イラン旅行記はまだか、とお待ちの皆様、すいません。
南極の小ネタがまだ少しあるのでもうしばらくのご辛抱を。
というわけで、本日は南極クルーズ中の食事のご紹介。
19日間、毎日、朝昼晩とお世話になったダイニングルーム。
元々海洋探索のための船なので飾り気もないが、100人が一度に座れる大きな部屋。
席も決まっていないので、団体ツアーで来ているイスラエル人とアメリカ人以外は適当に気の合った人の所へ行って座るが、毎日同じ席に座らないと気が済まないらしい人もいるのが面白い。
朝食はもちろんビュッフェ・スタイルでシンプルだが、卵の焼き方、フレンチトーストやパンケーキなどを日替わりにして変化を持たせている。
ある日、パンケーキにベーコンをのせ、メープルシロップをかけて食べていたら「それってすごくアメリカっぽい食べ方よね」「なんだその食べ方は。気持ち悪い」とオーストラリア人に言われてしまった。
自分たちだってトーストにベジマイトなんぞ塗りたくり、茹で卵を乗せて食べているくせに。
お昼と夜は3コース制になっていて、まずはビュッフェテーブルでサラダをいただく。
いつまでもつか、と皆が興味津々だったレタスも保存がうまいのか、最終日まで結構まともな姿で登場。
クスクスやライス、豆サラダなどの他に前日の肉類などもうまく再利用して、バラエティー豊かだったのはよかった。
テーブルにはパンとともに大きなスープ入れが置かれていて、これは飲みたい人が自分でよそう。
こってりしたスープが多いのでパスすることが多かったが
ある日のメニューはなんと「みそスープ」。
確かにみそが入っていたけど、む~。2度目には手を付けなかった。
ついでに「日本食」はもう一度だけ
のり巻きが出た。
しかしこのご飯が固くて、それがまたガチガチに固く巻かれている。真ん中に巻かれているのは野菜で、努力はわかるがこれはさすがにいただけなかった。
ちなみに厨房のトップはアルゼンチン人、その下には3人のフィリピン人シェフとのことだったが、固いご飯はだれの責任だったのだろう。
メインは毎日、肉、魚、ヴェジタリアンの中から選択するが、ランチの場合は目先を変えて
ピザやサンドウィッチ・ビュッフェになることもある。
タコ・ランチは悪くなかったが
パスタはイタリア人が乗っていなくてよかった。
メインにヴェジタリアンのオプションがあるのはいまや常識なのだろう。
何度かは頼んでみたが、米がやっぱりまずいし
これを「豆カレー」とは絶対に認めない。
総じてスパイスの使い方がへた、というか全く効いていないのは欧米人に合わせた味付けだからなのだろうか。
この「豆腐と野菜の中華風」も不思議な料理だったが、豆腐は残念ながらこの一回しか登場しなかった。
ではお肉を選択するとどんなものが出るかと言うと
ビーフやポークなどがどーんと、さすがに気前よく出てくる。
しかし一番おいしかったのは羊で、これがメニューにある時は逃さなかった。煮込み系はあまり登場しなかったが、このアイリッシュシチューもなかなか。
とは言え運動量の少ない船内、カロリーオーバーが気になる時は魚。
こんなシーフード・シチューのこともあったが
たいていはタラのような白身にこってりしたソースがかかって出てくる。
そこで魚の時は「ソースなしで」とお願いして、持参の醤油をかけて食べていた。これが一番さっぱりとしておいしい。
そしてこの後には必ずデザートがつくのだが、これが大問題。
メインの食事がいまいちだったのに比べて、フィリピン人パティシエの作るデザートがおいしすぎるのだ。
ごくオーソドックスなチョコレートなどのスポンジケーキも甘さ控えめでおいしいし
チーズケーキやプリンのようなものもおいしい。
パウンドケーキ系は食後に重過ぎるのが難点だが
特にパイは得意と見えて盛り付けもおしゃれ。
毎日の食事の一番の楽しみはこのデザートだった。
そして旅の最終日にはロシア人船長主催の「キャプテンズ・ディナー」があった。
この船には乗客の食事を作るスタッフとは別に、ロシア人クルーのためにロシア人シェフもいるとのことだったので本格的ロシア料理が食べられるかと期待したが
ボルシチに
ラム・ロースト
デザートはロシア人バレリーナにちなむパブロワ
とメニューこそロシア風だったものの、お味はいつも通りでちょっとがっかり。
聞くところによると船の持ち場は厳格なもので、他の部署の人間は絶対に入れないらしい。
ところで船中の食事、毎回写真を撮っていたら同行者たちにえらく面白がられた。
「毎日写真を撮ってどうするの?」とさんざん言われたが、こうしてあらためて並べてみると文句を言いつつ
よく食べたわ。
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南極の小ネタがまだ少しあるのでもうしばらくのご辛抱を。
というわけで、本日は南極クルーズ中の食事のご紹介。
19日間、毎日、朝昼晩とお世話になったダイニングルーム。
元々海洋探索のための船なので飾り気もないが、100人が一度に座れる大きな部屋。
席も決まっていないので、団体ツアーで来ているイスラエル人とアメリカ人以外は適当に気の合った人の所へ行って座るが、毎日同じ席に座らないと気が済まないらしい人もいるのが面白い。
朝食はもちろんビュッフェ・スタイルでシンプルだが、卵の焼き方、フレンチトーストやパンケーキなどを日替わりにして変化を持たせている。
ある日、パンケーキにベーコンをのせ、メープルシロップをかけて食べていたら「それってすごくアメリカっぽい食べ方よね」「なんだその食べ方は。気持ち悪い」とオーストラリア人に言われてしまった。
自分たちだってトーストにベジマイトなんぞ塗りたくり、茹で卵を乗せて食べているくせに。
お昼と夜は3コース制になっていて、まずはビュッフェテーブルでサラダをいただく。
いつまでもつか、と皆が興味津々だったレタスも保存がうまいのか、最終日まで結構まともな姿で登場。
クスクスやライス、豆サラダなどの他に前日の肉類などもうまく再利用して、バラエティー豊かだったのはよかった。
テーブルにはパンとともに大きなスープ入れが置かれていて、これは飲みたい人が自分でよそう。
こってりしたスープが多いのでパスすることが多かったが
ある日のメニューはなんと「みそスープ」。
確かにみそが入っていたけど、む~。2度目には手を付けなかった。
ついでに「日本食」はもう一度だけ
のり巻きが出た。
しかしこのご飯が固くて、それがまたガチガチに固く巻かれている。真ん中に巻かれているのは野菜で、努力はわかるがこれはさすがにいただけなかった。
ちなみに厨房のトップはアルゼンチン人、その下には3人のフィリピン人シェフとのことだったが、固いご飯はだれの責任だったのだろう。
メインは毎日、肉、魚、ヴェジタリアンの中から選択するが、ランチの場合は目先を変えて
ピザやサンドウィッチ・ビュッフェになることもある。
タコ・ランチは悪くなかったが
パスタはイタリア人が乗っていなくてよかった。
メインにヴェジタリアンのオプションがあるのはいまや常識なのだろう。
何度かは頼んでみたが、米がやっぱりまずいし
これを「豆カレー」とは絶対に認めない。
総じてスパイスの使い方がへた、というか全く効いていないのは欧米人に合わせた味付けだからなのだろうか。
この「豆腐と野菜の中華風」も不思議な料理だったが、豆腐は残念ながらこの一回しか登場しなかった。
ではお肉を選択するとどんなものが出るかと言うと
ビーフやポークなどがどーんと、さすがに気前よく出てくる。
しかし一番おいしかったのは羊で、これがメニューにある時は逃さなかった。煮込み系はあまり登場しなかったが、このアイリッシュシチューもなかなか。
とは言え運動量の少ない船内、カロリーオーバーが気になる時は魚。
こんなシーフード・シチューのこともあったが
たいていはタラのような白身にこってりしたソースがかかって出てくる。
そこで魚の時は「ソースなしで」とお願いして、持参の醤油をかけて食べていた。これが一番さっぱりとしておいしい。
そしてこの後には必ずデザートがつくのだが、これが大問題。
メインの食事がいまいちだったのに比べて、フィリピン人パティシエの作るデザートがおいしすぎるのだ。
ごくオーソドックスなチョコレートなどのスポンジケーキも甘さ控えめでおいしいし
チーズケーキやプリンのようなものもおいしい。
パウンドケーキ系は食後に重過ぎるのが難点だが
特にパイは得意と見えて盛り付けもおしゃれ。
毎日の食事の一番の楽しみはこのデザートだった。
そして旅の最終日にはロシア人船長主催の「キャプテンズ・ディナー」があった。
この船には乗客の食事を作るスタッフとは別に、ロシア人クルーのためにロシア人シェフもいるとのことだったので本格的ロシア料理が食べられるかと期待したが
ボルシチに
ラム・ロースト
デザートはロシア人バレリーナにちなむパブロワ
とメニューこそロシア風だったものの、お味はいつも通りでちょっとがっかり。
聞くところによると船の持ち場は厳格なもので、他の部署の人間は絶対に入れないらしい。
ところで船中の食事、毎回写真を撮っていたら同行者たちにえらく面白がられた。
「毎日写真を撮ってどうするの?」とさんざん言われたが、こうしてあらためて並べてみると文句を言いつつ
よく食べたわ。
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