Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

台北行きキャセイ航空で映画

2025-04-01 15:54:48 | 機内食・映画・美術展

ひと月ちょっと前、ヒョウちゃんが台北の胡椒餅をブログに上げていて、それを見たら無性に台湾に行きたくなった。

そこで航空券をチェックすると、キャンペーン対象でないとLCCはそれほど安くなくて、キャセイがほぼ同じ値段。
ということで久しぶりにキャセイ航空に乗ることになった。

 成田から香港へは一日6本も飛んでいて、そのうちの一本が台北経由。1時間前には香港直行便もあるので、ラウンジからは2機が並んでいる姿も見える。

機材はB777-300で9割ほどの搭乗率だが、中央の4席並びを選ぶと中2席は空いていてゆっくりできた。
台北までは4時間弱の飛行時間。
が、こんな短時間の時に限って見たい映画が結構ある。そこで飛び立つ前から見始めたのが
 Conclave 「教皇選挙」

コンクラーベとは日本語タイトルの通り、ローマ教皇が亡くなった後に行われる後継者選出のための選挙のこと。
昔はシスティナ礼拝堂に選挙権のある枢機卿を文字通り閉じ込めたそうで、そうしないと様々な思惑やらなんやらでなかなか意見がまとまらず、いつまでも新教皇が決まらずに混乱したためとか。劣悪な環境でプレッシャーをかけ、次第に食事も貧しくしたと何かで読んだような記憶もある。

今ではさすがに礼拝堂に閉じ込めることはせず、宿舎からバスで移動したり、宿舎内の食事などの世話はシスターたち女性が担っていたり、へえ、と思うことがいっぱい。
が、派閥やらなんやらでもめるのは現代も変わらず、有力候補者を落とすために陰謀を巡らす枢機卿がいたり、暴かれる秘密が聖職者にあるまじき行為だったりというのが映画の内容。

地味な内容ではあるが選挙全体の責任者役が主演であるレイフ・ファインズ、有力候補がジョン・リスゴーとスタンリー・トゥッチ、シスターのまとめ役はイザベラ・ロッセリーニと出演者が豪華。
120人もの枢機卿たちが緋色の僧衣で動き回る絵が美しく、ラスト近く、教皇選挙を戦争と呼ぶ枢機卿たちの思考がいかに狭く、コップの中の嵐に過ぎないかを指摘した者が選出されるのもいい。実際にこんな人が教皇になったらいいと思うが。

それにしても現教皇フランシスコはすでに88歳でつい最近も入院したばかり。
このタイミングでこういう映画、不敬にあたらないのか、大胆だ。

 そんな映画を見ながらいただいたのがこちらの機内食。
野菜に隠れて見えない豚肉と鴨の燻製がおいしく、デザートのハーゲンダッツがマンゴーシャーベットなのもポイント高し。やっぱりLCCとはちょっと違うかな。

そして帰路、空港カウンターに行くと「今日の便はすごく混んでますのでアップグレードさせていただきます」と嬉しいお言葉。

 ビジネスクラスと言えども短距離線なのでこんなもんだが、レッグレストがあるだけでもずっと楽。

帰路はわずか2時間半の飛行時間。
なのですぐに食事の注文取りが来て、出発1時間で出てきた食事がこちら。
 
お蕎麦の隣は珍しい茶わん蒸し。メインに洋食の魚を頼んだらオヒョウはほんの小さな一切れでほぼパスタ。
食器は立派だけれど、内容的にはエコノミーと大差なくて、これにはがっかり。
食後にチーズとフルーツ、アイスクリームがある所が違うが、そんなには食べられないとフルーツだけいただく。

帰路の飛行時間が短いのはわかっていたので、往路に半分見て残りを帰路に見たのはこちら。
 Maria

アンジェリーナ・ジョリーがマリア・カラスを演じるというのでちょっと期待していたもの。
冒頭、いきなりマリアが床に倒れて死んでいて、その一週間前にさかのぼって本人の妄想と回想が始まるという構成。
自分はオペラにはまったくの無知ながら、それでもオナシスとの関係などは知っているのでわかりづらいことはなかったが、知らなかったら混乱するかもしれない。知っていて当然という前提の脚本だろうか。

回想場面にマリアとお姉さんがギリシャを占領していたドイツ軍将校に体を売る場面があったのでネット検索をしてみると、実際戦時中に母親がそうさせていたという記述があって、ネットに出てくる要約されたマリアの生涯の方がこの映画よりもずっとドラマティックで興味深い。マリア・カラスは家族など人間関係にまったく恵まれなかった人らしい。家族にも夫にも愛人にも裏切られた人生、そう思って映画を振り返ればそれらしい部分があるがちゃんと伝わっていない。

アンジェリーナ・ジョリーがこの役をやりたがった理由はわかる気がする。本人、声楽のレッスンまで受けて、全盛期の声はさすがにカラスの録音だが、最晩年の声が出なくなったところはジョリーの声だとか。
しかしこのマリアは完全にアンジェリーナ。似ているとかいないとかではなく、アンジェリーナ・ジョリー以外の何者にも見えないのだ。

いささか残念な出来のこの映画、アメリカではNetflixで見られるようだが、日本では見られない。

久しぶりに乗ったキャセイはCAのサービスも良く、もっと長く乗っていたかった。
なにかとラッキーだった台湾旅行記はメキシコの後に。


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「大覚寺展」@東京国立博物館

2025-02-26 14:53:30 | 機内食・映画・美術展

天王洲アイルからは今度はモノレールに乗車。
 これに乗ったのは何年ぶりだろうか。
浜松町までたったの一駅だが、周りに高層マンションがいっぱいできていることにびっくり。

浜松町からは山手線に乗って、おなじみ上野の東京国立博物館へはしご。
すると入場口に行列ができていて、何事かと思ったら
 
原因はこのネコ。表慶館の前で90分待ちとなっていたのは週末で終了となるためだったらしい。この日は平日だったのに若いおねえちゃんたちがいっぱい。

が、若くないおばさんの目的は平成館のこちら。
 「旧嵯峨御所 大覚寺―百花繚乱 御所ゆかりの絵画―」

京都の大覚寺は平安時代の嵯峨天皇が離宮を造ったのが始まりとのことで、真言宗のお寺となってからも皇室と縁の深い格式高い寺院とのこと。
なので最初の3室の展示は天皇の肖像やらご真筆(宸翰)が多くて、平安時代の明王像5体の他は正直言って興味なし。
一番人気で長い列ができていたのは「薄緑」と「鬼切丸」という刀だけれど、これもまったく素養がなくてスルー。それにしてもなぜ最近こんなに刀剣が人気になったのだろう。

これらをさっさと通り過ぎて4室目に入ると、この先は障壁画の大展示で、しかも写真撮影可とうれしい配慮。
これらは徳川家康の孫で皇室に入内した東福門院和子の女御御所を移築したものとのことなのでなんとも贅沢。
 

 
障子の下のうさぎたちはかわいいし
  
 
ちょっと地味な墨絵も細かい所まで楽しい。

 
「御冠の間」は門跡の執務室を再現したものだそうだが、襖の金具には菊と葵の両方が入っているなど、芸が細かい(笑)。

最後は平成館の大きな部屋を生かして障壁画がずらりと圧巻。
 特に狩野山楽による牡丹図。
 
   

そして同じ山楽の紅白梅図
 
 豪華絢爛だけれど、こういうものに囲まれて暮らすのはどんな気分だろう。

最後は上野駅構内のペンスタカフェで
 
うっかりスイカペンギンのカップ付きプリンを食べてしまった。
ネコには反応しないけれど、ペンギンには弱いのだ。


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「動き出す浮世絵展」@寺田倉庫

2025-02-25 16:40:50 | 機内食・映画・美術展

寒さの続く2月、引きこもってばかりもなんなので、天気のいい日におでかけ。

やって来たのはほとんど来たことのない天王洲アイル。
りんかい線の駅から5分ほどで見えてきた大きな看板、これが本日の目的、「動き出す浮世絵展」。
 
会場は寺田倉庫のG1ビル。この看板が見えたのでこのすぐ脇にあるきれいな受付が会場入り口かと思ったらそうではなく
 
その先にある小さな入り口から階段を上らなければいけなかった。よく見るとプラカードを持った子が一人いるのだが、立っている位置が悪く、声がけをすることもないのでほとんどの人が入り口で迷っていた様子。まったく何のために立っているやら。

階段を上がった先はまさに倉庫の広い空間。
 
ここで入場券を見せると、エレベーターホールに入る手前でしばし待たされる。
少し入場者が集まった所で簡単な説明があって、やっとエレベーターへ。
 するとこのエレベーターの中は倉庫とは思えない豪華さ。

5階で降りるとすぐに会場入り口。
 
黒いカーテンを開けて最初の部屋に入ると門の向こうの富士山の風景が次々に変わる。
しかしこの最初の部屋、小さいので奥に詰めろと書かれているのだが、入り口すぐの正面から見なければ門の意味がない。設計ミスじゃないだろうか。

次の部屋は大きくて海の中のよう。床に座ることもできるのでゆっくり動く絵を見せていただく。
  

 北斎の富嶽三十六景の中でも一番有名な絵をモチーフにしたこの部屋、今回の展示の中でも一番良かったと思う。

 
四季をテーマに花がいろいろ変わる部屋があって
 
その先には複製ながら元の浮世絵を展示した部屋があり、皆さん熱心に動かない浮世絵を鑑賞。
いくつかの絵の下には解説が書かれているのだが、これがなかなか読ませる内容で、湖に映った富士山、実は夏と冬と異なる季節の姿になっているとか、なるほど~。

 この丸窓の部屋にも椅子があるが、実は座れる部屋は多くはなくて、映像をすべて見てもらいたいならもっと床にも座れるような工夫があればいいのにと思う。

次の部屋は遊びの部屋になっていてゲームがいくつかあるが、なぜか思い切りアナログ。
  
 
タコや猫の浮世絵が一番遊びがある。

その先にある北斎、国芳、広重、歌麿、写楽、国貞を紹介した大きなパネル。
 
これがまたうまくまとめられていて読みふけってしまう。これらの解説を書いたキュレーターさん、さすが。

 
国芳の武者絵の部屋があり
  

次々にたくさんの浮世絵を映し出す部屋では障子が開く動画が面白い。

 最後は立体の富士山にカラフルな風景が映し出されて、見終えるのには2時間かかった。

展示はすべて写真、動画撮影OK、着物での来場者は100円引きで自撮り推奨。なのだが、正直言って自分を入れて撮りたいような展示はなく、3DCGを謳っているが立体的に見えるものもない。確かに浮世絵が「動く」がそれだけで、チームラボのような新しさ、驚きがない。
結局皆さんが熱心に見ていた通り、動く大画面は小さな平面の浮世絵にまったくかなわなかった。

面白い企画だと思ったが、ちょっと残念な完成度だった。


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ボルネオ再訪 15 バティックエアで帰国

2025-02-23 14:57:34 | 機内食・映画・美術展

12月5日

本日帰国日。なのでちょっと早起きして最後の朝食へ。

やって来たのは昨日と同じロティチャナイの店。
 
7時ではまだちょっと薄暗くて店内も空いているが
 
ロティの生地は準備万端。カレーソースには鶏ガラ意外にもオクラやニンジンなど野菜もいっぱい入っていて、皆さん具をたっぷりよそっている。昨日はすでに具がさらわれた後だったらしい。
なにげに片方のソースを取ると昨日より辛くて、2つの容器は辛さが違っているらしい。
料金も昨日はRM4.5だったのが今日はなぜかRM4。が、とにかく2日連続で通ってしまったこちらのロティ、おいし~。

9時には鍵を指定されたロッカーに戻して、GrabでKLセントラルの駅まで20分。
 KLIAエクスプレスのチケットを事前に10%引きでサイトから買っておいたけれど、改札をクレジットカードのタッチで通れば20%引きのプロモーション中。マレーシア国鉄はキャッシュレス推進に熱心と見える。

降りたのはKLIAのターミナル1。
 今回はバティックエアを初めて使うことにしたのだが、すべてセルフのエアアジアとは違い、こちらはカウンターでのチェックイン。それほど待たされることもなく、ごく普通にチェックイン。

自動化ゲートで簡単に出国手続きを済ませたら、プライオリティパスで入れるPlaza Premiumのラウンジへ。
  
 
最近はどこのラウンジも混んでいることが多くて、この時も空席を見つけるのが大変。
料理はそこそこ並んでいるが、ラウンジでは食事よりゆっくり座りたいのだよね。

成田行きのバティックエアは12:45の出発。
 尾翼のバティック模様がきれいなB737-800は定時の出発。

バティックエアはインドネシアのライオンエアとマレーシアのマリンドエアがLCCとFSCの中間ポジションを狙って作ったブランドとのことなので試してみたが
  
座席はエコノミーとしてはごく普通で、シートピッチもエアアジアよりは若干余裕があるかな、と言う感じ。
ほとんどはマレーシア人のお客さんでこの日の搭乗率は70%ほど。
CAさんの制服が名前の通りバティックなのは素敵だが、愛想はない。

シートにモニターはなく、エンタメは自分のデバイスにWiFiでつないで見ろとあるが、座席に電源がないのでこれは使う気になれない。
 
機内食は事前に注文しておいたナシゴレンとチキンサテー。適度にスパイシーでおいしいが、機内食はエアアジアのナシレマの方がよかったかも。

7時間弱の飛行時間で、成田には20分の早着。
バティックエアに問題はないが、以前は航空券に込みだったらしい預け荷物や機内食が追加料金になって、結局LCCとなんら変わりがない。
値段も大差なかったし、これならマレーシア航空にすればよかったかも。

と言いつつ、珍しい航空会社2社に乗れたし、ボルネオはやっぱり楽しかった。
  今回のマレーシアの戦利品はこちら。
大好きな魚チップス、いつもの変な赤ちゃんマークがなかったので別のブランドを買ってみたが、こちらはジャイアンが二人、パンツ一丁で手を挙げているみたい。味に差はなくおいしいけど、なぜこんな変なロゴなのだろう。


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初めてのアエロメヒコ航空エコノミークラス

2025-02-03 17:01:26 | 機内食・映画・美術展

しょっぱなにひどい目に合わされたアエロメヒコだが、帰りは予定通りに飛んでくれて、無事に日本に帰り着いた。
初めてのメキシコは勝手に想像していた国とは違う所もいろいろあって、やはり旅はしてみるものと改めて感じさせられた次第。

そこでまずは恨み(笑)のアエロメヒコ航空のレビューから。

  
初めに乗り込んだAM57便、Boing787-8。

  座席配列は3-3-3。
座席のリクライニングは少ないがまあまあの座り心地。小さめのスクリーンはタッチ式。

この席に座りっぱなしで6時間待たされたわけで、イヤホンだけは配られたので映画を一本。
あまり多くない選択肢の中からメキシコらしいものを、と選んだのは
 Frida 「フリーダ 愛と痛みを生きた肖像」

メキシコ人画家では一番有名かもしれないフリーダ・カーロの人生を写真やフィルム、本人の絵をアニメーション化したものに本人の日記からの言葉をセリフとして乗せたドキュメンタリー。
時系列に人生を追っているのでわかりやすく、なにしろ波乱万丈な人生なので深みはなくとも興味をそそられる。
彼女があれほどの美人でなければこれほど有名になっただろうか、と思いつつ、その絵はまさに女性ならではの痛みを描いていて、だからこそ人気があるのだろうと思う。
ちなみにこの映画はアマゾン・プライムで見られるらしい。

待たされている間に提供されたのは
 ピーナッツと水だけ。
なにしろ飛ぶ予定にはなっていたのでサービスする側もそれ以上出せなかったのだろう。

結局欠航が決定して、再入国手続きを待っている間にやっと機内食の提供。
選択肢は3つあって、外国人には大きく紙に書いたものを見せてくれるのでわかりやすい。
この日、自分が選んだのはハンバーグ。
 ボリュームがあってなかなかおいしかった。

そして2日後、メキシコから別の代替機が飛んできたとのことで、故障した機体ではないのでちょっと安心。
 便名もこんなことになった。

当初の機内はほぼ満席だったが、別の飛行機に乗り換えたり、旅行をキャンセルした人もかなりいたらしく、ドアが閉まってみると前方はかなり空いている。そこでメキシコ人CAに席を移っていいかと確認するとOKと言うので、中央アイルの3席を独占。フルフラットで横になれて怪我の功名とはこのことか。

今回はさすがに時間通りに出発したが、水平飛行に入ると日本時間はまだ午前中なのに機内は暗くされてしまった。
そんな中、すぐに一食目の機内食が出されて、選択肢は当然以前と同じなので
 今度は和食を頼んでみるとご飯に鶏と野菜の煮物でこれも悪くない。

今回も映画を一本。
 Sing Sing 「シンシン」

タイトルから最初はミュージカルだろうかと思ったが、説明からシンシン刑務所のことと知り見てみた。
するとこれは実際に刑務所で行われている演劇プログラムの話で、主役こそプロの俳優だが、あとはすべてこのプログラムに参加した元受刑者であるとエンドクレジットで紹介される。
準主役も元受刑者だそうだが、はじめは心を開かずプログラムにも参加できない者が演劇を通じて感情を表せるようになり、他者とも協力できるようになる過程に説得力がある。
こんな更生プログラムもあるのか、と感心してしまった。

あとは横になってゴロゴロ、本を読んだりするうちに着陸2時間前に2食目。
 朝食メニューのキッシュ。

往路は13時間でメキシコ到着。


復路は出発予定が23:45、時間通りに搭乗したが、成田に到着するのが早すぎてしまうということでゲートを離れるまで45分待機した。

水平飛行に入って1食目の機内食が提供されたのはメキシコ時間の午前1:30。それでもほぼメキシコ人でいっぱいの乗客で食べない人はいなくて、選択肢はどちらも鶏の洋風か和風というので和風を選ぶと
 
鶏の唐揚げに、ご飯の上にはなんと大きな梅干しが乗っている。
日系でも梅干しは見たことがない。メキシコ人はこれにどう反応するのか、残念ながらわからなかった。

映画にはもう見たいものがなく、目をつぶって3時間ほどは寝ただろうか、1食目から9時間経ったところで2食目のサービス。
今度も和食を選ぶと、これがカツサンド。
 
カツは脂身もなく薄い衣がカリッと揚がって、その脇には今度はキューリのキューちゃん。
アエロメヒコの和食は面白い。そして見た目こそパッとしないし量も少なめだが味はかなりいいと思う。

が、メキシコからの帰路は長くて、2食目のあともまだ5時間以上ある。
ギャレーにはカップヌードルとサンドイッチがあったが、自分で取りに行かない限りはあとは何も回ってこなかった。
CAの愛想もあまりないが、感心したのはトイレがきれいに保たれていたこと。ペーパーの補充もこまめにしている様子で、アメリカやヨーロッパの航空会社よりちゃんとしている。

というわけで復路の14時間半も無事終了して早朝の成田に着陸。
アエロメヒコのサービスは決して悪くはなかった、あの大遅延さえなければ。


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ロイヤルブルネイ航空ビジネスクラス

2024-12-06 14:21:18 | 機内食・映画・美術展

アジアで行ったことのない国は残り4つ、フィリピン、ブルネイ、東ティモールに北朝鮮。
その中で一番敷居の低いブルネイに行こうと思い立ったが、せっかくなのでこれもまた乗ったことのないロイヤルブルネイ航空で行くことにした。

調べてみると「ロイヤル」と名が付く割に航空運賃は安くて、成田からブルネイ、その先のクチンまで含めてもエコノミーは43,000円弱とLCCなみ。
今年はヨーロッパ行きで贅沢をしているので今回はお安く上げようと思っていたところ、出発の1週間前になってアップグレードのお誘いが来た。
最低入札額が450BDN(約50,000円)とエコノミー運賃より高いが、こんなことでもなければ乗ることもあるまいと入札した所、2日前にあっさりと成功。
というわけでおそらくは最初で最後であろうロイヤルブルネイ航空ビジネスクラス。

 成田からの飛行機はA320 neo。

ロイヤルブルネイは長距離用にB787も飛ばしていて、こちらはフルフラットになる座席だが、成田からブルネイは6時間の中距離なので
  こんな昔ながらのシート。
4席x3列の12席だが、乗り込んでみたら自分ともう一人、ブルネイ人の女性しかいなくて、アップグレードを申し込むもの好きは他にいなかったらしい。

席には枕と毛布、ヘッドフォンとアメニティーポーチが置かれていて、あとからスリッパももらえた。
 ポーチの中身はこんな感じ。
クリームとリップバームはタイのHarnnブランド。悪くない。

飛び立つ前にはイスラムのお祈りが流れる。
 
さらにフライトマップでは常にメッカの方角がわかり
 女性FAさんの制服はこの通り(写真は機内誌の表紙)。
聞きしに勝る厳格なムスリム、なので飛び立って少しすると飲み物のサービスがあるが、選択肢にアルコールはない。
自分はまったくの下戸なので何の不満もないが、ビジネスでいいお酒を期待する向きには価値がないだろう。

11:45出発なのですぐに昼食。
テーブルには白いクロスが敷かれて、前菜は選択肢なしの和食。
 
発泡スチロールの箱に入った煮物類は少し前のJLみたい。

メインは牛、鶏、パスタの3択だがブルネイらしいものはなかったのでチキンに。
 トマトソースのかかった鶏もも肉の火入れは完璧でジューシーだったが、味は塩がきつかった。

 デザートのフォンダンショコラもものすごく濃厚で、半分でギブアップ。
ブルネイ人は濃い味が好きなのだろうか。

この食事をいただきながら映画を一本。
 Mothers' Instinct
今年の夏にアメリカで公開された映画で、日本での上映はまだのよう。

舞台は1960年代のアメリカの中流住宅地。
アン・ハサウェイとジェシカ・チャスティンは同い年の息子を持つ専業主婦のお隣さん同士。
家族ぐるみで仲良くしていたが、アンの息子が事故死してからどちらの奥さんも精神不安定になり家庭が崩壊していく。
果たしてどちらの奥さんが本当におかしいのか、というお話。

二人の女優の演技合戦なのでどちらも十分おかしく見える。ラストはまあ、予想通りだったけれど、もうひとひねりあるかと思ったのでちょっとがっかり。
一番興味深いのは60年代ファッションで、昔は普段からこんなにきっちりしていたのね、と懐かしい。

この後は見たい映画がないのでシンガポールのグルメ番組を見ていたが、びっくりしたのは「ポーク」という言葉がすべて消音されていたこと。他の中東系航空会社はどうだっただろうか、ここまで徹底しているのは初めてのような気がする。

後はスナックなどのサービスもなく、あっさりとブルネイに到着。
「ロイヤル」という名前から期待するほどのサービスはなかったが、気持ちよく過ごせた6時間だった。


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「ネネ」&「Dog Days」

2024-11-20 13:01:31 | 機内食・映画・美術展

一本映画を見に行くと予告編につられてまた映画館に足を運ぶことになる。
先日の「リトル・ダンサー」からバレエつながりの映画を見に行ってしまった。

 「ネネ-エトワールに憧れて」

今回はフランス映画。パリのオペラ座バレエ学校に黒人で労働者階級の女の子が入学して苦労する、というお話。
いかにもなストーリーで、まあ予想通りの展開ではあるのだが、今回は正直大外れ。

まずダメなのが主役の女の子。実際にバレエをやっているのだろう体の動きを見せ、ヒップホップなどに合わせて即興で踊る場面はいいのだが、肝心のバレエのシーンとなると圧倒的にうまくて主席で入学したという設定なのに同級生たちの方がうまく見える。
クラシックバレエの世界では有色人種は不利とわかっている、それでもなぜクラシックを踊りたいのか、その動機も熱意も伝わらない。
さらに先生を差し置いて同級生に技術的な「アドバイス」までしてしまう。これではいくら自己主張の強いフランスでも出自や人種に関係なく嫌われるのは当たり前だろう。

バレエ学校の校長は黒人であるネネの入学に反対する。それには実は理由があって、本人が自らの出自を隠していたからなのだが、これも相当に無理があって、そこから改心することになる事件もあまりにも唐突。

結局この映画の主題はフランスにおける移民の苦労らしく、監督ラムジ・ベン・スリマンの名前からもおそらくアラブ系なのだろう。
その主題はいいが、バレエに対する思い入れがまったく感じられないのが一番の問題点。わざわざオペラ座バレエ学校を舞台にしながら、バレエの魅力がまったく描かれていない。

久しぶりにダメダメな映画にお金を払ってしまった。


と、これ1本だったら本当に無駄足になる所だったが、幸いにして続けてもう一本、同じ恵比寿ガーデンシネマで見ることにしていた。

 「Dog Days 君といつまでも」

こちらは韓国映画。ある動物病院を中心に、そこに縁のある犬とその飼い主たち数組の話が同時並行で描かれていく、これもよくあると言えばよくあるわかりやすい設定。

面白かったのは主役であるユ・へジンという男優さん。この人、いかにもヤクザ役などの似合う御面相なのだが、ずいぶん前に「ラッキー」という映画で殺し屋役をやった時、女性たちが「男前だわ」という場面があってびっくりした。今回は人相が悪いからと大切なクライアントへのプレゼンからはずされる設定になっていて、やっぱり韓国でもそうよね、とほっとした(笑)次第。が、もちろん顔は悪いが純情ないい人の役。うまいのは言うまでもない。

韓国の役者さんたちは老若男女みなさんうまく、小型から大型まで登場する犬たちも芸達者。
飛行機の中で見ればちょうどいいぐらいの小品だが、気持ちよく見られてお口直し。

恵比寿ガーデンプレイスの中庭には季節柄のクリスマスツリーの他に巨大なバカラのシャンデリアが出現。
  
そこで写真を撮っていたのはさすが恵比寿、ペットシッターさんたちだった。


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「リトル・ダンサー」

2024-10-19 15:56:08 | 機内食・映画・美術展

映画ブログのすねこすりさんがあふれる愛でこの映画を語っているのに刺激されて、久しぶりに映画館に足を運んでしまった。

 「リトル・ダンサー」 Billy Elliot

やって来たのは恵比寿ガーデンシネマ。
 この映画館に入ったのは2度目だろうか。小さいけれど椅子がフカフカで座り心地よし。

「リトル・ダンサー」は2000年の作品。以前に見たことがあるが映画館に足を運んだ覚えはないのでおそらく機内で見たのだろう。24年も前の割に結構よく覚えているのはそれだけ印象が強かった証拠。

舞台はイギリスの炭鉱町。「フル・モンティ」とかうらぶれた炭鉱町の話は珍しくはなくて、これは階級差のあるイギリスで労働者階級を描くのに一番わかりやすいからではないだろうか。なにしろアクセント一つで出身地どころか階級までわかってしまう国、そこから抜け出すのがいかに難しいか。

主人公は12才、典型的炭鉱労働者の父からボクシングを習うことを強制されているが、ひょんなことから覗いたバレエのレッスンに興味を惹かれてこっそり習い始める。
この主人公を演じているジェイミー・ベル、ダンスの経験があるので選ばれたのだろうが、ほぼ全編出ずっぱりで踊りまくり、感情を爆発させて大活躍。
ひどく幼く見えたり、かと思うと妙に大人っぽい表情になったり、そういう年ごろなのだろう、まさに子供から大人への過渡期の一瞬。撮影中に背も伸びたのではないかと思われる節もあり、いろいろな意味でぐんぐん成長していたのだろう。

今回再見して驚いたのはこんなにダンス場面が多かったかということ。ビリーの感情が音楽に合わせてダンスで表現されるのだから、これは主人公が歌わないだけでまんまミュージカル。
監督は演劇畑の出身だそうだが、ダンス場面はカメラワークやカット割りで見事に映画の表現になっている。

役者はBBCのミステリーでよく被害者の家族(笑)など演じているお父さんをはじめ、認知症っぽいおばあちゃんもいいのだが、今回一番印象に残ったのはバレエの先生。
町でこそ中流だがぱっとしない田舎町、亭主ともおそらくうまく行っていなくて娘の将来も知れている。
教えている女の子たちもどうせものにはならないとわかっている所へ有望な男の子が転がり込んでくる。
将来のない炭鉱からなんとか抜け出させてやりたいとがんばる先生。しかしビリーが最後の挨拶に来ると過去など振り返るな、前だけ見ろ、とばかり素っ気ない対応。
大げさでない表現でこういうことをすべて伝えてしまう脚本や役者がさすがの上手さ。

20数年ぶりに見てもまったく古さを感じさせない映画、見に行ってよかった!

映画館だけでなく、恵比寿のガーデンプレイスに行ったのもすごく久しぶりで、もうお上りさん状態。
北海道のよつ葉乳業のショップなどできていて、思わずアイスクリームを持ち帰り。
 ドライアイスと保冷バッグも無料で付けてくれるサービスの良さ。
今度はバターを買いに行こう。


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アシアナで韓国映画三昧

2024-10-06 14:58:11 | 機内食・映画・美術展

ソウルからローマへは13時間のフライト。
ご飯を食べ、ひと眠りしても時間はある。
せっかく韓国の飛行機に乗っているので韓国映画を見ることにした。
そもそもハリウッド映画のラインナップが充実していなくて、韓国映画だけが選択肢豊富なのだが、それぞれの情報は少なくて制作年度もわからず、すべて英語字幕なのもつらい。

往路でまず選択したのはこちら:
 「エクストリーム・ジョブ」
2019年制作の映画でイ・ビョンホンの名前が見えたので選んだのだが、イ・ビョンホンは主演ではなく、監督の名前だった。韓国はカタカナにすると同じような名前が多くて紛らわしい。

お話は半端者を集めた麻薬捜査班が大物ディーラーを捕まえようと張り込みをするのだが、成り行きからチキン屋を始めることになってしまって、そのチキンが大ヒット、警察業務よりチキン屋稼業が忙しくなってしまうというコメディー。
韓ドラを見ていれば必ず出てくるチキン、というだけでツボ。
落ちこぼれと言われているメンバーがそれぞれ実はすごい経歴だったというオチも良く、なにげに気に入っている元ミス・コリアのイ・ハニが化粧っけもなくアクションをこなしているのも気に入った。
お気楽に見られて〇。

次に見たのは時代劇。
 「私は王である!」
タイトルは王となっているが、世宗大王が王子だった頃のお話。
宮廷生活が窮屈で逃げ出したところ、そっくりな顔の奴婢と入れ替わることになってしまい、庶民の実態を見てその後立派な王様になったという、ドラマでもおなじみの設定。

主演はチュ・ジフンだが、こちらにもイ・ハニがあまり大きくない役で登場。扱いが小さいな、と思ったら2013年とかなり前の映画だった。

復路では機材が古くて往路より選択肢が少なく、やっと選んだのはこちら:
 「テロ、ライブ」
テレビの人気キャスターからスキャンダルでラジオDJに降格されたアナウンサーの番組に橋の爆破予告をする電話がかかってくる。これを視聴率を上げるために警察にも連絡せず、独占スクープにしようとするアナウンサーとテレビ局幹部たちの話。

ソウルの大きな橋は爆破されて死者は出るわ、ビルは爆破されて傾くわ、韓国映画の暴力描写は容赦ない。
これも2013年と古い映画で、テロの描写はどうやらアメリカの9・11にインスパイアされたよう。
アナウンサー役のハ・ジョンウはでずっぱりでほぼ電話でのやり取りに終始する。これだけで映画をもたせてしまうのだからさすが韓国の俳優さんはうまい。
緊張感が最後まで持続するが、テロの犯人や動機、ラストなどは結構むちゃくちゃ。こういうところも韓国映画らしいかも。

最後の一本は何とか最後まで見終わることができたこれ:
 「担保」
韓ドラでよく悪役を演じているソン・ドンヨルというおじさんが主演、借金取りだけれど実は人情に厚くて優しいという得意の役回り。

この借金取りと子分が朝鮮系中国人で不法滞在をしている母親から借金の担保として子供を取り上げる。が母親は中国に強制送還され、おじさん二人で子供と暮らすうちに互いに心を寄せ合うという、これもよくある設定。
とは言え韓国あるあるで子役の女の子が本当にかわいくてうまい。この子が成長してハ・ジウォンになるのだが、あまりに若いのでこれも古い映画かと思ったらこれは2020年の作品。女子大生はともかく、駆け出し通訳の役に違和感がないとは、これぞ韓国美容マジックか。

ラストは甘いが、こういうお話は定石で終わるのがいいのだ。


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最初で最後のアシアナ航空ビジネスクラス

2024-10-05 17:32:23 | 機内食・映画・美術展

アルバニアまでの直行便はない。
調べるとローマ経由が良さそうだが、アリタリア改めITA Airは高いわりにあまり快適そうではない。
そこでビジネス必須の腰痛持ちの友人のため、ソウル経由のアシアナ航空を選んでみた。
なにしろヨーロッパ行きのビジネスクラスとしては中国系の次に安く、来年には大韓航空に吸収されてなくなるはずなので最初で最後の機会だ。

始まりは羽田空港から、深夜も深夜、午前1時半の出発。
小さなA321neoの機材で、ビジネスクラスは8席のみ。
 古い座席でモニターも付いていなかったと思うが、深夜のわずか2時間半の飛行なので全く問題ない。

この時間、この短いフライトの間になんと機内食が出た。
お腹が空いているはずもないが、どうせ眠れないからと好奇心でもらってみると
 この五穀鶏粥が薄味ですごくおいしい。
時間を考えてなんとか半分にしておいたが、今回の機内食でたぶんこれが一番おいしかった。

ソウルからローマへは昼12:20の出発。
 機材はB777-200で
 
ビジネスクラスは1-2-1配列。9割は座席が埋まった。

  
ビジネススマーティウムと称するこの座席、座って足を延ばすと身長160㎝で前のオットマンになんとかかかとが届く。もちろんフルフラットになって、モニターはタッチも可能、反応もなかなか良い。
 座席にはスリッパとアイグナーのアメニティ・ポーチ。薄型の造りはタブレット入れにするためだろうか。帰路にはベージュ色をもらった。

ウェルカムドリンクのサービスはなく、飛び立ってほどなく昼食の始まり。
友人は韓国食をオーダーしたが、自分の時にはもうないと言われて、しかたなく洋食選択。
そこで両方を順番にお見せすると
 
洋食のアミューズはカニのパイ、韓食はそば粉クレープ。

  たっぷりのサラダはトロリーでやってきて
 韓食はケールで牛肉や野菜を巻いたもの。

 
濃厚なマッシュルーム・スープに対して、韓食はスープのような牛乳粥。

そして洋食のメインは
 韓国風のソースのかかったチキン。ご飯によく合って食べやすい。

韓国食は実はこれが食べてみたかったアシアナ自慢のサンパプ。
 
葉物野菜にご飯と肉、味噌だれを巻いて食べるものだが、きっちり巻かれた野菜は開くと驚くほど多種類が入っている。ただしこの料理、ニンニク嫌いの友人には匂いがきつく、肉も堅くて気に入らなかったらしい。

 
韓食のデザートは草餅とクルミであっさり。洋食の方にはチーズプレートが来たが、このチーズはすごくおいしかった。
 そして最後は両方にグレープフルーツ・ムースが出てお腹いっぱい。

と食べ終わった直後に、「次の食事は何にしますか」とCAがメニューを見せながら聞いてくる。
お腹いっぱいで考えたくないが、適当に選ぶと先の食事から3時間経っていただろうか、もう次の食事サービスが始まってびっくり。

 
鴨の燻製のサラダに、これは醤油味のおこわのようなものだっただろうか。
 最後はチョコレートケーキまでがっつり。

韓国時間では午後6時過ぎだったので夕食ということなのだろうが、二食の間が短すぎ、この後の6時間、着陸前にも何も出なかったのは異色。
食事はなかなかおいしかったが、この二食のおかげで友人ともども胃の調子をくずし、我々はこれを「アシアナの呪い」と呼んでいた。


そんな呪いにおびえつつ、帰路のローマは20:20出発。
 
今回もB777-200のビジネススマーティウムだが、座席は往路よりも古いタイプで、モニターが小さくリモコンの動きが悪い。

すぐに始まった夕食では今度は無事に韓国食をゲット。
 
きゅうりの上に牛肉などの乗った前菜に始まり、かぼちゃのお粥はほぼスープ。
 そしてこれが食べたかったビビンバ。たくさんの野菜にご飯とコチュジャン、ジャコも入れて混ぜ混ぜ。キムチも辛すぎにおいしく食べられて大満足。
 
ただしデザートは栗ようかんと揚げ餅で、これは空港の売店でも売っていたもの。その後にフルーツも出たが、ここはもう一工夫ほしいところ。

次の食事はいつ出るかと怯えていたが、帰路はちゃんと間が空いてフルフラットのおかげでゆっくり寝ることができ、着陸2時間前の常識的な時間(笑)に二食目の提供。

 
前菜のサーモンはおいしかったが、メインのメニューにあった鶏粥はまた「もうなくなりました」と振られてシーフード炒め。これもまあおいしかったからいいけど。
 デザートはピスタチオ・ムースだったが、アシアナのデザートはやっぱりいまいち。

ソウルで乗り換えて今度は成田行き。
 
今度はA330-300で座席はシェル型。また反応の悪い古いリモコンながらモニターが付いているので途中だった映画も無事に最後まで見ることができた。

2時間ちょっとの飛行時間に最後の機内食。
 
でやっとありついたサンパプ。お肉がローマ行きのそれに比べると薄切りだが、友人の言う通り、この方が食べやすくていいかも。野菜はエゴマなど結構くせの強いものも入っていて、これは面白い。次回韓国に行ったらお店の物も食べてみたい。

アシアナはもう20年以上も昔、ウズベキスタンからの帰りに乗って、機内に入った途端にキムチの匂いに圧倒されたことがある。
今回はもちろんそんな匂いはしなかったが、特色ある自国の食事が機内食として出るのはいい。
食事前の飲み物サービスがなかったり、食事提供時間が変だったり、座席まわりの古さも目立ったが、長時間のフライトにフルフラットはやはりありがたかった。
お安いアシアナがなくなってしまうのは残念だ。


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