなところが、というおっしゃれーなカフェでお茶をしていたら雨が降ってきた。
モンスーン期のカトマンズ、毎晩雨が降ると聞いていたが今日はちょっと早いらしい。

  
夕食はホテルの近所のこぎれいなレストランでおなじみのモモ。
もっとどローカルなところで現地仕様のダルバートが食べたいと所望したが現地旅行社の社長に却下された。「これから長いトレッキングに行くんですから」

思えば長い一日であった。


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ムスタンより無事カエル

2011-08-22 18:23:48 | チベット文化圏
ムスタンより無事に帰還しました。

「秘境」ムスタンにもすでにネットは存在し、携帯電話も通じるけれどやはり道は遠く。
帰りはジョムソンからポカラへの飛行機が飛ばなくてやきもきしたり、いろいろあったがとにかく非日常をとことん楽しんできた。

心配した10日間のホーストレッキングもカエルさんのおかげでなんとか血を見ることなく終了。
 でもこのふっくらしたカエルさんが
 こんな哀れな姿になってしまったのは私のケツアツのせい。

大活躍のカエルさんとはポカラでさよならをしてきた。

これからしばらくはムスタン紀行にお付き合いいただこう。


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ジョムソンより

2011-08-18 11:57:17 | チベット文化圏
10日間のホーストレッキングを終えて無事ジョムソンまで帰ってきた。

道中、どの宿にも電気は来ているし、お湯のもらえない所はないし、想像以上に快適だったけれど、いざジョムソンからポカラまで戻ろうとしたらここ3日間飛行紀が飛んでいないうえ今日の天気もよろしくない。さらにジープで行こうにも今日は交通機関のストだとか。

さて、この先どうなるのか。
ブログねたには困らないネパール、ジョムソンの安宿でWIHIがサクサク繋がるのもびっくり。
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ネパール大使館

2011-08-05 18:10:25 | チベット文化圏
この夏の節電対策に貢献するためと称し、夏休みも海外逃亡を決めた。

そこで向かったのはネパール大使館。
 目黒駅からバスで5分、表通りから入った閑静な住宅地の一軒家が目指す大使館だ。

玄関を入り、スリッパに履き替えて奥に進むと大きなリビングルームがビザの申請場所。
ネパールビザは空港でも取得できるのでわざわざ来る人は少ないのだろう、他には誰もいなくて、ビザ代を添えてパスポートと書類を渡せば申請は1分で終了。

受領は翌々日だが、これまたほかに誰もいないのであっという間に終了。
すぐ近くにあるバングラデシュ大使館でのビザ申請同様、実に簡単に受け渡しがしてもらえる。

ところで空港でももらえるビザをわざわざ東京で申請したのは奥地に入る許可をもらうため。
今回は久々に大好きなチベット文化圏、ムスタン王国まで行こうというのだ。

秘境と言われるムスタンもすでに中国の方からは自動車道が通って物資がガンガン入っているという話だし、聞けば道中電気もシャワーも使えるらしく、すでに秘境ではないのかもしれない。

しかしネックは10日も馬に乗らなければならないこと。
なにしろたった2時間の乗馬で尻の皮が一皮むけた経験があるので、とにかくこれが心配。

 果たしてこの座布団はわが尻を無事に守ってくれるか。

結果は2週間後に。


過去のビザ申請シリーズ:

シリア大使館
バングラデシュ大使館
インドビザ申請センター


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台湾国立歴史博物館近辺

2011-08-04 23:15:56 | 東アジア
MRTを乗り継いで府中から中正紀念堂へ。

駅から10分ほどにあるのが国立歴史博物館。
 現在はピカソ展を開催中で、この日は日曜と言うこともあって大変な人出。
本当は常設展だけを見たかったのだが、表の切符売場で入場券を買ったらピカソ展付きの切符になってしまった。
正直、あまり充実した展示ではなく、画家の写真が多いのはいささか水増し気味に見えるが、写真を見るとピカソというのは絵よりも画家自体がおもしろいのではないかと思ってしまった。
でも280元(850円ほど)の入場料ならリーズナブル。

常設展の方はこちらだけ見ればたったの30元。
故宮博物館の規模や質にはもちろん及ばないが、唐三彩のコレクションだけは一見の価値あり。副葬品の人形にもいいものがあって、コンパクトなこの展示だけならすぐに見ることができる。

この展示室の窓際は休憩所になっていて、大きな窓から外を望むと
 外は見事な蓮池。

この博物館は台北植物園の中に建っているので周りは緑でいっぱい。

植物園の方から博物館を見るとこんな感じ。
 中国風の建物に蓮はよく似合う。
  

国立歴史博物館の周りには他にも目につく建物がたくさんあって
 お向かいにあったこれはなんと高等学校。

 ちょっとアールデコ調のこちらの建物は二二八国家記念館。
  
日本統治時代には「台湾教育会館」と言うところだったそうだが
 今は二二八事件のあらましや資料がとてもわかりやすく展示されている。

1947年、日本統治の終了後入ってきた中国国民党の政治腐敗に対して台湾人が立ち上がり、それが武力で制圧され多くの人が犠牲になったという二二八事件。
長い間タブーだったものが進歩党の陳水扁総統の時代にやっと国としてこのような記念館を作ることになったそうだが、完成して開館したのが国民党の馬英九総統になってからというのは皮肉な感じ。
それでもピカソ展からの流れか、若い台湾人の参観者が結構いたのに感心。

思えば初めて台湾に来た30年前はこの国もずいぶん暗かった。
それがこんなに明るい国になるのだから、今は大変な他の国にも希望はあると思いたい。

 疲れちゃったのでイカリ・コーヒーで一休み。
新作、さつまいもクレープは見た目はいまいちだがなかなかいける。

駅前には南門市場があるのでひとめぐり。
  
ここは金華ハムや中国ソーセージが多くてちょっと高級そう。
  
万頭やお総菜に大いに心惹かれるが量が多いのでちょっと無理。
 蜂蜜漬けのハムとそれをはさむ万頭だけ買って帰ったが、これは蒸すだけでお手軽、味も好評だった。

最後はホテルの近くの双城夜市へ。
 食べ物屋台ばかりが並ぶほんの小さな夜市だけれど
  
その入り口近くにあるこの魯肉飯屋がおいしいというのでお弁当を買ってみる。
買ったのは魯肉飯ならぬ鶏肉飯だけれど
 噂にたがわず、本当においしい!
「ちーるーふぁんびんたん」って、こういう中国語だけはなぜかすんなり出る。

デザートは屋台のかき氷屋さん。
 
恰幅のいいおばちゃんが山盛りかき氷にぎゅっと蓋をしてくれるので、持ち帰ると氷の塊。
 でも底からお宝が出てくるの。

台北はまだまだ遊ぶところがある。
 
 
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林本源園邸@台北

2011-08-01 00:37:47 | 東アジア
香港に続いてまたもや台北。

今回は仕事だけれど、今日はお休みだったので暑さにもめげずにふらふら外出した。

向かったのは地下鉄の府中駅。

 駅前からちょっと行くと大きなお宮があり
  
門前の歩道には占い師がいたり、路上で顔のうぶ毛取りをする美容師(?)がいたり、ごちゃごちゃした市場があったりでおもしろい。

この門前商店街から奥に広がっているのが「林本源園邸」。
19世紀の半ば、福建省出身の林家が商売で成功して建てた邸宅と庭園がほぼそのまま残されているのだそうだ。
入り口の門は大邸宅にしてはとても質素。
ここは入場無料なのでそのまま入れるが、三落大厝という建物だけはガイド付きツアーでなければ入れないので受付で予約票をもらう。

中に入ると周りの下町風情とは打って変わって大きな木が緑の影を作る静かな庭園。
  
その中にいくつもの建物が建てられ
  
  
それぞれ渡り廊下や庭の中の小道でつながれている。

この小道がちょっと迷路のような作りになっていて、すぐ目の前の建物に行けたり行けなかったり。庭園をより大きく感じさせる工夫だろうか。

そして園内にいくつもあるのが大小の池。
  
 今の時期に来ればこの池といくつものあづまやの必然性がよく分かる。

林家は日本統治以前に台湾を引き払ってしまったので建物の中に家財などはないが、窓や扉の中国風が魅力的。
   

特に塀に開けられた窓の意匠がなんともかわいい。
   

林家の紋は蝶ということで塀にも軒下にも蝶がいる。
  
 庭園内のカフェの食器にも蝶ちょ。

このカフェがなかなか本格的で、マダムもとても親切。
  
ここでゆったりさせてもらって、予約の時間になったので三落大厝の門の前へ。

 ガイドに先導されて鍵を開けられた門をくぐると中にあるのは林家のプライベート空間だったところ。
  
正面の入口は扉と言い、軒下と言い、細かい装飾でびっしり。
  
屋根の上にパイナップルがあったり、軒下に蟹がいたりするのは何かの縁起担ぎだろうか。

この建物の中は撮影禁止、と言ってもあまり見るものもなく、ガイドも表の建物の案内だけで奥には入らず30分ほどで終了。案内が理解できればそれなりに面白かったのかもしれないが中国語では一言も分からず。
日本語ガイドをお願いしない限りこのツアーに参加する必要はまったくない。外の庭園と建物だけで十分楽しめるのだから。

 最後はスーベニールショップで蝶のしおりつきアイスキャンディーを買って見学終了。

ガイドブックには出ていないけれど、ここは来る価値がある。


ところで本日の記事でこのブログの写真が1万枚を超えた。
写真の数頼みのこのブログ、我ながらよく撮ったものだ。


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