Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ジョージア再訪 23 ドーハ Stop over

2023-09-21 15:55:27 | 中近東/北アフリカ

7月14日 続き

トビリシからおいしい機内食を食べながら3時間。
 海辺に並ぶ豪華そうな建物群を見ながらドーハ到着。

さて、次の東京行きまでは9時間もある。豪華なラウンジが使えると言えどもじっとしているには長すぎるので、往路にも使ったビジネス専用入国審査場を使ってまたカタール入国。
ちなみにツアーでこんなことをするのは友人と二人だけ。

到着ロビーからはあったりなかったりするサインを頼りに長い連絡通路を通り
 
ドーハメトロの駅へ。
利用者は少なく、閑散としたエレベーターやエスカレーターを使って地下に降りると
 
ピカピカの通路の先に券売機があって、フィリピン人らしき女性スタッフが早速説明に来てくれる。
往復するだけなので普通切符が買いたかったのだが、そのためにはICカードを買う必要があり、一等のゴールドクラブに乗ろうとするとカード代が100QR(約4000円)もかかるというので一日券30QRに変更。スタンダードなら1日券でも6QRなのに、とスタッフはあきれ顔だが、クレジットカードでさっと買えた。

 自動改札を通ってホームに降りると乗降口はドア付き。
一番端にゴールドクラブ専用の乗り口があり、ここにも女性スタッフがいて切符をチェックする。

そして実はこれが乗りたくてわざわざストップオーバーしたドーハメトロのゴールド座席。
 
1席づつひじ掛けが付いて地下鉄とは思えない豪華さ。
そして日本の近畿車両製というこのメトロは自動運転方式なので
 
先頭の2席は線路の見える特別席。スタッフのお姉さん、「ここに座ったら」とわざわざすすめてくれて「写真撮りましょうか」とまで言ってくれるサービスぶり。
まあ、わざわざこの車両に乗るのは物好きな観光客ぐらいだろう、この後も家族連れが一組乗って来ただけだった。

現在のドーハメトロは3路線で、今回乗ったのは空港のあるレッドライン。
 
早朝から深夜まで運転しているが、金曜の午前中は運転しないようなので要注意。

 これに乗ること25分、DECC駅で下車。
 
駅の外へ出てみると、ここはビジネス街の真ん中で周りは超高層ビルだらけ。
が、驚いたのは外の気温と湿度。時間は夜の7時近かったが、気温は体温越え、それ以上に湿度が100%だろうというほどベタベタ。往路の乾燥っぷりとはまったく違うのは場所の関係なのか、日によって違うのか。

 
駅のすぐ隣には駅名にもなっているDECCという巨大なコンベンションセンター。
 
その向かいにこれまた巨大なシティセンターモールがあるが、広ーい駐車場の中を通って入り口にたどり着くだけで全身汗びっしょり。
冷房のない時代にもこの土地に人が住んでいたのが信じられない思い。

 
巨大ではあるがモールの中はどこも一緒。
 フードコートの中もマックやKFCと代り映えなく、今はもちろん寿司屋もあるが
 
「出来立て」とはなんぞや、とケースを覗いてみると怪しげなキャラクターパンが並んでいた。

 
大きなドーム天井の下は子供のための遊び場。
 ざっと見たら1階のカルフールに行って
 
大好きなデーツ入りクッキーのマームールとカルダモン入りのアラビックコーヒーをお買い上げ。マームールは珍しいクウェート産だったけれどおいしかった。

スーパーの袋をぶら下げてまたメトロのゴールドクラブに乗り、
 
無事に涼しい空港に帰還。
それでもまだ出発まで5時間以上あるので、ラウンジは往路に使ったクマの近くではなく、モノレールに乗って行くガーデンラウンジに行ってみた。

するとここは入り口がわかりずらくて、ルイヴィトンのロゴばかりが目立つがカタール航空のスタッフがその前にいるので行ってみるとこれが正解。
 エレベーターで上に上がる。
 
と、目の前にはルイヴィトンの免税店の上階のレストラン入口。が、ここはもちろん別料金で、ちらりと見たメニューが恐ろしい金額だったのですぐに離れる。

この両脇がカタール航空のラウンジで
 
ここもまたむちゃくちゃ広い。

しかし外に出て汗だくになったのでまずはシャワールームへ直行。
  
受付のお姉さんに番号をもらい、たくさん並ぶブースの一つに入ると、中はそれほど広くない。
しかしお湯はたっぷり出てタオルもフカフカ、着替えができてやっとほっとした。

 
安楽椅子の並ぶエリアには軽食類も置かれているが、
 この下は誰でも入れるガーデンエリア、周りにはお店が並んで大きな電飾看板もあり、音も反響してあまり落ち着かない。静かに過ごしたければもっと奥まった所にあるクワイエット・ルームに行った方が良さそう。

しかしこちらはそろそろお腹が空いてきたのでダイニングエリアへ。
  
 
ここではオーダーでサラダやお寿司もお願いできるけれど、やっぱり中東料理、とビュッフェから羊肉の煮込みをもらったら、これがとろけるようなお肉でものすごくおいしい。
 
さらにたくさん並ぶケーキがおいしそうなので一つもらったらこれがまた絶品。思わずもう一つ、友人とシェアして食べてしまったが、ここのケーキは本当に素晴らしい。

と、噂にたがわぬカタール航空のラウンジを5時間も堪能させていただき、
 午前2時過ぎにやっと飛行機に乗り込んで成田に戻った。


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ジョージア再訪 3 スーク・ワキーフ

2023-07-26 17:01:16 | 中近東/北アフリカ

7月4日 続き

博物館の見学を終えたのは15時頃、その後はホテルに戻ってしばし休憩。
陽の落ちた18時半になってやっと外に出ることができた。

ホテルから大通りを一つ渡ればそこはもうスーク・ワキーフ。
 
20年ほど前に古いスークが全焼し、建て直されたものではあるが建物のスタイルを統一して警察署もこの通り。
 
中央の通り沿いにはレストランが並び、広場の先には特徴的な姿のイスラム文化センターが目立つ。

スークの中は迷路のようで、地図など見ても役に立たないので適当に歩く。
  
6年前にも来ているが、新しい建物にも貫禄が付いてさらにアラブのスークらしくなっている気がする。
 
衣類の店が並ぶ一角も盛況、黒いアバヤもその下に着るカラフルな服もいっぱい。

衣類のスークを抜けた広場には女性たちが食べ物を売っている一角がある。
 
クレープのようなものを焼いていたり、お鍋に入った料理を売っていたり。
前回はここでテイクアウトをしたけれど、今回は現金を持っていないのでここは素通り。

 その先にあるモスクの横を通ってさらに行くと
 
ここも以前に来たファルコン・モスク。

 今回は時期のせいだろうか、並んでいる鳥が以前より少なかったが

大きな目のハヤブサさんたちはかわいい。
 
その目を隠すためのフードがまたおしゃれでほしくなってしまう。

ファルコン・スークから外に出ると遠くに国会議事堂が見え
 
コーニッシュの向こうの高層ビルはカラフル。

歩いているとラクダ小屋を発見。
 
超高層ビルとラクダが同居しているドーハは面白い。

夜になって涼しくなったとはいえ気温はおそらく30℃以上。
喉も乾いたし、そろそろ食事を、とメニューの豊富そうなThe Villageという大きなレストランに入ってみた。
 
入口にマフィアのようなガタイの大きなおじさんたちが並んでいていささかびびったけれど、冷房の効いたきれいな部屋がうれしい。

 まずは中東では絶対これ、のレモンミントジュースをいただき
 
前菜は大好きなタブーリとなすのババガヌーシュ。チキンに付いてきたご飯は三色だけれど味に大きな違いはなく、しかし久しぶりの長粒米は軽くておいしい。
アラブ料理、日本でももっとはやればいいのに。
二人でこれをシェアして133QRはアヒル一匹よりちょっと高いだけ(笑)。

 食事を終えて外に出てみると通りは人でいっぱい。

ホテルに戻ろうと歩いて行くと地下鉄への連絡通路があったので行ってみる。
 この通路にも冷房が入り、とてもきれい。
が、地下鉄駅までは思ったよりも距離があったので途中で断念、おとなしくホテルに戻る。

 部屋のベランダからもライトアップされたイスラムセンターが見えて、一日だけのドーハ、満喫できた。


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ジョージア再訪 2 ドーハの博物館めぐり

2023-07-25 18:20:11 | 中近東/北アフリカ

7月4日

9時半を過ぎた所で活動開始。
早速Uberで車を呼んで最初の目的地へ。

 やって来たのはイスラム美術館。
ここには2017年にも来ているが、友人は初めてなのでまたやって来た。

前回来た時には無料だったこちらの美術館、今は外国人は50QR(約2000円)と高額の入場料が必要になった。
99QRのOne Passと言うのを買うと5日間有効、5つの博物館に入れるというので、行きたいのはもう一か所だけだけれどそちらを購入。
 
館内の造りも
 
展示の仕方も以前と変わらず、
  
見覚えのある展示品もあるが入れ替わったものもあって、やっぱりうっとり。
 宝飾品に目を奪われてしまうのも前回と変わらず。

と言うわけで今回目を引かれた品々はこちら ↓
Museum of Islamic Arts、Doha, 2023

中で印象的だった2枚の肖像画。
 
タイトルを見ると「ジョージアの男と女」とある。なんと今回の旅の始まりにふさわしいこと。

時間をかけて館内を回っているとガンガンに効いた冷房で体が冷たくなってくる。
そこで前回同様、テラスに出てみると
 
相変わらずの素晴らしい眺め。

博物館の正面にはビルが増えたよう。

しかし時間はちょうど正午でこのテラスに日陰はなし。気温はおそらく40℃を超えているだろう、風が吹くとドライヤーの熱風をあてられるようで暑い!
 そこですぐに館内に戻ってミュージアム・ショップを物色。

すると面白いものを見つけた。
 
カタール・スタイルの夫婦ラバーダック。右はワールドカップでも歌ったこちらの有名歌手らしいがそっくりではないか。
が驚いたのはそのお値段。なんと1匹125QR、日本円で5000円もする。なんで??

次の目的地までは大した距離ではないが、当然のごとくUberを呼んで移動。

やって来たのは2019年に開館したカタール国立博物館。
 
実はフランス人建築家、ジャン・ヌーベルによるこの建物が見たくて1泊ストップオーバーしたのだが、デザート・ローズを模した建物はなんとも複雑な構造で面白い!
 ちなみにこれがショップで売られていた本物のデザート・ローズ。
本当にそっくり。

 
小さな入口がわかりにくくてしばらくうろつき、One Passで無事入場。

まずは一休みしようとCafe 875へ。
 
このカフェのデザインは日本人の高田浩一さん。カタールの宝飾品にインスパイアされているとのことだが、我々の目には日本的に見える。
 
ちょっとお高いフルーツティーでほっと一息。

休憩したら常設展示の見学。
歴史のないカタールのこと、こちらにはほとんど期待していなくて
 
最初の部屋で飛行機のマークにもなっているオリックスなどの剥製を見たら行き止まりっぽい。
まさかこれだけ?と思ったらわかりにくいが部屋はずっと続いていて
 
石器時代から始まって砂漠の生活へ。
 
特に遊牧民の道具がすばらしく
 
民族衣装も楽しい。

 宇宙服のように見えるのは昔、この国の主産業だった天然真珠を採るための潜水服。
  
 
その真珠を使った装飾品も展示されていて、これらがどれだけ高価だったことか。
この産業をつぶしたのは我らが御木本幸吉さんだ。

 最後の方にはもちろん石油などに関する展示もあって、インタラクティブなスクリーンなども多用した展示はなかなかの充実ぶり。
外見だけかと侮って、大変に失礼いたしました。

 中庭には昔のシークの宮殿だった建物も保存されているが、外は暑くてとても見学する気にはなれず。

最後にミュージアム・ショップを覗くとここも高田浩一氏のデザイン。
 カタールにある洞窟を象っているそうな。
 ここでも面白いものを見つけたけれど、弱い日本円では何も買えない。


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ジョージア再訪 1 ドーハ到着

2023-07-22 17:09:23 | 中近東/北アフリカ

2023年7月4日~7月15日 ジョージア+カタールの旅

7月3日~4日

今回の旅の主目的地はジョージアだが、せっかくドーハを経由するなら見たいものがある、とツアーの皆さんより一日早く、羽田空港から出発した。

 ドーハ行きの出発は午前1時、最近贔屓にしているnear me shuttleが1000円引きキャンペーンで980円、我が家からは30分で22時半には着いてしまい、これは癖になる。

カタールのビジネスはJALのサクララウンジ利用。しかし広くなった4階ラウンジも、出発便が重なっているのか大混雑で座る場所もない。
  
そこで5階に行くとこちらは余裕ながら食事の提供は23時まで。
機内食を食べたいのでちょうどいい、とかぼちゃの種のおつまみをいただく。JALのラウンジのこれとのど飴がお気に入り。

ドーハ行きカタール航空は予定通りの1時に出発して、機内で11時間飲み食いするうち早めの午前6時に無事ドーハに到着。

この時刻で既に気温は30℃越え。
 
とてつもなく広い空港ながら便数も多いのでボーディングブリッジが付けられることはまずなく、熱風にさらされつつタラップを降りるとビジネス客専用のバスが待っていてすぐに出発。

ターミナルに着くとほとんどの客は乗り継ぎに向かうが、我々はカタールに入国。
 するとここにはファーストおよびビジネス客専用の入国審査場というのがあって
 
しかもその手前にはこのあまりにも広々としたラウンジ。
 片隅には飲食の用意まであって
 
おつまみ系からデザートまで。

さすがにここは素通りして、他には誰もいない入国審査を抜けると、荷物は既に出ている。
そこでこれをピックアップして、次は出口を出てすぐ脇にあるアライバル・ラウンジへ。
 フロントで搭乗券を見せると上に上がるよう案内され
 
着いたところがまたまた広~いラウンジ。手前にはソファ、その奥がダイニングテーブル、さらにその奥はビジネスセンターになっていて、どれだけスペースを使うやら。

そしてここにもまた食べ物が並んでいるが他に来る人もなく、いったい一日に何人がここを使うのだろうか。
 
お腹は空いていないはずなのだけれど、中東らしい豆シチューのフールがあったのでつい試食。
すると手持無沙汰らしい係のお姉さんがすぐに水を持って来てくれて、至れり尽くせり。

ついでにトイレとシャワールームを覗いてみるとこれがまた豪華な広さ。
 これは到着早々お仕事に出かける人には必要な設備だろうが、しかしクラスによるこの格差はすごい。

ところでこんな所で時間をつぶしていたのには訳がある。
今回のドーハ滞在は24時間だけなので、あまり安くないSIMを買う代わりにAUの世界データ定額を使った。これなら事前予約で24時間980円。
そしてこれがまず必要だったのはホテルまでUberを使うため。クレジットカードを登録しておけば現地通貨も必要ない。

予約したデータ開始時間になり、Uberを呼ぶとすぐに一台やってきて、スーク・ワキーフのすぐそばにあるホテルまで15分ほど、チップ込み33.5QRは約1340円。
本日の宿泊は Al Najada Hotel。
 
外観は夕方に撮ったものだが、ロビーも立派な5つ星ホテル。
 部屋も広くて
 
ベランダまである。とても暑くて外にはいられないけれど。

この素敵な部屋が一人一泊3,000円しない。というのはこれはVisit Qatarというカタール観光局のストップオーバー・パッケージだから。しかもこのパッケージはエコノミーでやってきても使えるのだからカタールは太っ腹だ。

時刻はまだ朝の8時、動き出すには早すぎる。


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アラブっぽい看板

2017-04-21 17:21:25 | 中近東/北アフリカ
アラブと言えばイメージはラクダ。
 実際、道端をラクダがうろうろしている。

人間の姿はと言えば
 白いゾロゾロ姿。これはカタールのドーハだけれど
 オマーンではなぜかよたったような姿。

もっともどちらの国でも街中を歩いているのは貧乏な外国人だけ。
自国民は車で移動するので外を歩いている姿など見かけない。

オマーン人の正装を見るのは
 
トイレの標識ぐらい。


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オマーンの王様コレクション

2017-04-04 18:21:24 | 中近東/北アフリカ
オマーンは絶対君主制の国。
現在の国王、カーブース・ビン・サイードの肖像は国中いたるところで見ることができる。

  
ホテルや商店には写真が掲げられていたり、絵まで描かれていたり。

 
スークやコンビニでもお見かけするし
 
有名ハルワ屋にももちろんいらっしゃる。

 
ビルの壁にも大きな絵が掲げられた王様は若い頃はイギリスの士官学校を出られたそうで
 
そのためか若い頃のお写真は軍服姿。精悍な感じでかっこいい。

この現国王は極端な鎖国主義で国の発展を遅らせていた父親をクーデターで追放し、1970年から開国をして今のような国づくりをしたと言うことで尊敬されているそう。
すべてを直接統治する絶対王政から現在は少しづつ民政に移行させようとしているようで、いろいろブータンの先代国王と似ているかもしれない。

ただし王妃が4人もいた先代ブータン国王とは違い、オマーンの現国王は独身。
若い頃に一度いとこと結婚したが、4年ほどで離婚した後はずっと独り身。噂では女性に興味がないとか。
既に70代後半、ガンを患って闘病中ながら後継者が決まっていないとのことなので、現在は安定しているこの国も将来はいささか心配かもしれない。

ところでこの国の王室、現国王の叔父にあたる先々代はなんと日本女性と結婚していた、と添乗員が教えてくれた。
1930年代のことで、日本に住むことを条件に正式に結婚し、女の子も生まれた。
ところが奥さんは3年ほどで亡くなってしまい、すでに譲位していた王様は子供をオマーンに連れ帰ったものの本人はインドで亡くなり、日本の血の入った子供は王宮の奥に隠されて現国王が即位するまで外に出ることはできなかったとか。
その王女が現在はどうされているのか調べてもわからなかったが、なんという人生だろうか。

ご本人もいろいろ苦労されているだろう王様、
 最後は空港でお見送りしてくださった。


過去の国家元首コレクション:

ブータンの王様コレクション
ヨルダンの王様コレクション
カダフィ・コレクション
アサド・コレクション


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オマーンの製品事情と戦利品

2017-04-03 16:03:31 | 中近東/北アフリカ
オマーンの人口は450万人弱。
日本で言えば静岡県よりちょっと多く、福岡県よりは少ないぐらい。
さらに国土のほとんどは岩山に砂漠なので、コーカサスや中央アジアのように国内産の物を見つけるのは難しいだろうと思っていた。

そんなオマーンの特産品と言えばデイツ。
周り中デイツ畑だったミスファット・アル・アブリーン村では宿にちゃんと地元産品のお土産コーナーがあったので
 
まったく手を加えずに乾燥させただけと言うドライ・デイツとデイツ・ハニーをお買い上げ。
ここの乾燥デイツはちょっと見ゴ〇ブリのようにも見える(笑)が、くどくない甘さでとてもおいしい。
そしてデイツ・ハニーの方は花から採られた蜂蜜と言うわけではなく
 この写真のように完熟したデイツに圧力をかけて絞ったシロップ。黒糖シロップのようでヨーグルトにぴったり、これはもっとたくさん買えばよかった。

ニズワのスークには有名店の他にもたくさんハルワの店があって
 
いろいろな器に入って売られているがどれも大きい。
そんな中、何種類も気前よく試食させてくれた右の店のお兄さんに「一番小さいのはどれ?」と聞いたら
 こんな手のひらに乗るかわいい器入りが出てきた。
1つ0.8リヤル(約240円)で2週間以上日持ちすると言うので持ち帰ったが、サフランやローズウォーターの香りがエキゾチック、甘さもほどほどでおいしかった。

それではパッケージ製品はどうかと言うと、思ったよりもオマーン製があったのはうれしい発見。
  
 
ミネラル・ウォーターだけでもいろいろな銘柄があって、これらはすべてオマーン産。フルーツ・ジュースも無添加100%果汁でおいしい。

移動途中、砂漠の近くのドライブインにもコンビニやミニ・スーパーはあって
 
そんなところは日を遮るために店内はちょっと薄暗く
 チョコレートは冷蔵庫に入っている。

 おやつの小袋は1つ0.1リヤル(30円)。
ソハールはオマーン北部の町の名前なのでこれもオマーン製だが、成型ポテトでお味はいまいち。

都会に戻ればもちろん大きなスーパーがあって、代表は「LuLu」。
 
夜にはまるでパチンコ屋のように派手なこちらのお店。
 
広ーい店内で地元の方々は大量の買い物をしている。

ここで大量陳列されていたのはその名も「チップス・オマーン」。
 
オマーン製ポテチは他にも2種類ほどあったが、「チップス・オマーン」はちょっとピリ辛のチリ味で一番おいしい。

 ザータルは中近東一帯で使われる野生タイムで、これもちゃんとオマーン製。
パンにつけて食べるのが一般的だが、サラダやスープ、野菜炒めや肉のグリルにも合う優れもの。
 オマニ・コーヒーは大好きなカルダモン入り。
これ用の小さな紙コップはラクダ柄。
 帰国寸前に地元のパンを買うのも慣例になったが、オマーンでは普通のピタパンの他にパイのような菓子パンも人気があるらしい。

スーパーの中にはこじゃれたベーカリーもあって
 
量り売りのアラブ菓子を買ってみたが、これは強烈に甘かった。

中東でもう一つ好きなものはレモン・ミント・ジュース。
もちろんお店で飲むフレッシュなものが一番おいしいが、瓶入りもいろいろ出ているので飲み比べてみた。
 
左からオマーン製、UAE製、サウジアラビア製。トロピカーナは炭酸入りでこれもサウジ製。
比べてみるとオマーン製は一番味が濃くて甘さも強い。UAEは色の割に風味があまりなくて、一番さっぱりとおいしかったのはサウジ製。レモン・ミントに炭酸はいらないが、トロピカーナさん、日本でも出してくれないだろうか。

ついでにサウジ製でおいしいのはマームールというデイツ餡の入ったクッキー。
 メーカーもいくつかあるようだが、この全粒粉クッキーは特においしかった。
なぜかこのお菓子はすべてサウジ製なのだが、オマーンのどのスーパーにもあるのは人気があるのだろう。

もう一つデイツ菓子で好きなのはこちら。
 中にナッツが入り、まわりはチョコレートがかかったデイツ。
こちらはなぜかUAE製ばかりで、オマーンのスーパーでは見かけないのでドーハの空港で購入。
結構いい値段で、もっと安いのがあるはずなのに、と思ったらドーハはUAEならぬカタールだった。
  

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オマーンの旅 19 ハイラン・ベイ~帰国

2017-04-01 16:14:50 | 中近東/北アフリカ
2月9日 続き

ムトラを出て海岸線を南下すること40分ほど。
 
ハイラン村と言う所で幹線を外れ、すごい坂を下って小さな入り江に降りる。


眼の前の浅瀬は水が澄んでとてもきれい。
 
漁師が網をたぐっているが、獲れているのは小魚ばかりでかなり寂しい。

 この入り江には小さなボートが何隻も行き来していて、その一隻をチャーター。道具をもろもろ積み込んで出発。

最終日だからかドライバーたちはご機嫌、
 
スラリとした船頭とその弟はなかなかのイケメンだ。

このボートでわずか5分ほど、ちょっと離れたビーチに上陸。

ここも入り江になっているので他の人の姿は見えない。

気温は相変わらずそれほど高くないが、よく晴れているのでバーベキューの用意ができるまで海に入る。
 
これまた添乗員持参のシュノーケルを借りて水の中を覗いてみると
 
岸辺近くにサンゴやイソギンチャクが少しあって、その周りを小魚がチョロチョロ。
しかしその先に行くと小さな藻がたくさん浮遊していて視界がきかなくなり、思ったほど魚は見えない。
いささか期待外れではあったが、シュノーケリングをしたのなんて何年振りだろう。水着を着たのもずいぶん久しぶりで、無事に体が入ってよかった!

遊んでいるうちに炭をおこしてくれたので魚の焼き具合をチェック。
 黙っているとまた同じものばかり焼いてしまう(笑)ので、口を出していろいろ並べてもらい、「魚には塩だけ!」とカレー粉をふりかけるのも止める。
アルミホイルに包まれているのはサツマイモに玉ねぎ。他にナスやピーマンを焼いてくれて
 
お日様を浴びながら食べるシーフード・バーベキュー、最高!
結局船頭兄弟も含めた17人で大量の魚と野菜のほとんどを食べきってしまった。

食後の一休みをしたらまたボートで戻る。

遊んでいた3時間の間に随分潮が引いている。

さあ、それでは出発、と降りてきた急坂を上ろうとするとこれが大変。
 何度もトライしたあげくに乗客を降ろしたりして、でも自分の乗っていた一番若い運転手の車は「思い切って行け!」と叱咤したら一発でクリアした。若いって素敵。

ムトラに戻ると今日は港に2隻も大型クルーズ船が入っていた。
 
それをのんびり眺めるディスターシャ姿もこれで見納めかと思うと名残惜しい。

ホテルに戻って帰り支度をして、最後の夕食はホテルのレストランでカレーのビュッフェ。
 オマーン滞在中で一番おいしくない食事。
道端のドライブインはどこもおいしかったのに。

最後の食事では4人のドライバー達も同じ食卓に着いた。
しかし残念ながら彼らはあまり英語が得意ではなくて、話が弾むというわけにはいかない。
最後の挨拶を、と振られたリーダーも気の利いたことは言えなくて、しかしそのシャイなところがとても彼らしい。
オマーン人たちは一般的なアラブ人のイメージからすると随分おとなしくて押しが強くない。声を荒げることもないし、さりげない気配りも怠りない。
旅行で接することができたのはほとんどドライバーたちだけだったが、彼らのおかげでオマーン人の印象はとてもいい。

 そんな彼らと空港でお別れ。

 
出発カウンターの前は南アジア人だらけだが、何が入っているのか、荷物を毛布で包んでまるでチャーシューのように紐をかけているのが面白い。

搭乗口に行く前、オマーン航空のラウンジをちょっと覗いてみると
 
予想外に食べ物が充実していて、羽田のJLよりずっと良さそう。
時間がなくてジュースを一杯いただいただけで出てしまい
 免税店も素通りして飛行機へ。

 23時10分にマスカットを飛び立ち、ドーハで3時間半の乗り継ぎがあって成田着は翌日の19時。

S社の「オマーン・アドベンチャー」、タイトル通りアクティビティ満載で面白かった。


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オマーンの旅 18 ムトラの魚市場

2017-03-31 13:34:47 | 中近東/北アフリカ
2月9日

オマーン滞在もいよいよ最終日。
だからと言ってS社のツアーではのんびりなどさせてくれない。

朝食の後に出かけたのは初日にもやって来た海べりのコーニッシュ。
 
駐車場に車を置いて、みんなで向かった先は市場。

始めに入った白い建物には八百屋や肉屋が並んでいて
  
 
山積みのカラフルな野菜がどれもおいしそう。
 肉や卵にわざわざ「オマーン産」の表示があるのはやはり輸入品より国産がいいということだろう。

ここを通り抜けて外に出ると、大きな屋根の下にあるのが魚市場。
 
静かだった屋内エリアに比べてこちらは地元の買い物客、外国人観光客が入り乱れて大盛況。

  
渋いオマーン人のおじちゃんたちは売り声など掛けないが、その足元に並ぶ魚は驚くほど種類豊富。

 
アジ、イワシ、タイなどなじみのある魚も多いし
  
マグロは内臓まできれいにして売られている。
 
エイやサメまで売られているが、これらを地元民がどのように食べるのかは聞きそびれた。

 
買った魚は市場の端に並ぶカウンターに持っていけば処理してもらえるらしく、マグロなどそのままお刺身で食べられそう。
 足元では猫たちがしっかりおこぼれを狙っている。

楽しい魚市場見学もふつうは見るだけで終りだが今回は違う。
今日はこれからバーベキューをするので、野菜も魚も「あれが食べたい、これが食べたい」と好き勝手に頼んで買ってもらい
 
魚は大量の氷と共にアイスボックスへ。15人でこれだけ食べきれるのだろうか。

 ちなみに駐車場の前にはまるでスポーツスタジアムのような建物を建築中だったが、完成するとこれが新しい市場になるとのこと。

準備は整ったので、さあ、バーベキューに行こう。


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オマーンの旅 17 ワディ・シャアブ

2017-03-29 11:08:48 | 中近東/北アフリカ
2月8日 続き

これから目指すのはティウィ村から見える谷の奥。
 
ワディ・シャアブという観光地なのだが、入口に高速道路の高架ができてしまっているのが無粋だ。

この橋脚の下に車を停め、
 小さなボートで反対岸に渡ってハイキング開始。

 
入口近くの河原には小さな畑などあって、ファラジ(用水路)に村へ水を運ぶパイプも走っている。

このパイプに沿って歩いていくと
  
道は崖の上に上がって、下にはきれいな緑色の川が見える。
 村へはここから取水している様子。

  
さらに浅瀬を渡ったり、ゴロゴロした岩の間を登ったりして1時間。両岸の崖が迫り、水がきれいに溜まっているところに到着した。
 ここは水泳場になっていて、いろいろな国の人たちが水着になって泳いでいる。
中にはビキニのお姉ちゃんなどもいて、それを見学するアラブ人もちらほら。

谷はこの先も続くが、崖の道はもう通れないので我々も水の中へ。
 
水は澄んでいて初めのうちは浅いが、足の付くところも藻ですべりやすく、そのうちに深くなって足がつかなくなる。
このために添乗員さんはご苦労なことに日本からライフジャケットを持参していて、そんなものを付けているのは我々だけだし、着ていると泳ぎにくいのだが、プカプカ浮くのには役に立つ。

 
やがて前方が石にふさがれて行き止まりのような所に着くが、この岩の隙間がかろうじて通れるようになっていて
 
くぐると洞窟のような空間に小さな滝から水が落ちている。
ここまで同行してきたドライバーたちは滝によじ登ったり、高いところから飛び降りたりと大はしゃぎ。子供の頃からの遊び場だろうから慣れたものだ。
ちなみに上の写真、足の向こうの小さな光が洞窟への入り口。

 
洞窟を満喫したら服を脱いだところに戻って、村で仕入れたラップサンドでお昼。
お肉がぎっしり入っていて、一つでおなかいっぱい。

ここにいたのは1時間ほど、また来た道を一時間かけて戻る。
   
 また渡し船に乗って駐車場に戻ると
 
脇にちゃんとカフェ・カーが待機。鳥の巣箱のようなスナックの売り方がかわいい。

ここから再び海岸線を北上していくと
 まわりは次第に岩山が増えてくるが
 
町らしい町も多くなる。

 こうしてワディから2時間半でマスカットに帰ってきて、初日と同じムトラ・ホテルにチェックイン。
 
今度の部屋は初日よりずっと良くて、しかし何と言ってもお湯がちゃんと出るのがうれしい。

 夕食はホテルのお向かいのローカル・レストランで。
と言ってももちろんインド人かパキスタン人の経営で
 
頼んでくれたミックス・ケバブが今回一番の容赦ない辛さ。 
 だからこういう飲み物が必要なのだ。


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コメント
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