Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

24年真冬の道南 4 知内温泉

2024-02-28 16:57:53 | 国内旅行

1月26日 続き

 
函館駅で函館本線のゼロポストを見ながらしばらく待って
 新函館北斗行きのはこだてライナーで20分。
 
新幹線に乗り換えたらわずか12分の乗車で木古内に降り立った。
 大きな新幹線駅舎の前に見えるのは道南いさりび鉄道の列車。これでも1時間で来られるが、JRのパスは使えないので新幹線利用。

 
駅前ロータリーの向こうには道の駅があって、その前から松前行きのバスが出る。
一日5本しかないこれに乗って35分の湯の里温泉入口で降りると宿の車が待っていてくれた。

他4人のおじさんたちと到着したのは知内温泉「ユートピア和楽園」。
 
道内最古、1205年に発見されたという知内温泉の一軒宿、HPには「和楽園」の名があるが
 なぜか館内のどこにもその名がないのが面白い。

すぐに案内されたのは表の駐車場を見下ろす2階のツインベッドルーム。
 ビジネスホテルの部屋のようで温泉らしさはない。

この部屋に落ち着いたのが16時半。この宿には貸切露天があり、予約は早い者勝ちなので暗くなる前に、と速攻で飛び出す。
渡り廊下から外に出ると左手に見えるのは源泉槽だろう。その先の塀に囲まれたのが露天風呂。
  
 
なぜか屋根のない脱衣スペースで小雪に降られながら服を脱いで、屋根に覆われたお風呂に飛び込むと38℃のお湯はちょっとぬるめ、わずかに濁っているがあまり特徴を感じられない。雪見はいいけれどちょっと物足りないので、早めに切り上げて内湯に移動。

こちらの内湯は2つあって、露天から直行したのは上の湯と呼ばれるところ。
 
かわいい女将さんの暖簾をくぐった先にさらに男女別ののれんが下がっていて、お風呂場の扉を開けて驚いたのがその床。
 
かけ流しのお湯の成分で一面うろこのようになっていて、これが踏むと痛いのだ。
爪先立ってお湯に入ると、こちらは薄茶色に濁って湯口では50℃、先に入っていた地元のお客さんが「こっちの隅が少しぬるいですよ」と教えてくれたところで42℃以上とかなり熱い。

ついでに夜遅くと朝早くに入ったもう一つの下の湯は露天への廊下の手前にある。
 
こちらの床のうろこは上の湯ほどではないが、お湯のにごりはこちらの方が強くて、湯口にコップがあるので飲んでみると薄い塩味に金氣臭がして、ツルスベ感もずっと強い。
浴槽は2つに分かれていて、小さい方は浅い寝湯になっている。がこちらのお風呂、入った時は44℃と熱くて、水でうめなければ何分も入っていられない。

この2ヶ所のお湯、最近の表示ではどちらもナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉となるが
 宿の説明では違う泉質、実際入った感覚もかなり違う。
どちらも個性的ないいお湯だけれど、あまりゆっくり入れる感じではないのが自分的にはちょっと残念。

お風呂から上がったら食堂で夕食。
 広い部屋に大きな丸テーブルが並ぶのがちょっと珍しいが、お客さんは作業着姿の一人客が何人もいて、ここは出張に使われることも多いよう。
今回は松竹梅とあるコースのうち、一番お安い梅コースでお願いしたが
  
 
たっぷりのお刺身にこの土地自慢の牡蠣、ステーキまで出て
 デザートはティラミスと予想以上に良かった。

1月27日

 暗い中朝風呂に入ったらご飯の進む朝食をいただいて、8時23分のバスに乗るべく、車で5分のバス停まで送ってもらう。

 
道路は雪で真っ白、待合室も雪に埋もれて入れないが、宿の車は我々を下ろすとバスの到着を待つことなくさっさと帰ってしまった。5分ほどでバスがちゃんと来てくれたからいいけど。

 途中、海を見ながら来た道を戻って
 
新幹線の出発まで50分近くあるので駅前の道の駅「みそぎの郷きこない」へ。
この道の駅がかなり充実していて
 
レストランやベーカリーまであり、売り場にも周辺町村の特産品がいっぱい。
となれば買い物しないわけにはいかないのだが
 
豚のジンギスカンも塩辛もおいしかった!

 木古内駅は全国の新幹線の駅では奥津軽いまべつの次に乗降客が少ないらしいが、この日は我々の他にも何人か乗り込む人がいた。これでトップ2制覇。

今回、なにかと幸運に恵まれて、午後早い時間には無事に東京に帰り着いた。


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24年真冬の道南 3 定番函館観光

2024-02-25 14:10:44 | 国内旅行

1月26日

朝食戦争で有名な函館のホテル、宿泊先にも当然朝食バイキングがある。
  
 
有名ホテルほど派手ではないが、海鮮丼やら御飯の友やら、牛乳とスムージーもおいしい。
選択肢が多すぎて、カレーとラーメンは食べられずに残念。

ゆっくりとチェックアウトして荷物をまた預けたら、函館初訪問の友人のために観光に出発。

まずはホテルのすぐ隣に広がる朝一をチェック。
  
 
お高い蟹を買って食べているのはもちろん海外からの皆様。

次にはまた路面電車に乗って昨晩も来た末広町へ。
 
今度は相馬本社の前から基坂を上る。車道に雪はなく、歩道も所々凍っているが、片側は完全に除雪されているのがありがたい。

坂の途中にあるのは以前も入った旧イギリス領事官。
  
 
展示にほとんど変化はないが、顔羽目看板に顔を突っ込むと反対側の鏡に映って自撮りができるようになっているのが賢い!

 
元町公園の書籍庫や市庁舎を過ぎれば
 日本離れした色合いの旧公会堂。
 
ここにもインスタ映えを意識した看板があるけれど
  
そんなものがなくてもここには写真映えするものがいっぱいあるよね。

 寒いけれど2階のベランダに出れば

ここからの眺めは10年前と変わらない。


公会堂の前からカラフルでかわいい函館式の洋館を見ながら歩けば
 昨晩の八幡坂の上に出る。
今日も皆さん楽しそうに記念撮影。

その先にあるのがハリストス正教会。
  
 
すぐ隣にはモダンな造りの聖ヨハネ教会、すぐ下にはカトリック元町教会。
 さらにその前には大きな東本願寺別院まであって、皆さん仲良くしていらっしゃるのだろうか。

 

前回と同じような写真を撮りながら坂を下るが、函館の古い家は1階が和風、2階が洋風の所が多くて面白い。

坂を下りきって少し先に進めば大勢の観光客でにぎわう金森赤レンガ倉庫。
 
中は相変わらずチープな雑貨屋が多く、食事ができる所はあまりないので
 
有名なチーズケーキ屋のカフェでケーキをいただいたら、これが期待以上においしかった。生クリームがちがうのか、北海道ブランド、侮るべからず。

   
 
金森倉庫からは明治館の前を通ってホテルに戻った。


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24年真冬の道南 2 五稜郭と夜の函館

2024-02-24 17:03:28 | 国内旅行

1月25日

朝食をいただいたら宿の車で落部駅へ送ってもらう。

今日も道内は大雪で鉄道の運休が続いているらしいが、駅で宿の人に確認してもらうと函館行きは時刻表通りとのこと。
 
しかし落部駅、以前は駅員さんがいて待合室にストーブがたかれていたが、今は無人駅になってしまって連絡も電話。火の気のないところで同宿だったお客さんたちとおしゃべりしながら列車を待つ羽目になった。
 
予定の列車がちゃんと遅れることなく来てくれてよかった~。

列車が海沿いに出るとおとといは見えなかった駒ヶ岳が見えてきた。この裾をまわって
 
 2時間10分で函館駅に到着。
 今夜の宿は雪道を心配して駅前のキャビンプレジデントと言うホテルにしたが、函館は拍子抜けするほど雪がない。

チェックインはまだできないので荷物をフロントに預けてすぐ外出。
 レトロな路面電車でまずは五稜郭公園前へ。

降りてから歩くこと15分ほど、意外に距離があったが北海道と言えばの六花亭。
 
すっきりとモダンな店内の片側がカフェになっているので
 
本日のお昼はトマト味のホットサンドに抹茶ティラミス。このティラミスの上に乗っているチョコレートがおいしい。
 広々とした売店ではもちろんお菓子をお買い上げ。
六花亭はおしゃれで、その割にお安くて、商売上手のいい店だ。

花柄の紙袋をぶら下げて五稜郭公園に入ると、お濠は雪と氷で真っ白。
 
奉行所の前までは行ったが、靴を脱いで上がるのは寒そうということで
 お約束の五稜郭タワーへ。

 
ここから見てこそ星型が見えるし、再現された奉行所がほんの一部であることがわかる。
 函館山と函館湾を見て
 
昭和感満載のお土産売り場を楽しんだら、ヒジカタ君に見送られて外へ。

駅前に戻ったらチェックインして部屋へ。
 こちらのホテルはお安かったので、最上階の「プレミア夜景ツイン」にしてみた。すると2面に窓があって
 
片側からは駅、もう片方からは港が見えていい感じ。
さらに同じ最上階にあるカフェバーに入れるというので行ってみると
 
セルフサービスながら飲み物各種にお菓子もいっぱい。ただしここ、残念ながら窓がない。

さらに聞こえてくるのは大声で電話する中国語。
このホテル、我々の他に日本人はいるのだろうかと思うほど中国人客が多くて、しかも子供連れが多い。春節にはまだ早いと思ったのだが、もう学校は冬休みだったのだろうか。

 のんびりしているうちに日も暮れて来たので、再び路面電車に乗って今度は末広町へ。

本当は今夜はお約束の函館山に行きたかったのだが、強風のためにロープウェイが止まっている。
そこで函館の写真には必ず登場する八幡坂でイルミネーションが行われているというので来てみたのだが
 写真ではそれらしく見えるも実際はかなり地味。
それでも楽しそうに写真を撮っている外国人の若い子たちがかわいい。

ここから少し歩けばハリストス正教会やカトリック元町教会がライトアップされていて
  
 
大通り沿いの夜の洋館もかっこいい。

が、雪はなくても風が吹いて寒い!
夕飯にしようと駅前に戻って、今夜はうにの専門店へ。
  
 
ウニを乗せた卵焼きやライスコロッケ
 
イカ焼きにイカメンチ
 
大好きな北寄貝にもちろんうに丼をいただいて、ごちそうさま。

部屋に戻って夜景を眺めると
 
駅前のイルミネーションもとても地味。しかし海の上にはゴージャスな月が出ていた。


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24年真冬の道南 1 三度目の銀婚湯

2024-02-23 16:55:37 | 国内旅行

2024年1月23日~1月27日 道南の旅

1月23日

今年最初のおと休パス、同行の友人が函館に行ったことがないというので行先は道南に決定。
ならば大好きな「銀婚湯」にまた行くことにした。

二度目の訪問の際には北海道新幹線が開通したばかりで8時過ぎの出発でよかったが、今は乗り継ぎの関係で初回と同じ、6時32分発のはやぶさ1号に乗らなければならなくなった。
 早朝からたくさんの人でにぎわう駅弁屋でたまごサンドを買って、朝霧の立つ景色を見ながら快調に東北を走り抜け、津軽海峡を渡って北海道へ。

と、この時は知らなかったが、この日、10時過ぎに大宮の手前で架線の事故があって、東北新幹線が止まってしまって大騒ぎになっていた。もし遅い出発にしていたらアウトだった。いやいやながら早起きしてよかった!

そんな騒ぎも知らず、新函館北斗駅に降りたのは二度目。
 
前回は乗り継ぎ時間が12分しかなかったので気が付かなかったが、この駅、2階と1階に小さなキオスクがあるだけで他には自動販売機もない。がらんとした待合室で40分待って
 
森行きの函館本線の普通車に乗車。

途中の大沼は凍って真っ白。
 
駅員さんたちも除雪で大変。

約1時間で終点の森駅。ここでまた1時間20分も待たなければならないので一度改札を出ると
 
べちょべちょの雪の駅前、温度計は0℃。

さて森駅といえばいかめしの駅弁で有名。10年前に来た時には駅の中に売店があってグッズなどまで売っていたのだが、今はなくなってしまった。
 
その代わり駅前ロータリーに面した店に派手なのぼりが立っていて、入るとおばあちゃんが「今日中に食べてください」と暖かいいかめしを渡してくれる。
 これを駅のベンチでいただいたのだが、10年前は580円だったものが今は880円。随分高くなった、相変わらずおいしいけど。

 13時50分発の長万部行き普通列車に乗れば
 
目指す落部駅までは16分。

駅前で待っていてくれた宿の車に他2名の男性客と乗り込んで
 
銀婚湯に到着したのが14時半。家を出てから9時間、これならバンコクまで行けるね、と友人。

 今回もトイレ付の新館に宿泊。
 
雪景色を見ながら一息入れたら、さあ、目当ての露天へ行こう。

以前来たのは2回とも11月のこと。その時もすでに雪があったが、さすがに1月では量が違う。
 
足跡もすぐに降る雪で隠れてしまう吊り橋を渡って、やってきたのはどんぐりの湯。
 
川に面したこじんまりとしたこちら、少し硫黄と油臭のするお湯がさすがに38℃とぬるめになっているが、その分ゆっくりと入れて気持ちいい~。

露天に一つ入っただけでじきに夕食。個室になった食事処に行くと
  
 
相変わらず品数多くておなかいっぱいになるが、あれ?夜食のお饅頭がなくなった。

 
夜中に大浴場に行くと、こちらの露天からは月が見えた。

1月24日

今回は連泊なのでゆっくりお湯めぐり。

 
まずは窓の外に来る鳥たちを見ながらたっぷりの朝食。
 
それから男女入れ替わったもう一つの大浴場へ。

今日は北海道は大荒れの天気、札幌など大変な雪になって各地で鉄道も運休とTVが言っている。
が、ここでは朝のうち降っていた細かい雪も少しすると止んだので、鍵をもらって一番遠いトチニの湯に入りに行こう。
 
積もった雪は文字通りのパウダースノー。思わず人型に倒れ込みたくなる。
 
10分歩いてたどり着いたお風呂は雪に囲まれているけれど
 
頭上には青空まで見えてきて
 ラッコちゃんも適温のお湯で気持ちよさそう。

部屋に戻るとちょうどお昼。
 以前はなかったが、今は連泊するとお昼におそばを出してくれる。温まった体に冷たいお蕎麦がちょうどいい。

午後は冬でも入れる残るもう一つの露天、かつらの湯へ。
 
この露天巡りこそ銀婚湯の醍醐味。時間をかけて来て連泊した甲斐があった。

 
2泊目の夕食もたくさんの品数に鍋は鶏すきになった。がどの料理も味付けが甘すぎて
 デザートも前はもっと手がかかっていたのに、と残念。
どうも料理人が変わったようで、一番おいしかったのはゆめぴりかのご飯だった。


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歯磨き粉コレクション 17

2024-02-21 11:09:41 | コレクション

2023年の旅行で集めた歯磨き粉一挙公開。

まずは台湾のTaiyenというハーブ系。
 
この製品、原材料リストがすごくて、翻訳してみると「カホクザンショウ、ボウフウ、タカサブロウ、アカヤジオウ、ハマビシ、ハマスゲ、ゴバイシ」など漢方に使われるものらしい。
ベージュ色に青い粒粒の入った歯磨きは意外に漢方臭さはなく、「台塩」の名前の通り入っている塩の甘みを感じる。

スペインのカナリア諸島で買ったのはおなじみコルゲート。
 
ハーブはカモミールやミント、ユーカリの他にミルラとセージ入りとあるが、きれいなブルーと白のストライプ歯磨きはユーカリの香りが強い。

ジョージアで見つけたこれはウクライナ輸出用にエジプトで製造されたもの。
 以前に中央アジアで買ってとても気に入ったロシアのブランドと同じものだと思うのだが、会社名がユニリーバになっているのは買収されたのかもしれない。
オークやセイヨウネズ、シベリアモミなど原材料が独特で、「84%歯茎の出血を減らす」効果があるとうたっている。
青臭いこの歯磨き、やっぱり好きだ。

カタールで買ったP&G社のOral-Bは湾岸諸国向けにドイツで作られたもの。
 ブルーと白のストライプはマウスウォッシュ入りでミントが強い。

ニュージーランドではローカルブランドを発見。
 Red Sealは合成香料や染料を使わないナチュラル志向ということで、歯磨き粉が半透明の色なしジェル。これは意外に珍しい。
マイルドミントと名乗る通り、ミント味はとても穏やか。

もう一つ、ニュージーランドと言えば、のマヌカハニーとプロポリス入り。
 クリーム色で弱いミント味に甘みはないのだが、蓋を開けると何とも独特の匂いがする。マヌカハニーも独特の香りだが、これはプロポリスの匂いだろうか。どちらにしてもあまりいい香りではない。


過去のコレクション:

歯磨き粉の話
また歯磨き粉の話
歯磨き粉コレクション 3
歯磨き粉コレクション 4
歯磨き粉コレクション 5
歯磨き粉コレクション 6
歯磨き粉コレクション 7
歯磨き粉コレクション 8
歯磨き粉コレクション 9
歯磨き粉コレクション 10
歯磨き粉コレクション 11
歯磨き粉コレクション 12
歯磨き粉コレクション 13
歯磨き粉コレクション 14
歯磨き粉コレクション 15
歯磨き粉コレクション 16


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NZと亜南極 26 ファーマーズマーケット行って帰国

2024-02-19 12:00:36 | オセアニア

12月9日

長かったニュージーランド滞在もとうとう最終日。
冷蔵庫の食料を片付け、10時半にチェックアウトをしてスーツケースをフロントに預け、バス・インターチェンジへ。

 案内所で確認してバスに乗り、15分ほどの乗車でWestfield Riccartonへ。
アナウンスも表示もないのでグーグル・マップを見ながら降りて、さらに住宅地の中を歩くこと10分。
 
大きな公園が見えて来たらそれが目指すRiccarton Bush。ここで毎週土曜日の午前中にファーマーズマーケットが開かれているというのでやって来た。

 
入ってすぐの場所では野菜や卵を売っていていかにもファーマーズマーケットらしいが
 
その先は軽食や飲み物の屋台が多くて、ブランチ目当てらしい人たちでなかなかの賑わい。

 
マーケットの真ん中あたりには19世紀末に建てられたRiccarton Houseと言うビクトリア調のお屋敷があって、土曜日以外は内部のガイドツアーもあるらしい。

食べ物屋台はイタリアやらオランダ、インド、韓国など国際色豊かで
 日本人の出すお好み焼きなんてものもある。
 
中でいい匂いがして行列ができていたのがソーセージの屋台。
  テントの脇には川が流れて芝生があるので
 ここに座って屋台で買ったベーコン・バティなるサンドイッチをいただく。
大きなパンに挟まっているのはほんのわずかの菜っ葉と、あとは大量のベーコンにBBQソースとマスタード。ベーコン・サンドイッチはイギリス人のソウルフードだそうで、大昔、ヴァージン・アトランティックでこれを頼んだら本当にパンにベーコンしか挟まっていないのに驚いたことを思い出した。

お腹を満たしたら街の中心に戻り、閉鎖中のカンタベリー博物館の収蔵品を一部展示しているというCoca Galleryへ。
 この小さな建物の2階に上がると
 
フロアのそのまた半分に本当に少しだけ展示品が並んでいる。

中で興味があったのは南極探検関連の物だけれど
 
壁に映し出されているのが日本の白瀬探検隊の記録映画なのには驚いた。これ、1912年に撮影された日本最古の長編記録映画だそうで、面白くてしばらく見入ってしまった。

次はすぐ隣のクライストチャーチ・アートギャラリーへ。
 
前庭に変な彫刻のある美術館の外観は東京の国立新美術館にちょっと似ている。
  
 
吹き抜けのロビーの天井からはマオリの伝統的な紐やら椅子やらが下がり
 
中の展示はゆったりしているけれど、モダンアートはあまりピンと来ない。
 大きなギフトショップが一番面白いかも。

と入場無料の博物館2館で時間をつぶしたけれど、今夜の飛行機は20時発なのでまだまだ時間がある。が、この町で他に見たい所もないので
 
中央図書館1階のカフェでアイスチャイをいただき、後は閉館間際まで座り心地のいい椅子で本を読んで時間つぶしをさせていただいた。

17時にホテル近くのバス停から空港行きのバスに乗り、17時半にはターミナルに到着。
 
国内線ターミナルは広々としているけれど、18時には数少ない店が次々に閉まってしまってかなり寂しい。
 
ファーストフード店は何とか開いているので、今夜はお寿司。これとジュースでNZ$20.50とはバカ高いが、すし飯は意外にちゃんとしていてまともだった。

 セキュリティ後の待合室も広くて、人がほとんどいないせいもあるが、こんなにゆったりした出発ロビーは初めて。
 
夕陽の中を飛び立ってオークランドまで1時間半。

到着したオークランドの国内線ターミナルから国際線へはシャトルバスもあるが、歩いてみると
 
案内の緑のラインは工事現場の横など寂しい所を延々と続いて
 10分ほどでやっと到着。

出国したらプライオリティパスで使えるラウンジに行ってみるとここも広々。
  
 
そこそこ食べ物もあるがデザートだけいただいて真夜中出発の東京行きに搭乗。
 今回も90%は日本人で満席の飛行機で、朝6時45分に成田に帰って来た。


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NZと亜南極 25 アカロア

2024-02-18 14:52:25 | オセアニア

12月8日

朝食後、宿のすぐ近く、カテドラル・スクエアにあるノボテルの前で待っていると8時45分にツアーの車がやってきた。
 毎日一便がアカロアと往復するツアーバス、自分の他に日本人女性の二人組、シンガポールの親子3人など合計9人の乗客を乗せてクライストチャーチを出発。

運転手のおっさんが途中いろいろとガイドをしながら平面に広がる町を抜け
 
しばらく平たい牧草地を行くうち、やがて大きな汽水湖を過ぎると山が見えてきた。

途中、リトルリバーという所でトイレ休憩。
 
ここには1888年から1962年までNZ製の機関車が走っていたそうで、駅舎だったという建物の裏にはわずかに線路が残してある。

ここから山を上がって行って、見晴らしのいい所でフォト・ストップ。
 
 目の前に見える湾の向こうにあるのがこれから行くアカロア。風光明媚なこの土地、ガイドの説明によると元々マオリの集落があったが、端的に言えば部族間の争いを利用してヨーロッパ人が乗っ取り、イギリス、フランス、ドイツとそれぞれの町を作ったのだそうだ。

車は山を下ると湾の縁をぐるりと回り、アカロアのイギリス人地区の海辺で停車。
 目の前にはビーチがあり

ヨットがたくさん浮かぶ海がきれい。

帰りの時間とピックアップ場所を確認したら後はそれぞれ自由行動。到着したのが11時、戻りは16時だ。

 海に面した通りから一つ山側に入ると、大通り沿いに住宅が並び、19世紀末に建てられた木造の建物も見える。

 
 
小さな図書館に映画館もかわいい。

海べりにはカフェや土産物屋が何軒か並んでいるので、そのうちのパン屋でケーキとコーヒーを買って一休み。


12時になったら目の前の桟橋を渡って、迎えに来たゴムボートに乗り込む。
 
今日はこの湾でヨットに乗ろうと予約をしておいたのだ。
 こちらが本日のヨット。乗客は自分の他にイギリス人が3人。
 モーターで桟橋の近くを離れたら
  
エンジンを切って帆を上げる。操船をするのはニュージーランド人とタイ人の若いカップル。
大きな帆を広げ、あっちやこっちのロープを引っ張ったり、ヨットの操作は大変そうだが
 
快晴の空の下、音もなく海を滑るのは何と気持ちのいいことか。
ただしこれはお天気次第、「昨日は雨で寒くて大変だった」とはかわいいタイ人のお嫁さん。

しばらく行くうちにヨットの近くにイルカが寄って来た。
 
これはヘクターズドルフィンという世界最小のイルカなのだとか。人懐っこいらしく、しばらくヨットの周りを一緒に泳いでくれた。

他にも泳いでいるブルーペンギンがちらりと見えたが、こちらは立って歩いてくれないとなかなか他の海鳥と識別が難しい。

深く切れ込んだ湾の入り口が見えたら引き返して
 
小さな灯台を見ながら元来た桟橋に戻るまでたっぷり3時間。
今回の旅、本当によく船に乗った。

陸に上がったら海沿いを歩いてイギリス人地区からフランス人地区へ。
 
通りの表示がRdからRueに変わり、フランス語の店もあるけれど
 

かわいらしい建物にさほど違いは感じられず、ガイドブックが言うほど「フランス」は感じられない。
  
 小さな教会を2つ見たら観光は終わりだけれど、静かに暮らすにはとても良さそうな所だ。

 
もう一つの桟橋から砂浜のビーチを見たら
 
ピックアップ場所でしばらく車を待つ。予約しながら来ないお客さんを待って出発が30分ほど遅れたが
  
 
途中のチーズ工場で買い物時間が7分(!)あり
 きれいな緑の山を越えて18時にはクライストチャーチに帰り着いた。

今夜は久しぶりに外で食事。宿から5分ほどの所に小さなベトナム料理屋があったので
  
 チキンフォー、NZ$18。
屋台に毛が生えたような店先で食べるにしては高いけれど、久しぶりの汁麺はおいしかった。


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NZと亜南極 24 クライストチャーチ散策後編

2024-02-16 13:01:59 | オセアニア

12月7日 続き

クライストチャーチ植物園の正門の向かいにはクラシックな石造りの建物群がある。
  
 
門をくぐるとたくさんの建物が中庭を取り囲んでいる、ここは1877年から1976年までカンタベリー大学の校舎として使われていた所。2011年の大地震から修復が進み、現在はショップやギャラリー、イベントスペースとして使われているということなので覗いてみた。
 
23ある建物のうち3分の2は修復が終わっているそうで、中にはカフェやパブなどもある。

中で印象的なのはGreat Hallとよばれる講堂。
まるで教会のような重厚な造りで、窓のステンドグラスが見事。
  
  ←クリックで大きくなります。
1938年に作られたこの窓は暴力や無知との闘いを表しているとか。たくさんの英国の「英雄」たちの姿があるのを探すのも面白い。

ここを見学している時に友人たちと入ってきた女性はもうすぐここで結婚式を挙げる、と嬉しそうに話していた。
他の建物も借りることができるようだが、覗いてみたショップやギャラリーには正直あまり食指が動かず。

そこで散策を続けると大きな市役所の前にはマオリのトーテムポールが立ち
 
さらに行くと南極探検で遭難したスコット大佐の真っ白な像が。スコット隊は南極への途上でクライストチャーチにも滞在したので、彫刻家だったスコット夫人に依頼してこの像が作られたのだそうだ。

クライストチャーチの街には壁画がたくさんあって
 NZらしい鳥や
 人物画なども。
 
町の中心部ではトラムがたくさん走っている。

お昼もだいぶ回ってお腹が空いてきた。川沿いにレストランの並ぶ一角があるので、そのうちの一軒、中華っぽい店に入ってみた。
 
Zodiacというこの店、内装が独特で創作アジア料理らしい。
ニュージーランドではとにかく羊、とRoti Lambなる料理を選ぶと、まるでタコスのようなものが出てきて面食らった。
 
がお肉はしっかりと煮込まれて予想外のおいしさ。ここは当たりだった。

追憶の橋からまっすぐ伸びる繁華街を歩き、
 
ちょっと脇に入るとリバーサイド・マーケットがある。
 
最近ヨーロッパによくある古い市場をフードコートに改装したような所で
 
ちょっとおしゃれなパッケージの食品や、いかにもニュージーランドっぽいケーキ類なども売っているが
 
当然のごとくラーメンや寿司の日本食もある。しかしラーメン一杯がNZ$18.5とか、高い!

というわけでここでは翌朝のパンだけ買って、
 散策の最後は宿のすぐ裏のニュー・リージェント・ストリートへ。
 
トラムが走り抜け、ゴリラも座るほんの短いカラフルな通りを一往復して、本日の観光は終了。


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NZと亜南極 23 クライストチャーチ散策前編

2024-02-15 16:16:53 | オセアニア

12月7日

 部屋で朝食を摂ったらクライストチャーチ見学に出発。

玄関を出ると目の前にトラム。
 
クラシックな姿がかっこいいが、さほど広くない町の中心部を走るだけで1日乗車券が30ドルもする。

というわけで徒歩で歩き回ることにして、アーケードを出ると目の前はいかめしいレンガ造りの建物。
 
その斜め前にあるのが大聖堂だが、2011年の大地震で大破していまだ修復工事中。

そのすぐ前にチュランガと呼ばれる中央図書館があるので中に入ってみる。
  
中央に印象的な木の階段がある内部は広々と明るい。
 
案内表示はまずマオリ語で次が英語。館内にはマオリらしい装飾もある。
 
館内にはいろいろな国の雑誌も豊富に揃っていて、座る所もいっぱい。
 
上階のテラスからは大聖堂の修復の様子も良く見える。

図書館の隣は確かコンベンションセンター。
  
大聖堂の周りをぐるっと一周して東に進むと
 
この辺りの地震被害がひどかったのか、低層アパートをたくさん建設中で、すでに入居している真新しいテラスハウスも並んでいる。
地震からすでに10年以上も経っているのにまだあちらこちら建設中なのかと驚くが、大聖堂の修復さえ2020年に始まったばかりだそうで、町全体のデザインをじっくり考えてから着工したということなのだろう。
大災害があったらグランドデザインなど考えずにとにかく早く自分の所だけでも再建してしまおうとする日本とは根本的な考え方が違うようだ。

やがて見えてきたのは仮設大聖堂。
  
  
もはや追っかけと化している坂茂さんの設計はトレードマークの紙管を多用しているのでカードボード・カセドラルと呼ばれているそうだが、正面の大きな十字架まで紙管とは驚いた。
 
片隅には地震で亡くなった日本人28人のためのメモリアルもあって思わず合掌。
 ロビーには本来の大聖堂のモデルがあったが、この姿に戻るのだろうか。

大聖堂を出たら今度は西に向かい、一番の繁華街に近い追憶の橋を渡ってしばらく行くと
 
クライストチャーチ植物園に入った。

 
園内にはエイボン川が流れていて、イギリスっぽい姿の船頭が竿で船を動かしている。


緑一色の園内には控えめな花が多いが
 
この大きな椅子のモザイクは地震で壊れた陶磁器で作られたそう。


ヘリテージ・ローズを集めた一角は地味で静かだったけれど
 
しばらく行くといかにも古めかしい温室が見えてきて
  
 
こちらの華やかなバラ園内は自分たちの写真を撮る観光客でいっぱい。

  

こじんまりとした温室内の熱帯植物など眺めてまたしばらく行くと
 
ガラス張りのビジターセンターがあって、中には大きなギフトショップや日本人ツアー客でいっぱいのレストランがあった。

 
大きな木が立ち並ぶ園内はとても広くて、天気のいい今日のような日はピクニックに最高。
 
派手な噴水が見えたらここがゲートで、今回は脇から入って正面に出た形。

 ゲート脇のクラシックな建物はカンタベリー博物館。
入ってみたかったが残念ながら2028年まで大改装中とのことで中は見られなかった。


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NZと亜南極 22 クライストチャーチ到着

2024-02-13 10:30:39 | オセアニア

12月7日

空港に着いたらプレハブ造りのような通路を通ってターミナルへ。
  
 
建物のかなり先にバス乗り場があり、ちょうど市内行きが停まっていたので飛び乗る。
運賃は現金払いでNZ$4。

30分でクライストチャーチ中心にあるバス・インターチェンジというターミナルに到着。
 
クライストチャーチのバスはほぼすべてこのターミナルを通るので便利だ。

オークランドと違い、クライストチャーチの街は平坦なので安心してスーツケースを引っ張って宿へ。
徒歩10分弱でやってきたのはQuest Cathedral Junction Serviced Apartments。
 
小さな古い建物内のフロントでチェックインすると、お姉さんが外へ案内してくれる。

フロントから角を曲がったアーケード内に目立たない小さな扉があって、その4階が今回の宿。
  
 
今度もキッチン付きを予約したのだが、部屋はなかなか広いものの、肝心のキッチンは食器類以外は電子レンジと湯沸かし、トースターだけと肩透かし。
 
窓の下には小さなアーケードのガラス天井が見える。

時間はすでに19時過ぎ、夕食を調達しようとすぐに外へ。
 外扉の内側に「トラムに注意」と警告があるが
 
それも道理、扉のすぐ外にはトラムの線路が通っているのだ。
宿の名前の通り、ここはトラムの発着所になっていて、その天井がガラス張りというわけ。

アーケードを出て、すでにあまり人通りがない道をまた10分弱。
 ちょっと大きめのスーパーへ。
 
ふざけたポテチの袋に笑いつつ食料を調達して
 今夜は部屋でレンチンごはん。


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