Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

シークのターバン

2016-08-31 18:46:46 | インド
インド人と言えばターバン、と言うイメージが実はインドの人口の2%にすぎないシーク教徒が積極的に海外移住するためであることはもうかなりよく知られてきたのではないかと思う。

インドを旅するとたとえばラジャスターンとか南の方とか、シーク教徒でなくともターバンを巻いている人は結構見かけるのだが、彼らのターバンはあくまで砂や暑さ除けの実用品。
きっちりと美しいターバンはやはりシーク教徒のもので、アムリトサルのあるパンジャブ州ではさすがにターバン率が高い。

もっとも正統なシーク男性は黄金寺院で見かけたこの姿だろう。
 
真っ白い上下に美しく巻いたターバン、立派なひげをたくわえ、腰には短剣。腕には鉄のブレスレットを付け、櫛を必ず持ち歩いているのだそうだ。

寺院内はもちろんターバンだらけで
 
色に決まりはないそうなので実にカラフル。服とカラーコーディネートしている人たちもいるし
  
見慣れてくると巻き方の上手下手も見えてくる。必ず耳は隠し、美しくひだをとって形よく巻かれたターバンのかっこいいこと。

このひだを取ったターバンはひげも生えそろった大人のためのもので
  
一番小さい子は頭のてっぺんのお団子だけ布にくるみ、もう少し大きくなると頭全体を覆った上にお団子が乗る。
シーク教徒は一生髪に刃物を当てないので子供の頃からこういう姿になるわけだ。
 こちらはもう子供ではないけれど、まだひげがないからこの恰好なのだろうか。

がたいのいいシークはお巡りさんも多くて
 
制服の頭もターバン。

で、これを巻いているとヘルメットはかぶれないので着用義務はないらしいのだが
 
これはひげを守るためだろうか、白い布でマスクをして、その布の端をターバンにたくしこんでいるライダーがいっぱい。
ついでにパンジャブ州内ではターバン姿のシーク教徒以外も、バイカーはほとんど誰もヘルメットをかぶっていなかった。

 チャンディガールからデリーまで大型バスを運転してくれたドライバーさんもパープルのターバンがおしゃれなシーク教徒。

 さらにエア・インディアのマスコットもターバン姿だけれど、しかし彼は「マハラジャ君」だからシーク教徒ではない。


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西部ヒマーチャルの旅 2 黄金寺院

2016-08-28 20:10:22 | インド
7月24日 続き

アムリトサルで行くところと言えば一つしかない。

シーク教の総本山、ハリ・マンディル、通称「黄金寺院」。

歩行者天国になっている参道を歩いて行くと、やがて前方に大きな真っ白い建物が見えてくる。
 
これが黄金寺院を四角く取り囲み、中には事務室や無料宿泊所もあるらしい。正面には大きな広場があるが、大理石の床にはゴロゴロ寝ている人たちがいっぱい。
ここでガイド氏の説明を聞いているとすぐに物見高い野次馬に取り囲まれるところがいかにもインドらしい。

黄金寺院には信者でなくとも誰でも入ることができる。ただし男女とも髪を覆わなければならず、スカーフやターバンがなければすぐに近づいてくる売り子からオレンジ色の三角巾を買う。
 
さらに裸足にならなければならないので靴を預けるが、ここは無料。
時計台のある正面ゲートから中に入ろうとすると階段の前には水が張られていて、ここで足を洗って中に入ることになる。

ゲートを抜けて白い建物から中に入ると

水の真ん中に、おお、まさしく黄金寺院。
境内に入ると階段の上からまっさきにこの全景が見え、場内には聖歌が流れているので、シーク教徒ならずともなにやら敬虔な気持ちになる。

ここがシーク教の聖地になったのは16世紀後半。寺院が建てられたのは1589年だが現在の建物は1764年に建てられたもの。金箔で覆われたのは1802年以降のことだとか。

 
池の周りでは熱心に祈る人あり、写真を撮る人ありでみんなうれしそう。

 
甘露の池(アムリタ・ソロヴァル)では子供もお掃除を手伝っているが、それはここで沐浴をする人たちのため。
 
子供を抱いて入っている人もいるし、女性用の沐浴場もちゃんとある。

この池の周りを大勢の人たちと共に時計回りに回り、やってきたのはランガルという食堂。
 
こここそヒンドゥーのカーストを否定するシーク教のシンボルとも言うべきところで、「聖者たちの食卓」という映画を見て以来、ぜひとも来たかったところ。
「食べたい人は食事をもらってください」とガイドが言うので
 もちろんお皿とボール、スプーンをもらう。
 
これを持って他の人たちについて2階に上がり
  この大きな部屋の敷物の上に座る。すると
  
バケツに入ったご飯やおかず、チャパティが配られ、台車で水もやってくるのですべてもらうと
 野菜カレーにダル、ライスプディングに黄色い甘いデザートまでついた立派な食事になった。
そしていただいてみるとカレーはマイルドで食べやすく、特にダルはインドに駐在していたこともある添乗員でさえ「おいしいですね」と感心するお味。ぽろぽろのご飯も軽い塩味が付いておいしく、デザート類も決して激甘じゃない。
予想以上のお味に大満足して、でもご飯を残してしまったのはマナー違反でごめんなさい。

食べ終わったら1階に降りて食器を返し、食事を作っているところを見学させてもらう。
 
次々とチャパティーを広げて焼いたり
 
大鍋でカレーを作って配膳したり
 大量のニンニクの皮むきをしたり。
 
ガチャンガチャンとすごい音を立てているのは皿洗いの人たちで、何しろ一日10万食が供されるという大量のお皿なのでここの人数が一番多い。

すべてがまったく映画の通りで、これが全部信者たちからの寄付とボランティアでまかなわれていると言うから素晴らしい。
お手伝いは誰でもウェルカムだそうなので、ツアーでなければニンニクの皮むきぐらいしたかった。

お腹いっぱいになって池の端に戻ると、黄金の本殿に通じる橋の入口にやって来た。
 ここもまたお色直しの最中なのだが
 
日曜のためか、まだ早朝と言うのに橋の上はものすごい行列。
これでは本殿に入るのに何時間かかるかわからない、ということであえなく断念。
 
ようやく日が差して文字通り光り輝く寺院になごりおしくお別れし、入った時と同じ門から外に出たが、ヘムクンドに行って以来シーク教ファンになった自分としてはここに来られて大満足。
過去には政府軍との銃撃戦やら血なまぐさい事件も起こった場所だが、今は平和で実に穏やかな所であることを確認できたのもうれしかった。

 
見学後はシークらしいお土産屋さんの並ぶ参道を素通りして、朝食のためと大きなホテルに案内されたが、すでに機内食とランガルの食事をしているので本日3度目の朝ご飯。
 
食べられるはずもなく、マンゴーだけいただいたが、道端でもいっぱい売っていた旬のマンゴー、甘くてめちゃくちゃおいしかった。


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西部ヒマーチャルの旅 1 デリー~アムリトサル

2016-08-27 17:19:04 | インド
夏休みもS社のツアー利用でインドへ。
S社の新企画、それも一本目の

「西部ヒマーチャル冒険行」 2016年7月23日~8月1日

7月23日

朝9時に成田集合、参加者名簿をもらうと定員10名の中に知人の名前を発見。
今回は行き先が行き先だけにS社の強者リピーターばかり。
インドはやっと2回目というおじさんも「行ったことがあるのはアルナチャールだけ」って、どういうメンバーだよ。

飛行機は定刻より1時間も前にデリーに着いて、夕方にはドワルカにあるITCホテルへ。
 
廊下から吹き抜けを覗くとちょっとしたショッピングモールが入っているのが見え、
 窓からはメトロのドワルカ駅が見えるが、他には何もない。

ダイニングのビュッフェに降りてみると
 
パニプリやパプリチャートなど、屋台でおなじみのスナックがあるのが気が利いている。
揚げ物は何種類かあるが、どれもヨーグルトとミントチャツネ、タマリンドソースをかけるのは一緒。
 この後はしばらく食べられそうにないサラダをここぞとばかりに食べておく。

7月24日

今朝のモーニングコールはなんと2時15分。
それでもベッドに入れた東京組はよかったが、大阪から来た人たちは飛行機の出発から3時間も遅れてホテルに入ったのが午前1時だったとか。

エア・インディアの国内線は早朝から大行列。
 
しかしそこは団体ツアーのありがたさ、すぐに団体カウンターに案内されてチェックインも添乗員まかせ。
楽々と5時出発のアムリトサル行きに搭乗。
 
わずか1時間のフライトでも一応朝ご飯が出る。

定刻よりちょっと早く、ようやく明るくなったアムリトサル空港に到着。
 
地方空港とは言え立派な空港なのは、ここがシーク教の総本山としてイギリスや中東、中央アジアからも直行便が来る国際空港だから。

ここでこれからお世話になるインド人ガイドに迎えられ、今日からは4台の車に分乗。
 タタやマヒンドラの車なもんで、お客さんたちは出発前からぼろくそに言う。
そりゃ日本の4WDの方がありがたいが、ここはインドですから。

 空港からは40分ほどで市内へ。

アムリトサルは現在お色直しの真っ最中らしく
   
由緒ありげな建物も道路もみんな工事中。

 そんな中、朝の7時でも大変な人出のメインストリートを歩いてあのお寺に向かう。


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歯磨き粉コレクション 11

2016-08-25 17:24:36 | コレクション
この一年で溜まってしまった歯磨き粉コレクションを一挙大放出。

まずはイタリアから、パッケージがおしゃれな歯磨き粉。
 小さいサイズを買ったらまるで絵具のチューブのようなかわいらしさのこれはフィレンツェのブランド。蓋が小さくて、使い勝手よりはデザイン優先なところもイタリアらしかったりする。
 中身はすべて白いペーストだが、色の違いはフレーバーの違い。

まず緑はストロング・ミントで、確かに使い始めはミントがやや強い。
オレンジはジンジャー・ミントということで期待したが、これは生姜風味は全く感じず、わりと普通のミント味。
特筆すべきは赤のシナモン・ミントで、これはシナモンの香りがばっちり強くて、スリランカの歯磨き粉にも負けない。
そして黒はリコリス風味。しかもイタリアでは有名らしいアマレリ社とのコラボ製品とのことで、確かにリコリスの特徴的な香りがするが、とても上品でいい感じ。

他にもブルーやパープルもあって全種類試してみたかったが、25mlで1.8ユーロもする高級歯磨き粉なのでそうは買えず。

同じヨーロッパのオランダではおもしろいものは見つからず
 紫のパッケージに期待したこれも単に歯石予防歯磨きで、中身もオーソドックスな白いミント味。
小さな国の割にパッケージの表記がすべてオランダ語のみなのはちょっと意外。

前回はアゼルバイジャンで真っ黒い歯磨きを見つけたロシアのSPLAT社から、今度はキルギスでハーブ歯磨きを発見。
 パッケージによるとカモミールやセージ、サンザシの他にゼラニウム・オイルが入っていると言うことで、鮮やかな緑のジェルは結構くせのある青くさい香り。

インドネシアで見つけたのはおなじみ中国のダーリー社の新フレーバー。
 これも最近のはやりなのか、韓国産竹炭入りということで白とグレーのストライプ。
ただし香りは竹というよりメンソレータムっぽく、泡立ちがとても良い。

同じくインドネシアのスーパーにあった、これはインドのアーユルベーダ・ブランド、ヒマラヤ。
 
この会社のものらしく土色のペーストは漢方薬のようなくせのある香りで、あとからミント味がやってくる。
ニームやらミスワックの他にザクロのエキス入りとのことだが、ザクロは歯にいいのだろうか。

ニームと言えばこれはインド在住サントーシーさんにいただいたもので、さすがわかっていらっしゃる。
 こちらはくせのない、わりと普通のミント味。

パッケージ表記がすべて英語で、ブランド名だけが9種類の文字で書かれているのがおもしろい。

デリーの空港で見つけたのはホテルのアメニティーでよく見かけるBIOTIQUEというブランド。
 
インドのアーユルベーダにスイスのバイオ技術を導入したブランドだそうで、この歯磨き粉もクローブとトゥルシー(ホーリーバジル)入り。
しかしクローブというよりはインドのバスルームでよく嗅ぐ消毒薬のような香りがして、これは相当くせがある。

最後はインドの田舎のホテルにあったコルゲート。
 
しかしさすがインド、真っ赤なジェルに細かいフィルム入りは他の国のコルゲートにはあるまい。
しかも強烈なメンソレータム臭で、これは目が覚める。

おもしろい歯磨き粉が集まるのはいいのだが、だんだん使い切れなくなってきた。


過去のコレクション:

歯磨き粉の話
また歯磨き粉の話
歯磨き粉コレクション 3
歯磨き粉コレクション 4
歯磨き粉コレクション 5
歯磨き粉コレクション 6
歯磨き粉コレクション 7
歯磨き粉コレクション 8
歯磨き粉コレクション 9
歯磨き粉コレクション 10


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オランダの戦利品

2016-08-23 18:36:15 | ヨーロッパ
戦利品と言えば春のオランダで買ってきたものをアップしていなかった。

オランダでは博物館にばかり行っていたので、お買い物もミュージアム・ショップ多し。

まず最初に行ったゴッホ美術館で
 ポテチとペーパーナプキン。
初期の作品、「ジャガイモを食べる人々」↓
 でポテチというセンスが好き。

 ハーグのマウリッツハイスではクリアホルダーにチューリップのティッシュ、小さなキューブは博物館の建物の消しゴム。

 工芸品のコレクションにも力が入っているらしいロッテルダムのボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館ではチョーカーを購入。
実はミュージアム・ショップでアクセサリーを買うのが好きで、あちこちでブローチやらピアスやら買っている。
わりとお手頃価格で他にはないものが見つかるのがいい。

 思惑が外れてミッフィーちゃんグッズが買えなかったユトレヒト中央博物館では、シュローダー邸の解説本を買ったらかわいい袋に入れてくれたので満足。

一番お土産を買ったのはデルフトで
 デルフト・ブルーのオンパレード。
 これもデルフトで買った着せ替え腕時計は実はイタリア製だけれど、歩くのが楽しいこの町には小さくてかわいい店がいっぱいあって買い物がしやすいのだ。

ミッフィー・ミュージアムでは見なかったけれど、一番オランダらしいお土産はキューケンホフでゲット。
 木靴もいまやフカフカのスリッパになっていて、右は友人のチョイス、自分はオランダらしくオレンジを買った。

そしてオランダと言えばチーズ。
 
裸のものは市場で量り売り、スライスしたものはスーパーで買ったが、熟成チーズもクミン入りも食べやすくておいしい。
チーズの下のカラフルなのはドライフルーツを固めたもので、これも好物。

 
チューリップのチョコレートはロッテルダムのマーケットホールで購入、あとはスーパーで買ったものだが、買いたかったドロステのパステルがなぜかどこにも売っていない。スーパーやコンビニにあるのはプライベート・ブランドばかりで、日本で言えばトップバリュに明治や森永が駆逐されるようなものだろうか。ドロステはいまや空港の免税店にしかないのか。

オランダのチョコレートと言えば、実は懐かしいのはバン・ホーテン。
子供の頃、父親が海外出張のお土産に買ってきてくれて、オレンジ味のチョコレートがとても好きだった。
しかしこのバン・ホーテンの板チョコもオランダではもう見つからなくて、東南アジアでハーシーがブランド名を使っているだけらしい。

最後は空港でこんなものを衝動買い。
 カップの縁にぶら下がるスプーン、便利だと思ったのだが、実際に使ってみると飲む時は邪魔。それにカップが小さすぎるとぶら下がらないし、大きすぎるとかき混ぜにくい。便利グッズってこんなものかも。

さすがにヨーロッパでは金の使い道に困ることはない。


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キルギス、カザフの戦利品

2016-08-20 19:10:36 | 中央アジア
恒例、戦利品シリーズ(?)、タジキスタンの時もそうだったがキルギスでは現地物を探すのに一苦労。

特に観光客も来ないようなサリチェレックのアーキット村には店もないが、
 
ホームステイ先をはじめ、村内にはあちらこちらに養蜂箱がある。
食事の際に出された蜂蜜もとてもおいしかったので、村の蜂蜜が買いたいとお願いするとガイドが手配をしてペットボトルに詰めたものを用意してくれた。
 
500mlで150ソムは230円ぐらい。中には蜂が入っていたが、これはスズメバチなので生産者ではあるまい。
 
原料の方は村の周りにたくさん植わっているこの木の花だとアルマジロさんが教えてくれたが、これはサンザシ。
素性のしっかりした蜂蜜が買えた。

 土産物らしいものはビシュケクのオシュ・バザールで。
小さなユルトは天井部分が取れて小物入れになっている。

 ブラナの塔の土産物屋では銀のピアス。
試しにつけてみると売り子のおばちゃんたちが「ハラショー、ハラショー」とおだててくれるのだ。

 ツアーではもうお約束になっているスーパーはビシュケクで。
が、例によってキルギス産のものは皆無に近くて
 やっと見つけた、これはバーベリーのジャム。
バーベリーはタジキスタンではスープに入っていたことがあるが、イランの赤いゼレシュクも色は違うが同じ仲間だそうだ。

 
あとはロシア製のドライハーブミックスやチョコレート。鮮やかなブルーの包み紙は国旗をそのままデザインしたカザフスタンのチョコレートで、ばらまき土産用の量り売りチョコレートの中にもカザフスタン製が入っていたが、配った皆さんにはなかなか好評。
 さらにこちらはアルマトイ空港で買った別のメーカーのカザフ・チョコレート。
どちらも口どけはいまいちだが味は良くて、さすがにキルギスよりも人口の多いカザフスタンには国産パッケージ商品もあるようだが、カザフのスーパーには行く時間がなかったのが残念。

 パッケージが面白くて買ってみたのは旧ソ連圏で人気らしいラスク。
それぞれサワークリーム、ハム、カニ、イクラ味だが、目をつむって食べれば多分どれも同じ味。
小さな袋ではあるが一つ20円もしないのは安い。

と言うわけで使い切るのに苦労したキルギスのお金はこちら。
  
 
通過しただけのカザフスタンではお金を見ることもなかった。


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中央アジア花の旅 11 イシククル~帰国

2016-08-19 19:08:33 | 中央アジア
5月3日

 さすがにリゾートホテルらしい朝食をいただいて今回の旅の最終日がスタート。

今朝はイシククル湖でクルーズの予定なのだが、あいにくの雨。

閑散とした船着き場も寒くて、船室もないような船なら乗船拒否しようと思っていたら
 
さすがに室内に入れる大きな船にしてくれた。
しかも前日見かけたもう一組の日本人ツアーと一緒と言うことだったが、あちらは天気が悪いので観光の順番を変えたらしく、我々11名で出港。

港を出るとすぐに大きなホテルのような建物が見えたが
 これがなんと、大統領が作った孤児院とのこと。
しかも政変のためか結局孤児院としては使われず、今は無人で放置されていると言うからもったいない話。

 しかし悪天候では湖の周りを取り囲んでいるはずの雪山も見えず、世界第二位という透明度も実感できず。
 
ブリッジに上がって船長の顔を見たら他には何もすることがない。

結局みんな船室に座り込んで1時間をおしゃべり。
ツアー客全員の合意があれば日程表にある行程でもキャンセルすることができる、とはクルーズを終了してから添乗員に聞いた。そうならそうと、もっと早く言ってよ!

大不評のクルーズの後は来た道をアルマトイに戻るだけ。

途中、トイレ休憩のドライブインでサモサを買い食い。
 
たかがドライブインと侮るなかれ、胡椒の効いた羊肉のこのサモサが実は今回の旅で一番おいしかった。

次のストップはカザフスタンとの国境近くのレストラン。「ハワイ」と言う名の大型施設で
  
ボートで遊べる池やカラフルなヤシの木はともかく、なぜか妙なオブジェが庭中にある。
 ミラーボール完備のダンスホールがあるところを見ると、結婚式などに使われるのだろう。
  
しかし食事はなかなかおいしくて、特にやっと登場した羊のシャシリクに大満足。

そして前日の約束通り、イシククル湖畔の露天で買った鱒の燻製をみんなで試食。
 
これはイシククル湖の魚、という言葉が本当かどうかはわからないが、燻製は予想外にソフトで塩気もちょうどよく、期待を上回るおいしさ。
カムチャッカに行ったことがあると言うツアー参加者によるとそこで買った燻製は最高においしかったそうで、ロシアの食事も結構いけそうだ。

 往路にも通ったカラス―の国境では、人間は簡単に通ったがバスをちょっと待たされて1時間で通過。

そしてカザフスタン領内に入ると、天気も良くなり広い草原はレッドポピーだらけ。

往路に少し咲いていたものが、1週間で満開になったらしい。
 
時間がないと言われながら、2度ほどバスを停めてもらって写真を撮る。
 
ポピーの他にも矢車草やらネギ坊主のようなものも咲いて、草原の斜面が黄色やピンクに染まっているところもあるカザフスタンの春はきれい。
実際野生のチューリップもキルギスの25種に対してカザフスタンには33種ある、とアルマジロさんに教わった。

そんな景色を眺めながら、
 久しぶりに高層の建物が見えてきたら国境から4時間でアルマトイに到着。

すぐに夕食のレストランに案内されたが
 
なかなかおしゃれなここはウズベク・レストランらしい。
  
 
今夜はプロフも羊で、これまで全く出なかった羊を最終日に大盤振る舞い。
お皿がすべてリシタンの陶器で美しい。

と、これを愛でる暇もなく食事を急かされてアルマトイ空港へ。
 世話になったガイドのウェンツと別れて出国エリアに入るが
 
地味な空港売店にカザフスタンらしいものはあまりない。

ほぼ定刻のアシアナで出発して

5月4日

ソウル経由で無事帰国。

神の目のフラワーガイドさんのおかげもあり、文字通りの花の旅で楽しめた。


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中央アジア花の旅 10 ブラナの塔~イシククル湖

2016-08-16 17:11:58 | 中央アジア
5月3日 続き

 昼食後、うまい具合に雨が止んだところでトクマク郊外のバラサグン遺跡へ。

ここで有名なのはブラナの塔。
 
11世紀、この地方を支配したカラハン朝のミナレットで、現在は24メートルだが地震で崩壊する前は50mあったとされている。

この塔は横のらせん階段を上がった所から内部の階段を使っててっぺんに上がれるのだが
 階段は狭くてすれ違いは不可能、誰も降りてこないよう声をかけてからでないと上がれない。
この写真は出口の手前なので明るいが、中は真っ暗。しかも各段の高さが一定ではないので足元を探りながらでなければ上り下りできず、大した高さではないがこれまで上がった塔の中でも一番怖かったかもしれない。

上から周りを見ると塔のすぐ脇にちょっとした盛り上がりが見えるが、これがバラサグンの城塞の跡。
 
 
霊廟の土台や小さな博物館の建物も見えるが、天気が良ければ見えるはずの天山の雪山は全く見えず。

この塔の上で景色を眺めていると日本人観光客が上がってきた。
今回の旅で初めて見た日本人ツアー客で、やっと普通の(笑)観光地に来たことを実感。
しかしこの団体が20人以上もいて、塔の上は狭いのに次々上がってきてしまうのには困った。

塔から降りたらまわりの草原に集められた石人を見学。
  
石人とは6~10世紀の戦士の墓標と考えられているそうで、ひげを生やし、右手に杯、左手に剣を持つ姿がお約束。

博物館の隣のユルトの中はお土産屋さんになっていて
 
アクセサリーをあさると丸顔のキルギス人のおばちゃんたちの「ハラショー」攻撃にさらされる。

 ブラナの見学後は狭い渓谷を抜けてイシククル湖へ。

湖の西端にあるバリクチと言う町に入ると道沿いに魚の燻製を売る露天が並んでいる。
 
イシククル湖は現在は個人的な漁以外は禁止なので売られている魚のほとんどはよそから持って来た物らしいが、おいしそうなので添乗員におねだりをして、翌日の昼に味見させてもらうことを約束させる。

この後は右手に湖
 
左手に雪山を見ながらイシククル湖の北岸を走り
 ソ連時代からの湖岸の保養地、チョルポン・アタに到着。

もう夕方だが、町の北側にある野外岩絵博物館を見学。

広い野原にごろごろと大きな石が散らばっているのは氷河時代に流されてきたものだそうで、その表面に紀元前8世紀ごろからサカ族やウスン族といった民族が岩絵を残した。
 
絵柄はユキヒョウやらアイベックス、鹿に狩人とおなじみのもので、最初に見たカザフスタンのタムガリの岩絵に比べるとだいぶ地味。

早々に見学を終えて、今夜の宿は湖岸にあるリゾートホテル。
 
宿泊棟がいくつも並ぶ大きなリゾートだが、まだ観光シーズン前なので我々の他にヨーロッパからの団体がもう一組来ているだけ。
 だから大きなダイニング・ルームもガラガラ、ビールもなくて飲む人はがっかり。
  
 
その代わりこの旅で初めてデザートらしいデザートが出た。
明日はもう最終日だけれど。


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「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」@国立歴史民俗博物館

2016-08-15 16:11:10 | 機内食・映画・美術展
一人暮らしをさせている父親のご機嫌伺いに行った週末、近所の国立歴史民俗博物館で興味をそそる企画展をやっていたので涼みがてら入館。

 すると入ってすぐの大きな窓が緑のカーテンに覆われていて見事。
この時期、この博物館が毎年売りにしている朝顔だが、植物園での変わり朝顔は朝早く行かなければ楽しめないのでなかなかハードルが高い。

さて、今回のお目当てはこちら。
 「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」

春にライデンのシーボルト・ハウスに行ったばかりなのでタイミングが良すぎる企画展。

会場がある地下に降りると
 早速いかめしいシーボルトさんの肖像画がお出迎え。

シーボルトハウスではご本人の経歴などについては情報があまりなくて物足りなく感じたが、こちらではばっちり。
シーボルトがオランダ人ではなくドイツ人であることは知っていたが、国外追放から30年後の第二回訪日の後はドイツに戻り、バイエルン王に自分の日本コレクションの購入を働きかけ、それを中心としてミュンヘン国立民族学博物館(現ミュンヘン五大陸博物館)ができたというから興味深い。
つまりシーボルトハウスやライデンの博物館に所蔵されているのは第一回訪日時の収集品、二回目の収集品はミュンヘンにあって、それを買い取ったのはあのミュンヘン王、ルートビィヒ2世だったということだ。

ミュンヘン五大陸博物館には6000点もの収蔵品があるそうだが、今回はそのうちの300点を展示。

地図類から模型、仏具、日用品、おもちゃなどまで多岐にわたっているが、特に漆器類は大名家クラスの素晴らしい細工の物が多くて、江戸末期の職人仕事の質の高さに感嘆する。

ライデンのコレクションが網羅的ではあるが地味だったのに比べて、こちらの方が派手なのは目的の違いだろう。
第一回の訪日目的はオランダ商館付医師ながらおそらくは情報収集のスパイ的な役割だったらしいが、第二回は貿易振興のために日本の製品を紹介したり、あるいは日本の専門家として自分自身を売り込む意図があったのではないかと思われる。

ミュンヘンで亡くなる直前まで3回目の来日を果たそうと運動していたそうだが、その二人の息子たちはドイツ人ながら若くして来日し、おやじよりずっと長く日本と関わって通訳や外交官として活躍したとか。
いささかうさんくさいところのある父親よりその子供たちの生き方にこそ興味が湧く。

久しぶりにじっくり見た常設展も以前より充実しておもしろく、国立歴史民俗博物館は行く価値あり。


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中央アジア花の旅 9 ビシュケクのオシュ・バザール

2016-08-11 18:16:35 | 中央アジア
5月2日

本日は朝からあいにくの雨。

 
トロリーバスの走る市内を通って、ビシュケク最大の市場へ。

 南部のオシュ市には巨大な市場があるが、オシュ・バザールの名前はそれにちなんでいるのだろうか。
写真の建物がメインの市場らしいのだが、あまり治安がよろしくないらしく、この中には入らず。
実際この市場の周りではキルギスに来て初めて緊張感を感じた。

屋内市場の周りにも売り手はたくさんいて
 
ずらりと並んだおばちゃんたちの前には大量のハーブ類。
中央アジアの食事にはスパイスよりもディルなどのハーブ類がよく使われる。
 
野菜は時期のせいか根菜類が多く、黄色いニンジンや緑の大根、赤いビーツがおいしそう。

 このおじさんが売っているのはスカンポだろう。ガイドのウェンツが買って皮を剥いてくれたが、酸っぱくて結構好き。地元の人たちもおやつのように齧っている。

 
他にもドライフルーツとか干魚とかいろいろ売っているが
 
一番多いのはナン売りのおばちゃんたち。今日が最終日だったら買って帰るのに~。

数は少ないが周りには食堂やカフェも少しあって
  しかし作っているのはやっぱりプロフ。
 
と思ったらマントウやキムチっぽいお惣菜を売っている人たち発見。食べてみたかったが買う暇もなかったのが無念。

さらにすすんで布ものの店が並んだ一角へ。
  
 
キルギス帽やいかにも中央アジアっぽい布団が楽しいが、この日は祝日とのことで閉まっている店が多いのが残念。

そんな中でかろうじて開いていたお土産屋さん。
 
キルギスでは金を使う方が難しい。

もっとゆっくり市場を見たかったが、ツアーは先に進む。

ビシュケクを離れ、1時間ほどでトクマクへ。
少し早いが、雨が激しくなったので昼食をとることになる。

農家レストランと言われたが住宅地の一軒家。
 
中に入ると紫の照明で怪しいカラオケ屋みたい。
 部屋の中にもテレビモニターがあったが、アニメ番組を見ていたのはこの家の子供だろうか。
 
テーブルにはパンやサラダ類が並べられ、
 
ボルシチに続いて出された料理はラグメンの具をご飯にかけたガンファン。肉がいささか寂しいが、野菜はピリ辛でなかなかおいしい。

食後にはウェンツがキルギスならではの飲み物を味見させてくれた。
 大麦を発酵させたマクセムというもの。
甘酒のようなものでアルコール度数はないそうだが、甘さはなくちょっとどろっとして酸味があり、舌にピリッと来る。
飲めなくはないが慣れない者にはおちょこ一杯で十分。しかしキルギス人には特に夏には欠かせない飲み物らしい。

食事を終えて外に出ると、すぐ隣に雑貨屋を発見。
 
息子がけなげに店番をしていたが、棟続きのここはレストランがやっているのかもしれない。

我々と入れ違いには台湾人のグループが入って来たし、農家レストランは繁盛しているらしい。


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コメント (4)
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