水沢観音からのバスで伊香保温泉内の細い道をぐるぐる回り、有名な石段下で下車。
バス停留所に近い広い階段は最近作られたもののようで、少し上がった所に「これより石段、365段」の石碑がある。
早速上り始めると階段の脇には何軒もの射的屋や饅頭屋、ちょっとしたカフェ。
所々にガラスの覗き窓があって、上にある源泉から温泉が下に供給されている様子を見ることができる。
上に行くにしたがって階段は狭くなるが、まっすぐ続いているわけではないので上から下まで階段が見ることはできず、期待したほど景色がいいわけではない。
最後は鳥居に至り、365段を上り切ると
伊香保神社に到着。
途中に踊り場がいくつもあるので上るのは簡単、平日なのに若い子たちがいっぱいなのに驚いた。
さらなる旅の安全をお祈りしたら神社の裏手へ。
こちらを歩く人たちも結構いるが道は次第に静かな木立の中に入って行き
途中、雰囲気のある店も何軒か現れるが営業している様子には見えない。
さらに行くと飲泉所があったので、伊香保温泉を飲んでみた。
掲げてあった成分表示によるとこちらの黄金の湯5号泉は単純温泉。ただし鉄分が多いので湯口の周りは茶色く染まり、味ももちろん金氣臭い。後から来た学生君たちによると「10円玉の味」だそうだ(笑)。
取り壊し中の大型旅館を過ぎるとレンガ造りの小屋とそれに続く長い塀が見えてきて、これが目指す露天風呂。
以前は手前の小屋が入り口だったのだろうが、今は塀の先に入り口がある。
露天風呂の他に名前はなく、入場料450円には旅行クーポンが使えた。
ロッカーのカギをもらって暖簾をくぐるとすぐに男女に分かれた入り口があり、男湯の脇を通った先が女湯。
お風呂には先客が3人ほどいたので写真はHPから拝借。
2つに分かれた浴槽の左の方が黄色の濁りが強くて39℃ぐらいか、ちょっとぬるめ。右手の方からお湯が供給されているらしくてこちらは41℃ぐらい。かけ流しのお湯は鉄臭さが強いが肌に心地よく、露天らしい風が通って実に気持ちいい。
こちらのお湯は総合湯で「カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉」だそうだ。
ぽつぽつと来るお客さんとともに温泉を堪能させていただき、入り口脇の休憩所をちょっと覗いてみると
大昔、美容院で見かけた髪を乾かすためのお釜発見。ただし今でも使えるのかどうか確認はできず。
外には源泉湧出口観覧所があり、湧き出し口にはガラスドームがはまっているが吹き出す様子は見えなかった。
時間は午後2時を過ぎてそろそろ宿に向かってもいいが、せっかくの晴天、まわりに山が見えるが温泉街からの展望はいまいちなので伊香保ロープウェイに乗ってみることにする。
伊香保神社まで戻って階段を少し降り、右に折れてしばらく行くと屋根にドームの乗った建物が見えて、これがロープウェイの不如帰駅。
4階まで上がって片道券500円を購入、乗り場に行ってみると
コアラのような顔の付いたピンクのゴンドラで脇にはなにやらアニメキャラクターがいっぱい。
内部もキャラクターだらけで音声ガイドまで声優の声。聞いたこともないアニメで、誰をターゲットにしているやら。
と思っているうちにロープウェイは出発して、上がるにつれて周りの視界はどんどん開けて行く。
かなりの急こう配で、4分で到着した見晴駅の標高は955m。
この周りはちょっとした公園になっていて、展望台があるというので先へ行くと
木造の「ときめきデッキ」が小高い所にあり
ここからの景色が天気のおかげもあって見事。右手のなだらかに広がる山は赤城山。
左手の3つつながった峰の真ん中が谷川岳とのことで、正直それほど期待していなかった伊香保ロープウェイだけれど、これは来る価値があった。バカにしてごめん。
下りは歩くことにして、ロープウェイ駅の脇の道を下りて行くと
しばらくはなだらかな道が続いて、足元にはどんぐりがいっぱい。
その先からは階段がずっと続いて、20分ほどで伊香保神社の前に出た。
上りは大変だろうけれど下りにはいい運動になる道。
ではそろそろ宿に入ろう。
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愛する東京国立博物館が今年は創立150周年。
特別展に力が入っているようなので早速行ってみた。
やってきたのは日も傾く午後4時前。
まずは東洋館に入って、大好きな大谷探検隊の展示室へ。
もう何度も見ている収蔵品だけれど、お目当ての特別出展品がない、と近くにいた学芸員に聞くともっと上の階にある、と丁寧に案内してくれた。東洋館って階段式の造りでいささかわかりにくいんだよね。
と文句を言いながらやってきた第5室。
見たかったのは1910~14年の第3次探検隊が敦煌やトルファンから持ち帰ったという染織品。
まさに布の切れ端ではあるのだが
よく見ると菩薩の姿が細かいチェーンステッチで表されている。色も良く残るこれらが7~8世紀のものとは。
パッチワークのような布とか垂飾とか、正倉院や法隆寺にもこんなものがあったよね、とシルクロードから日本にまで伝わる文化に思いを馳せる。
それにしても大谷探検隊、説明を読んでいたら第3次隊を率いた吉川小一郎は出発時25歳、橘瑞超に至っては20歳だったというのだから驚いた。明治ってすごい。
この同じ部屋ではイスラーム陶器の特集展示もあって、これも見たかったものの一つ。
中国唐代の白磁からイランやイラクの三彩、ラスター彩。
特にラスター彩にコバルトの青色が入ったものがきれいで、数は少ないが素敵なコレクションだ。
これだけで東洋館は切り上げて本館へ。
1階すぐ右手の彫刻室は毎回必ず入るけれど、今回は150周年ということで特にいいものが展示されているよう。
この鎌倉時代の菩薩には前にもお目にかかっていると思うが、ポーズもお召し物もなんとも優雅。
こちらの小さな文殊菩薩は腰布の截金細工が美しく
獅子に乗った文殊菩薩と侍者たちも素晴らしい。
2階もちょっと覗いているうちに本館は閉館の5時になったので、連絡通路を通って平成館へ。
実はここからがメインイベント、週末は夜8時まで開いている特別展の「国宝 東京国立博物館のすべて」へ。
予約は4時半~5時半のスロットで取ってあったが、5時も過ぎてから行くと行列もなくてすぐに入れた。
この時間指定の予約制、コロナがおさまってももうずっとこの方式にすべきだ。
さて、この特別展、第一部はタイトルの通り、東京国立博物館所蔵の国宝一挙出しということで、展示品がすべて国宝という豪華さ。
途中展示替えが2回あるのでトーハク所蔵の89点を一度に見られるわけではないが、この日も長谷川等伯の松林図を始め、平治物語絵巻や雪舟の2枚、渡辺崋山などが見られて眼福。
しかし国宝には書跡や刀剣が多くて、これらにはまったく興味がないので刀にへばりつく女の子たちを横目に素通りするとあっけなく第一部を見終わってしまった。
そして第二部に入るとこちらは東京国立博物館の150年の歴史を振り返る展示なのだが、昔の写真などのパネルが多くて地味。展示品も天皇の鳳輦から和宮の十二単、生き人形からキリンの剥製までばらばらで、こちらはもっとデジタルを使うとか、見せ方に工夫が必要だったのではないだろうか。
こちらでの発見は有名な光琳の風神雷神図屏風や遮光器土器が国宝ではなかったということぐらい。
最後には写真撮影可の展示が2つだけあって、こちらはもちろんスマホの嵐。
新収蔵という金剛力士像と
あまりに有名な見返り美人。
しかし考えてみると本館で通常展示されている時には国宝も大体写真が撮れるんだよね。
ということで、期待した割にはこの特別展には感動がなくて、すべて国宝といえどもちゃんとテーマに沿って見せなければ散漫な印象になる、とおこがましくも実感した次第。
好きな仏像がないのももう一つ面白くなかった理由だが、考えてみれば国宝の仏像はお寺にしかいらっしゃらないのだ。
特設ショップにはラーメンとか遮光器土器人形なんてものもあったけれど
レジの大行列に恐れをなして手ぶらで会場を出た。
6時20分に平成館の外に出ると6時30分の入場を待つ人たちの大行列。7時過ぎに来れば並ばなくて済むのに。
いつもは見ないライトアップされた本館と表慶館がきれいだった。
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10月19日
朝食の後、上越館のご主人の車で5分ほどのJR水上駅へ。
快晴の山や田んぼを見ながら40分で渋川駅に到着。
駅前には渋川駅前プラザというお土産も売る情報サービスコーナーがあって、ここで荷物を預けると夕方までに宿泊先の宿に届けてくれるという有料だけれどありがたいサービスがあるので使わせてもらう。
ついでに土産物コーナーをひやかすとこれがなかなか充実していて、ぐんまちゃんグッズがいっぱい。
クーポンがあるので友人と靴下を購入。森と温泉マークの柄だと思ってラベルをよく見たら、こんにゃくと温泉饅頭の柄だって。
バス乗り場に行くとちょうど伊香保温泉行きが停まっていたので乗車。すると思っていたより早く発車してしまって、よく見ると予定とは違うルートのバスだった。
本来は水沢観音の前を通るバスに乗るつもりだったのだが、このバスは水沢入口という所までしか行かない。
そこでここから歩くことにしたのだが、
途中の展望台からは赤城山がとてもきれいに見えて
さらに行くと山の麓のいかにも風水的に良さそうな所にオレンジ色の屋根の大きなお寺があった。 佛光山法水寺は臨済宗と看板が出ていたが、ここは最近できた台湾系の寺らしい。通り過ぎた時には知らなかったが、中には台湾の軽食が食べられるカフェもあるらしく、寄らなかったのは惜しいことをした。
やがて「水沢うどん街」の看板が見えて
バス停から30分で水沢観音に到着。ちょっとした参道を行くと
坂東十六番札所の本堂。
軒下には虎がいたり、天井には龍がいたり、小さいけれどなかなか華やかな造り。
隣には六地蔵の六角堂もあるが、有名な割に境内は小さい。
が、開基は1300年前と歴史は古いのだそうだ。
裏口から入る形になってしまって、仁王門から外に出る。
するとその門前に並んでいるのが水沢うどんの店の数々。
元祖やら始祖やらいろいろあって、しかし平日なのにどのお店にも車がいっぱい。
どこに入っても大差はあるまい、と行列のできていない「丹次亭」に入ってみた。
すると奥にお座敷が続いていて驚くほど広い。週末などどれだけお客さんが来ることか。
ここには小盛りがあって、朝食をしっかり食べた我々にはちょうどいい。
日本三大うどんの一つとも称される水沢うどんだけれど、かなりコシがあって硬く、武蔵野うどんに近いだろうか。
個人的には上品な稲庭や、のど越しのいい讃岐の方が好きかも。
が、とにかく名物は食べた。またバスに乗って、次は伊香保温泉へ向かう。
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谷川岳ロープウェイを降りたらバスに乗り、乗車10分のうのせ温泉で下車。
今夜の泊りはバス通りから一つ下の道にある「ゆの宿 上越館」さん。和モダンの建物に近づくとちょうど外に出ていた宿の方が名前を呼んで迎えてくださるので驚いた。
すっきりとしたフロントには小柄でとても上品な大女将がいて、その脇でチェックインした時にいただいたお煎茶が驚くほどおいしい。これはいい予感。
部屋は2階に4室、他に離れが1室だけれど、今は一日3組しか客を取らず、今夜は他に1組しかいない様子。すぐに名前を呼ばれた理由がわかった。
10畳の部屋にはすでに布団が敷かれ、もうこたつが入れられているが館内は暖房も入って暖かい。
玄関脇のスペースはゆったり、冷蔵庫にはぐんまちゃんの水の他にビールやお酒、ジュースも入って、これらは無料。
部屋に用意されたケーキやクッキーもおいしい!
と確認した所で、すぐにフロントで鍵をもらって外へ。
宿の前を通る道沿いには民家が何軒かあるが、100mほど行くとおしゃれな建物がある。ここは本来カフェなのだが、今は宿泊者の休憩所になっているとのこと。
さらにその先、川沿いにあるのが貸切の露天風呂。脱衣場は狭いけれど、ハンドタオルや足袋まで用意されて至れり尽くせり。
そして扉を開けるとシンプルながら端正な露天風呂。
なめらかな石の浴槽の縁だけ木が使われ、単純温泉のお湯は何の癖もないけれど適温の40℃がかけ流されて、紅葉まであと1,2週間という目の前の山を見ながら浸かると何とも気持ちがいい。
左手には大きな建物が見えるが、この大型旅館は既に廃業しているので入浴中を見られる心配はなし。さらにその奥に見える背の高い建物はなんと、埼玉県川口市の研修施設なのだそうだ。
この露天の使用は一応一回40分なのだが、つい時間を過ぎてしまったのは気分よく、友人とのおしゃべりが弾んでしまったせい。
夕食は18時半から、1階の個室食事処で。
掘りごたつ式のテーブルに二人で並ぶと、ご主人が反対側からお料理をサーブしてくださる。
先付けは鮭のリエットや栗の乗ったガレット、きれいな前菜の皿にはスペイン産のチーズも載って、食前酒の梅酒のグラスもおしゃれ。ご主人の胸にはソムリエのバッジが見えて、ここはワインが飲めたらかなり良さそうだ。
焼き立ての岩魚にお造りもさっきまで生きていたという岩魚。これが隣の鯛よりおいしかった。
鴨の治部煮にはきのこがいっぱい。ローストビーフだけは差しが入りすぎてちょっと苦手だった。
カラリと揚がった野菜天ぷらの隣は鱧の南蛮漬け。大葉ご飯と共に出されたナスの味噌漬けが豆板醤なども使っているという変わり種で、これはもっと食べたかったぐらい。
和梨のタルトのデザートまで大満足。
寝る前には内湯に行ったが、2つあるこれらも貸し切り使用。
一人一つづつ使わせていただいたが、夜はちょっとぬるめだった。
触っただけで質の良さのわかるシーツでゆっくり休ませてもらい、翌朝も露天で目を覚まして
朝食のテーブルに着くとさわやかなジュースと暖かい昆布茶が運ばれ
洋食を選んだのでたっぷりのサラダにスープやオムレツが自家製パンと共に登場した。
こちら和食を選ぶこともできるけれど、たった2組か3組のお客に2通り用意するのは大変だろう。
さらに朝からデザートまで登場して、このガトーショコラが濃厚でうまい。
今回はラッキーにも旅行割が使えて、一人3000円のクーポンももらえたので
早速このガトーショコラとビスコッティのお土産に使わせてもらった。
上越館さんは普段自分が使う宿に比べるとお高いけれど、派手ではない質の良さが至る所に見える素敵な宿だった。
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毎月一温泉、今月は8月の万座に続いてまた友人と近場の群馬県に行ってきた。
10月18日
出発は東京駅から、平日ながら久しぶりにほぼ満席の上越新幹線で上毛高原駅まではわずか1時間5分。
ぐんまちゃんに迎えられて駅を出ると
目の前に谷川岳ロープウェイ駅行きのバスが待っていた。
これに乗って45分、水上駅を経由して終点まで。
入ってすぐの売り場でロープウェイの往復乗車券2100円を買い、スロープを上がって乗り場へ。ここの標高が746m。
こちらのロープウェイはゴンドラがぐるぐる回る方式なのでほとんど待たずに乗れるのがいい。
1台の定員は22名だけれど、平日のこの日は7名で出発。
出発した辺りはまだ緑が多くて梢が少し黄色くなっている程度だが
上がって行くにつれて黄色やオレンジ、赤が増えて、ジグザグの登山道はススキの穂で白く縁どられている。
と、後ろから歓声が上がるので振り返ってみると
谷にきれいな虹がかかっているではないか。
10分弱で標高1319mの天神平駅に到着。
山には半分雲がかかっているが、おかげで虹はますますはっきり見えて、お客さんたちは大喜び。
ここからさらにリフトに乗って上へ。
片道420円。途中ぐんまちゃんともすれ違う。
7分で標高1500mの天神峠。
目の前が谷川岳のはずだが雲がかかって山の姿は見えず。
このリフトの駅から向かいの高倉山を見ながら天神尾根を少し歩くことにする。
ここまで来るともう紅葉のピークはすぎて枯れ葉という感じだけれど
このくだり坂が意外に整備されていない岩のごつごつした道で一苦労、周りをゆっくり見る余裕もなし。
20分ほどで天神平へ降りる道と合流するとそちらは木道が整備されてずっと楽そう。
さらに熊穴沢避難小屋まで行こうと思っていたが、雲がかかって思ったほど周りの景色は見えないので途中で引き返すことにする。
その前に腹ごしらえということで、ベンチもないの立ったまま
東京駅のキヨスクで仕入れた峠の釜めしおにぎり。これがご飯には栗が入り、釜めしでおなじみの具が上に乗ってすごくおいしい。大好きなアンズが乗っているのもポイント高し。
帰路はリフトには乗らずにそのままロープウェイの天神平方面へ。
前日は雨が降ったのだろう、濡れた木道に気を付けながら先の分岐点から20分。
ロープウェイの駅が見えてきた。
この日はこの周辺の紅葉が一番きれいだった様子。
ススキやナナカマドが鮮やか。
下りのロープウェイからは虹の端まで見えて、紅葉見物にはタイミングぴったりの谷川岳ハイキングだった。
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遠出ができなかったコロナ初期にはお弁当を買ったりランチしたりしていた近所のお店、国内旅行に出るようになってからはとんとご無沙汰することが多くなってしまった。
駅前にタワマンが2棟も建ち、有名なアーケード内は家賃が高騰してチェーン店しか入れなくなってしまった武蔵小山だけれど、最近はちょっとはずれた所に新しい店もでき始めて、やっぱり地元は応援しなきゃとまたちょっと出歩いているけれど、結局確実な所につい行ってしまうのはなさけない。
リピート店の一つは元フレンチシェフのラーメン屋、「麺や一途」。
この店のメニューはすべて人の名前が付いているのだけれど、「利」と名付けられたカレーラーメンを食べてみると
辛さはほとんどないマイルドカレーだけれど、スープがクリーミーで鶏チャーシューがうまーい。
武蔵小山のラーメン屋はますます増えて、アーケード内には一風堂まで入ったけれど、年と共にこってり系は胸焼けしてしまうのでタワマンの下にできた「ふぐだしらーめん たいざん」に入ってみた。
カウンターだけの小さな店で、ゆず白ふぐというのを選んで食券を出すと麺の太さが選べるというので細麺を選択。
するとこのスープが出汁がしっかり出ながらあっさりとして、細麺なのでスルスル入る。
隣のそうめんより軽いぐらいで、これなら年寄りでもおいしく食べられる。
もうちょっとしっかり食べられるならピザの「ラ・トリプレッタ」。
以前は飲み屋街の陰に隠れていた店の前が広く、明るくなった。
薪窯で焼いたピザが本格的なこちらのお店、タワマンの上にはジェラートの店もあるし、駅裏にバールのような店も出して増殖中。オーナーが地元出身らしいのでがんばっていただきたいところ。
商店街からちょっとだけ離れた所に最近できたのは「カレーサファリ」。
ここもカウンターだけの小さな店でお兄さんが一人でやっているが、壁にスパイスがずらりと並んでこだわっていそう。
メニューは日替わりで、2種類、3種類のあいがけもできる。
この日はチキンとキーマだっただろうか、真ん中のダールもおいしくて、ボリューム満点。
そして暑さもひと段落したのでそろそろいいかな、と久しぶりに行ってみたのはかき氷ですっかり有名になっはいむる珈琲店。
夏は行列ができてなかなか入れないが、平日のお昼過ぎに行くとちょうどテーブルが一つ空いてすぐに入れたのはラッキー。
ますます凝りまくったメニューから選んだのは
ピスタチオシロップの上に秋のフルーツがいろいろ乗ったものと、連れはチャイのシロップにイチジクとクルミのかき氷。
秋のフルーツはシャインマスカットに柿、栗、いちじくで、氷の中にまでいっぱい。
連れのチャイシロップもすごくおいしい。
具だくさんで、氷なのに食事代わりになるほどお腹いっぱいになるけれど、かき氷で2000円近いっていかがなものか。
と言いつつ、近々駅の近くに移転するというこちら、また行っちゃうだろう。
ご近所応援 外食ランチ ←第一弾はこちら
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9月にかわいい動物型植木鉢を購入したGood Job Store、また覗いてみたら新作が出ていたので速攻ゲット。
今回入手したのは
犬と
鹿。
色合いも少しづつ違って並べるとかわいすぎる。
もうすっかりこの作家さんのとりこで、家じゅうこの動物たちでいっぱいになりそう。
納品書の絵もちゃんと秋になった。
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9月13日続き
朝市に来た時のタクシー運転手氏、すぐ近くに古い町並みが残っている地区があるよ、と教えてくれた。
そこで朝市での買い物を終えたら市場の人に聞いて、徒歩10分ほどで鉈屋町という所にやってきた。
すると火の見櫓が見えて、周りにはいい雰囲気の町屋が何軒も見える。
この界隈は鉈屋町といって、江戸から明治時代にかけて北上川、奥州街道沿いの城下玄関口として栄えた所なのだとか。
人通りもない静かな町を歩いていくと珍しいものがあった。
大慈清水というこれは湧き水を引いた共同井戸。一番上の飲料水から洗い物には下の方の水を使うなど細かいルールがいろいろあり、近所の人たちが管理しているとのこと。柄杓があるので一口いただいてみると冷たくておいしいお水だった。
もう一つ、こちらは青龍水。
昭和の初めにこの形になったということでそれほど古いわけではないが地域で大切にされているようだ。
とても立派な文房具屋さんの建物を見て、さて、ここからどうやって帰ろうかと考えていると大通りに出て、すぐに盛岡駅行きのバスが見つかったのは助かった。
ホテルに買い物を下ろして、それでも早起きしたおかげでまだ8時半。
荷物を整理して再び外へ。
今度は駅前の道をまっすぐ歩いて10分ほど。
コッペパンで有名な福田パンの本店にやってきた。
今や全国的に名の知れたこちらだけれど、かわいい店内はまるで学食の注文窓口のよう。
頭上にもずらりとお品書きが並んでいるが
メニュー表にはさらに多くの品目が並び、ガラスの向こうには何種類ものクリームが見えて迷う、迷う。
なんとか決めたら右手のお姉さんに口頭で注文、左手のレジでお会計をしてすぐに品物を受け取る。
これだけメニューが多いのに、即座に作って渡してくれるのがすごい。
今回注文したのはエッグハムカツ+レンコンシメジが448円、渋皮マロン+三種のベリークリームが178円。
大きさの比較のためにお茶パックを横に置いてみたが、これでわかる通りコッペパンが大きい!
しかし食べてみるとこれがフワフワと軽くて、クリームの量が思ったほど多くないのでぺろりと食べられる。
ちなみにクリーム系を2種類頼む場合、上下半分づつもできるが味を混ぜたくない場合はハーフと言うと今回のように別々になる。
ものすごくおいしい、というわけではないが、このシステムが楽しくて、人気が出るのもわかる。
10時を過ぎた所でホテルをチェックアウトして、今日は早いけれどもう十分に遊んだので東京に戻ろう。
駅に行くと新幹線改札の前にも福田パン。
ここでは本店のように好きな組み合わせができるわけではないが、種類豊富でこれを選ぶのにも迷いそう。
さらに農協がキノコや野菜類を並べていて
ここでボリというキノコを購入。これ、市場で芋煮に入れるとおいしいと聞いたので買ったのだが、家に帰って洗っていたら米粒より小さな白い虫がうにょうにょ出てきて失神しそうになった。一度はゴミ箱に放り込んだが、ネットで見たら塩水に漬けると出ていたので救済。結局おいしくいただいたが、自然のままの物は油断できない。
その他の今回の戦利品。今回は朝市用に大きなカバンを持って行ったのでいつにも増して多くなってしまった。
青森でリンゴのお菓子はマストアイテム。弘前のスーパーで見つけた乾燥ごぼうがすごく便利。
割れた南部せんべいも定番だが、鶴田の道の駅で買ったせんべいのみみがまたうまい。
食べ物以外では金魚ねぷたの靴下を買ったけれど、金魚というよりシーサーみたい。
お相撲さんがヨガをしている手ぬぐいは今治製だけれど、藤田記念庭園で見つけてつい買ってしまった。
もう一つ、これは嶽温泉から宅急便をお願いしたもの。
北東北はおいしいものがいっぱいなのだ。
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9月13日
今朝は5時半に起きてすぐに駅前からタクシーに乗車。
少し前にテレビで見た神子田朝市に向かう。
行先を告げると運転手さん、「自分は月に一度ぐらい、奥さんは週に一度は行っている」と言うことでお勧めの店を熱く語り始め、それを聞いているうちに目的地に着いてしまった。
神子田は盛岡駅から車で15分ほど、ごく普通の住宅地の中にある。
かなり広い駐車場の脇に入り口があり
2本の通路の両脇にお店が並んでいる。
夜が明ける前から店開きが始まるとのことだが、到着したのが明るくなった6時15分。
週末にはすごい人出ということだが平日のこの日はかなり閑散。
それでも野菜や果物など並べたおじちゃん、おばちゃんたちが並んでいて
立派なカレイや筋子など、水産物も本当にこの値段なのというほど安く売られている。
しかしこの時期、リンゴと共に目立つのはなんと言ってもキノコ。
しかも天然の舞茸やら松茸、香茸など栽培ものではない、いかにも山から採ってきましたというものが並んでいて、「3種類ぐらい入れて芋煮が最高だ~」と売っている人達もうれしそう。
煮物や揚げ物、卵焼きなどのすぐに食べられるお惣菜も売られているし
服や靴の店に整体師さんまでいて、いかにも地元民による地元民のための市場と言う感じ。
さて、朝ごはんはここで食べようとやってきたのだが、チョイスは2つ。
ラーメンか「噂のひっつみ」ということでひっつみ500円を選択。
市場の端に用意された休憩所で顔出し看板を見ながらいただくと
ごぼうとお揚げ、ネギの入ったお出汁にモチモチとしたひっつみ=スイトンがすごくおいしい。
食後にタクシーの運転手氏がプッシュしていたコーヒーを飲もうとしたらお店の人がどこかにいなくなっていて飲めなかったのだけが残念。
市場の人たちは商売というよりもお互いのおしゃべりのために来ているかと思うほど笑い声が絶えないし、時間になるといきなりラジオ体操が始まるなど、何とも楽しい市場。観光客の相手もしてくれるし、八戸の朝市と規模では比較にならないけれど、近所にこんな所があったらしょっちゅう来ちゃうだろう。8時ごろには終わってしまうが、月曜以外は一年中、ほぼ毎日やっているというのも素晴らしい。
今回の旅の最終日にここに来たのはもちろん買い物をするため。ということでこちらでの戦利品。
カラフルなパプリカの隣はクルミ。卵焼きの隣のイカ塩辛はワタをふんだんに使っていて最高。
よもぎ大福と餡餅は運転手氏が絶賛していたので買ってみたが、確かにフワフワのお餅に程よい甘さの餡子でうまーい。
そしてキノコ好きとしてはこれを買わずにはいられない。左上の畑シメジと天然舞茸はキノコ汁に、左下のアミタケはおろしあえにしておいしくいただいた。
これだけ買って2960円。タクシー代を1180円使っても来る価値あり。
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9月12日 続き
収穫間近の田んぼの向こうに岩木山を眺めながら弘前から新青森、新幹線に乗り換えて盛岡へ。
盛岡駅に到着したらすぐに荷物をコインロッカーに放り込んで、市内中心部に向かうバスに乗車。
それというのも目的の施設の閉館時間が迫っているから。
岩手銀行赤レンガ館の入場は16時半までなのだ。
弘前同様、盛岡も近頃良く通過しているが、盛岡市内をちゃんと歩くのは2009年以来。
その時にもこの銀行の前を通ったが中には入らなかった。というのもその時にはここはまだ岩手銀行中ノ橋支店として現役だったからなのだが、2016年から赤レンガ館として公開が始まったとのこと。
1911年に盛岡銀行本店として作られたこの建物は東京駅で有名な辰野金吾と盛岡出身の弟子、葛西萬司の作品。
なので正面玄関の上を見上げると東京駅を彷彿させる。
建物中央は吹き抜けの大ホール、大理石のカウンターや凝ったグリルもかっこいい。
2階に上がると小さな部屋がいくつかあって、
大ホールを上から見下ろすバルコニーにも出ることができる。
この建物、細部の装飾も凝りまくっていて、青森銀行も素敵だと思ったがこちらはさらに豪華。
20世紀の初め頃、欧米に追い付け追い越せと勢い込んでいたその象徴なのだろう。
脇の出口から振り返るとまるでイギリスの邸宅のように見える。
銀行を出たら盛岡城跡公園のお堀端を歩いて駅へ戻る。
北上川を渡る橋の上から今度は岩手山が見えるが、残念ながらてっぺんには雲がかかっている。
その川べりに電球が灯っているので近づいてみると、コンテナを利用したカフェやバーが並んでいる。
ここは木伏緑地と言って2019年から利用が始まったとのこと。
落ち着いた弘前の後だからか、なんだか盛岡の街には元気がある感じ。
盛岡駅で荷物をピックアップして今夜の宿へ。
駅から5分の盛岡ニューシティホテルは典型的なビジネスホテル。実は盛岡で宿泊するのも今回が初めてなのだ。
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