Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

中国の機内食

2010-03-31 01:01:05 | 東アジア
2週間も中国で遊んでいたら、さすがに仕事がてんこ盛りで待ち構えていた。

しばらくは落ち着いて旅行記に取り掛かれそうにないので、とりあえず中国の機内食特集。

まずは中国南方航空の成田-広州。
 うどんに海苔巻きにご飯って、炭水化物が多すぎないか。

南方航空のこの路線、機材はB-777だが今時パーソナルビデオがついていない。頭上のビデオもなんだか中途半端に流しているし、4時間の飛行時間がやけに長い。

広州からラサも中国南方航空。
 まずは広州から重慶までに麺が出て
 重慶からラサでまたご飯が出た。

中国の国内線の食事はボックスとアルミトレーを配るのがお約束らしい。確かにポンポンと配りやすそうだし、ボックスは開けるのが楽しくて結構好き。重慶からの漬物のようなサラダ(or サラダのような漬物?)が意外においしかった。

チベットの林芝から成都へは中国国際航空。
 南方航空より添え物の数が多い。
ちなみに中国のトマトはフルーツである。

これも中国国際航空、成都から麗江へは1時間弱のフライト。
 ビスケットを1箱づつくれるとは、太っ腹。
もっとも、その後が問題だったのだけれど。

 南方航空の麗江-昆明はピーナッツだけ。
 昆明-広州では麺が出たが、これ、味がない。
松茸が付いて来る所はさすが雲南?

中華もさすがに食べ飽きました、広州-成田の南方航空。
 うどんに鶏照り焼きは日本食だろうか。

中国の機内食は、まあ、こんなもん。


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中国から帰国しました

2010-03-28 13:44:06 | 雑談
昨日、無事中国から帰国しました。

チベットに行ったのに中国から帰国・・・。

実は今回のチベット旅行、川蔵公路で東チベットを横断、マルカムからは滇蔵公路で雲南省に抜ける予定だったのだが、なんと、チベット入りした2日目に突然旅行許可取り消しが言い渡され、チベット圏を離れる羽目に。

現地で聞かされたのは東のコンボ地方あたりで何かあったらしい、四川省、雲南省でもチベット族の住むエリアからは外国人は退去させられているらしい、中国軍が東チベットに大勢向かっているらしい、という噂だけ。見られる限りの街中に変化はなく、テレビにも当然何も出ない。あるいはチベット人ドライバーたちは噂で何か聞き込んでいたかもしれないけれど、チベット語を話せない悲しさ、何も情報を得られず。

ツアーだったのでその後は旅行社が急遽手配してくれた日程にのって、結局雲南省の観光をして帰ってきた。
それなりにがんばって組んでくれた雲南観光だったが、やっぱりチベットにいたかったなあ。


帰国して早速次の情報を見つけた。

チベット人中学生ら500人が抗議行動。3/14、アムド・マチュ(中国甘粛省瑪曲)で: チベット式

コンボではなくアムドだったがやはり東で抗議行動が起こっていたのだ。

旅行も何日かして慣れてきた頃、同行していた漢族のガイドがぼそっとぼやいた、「チベット人はいろいろ優遇されているのに、なんで騒ぎなんて起こすかなあ」。このガイドは人柄も悪くなく、チベット圏を中心に案内していると言うのだが、その子にしてこの発言。問題の根深さが垣間見えた。

というわけで思いもかけない展開になった今回の旅、ネタはふんだんに拾えたので忘れないうちに記録したいと思うが、はて、いつ書けるか。


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はじめてのオフ会

2010-03-14 14:04:28 | 雑談
ブログなるものを始めて丸3年、生まれてはじめてオフ会というのに参加した。

お声掛けくださったのは当ブログによくコメントを下さるあるお方(約束により内緒)。
これまた初対面のもうお一人も合わせて田園調布で待ち合わせたのだが、顔を合わせるまでまるではじめてのデートのようにドキドキ。こんな興奮は久しぶりだわ。

どんな顔して挨拶しよう、なんて思っているうちに3人揃って、すぐ駅前の焼き鳥屋「鳥」へ。注文をする頃には「あなた、こういうの好きでしょ」なんて、初対面なのに相手のことをある程度知っていると言うこの不思議さ。

結局、「鳥」のおいしい焼き鳥を食べつつ2時間、その後は自由が丘の「コッコロ」に場所を移してさらに2時間、アメリカをこき下ろし、中国に愛のある(笑)苦言を呈し、インド好きを表明して、旅の話の種は尽きない。

旅自体はもちろんだが、ブログを通じても普段の生活では決して会うことはないであろう人と知り合うことができるすばらしさ。ブログをはじめてよかった!

というわけで唐突ですが、明日からまた新しいブログネタを仕入れにチベットに行ってきます。

変な時期なので仕事関係では各所に迷惑かけまくり。でもチベットに呼ばれちゃっているので仕方ない。

戻りは27日です。


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バンコクでカオマンガイ

2010-03-11 01:11:57 | 東南アジア
チェンマイからの帰り、東京行きの飛行機の時間まで半日あるので空港に荷物を置いて市内に遊びに出た。

いつもはタクシーを使ってしまうルート、1人で荷物がないので初めて空港バスを使ってみた。
 しかしこのバス、使えない。

まずは空港1階の外に切符売り場があるのだが、「次のプラトゥーナム行きは何時?」と聞いても「30分後ぐらい」「時刻表は?」「ない」

しかしまあ、どうせ時間つぶしで行く市内、のんびり行こうと150バーツを支払ってバスを待つが、来たバスの中はおんぼろ。普通空港バスってもうちょっときれいじゃないの。

乗り込んで待っていると、お姉さんが1人1人に行き先を聞いている。これでちゃんと目的地に停まってくれるのね、と思っていたら、目的のセントラルワールドの前に来ても一向に停まる気配がない。そのうち角を曲がってスクムビット通りの方に入ってしまったので運転手に「また向こうに戻ってくれるの」と聞くと「行かないよ」。まったく何のためにねえちゃんは行き先を聞いていたんだ。

空港から市内へは普通のタクシーを使えば300~400バーツで行ける。時間の無駄を考えたら1人でも次は絶対タクシー。空港バスの人気がないはずだ。

たどり着いたセントラルワールドではまずは腹ごしらえ、とちょっとこぎれいな方のフードコートに行ってみた。
 
するとビーフンスープが80バーツ、フルーツスムージーも80バーツ。チェンマイ値段に慣れた身には高ーい。

この後はセントラル内の映画館で「アバター」を見て、外に出ると立派なガネーシャの祠があった。
 
ちょっと先のエラワンの祠は有名だけれど、こんな所にこんな祠、前からあったかな?
しかし地元民には大人気のようで、お線香を上げて祈る人が絶えない。タイ人ってこういうの、好きなのね。

ここから歩道橋を渡って次に向かったのはプラトゥーナム。ここに前から行ってみたかった店があるのだ。

 
通称「ピンクのカオマンガイ屋」、「ラーン・ガイトーン・プラトゥーナム」。

有名な店だが、行ってみるとごく庶民的な造り。メニューもなければ英語も通じないが、どうもできるものは一つしかないらしい。
 タイのチキンライス、カオマンガイ。

タイ米のごはんはシンガポールのそれより出汁がきいていないような気がするが、上に載ったチキンはしっとりして皮までおいしい。
付いてきたたれはピリ辛だが、卓上には甘い醤油ダレも置いてあって、これを両方つけるとなおおいしい。

と自分の発見に気を良くしていたら、隣のお兄さんはピリ辛ダレにいきなり甘いタレを入れている。ああ、やっぱり。

軽いタイ米をぺろりと食べて、お勘定をお願いするとお茶代とあわせてたったの32バーツ。
大都会バンコクのお値段はいろいろ。

まだちょっとお腹に余裕があるので、道端の屋台でデザートを買って空港のカフェでいただく。
 バナナの入った固いプリンはこれまたたったの7バーツ。
これが予想以上においしくて、次もまた買わなきゃ。

バンコクは半日でも楽しい。


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チェンマイのおまけ

2010-03-10 01:12:53 | 東南アジア
チェンマイの犬

チェンマイは犬の多い街であった。

 本堂の入り口にもわんこ
 仏塔にもわんこ

お寺で餌がもらえるのだろう。でも番犬の役には立ちそうにない、みんなぐーたら寝てばかりだもの。

 このわんこはドイステープの眉毛犬。
明らかにマジックで描かれちゃった眉毛で表情も哀愁を誘う。

交番

 お巡りさんのヘルメットをかぶった交番。好き

闘魚

  
市場でなぜかカレーペースト屋さんが売っていた闘魚。金魚にしか見えないが、これを闘鶏のように闘わせて、もちろん賭けをする。しかし金魚はどうやって鍛えるんだろうか。

女学生

 かわいい 


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鐘山温泉 ホテル鐘山苑

2010-03-06 01:13:50 | 国内旅行
鐘山苑の夕食はお食事処、四季彩ダイニング美厨で。
  
広いダイニングルームの真ん中がオープンキッチンになっていて料理人の働く姿がよく見える。

まずは一献、と父親が熱燗を注文したらこんなものが出てきた。
 
犬やら豚やらの盃は鼻と耳でちゃんと立つようにできている。猫のついた徳利もかわいい~。

お料理のプレゼンテーションもかわいらしくて、かなり女性客を意識している。
  
  
お造りはだし醤油と共に出てきたウニひしおがおいしい。お刺身をつけてもおいしいのだけれど、これは白いご飯にかけたくなった。
  
 
どの料理も特筆すべきところがあるわけではないが、量も程よくおいしくいただける。
年寄りもデザートまで完食していたので満足したものと見える。

食事が終わると観光ホテルらしく、ロビーで霊峰太鼓ショーというのがある。
 真ん中の大太鼓の音が満腹に響く、響く。

皆さん汗だくの熱演だが、演者はみなホテルの従業員さんだそう。
太鼓の演奏の後にはホテル自慢の枕(!)があたるビンゴゲームの司会まで務めて
 いやはや、ご苦労様です。

ちなみに我が一行5人は1人としてビンゴにかすりもせず。
しかしこういう余興まである宿は久しぶりなので、まわりのお客さんたちまで含めて観察するのがおもしろい。

夜寝る前にはこの宿のもう1つのお風呂、元湯大浴場へ。
 こちらの内湯は窓がなく、付属の露天風呂も周りを壁で囲われて展望がない。さらにほとんどの客室から遠いために人気がないが、おかげで人が少なくてゆっくり入れる。さらにこの滝の流れるお風呂の隣には人肌程度のぬるい浴槽があって、どうもこれが加温なしの元湯らしい。塩素のにおいもしないので気に入って長湯をしていたら、上がってからちょっとくらくらしてしまった。さすが温泉、侮るべからず。

暖房の効きすぎる部屋で1泊した翌朝は残念ながらどんよりした曇り空。
これではこの宿自慢の朝焼けに染まる富士山も見られないのでゆっくりバイキングの朝食をいただく。
 選択肢が多くてつい取りすぎる。

部屋に戻ってゆっくりしていたら空が次第に晴れてきた。
 
いくら眺めても飽きない。この山はやはり特別。
そして確かに山梨側から見る冨士は邪魔なこぶが見えなくて、静岡側から見るより美しい。

今回泊まったホテル鐘山苑はまさにこの山を見るためだけの宿で、周りに温泉街があるわけでも、観光場所があるわけでもない。
そこでホテルはなるべく長くお客を宿にとどめようといろいろ工夫を凝らしている。

その一つの押し花しおり作り。
 
色紙の台紙の上に押し花を並べてパウチしてもらうだけなのだが、みんな結構夢中になる。

そして昼食までこちらに滞在。
 
デザートの杏仁豆腐、おいしかった。

今回の戦利品。
 
猫の急須は鐘山苑内の売店で、手の肉球に惚れてお買い上げ。

経営努力の見える観光ホテルは、従業員の教育も良く、なかなか楽しく滞在できた。
でも次はやっぱり秘境系の鄙びた温泉に行きたいな。


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吉田うどんと富士山

2010-03-05 01:23:48 | 国内旅行
いとこの推薦で山梨の温泉へ家族旅行に行くことになった。

出発は新宿から。
高速バスに乗って2時間、激しく降っていた雨は出発してすぐにやんだが、山梨に入ったら周りは雪が積もっている。やがて見えてきた富士急ハイランドのジェットコースターもなんだか寒々しい。さすが、富士山のふもと、とはいえ山の姿はまったく見えず。

やがて河口湖駅を経由して富士吉田駅到着。
ここで今夜泊まる宿に電話してミニバンで迎えに来てもらう。

が時間がまだ早いので宿には向かわず、冨士浅間神社の隣の浅間茶屋でまずは腹ごしらえ。
 ここは宿と同系列なので送り迎えをしてもらえるのだ。

山梨の食べ物と言えばもちろん
 ほうとうが有名なのだけれど

せっかく来た富士吉田、ここは吉田うどんというやつを食べてみよう。

定食を頼んだらまず出てきたのがこちら
 もずくやゴマ豆腐、わかさぎの甘露煮にひじきごはん。
そして奥の具は
 このうどんに載せて食べる。

吉田うどんは極太麺。そのちょっとよじれた麺はとにかく硬い!粉の密度がぎっちり、と言う感じで、讃岐うどんのコシとはちがう、とにかく硬いとしか言いようがない。そのみっちりした麺に負けないよう、汁のおだしも味付けも濃い目。ぎっちり濃い味のうどんをあごが疲れるほど噛んで食べでがあるが、う~ん、次はやっぱりほうとうにしよう。

おなかが一杯になったところで、腹ごなしに隣の神社にお参りに行く。
 この大鳥居の下をくぐったら、瓦から雪が滑り落ちてきてあやうくいとこを直撃しそうになった。境内のあちらこちらで雪が落ちて「ドサッ」。スリル満点。

 
冨士浅間神社は日本武尊がはじまりとされる由緒正しき古い神社。富士山のふもとというその場所が尊いのだろう。
本殿も大きくはないがなかなか立派。
  
しかしその本殿の両脇にそびえるいかにも古そうなご神木はさらに立派だ。

 お昼を食べた店にはこの神社の赤冨士神輿というのが飾ってあって、これは引退した先代の神輿だそう。張りぼてのように見えるがこれで1.5トンもあるのだそうだ。

またバスに乗ってやっと宿へ向かう。今夜の宿泊はホテル鐘山苑。
山梨県 温泉旅館 河口湖周辺に宿泊なら富士山の見える宿 鐘山苑

久しぶりの大型観光ホテルだが、宿に近づくといつの間にか空がきれいに晴れ渡っていて
 宿の真正面に富士山。
おお、こんなにでっかく見えるなんて。

ホテルはこの山の真正面のかなりの敷地に広がっていて、
  
広い庭の中には富士山から流れ出た川あり、結婚式用のチャペルあり、茶室あり。

部屋の用意ができるまで茶室で春らしいお菓子と抹茶をいただき
 

部屋に入ったら早速、大浴場「赤冨士」へ。(大浴場の写真はホテルHPから)
 
  
この大浴場と隣の露天からは富士山が眺められ、サウナやジャグジーもあって環境設備は十分なのだが、富士山の天然温泉と言うお湯、加熱循環はともかく塩素消毒のにおいがし、高アルカリ性というわりには肌のツルツル感も感じられず、温泉としてはつまらない。ちょっと残念。

と文句を言いながらも長湯をして部屋に戻ると
 夕焼けの富士山。

やっぱり富士はすばらしい。


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ボルゲーゼ美術館展@東京都美術館

2010-03-02 00:48:40 | 機内食・映画・美術展
長谷川等伯を堪能したその同じ午後、ちょっときついかなと思いつつ、同じ上野公園内の東京都美術館で

ボルゲーゼ美術館展


イタリアは決して嫌いなわけじゃないが、当分ローマには行きそうにないし、日を改めようと思うとこの美術館も逃してしまいそうなので、なんとか気力を振り絞ってはしごをした。

で結果、最高の和食を楽しんでおなか一杯の時に洋食を無理に詰め込んでもおいしく感じない、と実感。

確かにラファエロはすばらしい。ちょっと性格の悪そうな金持ちのお嬢さんの、内面まで写しているような肖像画はリアルで、今もイタリアに行けばこんなお嬢さんに出会いそう。

またカラヴァッジョが自分の罪をとりなしてもらおうとボルゲーゼ枢機卿のために描いたという「洗礼者ヨハネ」も、自分の趣味なのか、枢機卿の趣味なのか(おそらくは共通の趣味)、実にいかがわしくておもしろい。

しかし余白を最大に生かした構図、色のないところに色を感じさせる水墨画、なによりも一発勝負の筆遣いの日本画を見た後では、西洋の油絵はなんだか色だけ華やかで薄っぺらに感じる。

その一因は修復かもしれない。今回来日している絵の多くは最近修復されて色が鮮やかになったり、今まで見えなかった細部が確認できるようになったのだそうだが、あまりにも鮮やか過ぎてなんだか陰影のない絵に感じてしまったのだ。

大体こう言っては申し訳ないが、今回の目玉であるラファエロとカラヴァッジョを除いてはそれほどいいと思う絵は多くない。ダビンチ「風」だったり、ジョルジョーネ「風」だったり、時の大権力者とはいえ、王室や国家をあげてのコレクションにくらべれば全体の質がそれほど高くないのは仕方がないのだろうか。バロックが自分の趣味じゃない、というところにそもそも問題があるのだけれど。

おそらくこういうコレクションはその器、環境も含めて、すべてが一堂に会したその空間を味わい、楽しむべきなのだろう。場内で上映されていたボルゲーゼ美術館のビデオを見るとそれが実感される。華やかに装飾された壁や天井、デコラティブな家具の間にびっしり展示されてこそこのような絵はその存在価値がわかろうというもの。天井の低い、狭くて暗い東京都美術館で個々の絵を見てもこのコレクションの正当な評価ではないだろうと思う。

とは言え、こんなすけべじじいの絵を飾る
 その感覚はやっぱりわからない。


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