Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

佐倉チューリップフェスタ

2012-04-26 16:50:07 | 国内旅行
実家のある佐倉で開かれているチューリップ祭り、もう24回目らしいが初めて行ってみた。

京成線の臼井駅から線路わきをテクテク、20分も歩くと畑の向こうに唐突にオランダ風の風車が現れる。
 
さらに10分歩いてようやく会場に到着。
  
菜の花の向こうにチューリップと風車。隣の鉄塔が邪魔なんだけど。

風車の前に広がる花壇の花は市内の小学生たちが植えたらしく、それぞれに学校の名札が立っている。
  
人件費はかからないし子供たちにはいいイベントになる。そのおかげか入場料は無料だし、この仕組みを考えた人は頭がいい。

 平成6年に作られたという風車の名前は「リーフデ」。
オランダで本体を作り、日本で組み立てたという風車は跳ね橋を渡って中に入ることができる。
  
なんで千葉県の佐倉でオランダなの、という疑問は中の説明を読んでやっとわかる。
江戸時代末期の佐倉藩の殿様が蘭学振興に熱心だったからだって。いささか強引な気もするが。

そして風車の向こうにはさらに広々としたチューリップ畑が広がり、会場全体で108種類、53万本も植わっているのだそうな。
 

チューリップというのは新種を作るのが簡単らしく、だから色も形もバラエティに富んで面白い。
  
  
標準的な形にも絞りやらぼかしやら。

 まるでバラのような八重咲きもあれば

   
ユリのように花弁の先がとがったもの。

   
縁がギザギザになったものはフリンジ咲きと呼ぶらしい。

  
 

昔、ちょうど花の時期にオランダに出張に行ってキューケンホフに行く機会に恵まれたが、あれはもう何年前になるか。
あの時、はじめてチューリップを面白いと思ったのだった。

この会場のチューリップ祭りも29日までなので花はだいぶ終わりかけている。
それでも種類の多さに、思った以上に楽しめた。


ところで本日佐倉くんだりにいるのは実はチューリップのためではない。
GWとなれば日本を脱出しなければいけないと思い込んでいるので、今夜からモロッコに行ってくる。
今年はまるで女性誌の特集のようなミーハーな旅を目指しているが、果たしてその通りになるかどうか・・・。
 


 
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週末関西 4 定番大阪観光

2012-04-23 17:52:52 | 国内旅行
岸和田でベテラン添乗員と別れ、さて午後はどうしよう。

大阪は仕事で何度か来たことがあるが、観光と言うことはしたことがない。

まずは小腹が減っているので、大阪と言えばのあれを食べに行こう。

  
天王寺の駅前にあるたこ焼き屋、やまちゃん。
検索したらここがおいしいと出てきたので来てみたが、なるほど列こそできていないものの、店のまわり、歩道に座り込んだりして食べている若者たちが何人も。

やたらてきぱきしたおばちゃんに標準サイズの8個を注文、半分は何もかけず、あとの半分は普通のソース掛けをお願いするとあっという間に出てきた。とは言えたこ焼きは焼きたてのアツアツ。中がトロトロの半熟状態なので、最初の一つを不用意に口に放り込んで大変。口の中がやけどしそう。

生地には薄味がついているので確かに何もつけなくても十分においしい。ソースの方もごく控えめなかけ方なのがとてもいい。東京のたこ焼き屋だとやたらとソースをかけるけど、あのどろっとしたソースがあまり好きじゃない。

2個目からは楊枝で穴をあけ、中をさましながら食べたので無事に完食。おいしかったけど、しかし所詮は駄菓子って感じもする。たこが思いのほか小さくてがっかりしたけど、これも一皿350円ではしかたがないか。

再びJRに乗り、やって来たのは大阪城公園。
 ここから観光客らしく水上バスに乗る。

大阪城の下から出て中之島の途中まで行き、淀川を引き返してくる1時間のコース。
  
中之島の中央公会堂がかっこよく、淀川端の桜も散り始めてはいるもののまだまだきれい。
今年は隅田川と淀川と両方見られてラッキー。残念ながら有名な造幣局の通り抜けには一日足りなかったが。

 中之島の先端には噴水があって船が通りかかるとちょうど水を噴きだした。安藤忠雄の設計と船内の案内は言っていたけど、本当にこんなしょぼいものも作るの?

と突っ込みを入れながらも1時間けっこう楽しめた。
ただ桜の季節のみ通常1700円が1880円になるというのが気にくわない。需要と供給の経済原理というのだろうか。東京の水上バスはそんなことしないと思うのだが。

水上バスを降りたら、公園内を歩いて大阪城を目指す。
公園内は日曜のこととて花見の宴会客でいっぱい。
  
目の前にそびえるお城まで登ると結構高さがある。
すでにお城の入り口は閉まっていたが、昭和に再建されたものだし、挨拶さえ済ませればそれでいい。
それにしても最近あちこちでお城を見ているような。

 
広い公園を歩き回ったので少し疲れた、と今夜の宿泊先へチェックイン。
 今夜のお宿はホテルオークス新大阪。
似たような名前のホテルオークラとは比べようもないが、1泊3300円でバストイレつきとあれば文句のつけようもない。

夕食はこれまた大阪の定番、串揚げにしてみたが、ちょっとひねってホテル近くの洋風串揚げの店と言うのに行ってみた。
 「プティ・キュイジーヌ」 
店内は子供からお年寄りまで、家族連れでいっぱい。いかにも近所の人の普段着の店と言う感じ。

カウンターに座ってパルフェコースと言うのをお願いすると
  
まずはパルマハムとローストビーフの前菜。
シェフは自信満々と言う感じだったが、前日にあまりにいいものを食べすぎているので、ごめん。
 その後は揚げたての串揚げが次々に10品。
餅に青海苔のペーストとか、チーズとトマトとか、一口づつなのでペロペロいける。
少し物足りないかな、と思ったが
 締めに出汁茶漬けが来たのでちょうどお腹が膨れる。
 デザートはいかにも手作りのアイスクリーム、というよりシャーベット。

ご近所の店で2600円ならこんなもんでしょう。

翌日は新大阪の駅中スーパーでお土産購入。
 ぼんち揚げは東の天乃屋の歌舞伎揚げと日本を二分しているそうだが、歌舞伎揚げほど甘辛くないのね。

さらに大阪らしく、天むすならぬたこむす。
 
意外に大きなたこが入っていて、天むすがありならたこむすもあり。 

 最後に空港で買ったアーモンドバターは姫路の物らしいがこれはおいしい。

というわけで週末関西もおもしろかった。


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週末関西 3 元祖(?)秘境添乗員の展覧会

2012-04-21 20:57:23 | 雑談
さて、週末関西に飛んだわけは、知り合いが岸和田で展覧会を開くと聞いたため。

この知り合いとはS社を昔から使っている人なら知らなきゃもぐりと言われるほどのベテラン添乗員。
「秘境」を得意とするS社が新しいコースを思いつくと、何が待ち受けているかわからない所へ真っ先に行かされていたという、それこそ元祖秘境添乗員と呼ぶべきお方なのだ。

この大ベテランに自分はベトナム・ラオス北部の染織の旅でお世話になった。
「あれは染織の旅じゃなくて、専食の旅よ!」とさすが関西人、うまいことをおっしゃるのだが、それはともかく。

あらゆるところに行っていると思われるベテランは特に少数民族が好きで、その独特の姿を絵にすることを趣味にしている。
ツアー中に見せていただいたその絵がとても面白かったので、今回もまた見せていただこうと関西までやってきたわけだ。

神戸から大阪の環状線をぐるりとまわり、天王寺から阪和線に乗って岸和田の下松へ。
土地勘のない所なのできょろきょろしながら、駅から5分ほどのところにある、普通の民家のようなギャラリー「美手蝶」へ。

「こんにちわ」と扉を開けると、
 おお、少数民族ワールドだ。

   
アクリルや水彩で描かれているのはエチオピアやベトナムの人々。
 この大きな絵に描かれているのは黒モン族に花モン族、赤ザオ族だな、と連れて行ってもらったツアーを思い出す。

会場には絵だけではなく、添乗員女史が買い集めた少数民族の衣装やら雑貨も展示されている。
   
これらの衣装はそれを日常的に身に着けている村まで行って、ほとんど着ているものを脱がせてきたんじゃないかという勢いで購入されているので正真正銘の本物。

  
ものすごく細かい刺繍や、刺繍のための下絵が染め抜かれた布は中国の貴州省のもの。

  
大きなショールも何やら見覚えのある柄。
買い物が大好きで目の肥えているベテラン添乗員は客よりも先にいいものを抑えてしまうのだから、こういったお宝が家にはまだいくらでもあるのだと言う。

話しているうちにくしゃくしゃのビニール袋から出てきたこれも
 
インドはアルナチャール・プラデシュ州という、めったに外国人など入らないところから持ち帰られたもの。
どこぞの博物館に飾られていてもおかしくないものだらけだが、これらをどのように入手したか、その話がめっぽう面白い。

 
話し出せばネタはいくらでもある、これが元祖秘境添乗員の瀬川扶佐子さん。

岸和田での展覧会は残念ながらもう終わってしまったが、この方の絵やコレクションを見る機会があったらぜひお運びを。


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週末関西 2 さらに神戸グルメ

2012-04-19 18:15:16 | 食べ歩き
「Nuda」の昼食でお腹がいっぱいになったので、ひとまず今夜の宿にチェックインして一休みしようということになった。

宿は案内人の好意によりホテルオークラに格安で宿泊。
  
目の前に海が広がり、なんとも気持ちのいい景色。隣には神戸タワーがあるけど、25階のこちらの部屋より低いぞ。

部屋でうとうと昼寝などして、お腹がやっと落ち着いたところでまた元町へ戻る。

目的地はケーキ屋さん。神戸は最近スイーツも売りにしているらしく、ホテルのコンシェルジェにはケーキ屋マップが用意されているし、ケーキ屋めぐりのタクシーまで存在するらしい。

 こちらのパティスリー・モンプリュも評判の店とか。
結構広い店内の半分はショーケース、半分はイートインスペースで、若い女の子であふれている。
最近の女の子のスイーツにかける真剣さは半端じゃない。

しばらく席が空くのを待って、2種類のケーキを同行者と半分こづつ。
  
左はピスタチオのムースがメインだが、層になったチョコレートケーキの部分が見た目以上に凝っている。
右はチェリーの入ったドライケーキで、中が意外なほどしっとりしている。
どちらのケーキも外見のはでさはないがしっかりした洋菓子らしい味。

さらにケースの中のお菓子が気になったのでお持ち帰り。
 
ベラベッカというこのお菓子、フルーツケーキということになるのだろうがほぼドライフルーツとナッツを固めたもの。スパイスが効いてこれは大当たり。

このモンプリュのお向かいもしゃれた店構えのカフェ、通り沿いにはかわいいブティックや雑貨屋さんがいっぱいで、さすが神戸。冷やかして歩くだけでも楽しい。

さらに南京町を突っ切って、さっきお茶をしたばかりだけれどもう次の店。

今度はがらりと雰囲気を変えて
 神戸で有名だという餃子屋さん、赤萬。

店頭には持ち帰りを待つ人が何人か列を作っていたが、小さな店内のカウンターには幸いなことに空席がある。
できますものは餃子のみ。
「注文はひとり二人前からだからがんばってね」って、本当に食べられるのかな。

と待つほどもなく、すぐに焼きあがった餃子が登場。
 一人前7個x2の14個。
しかし小ぶりだし、食べてみると皮は薄く、中の餡も肉々しさがなくてあっさりと軽い。
タレはおなじみのしょうゆ、酢、ラー油のほかに味噌が用意されていて、案内人のするように全部合わせてつけるとうまい。

パクパクと食べて、二人前あっさりおなかの中へ。
一人前280円と安いし、これはいいなあ。
でも、さすがにもう胃の限界、明日の朝はもう何も食べられないかも。

と夜中までお腹をさすりながらベッドに入り、その翌朝。
 ホテルのカフェ「カメリア」でフレンチトースト。

自称「フレンチトースト評論家」であるから朝食ビュッフェなどに転んではいけない、と単品注文。
「20分ほどかかりますが」と言われたが、それほど待つこともなくこの美しい一品が登場した。

かなり厚切りのパンは耳をすべて切られ、中心までしっかりと卵が染みている。
外はカリッと焼かれ、中はふわふわ。卵液自体はほとんど甘くないのでたっぷりとメープルシロップがかけられる。

思えば子供の頃から大好きだったフレンチトースト、最初に感動したのは札幌のホテルアルファ、やはりオークラ系列のホテルだった。

神戸もさすがオークラ、100点満点。このフレンチトーストには大満足。

すっかり重くなった体をシャトルバスで運んでもらって、三ノ宮駅でグルメ案内人とお別れ。

阪神・淡路大震災の直前に行ったきり、17年ぶりの神戸なのに何一つ観光せずに食い倒れた。
でもおいしくて楽しかったから、これでいいのだ。


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週末関西 1 神戸の薪焼きレストラン「ヌーダ」

2012-04-17 13:47:47 | 食べ歩き
あるお誘いを受けて突然関西へ行くことになった。

一番安い交通手段は飛行機のマイレージ使用なので久しぶりに羽田の国内線ターミナルへ。

するとゲートの前にサマンサタバサのかわいらしいカフェで華やかなエクレアを売っているので思わずお買い上げ。
 マンゴークリームのはずだけれど、色以外にマンゴーらしさはない。
二口で食べられるエクレアが420円とは、冷静に考えたらひどく高い。チョコレートの印刷代にこれだけ払うなんて、やっぱり似合わないものに手を出すものではない。

伊丹空港に到着したら我が関西グルメ案内人の出迎えを受けて、タッチダウンから15分で神戸行きのリムジンバスに乗車。13時までには絶対に入店しなければならないお店に予約を入れてくれたらしいのだが、わかりづらい所にある店と言う以外、事前情報なし。

元町の繁華街のはずれ、路地を入ったところにひっそりとその店はあった。
 「薪焼きレストラン Nuda」 
 店内は白を基調としてすっきり明るい。

席に着くとにこやかなサービスの男性から「これから12品出ますから」って、えー、聞いてないよ。

 まずは皮が青々としたイワシ。ほぼ生だがほんのり暖かい。
 次に出てきたのはハモン・イベリコ・デ・ベジョータの中でも特別なものだそうで説明にも熱が入る。
いかにもワインに合いそう(自分は飲まないけど)な柔らかい塩味の生ハムを食べながら、以前に行ったビルバオの生ハム屋の話をしていたら、なんとシェフはビルバオの近くの有名店で修行した人なんだそうな。
 3品目はなんとバター。
塩の効いたパン粉や野菜と一緒に食べるのだが、のどを通ると鼻に燻製のような薪の香りが抜ける、何とも不思議な料理。
 4品目はイカ。
下にはイカスミと肝が敷かれ、これまたほんのりと火の通った肉厚のイカを絡めながら食べるとおいしい。  自家製の柔らかいソーセージと、下にはムチムチのポレンタ。
ようやくスペインっぽくなった。
 これがおいしかった、温野菜サラダ。
どの野菜も味が濃く、軽く熱を通すことでさらにうまみを増している。特にグリルされたトマトが甘くて酸っぱくて、思わず声を上げるほどのおいしさ。
 薪で口を開けさせたハマグリ。
「スープも飲んでください」とのことだったが、これはちょっとしょっぱすぎる。
 稚鮎と山菜を合わせた一皿。
鮎のおなかも、つくしやらフキノトウやらもほろにがいながら春の香りがいっぱい。
 スズキのグリルに菜の花ソース。
このスズキの火の通し方がとにかく絶品。中心が生のようで生でない、スズキをこんなにおいしいと思ったことはないかも。
 2人で取り分けて食べる牛肉は軽く塩コショウがされているだけ。
お肉だけよりも、付け合せで出てくる酸味の効いたドレッシングのサラダを食べてから食べるとおいしさが際立つので驚いた。

そしてデザートは
 チョコレートアイスクリームの後に
 なんと薪の香りのついたアイスクリーム。
バターと同様、これも飲み込んだ後に鼻に香りが抜ける。

食後はコーヒーならぬほうじ茶が出て、満腹、満足。

お客が少なかったためもあるだろうが、サービスの方が東京に比べて実にフレンドリー。
食材やシェフのこだわりなど詳しく説明してくれて、その熱意が好もしい。
スペインで修行したとは言えスペイン料理ではなく、日本の食材を生かした独自の料理になっているのがいい。

お腹がいっぱいになったのはもちろんだが、夜まで鼻の奥に薪の香りが漂っていた。


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浅草で花より団子 「ビストロ・オーセンティック」&「フルーツパーラーゴトー」

2012-04-12 17:19:16 | 食べ歩き
隅田公園をぐるりと散歩して浅草駅前まで来ると公園の入り口は凄い人ごみ。
団体の旗に導かれてやって来るのは日本人だったり中国人だったり。

午後の1時もまわったので浅草駅の地下に潜る。

地下鉄駅からつながるちょっと怪しげな地下街、ここに目星をつけてきた店があるのだ。
 
ベトナム料理の 「ビストロ・オーセンティック」

狭い店と聞いてはいたが、4坪の店内は本当にギュウギュウ。
中央の調理スペースをL字に囲むカウンターに、座ったら後ろも通れないような席が7つ。
ほかに店の前の通路にも小さなテーブルがあって、女の子が二人、ご飯を食べていた。

店内を覗き込むと一番奥の席が空いていたのでカニ歩きで着席。
ランチメニューから豚ひき肉のレモングラスそぼろご飯をお願いすると
 まずはゴイ・ガー。キャベツと鶏のサラダだが鶏の姿は見当たらず。 
しかし甘辛酸のバランスがよく、ピーナッツが効いておいしい。
 そしてメインのそぼろご飯にはレタス入りのスープが付く。
そぼろにはレモングラスだけではないハーブの香りがして、小粒のジャスミンライスとあいまっていかにもベトナムの香り。結構しっかりした味付けで、唐辛子も効いている。
おいしいけれど自分には若干辛目、ご飯も多いのでちょっと残してしまった。

厨房にいるのはシェフとパートナーの女性の二人。
初めはちょっと愛想がないかと思ったお二人、後から来るお客さんもいなかったので途中からカウンター越しにお話しするととても感じがいい。
居合わせたお客さんも別のベトナム料理店のシェフだというので聞いてみると、現在都内には200か300もベトナム料理屋があるんだそうだ。

ここは夜に来てもっと定番じゃないベトナム料理をごちそうになってみたい。

お腹が膨れたところで地上に上がり、ここまで来たのだからとものすごく久しぶりに浅草寺にお参り。

  
平日の昼でもアジア系、欧米系の観光客も含めて大層なにぎわい。
  
境内にも桜が満開で、いかにもジャパン。

浅草寺ってこんなだったっけ、となにやら職人さんの集まった屋台街を通り、花やしきの前もつっきってひさご通りへ。

辛いものの口直しに、今度は甘いものをと
 「フルーツパーラーゴトー」へ。
なんだか最近やけにフルーツパーラーづいているのだ。

オレンジの香りが漂う店内でいただいたのは定番のフルーツパフェ。本日使用している果物の説明書きがついてくる。
 
果物の真ん中に絞り出された生クリームがいささか多いが、その下に隠れたパインとバナナの自家製アイスクリームと日向夏のコンフィチュールがおいしい。

すっかりおなか一杯になって、最後は浅草神社の方にお参り。
 そうそう、今日は花見に来たんだっけね。


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2012年は隅田川で花見

2012-04-11 14:37:37 | 国内旅行
やっぱりこの時期、一度は花見に行かねば、と今年選んだのはベタに隅田川。

本所吾妻橋で都営地下鉄の駅を降り、川の方へ歩いていくとアサヒビールの前に出る。

 ここいらへんはのんびりと、遊歩道に座って対岸の桜を眺めている人たちも平日とあってそれほど多くはない。

  
道路脇の桜は見事に満開だが、みなさんが一眼やら携帯やらで一生懸命写真を撮っているのはスカイツリー。
今年はもちろん、これよね。

 水戸藩下屋敷跡の公園からも桜の向こうに堂々としたお姿が見える。

この公園を過ぎると隅田川のこちら側も見事な桜並木で、ほのかな花の香りが漂ってくる。
 
  
満開の桜は風が吹くと花吹雪となり、場所取りのお兄さんの上にも花びらを散らす。
「咲いてよし、散ってよし」と花見中のおじさんたちもうれしそう。

  
桜橋からは今年は大盛況らしい屋形船がたくさん見え、船上のお客さんたちが眺めているのもスカイツリーの方向ばかり。

 浅草側に川を渡ると塔の足元の方まで見えて、中心をずらして建てている独特の構造がよくわかる。
巨大な建築物はえてして景観を壊してしまうものだが、ごちゃごちゃと密集した下町の景色にはいいアクセントになったと思う。

  
桜の木は浅草側の方が多くて、その分人出も多い。
長いテーブルで宴会準備中なのはサラリーマンのおじさんたち。平日の昼間なんだけど。

  
ほとんどがソメイヨシノの中にも枝垂桜やピンクの色の濃い八重桜がちらほら。

 
この濃い赤はハナモモ。

 アサヒビールの対岸まで戻ると、金色のビルの壁面にもスカイツリーが見える。

今年はうららかで平和な花見ができることに感謝。


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西小山の激シブフルーツパーラー 「たなか」

2012-04-08 18:42:00 | 食べ歩き
ようやく春らしさ満開となった先日の午後、しばらく前に情報を仕入れたフルーツパーラーに行ってみようと思い立った。

武蔵小山のアーケードをつっきってそのまままっすぐ、西小山の商店街までぶらぶら散歩する。

こちらの駅前商店街も安くて魅力的だが、さらにこれを突っ切って住宅街を抜けて行くと
 あった「フルーツパーラ たなか」

一見ただの小さな果物屋だが、よく見ると右側にショーウィンドウがあり、その横に目立たない扉がある。
 このショーウィンドウに並ぶサンプルからして何十年飾られているのか、最近の本物と見紛うようなものとは一線を画し、絵の具を塗ったようなサンプルでわくわくする。

これまた年代物の引き戸を開けて店内に入ると
 
昭和も30年代か40年代そのまま!
こちらは知識としてではなく、リアルタイムで知っているのだから間違いない。
カウンターの上のテレビだけがフラット画面の新型だけれど、地デジを見るためには仕方ない。

テーブルに座ってこのテレビを見ていたおばあちゃんに声をかけると、すぐにカウンターに入って注文を作り始めてくれた。
代わりにこちらがテーブルについて、肘をつきながらテレビに見入る。
子供の頃の食堂ってこんなだったよなあ。

そしてアルミのお盆に乗せられて出てきた
 フルーツポンチ、450円。
レトロな器の中にはリンゴ、ナシ、オレンジ、メロン、キーウィ―、バナナとイチゴが入り、緑のシロップがかかっている。
どれも店頭で売られている果物だが、お店と言うよりおばあちゃんちで果物をむいてもらったみたいな感じ。

途中でおじいちゃんも入ってきてやっぱりテレビを見ている。
食べ終わってお支払いをするとお二人にとても感じよく挨拶をされ、送り出された。
こんな店がいまだに残っているなんて。
こここそ有形(無形?)文化財に指定されるべき。

 駅前から延びる桜並木で花見をしながら帰る、いい午後だった。


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鳴子で湯治 11 「旅館大沼」の食事

2012-04-06 17:32:39 | 国内旅行
今回5連泊もさせていただいた東鳴子の「旅館大沼」。

こちらでは旅館部の方では部屋食もあるようだが、湯治部の一人泊では食事処のテーブル席での食事となる。

 この旅館は一人旅の人も多くて、金曜の晩など一人客が7人、そのうち男性は一人だけと女性には実に居心地がいい。

今回は5泊もするので、「一汁三菜プラン」をお願いしていた。

 するとテーブルにまずセットされているのはこの小さなすり鉢。
ここに黒ゴマ、白ゴマ、エゴマ、塩を入れてすりながら待っていると御料理が運ばれてくる。

初日の晩のお膳は
 ふろふき大根、おひたし、大きながんもの入ったお鍋に山菜天ぷらと、ベジタリアンメニュー。ご飯は小豆の入った発酵玄米で、これに先ほどのゴマをかけていただく。

一汁三菜、しかもベジタリアンでは物足りないかと心配もしたが、これだけの品数にご飯をしっかりいただけばお腹いっぱい。足りないどころではなかった。

そして翌朝も
  
野菜と豆腐だけれど十分な朝ごはん。ベジタリアンだからだろう、米グルトなる甘酒のできそこないのような飲み物がついてきたが、これはビミョー。他のテーブルに出ている普通のヨーグルトの方がいいなあ。

なんて思っていたら宿の方が菜食主義かどうかと確認してくださる。
別にベジタリアンではなく、適度な量の食事がしたいだけである旨を告げると
 
焼き魚と卵がお膳に登場した。朝食には普通のヨーグルトも無事にゲット。

3日目の食事は
 
お刺身とアナゴでちょっと高級なせいか、夕食が一皿少ない。朝食の蒸籠には大きな焼売が入っている。

4日目
  
鮎の塩焼きに鍋には豚肉まで入ってボリューム満点。朝食のだし巻き卵もふんわりとおいしい。

そして最終日は
  
おいしいポテトコロッケ。朝食の納豆までひと手間掛かっている。

5泊もしたのに同じ料理が出ることは一度もなく、毎食お漬物まで変えてくださったのには驚いた。
どの料理も家庭的な味付けであきることなく、旅館のHPには「スリム化を願う方にもぴったり」なんて書いてあるが、毎回しっかり完食してしまったのでダイエットどころではない。
ご飯の量がだんだん多くなったと思ったが、写真を並べてみるとやっぱり気のせいじゃなかった。

他のテーブルを横目で覗き見ると、プランと滞在日数によってみんな微妙に違う。
豪華な食事を売りにするところでは月替わりではあろうが毎日同じものを出すだろうに、このフレキシブルさはただごとではない。

旅館の方たちの心遣いも素晴らしくて、声をかけてくださるタイミング、ほっといてくれる度合いもちょうどいい。
やはり東京から来て一週間連泊されているおばさまはもう何回もいらしているそうだが、ここは絶対にまた来よう。

仙台でまたお友達とご飯を食べてから高速バスに乗る。

 バスの友はずんだ餡入り生クリームどら焼き。

でもそれより仙台駅の「東北応援物産展」で買った駅弁がおいしかった。
 
ウニとイクラが少しのったご飯の上に軽く〆た平目。これに添えられたねぎとポン酢をかけていただくとさっぱりしてうまい。
1200円もするけど、やっぱり八戸の駅弁はレベル高し。

さて、次はいつまた東北に行こうか。


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鳴子で湯治 10 東鳴子「阿部旅館」と「旅館紅せん」

2012-04-03 23:05:23 | 国内旅行
鳴子滞在6日目にしてとうとう最終日。
せっかく東鳴子にいるのだからもう少しここのお風呂に入ろうと、荒尾川の反対側にあるお宿を訪ねてみる。

 うらうらと気持ちのいい日差しの中、川向こうにおなじみの温泉街を見ながらしばらく歩くと
  
看板がなければ大きな民家にしか見えない「阿部旅館」に到着。

最近新しくしたらしいきれいな玄関を開けると中はいかにも湯治宿らしい鄙びた感じ。
声をかけると予想外に若いお姉さんが出てきてくれて、300円を支払うと廊下の奥のお風呂場まで案内してくれる。

  
お風呂は2か所、奥は単純泉、手前は硫黄泉と説明されたが、空いていれば男湯、女湯、貸切の札のどれかをかけて入る仕組み。

手前のお風呂はすでに貸切で入浴中、他にお客さんもいなそうなのでこちらも奥のお風呂を貸切にして入らせていただく。

  
入って見るとシンプルな浴室ながら窓が大きくて明るく、浴槽も10人ぐらいは入れる大きさ。
そしてお湯はハマグリの潮汁のようにうっすらと濁り、香りはここでは珍しく金気臭がする。
湯温はいつまでも入っていられるほどのぬるさで、肌にまとわりつくような優しいお湯がこれまた気持ちいい~。

ぐずぐずとこちらのお湯に入っていたが、隣のお風呂もそろそろ空く頃、と一度服を着て隣に移動。

 
すると左右対称の造りながら、こちらのお湯は白い湯花のたくさん舞う白濁湯で典型的な硫黄泉。タイルも隣のように茶色くなっていない。

こちらのお湯はちょっと熱めで44度ほどだろうか。決して悪いお湯ではないのだが、何しろ隣のお風呂が気に入ってしまったので見劣り(入り劣り?)する。
いっそもう一度移動しようかとも思ったが、もう一か所行く予定なのでいい加減に切り上げる。

帰りしなに玄関で声をかけるとお姉さんの他におじいちゃんが挨拶に出てきてくれた。
正直なにをおっしゃっているのかよくわからなかったが、ニコニコと感じが良くてこちらまでニコニコ。

 立派な自炊場のあるこの宿は古いながらもどこも清潔で、ここに泊まるのもよさそう。

ほくほくしながらまた川べりを歩いて、次は川をまたぐ橋のたもとにある「旅館紅せん」へ。
 
大きな看板の出ているこちらは建物も大きくて立派。
 ロビーも広々しているが、湯めぐりチケット2枚を渡すと「露天はお湯を張ってないけど」って、あらら。

 ここも浴場は建物の一番奥。

広くて備品もいろいろそろった脱衣場から入るお風呂場も明るくて広々。
 
変形の浴槽も10人ぐらいは入れるほど大きいが、あふれるお湯は無色透明で湯の花もにおいもない。
適温に調整されたお湯は入りやすくて、他の温泉地ならば上等のこのお湯も、ずっと個性的な温泉に浸かり続けた後では物足りない。
塩素のにおいもまったくないが、かけ流しが当たり前のこの地では「循環」とあるだけでがっかりしてしまう。

それでもここに来たのは露天が目当てだったのだが
 なかなか良さそうな造りだけに残念。

この宿の湯めぐり受付は11時から14時までなのだが、その時間にお湯を入れていないということは日帰り客は重視していないということ。
日帰りで感じが良ければ次は宿泊しようと思うこともあるのだから、これはもったいない。

大体こちらのお宿、ハードはなかなか立派だが、廊下に桜の枝の造花が並んでいたり、どうもセンスがよろしくない。

先の阿部旅館を気に入っただけに、「なんだかなあ」と思いながら外を歩くと体がポカポカとなかなか冷めない。つまらないお湯と思った紅せんのお湯もしっかり効能はあったのだ。

東鳴子のお湯、侮るべからず。


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コメント (2)
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