「東寺」展を見るため、東京国立博物館へ。
京都の東寺には2回ほど行ったことがあって、講堂の立体曼荼羅を構成する仏像群には文字通り圧倒されたのだが、今回はその中から国宝11体が東京にいらっしゃり、中でもそのイケメンぶりが有名な帝釈天様のみは写真撮り放題ということなので足を運んだ次第。
当然まわりはスマホをかざす人々で大盛況だが
人混みを縫って左右正面からお姿を撮らせていただく。
右斜めからが一番かと思うが、下から仰ぎ見ても、横顔も、さすがイケメンには隙がない。
常に公開されている彫刻に比べて、一般人は通常見ることのできない絵画類が来ているのも足を運んだ理由。
やはり国宝の真言七祖像や五大尊像、十二天像が展示されているのだが、それぞれ2,3枚づつオリジナルが2,3週間出され、あとは精密な写真コピーの展示。オリジナルを全部見たければ展示替えに従って3,4回通えというご無体さ。
絵画は退色が心配なのはわかるが、そんなに出し惜しみしなくても、と言う感じ。
写真コピーの精度が高いのは救いだけれど。
もう一つ自分的にどうしても見たかったのは、これも2週間しか展示されない9世紀に描かれた両界曼荼羅。
さすがに保存状態も良く色鮮やかで、もっと近くで見たいとガラスにへばりついてしまった。
で、お土産コーナーではこんなものを購入。
1000ピースのジグソーパズル、製造販売元の記載がないのだが、まさか東寺オリジナル?
1時間半ほどで東寺展を見たら、ホテルオークラのフレンチトーストでもいただこうと法隆寺宝物館へ。
八重桜が池に散ってきれい。
はいいのだが、天気の悪い平日だというのに、ここも東洋館の下のレストランも空席待ちのお客さんでいっぱい。
そこで今日は東洋館前のキッチンカーの長崎角煮バーガーをいただくことに。
フカフカの万頭に角煮のほかにレタスとチーズ、さらに皿うどんのパリパリ麺が挟まったバーガー。
これ一つで結構お腹いっぱいになってしまった。
お腹を満たしたらもうひと踏ん張り、先発隊のtrintrinさんおすすめ、本館の「密教彫刻の世界」特集を覗きに。
途中、新しく指定された国宝やら重文やら堪能しつつ、たどり着いた部屋は思いのほか小さかったけれど
さすがいい感じの仏像が。
愛染明王のお飾りとか、観音様の千手とか、密教系はやっぱり楽しい。
最後はついでに、と2階の高円宮の根付コレクションへ。
小さな部屋に陳列棚が一つあるだけなのだが、これがまあ楽しい。
こちらに展示されているのはほとんど1990年以降に作られた現代根付なのだが
かわいすぎてたまらん。外国人作家による作品などもあって、高円宮の趣味のいいこと。