Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

19年初春の東北 5 嶽温泉「山のホテル」

2019-02-28 19:46:32 | 国内旅行
1月19日 続き

 弘前駅前からこの小さなバスで向かった先は嶽温泉。
 
岩木山神社を過ぎたあたりからやっとお山の姿が見え、出発から50分でやっと嶽温泉に到着。

今日のお宿はバス停からちょっとした坂を上がったところにある「山のホテル」
以前から一度嶽温泉に来たいと思っていたところ、前回の旅のJR車内誌でこのお宿が紹介されていたのが今回の旅のきっかけ。
 
建物脇の立派な階段を上がるとねぷたが出迎えてくれ
 ロビーのお土産コーナーも郷土色豊か。

 
お姉さんに案内されてきれいな廊下を行くと、部屋の前ではタヌキさんが頭を下げている。

 
部屋は広い8畳間だけれど、窓の外は雪が積もって真っ白。

 お着き菓子をいただきながら部屋を見回すと
 
今回泊まり歩いた3軒の中では一番揃ったアメニティーながら、浴用タオルが使い捨てではないところに意識の高さが感じられる。
浴衣にはここにもタヌキがいて
 
用意された札が面白いけど、これではどちらも「入るな」だよね。

一息入れて浴衣に着替えたら、さあ、お風呂。
 まずはロビーに近く、日帰りでも入れる浴場はこののれんをくぐり、階段を下りる。
 
浴槽は3人も入ればいっぱいになってしまうほど小さいが、樋から流れ落ちる45℃のお湯には硫黄の白い粒子がいっぱいで白濁。なめると酸っぱくて、浴槽内は40℃の適温。
小さな窓が一つだけの室内は床も壁も天井も黒っぽいヒバ造りで、なんて落ち着いていい温泉だろう。
さすが江戸時代の温泉番付にも名前があがる名湯、とうっとりする。

お湯から上ってしばらくしたら、1階の食事処で夕食。
 今回は品数少なめのプランをお願いしたのだが
 
ゼンマイや筍の小鉢に、サーモンとソイのお刺身。
 
牡蠣のグラタンと嶽きみ入りポットパイは熱々を運んできてくれて
 
吸い物はマイタケの土瓶蒸し。そしてこの宿自慢のマタギ飯、これが鶏のだしがよく効いておいしい!
 イチジクのコンポートと紫芋羊羹だったか、デザートまで十分な量で満足。

寝る前には宿泊者専用のもう一つの浴室へ。
 
こちらも小さめの浴槽だがちょっと変わった形。
やはり白濁した薫り高い硫黄泉だが、階段を下りた下にある小さなお風呂の方がお湯がいいような気がするのは気分の問題か。

一番お安い「山小屋プラン」ということで布団は自分で敷き、暖かい部屋で朝までぐっすり。

朝風呂の後の朝食はまた同じ食事処で、席にはご飯の友がセットされているが
  
 
山菜粥やおいしいリンゴジュースなどは自分でもらってきて、ベビーホタテのお味噌汁と共にいただく。

暖房費や税金を入れて13000円ほどのこのコース、コスパが良くて大変に結構。


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19年初春の東北 4 阿仁前田駅温泉

2019-02-26 11:17:04 | 国内旅行
1月19日

杣温泉の朝はオーソドックスな旅館の朝ご飯。
 
年季の入ったポットには胃腸にいいという温泉で淹れたお茶が入っているが、意外にくせは少なくて飲みやすい。

 表を見ると市の除雪車が作業中。
山奥の一軒家の前までちゃんと除雪してもらえるのだそうだ。

本日送りはゆっくりなのでもう一度あの素敵な露天へ。
 
塀の向こうにそびえるのは玄関前の夫婦杉。高さが44mあるそうな。

チェックアウトをしていざ玄関を出ようとしたらすごい音がして屋根の雪が落ちてきた。
 こんな時のためか玄関がもう一つあるのだが、雪国の生活は大変だ。

他の3人のお客さんと駅まで送ってもらうが、車内での会話はどこの温泉が良かったか。
出てくる名前は当然マニアックな秘湯ばかりで、さすが好き者揃い(笑)。

 阿仁前田駅には10時半に着いたが、乗る列車の時間まではまだ2時間ある。
そこでこのファンシーな駅舎に入ると
 
入って右手にクウィンス森吉という宿泊もできる施設があり、ここに温泉があるのだ。

 
フロントで400円を支払い、土産物の並ぶ売店前の浴場へ。

中は広々として、入った時には2,3人いたお客さんも上がってしまって、ここを独り占めできてしまった。
 
浴室の左手にはL字型の大きな浴槽があるが、こちらは掛け流しに循環の併用、右手には半月型の小さな浴槽があってこちらは源泉かけ流し。
窓の外には露天もあるが、雪をかぶって本日はお休み。
褐色で塩気のあるカルシウム・ナトリウム-塩化物泉のお湯は40℃に調整され、入り比べると小浴槽の方が明らかに気持ちいい。ここで朝日を浴びながらまったり。

入浴後は良く温まって、なかなか引かない汗を拭いながら2階へ。
 
こちらには食堂があるので、本日のお昼はおそば、430円。

やがて時間になり、駅員さんが雪かきをしてくれたホームへ。
  
 
本日もまた秋田犬だらけのもりよし号に乗って鷹ノ巣へ。

 
鷹ノ巣からは奥羽本線で弘前に降り立った。


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九十九里でいわし

2019-02-25 18:22:12 | 食べ歩き
月に一度(しか行かない)父のご機嫌伺い、エチオピアのお土産を持って行ったついでに弟の車で九十九里までお昼を食べにドライブ。

行き先は最近すっかり我が家のお気に入りになった「海の駅 九十九里」
 
正面にはどこからいらっしゃったのか、お雛様が盛大に並び
 
ちょっとした漁師資料館の入り口では今日も元気にイワシたちが泳いでいる。

目指すはもちろん2階のフードコートで、
 本日はイワシのたたき丼。
おまけに付いてくるイワシの天ぷらは笑っちゃうくらい小さいが、ネギがたっぷりに紫蘇の葉、ガリ、すりおろししょうがにわさびも入ったイワシのたたきは新鮮でおいし~。

1階の売店ではいつも売り切れで買えたことのなかったあさりめしをやっとゲット。
 写真には写っていないが、アサリのむき身がいっぱい入った炊き込みご飯もうまい!

帰路「道の駅 みのりの郷 東金」で買った新品種の苺、チーバベリーもジューシーでおいしくて、エチオピアの雄大な景色も良かったけど、食はやっぱり日本だな。


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初めてのエチオピア航空の機内サービス

2019-02-22 18:38:23 | 機内食・映画・美術展
成田から予告した通り、初めてエチオピア航空に乗って地中海沿岸より南のアフリカに行ってきた。

 20:40発のET673便は意外や新しいB787。
 
グリーンを基調にした機内もきれいで、反応のいいタッチ式のビデオ画面も大きい。

3-3-3の座席配列のエコノミーは7割ほどの搭乗率。
アフリカ系のお客さんは数えるほど、後は日本人と韓国人が半々だろうか、中高年のツアーグループが多くてちょっと驚く。

定刻に成田を出るとすぐに機内食のサービス。
 少し硬いが牛肉の味付けがよく、イチゴムースもおいしい。
この機内食はどうも韓国で積み込んでいる様子。

その韓国は仁川空港に2時間半で到着。
韓国人のお客さんはここで入れ替わったが、乗り込んできたのはおばさんグループが多くて、ここでもエチオピア・ツアーが人気の様子。

この先は長いのでアメニティが配られる。
 黄色い靴下とアイマスクに歯みがきセット。

そして今夜2回目の夕ご飯。
 大きな鶏胸肉は味見だけしてみたが、トマトソースの味もよくて、エコノミー食としては上出来。

さて、それでは映画でも見ましょう、とリストを見てみるが、選択肢は多いものの新作は少なく、食指の動くものはほとんどない。
珍しいエチオピア映画でも見ようと思ったが、残念ながら字幕がついていないのでこれも見られない。

そこで選んだのはインド映画。
 Qarib Qarib Singlle (Almost Single)
若い未亡人のヒロインがネットの出会い系サイトで詩人と称する裕福らしい男と知り合い、成り行きから彼の元カノたちを訪ねてインド各地に旅行に出るというお話。

主演のイルファン・カーンは今まで見た映画ではシリアスな役ばかりだったが、今回はしゃべりまくる調子のいい男。ただし後半に行くほどまじめになって、やっぱりこの役者さんはシリアスな方が似合う。

今やインドでもPCにスマホ、出会い系サイトにチャットが当たり前、というのが面白いが、主人公二人が会って一緒に旅に出る過程が無理やりすぎて、ストーリーに説得力がないのが残念。

この後はしばらくうとうとして、起きると朝食のサービス。
 しっかりしたスペイン風オムレツ一択。

到着までまだ時間があるので、映画をもう一本。
今度はハリウッド映画で
 Crazy Rich Asians 「クレイジー・リッチ!」

NY生まれの中華系キャリアガールが彼に誘われてシンガポールの実家に行ってみたら超金持ちだった、という中華系による中華系のための映画。
オープニング・シーンが象徴的で、ロンドンの老舗ホテルに中華系の家族がチェックインしようとするとフロントに値踏みされて「満室です」と断られる。すると電話一本でホテルを買い取ってしまう。

今やイケイケの中華系はこういうのを見て留飲を下げ、クレイジー・リッチな金持ちにますます憧れるんだろうなと思うが、金、金、金、はやっぱり下品。
ありきたりのストーリーながらうまくまとめられてはいるが、見どころは金持ち奥様役のミッシェル・ヨーだけ。

これを見終わったところで13時間のフライトもちょうど終了。

到着したアジスアベバからはジブチ・シティー行きの短距離国際線に乗り継ぎ。
 B737-800はさすがに今度はほとんどアフリカ系でほぼ満席。
 ほんの1時間の飛行でもちゃんと飲み物とスナックが出て、小さなハムサンドが意外なほどおいしい。

帰路はまずエチオピアの国内線でまた1時間弱の飛行時間。
 機体番号以外は真っ白な飛行機で、どこかに拉致されるんじゃないか、いやいやペンキが買えなかったんだろう、と盛り上がる。
 機体は真っ白でもちゃんとおいしいチョコレート・マフィンを出してくれるのだから文句を言ってはいけない。

アジスアベバは夜22:25発でまたソウル経由、成田行き。
往路よりもアフリカ系がやや多いが、あとはほとんど韓国人。
 またB787ながら往路よりも古い機材なのか、座席前のスクリーンが小さくて反応も遅い。

夕食は済んでいるが、復路の機内食もチェック。
 まず出されたチキンは強烈にニンニクが効いている。インゲンと豆のサラダがおいしくて、野菜に飢えていたのでインゲンだけ完食。

見たい映画がもうないので、あとは紀行ものの番組を見たり、うとうとしたり。

 朝食は有無を言わさずパスタを渡されたが、他でオムレツという声を聞いていたので交換要求。

午後に到着したソウルから17時過ぎに飛び立つと今度は夕食で
 タラのソテーとバスマティライスのピラフはかなりうれしいおいしさ。雑に切られたレタスのサラダがこんなにおいしく感じるなんて。

というわけで、エンタメ・プログラムはともかく、機材、機内食は予想を大きく上回るエチオピア航空だった。
なかなか美人の多いCAさんたちのテキパキしたサービスに愛想はまったくなかったけれど。


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ただいま成田

2019-02-08 19:52:19 | 雑談


日本は寒いので、ちょっと暖かいところに行って来ます。
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19年初春の東北 3 杣温泉

2019-02-07 14:26:27 | 国内旅行
阿仁前田の駅には宿のご主人が迎えに来てくれていて、もう一人のおじさんと一緒に今夜の宿へ。

車は森吉川ダムを過ぎてさらに奥へ入っていくが、途中からは行きかう車もなく
 昨日から降り始めたという雪で道も定かでないほど周り中真っ白。

ゆっくり走って40分で今夜の宿に到着。
 
雪に埋もれた杣温泉

 
なんとか通路を確保した玄関から入るとすぐに女将さんが2階の部屋に案内してくれるが
 
いかにも昔風の宿でトイレは廊下のずっと先。

 
6畳の部屋には石油ストーブがたかれ、布団もすでに敷かれているが
 凍り付いた窓から外を眺めればこの景色。寒い!

お着き菓子もないので速攻で浴衣に着替え、すぐに温泉へGo。
 
内湯は階段を下りた1階に男女別のお風呂が一つづつ。
 
窓から見えるのが源泉だろうか、シンプル極まりない更衣室は広いけれど、暖房がないのでこれまた寒い。

急いで浴室への扉を開けると硫黄のにおいがプンと鼻を突き、温かい湯気に包まれる。
 
こちらのお湯はナトリウム、カルシュウム、塩化物硫酸塩泉だそうで、太いパイプと正面の岩からも注がれる源泉は湯口で50℃、浴槽内は43℃ほどと熱め。
お湯は無色で湯の花なども見えないが、カランからお湯を出すと慣れてしまった鼻にも硫黄の香りがする。

こちらで十分に体を温めたら、もう一度浴衣を着て、玄関から長靴を履いて外へ。
 
雪に囲まれた通路の先にあるのは露天風呂の脱衣場小屋。こちら側に扉らしきものがあるがどうしても開かない。
そこで小屋の脇に吹きだまった雪を乗り越えていくと
 
おお、これぞ雪見露天風呂。

 脱衣場も雪が吹き込んでワイルドこの上ないが、ここで湯あみ着に着替えて先に入っていたおじさんの邪魔をさせていただく。
こちらは脱衣場こそ分かれているが混浴なのだ。

お湯はこちらも湯口は50℃、しかし外気にさらされて浴槽内は40℃前後の最適温。
 
内湯では見られなかった白い消しゴムカスのような湯の花がたくさん見えて、おじさんが上がった後はこのお風呂を独占。極楽。

お風呂に浸かっているうちに外が暗くなり、6時になったら大広間で夕食。
 
食前酒はしっかり香りの移った松茸酒、太いゼンマイやウドなどの山菜や鯉の甘露煮が並び
 
イワナは唐揚げで食べやすく
 
鍋は熊鍋、さらに「サービスです」と猪鍋まで出される豪快さ。
この宿のご主人はマタギ(猟師)なのでこれらもご自分で獲ったもの。
猪もおいしいがそれ以上に熊肉が柔らかくて臭みも全くなくすごくおいしい。どうやら処理の仕方がちがうらしく、「プロだからね」とこれは自慢のよう。

この上に大鍋で鯉こくも出されたが、もうお腹いっぱいで食べられず。
 
それにしても猪と熊に見守られながらその肉をいただくとは、ワイルドというかシュールというか。

夜は広間も部屋もストーブをめいっぱいたいても温まらず、温泉に入ってようやく眠ることができた。
できれば内湯のお風呂場で寝たかった。


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19年初春の東北 2 秋田内陸縦貫鉄道

2019-02-06 14:45:52 | 国内旅行
1月18日

男鹿駅からのなまはげライン、今度は新型車両。
 
一両目は真っ赤、二両目は青でスマートだが、古い車両のようなボックス席ではないのが旅行者としてはちょっと残念。

列車は秋田行きだが、男鹿線の起点である追分駅で乗り換えのため下車。
  
 
駅前に出てはみたが、予想通り何もないので暖房のきいた待合室で小一時間過ごす。

追分から鷹ノ巣までは奥羽本線で1時間20分。
 
駅前は雪で真っ白。
 ここでお昼を食べようと駅前から延びる商店街を歩いてみるが、ほとんどの店はシャッターが下りて営業していない。

やはり閉まっている蕎麦屋の向いにようやく営業中の喫茶店を発見。
 「営業中」の看板はあるが本当にやっているのかと扉を開けてみると
 
店内は予想外におしゃれで、ランチメニューもおしゃれなワッフルサンド。
こちらの店は寒いのできっちり二重扉、だから外からは中の様子がなかなかわからないのだとやっと理解する。

お昼を食べたらJR駅の隣に並ぶ秋田内陸縦貫鉄道の鷹巣駅へ。
 
かわいい山小屋風の駅舎内にはストーブが置かれ、切符売り場の隣には記念品グッズの売店もある。

ここから乗り込むのは急行の「もりよし号」。
  
目的駅の阿仁前田まで690円と急行料金が160円かかる。

鉄オタとおぼしき中高年のおじさんたちと一両きりの車両に乗り込むと
 
中はいたるところ秋田犬の写真だらけ!
 
シートの模様もよく見ると犬のシルエット、テーブルにまで足跡が付いて、この努力は嫌いではない。

この車両はワンマン運転だが、車内には車掌ならぬアテンダントさんが乗っている。
 
このお姉さんが車窓の案内をしたり、車内販売をしたりと大活躍。
森吉山の樹氷を紹介する手作りのアルバムまで回して、秋田内陸縦貫鉄道の営業努力は涙ぐましいほど。

さらに日付入りの看板をもって写真を撮ってくれるサービスがあり、おじさんたちが結構喜んで写真を撮ってもらっていたが、
 こちらはアテンダントさんの写真を撮らせていただいた。
わざわざコートを脱いでくれたお姉さん、ありがとう!

 
外の真っ白な景色を見ること30分で
 
これまた真っ白な阿仁前田駅に到着した。


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19年初春の東北 1 男鹿温泉「雄山閣」

2019-02-04 16:29:45 | 国内旅行
11月に続いてまた東北へ。
JRの大人の休日俱楽部パスは閑散期の発売なので、冬は忙しいのだ。

2019年1月17日から20日まで 秋田・青森の旅

今回は一人旅で、まずは新幹線で一番かっこいいと思っている「こまち」に乗車。
 
盛岡までは早い新幹線も秋田への線路に入ると速度がぐっと落ち、周りは雪景色になった。

東京から秋田までは4時間もあるので、車内でゆっくりお昼ごはん。
 
今回は東京駅限定という「銀幕」なるお弁当を選んでみた。
「にんべん」や「田中商店」など東京の老舗のおかずを入れたという正統幕の内はおいしいけれど、これで1400円は高いよね。

秋田駅に降り立ってみるとコンコースには巨大な秋田犬が出現。
 
土産物売り場も秋田犬だらけになっていて、これはザギトワ効果か。

30分ほどの乗り継ぎで男鹿行きの普通列車に乗車。
  
 
なまはげラインと名付けられたこの昔ながらの列車で小一時間。
 
予想外に新しくてきれいな男鹿駅に着くと、ここにもなまはげ。

駅から200mほどのところにはオガーレなる道の駅があるので中を覗いてみると
 
海産物も多い売り場は広々。
 早速こんなものを買ってみた。
右下の「いぶりがっこチーズ」は秋田駅で買ったいぶりがっこ入りのチーズケーキ(!)だが、これはちょっと驚きのおいしさ。

ここで時間を潰したら男鹿温泉行きのかわいらしいバスに乗車。
駅員さんには「宿の迎えはないの?冷たいなあ」と同情されたが、本日は一人なので車を出してもらえなかったのだ。
 
バスは雪がちらつく中、集落を繋いでいくので周りは畑が多く、海が見えるかと期待していたのでちょっとがっかり。

50分の乗車で宿の前に到着。
 
今夜の宿は「元湯 雄山閣」
家を出てからここまでなんと8時間。一度来てみたかった男鹿半島はやっぱり遠かった。

  
 
ロビーのなまはげの前を通って、案内されたのは1階の8畳間。
 
窓の前に見えるのが男鹿温泉郷。海は建物の隙間からかろうじて見える。

おいしいお着き菓子をいただいたら早速お風呂へ。
 途中の廊下にはこの地方を歩いた江戸時代の菅江真澄の資料が掲げられ
 
その先の階段を降りたところが浴室への入り口。

扉を開けると先客のスリッパはなし、これはお風呂を独占できると喜んだが、お風呂場からはザバザバとお湯をかける音がする。
不思議に思いつつ中に入って納得。
 
お湯は浴槽中央、なまはげの口から出ているのだが、これが止まったかと思うと勢いよく噴き出すの繰り返しでザバザバと面白い。
お湯はウグイス色に濁り、湯口の温度は50℃、浴槽内は42℃と冷えた体には結構熱い。
 ここで温まってさらに階段を下りていくと
 
下には屋根はかかっているが外の空気の入る露天風呂。
こちらも湯口のお湯は熱いが、冷たい外気で冷やされて浴槽内は40℃ほどのゆっくり入れる温度。
壁のなまはげに見られつつ入浴していると、浴槽の底がコケでも生えているかのようにふわふわする。
そこで底をさぐってみると
 キメの細かい泥のような湯の花がすくえる。

ここの温泉はなめるとしょっぱいナトリウム塩化物泉で湯の花が多く
 
脱衣場にもバウムクーヘンのようになったパイプが展示してある。これは設備の維持が大変だろう。
が、おかげで体がポカポカとよく温まる。

お風呂のあとは夕食だが、ここは最近では珍しいお部屋出し。
 
秋田らしく前菜からハタハタのお寿司に南蛮漬けが出され、あんぷら餅というじゃがいも餅の吸い物に甘い茶碗蒸し。
 
ハタハタの塩焼き以上に鯛のかぶと煮がとてもおいしい。
 デザートのコーヒー羊羹までおいしくいただいたが、この宿の名物である石焼鍋がいただけなかったのは一人泊だからか、ちょっと残念。

翌朝は食事処で充実の朝ごはん。
 
下に見える小屋が源泉だろうか。

帰りは他のお客さんと一緒に宿の車で送ってもらって、男鹿駅まで30分。
寒いので今回は宿の外には一歩も出ず、冬はこの地方の売りであるなまはげのショーなどもなくて、遠い男鹿半島まで来たのに温泉以外何も見なかったのはいささかもったいなかったかもしれない。


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コピルアク飲んで巣鴨散歩

2019-02-03 18:39:49 | 国内旅行
ブログ仲間である「ヤムの会」会員からバリで買ったコピルアクの真贋判定にお誘いがあり、巣鴨のとある喫茶店へ。

コピルアクとはインドネシアのジャコウネコのフンから採るというコーヒー豆のことで、自分もバンドゥンに行った時に土産物屋に寄って飲んだことがある。
現地でも1杯500円とインドネシアとしてはすごくお高いが
 バリでは右のコーヒー豆が3000円ほどだったとのこと。ちなみに左は一緒に買ったジンジャーコーヒーだそうだが、これはミルクや砂糖も入ったインドネシアではおなじみのインスタント。

正統派純喫茶のまだ若いマスターがちゃんと豆を挽いて淹れてくれて
 
自家製チーズケーキをお供に4名で試飲。

「表面に油の膜が見えますね」とマスターに指摘されたが、これはちゃんとした豆を深煎りした証拠のようで、香りもよく味のバランスもとれた美味しいコーヒー。
バンドゥンで飲んだものもこんな感じだったと思う、ということで無事に本物鑑定。

 
かわいいカップで2杯目もいただき、のどによさそうなジンジャーコーヒーと楽しい会話も楽しんでおいしい午後になった。

会の解散後は巣鴨には初めて来たので「おばあちゃんの原宿」の偵察へ。

 
地蔵通り商店街は歩行者天国になっていて、土曜の夕方でも大した人出。
しかし時間帯のせいか思いのほか平均年齢は若くて、周辺諸国からの旅行者もいっぱい。

名物の塩大福をはじめ食べ物の店も多いが
 衣料品はさすがに高齢者向けのものが多く
 
特に赤パンツの店は店内が真っ赤ですごい迫力。

 この店頭にあった靴下の鴨は「すがもん」というご当地キャラクター。
 
商店街中このキャラクター押しで、郵便ポストの上にまでいる。

巣鴨駅方面から行くとこの商店街の手前には大きなお地蔵様の銅像が見える。
 「都重宝」だそうだが、これは有名なとげぬき地蔵ではなく、江戸六地蔵尊の一つの眞性寺。

とげぬき地蔵の高岩寺は商店街の中にあるこちら。
 
境内はもちろん、商店街も全面禁煙なのはこの寺の住職がタバコアレルギーだから、とは地元民情報。

 本堂の横には悪いところをこするとご利益があるという洗い観音がいらっしゃるが、ここでも並んでいるのは若い子たちばかりでばあちゃんはいない。

そこで年寄りは本堂の延命地蔵にお参りして、商店街の向こう端にある猿田彦神社にお参り。
  
なにしろこちらは旅行者を守ってくれる神様だからね。

 こちらは本日の戦利品。
正しくババ臭いが、どれもおいしい。


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冬のウィーン 9 パン買って帰国

2019-02-01 17:59:12 | ヨーロッパ
12月17日 続き

博物館前から移動して今度はヘレンガッセの駅近く、Am Hofのクリスマス・マーケット。
 ここは一昨日も通りかかったけれど、今度は中を覗いてみると
 
こちらにはソーセージやら、やたらカラフルなチーズやら、食べ物屋台が多くて、なるほどたくさんあるマーケットもそれぞれ特色を出しているとわかる。

ここのホットワインのマグがかわいくて、友人がお買い上げ。
 
Bioが売りらしいこちらのワインは前日よりも甘さ控えめ、スパイスも効いておいしかった。

さて、この近くにはガイドブックにも出ている老舗パン屋があるはずと探すもわかりづらくて、周りを歩き回って何とか見つけた。
 
なんとも雰囲気のある通りに建つArthur Grimmというパン屋さん。
 大きな昔風のパン屋さんで、パンの種類も豊富。

さらに駅の近くに戻ってもう一軒。
 こちらのJoseph'sという店は偶然通りかかったのだが、小さな店には買い物客が列を作り、大きなパンをいくつも買う人がいっぱい。そこでネット検索してみるとオーガニックパンで近頃人気の店と出た。

というわけで、この2軒で計4本の大きなパンを買って、友人とすべて半分づつ持ち帰り。
 大きなライ麦パンはキャラウェイが入ったオーソドックスなもの。
 これらもすべてライ麦パンだが、種が入っていたり、リンゴが入っていたり、それぞれ味わいが違ってどれもおいしい。

帰国してからも冷凍にしてしばらく楽しんでいたが、食べつくしてしまったのでまたパンを買いにウィーンに行きたいほど。
ただしアパートの近くのチェーン店のものは大したことはなかったので、ウィーンといえども店は選ばなければいけないらしい。

重いパンを抱えてアパートに戻ったら、最後の夕食は近所のレストランへ。
 
徒歩10分ほどのところにあった店はクリスマス仕様。
 
料理もクリスマス・メニューから鹿肉のグーラッシュと、友人はエビのパスタを選んだが、オーストリアははっきり言って料理よりパンのほうがおいしい。


12月18日

帰国日の朝、冷蔵庫に残った食材を片付けて、ゆっくり10時半にチェックアウト。
と言っても信用してくれたのだろう、「鍵を置いて出て行ってくれればいい」というので楽ちん。

空港までは今度はトリップアドバイザーで一番評判の良かったところにネット予約したら時間前にはちゃんと来てくれて、15分で到着、チップ込み30ユーロ。

 一国の首都とは言え小さなウィーン空港。
時間の余裕をもってチェックインしたのでラウンジを探すと
 こんなそっけない入り口で、ほんとにここでいいのかと恐る恐るドアを開けた。

 
すると中はそこそこに座席数もあって、人も少ないのでゆったり。
 
食べ物もそれなりにあるので
 こんな景色を見ながらゆっくりさせてもらった。

モスクワ行きのアエロフロートは定時に出発して予定通り到着。
乗り継ぎもスムーズだったのでまたラウンジを探すが、出発するターミナルDのラウンジはどこもいっぱいで入れてもらえそうにない。

そこで目についたアメリカンなカフェでケーキを頼むと
 
お味もアメリカンな甘さで途中で飽きてしまった。
 
自販機で売っていた宇宙食の方がよかっただろうか。

寒い中、またもやバス移動からタラップを上がって機内へ。
窓際席から雪の付いた翼を見ていると
 おお、除雪作業は出発直前にやるんだ。
ノズルからの液体で雪はもうもうとした煙と化し、片翼5分ほどで作業終了。

 夜のモスクワを発ち
 猪苗代湖の上を通って無事に成田に到着。

短いけれど充実したウィーンの旅だった。


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