9月12日
10時に不忘閣をチェックアウト、次の移動まで時間があるので青根温泉を探検。
と言っても青根温泉は宿が6軒の小さな温泉地。
宿を出て少し行くとお土産屋さんが一軒あり、その先に「じゃっぽの湯」という日帰り温泉施設があるくらい。
日帰り温泉の脇を少し入ると「みはらし売店」でおばちゃんが一人、店番をしている。
野菜や果物はまだもう一泊するので残念ながら買えない。と言うことで乾燥しいたけとキクラゲを買うと、「今年は暑すぎてダメ」と言いながら桃を2つおまけでくれた。
温泉の向かいには仙台方面の見える展望台があって
その隣の洋館には喫茶室があるので入ってソフトクリームをいただく。
この洋館は仙台の方にあった宣教師の家を移築したそうだが
2階はこの温泉に滞在して「影を慕いて」を作曲したということで古賀政男記念館になっている。
しかし古賀政男なんて若い者は名前も知るまい。
11時半になってじゃっぽの湯の前のバス停からみやぎ蔵王山麓アクセス線のバスに乗車。
これで白石蔵王駅まで行けるのだが、一日二本のこのバス、ここから乗ったのは我々二人だけ、次の遠刈田温泉から一人。
35分で「蔵王キツネ村」に到着。ここで乗っていた3人が降りるとたくさんのお客さんが乗り込んで、バス会社のためにちょっとほっとする(笑)。
入口ではなぜかゴリラに迎えられ、門をくぐって入場料1500円をお支払い。
しかしこの入口付近、はっきり言ってとてもくさい。キツネとはこんなに悪臭がするものなのか、と思いながら進むと
なるほど、そうでしたか。
実際、園内を進むと匂いはしなくなって、キツネさんたちの名誉は守られた。
園内にはもう一つゲートがあるが、入る前から園内注意書きだらけ。
「100%噛みます」も恐ろしいが、そのわけはこのゲートから先はキツネが放し飼いだから。
かなり広い敷地内は林になっていて、通路から見える地面のあちこちにキツネがゴロゴロ。
通路のすぐ脇の棚の上、手の届くところにもたくさん寝ているが、キツネは夜行性なのだから仕方ない。
が、ここでは本当に通路にもゴロゴロ、うろうろ、キツネさんたちがいて目の前を横切ったりするが
茶色いキタキツネも、黒っぽいギンギツネもしっぽがフサフサ。母が持っていた襟巻きを思い出す。
寝顔は犬っぽくてかわいいよね、と手を出すとガブリと噛まれるのだろう。
ただし身をかがめたりしなければ、あちらから手を出してくることはないようだ。
園内のお稲荷さんをうろつくキツネたちも見てゲートの外に出ると
別のケージには耳の小さなホッキョクギツネと、耳の大きなマーブルキツネもいて、この子たちもかわいい。
園内は平日にもかかわらずカップルや若い子たちのグループでなかなかの盛況。
ちょっと変わった施設だけれど、2時間ほど楽しませてもらった。
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9月11日
一ノ関から仙台まで新幹線で移動、駅で友人ご夫妻にピックアップしてもらい、青根温泉までおしゃべりしながら快適ドライブ。お世話になりました。
やってきたのは2年前にも来た青根温泉の「不忘閣」。
めでたく「日本秘湯を守る会」の6冊目のスタンプ帳がいっぱいになったので、今回は無料ご招待をお願いした次第。この3年間は海外に出られなかったおかげで、スタンプがすごい勢いで集まったのだ。
前回は100段の階段を上り下りしなければならない部屋だったが、今回はラッキーにも1階にある部屋をゲット。
おかげでお風呂も食事も移動が楽だったが、お庭に面したいささか古いお部屋、入るとカビ臭さが鼻を突き、虫が多いためだろうか、窓に網戸がなくて開け放つことができない。
しかも2年前とほぼ同じ日付けでやってきたが、前回とはまったく違う残暑。エアコンとエアフィルターをフル稼働させることになり、上下どちらの部屋がいいかは悩ましい所。
落ち着いたら、まずは初訪問の友人と共に館内の見学。
いささか雑然とした湯上りどころだけれど
フェアトレードのコーヒーのパッケージがかわいく、なにやら賞を取ったらしい日本酒は友人がおかわりするほどおいしかったらしい。
この部屋や大湯、御殿湯のある本館の建物は明治40年に建てられた登録有形文化財。
庭の向こうに青根御殿がそびえ、その向かいにあるのが今回泊まる西別館。外から見るとかなりくたびれているのがわかる。
部屋に戻ろうとフロントの前を通ると、
お、貸切蔵湯の札があるではないか。
というわけで、この宿での第一湯は昼でも暗い蔵の間を抜けて一番奥へ。
美しく照明された蔵湯、昼には高い窓から自然光も入って一段と素敵だ。
続いてはもちろん大湯に入らねば。
このプールのような浴槽もうっとりする。
食事は本館の二階、レトロな応接セットのあるスペースの隣の部屋で。
偶然にも前回と全く同じ部屋になった。
まずは先付けのイチジク豆腐がとてもおいしくて、
酢の物が大根に巻かれたサンマなのもうれしい。
前回感動したお凌ぎのおそばがやっぱりすごくおいしくて
焼き物は意外にも大きな米ナスのグラタン。茶わん蒸しにアサリが入っているのも珍しく、牛肉の陶板焼きもいただいたらもう動けないほどお腹いっぱい。
しかしこちらのお食事は同じ時期でも前回とは違う内容、相変わらずどの料理もとてもおいしかった。
庭から見る古い建物は夜も美しい。
9月12日
夜、満腹すぎて温泉に入れなかったので、朝食前に朝風呂。
大湯の向かいにある御殿湯も小さいけれど落ち着くお湯だ。
その手前にある小さな貸切の亥之輔の湯、前回は入らなかったが今回は入ってみると
背をかがめて入る浴室の脱衣スペースは頭をぶつけそうなほど狭いが、石造りの浴槽は深くて、意外に入り心地がいい。二人でも入れるが、ここは一人でゆっくり瞑想するのがいいかも。
ちなみにこの宿のもう1ヶ所のお風呂、新湯は現在改装中で、その上の建物もなにやら工事を始めていた。あるいは部屋も新しくするのかもしれない、次はどうなるのか、ぜひ見てみたいもの。
昨晩と同じ部屋で朝食をいただいたら、前回も参加した青根御殿の見学へ。
毎日のことだからか、相変わらずそっけない女将の案内だが
今回はわずかながら仙台市まで見えて、解説が終わった後の女将は愛想も良くなる。
お風呂も食事もいい不忘閣、新湯の改装が終わったらまた来よう。
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今年も海外旅行の合間(?)に飽きもせず温泉に出向いているが、おなじみ「大人の休日俱楽部パス」にはタイミングが合わず未使用。それが9月にネット限定企画があって、ようやく使う機会ができた。
9月10日
今回はまず「はやぶさ」君で仙台まで、「やまびこ」に乗り換えて一ノ関へ。
お昼は「いわて牛のミートパイ」になったが、これは東京駅で買ったもの。グランスタはますます充実して、どこになにがあるやら。
降り立った一ノ関駅はピカチュウだらけ。
一ノ関から気仙沼まで走るポケモン列車はもう10年も運行しているのだそうだ。
駅前からはバスに乗るが、ちょっとぐずぐずしていたらバス停にはもう長い列ができていてあせる。
目指す須川温泉行きバスは大きいけれど、満席になって座れない人も。ただし半分以上は途中の厳美渓で降りて、それでもかなりの人数が須川温泉まで行く。
終点までは1時間半。山道を登って来たけれど、どんより曇った須川温泉に降り立つと期待したほど涼しくない。
早速秘湯のスタンプ帳を預けてチェックイン。
こちら須川高原温泉に泊まるのは9年ぶりだが3回目。
過去の2回は自炊部の部屋だったが、今回は初めて旅館部のお部屋。
とはいえ簡素な部屋は流しがトイレに変わったぐらいで印象に大きな変化はなく、ただし今回はお着き菓子が付いた。
一息入れた所でさあ、温泉だ。
まずは県境をまたいでお隣の栗駒山荘へ。
前回、10月の頭に来た時にはこのまわりは息をのむような紅葉だったが、1ヶ月早いとはいえ今年はここも暑く、周辺の緑にはまだ「こ」の字も見当たらない。
日曜の4時過ぎでお客さんの減り始めた栗駒山荘の白濁露天を楽しんだら、その足で我が宿の大露天へ。
こちらは幸運にも無人でお風呂を独占。
お湯が青く見えるのはペンキのせい、硫黄の香りが栗駒山荘より強く匂うが、この日はお湯を入れ替えたばかりなのか、湯の花もほとんど見えないほどに透明。大きな浴槽内は38℃ほどのぬるめで、やっぱりこのお風呂は最高だ。
食事は6時から大食堂で。
内容は初めて来た時と大差ないが、後から運ばれてきた夏野菜の天ぷらがおいしい。
寝る前に入った内湯も今日は透明、夜は窓を開けて布団をかぶって寝た。
9月11日
昨日のどんよりした曇り空が今日はなんとか晴れてくれた。
大露天の上の空も今日は高い。
ビュッフェの朝食をゆっくりいただいたが、一日2本しかないバスの出発は11時と遅い。
そこでチェックアウト前にちょっとお散歩へ。
露天の横、緑色に染まったお湯の流れに沿って少し行くと須川温泉の源泉。
さらに5分ほど登山道を上ると蒸し風呂がある。
中は小部屋に仕切られて、床の真ん中のレンガをどけると穴から蒸気が噴き出してくる。
露天の受け付けでゴザを借りてくることになっているが、この部屋にこもるだけでサウナのように効くだろう。
さらに行くときれいに苔むしたところもあって
その先が名残が原。
正面に見えるはずの栗駒山は雲の中、剣岳の手前には噴煙が上がっているのが見える。
この辺りは春にはたくさん花が見られる所だそうで、
この時期にもリンドウやススキが見られるが、秋の花はやっぱりちょっと寂しい。
次は初夏の花の時期に来なければ。
引き返して宿に戻るが、正面に見えるはずの鳥海山も今日は見えない。
チェックアウトをしたら稲庭うどんが山と積もれた売店で
須川温泉らーめんをお土産に。
さらに素朴なアイスクリームをいただいているうちに時間になったので外に出ると
バス停には既に行列ができていた。
出発時点ですでに満席、立っている人も出て、なんとか席を確保できて助かった。
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日本橋に続いては地方から上京の知人とランチ。
ご希望は中東料理、渋谷の店は店内のインテリアは雰囲気たっぷりだけれど料理の内容に比べてお値段高すぎ、神田の店は昔一度行ったことがあるけれどあまり感心した記憶がないので、銀座へご案内。
外堀通りの一つ線路側、小さな三角公園と東急プラザの間の道をしばらく行くと右手に看板が見えて、急階段を上がった2階に目指す店はある。
Mish Mish
階段はあるし、扉の中は全く見えなくて、これは知らなければ非常に入りにくいお店。
しかしあまり大きくない店内は窓はないがすっきりとして、中東風の飾りつけもほとんどなし。ただ店のモニターにあちら方面のミュージックビデオや紹介フィルムが音なしで流されている。
3人なので昼だけれどアラカルトメニューから注文。
おなじみフムス、ムタバル、ラブネなどの前菜プレート。特にムタバルの味付けがいい。
大好きなファラフェル。これはもうちょっと大きい方が中がホクホクになって好きかも。
シーフード・タジンは予想に反してタジン鍋ではなくプレートで出て来たが、クミンの効いたソースがとてもおいしくて、これは大当たり。
チキンケバブも柔らかくて、ヨーグルトとスパイスの具合もばっちり。うまい!
このお店、開店したばかりの10年ほど前、店長の知り合いの旅仲間と来たことがあった。
中東料理屋はすぐに消えてしまう店が多い中、この立地でよくぞ長生きしてくれていると思う。
一般にはなじみがなくてなかなか定着しないが、中東料理は香辛料が香り高いわりに穏やかな味で絶対に日本人受けすると思う。
ケバブ屋だけではなく、もっと本格的な中東料理の店が増えてほしい。
さて、地中海沿岸で唯一行っていないレバノンにはいつ行こうか。
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所要ででかけたついで、珍しく日本橋方面へ。
やってきたのは威風堂々たる姿の三井本館、その隣の三井タワーから入る三井記念美術館。
三菱一号館美術館には何度も行っているが、三井の方に来るのは初めて。
吹き抜けのアトリウムから入ると通路が本館に繋がっていて、エレベーターの扉や回数表示板もレトロで素敵。
7階で降りると2匹の鹿に迎えられ、本日拝見するのは「超絶技巧、未来へ!」展。
超絶技巧と言えば江戸末期から明治の職人たちが有名だが、今回の展示は「未来へ」というタイトルの通り、現代の、それも30代などとても若い作家さんたちの作品が中心。
ほとんどの作品は撮影不可だが、所々に撮影OKの表示があって、SNSでの拡散を狙っているとはいえ、こちらも記録ができてありがたい。
最初に驚いたのがこちらの木彫り。
チョウチョの羽は自然色のままの木を組み合わせ、水滴も彫りだしているというからすごい。
こちらの月下美人の花は鹿角を彫ったもの。花器に水を注ぐとこの花がゆっくりと開くそうで、その様を見てみたい。
このスルメはなんと、継ぎ目のない一木造り。スルメを吊るすクリップまで一緒に彫られている。
菊の彫り物が置かれている茶室は元三井家所有の織田有楽斎の国宝「如庵」の複製とか。
陶磁作品も凝りまくっていて
これは細かいリングを繋いで袋状にしたもの。気が遠くなりそうなリングの数。
ガラス作品も粘菌が宙に浮いているよう。
この大きな犬は銅でできているが、体が蝶で覆われている。
何の変哲もなさそうな薄汚れた工具箱はなんと漆器。持ち上げると思わぬ軽さに驚く仕掛けらしい。
現代作家さんたちの作品は確かに超絶技巧だが、それ以上にその発想が面白くて、洒落が効いたものが多い。
展示の後半は明治期の工芸品で、これらももちろんすごい技術なのだが、現在の目で見ると技巧が先走ってToo muchと感じてしまう。
これが時代感覚の違いと言うものだろうか。
かわいかったのはこの鳩の家族。
他に刺繍作品にも素晴らしいものがあるが、それらは作家の名前も残っていない。
楽しい展示に期待以上に満足して三井本館を出ると時間はお昼をまわった所。
食事をしようと思ったが、良さげなところは近所のサラリーマン、OLさんたちが行列を作っている。
そんな中、コレド室町の地下で気になるもの発見。
黄金モンブランソフトは真ん中がソフトクリームで栗は目の前で絞り出してくれる。
小さな店の奥のカウンターでいただいたが、これ一つでおなかは満たされた。
たまに来る日本橋も楽しい。
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7月14日 続き
トビリシからおいしい機内食を食べながら3時間。
海辺に並ぶ豪華そうな建物群を見ながらドーハ到着。
さて、次の東京行きまでは9時間もある。豪華なラウンジが使えると言えどもじっとしているには長すぎるので、往路にも使ったビジネス専用入国審査場を使ってまたカタール入国。
ちなみにツアーでこんなことをするのは友人と二人だけ。
到着ロビーからはあったりなかったりするサインを頼りに長い連絡通路を通り
ドーハメトロの駅へ。
利用者は少なく、閑散としたエレベーターやエスカレーターを使って地下に降りると
ピカピカの通路の先に券売機があって、フィリピン人らしき女性スタッフが早速説明に来てくれる。
往復するだけなので普通切符が買いたかったのだが、そのためにはICカードを買う必要があり、一等のゴールドクラブに乗ろうとするとカード代が100QR(約4000円)もかかるというので一日券30QRに変更。スタンダードなら1日券でも6QRなのに、とスタッフはあきれ顔だが、クレジットカードでさっと買えた。
自動改札を通ってホームに降りると乗降口はドア付き。
一番端にゴールドクラブ専用の乗り口があり、ここにも女性スタッフがいて切符をチェックする。
そして実はこれが乗りたくてわざわざストップオーバーしたドーハメトロのゴールド座席。
1席づつひじ掛けが付いて地下鉄とは思えない豪華さ。
そして日本の近畿車両製というこのメトロは自動運転方式なので
先頭の2席は線路の見える特別席。スタッフのお姉さん、「ここに座ったら」とわざわざすすめてくれて「写真撮りましょうか」とまで言ってくれるサービスぶり。
まあ、わざわざこの車両に乗るのは物好きな観光客ぐらいだろう、この後も家族連れが一組乗って来ただけだった。
現在のドーハメトロは3路線で、今回乗ったのは空港のあるレッドライン。
早朝から深夜まで運転しているが、金曜の午前中は運転しないようなので要注意。
これに乗ること25分、DECC駅で下車。
駅の外へ出てみると、ここはビジネス街の真ん中で周りは超高層ビルだらけ。
が、驚いたのは外の気温と湿度。時間は夜の7時近かったが、気温は体温越え、それ以上に湿度が100%だろうというほどベタベタ。往路の乾燥っぷりとはまったく違うのは場所の関係なのか、日によって違うのか。
駅のすぐ隣には駅名にもなっているDECCという巨大なコンベンションセンター。
その向かいにこれまた巨大なシティセンターモールがあるが、広ーい駐車場の中を通って入り口にたどり着くだけで全身汗びっしょり。
冷房のない時代にもこの土地に人が住んでいたのが信じられない思い。
巨大ではあるがモールの中はどこも一緒。
フードコートの中もマックやKFCと代り映えなく、今はもちろん寿司屋もあるが
「出来立て」とはなんぞや、とケースを覗いてみると怪しげなキャラクターパンが並んでいた。
大きなドーム天井の下は子供のための遊び場。
ざっと見たら1階のカルフールに行って
大好きなデーツ入りクッキーのマームールとカルダモン入りのアラビックコーヒーをお買い上げ。マームールは珍しいクウェート産だったけれどおいしかった。
スーパーの袋をぶら下げてまたメトロのゴールドクラブに乗り、
無事に涼しい空港に帰還。
それでもまだ出発まで5時間以上あるので、ラウンジは往路に使ったクマの近くではなく、モノレールに乗って行くガーデンラウンジに行ってみた。
するとここは入り口がわかりずらくて、ルイヴィトンのロゴばかりが目立つがカタール航空のスタッフがその前にいるので行ってみるとこれが正解。
エレベーターで上に上がる。
と、目の前にはルイヴィトンの免税店の上階のレストラン入口。が、ここはもちろん別料金で、ちらりと見たメニューが恐ろしい金額だったのですぐに離れる。
この両脇がカタール航空のラウンジで
ここもまたむちゃくちゃ広い。
しかし外に出て汗だくになったのでまずはシャワールームへ直行。
受付のお姉さんに番号をもらい、たくさん並ぶブースの一つに入ると、中はそれほど広くない。
しかしお湯はたっぷり出てタオルもフカフカ、着替えができてやっとほっとした。
安楽椅子の並ぶエリアには軽食類も置かれているが、
この下は誰でも入れるガーデンエリア、周りにはお店が並んで大きな電飾看板もあり、音も反響してあまり落ち着かない。静かに過ごしたければもっと奥まった所にあるクワイエット・ルームに行った方が良さそう。
しかしこちらはそろそろお腹が空いてきたのでダイニングエリアへ。
ここではオーダーでサラダやお寿司もお願いできるけれど、やっぱり中東料理、とビュッフェから羊肉の煮込みをもらったら、これがとろけるようなお肉でものすごくおいしい。
さらにたくさん並ぶケーキがおいしそうなので一つもらったらこれがまた絶品。思わずもう一つ、友人とシェアして食べてしまったが、ここのケーキは本当に素晴らしい。
と、噂にたがわぬカタール航空のラウンジを5時間も堪能させていただき、
午前2時過ぎにやっと飛行機に乗り込んで成田に戻った。
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7月14日
ジョージアの旅もいよいよ最終日。
久しぶりにホテルらしい朝食をいただいて、最終日にしてようやくトビリシの市内観光へ。
最初にやって来たのは前回のコーカサスの旅でも来たメテヒ教会。
今回は中に入ることができたが、ソ連時代は劇場に使われていたという内部は質素。
それよりここはテラスからの眺めが良くて
正面にはナリカラ要塞、右手の山の上にはホテルから見えたテレビ塔、川沿いには旧市街が広がっている。
教会から徒歩で眼下のメテヒ橋を渡ると
教会の下にはトビリシの守護聖人の小さな聖廟があるのが見える。
橋を渡った先は旧市街で
テラスが張り出した建物がきれい。
この中を少し入ると温泉街で、この温泉で傷をいやしていたというキジの像がある。
以前来た時には修復工事中だったハマムも無事に完成して営業中。ここも時間があれば入ってみたかった。
建物が弧を描くレストラン街のジャン・シャルダンはなかなかおしゃれで
通り過ぎた所にはジョージアの宴会を仕切るというタマダの像。今日で仕事の終わるガイド君は一段とノリがいい。
少し奥まった所にあったのはユダヤ教のシナゴーグ。
20世紀の初めに建てられたそうだが、イスラエル建国後にユダヤ人の多くは移住してしまったようなので、現在はどれだけ信者がいることか。
トビリシ歴史博物館など古い建物の間を行くと、その先にあるのがジョージア正教の総本山、シオニ教会。
教会の正面は大きすぎて狭い道路からは撮りきれず
内部は残念ながら撮影禁止だったが、さすがは総本山、極彩色のフレスコ画に覆われて美しい。
シオニ教会の裏からムトゥクヴァリ川沿いに出ると、目の前にガラス屋根が特徴的な平和橋。
ぜひこの橋を歩いて渡ってみたいと思っていたのだが、残念ながら通行禁止になっている。
見ると通路を上から釣り上げて支えているようで、強度に欠陥があるのかもしれない。
ここからバスに拾ってもらって
巨大なジョージアの母像のある高台へ。
ここからはトビリシ市内が一望できて
先ほどの平和橋も良く見える。その先のチューブを2つ並べたような建物、8年前にはまだ建設中で美術館になると聞いたが、その後はよほど使い勝手が悪かったのだろう、何になることもなく放置されているようだ。
景色を眺めながら少し行くと土産物屋台が並んでいて
その先にロープウェイ乗り場がある。
高台からメテヒ教会の下の教会まで、乗車時間は5分ほどだが旧市街や川の上を通って気持ちよく、このロープウェイは乗る価値あり。
これにてトビリシの市内観光は終了。バスで空港へ。
10日間お世話になったイケメン・ガイド君ともここでお別れだが、彼、なんとツアー客一人一人にジョージアの歌の入ったCDを用意してくれていた。お客さんの一人が買いたいと言っていたのだが、今時はCDなどあまり売っていない、そこで自分で作ってくれたというのだから恐れ入る。
前回も日本語堪能な女性ガイドに感心したが、今回もガイド君のホスピタリティに感動。
ジョージアの印象がまた一段と良くなった。
出国審査を過ぎると免税店やレストランがあるが
小さな空港で見るものもほどんどない。
そこでラウンジに行くとここも狭いが
ジュースなどいただいて一息。
見たこともない航空会社の飛行機を見るうち
我らがカタール航空もちょっと遅れて到着。
楽しかったジョージアにさよならした。
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7月13日
本日も朝から快晴。
ホテルの隣の教会に燦燦と日が差しているので門前まで上がってみると
往路にはほとんど見えなかった周りの雪山が見えてとてもきれいだ。
朝からハイカロリーの朝食をいただき、8時15分に出発。
雨で何も見えなかった往路とは全く違う景色で
マッターホルンにそっくりなウシュバ山、4700mもきれいに見えた。
マッターホルンは4478mなのでウシュバ山の方が高いのだ。
やがてエングリのダム湖が見えてきて、車道から少し入った展望台からダムを見学。
高さ271.5mのこのダムは黒部ダムの186mより高く、世界で7番目とか。
すぐ脇ではソ連時代に作られたこのダムのメイキング・フィルムを上映していて、この上には団地のような宿舎があったが、現在はウクライナからの難民が入居しているのだそうだ。
以前は無料だったらしいこのダムの見学、現在は4ラリの入場料が必要。
そのチケット売り場でお土産にTシャツを購入。わかる人にしかわからない(笑)この柄がいいのだ。
エングリ・ダムを過ぎると道は急激に下って標高100mのスグディディヘ。とうとう山の涼しさとはお別れ。
街に到着するとすぐに昼食のレストランへ。
パーティーなどに使われる大きなレストランのようで
いつものようにたくさんの料理でおなか一杯の所に蒸したおやきのようなもの登場。
チーズが入ったこれをやっと食べると大きなエクレアまで出て来た。
昼食後は4WDから以前の大型バスに乗り換え、
クタイシを過ぎたら遠くに大コーカサス山脈を見ながら高速を快調に飛ばす。
途中、ヨーロッパとアジアの境とされるリコティ・トンネルのあたりでは高架工事が行われていたが
付近に見える文字は「中国建築」。「少し前なら日本の会社だったのになあ」と誰かがつぶやく。
このトンネルを出た所にある村はパンが有名だそうで、路肩に売店がいっぱい。
添乗員が買ってくれたこのナヅキパン、レーズンが入って甘い菓子パンだ。
高速沿いには大きなPAがあるので、2回ほどトイレ休憩のために立ち寄り。
中にはダンキンドーナッツやウェンディーズなどが入り、スーパーもあるが、売り物はヨーロッパからの輸入品が多い。
メスティアから470㎞を走って、20時にトビリシに到着。
ホテルに行く前に街の郊外のレストランで夕食。
大きなレストランで、中庭のテーブルにもお客さんがいっぱい。
多くのテーブルにこんなビールのサーバーが置かれ、これのお代わりもしている。ジョージア人、どれだけ飲むんだ。
ジョージアでの夕食もいよいよこれが最後。
この店の料理はヨーグルトのサラダやブドウの葉のドルマなど、ちょっとトルコ寄り。
おなじみのパイは青菜入りで、これはブホヴァニというらしい。
そして最後に登場したヒンカリ、最高20数個食べたというイケメンが食べ方を実演。
肉汁たっぷり、ツルツルの皮がやっぱりおいしいけど、他の物も食べているので2,3個が限度。
それにしてもジョージアでは毎食、本当にいっぱい食べた。料理のバラエティーが多いわけではないが、どこで食べてもおいしくて、飽きることがなかった。
初日に泊まったホテルに再びチェックインしたのは22時。
が、まだラリが少し残っているので使ってしまおうと近くのコンビニへ行くと
ケーブルカー乗り場がきれい。まだ動いているようで、帰れなくなると困るので乗らなかったが、何時まで営業しているのか、確認して乗ればよかった。
代わりに隣のジェラート屋でラストアイス、4.5ラリ。
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7月12日 続き
ハイキング終了後、ウシュグリの宿で預けていた荷物を車に積み、そのまま出発。
渋いチャジャシ地区の石造りも明るい日の下では違って見え、ウシュグリを出ても塔のある村落がいくつも続く。
少し行った所で中に入れる塔があるので見学。
「愛の塔」などといかにも観光客向けの名前を付けられたこの塔は家には付属しておらず、川に突き出た岩の上に建っている。
高い所にある入口までは外階段が付けられ、4層になった内部では梯子を伝って上り下りする。
床は丸太を並べた造りで、天井も木製。
しかし壁は板石を積み重ねて作られ、窓を見れば壁がいかに分厚いかがよくわかる。こんな大変なものを家ごとに作っていたのだからその労力たるや、想像を絶する。
ただし見学したこの塔は家とは独立しているし、立地からしてもおそらく「復讐の塔」ではなく、普通の見張り塔だったのだろう。
「愛の塔」の謂れについてはいろいろあるようだが、これは間違いなく観光客向け。
メスティアへの道はこんなだけれど
天気の悪かった往路とはちがって、遠くの雪山も見える。
今回は道中なにごともなく、18時過ぎに以前泊まったのと同じSuntower Hotelに投宿。
どこで食べてもおいしいトマトもそろそろ食べ納め。今夜は珍しくハチャプリならぬピザ。
このホテルの食事はデザートまでおいしい。
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7月12日
早朝に目を覚ましてベランダに出てみると
おお、久しぶりの快晴で雪山がきれいに見える!
太陽が昇るにつれて目の前の緑のベルベットのような山にも日が差してきた。
気温は10℃以下、白い息を吐きながら食堂へ向かうと牛さんたちも出勤途中で顔を覗かせ
朝からハチャブリのがっつり朝食。
支度をして今日はいつもより早い8時15分に徒歩でホテルを出発。
これからシハラ氷河へ向かうのだが
もう目の前にはジョージア最高峰、5200mのシハラ山がどーんと見えていて、これを前方に見ながら歩くという、最高のコンディション。
左手にロマリア教会を見ながら歩いて行く。
シハラ氷河を水源とするエングリ川に沿って道は続くが、舗装こそされていないものの車も通れるよく整備された平坦な道。
馬で行くグループもあるが、たいていは歩きのグループが何組も、前になったり後になったりしながら同じ方向を目指す。
周りには様々な花が咲き乱れて、旅行社のツアータイトル「花のジョージアを歩く」に偽りなし。
と言うわけでこの道中で見られた花々はこちら↓
あっちこっちとフラフラ写真を撮りながら歩いて、2時間半で川を渡ったところにあるカフェに到着。
残念ながら営業はしていなかったが、ちゃんとしたトイレのあるこちらでしばし休憩。
ここからは花の多い斜面を登って降りて
しばらく行くとユリの群生地があった。
この先は岩がゴロゴロした緩い斜面を少し上ると
シハラ氷河に到着。
ここまで歩いた距離は10㎞だが、高低差は300mほどしかないので4回のハイキングでは一番楽な道だった。
氷河自体は土で汚れて灰色、山にも雲がかかって来てしまったが
岩に腰かけてお弁当。アルファ米のおにぎりはおいしい。
帰路は少し違ったルートで斜面を降りて
川沿いにカフェまで来るとシハラ山は雲に隠れてしまった。
それでも歩いて行く道には日が差していて、道端にはかわいいピンクの花がいっぱい。
この花、往路ではまだつぼみを閉じていたのが、昼になって鮮やかに花を開いたのだ。
帰路もホテルまで歩く予定だったが、少し時間がかかりすぎているということで、あと3分の1ほどの所で車が迎えに来てくれた。
車で戻れば村まであっという間だが、花の中を歩くハイキング、天気も良くて最高だった。
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