Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

原宿でペルー料理@「べポカ」

2016-09-30 19:47:36 | 食べ歩き
もう半年も前のことになってしまったが、アムステルダムで食べたペルー料理がおいしかったので、その時の友人と今度は東京のペルー料理屋へ。

原宿駅から徒歩10分ほど、竹下通りを抜け、原宿警察の前をちょっと行くと目立つ黄色い一軒家。
 「べポカ」

入口を入ると半地下がバースペースと厨房で、すぐに2階のテーブルへ。

見慣れないメニューばかりでオーダーに時間がかかるのでまずは飲み物。
 チチャモラーダは紫とうもろこしのジュースだそうだが、ちょっと癖のあるぶどうジュースみたい。かなり甘いが適度に酸味もあって、これがとうもろこしとはびっくり。

友人たちと協議の結果オーダーしたのは
 まずは定番のセビチェ。ミクストは白身魚、イカとエビで、パンチの効いた酸味がとても好み。

もう一つペルー料理では定番らしいマッシュドポテトのカウサと言う料理を頼んだが
 まるでケーキのようないでたちにまたびっくり。
カウサの緑はほうれん草の色、まわりの紫のソースはオリーブだそうで、トマトや卵の下にはタコとオリーブをミンチにしたものが詰まっていて、これが素材の味が良く生きておいしい。ただしカウサの方はかなり塩気が強くて、これは別々に食べてはいけなかったのかもしれない。

温かい前菜も一つとチョクロ・コン・ケソというのを頼んでみたらこんな料理が来た。
 一見イタリアンのニョッキのように見えるのは普通の3倍ぐらい大きくて白いとうもろこし。食感もモチモチしてパスタのよう、クリームソースにはワカタイというペルーのハーブが入っているが、これもちょっとバジルっぽくて、素材のまったくちがうイタリアンという感じ。おもしろい。

チキンとコリアンダーのスープというアグアディート。
 細かく刻まれた鶏肉の他にジャガイモやそら豆などの野菜にお米も少し入って具だくさん。香辛料もたくさん入って香りがいいが、これも塩がきつくて一皿を3人でシェアしてちょうど。パンがほしいところだが、メニューにないのはペルーではあまり食べないのだろうか。ついでにこの店、水も出ない。

メインには豚肉の料理を注文したはずだが、やってきたのは「鶏のアヒ・デ・ガジーナです」って、あれ、違うよ。
しかしどうせ知らない料理ばかりだから、とそのままいただいてしまう。ウェイトレスのおねえちゃんにもしらんぷりされたし。
 ソースの黄色はアヒ・アマリーヨという黄色い唐辛子の色だそうだが、ミルクとチーズ、ぺカンナッツが入っているそうで辛さはまったくなし。香りのいいクリームシチューという感じで、ごはんにぴったり。どこかで食べたことのあるような味だが、何だったか思い出せない。

どの料理にも芋やとうもろこし、お米が入っているのでこれでもうおなかがいっぱいになってしまった。

しかしデザートは別腹なので
 
ソルベとアイスクリーム、シナモンのたっぷり入ったエンカネラードと言うケーキ。
アグアイマントのソルベはフルーツほおずきだそうで、ちょっと癖はあるが酸味が果物らしい。
アイスクリームの方はルクマというので検索してみると
  こんなかぼちゃのような果実。
味もちょっとかぼちゃっぽくて、ペルーでも生食されることはなくてムースやアイスクリームが定番だそう。

味の濃いものが多かったが、どの料理もおいしく食べられた。
ちょっと気の利かないおねえちゃんはあまり日本語のわからない日系人ではないか、とは同行者たちの意見。
もう一人のお姉さんはちゃんとしていたのでよしとしよう。

五反田の食堂のようなペルー料理とは一味ちがうおしゃれペルー料理。
本場の料理にも興味が湧いてしまう。


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戸越散歩

2016-09-28 12:26:55 | 食べ歩き
トレッキングシューズを新調したので、久しぶりに戸越銀座を歩いて試運転してみた。

平日昼間の商店街はそれほど人出も多くないが、カメラを持った欧米人などもちらほらいて、こんなところにまで来るとは、確かに外国人観光客は増えたと実感する。

戸越銀座もたまに歩くと入れ替わっている店もあって
 こんなおしゃれな塩専門店ができていたけど、商売になるのかな。

戸越にはなぜか各地のアンテナショップもちらほらあって、以前あった青森県はなくなったようだが
 坂井市のお店を発見。
福井県ではなく、ピンポイントに坂井市と言うところが謎。

こういう店を見れば手ぶらでは帰れなくて
 福井で気に入った谷口屋のおあげと、ずいきの甘酢漬けのすこをお買い上げ。すだちは自由にお持ちください、とサービスになっていて、三国の道の駅にあったおいしい焼き鯖寿司も常時置いているとのこと。

自然栽培野菜の店では「奇跡のりんご」ジュースの入ったヨーグルトを買ってみたが、これは130mlで380円とお高い。おいしいことはおいしいけどねえ。

テレビ取材が多いらしいキムチ専門店では長芋のキムチを買って、これはサクサクとした歯触りが楽しい。
イカ一本の中に野菜が詰まったイカキムチがおいしそうだったけど、一人では食べきれないので断念。

そしてお昼は山形の食材を出すこちらのお店で。
 
と言ってもどんど焼きとか玉こんにゃくとか、B級グルメの屋台店に毛が生えたような店で、中に入るとマンガのNarutoの色紙やらポスターだらけ。なんでもマンガの作者の義理のお母さんがやっている店らしい。

そのお母さんに作っていただいたのは
 冷たい肉そば。
コシの強い蕎麦は乾麺だと思うが、上に乗った鶏がとてもおいしく、思った以上に蒸し暑い日だったので冷たいのがうれしい。
しかし以前に冷やしラーメンを食べた時にも思ったが、とても味の濃いスープは元々飲まないものなのだろうか。

靴の履き心地も上々だったし、戸越銀座にはまた行こう。
もっと涼しくなったら。


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西部ヒマーチャルの旅 11 スーラル・セリ村

2016-09-26 22:51:39 | インド
7月27日 続き

お昼を食べたら車で移動してすぐ隣のスーラル・セリ村へ。

 
バトリ村より標高が300メートル低いこちらではピンクのそばの花が満開。家の数はこちらの方がだいぶ多く、一軒ずつもかなり大きい。

すぐ隣ではあるけれど、こちらの村人はヒンドゥー教徒。
この谷に住むヒンドゥーの女性たちは独特のパングワリドレスと言う衣装を着けていて
  
これは前日、サチ・パスを越えて昼食を摂った所にいた女性。
 こちらはキラールのバザールにいた女性で、パンツスーツの上に巻きつけたショールと頭飾りに特徴がある。

スーラル・セリ村に入った所で孫を抱いたにこやかな女性に遭遇。
 お願いしてまたお宅訪問をすることになったが、衣装もしっかり見せていただく。
  
一枚布を巻きつけて両肩の所をピンでとめているのはブータンのキラに似ているが、後ろの処理がどうなっているのかが謎。着方を見せてもらえばよかった、と後で気が付いた。
干してあるところを見るとかなり大きなショールで、これはクルと言う町で作られているそう。
 華やかな刺繍の頭飾りは自分で作るものだそうで、どうやって留まっているのかと思ったら上の部分は乗せているだけ。しっぽの方をお下げの髪に安全ピンで留めていたが、結構重さがあるのかもしれない。これも持たせてもらえばよかった、と後で気が付いた。

 
お邪魔したのはこちらの石造りのお宅。
 玄関口にはヒンドゥーの神様。
  
台所らしき部屋が2つあるが、そのどちらにもやはり神様の絵が飾られている。

2階に上がると正面のテラスには機織り機が。
 
  
その裏は種イモや道具の貯蔵庫になっていて、さらに奥にはいくつも部屋を増築中。
聞けばこの家には子供たちや孫たち、総勢20人ほども住んでいるそうで、台所が2つある理由も納得。

老夫婦にお礼を言って家を出ると、近所の人が売り物を持って登場。
 
このあたりで冬に使うかんじきだそうで、我々一行に無事一つ売れた。

 
他には店の一つも見当たらない村の中を通り抜けて、スーラル谷の観光は終了。

来た道を戻ると、往路にも通った川が雨で増水していてこわいぐらい。
 

その先ではちょっとした土砂崩れがあったらしくて、しばし工事待ち。
が、それほど待たされることもなく通過でき、無事にホテルに戻ることができた。


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西部ヒマーチャルの旅 10 スーラル・バトリ村

2016-09-24 16:05:44 | インド
7月27日

朝、起きてみると外はあいにくの雨。
 部屋の前の谷も眼下に雲がかかっている。

この雨の中、スーラル川をさかのぼって村の見学に出かける。

 崖道でバスとすれ違いながら行くが
 
谷あいには思いのほかたくさんの村があり、遠目に見る家は結構立派だ。

こんな景色を見ながら2時間でまわりに雪渓の残る標高3300メートルのスーラル・バトリ村に到着。
 
バトリとは仏教徒の村のことで、この周辺にはザンスカールから移住してきたチベット系の村がここを含めて5つだけあるのだそうだ。
 
家々の屋根にダルシンやタルチョがはためいているのが仏教徒の村である証し。

この村に入って、一番大きそうなお家をまたアポなし訪問。
 
快く迎え入れてくれてお茶までご馳走してくださったご当主は警察官。ストーブのある広い居間には衛星放送の入るテレビがあって、これなら雪に閉ざされる季節も退屈すまい。
 こちらはこの家の長男と三男。長男はたしか先生、三男は学生で、不在の二男はトレッキングガイド、ここからザンスカールまで2,3日で行けるとか。
このお兄ちゃんたちの写真を撮っているとなんと日本語で挨拶をして来る女の子が登場。
 15歳というわりには幼く見えるが、お兄ちゃんたちのいとこだと言うこの子は英語も達者で聡明そう。
日本語をどこで覚えたのかと聞くと、なんとスマホに日本語学習のアプリが入っている。携帯電話は通じないこの村でもスマホは活躍しているのか、と感心。この子は日本に住みたいんだそうだ。

お茶をいただいているうちに雨も上がったので、三男といとこに案内されて村の見学へ。
  
人口170人ほどと言う村の人は穏やかな笑顔で、やっぱりチベット村はいい。
 
畑に植えられているのは麦や豆。
 さらに村はずれのお寺をめざす。

 
谷を見下ろす所に建てられたこちらのお寺。
 
創建250年ほどのドゥルック・カギュ派ということで、お釈迦様の隣にパドマサンババがいらっしゃる。
  
ほかにもたくさん仏像があって、村の規模の割にしっかりしたお寺。
 
寺守はお茶をいただいた家のおじいちゃんだそうで、現在の寺の隣には新しいお堂も建築中。
息子たちによるとこれはゴンパで、完成した暁にはダライ・ラマをお呼びしたいのだとか。ダライ・ラマはお忙しいわけだ。

道端の花など撮りながらゆっくり村に戻ると
   
   
  
おお、ここにもブルーポピーが咲いている。

お昼は眼下の川を見下ろしながらピクニックランチ。
  
 オムレツやジャムを巻いたチャパティ・ロールはS社の添乗員考案だそうだが、普通のサンドイッチよりずっといい。

  
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西部ヒマーチャルの旅 9 キラール

2016-09-22 18:18:10 | インド
7月26日 続き

目的地が見えても山道では到着まで時間がかかる。

 
一度谷底まで下って橋を渡り、また山の上の方にある町まで上がらなければならないからだ。

やっと到着したキラールは標高2600メートル。
 狭い道にはバスがたくさん発着していて、ヘアピンカーブに上り下りのバスが互いに突っ込んだりするので通り抜けるのが大変。

今夜の宿は遠目からも町で一番目立ったホテル・ラージ。
 
キラール唯一のホテルは斜面に建っていて、入口は山側にある。

すぐにくじ引きをして、割り当てられた部屋は建物の2階。
 
 
部屋は広くてテレビもあり、タンク容量が小さいながらお湯も出る。
毛布もタオルも新しそうで自分の部屋は問題なかったが、中には前の宿泊客の体臭が耐えられない毛布もあったとか。
そして何よりびっくりしたのはトイレットペーパーがないこと。ホテルにないだけでなく、町のどこにも売っていないのはこの町に外国人が来ることなどないかららしい。
デリーのホテルから念のためにといただいてきたトイレットペーパーが役に立った。
蠅も多いこのホテルに泊まる時は殺虫剤とトイレットペーパー、清潔なシーツを持参することをおすすめする。

さて、一息入れたらまだ明るいので町のバザールを見学に行く。

 
ホテルからちょっと歩くとバス・ターミナル。外国人は来ないがここはこのエリアの中心地らしく、バスが頻繁に発着している。
中には日本の満員電車も負けるほど乗客を詰め込んだバスもあって、あれでこの山道を行くことを考えると気が遠くなりそうだ。

 
バス停の隣には小さな祠があり、その先に延びる道がキラールの銀座通り。
建築中の建物が多くて、景気は悪くなさそう。

  
台車に売り物を載せたおじさんもいるが、八百屋や肉屋は狭い間口の奥で営業中。
  
正面に緑の布の付いたキナウル帽をかぶったおじさんや、素敵なショールをまとった女性の姿も見える。

バザールは200メートルほどだろうか、衣類を売る店の先には変電所があるぐらい。
  
 
ここにも祠があって、谷の反対側には段々畑の村がある。

お金を落とすところもなく、ホテルに戻って夕食の時間。
  
 
今夜ももちろんカレーだけれど、添乗員が気を利かせて塩茹で野菜を作らせてくれた。
ゆでただけのカリフラワーがうまい!


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西部ヒマーチャルの旅 8 サチ・パス越え

2016-09-20 18:29:13 | インド
7月26日 続き

バイラガルを出ていよいよ今回の旅のハイライト、サチ・パスへ向かう。

村を出る細い道は杉林の中を行くが、この先には人家は見えなくなる。

2150メートルから次第に標高を上げ、
 
3500メートル近くなった水の流れる岩場に来ると
  
今回の旅で最初のブルーポピーを発見。この花、まるで高度計のように3000メートル以上になると現れ、よくぞこんなところにという岩場を好んで咲く。

 
狭い道ながら通る車はほとんどないので、初めのうちこそポピーを見つけるたび停車して撮影会をしていたが、しょっちゅう出現するのでそのうち素通り(笑)。

やがて高い木もまばらになってくると、今度は一面のお花畑が出現した。
 
色とりどりで文字通り百花繚乱。

このあとも含めて、この日に見られた高山植物の数々はこちら↓


花の撮影に夢中になっていたが、気が付くとこの野原で遊牧をしている人たちがいた。
  
短い夏の間だけここにテントを張って生活をしている若いカップル、にこやかにカメラに収まってくれたが、照れて2人並んでは撮らせてくれなかった。

ここからしばらく行くと警察のチェックポスト。
 ここは警戒厳重で撮影は厳禁、一人一人パスポートの写真と照会してまるで国境のよう。

これを通過すると道はさらに高度を上げて、見下ろすとチェックポストの青いビニールシートが眼下に見える。
 
 
このまわりも花畑でブルーポピーもいっぱい。

しかしここを過ぎるとやがて緑は見えなくなり
 
低い雲の中を突っ切って出ると岩山の峰が目の前にあって
 
このすぐ下がサチ・パス、公称4420メートル、手元の高度計では4200メートル。
赤い祠の建つこの峠は高さはさほどでもないが雪が多く、一年の中でも通行できるのは6月末から9月上旬までの2ヶ月ちょっととか。
 
峠の向こうはパンギ渓谷、今までいたチャンバ側に比べて乾燥しているのがよくわかる。

無事に峠を越えて、1000メートルほど下ると茶店が何軒か並んでいる。
  
 中は雑貨も並ぶ食堂になっていて、本日はこちらでランチ。
 
我々にはおにぎりも付いたお弁当が用意されているが、ドライバーたちの食べるご飯がおいしそうなのでおねだりすると、添乗員女史が一つ味見用にと頼んでくれた。
ひよこ豆のカレーのぶっかけ飯、マイルドな味で結構いける。手を出したのは3,4人だったけれど。

昼食を終えたらまたひたすら下り道。
  
もうほとんど花は咲いていないのでうとうとすると、突然屋根を叩く大きな音にびっくりさせられる。雪解け水が滝になって道路に落ちているところがいくつもあるのだ。

その先では谷がなにやらモコモコしている。
 と思ったら羊の大きな群れで、写真を撮っていると羊飼いのおじさんが山羊を連れて登場。 
  岩の上で仔山羊を抱いてポーズをとってくれるとは、わかってらっしゃる。

 
さらに山羊に囲まれたりしながら山を下って
 出発から8時間半でようやく本日の目的地が見えてきた。


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西部ヒマーチャルの旅 7 バイラガル村朝散歩

2016-09-16 18:25:26 | インド
7月26日

早朝に目覚めてベランダから外を見ると目の前の谷はもやっている。
 
日出は見られなかったが、明るくなったので朝食前に村の散歩へ。

 ホテルの前の車道にはここから折り返すバスが停まっている。
  
まだ早いので食堂らしきところはお掃除中、あとは牛糞拾いの村人ぐらいしか見当たらない。

 
車道に面した家はピンクやグリーンに塗られて華やか。
  その脇に小路があるのでこれを入ってみると、板石を敷き詰めた坂がずっと続いている。

 
村の中の家はデヴィコテ村と同様、石造りの土台に木造の上屋。
 建築中の所を見ると壁は平たい石を巧みに組み合わせているが、接着剤のようなものを使っている様子はない。このあたりに地震はないのだろうか。

 
この村の中にも雑貨屋が何軒かあって、奥では朝のお祈りをしている姿が見える。
 こちらの水汲み場には立派な屋根が付いていて、さすがはバスの通う村というところだろうか。

家々が途切れるとその先は畑。
 ここでも作られているのは主にトウモロコシ、ぽつぽつと植えられた木はリンゴの木だ。

さて、下まで降りてきたら帰りは当然上らなければならない。
  
これが結構な斜面で、こんなところを重い籠など背負って上がり下がりするのは大変だろう。

 軽い運動のおかげでおいしく朝食をいただいて、気持ちのいいバイラガルを後にする。


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裂石温泉 「雲峰荘」

2016-09-14 20:01:24 | 国内旅行
甘草屋敷を見学した後は塩山駅前からバスに乗車。
 ぶどうや桃の畑が続く中を30分走って、終点の大菩薩峠登山口へ。

バス停からまたちょっと先まで歩くと今夜の宿の看板がある。
 
そのすぐ目の前の民家の脇道に入って行くが、まるで人の家に侵入するようで、バス停前のお茶屋さんの奥さんに聞いていなければとてもこの道とは思えない。

が、すぐに宿の露天風呂や貸切風呂が見えて、これを過ぎ、橋を渡ったら目指すお宿。
 
裂石温泉 「雲峰荘」

チェックインを済ませたらすぐに案内されて2階へ。
 階段を上がってすぐの部屋だったが、扉を開けたらすぐに畳で上り口もなく、スリッパは扉の外になるのにはちょっと驚いた。6畳の古いお部屋でトイレ、洗面は外だけれど、掃除は行き届いて問題なし。
 
お茶請けのおせんべいには宿のご主人が犬に囲まれた絵が付いていて、このシンボルマークは宿中いたるところで見ることになる。
さらに部屋には1.5ℓ入りのペットボトルが太っ腹にも2本置いてあるが、ここの温泉水は甘みがあってとてもおいしい。

一息入れたらさあ、早速温泉、とまずは明るいうちに露天風呂に入ることにする。
  入口を入って狭い廊下を右に行くと男女別の更衣室。
しかしここの露天は夜の2時間を除いては混浴なので、フロントにお願いするとタオル地の湯浴み着を貸してもらえる。
その湯浴み着をまとって外に出ると
 
手前には大きな岩の屋根のかかった浴槽、その先に大きな浴槽があるが思ったほど大きくはなくて、手前は4,5人サイズ、大きい方は10人が入れるほどだろうか。
お湯は無色透明でにおいもなく、単純温泉ながらpH9.9のアルカリ性だそうだが、期待したほどのツルスベ感はない。しかし26℃の源泉をぬるめに加温したお湯はやさしくて、お風呂の周りの緑を見ながらゆっくり入るのは気持ちがいい。

お風呂から上がった後はフロントの先を地下へ。
 
ここにはちょっと場末のスナックのよう(失礼!)なバーがあって、お願いすると女将さんがワインのテイスティングをさせてくれる。
この宿は地元ワイナリーの珍しいワインを揃えることにこだわっているようで
 部屋に置いてある分厚いファイルにはブドウ農家の自家用ワインなど、他では入手できそうにないおもしろいものもいっぱい。
一番面白そうなものはもう在庫がなくなってしまったとのことで試せなかったが
 
これだけのワインを(主にコッコロ・マダムが)試飲。宿のオリジナル・ワインももちろんある。

そのうちに18時になり、夕食のため食事処へ。
 
途中の廊下には学校の壁新聞のように手造りマップやら観光案内やら。福島の応援や捨て犬の活動もしているらしく、この宿、なにげにおもしろい。

食事はテーブルいっぱいに料理が並び、あとから焼き立てのアマゴや熱いそうめんのつけ汁が届けられる。
 
何種類もの山菜や岩魚のお刺身がおいしく、それ以上に自家農園で採れたと言う野菜類がとてもおいしい。
高級食材ではないが、満足度の高い食事で
 締めはもちろんぶどう。

食後はまたお風呂、とまずはフロントで鍵を借りて貸切風呂へ。
 
露天の並びにこの小屋があるが、ヒノキのお風呂は一人サイズで、ここは景色の見えない夜ではあまり意味がない。

そこでここは早々に切り上げて内湯へ。
 午後は女性がこちらの小さい方のお風呂になるが、6人サイズほどの浴槽は加温湯、小さい方は源泉のままの26℃。どのお風呂もかけ流しのようだが、なぜか内湯の加温湯が一番ツルスベを感じる。

そして翌朝は男女入れ替わって大きい方のお風呂へ。
 入口はなぜかとても離れているが実は隣同士のこのお風呂、こちらは浴室がとても広くて、手前の大きい浴槽は浅い源泉風呂、奥の台形のお風呂が深さのある加温湯。この2つに交互に入るのが冷たい源泉のお約束。

ヘルシーな夕食のおかげでおなかをすかせて朝食に臨むと
 
こちらも思った以上に手のかかった食事で、特に自家製という豆乳豆腐が調味料不要のおいしさ。
黒米入りのご飯もお粥も軽く味が付いていてすすむ、すすむ。 
卵は薄青いアローカナの生卵で、やっぱりかなりのこだわりを感じる。

そのこだわりは売店に顕著で
 
フロントの前には近所の農家の野菜が並び、棚には自家製ジャムがいろいろ。
 どれもがおいしそうなのでこんなにお買い上げ。

さらに売店に並んでいたお菓子を見ていると、「これ、私が作ったんです」と生産者の女性が現れたもので
 
干し柿入りのパウンドケーキとコーヒーケーキ、ジャムスクエアもお買い上げ。材料にこだわっているとおっしゃる通り、どれも甘さ控えめでとてもよかった。

これでこのお宿は一万円以下ととてもリーズナブル。
女将をはじめ宿の人はいささかぶっきらぼうな感じでとっつきにくいが、話をしてみると決して不親切ではなく、とにかく宿全体がそこはかとなく面白い。
宿泊客の平均年齢はかなり高くて、年配者はみなさん常連のようだったが、その理由がわかるような気がする。

ちょっと早めに帰りのバス停のお茶屋さんを覗いてみると
 
こちらでは完熟トマトを売っていて、これも思わずお買い上げ。
ここの奥さんはとても愛想が良くて、話をしていたら「これ、好きなだけ食べて」と近所からもらったというシャインマスカットをふるまわれた。

近場の山梨もいいものだ。


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勝沼・塩山 ぶどう散歩

2016-09-13 19:08:56 | 食べ歩き
お友達の店、自由ヶ丘のコッコロ、店主の都合により残念ながら先月で閉店。

その店主マダムのお疲れを癒そうと、一緒に近場の山梨へおでかけ。

 
週末のこととてホリデー快速やまなしを利用したが、新宿を出発した途端にワインを開ける団体で車内はにぎやか。
この人たち、勝沼ぶどう郷駅で降りてガイドに先導されて行ったが、もちろんワイナリーめぐりであろう。朝からごきげんで元気だ。

同じく勝沼ぶどう郷駅で降りた我々はブドウ畑の続く坂道をちょっと下る。
 
ブドウ棚には文字通りたわわに実がなって、どれもおいしそう。

5分ほどでやって来たのはマダム・セレクトのこちらのお店。
 勝沼食堂‐ パパソロッテ
 
店内の黒板に大書されている通り、ここは日本一のワインアドバイザーのお店だそうで
 窓からの景色も一面のぶどう畑。

開店からほどなく、予約客で満席になったこちらで我々はパスタランチを注文。
 オードブル盛り合わせはどれもかなりにんにくが効いている。
 パスタはトマトベースとオイルベースの2択。
トマトの方は洗練されたナポリタン、オイルの方はバジルペーストがとてもいい香りながらあまりにもシンプルなのでちょっと拍子抜けしたが、味はとてもいい。
 そしてデザートはブドウのシャーベット。
ぶどうの果汁を凍らせました、以上、という感じだが、本日のランチではこれが一番おいしかったかも。
さすが勝沼のぶどう。

コーヒーをそそくさといただいた後は駅に取って返して、一駅先の塩山で下車。

タクシー5分ほどでやってきたのは「甲斐ワイナリー」。
 
国登録有形文化財になっているという立派な建物のこちら、武田信玄に金を貸した記録もある古い家柄だそうで、昔は日本酒の造り酒屋、30年前からワイナリーに転換したのだそうな。
 
見学をお願いすると裏の作業場に案内され、「目の前にあるのですべてです」と年間生産量3万本ほどの小規模ワイナリーの見学はあっという間に終了。
 
試飲もさせてもらって辛口の一本をお土産に購入する。

隣の蔵は雰囲気のいいカフェになっているのでこちらで一休み。
 
ワインはもちろんマダム、自分のいただいたぶどうジュースも濃厚でおいしい。

駅までの帰路は今度は歩くことに。
 すると甲斐ワイナリーに限らず、まわりには立派な蔵や門構えのお屋敷がいっぱい。
駅前には甲斐と言えばのこのお方  がどっしりとにらみを利かせ、
その奥には
 甘草屋敷なる名主の大きな家がある。

屋敷の名前の由来は漢方の薬である甘草をここで栽培、江戸幕府に納めていたからだそうで
 このゴボウのような根っこが立派に育った甘草。

20年ほど前まで当主が住んでいたと言う屋敷内が今は公開されていて
 
一階は土間に普通の座敷
 
2、3階では養蚕が行われていたと言うことで古い道具が残り
 
人が集まるための食器もいっぱい。
 
自然のままのような大黒柱や曲がった梁はこの方が耐久性があるそうで、このお屋敷も築200年は経っているだろうとのこと。

塩山がこんな由緒ある街とは、降り立つまで不勉強にして知らなかった。


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高円寺でベトナム焼き鳥@「ビンミン」

2016-09-11 01:32:28 | 食べ歩き
お誘いを受けてまたkimcafeさん主催の「ヤムの会」に参加。

今回の場所は高円寺ということで、東京に何十年も住みながらこの駅には初めて降り立ったのだが、さて、駅前すぐのはずの会場がわからない。

それもそのはず、目的の店はこの大一市場の中にあるのだが
 この入口が駅前でにぎわう八百屋の中を突っ切って来るか、ぐるっと裏を回らないと見つからないのだ。

この市場、昔は肉屋や魚屋、総菜屋などが入っていたと思われるが、今は若者受けしそうな飲み屋がいくつも入っていて、本日の会場はその一つ
 ベトナム焼き鳥「ビンミン」
左手の青い看板の下で焼き鳥が焼かれ、正面は同じ経営者のフォーの店なのでそちらのメニューも頼むことができる。

見つかってよかった、と初対面の方との挨拶もそこそこに早速焼き鳥をオーダー。

 焼いてくれるのはベトナム人のお兄さん。

 
左は6種類のミックスだが、食べてみたかったのは「足」。香港の飲茶などではこの足先の部分だけ蒸し物などになっていて実は大好きなのだが、この店ではもみじの上の方まで付いているのが珍しい。

ベトナム焼き鳥はヌクマム・ベースの甘辛ダレで、和風の醤油ダレよりも軽い感じがいい。
足もおいしいけれど、中華の蒸し物に比べると炭火焼した分、脂やコラーゲンが落ちてしまったようで、食べるところがほとんどないのが残念。

この他にパクチー豆腐やパパイヤサラダ、揚げ春巻きなど食べながら
 
最近行った場所、これから行く場所の話であっちの国のこと、こっちの国のこと。

バインミーの話が出たところでこの店のバインミーも注文してみる。
Wと言うのを頼むとバゲットが丸のまま炭火で焼かれ
 
 
たっぷりのなますの奥には卵焼きや鶏肉、ピリ辛のミートソースまで入っていておいし~。
バインミーはきっとこれからはやるに違いない。

 最後は白玉と緑豆のチェーをいただいてお腹いっぱい。

 怪しいヤムの会の皆様、お土産もたくさんいただき、今回もありがとうございました。 


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