12月1日
朝食は「いしのまき元気いちば」で仕入れた笹かまぼこの食べ比べ。
130円から216円まで、値段も違えば大きさも違う笹かまぼこ。
石巻の物は吉次という魚を使っているのが特徴のようで、つなぎが入っていないお高いものがさすがにおいしい。
と言っても一度に食べ比べて初めて分かるほどの味の差、どれもおいしい。
ホテルをチェックアウトしたら駅のロッカーに荷物を預け、駅前タクシーで網地島ラインの船着き場までお願いする。
すると年配の運転手さんが何かおっしゃるが、まったく理解が出来なくてあせる。
聞き返してやっと新しい船着き場が稼働するとかしないとかの話をしているとわかり、話が通じると外国人旅行者が増えたこととか、家のペットのこととか、短い時間ながらとても楽しい運転手さんだった。
10分ほどの乗車で北上川の河口にある船着き場へ。
津波で壊滅的被害を受けたこのエリア、まわりはほぼ更地の中にぽつんと小さな事務所が建つ。
ここで猫がたくさんいるので有名な田代島へのチケット(片道1230円)を買うのだが
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ストーブの前の特等席は猫の親子が占拠。ストーブの上の猫がしっぽを垂らすと「ほら、こげちゃうよ」とおばあちゃんがしっぽを元に戻してやっている。
土曜日のためか、結構若いお客さんが多くて外国人もいるよう。
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やがて「ブルーライナー号」がやってきて、定刻9時に出発。
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船内は前方にサロン風のスペースがあり、後方にも席数が結構ある。
デッキに出て見ると、港を出発した船の後をたくさんのカモメが追ってくる。
この日は青空も見える天気だったのだが風が強くて、しばらくすると窓の外が見えないほど波をかぶるようになった。
乗り合わせた地元のおじさん、「午後はもっと風が強くなるぞ。大しけだ」と他のお客さんをビビらせて喜んでいるが、船内放送でも「午後の便の予定が変わるかもしれません。島内放送に注意してください」なんて言っている。さて、どうなるか。
40分の航海で田代島で最初の港、大泊港に到着。
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ここで降りるとまたサイボーグ戦士が迎えてくれるが
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港の周りにはほんの数軒の家があるだけ。しかしここで早速第一島猫発見。
鳥居があるので急な階段を上がってみると
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赤い鹿島神社があった。
大泊の集落から結構な坂を上がって少し行くと
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今度は猫の人形だらけの猫神社。ちゃんと黒猫もお迎えしてくれるここ、漁で生計を立ててきた島民が猫を祀ってできたのだそうだ。
さらに少し行くと「にゃんこ共和国」と名付けられた「島のえき」。
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元小学校なので入口には二宮尊徳の銅像があるが、平成元年には閉校してしまったそうで
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現在は中にお土産屋さん。うどんなども注文できるが休憩も自由と言うことで、石巻のコンビニで買ってきたものを食べさせていただく。
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ここのご主人も相当の猫好きのようで、カウンターの上にいるシマ猫に甘々。
外ももちろん猫だらけで
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男の子たちがうれしそうに猫と戯れている。
ここに来ているお客さん、女性より男性の方が多そうで、一人旅もいっぱい。
岩合さん以来、男性の猫好きもカミングアウトが容易になったのだろうか。
島を縦断するように歩けば、道端にも猫がいっぱい。
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ここの猫たちはノラなのに平気で近寄って来るし、きれいで撫でさせてもくれる。
しかしカメラを向けるとそっぽを向いてしまって、やっぱり岩合さんのようにはいかない。
遊びながら歩いて島の南のもう一つの集落、仁斗田に到着。
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こちらには家が固まっているが観光客以外の人の姿は少なく、明らかに猫の方が多そう。
帰りの船まであと1時間ほど、どこで時間をつぶそうかと考えていると島内放送が聞こえてきた。
「次の船は強風のため欠航となりました」って、あらら。
あとは15時半の最終しかないが、これだけ島内をうろつく観光客がいるのだから夕方までには船を出してくれるだろう、なにしろ島内に宿泊施設はほとんどないのだから。
と考えているとしばらくして「本日の最終便は14時半の出発になりました」と聞こえてちょっと安心。
そこでまたちょっと足を伸ばしてマンガアイランドへ。
ここには猫の形のバンガローが何棟か建ち、それぞれ有名漫画家の名前を付けられているが、冬は営業終了してすべて閉まっている。
あとは仁斗田に戻り、ほぼ唯一のカフェ、クロネコ堂で時間つぶし。
ここも入口にいっぱい猫がたむろっていて、ゴスロリのおねえちゃんが出られなくなっているのがおかしい。
中はカフェにお土産屋さん、歴史資料館も名乗っていて
壁には昔の写真がいっぱい。
お店の人によると最盛期にはこの島にも1000人ほどの島民がいたそうだが、「今は50人いるかどうか」とのこと。
このお店のご夫婦も猫大好き。
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これだけみんなにかわいがられるのだから、この島の猫たちが人を怖がらないのも当然だろう。
このクロネコ堂でかわいいブックカバーをゲット。ふりかけは島のえきで購入して島の経済にささやかな貢献。
やがて船の時間も近づいてきたので仁斗田港へ。
ここにももちろん猫。魚を釣ったおじさんからしっかり分け前をもらっている。
時間が近づくとこんなにいたかと思うほどの人数が列を作り
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往路よりもちょっと大きなマーメイドII号に乗船。
しかし風は前よりももっと強くなっていて、島影から出ると船は当然のように大揺れ。
船が浮き上がっては沈むたびに船内はキャーキャーと大騒ぎで、乗り物酔いに無縁な自分はジェットコースターのようでおもしろいが、船に弱い友人は必死に一点を見つめ、大学生の男の子たちはマーライオン寸前でトイレに駆け込んでいた。
そんな航海も1時間で無事石巻に帰還。
外の風に当たりながら駅まで歩いて仙台行きの列車に乗る。
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すると強風のためダイヤが乱れ、仙台駅のホームが空かないと言う理由で1時間も到着が遅れたのだった。
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朝食は「いしのまき元気いちば」で仕入れた笹かまぼこの食べ比べ。
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石巻の物は吉次という魚を使っているのが特徴のようで、つなぎが入っていないお高いものがさすがにおいしい。
と言っても一度に食べ比べて初めて分かるほどの味の差、どれもおいしい。
ホテルをチェックアウトしたら駅のロッカーに荷物を預け、駅前タクシーで網地島ラインの船着き場までお願いする。
すると年配の運転手さんが何かおっしゃるが、まったく理解が出来なくてあせる。
聞き返してやっと新しい船着き場が稼働するとかしないとかの話をしているとわかり、話が通じると外国人旅行者が増えたこととか、家のペットのこととか、短い時間ながらとても楽しい運転手さんだった。
10分ほどの乗車で北上川の河口にある船着き場へ。
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津波で壊滅的被害を受けたこのエリア、まわりはほぼ更地の中にぽつんと小さな事務所が建つ。
ここで猫がたくさんいるので有名な田代島へのチケット(片道1230円)を買うのだが
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ストーブの前の特等席は猫の親子が占拠。ストーブの上の猫がしっぽを垂らすと「ほら、こげちゃうよ」とおばあちゃんがしっぽを元に戻してやっている。
土曜日のためか、結構若いお客さんが多くて外国人もいるよう。
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やがて「ブルーライナー号」がやってきて、定刻9時に出発。
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船内は前方にサロン風のスペースがあり、後方にも席数が結構ある。
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この日は青空も見える天気だったのだが風が強くて、しばらくすると窓の外が見えないほど波をかぶるようになった。
乗り合わせた地元のおじさん、「午後はもっと風が強くなるぞ。大しけだ」と他のお客さんをビビらせて喜んでいるが、船内放送でも「午後の便の予定が変わるかもしれません。島内放送に注意してください」なんて言っている。さて、どうなるか。
40分の航海で田代島で最初の港、大泊港に到着。
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ここで降りるとまたサイボーグ戦士が迎えてくれるが
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港の周りにはほんの数軒の家があるだけ。しかしここで早速第一島猫発見。
鳥居があるので急な階段を上がってみると
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赤い鹿島神社があった。
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今度は猫の人形だらけの猫神社。ちゃんと黒猫もお迎えしてくれるここ、漁で生計を立ててきた島民が猫を祀ってできたのだそうだ。
さらに少し行くと「にゃんこ共和国」と名付けられた「島のえき」。
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元小学校なので入口には二宮尊徳の銅像があるが、平成元年には閉校してしまったそうで
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現在は中にお土産屋さん。うどんなども注文できるが休憩も自由と言うことで、石巻のコンビニで買ってきたものを食べさせていただく。
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ここのご主人も相当の猫好きのようで、カウンターの上にいるシマ猫に甘々。
外ももちろん猫だらけで
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男の子たちがうれしそうに猫と戯れている。
ここに来ているお客さん、女性より男性の方が多そうで、一人旅もいっぱい。
岩合さん以来、男性の猫好きもカミングアウトが容易になったのだろうか。
島を縦断するように歩けば、道端にも猫がいっぱい。
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ここの猫たちはノラなのに平気で近寄って来るし、きれいで撫でさせてもくれる。
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遊びながら歩いて島の南のもう一つの集落、仁斗田に到着。
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こちらには家が固まっているが観光客以外の人の姿は少なく、明らかに猫の方が多そう。
帰りの船まであと1時間ほど、どこで時間をつぶそうかと考えていると島内放送が聞こえてきた。
「次の船は強風のため欠航となりました」って、あらら。
あとは15時半の最終しかないが、これだけ島内をうろつく観光客がいるのだから夕方までには船を出してくれるだろう、なにしろ島内に宿泊施設はほとんどないのだから。
と考えているとしばらくして「本日の最終便は14時半の出発になりました」と聞こえてちょっと安心。
そこでまたちょっと足を伸ばしてマンガアイランドへ。
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あとは仁斗田に戻り、ほぼ唯一のカフェ、クロネコ堂で時間つぶし。
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中はカフェにお土産屋さん、歴史資料館も名乗っていて
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お店の人によると最盛期にはこの島にも1000人ほどの島民がいたそうだが、「今は50人いるかどうか」とのこと。
このお店のご夫婦も猫大好き。
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やがて船の時間も近づいてきたので仁斗田港へ。
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往路よりもちょっと大きなマーメイドII号に乗船。
しかし風は前よりももっと強くなっていて、島影から出ると船は当然のように大揺れ。
船が浮き上がっては沈むたびに船内はキャーキャーと大騒ぎで、乗り物酔いに無縁な自分はジェットコースターのようでおもしろいが、船に弱い友人は必死に一点を見つめ、大学生の男の子たちはマーライオン寸前でトイレに駆け込んでいた。
そんな航海も1時間で無事石巻に帰還。
外の風に当たりながら駅まで歩いて仙台行きの列車に乗る。
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