岩波ホールで映画を見、神保町でランチをしたら歩いて竹橋へ移動。
やって来たのは東京国立近代美術館。日本の近代絵画には実はあまり興味がないのでここに来たのは初めて。
それでも足を運んできたのはこの「あやしい絵」展が気になったから。ネット広告で目に付いたのだが、平日昼間にしては若めのお客さんが多かったのはPRがうまかったからだろうか。
会場に入るとまずは案内役の猫が出迎えてくれて
その先にいる等身大の女性は呉服屋さんが作ったものらしいがリアルすぎて確かにちょっと怖い。
この先はテーマごとの展示になって、ほとんどの作品は撮影可なのがありがたいが、一番惹かれた青木繁は撮影禁止なのが残念。
大きな作品は大正時代のものが多いけれど、一番インパクトがあるのは甲斐庄楠音の「畜生塚」。秀吉が秀次の妻子を皆殺しにしたことをテーマにしたもので、裸婦群像ではあるけれどちょっと宗教画のようにも見える。
大きな日本画の他には「高野聖」など本の挿絵が多く
ビアズリーの影響がありありなものが多いのは、よほど日本人の嗜好に合っていたものと見える。
鏑木清方や上村松園などの他は知らない画家が多かったので興味深かったが、思っていたほど「あやしい絵」ではなかったかも。
と言っているうちにコロナの緊急事態宣言で美術館は閉じてしまったから、この日に見に行けたのはラッキー。
小学校の社会科見学以来の毎日新聞社の建物の前を通り、
お堀端のつつじの満開を見て東京駅から帰った。
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チベット映画祭に続いて、今度はブータン映画を見にまた岩波ホールに行ってきた。
「ブータン 山の学校」 Lunana, A Yak in the Classroom
お話はティンプーの「都会」育ちで無気力な青年がいやいや標高4800mのど僻地の学校に赴任し、ひと夏を先生として村で過ごすというもの。
ストーリーはほぼ予想通りに展開し、悪い人は誰も出てこないし、他愛ない話と言えばその通り。
しかし資本こそ台湾が絡んでいるものの監督・脚本も撮影もブータン人で、特にブータン奥地ルナナの景色がとにかく素晴らしくて、これを見ているだけでも幸せになれる。
主役の青年は日本のそこいらへんにいそうな顔で、持ち物から行動まで全く外国人が旅行に来たみたいなのが笑える。演じる役者は初めての映画出演だそうだが演技が自然でうまい。
ポスターの顔になっている学級委員役の女の子はクリっと大きな目にえくぼがかわいくて、しかしこの子は本当にルナナ村の子で家庭は崩壊しているとか。賢そうなだけに余計映画のテーマが現実的に感じられる。
ブータンに初めて行ったのは1996年、その頃はまだテレビ放送もなかった。
今ではちょっとした町なら携帯にネットは当たり前になっているだろうし、僻地の子が町に出たがるのは当たり前、それだけ国のアイデンティティを守るのも難しくなっているだろう。
最後にブータンに行ったのは2008年でもう13年も経っている。
この映画を見たら里心が付いてしまったし、国がどう変わっているか、また旅行できるようになったら絶対に行かなきゃ。
さて、ブータン映画の後はブータン料理でも食べたいところだが、さすがに神保町でもブータン料理屋はない。
そこで選んだのは狭ーい螺旋階段を地下に降りた所にあるロシア料理屋。
サラファン
定番ボルシチに続いて登場したのはウズベク風ピラフ。上にたっぷり載っているのは牛肉、全体にクミンの香りが強くてちょっとピリ辛。ウズベキスタンで食べたプロフとは違うけれど、せっかく外食するならこういうエキゾチックなものがいい。
ちょっと怖いウェイターのおじさんも老舗の味だろうか。
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4月14日 続き
16時半、中尊寺月見坂の下で宿の車に拾ってもらい、駅で荷物をピックアップ。
駅からはもう一組ご夫婦が乗っていらっしゃり宿へ向かうが、駅から10分もかからない所ながら市街地をはずれて田んぼや畑ばかりの中に入っていくのでびっくり。
こんな所に、と思う場所に建つ今夜の宿
奥州平泉温泉 そば庵 しづか亭
ではあるがスタッフはとても感じよく、お茶をいただいたら2階の部屋へ。
お部屋は10畳で広く、トイレ・洗面にマッサージチェアまで完備。窓の外は駐車場の向こうにこの宿の農園が見える。
一息入れたら早速お風呂へ向かうが、全10室のこの宿に今夜はお客が2組だけ。
「なので2つの浴室を夕食までは1室づつの貸切にしました」と気が利いている。
なかなか大きなお風呂の壁は石材、床のタイルは茶色に染まっているがお湯は無色透明のナトリウム炭酸水素塩泉。源泉温度が33.5℃なので加温はされているが源泉かけ流しだそうで、浸かると肌がつるつるすべすべになって気持ちいい~。
内湯よりもちょっと小ぶりな露天もあるが、なぜか内湯の方がツルスベが強い。
ゆっくりお風呂を楽しんでいたらすぐに夕食の時間。この宿は最近では珍しく部屋出しで、元気のいい仲居さんが準備をしてくれる。
八寸は野菜中心だけれど特に大きく切られた紅心大根がとても瑞々しくて甘く、お造りの大トロもおいしい。
小鍋も野菜たっぷり、茶わん蒸しはトロトロで、特筆すべきは天ぷらが薄い衣でカリッと揚がっていること。
名前にもある手打ちそばは太くて田舎風。二八だそうだがぶつぶつと短くて、しかし風味はしっかりしておいしい。
量は少なめながらヘルシーな内容で味付けも良く、御飯までしっかり完食。
翌朝は1階の食事処でやはり野菜たっぷりの朝食をいただき
出発がゆっくりなので部屋でのんびりしていると農園で作業が始まった。
そこで農園の見学をさせていただくことに。
この辺りはまだ寒いのでまだ何も植わっていない所が多いが、水仙やハイゾウソウの花が見え、ハーブもいろいろ植えられるよう。
温室を覗かせていただくとたくさんの苗が準備中で、もっと暖かい季節に来たらさらに面白そう。
部屋も温泉も食事も良かったこちらの宿、お代は11000円で、誕生月だった同行の友人などさらに30%引きとコスパ最高。
平泉に泊まってよかった。
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今年の1月に頓挫した東北旅行、旅行客減少に苦しむJR東日本がいつもは出さない4月にまた大人の休日俱楽部パスを設定してくれたのでリベンジすることにした。
4月14日
今回は東京駅からやまびこで出発。
パスを使えば指定席も取れるけれど、がらすきの自由席で周りに他のお客さんがいない席を取った方がいい。
ほぼ各駅停車で一ノ関まで2時間半。
降り立った一ノ関駅構内はポケモンだらけで何事?と思ったら一ノ関~気仙沼間をPokemon with youトレインなるものが走っているのだそうな。
いつもは新幹線の車内で駅弁を食べるのがお楽しみなのだが、今回は食べずにやって来た。
目指す店は駅からすぐの所にあったが
予想とはちがう外観に、店内も喫茶店風で驚いた「ふじせい」さん。
というのもこちらはもち料理を売りにする和食屋さんだから。
そこで早速いただいたひとくち餅膳、小鉢に入ったお餅は右上から時計回りに納豆、くるみ、じゅうね(えごま)、ずんだ、沼えび、黒ゴマ、しょうが、あんこで、真ん中には口直しの大根おろし。最初はあんこから食べ、最後にお雑煮でしめるのが決まりだそうで、甘いのしょっぱいのを交互に食べて、最後に汁物にするとなるほど意外なほどスルスル入る。
特にお雑煮がおいしかったけれど、しばらく経ってからお腹にずっしり来た。
お餅の後は駅前からるんるんバスで平泉へ。
ここに来たのは12年ぶりだが、その間に中尊寺が世界遺産になって駅もすっかりきれいになった。
構内のロッカーに大きな荷物を預け、中尊寺まではタクシーを使おうと思ったら駅前は閑散。車の一台もないとは思ってもいなかった。
そこで腹ごなしに歩いて行くことにすると
これも世界遺産効果か、道はとてもきれいに整備されている。
途中にあった公園のような場所は無量光院跡。藤原秀衡が宇治平等院の鳳凰堂を模して建立した寺院跡だが、本家より大きかったとか。
20分ほどで中尊寺への入り口、月見坂の下に到着。
Y字路の真ん中には弁慶の墓がある。
こんなに急な坂だったっけ、と思いながら月見坂を上って行くと
途中の見晴らし台の周辺は桜がちょうど満開。
周りにはカタクリやショウジョウバカマなども見える。
たくさんのお堂を過ぎて国宝だらけ宝物庫、讃衡蔵を見学し、隣の金色堂も人が少ないのでじっくり拝観。
都から遠く離れたこの土地に文化を花開かせた奥州藤原氏はすごい、と今頃「新平家物語」なぞ読み始めたが、何しろ長いのでまだ牛若丸は鞍馬からも出ていない。もっと早く読んでおけばよかった。
経蔵のかっこいい扉をめで、松尾さんに挨拶して
中尊寺の本堂にも一応お参り。こちらは天台宗のお寺、建物は1909年の再建、中のご本尊は2013年に作られたばかり。
こちらのお猫様にしばらく遊んでもらって月見坂の下まで戻ると、
お土産屋さんは一応開いていたけれど駐車場の周りの飲食店はどこもしばらく営業していない様子で、世界遺産もかなり厳しそうだ。
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昨年7月に予定されながら延期になっていた東京国立博物館の「鳥獣戯画展」、ようやく開催になったので早速行ってきた。
前回、2015年に全巻展示された時はものすごい長蛇の列でとても行く気になれなかったが、今回は人数制限付きで日時事前予約制。海外の大きな展覧会では以前から行われていたことがコロナのおかげでようやく日本にも導入されたわけで、こういうプレッシャーがなければ変えられないところがいかにも日本のお役所っぽい。
予約した1時間のスロット内に行けばいいので30分経ったところで行ってみたが
平成館前にはまだ行列。一度にどっと入館しないよう調整しているためで、ここで10分弱待っただろうか。
会場に入っての目玉はもちろんおなじみのウサギやカエルが登場する甲巻。
これに今回は動く歩道に観客を乗せて一定速度でさばくという画期的展示法を採用しているのだが、この歩道に乗るまでにまた15分ほど並ばなければならない。
しかし絵の前まで到達すれば観客は全員行儀よく一列に並んで停滞する人も割り込む人もいないし、歩道の動く速度もよほど入念に調節したのだろう、すぐ近くの絵巻物をかなりしっかり見られて、この展示法を考えた人はえらい!
甲巻は筆の躍動感が素晴らしく、動物たちの表情が見ているだけでこちらまで笑ってしまうほど生き生きしている。周りに描かれた草木も美しくて、これはさすが国宝。
動く歩道を降りた後には乙丙丁が通常展示されているのだが、こちらを見ると甲巻との質の差がはっきりわかる。
乙巻の馬や牛の表情は面白く、想像上の動物も楽しいが、丙巻の動物たちは甲巻の筆に比べるとダイナミックさがないし、丁巻などはまるで落書きのように大雑把な筆致。これはこれで味があると言えばあるが。
この後は断簡が5枚の他は摸本が続き、最後の部屋は明恵上人関連の書などが多いのでサクッと見てしまって、いつもは2時間ほどもかかる特別展を1時間で終了してしまった。
出口にはショップがあって、ここはいつも以上の大盛況。当然素通りはできなくて
何種類もあるマスクの一つに
ミッフィーと高山寺のうさぎコラボの扇子なんて買ってしまった。
展覧会の後はトーハク仲間のtrintrinさんと合流して、上野駅近くの晴々飯店でランチ。
以前来た時に気になった「成都オールスターセット」とおいしかったリアル回鍋肉を二人でシェア。
成都オールスターはどれも花椒の香りがとても良くて、麻のしびれはあるが辣は心配したほど辛くなく、汁なし担々麺はモチモチ、御飯がすすむ麻婆豆腐はこの店で一番人気のようだが、それより酸味が効いた麻辣水餃子が気に入って、次回はこれにしようとまた来る気満々。
trintrinさん、またトーハクでデートしましょ。
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台湾ロスももう2年目に突入しているが、ごひいき業務スーパーの冷凍庫でこんなものを発見。
中華の朝食でおなじみの油条!
すでに一度揚げられているものを冷凍のままもう一度揚げるか、オーブントースターで焼けばいいという。
そこで揚げ物は面倒なので焼いてみると
ちょっと焦げてしまったがぱりっといい感じになった。
そのまま食べてもほんのりと甘みがあっておいしい。
それでは家で台湾の朝食を再現しようとまずは定番、温めてちょっと砂糖を入れた豆乳に浸して食べると
焼いただけでも結構油っぽいのでコクがある。これは本場そのまま。
次には一番好きな鹹豆漿(シェントウジャン)をカルディの鹹豆漿の素で。
袋の中の調味料に乾燥海老、ザーサイ、ネギを入れて温めた豆乳を注ぐと豆乳がもろもろと少し固まってきて、そこに油条を入れる。
調味料は台湾製ではなく日本食研製。本場のおいしい店にはさすがにかなわないが、十分にそれっぽく、油条を1本入れてしまうと食べきれないほどのボリュームになる。
もう一つ台湾の朝食で好きなのはもち米のおにぎり、飯糰(ファンタン)。
台湾風の肉でんぶがないので肉のそぼろで代用、他にザーサイと煮卵、油条を入れて台湾の屋台で見るようにビニール袋に入れて握ってみたが
お米の量が足りないのか、うまくまとまらない。
台湾のおばちゃんたちはいとも無造作に握ってくれるが、意外にコツがいるものらしい。これは本場でしっかり学習せねば。
で最近またカルディに寄ってみると台湾風のものがさらに増えていた。
豆乳だけが台湾からの輸入品で、あとは日本国内製造なのがカルディの面白い所。どれだけ本場の味を再現できているだろうか、試すのが楽しみ。
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天気のいい週末、家族が急に竹の子を食べに行こうと言い出した。
実家のある千葉県で竹の子と言えば大多喜町。
そこで早速車で向かい、12時ちょっと過ぎに到着。
まずは一番有名らしい、その名も「たけのこ」という食堂に向かうと、辺鄙な山の中の小さな店だというのに店の前の小さな駐車場は満杯、外には待っているらしい人たちが列を作っている。
この店、竹の子の季節にしか店を開けないそうで、メディアに取り上げられることも多いらしい。
並んだり待ったりが大嫌いな家族なのでこのありさまを見たとたんに却下。
しかし周りに他の店はなし、グーグル先生に相談してやっと数キロ先で竹の子を食べられそうな店を見つけた。
ところが案内に従って行くと、途中の看板が示す先からはとんでもない山道。
両側に竹や杉が生い茂り、絶対に対向車とはすれ違えないような道をこわごわ進んでいくと手掘りのトンネルまである。
この道が1キロほどあっただろうか、幸いにして他の車は見ずになんとか目的地にたどり着くと驚いたことに駐車場には何台も停まっていて、ここから少し坂を下ると「童子(わらべ)」というなかなか立派な一軒家が現れた。
中はすべて個室になっているらしく、玄関を入ったとたんに名前を聞かれる。これはまずいと思うと案の定、「今日は予約の方だけです」と無情のお言葉。
玄関先に出ている竹の子を恨めしく眺め、ひやひやしながら来た道を戻って、普通の道に出たところでやっとほっとするがお腹が空いた。
途中に「平沢たけのこ村」なるものがあったが、そこで何か食べられないだろうかと寄ってみることにする。
ここは竹の子掘りの施設だが、テントの下ではたくさんの人が何か食べている。
そこで早速窓口で食券を買う。メニューにはいろいろあるが忙しい本日は定食しか受け付けないとのこと。
それでも30分近くも待たされただろうか。
C定食は竹の子の煮物に唐揚げ、ラー油あえに竹の子御飯、セルフサービスの味噌汁にも竹の子が入って、期待しなかった割りにお味も悪くない。これで800円なら御の字、竹の子もこれだけ食べれば十分。
もう八重桜が満開の大多喜町だった。
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偶然見つけて以来とても気に入っていたお味噌汁カフェ「miso汁香房」で初めて味噌づくりを教わってきた。
友人と二人で訪れたのは夕方。
小さな店内なので一度に教わるのは我々だけ。
初めてなのでまずはパンフレットでお味噌の基礎を簡単にお勉強。熱の入った話しぶりに店主のお味噌愛が感じられてとてもいい。
作り方の説明書もいただいて早速実技開始。
まずは米麹に塩を混ぜる。この配分は味噌の種類によって当然変わる。
今回自分が作るのは一番オーソドックスな大豆の米味噌。
麹とお塩がまんべんなく混ざったら、次にはつぶした大豆に水を少し入れてこれをこねていく。
今回は蒸した大豆をすでにつぶしたものをいただいたが、これはコロナ対策で時間短縮のためにこうしているとのこと。普段の教室では豆をつぶすところから始め、これに1時間ほどもかかるとか。豆をつぶす作業、楽しそうでやってみたかったな。
麹と大豆を混ぜるのは陶芸の粘土を混ぜるのと同じ要領。大豆が冷たいので指が冷えるが、コネコネするのは楽しい。
しっかりこねて麹の粒が目だなかくなったら、中の空気を抜きながら適当な大きさの団子を作る。
これは容器に隙間なくみっしり詰め込むため。今回は扱いやすいビニール袋を使用、団子を一つづつ入れてしっかりこぶしでつぶしながら入れる。
全部入れたら袋と味噌の縁を焼酎できれいに拭いて、空気を抜いてチャックを閉めれば本日の作業は終了。
この袋の上下を1,2週間ごとに引っくり返しながら冷暗所に保存し、半年ほど経てば食べられるようになるそうなので10月か11月頃に完成予定。
材料はすべて計量、準備されているので混ぜるだけの作業だったが、これで自分の手の雑菌も付いた手前味噌ができると思えば出来上がりが楽しみ。
味噌づくりの終了後はお味噌を味わうプレートということで
野菜や味噌漬けのお豆腐などのまわりにフキ味噌、山椒味噌、ヨモギ味噌など7種類が乗ったお皿にきのこのすり流し味噌汁。ご飯は黒豆ご飯なのだが店主自ら丹波篠山で栽培しているという黒豆が自然の甘みですごくおいしい。
篠山に通って農作業を続けているという店主とのお話もとても楽しいのだが、何とも残念なことに大岡山のこのお店は4月いっぱいで閉じて田園都市線の藤が丘に移転してしまうのだとか。
お昼を食べに行くには藤が丘はさすがに遠い。
せめて自家製味噌でお味噌汁を楽しもう。
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北関東エスニックツアーはまだ続く。
リサイクルショップに続いてはHiroさんが情報収集した新たなエスニック食材店を目指して行くが、まわりは明らかに普通の農家。
そんな中に真っ青に塗られた建物の壁にAsian Halal Food Storeの看板が見えた。
しかし門には日本人の表札がかかり、民家の敷地内なので恐る恐る入っていくと、ジャージ姿にスカーフをかぶった中学生ぐらいの女の子が農機具置き場っぽい建物の入り口を開けてくれた。
すると中央には冷凍ケースがいくつも並び、周りの棚にはほとんどインドネシアからの食材がずらり。
後から登場したインドネシア人女性はこの家のお嫁さんだろうか、3ヶ月ほど前にこの店を始めたとのこと。
棚に並ぶソースやスパイス類も充実しているし
冷凍食品もいろいろあって、テンペは奥さんの手作りだとか。
こちらで粉物に合う甘いケチャップ・マニスと麦芽飲料のEnergenをお買い上げ。
もう一つ海老調味料というTerasi Udangを買ってみたが、これはどうやらタイのガピと同じようなものらしい。奥さんはサンバルに使うと言っていたがナシゴレンにも使えそう。キャラメルほどの大きさの個包装になっているので使いやすそうだ。
この店を出て車を走らせていると道路脇にまた怪しい店を発見。
低い長屋が3棟、コの字型に並んでいるのだが、どうもスナックや居酒屋街になっていた所がすべて閉店しているらしい。
中で1軒だけが真っ赤に塗られて、右側はハラルの食材店、左はタイ料理屋として営業中。
入ってみると中にいたお姉さんたちはタイ人、しかし扱っている食材は「あっちはスリランカ、こっちはタイ」と多国籍。しかも店のオーナーはバングラデシュ人だそうで、気が付くと向かい側の店を本人自ら改装工事中。あるいはこの一連の建物をすべて買い取っているのかもしれない。1,2年してまた行ったらどう変わっていることか。
もう1軒、どうやら新しいモスクができたらしいとのことでまた畑の中を走っていく。
こんな所に本当にあるのかと思っていると、3階建てのなかなか立派な建物に確かにウルドゥー語らしい手書き看板がある。
しかし1階はまだ工事中で、ここが礼拝所になるのだろう。
日も暮れてきたので本日のモスク回りもこれで終了となった。
この後はこの近所で夕食の予定だったが、お昼を二食も食べてしまったのでさすがにお腹が空かない。
そこでHiroさんお勧めのタイ料理屋でテイクアウトをしましょう、ということで
100mごとにタイ・マッサージ屋の並ぶ坂東市内の「Thai Happy」へ。
6時過ぎに入るが結構広い店内に他のお客はなく、カラオケの設備も寂しそう。
ということで注文したものができるまでの間、kimcafe先生得意のタイ語の歌を2曲聞かせていただくことに。
そして出来上がってきた料理はタイソーセージ風味のスペアリブ唐揚げにガッパオ。
もう一つムーピンを頼んで3人で分けたのだが、1品づつの量がものすごく多くて、特にガッパオなど5,6人で食べられそう。
そんなわけでこの持ち帰った料理、1食はもち米と普通にいただき
さらにムーピンとナンのサンドイッチ、ビーツの葉とガッパオ炒め、ガッパオとパクチーの卵焼きと3日にわたる食事になった。
帰りはひどく重くなった買い物を抱えて無事に池袋で解散。
予想以上に多彩な北関東のエスニックコミュニティーを覗かせていただき、面白い話もいろいろ聞かせていただいて大充実のツアーだった。
ご案内いただいたHiroさん、誘ってくださったkimcafeさんに感謝。
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スリランカ野菜市場の次にHiroさんが停車したのは大きなドラッグストアの前に建つ小さなプレハブ小屋。
野菜とは書いてあるがなんでここに?と「まほら邑」と小さく扉にある中に入ってみると
一見普通の野菜直売所のようながら、ずらりと並ぶのはパクチー!他にもビーツやらタイで見るような白いナスやら、普通のスーパーでは見かけない野菜がいっぱいで、「おお」と喜んでいると野菜の補充に来た農家のおじさんやおばさんが「ここはなんでもあるよ」と自慢そう。
野菜の上にはアジア各国のインスタントラーメンやらお料理ヘルパーが並び、冷凍ケースには大量のチリやらテンペ、冷凍ドリアンやハラルのお肉が入っていてすごいの一言。
いかにこの近辺に外国人が多いかを証明しているが、売っている農家さんは「これ、どうやって食べるんだい?」と知らないらしいのが面白い。
思わずパクチーに珍しい葉付きのビーツ、スリランカ産のマンゴージャムをお買い上げ。
直売所の充実ぶりに興奮しつつ、次にやって来たのは緑の玉ねぎドームのモスク。
こちらは珍しいパキスタン人シーア派のモスクだそうで、本国でも少数派がなぜかここに集まっていて、茨城の田舎で体を傷つけながら行進するアーシュラーまで行っているのだとか。
この建物の左側がモスク、右側はレストランになっているのでここで本日2度目のランチ。
礼拝時間が近いので賑わっているかと思ったら「コロナでイマームもいないし、集団礼拝はなし」とのことで他にお客さんはなし。
静かな中で待っていると
まずはかわいいサラダとおいしいロティが来て
ほうれん草のカレーと羊の脳みそのマガズが土鍋で登場。どちらも穏やかな味、マガズはトマト味で脳は知らなければ炒り卵かと思うだろう。
そしてもう一品はラム・プラオ。これも優しい味でラムが柔らかくてうまーい。
大量のプラオの半分はお持ち帰りにして、食後はモスクの見学をさせていただく。
玄関を入るとお祈り用のカーペットが敷かれているが、ちゃんと一つ置きに✖印。
この先にもう一つ部屋があって
壁にずらりと並ぶのはシーア派ならではの12イマームを表すものだそう。
片隅に女性用礼拝所まであるモスク内を快く見学させていただき、感謝。
いっぱいになったお腹を抱えて、野菜畑の中を今度はHiroさんのお友達の所へ向かう。
入り口にたくさんの国旗が描かれたここはパキスタン人経営のリサイクルショップ。
電気製品から家具、小物までごちゃごちゃとまるでごみ置き場のようだが品物には一応値札が付いていて
テラピアなんて書かれた冷凍庫があったり、シャネルの冷蔵庫があったり。
よく見ると「廃棄物」の札が付いていたりして仕入れ先が想像できるが、主に外国人が買いに来るのだとか。
お茶をごちそうしてくれたおじさんがペラペラと面白くて、そのたくましさが素晴らしい。
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