Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

インドの e-Visa

2018-07-17 11:10:11 | インド
猛暑の日本を脱出する夏休み、今年こそはインド以外の場所に行こうと思っていたのだが、またも彼の国に呼ばれてしまった。

そこで必要になるのはインド・ビザ。
昨年はインド大使館まで足を運んだが、今年はオンラインでe-visaを取ることにした。

と言うのも昨年までは確かかなりお高かったe-via、今年はUS$25+手数料に値下がりしていて、6か月間に入国は2回まで(通常ビザなら無制限)だけれどこれまでだって2回使ったことはないし、大使館まで2度足を運ぶ交通費と時間を考えればほぼトントン。

そこでインド大使館のe-visaページにアクセス、相変わらずなんでこんなことまで必要なんだというほど入力事項が多いが、これは通常のビザ申請でも同じ。
パスポートの写真ページと顔写真のデータをアップし、クレジットカードでビザ代金を支払うのはミャンマーのe-Visaと同じ。

そしてお昼ごろに申請をしたらその日の夜中にはビザが交付されて、これは便利。

某1ヶ国を除いてはビザが必要ない国が増えているし、必要でもオンライン申請が当たり前になりつつある。
通常足を運ぶことのない外国の大使館を見学するのも楽しいことは楽しいけど、やはり便利になるのはありがたい。

ということでインド、もちろん今年も涼しい方面へ行って来ます。


過去のビザ申請シリーズ:

シリア大使館
バングラデシュ大使館
インドビザ申請センター
ネパール大使館
ミャンマー大使館
ウズベキスタン大使館
新インドビザ申請センター
インド大使館
ミャンマーの e-Visa


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2018年7月の桝ざき

2018-07-15 17:36:35 | 食べ歩き
おなじみ御成門の「桝ざき」さん。
今回は珍しく真夏にお邪魔。
いつもの女子会だけれど本日はちょっとしたお祝いごとということで、いつもよりは少し贅沢なメニューにしていただいた。

始まりは一口サイズの手まり寿司で
 
続くきれいな緑の器の茶碗蒸しは早くも松茸入り。

 八寸は以前ほどの品数ではなくなったが、かわいらしい豆皿に乗った一つ一つの味が濃厚。
 お吸い物は見たこともないほど立派なはまぐり入り。

 お造りでは金の器が透けて最初は見えなかったイシガレイの薄造りをあっさりとポン酢で。最初の手まり寿司も片方はこの魚だったけれど、上品な味でおいしい!
 
 器もめでたい焼き物は鮎が夏らしく、左の鴨の下の大根うまし。
 身欠きにしんとふっくらと炊かれた茄子も夏らしい。

お楽しみの土鍋ごはんは
 
贅沢にもからすみとイクラを従えた鯛飯。
 鯛はうまみの良く出る鯛飯が一番好きだ。

もうすごくお腹が苦しいけれどデザートは食べねば。
 スイカシャーベットは友人の甘夏シャーベットと無事バーターしてもらって、ふわふわの白玉団子まで完食してしまったら動けないほど満腹になった。

こんなにきちんとした和食はとても久しぶり。
友人たちと楽しく食事できる幸せをかみしめた。


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シンガポールの休日 3 Old Airport Road

2018-07-13 17:43:50 | 東南アジア
シンガポールで一日遊んだ夕方、帰国の飛行機は日付が変わってからなので一度ホテルに戻る。

コンラッドではチェックアウトした後にも使えるラウンジがある(結局使わなかった)し、ジムのシャワー室も使わせてもらえるので、汗を流して着替えができた。ありがたい。

夕食はシンガポール人の友人と約束していたのでオーチャードへ。
当初はプラナカン・レストランの予定だったが、「ホーカーの方が楽しいでしょ」とこちらのことをよくわかっているのでバスで移動。

やってきたのは古い空港があったというOld Airport Road。

バスを降りると公団住宅が並んでいるが、ここは老朽化が進んで取り壊しが決定され、住民はすべて退去させられたとのこと。
 
しかし1960年代ごろの建築だろうか、建物の再評価から取り壊し反対運動が起こり、最近保存が決まったのだとか。
  
確かに窓や扉、公園の遊具もレトロモダンで素敵。リノベーションをすれば人気が出そうだけれど、そうなると追い出された住人はどうなる、ということでことは簡単ではないらしい。

道路を挟んだ反対側には今時の高層マンションが立ち並んでいるが
 
我々の目的はその下にあるフードコート。

中に入ると2本の通路の両側にさまざまなホーカーがずらり。
 
お客さんはほとんど地元の人たちらしく、テーブルはほぼ埋まっている。

お店を一通見学した後、空いたテーブルをなんとか確保して、席取りをしている間にメニューの選択と注文はジモティーの友人に任せた。

しかし待っている間にまわりを見まわすと、
 
隣のテーブルではおばさんが何かの野菜を丁寧に下処理しているし、サトウキビジュース屋のおじさんも渋い。

 そこで一皿お願いしたのはサツマイモの茎炒めS$8に、ジュースは1杯S$1.5だったかな。
サツマイモの茎がある屋台は珍しいらしい。

やがて友人が運んできたのは
  
シーフード・スープに、これもエビ出汁、太い小麦麺と細いビーフンが混ざったホッケンミー。
 そして甘辛味の鶏手羽。
特にシーフード・スープはすごくおいしかったが、どの店でいくらしたのかは不明。

そして最後の締めはニョニャ・チェンドール。
 
ココナッツミルク、黒糖シロップに小豆の組み合わせは鉄板。

おしゃべりしながら長居をするうち、10時近くなると屋台の多くは店じまいを始めた。
そこで友人と別れてホテルで荷物をピックアップ。

増えた荷物は相変わらず食べ物ばかり。
 大量の小袋は友人がお土産にくれたコピティアム・コーヒー。
コーヒー粉がフィルターバッグに入っているのだが、お湯を入れた途端に真っ黒に出る。
これにコンデンスミルクを入れればマレーシア式のコーヒーが飲める。

 ニョニャ菓子の老舗、ブンガワンソロで買ったのはパイナップル・タルト。
台湾のパイナップルケーキよりタルトがしっとりして、これはこれで好き。

そしてもう一つ、ニョニャスタイルの粽というのを買って日本で開けてみたら
 
頭が真っ青に染まっていて一瞬ぎょっとした。しかし中に入った甘辛いお肉がおいしくて、これはまた食べたい。

ホーカーを案内してくれて、お土産までくれたM君に感謝。


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シンガポールの休日 2 アジア文明博物館

2018-07-12 16:43:06 | 東南アジア
Gardens by the Bayを出て、地下鉄でラッフルズ・プレイスへ。

 シンガポールの切符はこのカードに毎回運賃をチャージしながら6回使いまわす方式。
スイカのようなチャージ式カードもあるがデポジットが高くて戻ってこないし、回数券や一日券もなくて意外に観光客に不親切。


地下鉄駅を出てちょっと行くとボート・キー。
 対岸にあるのが目指す建物なので
 
一度は泊まってみたいフラトン・ホテルを横目に見ながらカベナ橋を渡る。

 やって来たのはアジア文明博物館。
19世紀に建てられた植民地政府だった建物だが、博物館がここに移転したばかりの2003年ごろに一度来たことがある。
入場料は現地在住なら特別展を除いて無料らしいが、観光客は一律S$20(約1600円)とやはりお高い。

展示を見る前に休憩がてらお昼を食べようとカフェへ。
 
静かに食べられるかと思ったらまわりは子供連れの欧米人ばかり。特にどういう関係なのか、6人もの子連れグループが隣に来てしまって大騒ぎ。思いのほかスパイシーなラクサを大急ぎで片づけた。

さてこの博物館、最近リニューアルをしたとのことなのでまた来てみたのだが、正面から入ると記憶にある博物館とずいぶん印象が違う。
以前は明るくて大きな中央ホールのまわりに小部屋があると記憶していたのだが、全体に暗い感じなのはどうしたことか。自分の記憶もあてにはできないけれど。

ただし最初に入った部屋は明らかに新しく作られた部屋。
 
1998年、スマトラ島沖で発見された唐代の貿易船から引き揚げられた交易品が展示されていて
 
しっかり梱包されていたので破損していなかったと言うたくさんの皿が、量産品ではあろうがのびやかな絵付けで魅力的。
 明らかに西洋人向けの金製品なども積んでいたらしい。

1階にはこのほかにも海洋貿易に関する展示があって、これらはいかにもシンガポールらしいところ。
  
 豚は中華系にとっては繁栄のシンボルだと思うが、こういうのは西洋でも受けたのだろうか。

2階のテーマは信仰で、まずはイスラム関連の展示があって素敵な陶器などもあるが、大きな部屋をいささかもてあましている感じ。
  
 これはどこのものだったか、あまりイスラムらしくないのはアジアならではか。

この先にはいろいろな国から仏教系のものが集められているが、こちらはさすがに充実。
  
  
 
特にこのガンダーラの彫刻がすばらしく 
   
ライティングも工夫されている。

 
彫刻以外のこんなのも個人的にツボ。

 3階に上がると陶器を中心とした中国の部屋があるが、一通りはあるもののあまり統一性やテーマを感じなかったのは寄贈品が中心のコレクションなのだろうか。
 
こんなおもしろいものもあるけれど。

意外だったのはマレーシアやインドネシアの展示物がほとんどなかったことで、以前は確か刀剣やイカットなどの布地の展示があったはず、と思ったら服飾関連の部門は2019年にオープン予定だとか。

ところでここを訪れたとき、2階では大きなスペースを割いて「アンコール展」を開催中で、これがなんとパリのギメからの出張展。
ギメのクメール部門がスカスカだったのはここに来ていたからなのだ。
 
面白かったのは入ってすぐにあるアンコールの風景画で、これらは発見当時、フランスにこの遺跡を紹介してブームになったというもの。
ただし画家たちはジャングルの木に覆われた遺跡を「想像しながら」描いたので正確ではないらしい。

その後に続くのは確かに以前ギメで見たクメール彫刻の数々。
  
  
さすがにこれらの逸品は記憶も鮮明。
パリの仇をシンガポールで取った、というところ。

アジア文明博物館のリニューアルは以前より良くなったのかどうか微妙だけれど、ミュージアムショップも改装中だったし、服飾部門ができたらまた行ってしまいそう。


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シンガポールの休日 1 Gardens by the Bay

2018-07-10 18:51:20 | 東南アジア
パリに続いてはシンガポールでフリーの一日。
どこに行ってもタダでは帰ってこない。

朝から強い雨が降っていたのでどうしようかと思ったが、小ぶりになったところでホテルの傘を借りて外へ。
昨晩行ったGardens by the Bayのガラスドームに行くことにした。

マリーナ・スクエアなどの中を通って水辺へ。
 もうすっかり見慣れたベイ・サンズの手前にある花のような建物は科学博物館。

その博物館側から対岸を見ると
 マーライオンの周りは相変わらずの大にぎわい。

ホテルの中を突っ切って行くと右手には港のキリンさんがたくさん見え
 
左手の恐竜の背中のように見えるのが目指す温室。

 昨晩上ったスーパーツリーも見えてくるが、これは夜見た方がきれい。

まわりには広大な公園が広がっていて、こちらは入場料もいらないのだが
   
  
 
日本ならそれこそ温室の中で見るような花が外に咲いているのが当然のことながら面白い。

 やがてたどり着くガラスドームは2つの屋根が触れ合っていて、両方に入るチケットはS$28(約2300円)とちょっとお高い。

 まずは左手のフラワードームに入ると

美しいカーブの屋根の下に地域ごとに花が集められている。

オーストラリア・エリアではハチミツでおなじみのマヌカの花を初めて見たり
  
 
開き切ったカンガルーポーも初めて見たかもしれない。

  
   
南アフリカ・エリアは行ったことがないので珍しい花が多いが、ヨーロッパ・エリアでは見慣れた花が「温室」で咲いている。

こちらはこの時期に開催されていたベゴニアのコレクション。

ベゴニアとはこんなに種類があるのかと驚くほど色も形もさまざまだが
 
なぜテーマが海なのか、理解に苦しむディスプレーのセンス。

花の香りもいいフラワードームを出ると、
 すぐ目の前に次のクラウド・フォーレストの入口。

こちらは入ると目の前に滝の落ちる高さ35mの「山」がそびえていて
 
山肌には植物がびっしり。気温は20℃ちょっとに調整されているので、外から入ると肌寒いほど。

  
蘭などの熱帯高山植物を見ながら順路を歩いて行くとエレベーターがあって、山の頂上に出られる。

  
ここでも珍しい花が見られて
 
特に食虫植物に興味があるのだが
 へんな模型を配したこのセンスはやっぱりいただけない。

 
山の上からは時々霧が出て、張り出した歩道からの眺めも幻想的。
 ガラス屋根の向こうにはあのホテルも見える。

下に降りるとこんな不思議なものがあるが
 
これはゴマ粒のように小さな蘭の花を見るためのもの。

山の中には環境保護に関する展示スペースがあってビデオの上映などもしているが
 我が同僚の言う通り、この冷房効きまくった「温室」こそアンチ・エコなんじゃないか。

と言う屁理屈はともかく、暑いシンガポールでこの涼しい「温室」はやっぱりありがたい。
前回来た時にはまだ建設中だったこの植物園、外の庭も含めて植物好きなら行く価値はあり。


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パリの休日 2 ギメ東洋美術館

2018-07-09 17:42:10 | ヨーロッパ
バスティーユのマルシェでお昼を食べてから、移動した先は地下鉄イエナ駅の目の前にあるギメ東洋美術館。
 
ここに来るのは3回目だけれど、最後に来たのは2001年らしいので17年ぶり。
前回以来拡張したとのことなので、どこが変わったのか確かめに来た。

入って目の前はこの館自慢のクメール美術だけれど、すぐに階段を上がって2階へ。

古代中国の副葬品などが多く展示されているエリア。
 
はじめて来た時は展示方法のおしゃれさに感動したものだが、ここいらへんは以前とまったく変わっておらず、さすがに17年経つといささか古めかしくも見える。
 
鎖でできた屍衣は以前はなかったと思うが、手袋まであって見事。

一番再会したかったシルクロードの出土品の展示も以前と変わらず
  
  
アフガニスタンからの塑像やガラスも記憶の通り。

その脇にあった部屋は拡張された部分だろうか
 この菩薩さま方には初めてお目にかかる。

チベット仏教系のコレクションも以前より充実しているようで
 
  
経典の絵がカシミール様式!あるいは以前はまだそれほど知識もなかったので気が付かなかったか。
これを発見しただけでもこの美術館を再訪した価値があった。

 開館時の面影を残す図書室をのぞき
 
素敵な中央アジアの民族衣装を鑑賞したら3階へ。

ここでまず日本の展示室を覗いてみると、埴輪の展示の前に小学生たちが座り込んでお勉強中。
 講師のフランス語はまったくわからないけれど、聞いていると何と「イザナギ、イザナミ」なんて言っている。フランスの子供たちが日本の国造り神話を教わるとは、フランスおそるべし。

  
 
ここに集められた陶器が渋くて素敵で、しかし熱心に見ていたフランス人のおばさま方が「これが好きなの」という皿はやっぱりちょっと趣味が違った。

最後に1階に降りると
 
クメールの部屋はかなりの展示品が出張中でスカスカ。
 東南アジアの仏像を集めた部屋では今度はシニアの皆さんの写生クラス開催中。ヨーロッパの美術館は本当に良く活用されているのがうらやましい。

濃密な美術館を2つもはしごして疲れてしまったので、地下のカフェでお茶をして
 
ミュージアム・ショップではつい余計なものを買ってしまったが、この後はセーヌ河を渡ってお買いもの。

 
と言っても「ボン・マルシェ」のおっしゃれーな食品売り場でチーズやバター、ジャムを買い、
 
その近くの「ポワラーヌ」でパンを買って、とまるで朝食の買い出し。

荷物が重くなったけれど、最後にもうひと踏ん張りと
 
ノートルダム寺院の前を素通りして橋を渡り、サン・ルイ島へ。

お目当てはもちろん超有名アイスクリーム屋の「ベルティヨン」。
 
店頭の行列に加わり、パイナップルのシャーベットとプラリネを選んだが、どちらもさすがのおいしさ。
わざわざここまで来た甲斐があったというもの。

ところでこのベルティヨン、テイクアウトの店の隣に座れるサロンがあるのは以前の通り。
 ところが道を挟んだお向かいにも「ベルティヨン」があり、ちょっとバーカウンターっぽくなっていて気になる。もしや同じ店では、と思うが誰も並んでいないし、そちらを見るとカウンターの向こうのお姉さんと目が合うがこちらに来いと合図もしない。
もし違ったらいやだし、とそのまま並んでいたら、列が長くなったのを見た本店のマダムが出てきて「お向かいもうちの店です。行列が長くなるので拡張しました。あちらへもどうぞ」と英語で案内する。
でもそれならそうとどこかに一言書いておけばいいし、暇にしている2号店の店員がちょっと案内すればいいのに。
これがおフランス式?

アイスも食べたし、もうホテルに戻ろうと地下鉄駅に向かうと、途中で気になる店を発見。
 
アフリカ色でいっぱいのカラフルな店内、ルイボスティーの専門店だとこちらのお兄さんは英語で丁寧に製品を紹介してくれる。
これもフランス。

 お昼のファラフェルサンドとアイスクリームでお腹いっぱいになってしまったので、今夜はボン・マルシェのサラダとルイボスティーで十分。

パリの一日、すごくよく歩いた。


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パリの休日 1 ルーブル美術館

2018-07-07 00:31:41 | ヨーロッパ
先日のパリ出張、せっかくなので1日はフリーで久しぶりに街歩きをさせていただいた。

ホテルから歩いてすぐにシャンゼリゼ通り。
 
凱旋門の前では世界中からの人々がセルフィーにいそしみ、ヴィトン本店前にはほぼ中国系とおぼしき行列ができている。

ここからは地下鉄。
 一日乗車券は12ユーロで、市中心部は1乗車1.9ユーロなので元を取るのは大変なのだが、いちいち切符を買うのが面倒なので買ってしまった。

 
ルーブル美術館駅を出ると目の前にリシュリュー口。
 開館時間の9時入場のオンライン・チケットを買っていたのでここの入場口に並んだが、朝一番から団体客などでこの混雑。
しかし入場が始まると荷物検査があるだけで、ここではチケットを見ることもない。本来はチケットを持っていないとここから入れないはずだが、これなら誰でも入れちゃうんじゃないの?

 
ガラスピラミッドの下に出たらとりあえず「ポール」でパンとコーヒーを買って朝ご飯。

腹ごしらえができたところでいざ出陣。
今回のテーマはルーブルの中でも人の少ない所を見ること、なので特に見たかったところへまずは直行。

2012年にできたイスラム美術展示室。
 
以前は中庭だった所に増築された展示室は大きな半透明の天井で覆われて明るい。
思ったよりも小さな展示スペースだが、各地からの陶器やら木工、金属加工品などがゆったり配置され、
 
ラクダの陶器や動物型香炉がかわいい。

 実はこの下にももう1フロア展示室があって、上からモザイクフロアだけが覗けるのだが、おそらく絨毯などが展示されていると思われている部分はこの日はクローズ。
広いルーブルは曜日によって部分的にクローズされてしまうところがあるので、一日しか来られない観光客は運が悪いと見たいものが見られないことになる

ここから移動した先はまたマイナーな中世ヨーロッパ彫刻の部屋。
 
むき出しの石の天井が展示物の雰囲気にピッタリで
  
北方の教会彫刻の多いここはいい!

 
ここから広い館内を移動して行くと
 
ニケやビーナスのまわりは黒山の人だかり。

フランスやイタリア絵画部門には近寄りもしないで古代オリエント部門に入ると
 
おお、シリアのダマスカス国立博物館で見たのと同じ、パルミラのお墓の彫像類がこんな所にも。

その先がこれも見たかった、イランはスーサのダレイオス1世宮殿の煉瓦装飾。
  
 
ベルリンのペルガモン博物館にも同じものが展示されていてどちらも見事だが、その分イランの遺跡は裸にされてしまったと言うことだろう。

 
さらに古いメソポタミア文明の展示品の中にはかわいいおもちゃなどもあって、ここいらへんも細かいものまで面白い。

もうだいぶへばって来たので、これでおしまいにしようと最上階にある北ヨーロッパ絵画の部屋へ。
  
  
ファン・アイクやらファン・デル・ワイデンやら、おなじみの画家の傑作ばかり。
しかしここも人は少なくて、ゆっくり見られるのがなんとも贅沢。

フェルメールを収蔵している部屋がまたもクローズで無念だったが、半日でもう気力が尽きた。
 
ルーブルは巨大なだけでなく、移動に階段を上がったり下りたりが多くて、ここは足腰が弱ったらもう来られないと実感。
また見たいものはたくさんあるが、次はいつ来られることか。

ルーブルを出たらまた地下鉄に乗って、今度はバスティーユで下車。
 ロータリーの向こうに見えるのは新しいオペラ座だけれど
 
こちら側の緑道沿いにはマルシェが立っている。

 
八百屋さんやチーズ屋さん、肉やら魚やら衣類や雑貨までいろいろあって
 お惣菜などを売る店もいくつか。

そこで本日のお昼はイケメンのおにいさんがおやじさんとやっているアラブ屋台で
 
ファラフェル・サンド。これ一つでおなかいっぱい。

この市場でチーズを買おうと思っていたのだが、お昼を食べているうちに1時を回ってしまい、屋台は次々に店じまいをしてしまって買いそびれた。残念。


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野毛山でフレンチ@「メゾン・ド・ハラ」

2018-07-04 18:20:04 | 食べ歩き
知人たちとの平日ランチ、自分の普段の行動範囲からは出て野毛山へ。

京急の日ノ出町駅から歩いて5分ほど。野毛山公園へ上がる坂の途中に表にはウッドデッキのテラスがあるものの、あまり主張の強くないカフェレストランがある。

 「メゾン・ド・ハラ」
店頭の看板はフランス国旗だし、店名もフレンチだが、窓辺にはなぜかかき氷の旗。

入ってみるとなにやら雑然としていて、しかしそれがカジュアルないい雰囲気の店内。
 テーブルの上には野菜やらクッキーやらが積まれておいしそうだが、どれが売り物でどれが料理用やら。テーブル2つはつぶれている感じ(笑)。

迎えてくれたのは店のマダムだが、知人たちがこの店の常連なので一層カジュアル。
厨房では山と積まれた棚の向こうでシェフが一人ですべての料理を作っているさまがちらちらと見える。

ランチは前菜、メイン、デザートを一つづつ選ぶプリフィックススタイルで基本1800円。
ただしたくさんの品数の中には追加料金の掛かる物もあって、+2000円なんてメニューも。

悩みつつ、まずは暑かったので夏野菜の冷製。
 一つ一つ丁寧に調理された夏野菜の数々は期待通り冷やされていて、特にしんなりとした浅漬けのようなきゅうりと大きな茄子がおいしい!

しかしこれ以上に同行者たちの頼んだサラダがすごくて、一体何種類の野菜を使っているのだろうと思うカラフルサラダが大きなお皿にいっぱい。
写真を撮らせてもらえばよかったと後悔したが、次にここに来たら絶対にあれが食べたい!

メインはなぜか全員一致で丸ズッキーニの肉詰め。
 ズッキーニは皮も種も柔らかくて、切るとお汁があふれるのだが、これも残さずおいしくいただけるようちゃんとスプーンが添えられる。ズッキーニのお尻に敷かれた白いんげんもおいしい。

デザートには「今年高いかき氷機を買っちゃったんです」というし、窓辺には旗もあったのでそのかき氷を。
 上にかかっているのはマンゴーとココナッツのピューレ。
一見少なそうだけれど、これが濃厚で最後までしっかりマンゴー。

こちらのお店ではパンも自家製だそうで、これがまたおいしいのだが、気が向くとあんぱんなど作る時もあるとか。

何でも作れるシェフはしかし孤軍奮闘なので料理の提供には時間がかかる。
おしゃべりがしたくて集まった我々にはこれがちょうど良いのだが、ゆっくりと食事を終えて時計を見るとなんと3時間経っていた。

それでもせかされることもなく、居心地のいいお店。
近所だったら頻繁に通いそうだ。
ごちそうさま。


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シンガポール 出張飯

2018-07-02 15:17:33 | 東南アジア
シンガポール到着初日、一人でお気楽な夕食に向かったのはホテルの向かいに立つサンテックモール内のフードコート。
 ここに擂茶(れいちゃ)の店があるとの情報を得たので来てみたのだ。

擂茶とは元々客家のもので、台湾だと穀類をすり鉢で良く擂ってお湯を注いで飲むもの。
ところがシンガポールでは独自の進化を遂げて、野菜類の乗ったご飯に緑色のスープをかけて食べるものになっている。
以前マックスウェル・フード・センターで食べてとても気に入ったので、またぜひ別の店の物も食べてみたいと思っていた。

 今回の店はThunder Tea Riceなる英語の名前。
 
S$5.8(約470円)とちょっとお高いのは場所柄か、シンガポールの物価が上がっているのか。
ここの具はカリカリに揚げられたジャコとピーナッツの歯触りがよく、野菜類とご飯をよく混ぜるとやっぱりおいし~。
緑のスープはバジルのような癖があってこれだけ飲むとあまりおいしいものではないのだが、ご飯に少しかけるとさっぱりスルスル入る。
機会があったらシンガポールの擂茶食べ比べをしてみたい。

仕事中は今回もまた会議室に缶詰だったのだが、
 お昼はオフィス内の食事スペースに揚げ物や炒め物が温められて並べられるビュッフェ・スタイル。さすが冷えたものは食べない中華系、とまたもお国柄の違いに感心する。

夜は会食があって、指定されたのは観光客のド定番、エスプラネードの「No Signboard Seafood」
 テラス席で円卓を囲み、コース料理を注文すると
 
練り物中心の前菜に続いて、こちらは本物のホタテ炒め。
 
大きなエビに、蒸した魚はさっぱりとおいしい。
 
スープには贅沢にもアワビとフカヒレが入っているのだが、サメのヒレと聞いた途端にドイツ人は「自分はWWFのサポーターだから」と食べるのを拒否。シーフードレストランなのに鶏の唐揚げと揚げパンばかり食べていてもったいなーい。
 
この店自慢はペッパークラブとチリクラブだけれど、これは食べにくくてめんどくさい。
殻は思ったほど堅くはなく、チリクラブは結構辛い。
 
締めの海鮮炒飯と楊枝甘露が一番おいしかったかも。

ただしこのレストランも一番の価値はロケーションで

マリーナ・ベイ・サンズもマーライオンもばっちり目の前。
ただしベイ・サンズの「スペクトラ」なるショーはこの位置からだとあまり迫力がない。

多国籍軍との会食の後、もうちょっとゆっくりしようと今度は日本人だけでガーデンズ・バイ・ザ・ベイを目指す。
 テクテクと歩道橋を渡り
 
ベイ・サンズのショッピングモールに入ると、最近人気のチームラボっぽいプロジェクションがきれい。
 北朝鮮のボンも眺めたホテルの下をくぐり
  
ライトアップされたスーパーツリーの一番大きなものの上に上がると、屋上がバーになっている。
ワンドリンク込み入場料はS$20だけれど

この景色を眺められるのだから結構お得。
ベイ・サンズやスーパーツリーはぶっとんだデザインだけれど、どうせならこれぐらいのインパクトがあった方がいい、とシンガポールに来ると思う。

2日間の会議終了後は同僚とお気に入りのバクテー屋へ。
 6時ごろに入った時にはなんとか待たずにテーブルに付けたが、帰る頃にはこの行列。以前から人気の店だけれど、こんなに混んでいただろうか。
 
しかしここのスペアリブは相変わらず柔らかくてうまい!
普通のスペアリブと特級ロースカルビなるものを頼んでみたが、お安い普通のスペアリブの方がおいしいのも素敵。
鉄観音茶もちょっと驚くおいしさで、初めてこの店に来た同僚にもご満足いただけた様子。

ヨーロッパもいいけど、食はやっぱりアジアかな。


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シンガポール行きJL、ビジネスクラス

2018-07-01 19:05:48 | 機内食・映画・美術展
シンガポール出張、今回は久しぶりにJALのビジネスクラス。
先月から続けざまにいろいろ乗らせてもらっているが、アライアンスがバラバラなのでマイル集めの効率は悪い。

今回は羽田からの出発だったのでお気に入りのサクララウンジスカイビューでまずは朝ご飯。

 たいしたものがあるわけではないが、ラップサンドは気が利いているし、冷たいスープもこの時期うれしい。

まだ時間があるので、受付で案内のチラシをもらっていた「スマートグラス」なるものを借りてみることにした。
そこでまた受付に戻って申し出ると、主任らしき女性が「本当ですか!うれしい!!」とこちらがびっくりするほどの喜びよう。
「そんなに借りる人がいないんですか」と言うと、「そうなんです~」と正直だ(笑)。

 渡されたのはこんなごついゴーグル。メガネの上からでも掛けられるが、KDDIの人が中にはめる矯正用レンズを持って来てくれた。

仕組みはこれを掛けて渡されたリーフレットの中の見たい番組の写真に視線を合わせると3Dのプログラムが始まる。
スクリーンが目の前に現れるが、周りの景色も透けて見え、音はゴーグルのツルから聞こえてくる。

各3分のプログラムを4つ見てみたが、正直期待したほど立体的には見えず、特に山の風景など遠景が難しいみたい。
ゴーグルも重くて、手で支えていないとずれてしまってうまく見えない。
と「まだまだ改善の余地あり」と返す時に言うと、「そういうご意見が貴重なんです~」と主任さんにドアの外で最敬礼されてしまった。
これ、将来的にラウンジや機内のサービスに登場しそうだ(トライアルサービスは先月末で終了)。

 時間になって乗り込んだシンガポール行きはB777-200。

ビジネスクラスは最新のsky suite IIIで1-2-1の座席配列。
  
窓際の個室っぽい席がうらやましいが自分は中央の2列席。それでも隣とはしっかり間仕切りされているし、足元のオットマンにアップライトポジションでも自分の短い脚が届くのは日本人仕様?
当然フルフラットになるが、座っている時にすねを支える部分がないのがちょっと残念。

中距離だからかウェルカムドリンクがないのも減点ポイント。
空港の中の移動はのどが渇くのでここは水一杯でも出してほしい所。

飛び立つとあられ一袋と飲み物サービスがやっとあり、食事は和食を所望。
 まずは前菜っぽくこんなものが運ばれてきたが、このスタイルはお酒を飲む人にはつまみにいいだろう。
大トロのお刺身がおいしくて、機内食もここまで来たか、とちょっと感動。
 メインは卵とじのカツと焼き魚というちょっと不思議な組み合わせでカツはかなり残念だったが、ご飯とみそ汁はちゃんとしていて、なにより大根の漬物、昆布の佃煮、梅干しがいい。これぞ日本人による日本人のための和食、日系はこうじゃなきゃ。
 抹茶ロールケーキも地味においしい。

さて昼行便なのでまた映画を見るが、他の航空会社に比べると選択肢が少なく、ここのところ機内で見まくっているのでなおさらもう見たいものがあまりない。

そんなわけで今回はまずインド映画。
 Newton
ニュートンとは主人公の名前だが、マオイストがゲリラ戦を繰り広げているようなインドの田舎州に住みながらインテリで不正は一切しない堅物の小役人。本名をからかわれるので自分でニュートンと改名した、と言うあたりにこの男のおかしな変人ぶりが出ていてうまい。

この小役人がジャングルの奥の村での選挙投票を担当することになり、いつゲリラに襲撃されるかわからないような所なので護衛の兵士たちと出かけて行く。
軍の隊長は実戦経験豊富な世慣れた男で、くそまじめなニュートンとは考え方が180度違うが、決して悪人ではないところもいい。
苦労してジャングルの奥に到着するが、村人たちは投票の仕方はおろか選挙のなんたるかも知らないと言うあたりがこの映画のメッセージ。

IT産業が発達して超大金持ちがいるのもインドなら、こんな村がたくさんあるのもインド。
コメディーにしてはメッセージ性が強いし、主人公の堅物ぶりにはあまり共感を覚えないが、不正のはびこるインドではこんな役人が理想なんだろうか。

続いて2本目は今度は韓国映画。
 天命の城
1636年、清に攻められた朝鮮が追い詰められて南漢山城に籠城するが、明との従来の主従関係をあくまで守るべきか、一般民衆にこれ以上の犠牲が出ないように新興の清に頭を下げるべきかで国王の仁祖が悩む。

大義名分と面子を守ることを最優先する両班たちばかりの中、唯一民衆のためにと頭を下げることを主張するのがイ・ビョンホン演じる吏曹判書。今回はアクションもなく、孤立無援の中、自分の信ずるところを進言する地味な役だが、この人の演技の幅の広さにはいつものことながら感心する。

いずれにせよ態度を決められなくて40日以上も籠城したあげくに清に土下座をすることになる仁祖はボンクラな国王だったのだろうが、そのために一般民衆は馬の餌のためにと屋根からむしろまで取り上げられ、はては50万人が奴隷として清に連れ去られたと言うのだからたまったものじゃない。

そんな朝鮮王朝が500年も続いたと言うのが不思議なのだが、これって現代でも北朝鮮王朝があんな状態でも続いているのとどこかでつながっているような気がする。

 この後はアイスクリームをいただいたらシンガポールに到着。
ヨーロッパに比べると6時間は早い。


帰路は同じJLながら羽田行きの夜行便はなんと午前1時50分発。
幸いにしてアーリーチェックインが可能なので、3時間半前にラウンジへ。

 シンガポールでの指定ラウンジは免税店街の2階にあるdnata。
 
それほど広くもなく、用意された食事にも心惹かれないが、食事は終えて来たし
 薄暗くて落ち着ける一角を見つけたのでここでまったり。
いびきをかいて寝ているおやじもいたが、呼び出しはないラウンジなので乗り遅れることのないよう、起きているのに苦労した。

やがてゲートオープンの表示が出たのでラウンジを出たが、チャンギ空港も午前1時過ぎにはさすがに閑散。
 
搭乗機は到着が遅れて出発も20分遅れ。さすがにねむい~。

というわけで往路と同じ席に着いたら速攻でおやすみなさい。

 到着1時間前に目を覚まして洋食の朝ご飯。
朝には十分な内容だけれど、クロワッサンを温めてほしかった。

羽田空港には10分遅れの到着で、機長から謝罪の言葉あり。
降り立った東京はシンガポールより暑かった。


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コメント (3)
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