5月17日 続き
昼食の後は目の前のテイデ山にロープウェイで上る、はずだった。
ところが空に雲一つなく、ロープウェイもしっかり見えているものの、今日は山上の風が強くて一日中休止が決定したとのこと。3,555mまで行けるはずだったが、残念。
そこでバスは山裾をまわり
テイデ山の西側にあるPico Viejoという火口の見える所までやってきた。ここは最後の噴火が1798年ということで溶岩が黒々。
しかしこんな所にも花は咲く。
次に向かったのはロケ・デ・ガルシアという奇岩で有名な所。
ロープウェイが止まっているために観光客が集まって、道の両脇にはレンタカーがぎっしり。
岩に登る人もいっぱいなので道の反対側の小山に登ると
ぽっきり折れそうな岩の向こうにきれいなテイデ山の姿。
反対側には迫力の溶岩原が見えて、ここを歩くトレイルやハイカーも見える。
山の斜面には小さめのエキウムがいっぱい。
車が並ぶ先に見える黄色い建物はパラドール。
その玄関先にもエキウムがたくさん植えられていて、駐車場にあった一本は特に立派。ちなみに写真を撮っている友人は約160㎝、このエキウムは2mぐらいあるが、もっと大きくなるものもあるらしい。
ロケ・デ・ガルシアを離れてまた別の溶岩原が見える展望所へ。
この展望所の周りにもエキウムがいっぱい。
見れば見るほど面白い花で、みんな夢中で写真を撮るが
一生懸命働く蜜蜂さんたちも夢中らしく、刺される心配もない。
帰路は軽石が砕けて砂漠のようになっている所や、阿蘇を思い出す外輪山など見て
ようやく見えるようになった下界へ戻った。
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5月17日
カナリア諸島で初めての朝、朝食前にちょっとだけホテルの外に出てみる。
今朝も空はどんよりと曇り、温度は15℃ほどだろうか、上着がないと寒い。
ホテルの前にはちょっとした公園があり
その周りにはかわいい教会や立派な石造りの建物が並ぶ。
泊まっているホテルは旧市街の端にあって、サンクリストバル・デ・ラ・ラグーナの街は歩くのが楽しそうだ。
朝食のビュッフェには地元産のチーズやハム類がいっぱい。
スペインならこうじゃなきゃ。
8時半出発の予定がバスが15分ほど遅れてやって来た。
これもスペインっぽい?
車は島の北部から島の中央にあるテイデ山を目指し標高を上げて行くが、途中から低い雲の中に突入して、松林の中を行く頃は本降りの雨。カナリア諸島は乾燥していると思っていたのでこれは予想外。せっかくの山が雨だなんて。
と思っていたら、森林限界を越えて高い木が見えなくなった途端に空は晴れて、2000mほどの展望台からは雲海の向こうに見事なテイデ山の姿!
わかりやすい三角錐のテイデ山はスペイン最高峰、標高3,718mで富士山よりほんのちょっと低い。
手前に見える白い花はエニシダ。
エニシダと言えば普通は黄色だが、この周辺にはここが原産地らしいこの白い花がいっぱい。
展望台の脇には地層を露出させたところもあって、火山噴火の歴史がわかるようになっている。
テイデ山の手前の山頂には天文か気象観測所の建物が見え、さらにその手前からはパラセイルが出発。
しかしこの分厚い雲海をくぐって着陸するのだろうか。
山の周りには何か所も展望台があるので、角度を変えて山を見ながらバスは進む。
ここは島の南北を繋ぐ峠。すぐ脇に2,150mのAlto de Guamasoという小山があり、その周りを一周すると
森林限界から下は雲に覆われているのがよくわかる。
周りには花がいっぱいで
黄色いエニシダもいっぱい。
次に訪れたのはテイデ国立公園のビジターセンター。
赤い溶岩が流れるガラス廊下を通ると中には火山の説明などがあるが、こちらの興味は外の庭。
ここでたくさん見られるのがお目当てのエキウム(Echium Wildpretii)と言う不思議な花。これが見たくてカナリア諸島までやってきたのだ。
エキウムはムラサキ科の植物だそうだが、この塔のように育つ種類はカナリア諸島で独自の進化を遂げたもの。肉厚の葉の中から細長い花穂が伸びて小さな花が下から順に何千と咲き、枯れると羽箒のような姿になる。
小さな花はシベが長くて、蜜がたくさんあるのだろう、蜜蜂がいっぱいたかっている。
もう一つ、この島固有のものはニシカナリアカナヘビ。
ヘビと言ってもトカゲで、展示室には巨大なトカゲがいたが実際は30㎝にも満たない小さな姿。庭の岩の間をチョロチョロしていて、オスは首の下にきれいなブルーの斑紋がある。
時間は1時を回り、テイデ山が見えるレストランで昼食。
カナリア・スープと出されたものはジャガイモに豆や肉、パスタも入ってボリューム満点。
魚は友人が「湯豆腐のタラ」と表現したが、それにパプリカいっぱいのソースがかかっている。ここにも皮付きジャガイモが乗っているが、ジャガイモはカナリア諸島の特産品、ねっとりとしておいしい。
素朴なケーキのデザートは生クリームがうまい。
お腹いっぱいになって、午後の観光に出発。
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マドリードから乗り継いで行った今回の旅先はカナリア諸島。
2023年5月15日~5月23日 花のカナリア諸島 自然紀行
5月15日~16日
毎度お世話になっているS社だけれど、海外ツアーはほぼ4年ぶり。
夜遅い出発だからか、集合は3時間半前。参加者は14名とこの会社にしては多い方。
今回、腰痛持ちの友人はビジネスクラス。エコノミーに乗るお連れもラウンジに入れてもらえるかと思ったら、エミレーツはビジネスと言えども「ゴールド」なるステータスでなければ同行者お断り、と渋い。JLなら入れてくれるのに。
出国してしまうと成田のターミナルに食事をする所はほとんどなくて、かろうじて開いていたエキセルシオール・カフェでしょぼいサンドイッチを食べてゲートへ。
続々と乗客が集まってくる中、騒がしいと思ったら小学生が20人ほど甲高い歓声を上げながらやってきた。どうやらポルトガルにサッカーをしに行く団体らしいが、引率者は騒ぎまくる子供たちを諭すでもなく、やかましい!
乗り込むと子供たちの席が近くてうんざりしたが、幸いにしてすぐ寝てしまったらしく、映画三昧できて助かった。
11時間後、まだ朝5時前で真っ暗なドバイに到着。
マドリード行きには3時間の乗り継ぎ、ここでもエミレーツのラウンジには入れてもらえないので、プライオリティパスの使えるMarhaba Loungeへ。
あまり広くはないラウンジだけれど、アラビックコーヒーとデーツをいただいて一息。
7時間45分の飛行で昼過ぎのマドリード到着。
波型の屋根が印象的な第4ターミナルは初めて。
大きな彫刻など飾られてきれいだけれど、横一直線にゲートの並ぶ空港はだだっ広く、以前も感じたがスペインは案内表示が下手くそでわかりにくい。
ここで国内線に乗り換えるため、荷物をピックアップしてチェックイン。
団体チケットなのに一人づつ自動チェックイン機を使わせて、非効率この上ない。
マドリードからカナリア諸島のテネリフェ島まではイベリア・エクスプレス。
今度はA320-200で、A380の後では本当に小さく感じる。
マドリードの周辺は真っ平な茶色の平原。
モロッコの沖にあるテネリフェまでは3時間の飛行だが、イベリア・エクスプレスでは水一つ出なくてすべて有料。
やがて高い山が見えてきて、これがカナリア諸島で最も高いテイデ山。
海岸沿いには家もたくさん見えるが、窓が傷だらけでよく見えないのが残念。
飛行機は旋回して、テネリフェ島に二つある空港のうち、北空港に到着。
小さい空港ながらボーディングブリッジもちゃんとあるが、さっきまで晴れていたのにこの空港に降り立つと雲が地面に着きそうなほど低くかかって肌寒い。
常春の島と聞いていたのに、と思うが、後でガイドに聞くと季節風の関係で島の北側は雲がかかって涼しいことが多いのだそうだ。
北空港からサンクリストバル・デ・ラ・ラグーナのホテルまでは迎えのバスで15分ほど。
Hotel Laguna Nivariaは16世紀に建てられた赤い建物。
ちょっと広めの部屋にはミニキッチンが付いていたので喜んだが、なぜかコンロは使えなくてお湯が沸かせなかったのが残念。
この後に泊まったホテルのどこも湯沸かしがなくて部屋でお茶が飲めず、スペインのホテルはみんなこうだっただろうか。
ホテルに到着したのがもう20時だったので、すぐに夕食。
パティオに屋根が付いて食事スペースになっている。
ニンジンのポタージュに豚肉は可もなく不可もなく
デザートのフルーツはかなり残念だけれど、機内で食べ過ぎたのでちょうどいいかも。
外は8時半でもまだ明るく、9時を過ぎてやっと暗くなった。
ほとんど眠ることなく来た、長い長い道のりだった。
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コロナが収まり始めてからもう3回外に出ているけれど、今回はやっと遠出でスペインへ。
今回はなんと、11年ぶりのエミレーツ。
A380はさすがに大きくて、しかも満席なのですごい乗客数。そのうち日本人は半分ぐらいだろうか。
成田からの出発は22時半と遅く、機内食が出たのは夜中だけれど、つい好奇心でもらっちゃう。
すると魚がなんと鯖!普通機内食の魚と言えばタラか鮭が相場なのでこれには驚いたが、乾燥対策だろう、ちょっと餡かけになっているがまぎれもない塩焼きで焼き上がりも悪くない。
デザートのチョコレートケーキまでおいしくいただいてしまった。
そして夜中にもかかわらず、どうせ眠れない、と映画を見始める。
1本目はイギリス映画。
The Lost King
2022年の映画だが日本未公開。というのもこれはリチャード3世の遺骨が2012年に駐車場の下から発見された話だから。
日本ではあまり知名度がないだろうリチャード3世はシェイクスピアの劇で醜い悪役にされているが、実はそうではなかったと信じる「リカルディアン」と呼ばれる人たちがいて、この映画の主役で実際にこの遺骨発見のリーダー役となったフィリッパ・ラングレーもその一人。
アマチュア歴史家ながらその熱心さで遺骨発見にこぎつけるのだが、演じているのが「シェイプ・オブ・ウォーター」のサリー・ホーキンズなので、慢性疲労症候群の主人公がいささか神経症的に見える。
遺骨発見の経緯も勘で探し当てたように見えてしまって、ジョセフィン・テイの「時の娘」を読んで以来気になっているリチャード3世の話として期待して見たが、ちょっと期待外れだった。
続けて2本目はドキュメンタリー。
The Real Charlie Chaplin
あまりにも有名なチャップリンだけれど、スキャンダルはいろいろあって、その最たるものはロリータ嗜好。「街の灯」の主役が「私は二十歳で年を取り過ぎていた」というくらいで、4回の結婚のうちの3回は相手が10代。
40年代にはハリウッドの赤狩りの対象にもなってアメリカを追われたり、ネタは豊富にあるのだけれど、生い立ちから晩年までを網羅しているのでどの話も食い足りない。
2時間弱の映画にするのは無理だったのかも。
さらに3本目、今度は韓国映画にしてみた。
My Perfect Roommate ルームシェアリング
一人暮らしの老人の一部屋を安い家賃で若者に貸し、互いを助け合わせようというプロジェクトの一環で同居を始める偏屈なばあさんと孤児の大学生。
予想通りの展開で互いの人生がわかり始め、仲良くなる話だけれど、こういうお話は定石通りがよろしい。
おばあさん役は最近Netflixで見た「ナビレラ」でもいい感じのお母さんだった人。韓国の役者さんたちはみんなうまい。
と映画三昧しているうちに2度目の機内食。
これは朝食なのか、鶏肉の載ったうどん。
フルーツソースのかかったギリシャヨーグルトが濃厚ですごくおいしかった。
成田からドバイまでが11時間、ドバイからスペインのマドリードまではまだ8時間近くかかる。
そしてこの便もA380。
ドバイ空港にはこの巨大な飛行機がずらりと並んで壮観だ。
飛び立ってすぐに出されたのは
卵サンド。これが結構おいしくて、また食べちゃう。
2食目はビーフストロガノフだったけれど、さすがにここまで来ると食べ過ぎでもう入らない。
そして帰路。マドリードからドバイは午後の出発。
1食目はチキンだけれど、これが硬くて切るだけで疲れちゃう。
2食目はチーズのパイで、これはちゃんと温められていておいしかった。
ドバイから成田は夜中の2時40分発。
これもまたA380が満席で、周りはイタリア人の大団体。日本人乗客は3割ほどしかいなかった印象。
ドバイ時間の3時半ごろ出されたこれは朝食なのだろう、フルーツとグラノラをおいしくいただく。
そして帰路、ウトウトしながらもずっと見ていたのはイギリスBBCの「The Great British Bake Off」という番組。
これ、現在NHKのEテレと、ケーブルのFoxでも過去のシーズンを放映しているが、素人の参加者たちがお菓子作りの腕を競う番組で最高に面白い。12人の参加者が毎週一人づつ振り落とされていくのだが、最初は男女6人づつ、年齢も人種も様々なのがイギリスらしくて、最新シーズンの10週分を一度に見られて大満足。
そしてやっと最後の1食。
ビーフヌードルを選んだらこの牛肉がとても柔らかくて、香菜入りのサラダも癖が強くて好み。
というわけで、久しぶりのエミレーツはエコノミーの食事がおいしくなり、以前から選択肢豊富だったエンタメ・システムはもう選べないほどの本数になった。
以前はしっかりしたポーチだったものがなにやら紙製の入れ物になってしまったが、相変わらずエコノミーでも歯ブラシなどくれるのもありがたく、長いフライトをいやというほど満喫させていただいた。
が、実は今回の旅、マドリードからさらに飛行機に乗ったのだった。
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学生時代の友人たちとものすごく久しぶりに会食。
4人で会うのはコロナが流行して以降初めてだからなんと3年、もしかしたら4年ぶりだ。
選んだのはプーリア料理の「アンティキ・サポーリ」。
プーリアの本店ですごい品数のコースをいただいたことのあるこちら、以前は広尾にあったが現在は東京ガーデンテラス紀尾井町の3階に移転している。
弁慶橋から赤坂方面の景色を見ながらまずは乾杯。
メニューに「キノット」なるソフトドリンクがあるのでどんなものかと頼んでみると、コーラのような見た目のジュースは養命酒のような不思議な味。キノットとは苦味と酸味の強い柑橘だそうで、これは酸味より苦味が立っている。カンパリとか、イタリア人は苦い飲み物が好きなんだろうか。
さて、お料理はプーリア料理なので、前菜5品のコースをお願いしておいた。
広尾時代にも出た灰色のフォカッチャと共に出された一皿目はストラッチャテッラとズッキーニのスフォルマート。ストラッチャテッラの上にちょこんと乗っているのは珍しいムスカリの球根。ほろ苦くて、やっぱりイタリア人は苦味が好きらしい。
次は酸味の効いたサラダ、3皿目のグラスの中はリコッタチーズ、上に乗った赤玉ねぎのジャムがとてもおいしい。
これで前菜5品は終了、ほんの一口づつなのであまりお腹にたまることはなく、イタリアではものすごい品数が出た、と話しているとこれを聞きつけたお店のお兄さん、「以前はうちでももっと出していたんですが、多すぎて他の料理が入らないとクレームが付くのでこの量にしたんです」とちょっと悔しそう。日本人サイズ、仕方ないか。
続くパスタは2品。
ひよこ豆の入った濃厚なスープに、トロッコリというモチモチした太麺。
どちらもおいしかったけれど、プーリアらしいオレキエッテが出なかったのはちょっと残念。
この後は本店同様、アーモンド菓子とクッキー、食後酒が登場。
リモンチェッロは有名だけれど、クリーム入りは初めて。トロリと甘くて、お菓子みたい。
このリキュールは「飲みたいだけお飲みください」と太っ腹。
そして最後のデザートも2皿。
1品目はティラミス、そして2皿目のセミフレードの隣、緑のカッサータが絶品で、これはイタリアの本店よりおいしかったかも。
本店の3分の1ぐらいの量ね、とお兄さんと大笑いしながら、最終的には日本人腹はいっぱいになって、おいしかったです、ありがとう。
食後はちょっと腹ごなし、とエスカレーターを1つ上がると
目の前にあるのは「クラシックハウス」と呼ばれる洋館。
以前は赤坂プリンスホテル旧館と呼ばれていた建物、元々は李王家東京邸で、今は主に結婚式場になっているらしい。
周りを高層ビルに囲まれながら、お庭にはちょうどバラが満開でいい香りが漂う。
こんな優雅な昼食もたまにはしないとね。
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岐阜と言えば栗きんとん。
と言うことで妻籠と馬籠でお菓子屋さんと見れば栗きんとんを一つづつ買って食べ比べ。
一番シンプルな栗きんとんは日持ちがしないので買ったらすぐに食べてしまい、横に並べて食べ比べたわけではないが、印象に残っているのは中津川に本店のある澤田屋さんと川上屋さんだろうか。
他にも干し柿の中に入っているのや、大福の中に入っているのもあるが、一番おいしかったのは川上屋さんの「嬉しの栗」というもの。栗そぼろの真ん中の栗がすごく大きい。
お土産にしたのは日持ちのする栗きんとん羊羹。
周りも中もすべて栗100%で贅沢!
もう一つ、澤田屋さんで買った「厳固岩」は栗きんとんを作る時、台についた栗餡を乾燥させたものだそうだが、カリカリの栗100%せんべい。
木曽路の栗菓子にはずれなし。
ところで今回の旅行、長野と岐阜の旅行支援が延長されて、宿は1泊ごとに3000円引き、それに2000円分の観光クーポンがもらえた。
これがアプリを入れなければならなかったり結構面倒だったのだが、信州割で大失敗。
妻籠は早朝に歩いたのでほとんど店が開いておらず、次の馬籠宿で使えばいいやと思っていたら、馬籠はなんと長野県ではなく岐阜県だったのだ。ぐやじ~。
そのリベンジとばかり、水明館ではもらったばかりのクーポンを充実した売店で即利用。
「下呂の湯」の入浴剤はお風呂に入れるとほんのわずかにとろりとする。
下呂合掌村の駐車場脇には「いでゆ朝市」と称してお店が10軒ほど出ている。
いかにも地元のおじちゃん、おばちゃんたちがそれほど商売っ気も見せずに店番をしているので、ここでもお買い物。
下呂市内の製麺所の高山ラーメン、極細麺がとてもおいしくて、「6つなら割引」とどうしても6つ売りたかったらしいおばあちゃん、3つしか買わなくてごめんね。
最後は下呂駅前で飛騨牛のおにぎりを買おうと思っていたら売り切れだったので
乗り換えの名古屋駅で夕食用にひつまぶし巻き。
おいしゅうございました。
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4月27日
朝食前に水明館の大浴場へ。
フロントのある飛泉閣9階に上がると目の前の川向こうに下呂温泉の旅館群。
反対側には駅が見える。
廊下には懐かしい小島功さんの色っぽいポスターが並んでいて昭和の香り。
写真はHPから
展望風呂は女性用の方が川に面していて名前に偽りなし。男性用は駅方面を向いていて入れ替えはなし、案内の仲居さんが「女性の方がずっといい景色です」と言っていたのがおかしかった。
日が燦燦と入り広々とした浴場だけれど、お湯はちょっと塩素臭が強くて、前日入った下留の湯の方がいいとこの後入りなおした。
朝食は昨晩と同じ食事処でビュッフェ式。
さすが大旅館で選択肢が多く、あのうっとおしいビニール手袋がなくなったのがうれしい。
環境保護とは正反対のあの手袋、果たしてどれだけ意味があったやら。
小鉢をたくさん並べて、さらに洋食皿まで取ってしまったのは懐かしいハンバーグが乗っていたから。まぎれもないイシイのハンバーグは昔のままの味だった。
食事の後は荷物を預けて下呂温泉の散策へ。
飛騨川をまたぐ橋を渡るとやっと水明館の全体像が見える。3つの建物が連なって本当に大きな宿だ。
橋の先には両脇が遊歩道になった小川が山から下ってくる。
これをまたぐ橋の上には江戸時代に下呂温泉を紹介した林羅山の像があるが、その対面になぜチャップリンが座っているのかは謎。
小川沿いに温泉街を上り、さらに急坂を上がってやってきたのは下呂温泉合掌村。
ここには白川郷から10軒の合掌造りの民家が移築されていて
民俗資料館になっている家を覗くと
たくさん並んだ火鉢の絵がまた昭和臭くて面白い。
ひときわ大きな一軒は屋根の苔も美しい旧大戸家住宅。
こちらは国会議員、平沢勝栄氏の生家だそうだが
多くの使用人がいたであろう大きなお屋敷。
2階は養蚕部屋になっていて、女性がたくさん働いていたらしい。
高台になったここからは下呂の温泉街が見下ろせて
他の家は食事処や休憩所、体験施設になっている。
敷地内になぜか「料理の神様」がいらっしゃったので、おいしいものが食べられますように、とお願いしておいた。
合掌村の見学を終えたら水明館に戻り、ロビーにあるラウンジで帰宅前に一休み。
ここでぜひ食べたかったものが枡に入った抹茶ティラミス。
カエルがお風呂に入っているのは「下呂」でゲロゲロのカエルという洒落らしい。
昔懐かし、コルゲンコーワのカエル(と言ってわかる人にはわかる)と小さなてんとう虫はチョコレート、むせるほどたっぷりかかった抹茶の下はマスカルポーネムースとスポンジで、昨晩のケーキもおいしかったし、こちらのデザートには大満足。
友人の下呂シューパルフェもおいしかったらしい。
帰りも短距離ながら宿のバスで下呂駅まで送ってもらい
今度はちゃんと特急ひだに乗れた。
飛騨パイン牛乳を飲みながら飛騨川沿いを走って、途中の岐阜駅のスイッチバックで進行方向が逆になるのにびっくりしつつ名古屋に到着。
名古屋からの新幹線の混み具合にも驚いたが、富士山の姿を愛でつつ無事に帰宅した。
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4月26日 続き
馬籠宿から25分で中津川駅に到着。
ここで次の目的地、下呂までと、明日の帰りの切符を買おうとして大ショック。
当然「ジパング俱楽部」で30%引きのつもりでいたら、「4月27日からGWの除外期間に入るので割引になりません」。下呂までの片道も距離が足りず、結局正規料金で購入。
まさか27日からとは思わず、5000円損した気分。
中津川からは中央本線で多治見、ここでマイナーな太多線に乗り換えて美濃太田へ。
するとここでまたアクシデント、乗ろうとしていた「特急ひだ」が40分遅れ。駅員に聞くと「次の普通に乗ってください」ということで
ロングシート、ワンマン運転の各駅停車に乗ることに。
近所の学生たちが乗り降りする列車は飛騨川に沿って山の中に入って行く。
途中で美濃路から飛騨路に入り、天気も回復してきて車窓の川の緑がきれいだ。
結局特急なら1時間の所を1時間半かかって下呂駅に到着。
特急券1200円を返金してもらったら宿の送迎バスに乗り込む。
今夜の宿は下呂温泉でも一番大きな「水明館」さん。宿は駅のすぐ近くなのだけれど、駅の裏手にあるのでバスは便利。
大きな入り口を入り、フロントでチェックイン。
広いロビーから仲居さんに案内されて部屋に向かうと
大きな土産物売り場にゲームコーナーまである。
今回は弟のお勧めでここにしたが、いつも鄙びた宿や家族経営の小さな宿に泊まることが多いのでこんな大規模ホテルは久しぶり。
3つの建物を繋げた複雑な造りの館内を延々と歩いて山水閣4階の部屋にやっと到着。
これは案内をしてもらわなければ到底行きつかない。
部屋はまた和室を改造した和洋室。窓からの眺めも悪くないけれど、正直もう一つ使い勝手が悪い。
なんてぼやきながら、お着き菓子をいただいてお風呂へゴー。
この巨大旅館には大浴場が3つあるので、まずは臨川閣の下留の湯へ。
臨川閣はこの宿でも一番格上の棟だけれど、この壁画の趣味はいかがなものか。
お風呂はさすがに大きくて、自慢はたっぷり使われたヒノキ。
写真はHPから
お湯は無色透明、無味無臭のアルカリ性単純温泉でここもph9.4、なので昼神同様、入った途端にツルツル。
56℃の源泉に加水、一部循環で塩素消毒もしているそうだが、小さめの浴槽の檜風呂のお湯が一番気持ちよく、昼神の方が少しツルツルが強いが湯冷めはこちらの方がしにくい感じ。
遅めの時間に入ったので途中からは広いお風呂を独占できて気持ち良かった。
館内があまりにも広いので、お風呂上りは部屋へは戻らず、そのまま夕食へ。
和洋中の選択肢があるところ、和洋折衷コースを選ぶとロビー横の「常盤」が食事処に指定された。
とても広いレストランで、例によって外国人のお嬢さん方に案内されて席へ。
テーブルに用意されていたのは前菜とお造りにホタテつみれの小鍋。お刺身の質が昨晩とは違うと一安心。
鰆の幽庵焼きは包まれていたセロファンを開くととてもいい香り。若筍饅頭の餡が上品。
和牛のステーキもちゃんと噛み切れる柔らかさだし(笑)、御飯に続いて登場したデザートは地味なロールケーキがとてもおいしい。
とお腹はいっぱいになったが、今夜の食事はこれで終わらない。
同行の友人がちょうどお誕生日だったので、デザートプレートをお願いしておいたところ
こんなかわいい飾りつけで登場。
友人にも喜んでもらえてよかった。
夜、寝る前には部屋のお風呂へ。
ユニットバスだが、このお風呂には源泉が入れられる。
それでこの部屋を選んだのだが、お湯が熱いのでうめざるを得ず、この閉ざされた小さなお風呂ではやっぱり温泉気分にはならなくて、いささか期待外れだった。
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4月26日 続き
妻籠宿から馬籠宿までは路線バスで30分弱。
山道を行くバスに途中の乗降客はなく、同乗の3人は外国人。
馬籠のバス停前には大きな土産物店があり、そのお向かいの石畳の道に入ると
桝形で直角に曲がった先、ずっと坂道が続いている。
この坂のちょうど真ん中あたりに観光案内所があり、ここで大きな荷物を預けることができるが1つ300円。妻籠のコインロッカーは100円、しかもお金が戻って来たのに、と荷物を置く部屋の中を覗くと巨大なキャリーケースが山になっている。
馬籠と妻籠の間には歩く人のための荷物配送サービスがあり、我々も当初これを使うつもりだった。
予想以上の荷物の量に驚いたが、11時も回ると石畳の坂道には観光客がどんどん増えてきて、しかも我々以外はたぶん全員外国人。
その8割は台湾か香港からの中華系、2割が欧米系で、不思議と韓国語は聞こえない。
その彼らが喜んで自撮りをしている馬籠宿の街並みだが、妻籠同様歴史ある宿場ではあるが、大正時代の大火で古い建物はすべて焼失してしまったということで、建物はいずれも新しい。
木曽ヒノキの道具屋さんや酒屋さん
店先にも工夫がされているが、妻籠の「本物」を先に見てしまうといささかセットっぽい。
600mほどの坂を上り切るとバス通りに出て
さらにその先、蕎麦屋と高札の間の急坂を上がると展望台がある。
この目の前にあるはずの恵那山は残念ながら見えなかったけれど、ようやく雨が上がって遠くに中津川の市街も見え
何より山の新緑が目に染みる。
この先を歩いて行けば馬籠峠を越えて妻籠へのハイキングルート。歩きたかったなあ。
来た道を戻り、目に付いたお店でお昼は暖かいかけそば。
さらに坂の下にあるカフェでおいしいコーヒー。
こちらのカフェで聞くと馬籠宿の平日は9割が外国人、日本人は週末しか来ないとか。
中でアジア系はバスで写真を撮りに回り、欧米系は歩くために来る、というのがいかにもで面白い。
妻籠のお菓子屋さんでも品名が英語になっていたので聞くと同じようなことを言っていたし、インバウンドさまさまと言ったところだろうか。
それにしても我々にとってはいささかマイナーな中山道にまでこれだけ来るとは、外国人観光客の情報収集能力はすごい。
バス停に戻り、またも外国人の皆様と中津川行きのバスに乗車。
このバス、幼稚園バスかと思った。
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4月26日
宿の朝食は7時半から、その後送りの車の出発が8時15分とかなり慌ただしい。
が、これに文句を言うわけにはいかない。なぜなら「おとぎ亭」さんでは妻籠宿まで無料で送ってくださるのだから。
昼神温泉を出発した車は本降りの雨の中、国道256号を北西に向かう。
この道は花桃街道と名付けられている通り途中にもたくさん樹が植えられていて、標高の高い集落など満開の花に埋もれてとてもきれいで思わず歓声を上げる。
夕食はなんだったが、サービスのとてもいい今回のお宿、昨夜は雨のために中止になったが夕食の後にも無料で星の良く見える場所に案内してくれるイベントがあり、運転してくれたお兄さんによると夏は空の晴れる夜中頃、秋には雲海も見られる夜明け頃に案内しているとか。スタッフはいつ寝るのだろうか。
30分で妻籠宿の駐車場に到着。
本来は中山道を歩くつもりで馬籠宿までの送りをお願いしてあったのだが、この雨では歩く気になれないし、お兄さんも忙しそうなのでここで降ろしてもらい、バスの待合室にあるコインロッカーに大きな荷物を預けて街並み保存地区へ向かう。
駐車場からちょっと坂と階段を上がると
おお、早速趣きのある街並み。
まだ9時前なので人通りもなく、雨戸も固く閉ざされているけれど
それがまたタイムスリップしたようにいい感じ。
特に元の観光案内所だった可愛い建物の先、桝形を折れた先の寺下地区に入ると
まるで時代劇のセットに入り込んだようだけれど、雨で木の香りが漂って何とも言えない。
軒先のあちらこちらにちょっとした花や飾り物があるのもそのさりげなさがいい。
お店はまだほとんど開かないけれど、休憩所があったので覗いてみると
季節柄5月人形が飾られていて、よく見ると宴会場面にはエレキを抱えたじいさまも。
こちらは営業中の本物の郵便局。
手前は郵便資料館になっていて、歴代ポストが並んでいるのがポスト好きにはツボ。
次のバスまでまだちょっと時間があるので、1ヶ所ぐらいは見学しようと妻籠宿本陣へ。
入場料300円を払って中に入ると
座敷がいくつも繋がって広い。
作家の島崎藤村の実兄が最後の当主だったという妻籠宿本陣だけれど、実はこの建物は平成になってからの復元。
脇本陣の方が重文指定された建物なのでそちらに行くべきだった、とは帰ってから知ったこと。
街並みのはずれにある小さな水車と高札を見たら1時間ちょっとで妻籠宿滞在は終了。
もうちょっといたいほど、しっとりした雨の妻籠は魅力的だった。
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