とうとうやらかしてくれた。
今ちょうど半藤一利さんの「昭和史」を読んでいて、ウクライナの状況は日本が満州や中国に侵攻した時によく似ているなあ、と思っていた所だった。歴史は繰り返すのか。
大体ロシアのプーといい、中国のプーといい、権力者は独裁体制を達成すると誇大妄想になるのだろうか。
ソ連時代の覇権を、あるいは乾隆帝時代の大領土を復活して歴史に名を残そうというのか。
ナポレオンや秀吉も最後は誇大妄想だった。
これがまさか第三次世界大戦なんてことになりはしないだろうか。
二人の誇大妄想プーが仲良くしているのが気にかかる。
第一次も第二次も、一般民衆がそんなことはあるまいと暢気に構えているうちに事態は雪だるまのように転がって戦争は始まってしまったのだ。
コロナが収まったらロシアに行こうと思っていたけれど、こんな状態ではとても行けそうにない。
このTシャツももう人様の前では着れないよ~。
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1月18日 続き
大鰐温泉での泊りは大湯会館のすぐ隣に建つ「ヤマニ仙遊館」。
表通りのすぐ脇に建つのは昭和に建てられた棟、玄関は通りからは引っ込んだ所にあって、こちらは明治30年に建てられた登録有形文化財。
玄関を入るとダンディでちょっとクールなご主人が迎えてくださり、屏風の前の立派な応接セットでチェックイン。
その脇には赤い絨毯が印象的な階段があって、途中から2つに分かれたその先の廊下の突き当りの部屋に案内された。
二方が廊下になったお部屋は8畳、すでに布団が敷かれていても広々。
すぐ下を平川が流れ、目の前の橋は青柳橋。
川の方から見ると壁の旅館名に貫禄がある。
部屋に洗面、トイレはないが扉を出たすぐの所にあり
桜の木の壁紙に洗面ボールもおしゃれ!
浴室はロビーの屏風の裏からちょっと階段を降りた所にあり
扉は無機質な感じで脱衣場もいささかそっけない。
洗い場の広い浴室には4,5人でいっぱいになりそうな小判型の浴槽が一つ。
無色透明でにおいもないお湯は43,4℃とちょっと熱めで、ナトリウム・カルシウム・塩化物硫酸塩泉のお湯は良く温まる。ただし以前入った駅前入浴施設の鰐の湯ほど強烈に火照ることがないのは同じ大鰐温泉の混合湯でもちょっと違うのだろうか。
玉川温泉の強酸性湯の後では優しいお湯もまたうれしい。
ちなみにこの浴室、自分が泊まったすぐ後から改装が始まり、3月から大正レトロ風呂に生まれ変わったとのこと。どんな風に変わったのだろう。
夕食は玄関を出て、すぐ目の前にある蔵の中のレストラン「Wany」で。
厨房のある1階から2階に上がると古い写真や道具類が飾られ、テーブルの脚も古いミシンの脚だったり。
さらに3階にはこちらのお宿に泊まったことがあるという太宰治コーナーもあり、吹き抜けになった造りもかっこいい。
テーブルにすでに並べられていた食事、まずはサラダの生ハムがとてもおいしくて
青森らしい貝味噌焼きにお造り、青森のホタテはなぜこんなに違うのだろう。
メインはお目当ての大鰐温泉もやしがいっぱい入った鍋に大鰐産の豚肉をしゃぶしゃぶ。
鍋用のうどんが用意されていたが、後から運ばれてきた「まっしぐら」というお米がつやつやとおいしそうなのでこれを雑炊にしたら、これはたまりません。
お腹いっぱいになって蔵の外に出ると、夜の旅館は一段と素敵。
しかし雪の降り積もる町は寂しすぎる。
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1月18日
すっかり気に入ってしまったしょっつる茶漬けとスムージーの朝食をいただいたら新玉川温泉をチェックアウト。
2泊3日で入浴回数6回、ガサガサだったかかとがかなり滑らかになったのは強酸性湯の天然ピーリング効果のおかげ。あと2日もいればツルツルになったかも。
この日は朝から雪が降りしきって、9時でも気温は-6℃。
それでも定期バスはちゃんと定時に来てくれて、この路線、よほどの雪でも止まることはなく、むしろ雪解けの季節の雪崩の方が怖いのだそうだ。
ホテルの人たちに見送られて出ると周りの枝には雪がついてきれい。
温泉からは先導車が前を行ってくれて、途中玉川ダム入り口で反対方向からのバスとすれ違うとまた引き返して行く。昨日の雪上車からは冬中泊まり込む人たちもいるという除雪車の基地も見たし、雪国の皆さんの努力には頭が下がる。
雪に埋もれた村落を見ながら、1時間で田沢湖駅到着。
田沢湖からはこまちで秋田、秋田からは青森行きのつがるに乗り継いだが、元々乗り継ぎ時間が10分しかないのにこまちが3分遅れてひやひや。
おかげで秋田駅でお昼を調達する時間がなくなってしまったと思っていたら、ホームに駅弁売りのおじさんがいた。
寒い中がんばるおじさんに敬意を表して比内地鶏のお弁当をもらい、凍る窓から雪原を見ながらおいしくいただいた。
乗車1時間55分で弘前の手前の大鰐温泉に到着。
ここに来るのは3回目だけれど、今回は初めてここに宿泊する。
宿に向かって雪道を行くと、途中にお煎餅屋さんがある。
おじいちゃんが手焼きしているというおせんべいは落花生とバターピーナッツの2種類。1袋に2枚入って260円だが、ピーナッツがびっしりでおなかにたまる。ただし両者のちがいはあまりわからない。
さらに行くと華やかな楼門の大円寺。
本堂も朱色に塗られて、雪の中に映える。
雪道を恐る恐る歩くこと15分で共同浴場の1つ、大湯会館。
今夜の宿はこのすぐ隣で泉質も同じとのことなので今回は入らず、宿に荷物を置いたらまだ明るいので温泉街の散歩に出る。
町の中を流れる平川には橋が何本もかかっている。
そのうちの青柳橋を渡ると
ローカルな味噌醤油屋さん。
その先には茶臼山公園があって、山頂には展望台があるそうだが
この雪では到底無理。
そこでそのふもとのいささか寂しい商店街を歩くと
鰐がいる湯魂石薬師堂。大鰐温泉は慶長年間に津軽藩主がここに温泉を発見して始まったのだとか。
共同浴場の若松会館も過ぎてまた川に突き当たると
赤い橋のたもとにだけ白鳥がいっぱい。
川沿いを行くともう一つの共同浴場、青柳会館があったがこの日は定休日。
体も冷えたので宿のお風呂に入ることにしよう。
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1月17日
新玉川温泉は朝食ブッフェも品数豊富。秋田らしいとんぶりを豆腐にたっぷり乗せてウマウマ。
ご飯の友が豊富だけれど、岩泉ヨーグルトの粘りがすごく、スムージーもすごくおいしい。
午前中はまた岩盤浴でゴロゴロして温泉へ。
連泊の場合は掃除の入室はなく、タオルや浴衣の補充がドアに掛けられているが、お菓子とお茶も付いてきた。
朝食をたっぷりいただいたので、本日のお昼はお菓子とリンゴアイス。
午後は14時半から前日に予約しておいた雪上車体験。
こちらには5台の雪上車があるそうだが
乗り込んだのはこちら。参加者は5名で、ホテルスタッフと夏場は山のガイドをしているというベテランのおじさんが同乗してくれる。
操縦席にはボタンがたくさん並んでゲーム機みたい。
雪上車は玉川温泉方面に少し進み、林の中へ。以前は冬でも玉川温泉まで行ったのだが、雪崩の危険があるので今はお客さんは行けないのだそうだ。
入ったきた所は夏場には熊笹が一面に茂ってとても入れない所とか。積雪は現在2.5mほどらしい。
ここで雪上車を降りてスノーシューを履き、周りをちょっとお散歩。
寒い中でも苔や新芽が見え、ガイド氏が漢方薬になるキハダを教えてくれる。
フワフワの雪はばったり倒れ込んでもまったく痛くなくて楽し~。
帰りは渋黒川にかかる玉川温泉大橋の上で小ストップ。
川の傍に見える黄色い建物は玉川温泉の強酸性のお湯を中和して流すための施設だそうで、おかげでこの川が流れ込む田沢湖の魚も増えたとか。
ホテルに帰り着くと雪の中で宝探しがあるという。
掘り出したカプセルの中にはコーヒー券。
さらにロビーでホットワインとアツアツの今川焼を一ついただいて雪上車体験は終了。
所要時間1時間半、3000円かかるがスタッフの皆さんのサービス精神が感じられて、これは参加してよかった。
冷えた体はもちろん温泉と蒸気浴で温めて
料理がほとんど変わっているブッフェの夕食へ。しょっつる茶漬けのお出汁が、これはおいしい!
ライトアップされたかまくらの上には満月。
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閑散期に設定されているJRの大人の休日俱楽部パス、12月に続いて1月にもあるのは毎年のこと。
昨年1月はコロナで涙をのんだが、今年は一人で決行。
1月16日
前夜はトンガの噴火による津波警報で驚かされたが、朝の東北新幹線には影響がなくて一安心。
埼玉県に入ると遠くに見える富士山を愛でつつ
本日の駅弁は小田原の「あぶらぼうず伝説」。あぶらぼうずという深海魚、沼津でお寿司を食べた時にはおいしいと思わなかったが、幽庵焼きになるとホロっと柔らかくて冷めてもおいしく、御飯が茶飯になったこのお弁当はなにやら賞を取っただけのことはある。
福島も北部に入ったあたりから周りの景色には白いものが目立ち始め、
盛岡から秋田新幹線になれば周りは真っ白。
3時間で無事に田沢湖駅に到着。
次のバスまで30分ほど時間があるので、駅の2階を見学。
階段を上がった正面にあるのは「仙北市 森と遺跡の展示室」。
東北はつい先日世界遺産に登録もされたほど縄文遺跡が多い。仙北市の遺跡は残念ながら世界遺産には含まれていないようだが、この小さな展示室もなかなかの充実ぶり。
反対側には田沢湖周辺でロケされたという韓国ドラマ「IRIS」の展示。残念ながら中は撮影禁止になっていたが、イ・ビョンホンのサインなど飾ってある。続編のチャン・ヒョクも秋田に来たらしいが、彼のサインだけないのはなぜ?
このガラス張りで反対側の景色が透けて見える駅舎、Suiden Terrasseの坂 茂さんの設計とは最近になって知った。
バス停にはたくさんの人が並んでいたが、半分ほどは乳頭温泉行きに乗車。
残りが目指す新玉川温泉行きに乗ったが、皆さんゆったりと一人で2席を占領するので最後に乗ったら全席埋まってしまった。
田沢湖駅から新玉川温泉までは雪道を行くこと1時間。途中からはこのバスとツアーバス以外は通行止めになっている。
アナ雪の雪だるまに迎えられて新玉川温泉に到着。
玄関前には雪上車が並び、横手市のプロがつくったというかまくらもある。
中に入ると木材が多用されてすっきりしたフロントとロビー。
この写真は少し後で撮ったので人がいないが、到着した時にはなにしろ路線バスにツアーバス2台が同時だったのでちょっとした混雑、ロビーでホットアップルジュースをいただきながらチェックインを待った。
鍵をもらったらなまはげがにらむ売店の前を通り
渡り廊下を通って4館に分かれた客室のB館へ。
今回の部屋はツインルーム。本当はシングルにしたかったのだが2泊のうちの1泊が取れず、2000円も違わなかったので2泊ともこちらにしたが、思ったよりも狭かったのでツインで良かったかもしれない。
窓の外、中庭は雪に埋もれてこんな景色。
少し気温が上がると屋根からものすごい音を立てて雪が落ちてくるのがおそろしい。
外は寒いがホテル内は暖房がよく効いて暖かく、部屋の中などスイッチを切るほど暑くなる。贅沢なことだ。
さて、ここまで来たのはもちろん思う存分温泉に入るため。
大きな「癒」の看板の先、廊下の先に大浴場があるが、まずはその途中にある屋内岩盤浴へ。
こちらは予約制なので、チェックインと同時に時間と場所を確保し、岩盤浴用のバスタオルを借りておいた。
中は男女別だが着衣が必要、入ったら決められた場所に備え付けのむしろを敷き、タオルをかけて転がるだけ。
背中がポカポカと暖かいが思ったほどは熱くならず、薄暗い室内でもKindleなら便利。
50分の制限時間いっぱい読書にいそしませてもらった。
岩盤浴でかいた汗は大浴場で流す。浴室内の写真はHPから。
入り口すぐにかけ湯があり、真ん中には大きな100%源泉の浴槽、片側には温度と濃度の異なる小さな浴槽が並び
さらに蒸気湯のサウナや箱蒸し、露天風呂まであって、全部でなんと14種類。
チェックインしたお客さんはたくさんいたが、広くてばらけているので混雑はまったくない。
源泉である玉川温泉には7年前に行ったことがあるが、この時は時間の都合でなんと10分しか入れなかった。
そこでこのお湯を堪能しようと今回は連泊で来たのだが、こちらはpH1.2の超強酸性。最初に50%源泉に入ってもちょっとした傷がしみて痛いし、まして100%源泉は傷がない所もピリピリしてきて、湯温は39℃とぬるいが5分以上は入っていられない。そこで弱酸性のお湯と交互に浸かっていたが、中にはこの100%源泉に本を読みながらずっと入っている強者もいてびっくり。
100%源泉に浸かるのはまさに湯治というか、もう修行に近いが、10㎝ほどの深さに寝そべって頭を浸ける浸頭湯やサウナ、箱蒸しが気持ち良く、露天も寒いためか他のお客さんが誰も来なくて、好きなだけ入れる温泉、最高。
食事は19時と遅い時間を指定されレストランへ。
たくさんのテーブルの半分も埋まっていなかったのはコロナ対策で客を分散したのだろう。
料理はすべてブッフェ式、和洋中と品数豊富で野菜が多く、味もいい。
ただ惜しむらくは保温設備があまりなくて、きりたんぽ鍋や汁物、御飯以外はせっかくの料理も冷めてしまってもったいない。
と言いつつデザートまでしっかりいただき、夜寝る前にも温泉に入って、暖かい部屋で布団を蹴飛ばしつつゆっくり休んだ。
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昨年末の京都、いつものグルメ案内人に中華料理屋に連れて行ってもらった。
地下鉄烏丸線の北大路駅から20分ほども歩いただろうか、周辺は観光では決して来ることのない普通の商店街。
夜ですでにひっそりとしている中、一軒だけ赤色が華やかな店が目指す「中華のサカイ本店」。
HPのアドレスもreimenとなっているこちら、冷めん(=冷やし中華)で有名な店だそうで、かなり広い店内ながら夏の昼など連日行列ができるのだとか。
壁には有名人のサイン色紙がいっぱい貼られている所が庶民的な町中華らしい。
名物は一年中提供ということで、もちろん冷めんを注文。
見た目はちょっと雑な盛り付けのこちら、麺が普通の冷やし中華よりもかなり太くてもっちもち食感。
タレも普通の酸味の効いた醤油味ではなく、最初からからしが混ぜられていて独特。これは確かに癖になりそう。
夕食なので冷めん以外にも注文。
鶏とカシューナッツ炒めはよくあるが、こちらはくるみ。
みそ味でうまし。
そして驚いたのはなにげに頼んだ揚げ春巻き。
パリパリの薄皮でくるんだものが出てくるかと思ったらこちらは卵がいっぱい入っていそうな柔らかいクレープのような皮。友人によると京都ではこういう春巻きを出す店が多いそうで、これは知らなかった。
けれど春巻きはやっぱりパリパリの皮の方が好きかも。
京都で冷中を食べた2週間後、今度は同じ友人が東京にやって来たので、地元武蔵小山の町中華にご案内。
「中華料理とき」
ここの海老冷やし中華がおいしいとはなじみの美容師から聞いていたのだが、なぜかタイミングを逸して今まで入ったことがなかった。
噂の通りの冷中押しで、「夏季限定」のはずが今は「寒くてもあります」になり、店内には冷やし中華のTシャツまで飾られている。
そこでテーブル3つにカウンター数席の小さな店内で
常連イチオシの海老冷やし中華。
こちらは細めの麺に醤油ベースの酸味の効いたタレで王道の冷やし中華。普通と言えば普通だが、薄い衣で揚げられた海老が7つ乗っていて、これが火の通りも絶妙で確かにおいしい。
小学生の頃、夏休み中の昼と言えばそうめんか冷やし中華だった。その頃は冷やし中華はあまり好きではなくて、そのため自分で食事を選べるようになってからはずっと冷中からは距離を置いていた。
が、最近久しぶりに食べてみると甘辛すっぱいのがおいしくて、暖房の効いた部屋では冷たい麺もうまい。
町中華にもはまりそうだ。
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クリスマスの温泉行きは1泊だったけれど、1湯しか入らないのではもったいない、といつもの貧乏性が出て、新白河から東北本線で黒磯へ。
黒磯駅前からはバスに乗って35分、那須湯本の一つ手前、湯本1丁目で下車。
バス通りから1本裏の道に入ろうと坂を上がって
やってきたのはこちら、「雲海閣」さん。
かなりくたびれた外観のガラス扉を恐る恐る開けると
コインロッカーの奥にフロントがある。誰もいないので声をかけると中年の男性が出てきてくれたが、置いてあった箱に料金の400円を入れればよかったらしい。
それでも丁寧に案内をしてくれたので奥に進むと廊下の壁はかなりボロ。
が、開いていた扉から客室を覗いてみるとこちらは意外なほどきれいでテレビも大きく、共用のトイレも最近改装したらしいウォシュレット。
浴室へはこの階から下に降りなければならないが、案内された通りに進んで行くと
はがれそうな壁や天井、薄暗いトンネルに隙間だらけの階段で、これは噂にたがわぬおんぼろ具合。昼間だからいいけれど、ここに夜一人で来るには勇気がいりそうだ。
階段を降り切ると長い廊下の手前に女湯ののれんがかかっている。
開けてすぐの脱衣場はすごく狭いが、棚は左右に一つづつ。
そして浴室の扉を開けると
2つに区切られた浴槽には真っ白なお湯が満たされ、硫黄の香りがプンプン。
熱いので有名な湯本の鹿の湯源泉を引いているそうだがこの日はなぜかかなりぬるくて、片側は37℃ほど、もう片側が42℃ほど。
先に入っていた地元の方らしいおば様、「こっちの方があったかいからゆっくり入って行ってね」と早々に上がられたのは気を使っていただいたのだろうか。
ぬるめのおかげでどっぷり、ゆっくりお湯を堪能できて、やっぱりわざわざバスでやってきた甲斐があった。
自炊専門のこちらのお宿、炊事場も大きくて、友人は引いていたがあの部屋なら十分に泊まれそう。
ただし泊まった人の記事など読むと冬はかなり寒いらしい。
1時間ちょっとの滞在でまたバスに乗って黒磯へ。
黒磯は2年前に大丸温泉に行った時にもちょっと寄ったが、その後おしゃれなカフェがあるとの情報を得たので、かなり遅い昼食を取ろうとその中の一軒を目指す。
駅からほぼ何もない商店街(?)を歩くこと15分、やっと現れたこじゃれた店が「1988 Cafe Shozo」。
1階はコーヒー豆や焼き菓子の売り場、2階がカフェになっているが、古いアパートを改装したというおしゃれな店内、ここだけは若いカップルやお姉ちゃんたちでいっぱい。
食事になるものはほとんどなかったが、トーストはチーズがたくさんかかっておいしかった。
このカフェを開いたShozoさんのおかげで黒磯にはおしゃれカフェが増えたのだそうで、この店の一帯だけは確かにしゃれた小物の店などが集まっている。
カフェの手前にあったChusは宿も併設した施設だが1階には近辺の野菜や商品を集めた売り場があり、奥にはレストランもあって時間が合えばここでお昼を食べたかった。
カフェの奥にはセルフの野菜売り場があって、カラフルでおいしそうな野菜がいっぱい。
かわいいビーツがかわいい値段で売られていたので持ち帰り、ボルシチにしたらおいしかった。
最後は駅前の、これまたしゃれたパン屋さんへ。
以前来た時、わざわざ並ぶ人たちがいたので気になっていたのだが、買ってみると確かにおいしくて、特に餡バターのパン、また食べたい!
駅前のかっこいい図書館も無事開館したようで、東京から近い那須塩原に黒磯、また来よう。
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温泉旅に良く付き合ってくれる友人、最近訪れる頻度が上がったのでめでたく秘湯の会のスタンプが10個たまった。
そこで昨年のクリスマスイブのこと、ご招待の恩恵を受けるべく、2018年に行った甲子温泉「大黒屋」さんを再訪することにした。
東北新幹線の白河駅で降りると、「しらかわん」なるゆるキャラが出迎えてくれる。
しばらくすると宿の送迎車がやってきたが、相変わらずこのお宿は人気でバスはいっぱい。
ただし今回の若い運転手さんは以前のフレンドリーなおっちゃんとは違って寡黙に宿へ直行。
受付のフロントも大忙し。
以前は部屋まで案内してお茶を淹れてくれたサービスもコロナ下ではなくなっていて部屋にはすでに布団が敷かれているが、こたつもあるしすぐにごろごろできてむしろ好都合。
まだうっすらと積もっているだけの雪を見ながらだるま最中で一息。
さて、それでは早速温泉、と長い廊下と階段を降りて外の湯小屋へ。
幸いにしてまだ分厚いコートや長靴のお世話になることはなく
この時間は女湯の「櫻の湯」へ。以前来た時には大岩風呂に比べて特徴もないお風呂だと思ったけれど、今回は広さと言い薄暗さと言い、なんとも落ち着いた感じがしてむしろこっちの方がいいと感じた。
夕食は食事処で。
川鱒と桜鱒のお刺身、立派なぜんまいの一本炒め
和牛のせいろ蒸しなどは以前と変わらず、ヤマメの稚魚の天ぷらは頭からおいしくいただく。
栃餅のぜんざいにはあんぽ柿が付いてきてお腹いっぱい。
食後は女風呂になった大岩風呂のぬるいお風呂でゆったり、部屋でぐっすり。
露天風呂で目を覚ました後の朝食も以前とほぼ変わりなかったが、牛乳が地元のものになったのがうれしい。さすがにもう「福島だからいや」なんて言うお客さんはいなくなっただろうか。
この日はクリスマスだったけれどロビーのかわいらしいツリー以外には「らしさ」はまったくなく
小雪の舞い始めた中、また送迎車に乗り込んだ。
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昨年末、新潟に立ち寄った時に買ったロシアチョコレート、記事を書くためにネット検索をしていたら東京でも買える所を発見、しかも我が家からすぐ近くの田園調布、灯台下暗しとはこのこと。
そこで早速偵察に。
田園調布の改札を出て右手、坂を下りて突き当りをちょっと右に行った所にある白いお菓子屋さん。
「ローザー洋菓子店」
店内はそっけないショーケースにクッキーとケーキが並ぶ様がいかにも創業60年の老舗。
チョコレートはと見ると、買いたかったミックスチョコレートが1袋あるだけでケースは空っぽ。
危ない所だった~、と買い求めるとお店の上品な物腰のお姉さん、「バレンタインが近いので売れるのが早いんです。」
と言うわけで自分を待っていてくれた(笑)チョコレート。
1袋に9種類、19個入って2050円。
トレーシングペーパーのような薄紙の中にアルミホイルで包まれたチョコレートは新潟の物よりも小ぶり。ちょっとダークなチョコの中にゼリーやナッツ、クリーム類が入っている所は同じだけれど、こちらの方が甘さが控えめで個人的好みではこちらに軍配。
それ以上にアールデコっぽい包み紙のデザインが素敵すぎて、これは捨てられない~。
ついでに洋菓子も買ってみると
ベビークリームパフは片側に生クリーム、もう片側にカスタードの入った小さなシュークリームが2つくっついている。
チョコレートの方はスポンジではなく、ちょっと堅めのクッキー2枚の間にチョコレート味のバタークリームが挟まっている。
このクラシックな感じ、なんとなく今はなくなってしまった神保町の柏水堂を思い出す。
こういうお店は大事にしないとね。次はクッキーも買ってみようかな。
ちなみにチョコレートは作れる量が限られているようなので、事前にHPで製品があるかどうか確認してから行くのが良いみたい。
さらに先日の映画館の帰り、昨年の春にできたロシア食材の「赤の広場」に久しぶりに行ってみた。
今回のお目当てはロシアチョコレートつながりのこちら。
カルトーシカというチョコレートケーキだが、こちらの店ではなんと「プーチンデザート」と言う名前で売っている。なんでもプーチンの好物なんだとか。
ネットで検索してみると食べ残しのスポンジやパン、クッキーなどを粉にしてココアパウダーやコンデンスミルクと混ぜ、丸く成型したお菓子と言うからなんとなくソ連のにおいのするいささか貧乏くさい質素なお菓子。
食べてみると確かにチョコレートとケーキの中間のようなちょっとざらついた食感、ずっしりと重くて、プーチンはこういうのが好きなのか~。
お店の品ぞろえは開店当初よりもかなり増えていて
今回は無事にロシアパンも買えたし、これはオーストラリアから輸入しているという冷凍ペリメニも買えた。
ロシア食材に散財する今日この頃。
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12月18日
京都に1泊した翌朝、目の前の駅から東海道線で15分、山崎駅へ。
駅の隣にはちゃんとデイリーヤマザキがあるのには笑ったが
ここに来たのは trintrinさんに教えていただいた「みうらじゅん マイ遺品展」を一緒に見るためで、これが今回の関西遠征の二番目の目的だったのだ。
駅にある矢印の通りに進むと線路を渡ってすぐに天王山入り口。
この山崎こそ明智光秀と羽柴秀吉の「山崎合戦」の現場、わずか270mの天王山が京都に近いこんな所にあるとは、不勉強にして今まで知らなかった。
結構な急坂を上ること10分弱で「大山崎山荘美術館」のゲート前に到着。
開館時間のちょっと前に着くとすでに何人か待っている人たちがいて、途中にはポスターの写真を撮っている人もいたり、同じMJ(みうらじゅん)信奉者としてはうれしくなる。
ゲートをくぐった後も上り坂が続き、途中にある山小屋風の休憩所を過ぎて
MJバージョン飛び出し坊やに導かれつつさらに行くと
和洋折衷の建物が現れる、これが「大山崎荘」。
館内に入ると早速みうらじゅんの「遺影」と本人直筆のあいさつ文に迎えられるが、展覧会初日の開館間際、本人のテープカットがあるかと思ったらそれはなくてちょっと残念。
本館内の展示は残念ながら撮影不可。しかしほぼ同世代のMJ、小中学生の頃からマニアックな仏像ファン、コレクターだったことがよくわかってますますリスペクト。
本館は建物そのものも素敵なのだが、これも撮影不可。
展示品のない所はいいのかと思ったらここも本当はダメだったらしい(すいません、撮っちゃった)。
この山荘は関西の実業家でニッカウヰスキーの創業にも携わったという加賀正太郎氏が自分で設計して1917年に建てたとのこと。
2階のカフェにつながるベランダは撮ってもいいというので出てみると
桂川、宇治川、木津川が合流するところが眼下に見えて、その手前のあたりで山崎合戦があったらしい。
右下にはガラス張りの長い通路が伸びていて
こちらは階段が地下の円形の展示室に下りて行く。安藤忠雄が設計したというこの部分にはモネの水連やルノワールなど9点が展示されているが、MJの展示との落差が激しくて「フーン」で終了。
さらに建物の裏手にもう一つ安藤忠雄設計の増築部分があって、こちらのMJコレクションのみは撮影可。
般若心経の一文字づつを街頭で集めたコレクションとか、MJの菊人形とか
冷蔵庫に貼りまくられた水道屋のマグネット広告はよく見ればこっそりMJが紛れ込んでるし、同好の士の皆さん、喜んで写真を撮りまくり。
飛び出し坊やのコレクションでは自分の彦根の収集品も一緒に記念撮影させていただいた。
見学を終えて建物の外に出ると、正面の庭園内にも入ることができる。
するとガラス通路の先端部分が見えたので近づいてみると、中から見た彫像の後ろ姿が見えた。
印象派作品の並ぶ展示室前にあったこの作品、誰の作かと近くで見るとなんと顔はみうらじゅん、ボディーはMegumiというMJ作品で大爆笑。
まったくこんなに笑った美術展は初めて。しかもこれが開館25周年記念という大山崎山荘美術館、現在のオーナーだというアサヒビールにもリスペクトを捧げたい。
MJコレクションを堪能した後は京都に戻り、trintrinさんと祇園へ。
まずは「いづ重」で前回買って気に入った海草巻きをピックアップ。
これは帰りの新幹線でのお昼用。
さらに「いづう」へ回ると店頭には大行列。
店内にはほんの数席しかないので、こちらは事前に予約をして持ち帰るのが正解。
で今回こちらで求めたのは鯖ずしならぬ弥次喜多寿司。
包み紙も美しいこちら、おにぎり弁当なのに税抜き2700円もする。いかなるものか、と好奇心で帰宅後にいただいてみると
御飯は寿司飯の中に俵型は酢じめの鯛、三角の方は焼き穴子が入っている。
ご飯も具もおいしいけれど、いかんせん具の量が少なすぎてコスパが悪すぎる。
いづうはやっぱり鯖ずしに限るか。
と最後の最後まで楽しんだ年末の関西。
これも貴重な情報を提供して一緒に遊んでくださったtrintrinさんのおかげ。ありがとうございました。
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