ジョージアは犬天国。
どこに行っても繋がれていない犬たちがうろうろ、ごろごろしていて
トビリシの中心地でもこの通り。耳にタグが付いているのはちゃんと予防接種をしてもらっている証らしい。
幹線道路沿いのガソリンスタンドにも犬がいっぱい。
でも誰も気にしていないし
観光地でもごろごろ。
ハイキングに行けば付いてくるのが必ず何頭かいて
一緒に景色を眺めたりする。
メスティアの峠のカフェにもいるし
シハラ氷河へのハイキングでは何頭もの犬たちが次々に来るグループにまとわりついていたが、こいつらは何かおいしいものがもらえるんじゃないか、といささか意地汚い。
宿にも必ず犬がいて
しかしこの無防備さはいかがなものか。
大体ジョージアはどこに行っても動物がうろうろしている国で
田舎に行けば牛が勝手に歩いているのは当たり前、豚まで道を歩いている。
その割に猫を見かけることはほとんどなくて、トビリシの屋根の上にいたのと
クタイシの市場にいたぐらい。猫たちは家から出してもらえないのだろうか。
トビリシの街中のパブリックアートがかわいい。
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7月14日
ジョージアの旅もいよいよ最終日。
久しぶりにホテルらしい朝食をいただいて、最終日にしてようやくトビリシの市内観光へ。
最初にやって来たのは前回のコーカサスの旅でも来たメテヒ教会。
今回は中に入ることができたが、ソ連時代は劇場に使われていたという内部は質素。
それよりここはテラスからの眺めが良くて
正面にはナリカラ要塞、右手の山の上にはホテルから見えたテレビ塔、川沿いには旧市街が広がっている。
教会から徒歩で眼下のメテヒ橋を渡ると
教会の下にはトビリシの守護聖人の小さな聖廟があるのが見える。
橋を渡った先は旧市街で
テラスが張り出した建物がきれい。
この中を少し入ると温泉街で、この温泉で傷をいやしていたというキジの像がある。
以前来た時には修復工事中だったハマムも無事に完成して営業中。ここも時間があれば入ってみたかった。
建物が弧を描くレストラン街のジャン・シャルダンはなかなかおしゃれで
通り過ぎた所にはジョージアの宴会を仕切るというタマダの像。今日で仕事の終わるガイド君は一段とノリがいい。
少し奥まった所にあったのはユダヤ教のシナゴーグ。
20世紀の初めに建てられたそうだが、イスラエル建国後にユダヤ人の多くは移住してしまったようなので、現在はどれだけ信者がいることか。
トビリシ歴史博物館など古い建物の間を行くと、その先にあるのがジョージア正教の総本山、シオニ教会。
教会の正面は大きすぎて狭い道路からは撮りきれず
内部は残念ながら撮影禁止だったが、さすがは総本山、極彩色のフレスコ画に覆われて美しい。
シオニ教会の裏からムトゥクヴァリ川沿いに出ると、目の前にガラス屋根が特徴的な平和橋。
ぜひこの橋を歩いて渡ってみたいと思っていたのだが、残念ながら通行禁止になっている。
見ると通路を上から釣り上げて支えているようで、強度に欠陥があるのかもしれない。
ここからバスに拾ってもらって
巨大なジョージアの母像のある高台へ。
ここからはトビリシ市内が一望できて
先ほどの平和橋も良く見える。その先のチューブを2つ並べたような建物、8年前にはまだ建設中で美術館になると聞いたが、その後はよほど使い勝手が悪かったのだろう、何になることもなく放置されているようだ。
景色を眺めながら少し行くと土産物屋台が並んでいて
その先にロープウェイ乗り場がある。
高台からメテヒ教会の下の教会まで、乗車時間は5分ほどだが旧市街や川の上を通って気持ちよく、このロープウェイは乗る価値あり。
これにてトビリシの市内観光は終了。バスで空港へ。
10日間お世話になったイケメン・ガイド君ともここでお別れだが、彼、なんとツアー客一人一人にジョージアの歌の入ったCDを用意してくれていた。お客さんの一人が買いたいと言っていたのだが、今時はCDなどあまり売っていない、そこで自分で作ってくれたというのだから恐れ入る。
前回も日本語堪能な女性ガイドに感心したが、今回もガイド君のホスピタリティに感動。
ジョージアの印象がまた一段と良くなった。
出国審査を過ぎると免税店やレストランがあるが
小さな空港で見るものもほどんどない。
そこでラウンジに行くとここも狭いが
ジュースなどいただいて一息。
見たこともない航空会社の飛行機を見るうち
我らがカタール航空もちょっと遅れて到着。
楽しかったジョージアにさよならした。
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7月13日
本日も朝から快晴。
ホテルの隣の教会に燦燦と日が差しているので門前まで上がってみると
往路にはほとんど見えなかった周りの雪山が見えてとてもきれいだ。
朝からハイカロリーの朝食をいただき、8時15分に出発。
雨で何も見えなかった往路とは全く違う景色で
マッターホルンにそっくりなウシュバ山、4700mもきれいに見えた。
マッターホルンは4478mなのでウシュバ山の方が高いのだ。
やがてエングリのダム湖が見えてきて、車道から少し入った展望台からダムを見学。
高さ271.5mのこのダムは黒部ダムの186mより高く、世界で7番目とか。
すぐ脇ではソ連時代に作られたこのダムのメイキング・フィルムを上映していて、この上には団地のような宿舎があったが、現在はウクライナからの難民が入居しているのだそうだ。
以前は無料だったらしいこのダムの見学、現在は4ラリの入場料が必要。
そのチケット売り場でお土産にTシャツを購入。わかる人にしかわからない(笑)この柄がいいのだ。
エングリ・ダムを過ぎると道は急激に下って標高100mのスグディディヘ。とうとう山の涼しさとはお別れ。
街に到着するとすぐに昼食のレストランへ。
パーティーなどに使われる大きなレストランのようで
いつものようにたくさんの料理でおなか一杯の所に蒸したおやきのようなもの登場。
チーズが入ったこれをやっと食べると大きなエクレアまで出て来た。
昼食後は4WDから以前の大型バスに乗り換え、
クタイシを過ぎたら遠くに大コーカサス山脈を見ながら高速を快調に飛ばす。
途中、ヨーロッパとアジアの境とされるリコティ・トンネルのあたりでは高架工事が行われていたが
付近に見える文字は「中国建築」。「少し前なら日本の会社だったのになあ」と誰かがつぶやく。
このトンネルを出た所にある村はパンが有名だそうで、路肩に売店がいっぱい。
添乗員が買ってくれたこのナヅキパン、レーズンが入って甘い菓子パンだ。
高速沿いには大きなPAがあるので、2回ほどトイレ休憩のために立ち寄り。
中にはダンキンドーナッツやウェンディーズなどが入り、スーパーもあるが、売り物はヨーロッパからの輸入品が多い。
メスティアから470㎞を走って、20時にトビリシに到着。
ホテルに行く前に街の郊外のレストランで夕食。
大きなレストランで、中庭のテーブルにもお客さんがいっぱい。
多くのテーブルにこんなビールのサーバーが置かれ、これのお代わりもしている。ジョージア人、どれだけ飲むんだ。
ジョージアでの夕食もいよいよこれが最後。
この店の料理はヨーグルトのサラダやブドウの葉のドルマなど、ちょっとトルコ寄り。
おなじみのパイは青菜入りで、これはブホヴァニというらしい。
そして最後に登場したヒンカリ、最高20数個食べたというイケメンが食べ方を実演。
肉汁たっぷり、ツルツルの皮がやっぱりおいしいけど、他の物も食べているので2,3個が限度。
それにしてもジョージアでは毎食、本当にいっぱい食べた。料理のバラエティーが多いわけではないが、どこで食べてもおいしくて、飽きることがなかった。
初日に泊まったホテルに再びチェックインしたのは22時。
が、まだラリが少し残っているので使ってしまおうと近くのコンビニへ行くと
ケーブルカー乗り場がきれい。まだ動いているようで、帰れなくなると困るので乗らなかったが、何時まで営業しているのか、確認して乗ればよかった。
代わりに隣のジェラート屋でラストアイス、4.5ラリ。
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7月12日 続き
ハイキング終了後、ウシュグリの宿で預けていた荷物を車に積み、そのまま出発。
渋いチャジャシ地区の石造りも明るい日の下では違って見え、ウシュグリを出ても塔のある村落がいくつも続く。
少し行った所で中に入れる塔があるので見学。
「愛の塔」などといかにも観光客向けの名前を付けられたこの塔は家には付属しておらず、川に突き出た岩の上に建っている。
高い所にある入口までは外階段が付けられ、4層になった内部では梯子を伝って上り下りする。
床は丸太を並べた造りで、天井も木製。
しかし壁は板石を積み重ねて作られ、窓を見れば壁がいかに分厚いかがよくわかる。こんな大変なものを家ごとに作っていたのだからその労力たるや、想像を絶する。
ただし見学したこの塔は家とは独立しているし、立地からしてもおそらく「復讐の塔」ではなく、普通の見張り塔だったのだろう。
「愛の塔」の謂れについてはいろいろあるようだが、これは間違いなく観光客向け。
メスティアへの道はこんなだけれど
天気の悪かった往路とはちがって、遠くの雪山も見える。
今回は道中なにごともなく、18時過ぎに以前泊まったのと同じSuntower Hotelに投宿。
どこで食べてもおいしいトマトもそろそろ食べ納め。今夜は珍しくハチャプリならぬピザ。
このホテルの食事はデザートまでおいしい。
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7月12日
早朝に目を覚ましてベランダに出てみると
おお、久しぶりの快晴で雪山がきれいに見える!
太陽が昇るにつれて目の前の緑のベルベットのような山にも日が差してきた。
気温は10℃以下、白い息を吐きながら食堂へ向かうと牛さんたちも出勤途中で顔を覗かせ
朝からハチャブリのがっつり朝食。
支度をして今日はいつもより早い8時15分に徒歩でホテルを出発。
これからシハラ氷河へ向かうのだが
もう目の前にはジョージア最高峰、5200mのシハラ山がどーんと見えていて、これを前方に見ながら歩くという、最高のコンディション。
左手にロマリア教会を見ながら歩いて行く。
シハラ氷河を水源とするエングリ川に沿って道は続くが、舗装こそされていないものの車も通れるよく整備された平坦な道。
馬で行くグループもあるが、たいていは歩きのグループが何組も、前になったり後になったりしながら同じ方向を目指す。
周りには様々な花が咲き乱れて、旅行社のツアータイトル「花のジョージアを歩く」に偽りなし。
と言うわけでこの道中で見られた花々はこちら↓
あっちこっちとフラフラ写真を撮りながら歩いて、2時間半で川を渡ったところにあるカフェに到着。
残念ながら営業はしていなかったが、ちゃんとしたトイレのあるこちらでしばし休憩。
ここからは花の多い斜面を登って降りて
しばらく行くとユリの群生地があった。
この先は岩がゴロゴロした緩い斜面を少し上ると
シハラ氷河に到着。
ここまで歩いた距離は10㎞だが、高低差は300mほどしかないので4回のハイキングでは一番楽な道だった。
氷河自体は土で汚れて灰色、山にも雲がかかって来てしまったが
岩に腰かけてお弁当。アルファ米のおにぎりはおいしい。
帰路は少し違ったルートで斜面を降りて
川沿いにカフェまで来るとシハラ山は雲に隠れてしまった。
それでも歩いて行く道には日が差していて、道端にはかわいいピンクの花がいっぱい。
この花、往路ではまだつぼみを閉じていたのが、昼になって鮮やかに花を開いたのだ。
帰路もホテルまで歩く予定だったが、少し時間がかかりすぎているということで、あと3分の1ほどの所で車が迎えに来てくれた。
車で戻れば村まであっという間だが、花の中を歩くハイキング、天気も良くて最高だった。
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7月11日 続き
ウシュグリ要塞から村に戻ったのが14時半。
やっとお昼、ということで宿泊するゲストハウスのすぐ下にある別のゲストハウスへ。
この一階部分がレストランになっていて
いかにも農家のおばちゃんたちが運んできてくれる料理、どれも素朴ながらとても味がいい。特に金時豆のような豆の煮込みは甘くはないが日本の煮豆っぽく、毎食お目にかかるハチャプリも表面がカリッとしておいしい。
と、開け放したドアから厨房が見えるので覗かせていただくと
おばちゃんが具を中に入れた生地を器用に手で伸ばしている。表面がカリッとするのは打ち粉がトウモロコシの粉だから。これをまずは薪ストーブの上で焼き、それからオーブンの中に入れて焼き上げる。
新しく焼いているものは他のテーブルに行くのかと思ったらまたこちらに来た。
今度は肉入りのクブダリ。肉は牛肉だけれど粗みじんで歯ごたえがあり、玉ねぎと肉汁でうま~い。
しかしチーズ入りも食べちゃったし、お腹パンパンになったところでさらにデザート。
すると素焼きの壺に入って出て来たマッツォーニというこちらのヨーグルト、これが今まで食べた中でも一番おいしい。程よい酸味に自然な甘みもあって、これはいくらでも食べられる、と隣に座った奥様と大喜びしてしまった。
膨れたお腹を抱えて、今夜の宿にチェックイン。
山小屋風のコシュキ・ゲストハウス。
何の飾り気もない部屋だけれどちゃんとトイレとシャワー付きでベランダもあり
出てみると隣の畑の向こうにさらに隣の地区の集落が見える。
部屋に落ち着いたのが16時、村に降りるのも億劫になってシャワーを浴びたりしているうちに19時半の夕食の時間になってしまった。
当然まったくお腹は空いていないのだが、そこは団体行動のつらさ、別棟になった食堂へ行くと
凝った木彫りの椅子など置いてあって、宿のお姉さんがまたたくさんの料理を並べている。
このお姉さん、愛想のかけらもないのだが、イケメン・ガイドに言わせるとこの地方では普通なのだとか。
ここでもまたチーズ入りのハチャプリと肉入りのクブダリが登場。こちらのクブダリの肉は一段と大ぶり。
初めて登場したグラタン料理の中身はポテトと野菜。デザートの果物までおしゃれな盛り付けで、結局またしっかり食べてしまった。
暗くなると畑の向こうの大きな十字架にこの景色に不釣り合いな電飾が灯った。
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7月11日
朝9時にホテルを出発、メスティアより奥にあるウシュグリ村を目指す。
距離は50㎞、以前は道が悪くて何時間もかかったそうだが、今は2時間もかからないとのこと。
ところが出発してすぐ、道路の真ん中でパトカーがとうせんぼをしている。
なんでも車の事故があって処理待ちとのことだが、我々より前には車がいないので処理は始まったばかりの様子。
待っているうちに後ろに車の列ができ、みんな暇なので降りてくるが、何台もに分乗している団体はタイ人。陽気に写真を撮りまくって、我々のイケメン・ガイドまで入れて記念撮影をしているのには笑った。
事故処理現場まで近づいてみるとクレーンで谷底に落ちた車を引き揚げている。
少し先の橋の欄干を突き破って落ちた車が流されてきたようで、車は滅茶苦茶に大破。車内の人は気の毒に助からなかっただろう。
通行止めは思いのほか早く、45分で解除されて先に進むことができた。
片側が崩れている所も一ヶ所あったが、確かに道は悪くない。
塔の見える村をいくつか通り過ぎ
他より一段と塔の密集した村が見えて来たらそこが標高2100mで「ヨーロッパで人が定住する最も高い所にある村」とされる目的地、ウシュグリ村。11時には着いてしまったので1時間15分で来た。
お昼にはまだ早いので、まずは荷物を宿に置いて山の上までハイキングに行くことになった。
矢印の所に見える塔まで標高差200m。
宿はこの地域の中心、チュヴィビアニ地区の高台に建っているので、まずは坂を下る。
川の向こう側はチャジャシ地区。
黒っぽい石造りの家が並んで渋い!
さらに進むともう一つ、ムルクメリ地区の家々が見えてくる。
と、途中でまた「日本人ですか」と女の子に声を掛けられた。聞けば一人でメスティアからここまで3泊かけてトレッキングしてきたとのこと。そう言えば車で来る時に歩いている西洋人グループを何組か見たが、日本人の彼女は全く一人で来たというのでびっくり。定番ルートではあるらしいが、一人とはかなり大胆だ。
この村落にも立派な塔がいくつもあって、戸口から覗いている子供の他には人影はない。
川を渡るとその向こうにはエニシダがいっぱい。
その先から斜面を登って行くと
周りは笑っちゃうほど花でいっぱい。
特に風船のようなマンテマとピンクのトラノオがかわいくて
他にもきれいな花がいっぱい。
斜面は急で高度がどんどん上がり、最後は特にすごい急こう配だったが
2時間で塔に到着。添乗員にはタマラ女王の塔と聞いたが、ここはウシュグリ要塞が正解のよう。
到着すると厚い雲から雨が落ちてきて気温は10℃以下。小さな要塞に見るものはないので、少し休憩したらすぐ下山。
急こう配の下りの方が気を使ったが、花がいっぱいのこのコースは楽しかった。
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7月10日 続き
ハイキングの後、本来であれば周辺の山を見る展望台までリフトとゴンドラで行く予定だったが、天気が悪くてリフトは運休、上がった所で何も見えないので中止になってしまった。
カナリアのテイネ山に続いて、今年はどうも海外のロープウェイとは相性が良くないらしい。
夕食まで時間があるので、代わりにメスティアの街の中心まで何人かで散歩に出ることにした。
ホテルからは坂を下り、橋を渡って右に折れると街一番の繁華街。
いかにも観光地らしいバーやレストランが並んでいる。
この街並みで一番高く目立つのは警察署。
他の地域でもそうだが、この国はなぜか警察署の建築に凝っていて、隣の市役所よりも派手だ。
警察の向かい側にあるのはバスターミナル。
ここからクタイシやトビリシまで写真に見えるミニバスが走っている。
この近くを友人と話しながら歩いていたら「日本人ですか」とアイスクリームを食べながら歩いている一人旅の女の子に声を掛けられた。お互い初めて同胞に遭遇したというほど日本人旅行者は少ない。
窓からおじさんが顔を覗かせているのはパン屋さん。
大きな釜があって本格的。
この近くにはスーパーも2軒あってなかなか便利だが、途中で目に付いたのは雑貨屋の張り紙。
「スヴァン・ソルトあります」と書いてあるので入ってみると、小さな袋に入って1つ3ラリ。
スヴァン・ソルトとは塩にスパイスやハーブを独自にブレンドしたもので、ここのは猛烈にニンニクが効いている。何重にもビニールにくるんでもスーツケース中におうほど(笑)だったが、料理には使いやすくて大いに気に入った。
うろうろしているうちに街並みの向こうに少し雪山が見えてきた。晴れていればこの街の景色もいいだろうに。
ホテルに戻ったらじきに夕食。
メインは細長いメンチカツ、デザートはクリームコロネ。なかなか手が込んでいておいしくいただく。
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7月10日
なかなかしゃれたものもある宿の朝食を食べて、9時に車で出発。
しかし昨晩はずっと雨。
今朝も雨が続いて、雲が地面に着きそうになっている。
10分ほどで川に沿った道端で車を停め、しっかりとレインウェアを着こんでハイキング開始。
しかし行く手は相変わらず低い雲に覆われている。
牧草地の間を少しづつ上がって行くと、雲の下にたくさんの塔のある村が見えてきた。
近くで見ると塔は石造りで堅牢そのもの。梯子を掛けなければ入れない入り口の他は最上階に窓があるだけで、その他は明り取りもない。
この塔は「復讐の塔」と呼ばれ、この上スヴァネティ地方独特のもの。
ガイドに聞くと「外敵から身を守るため」と言うが、普通の戦争や侵略なら村単位で要塞を作るだろう。しかし復讐の塔はなんと各家に一つづつある。
なんでもこの地方では家同士でなにかあると相手を殺さなければすまず、そのような抗争に備えて各家に塔が造られたというからすさまじい。
このムラヒ地区には塔を備えた小さな村がいくつもあるが
今は幸いにして牛さんたちがのんびりと草をはむ平和な光景。
歩いて行く野原は花でいっぱいで、雨はうれしくないが花の写真を撮るには好都合だったりする。
雨に濡れてしっとりしたメスティアの花々はこちら↓
急こう配ではないが少しづつ高度を上げて
峠に来ると飲み物を売る屋台があった。
女性が二人、サンドイッチやクッキーなども売っているようだったが、残念ながらここでも雨が降り続いているのでそのまま素通り。
林の中を下り、広い野原に出ると
眼下にメスティアの中心街が見えてきた。
その手前に見えるのはメスティア空港。
面白い形のターミナルビルがあって、トビリシとクタイシから結構な頻度で飛んでいるらしいが、飛行機の姿は見えなかった。
かなり下まで下ったところで、ようやく屋根のある小屋(?)があったのでここでお昼。
お赤飯は添乗員のお手製、でも食べきれなかった。
昼食後は1時間もかからず降りてきて
濁流の流れる川を渡って15時半にホテルに帰還。
本日歩いたのは地図の点線部分。
歩行距離は15キロ、レインウェアのおかげで大汗かいたけれど、ようやく雨も上がった。
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7月9日 続き
市場の見学を終えたらクタイシの街を出て、まずは西へ。
不思議なドームが見えて、さらに行くと空港が見えた。この空港、LCCが多く飛来する国際空港なのだそうだ。
少し郊外に出ると一軒家ばかりになるが
この辺りの家はみな高床式になって外階段が付いている。この土地は湿気が多いのでこのような造りになっているのだとか。
家の周りに見える黄色いパイプはガス管。以前もコーカサス中で見たが、地下に埋めるよりもこの方が問題があった時に修理が簡単で安全との説明に納得するようなしないような。
道は鉄道線路と付かず離れず進むが、この線路は黒海沿岸、ジョージア第三の都市、バトゥミに続いている。
しばらく行った所で進路を北に変え、スグディディという町に入ってお昼。
冷製のビーフサラダにポーク、たっぷりのクリームソースの中はチキンとお肉三昧。
朝は晴れ間も見えたのだが、どんどん雲が増えてこの街でとうとう雨になってしまった。
ここまでは大きなバスだったが、この先は山道ということで4WDに乗り換え。車はすべて三菱のパジェロだ。
スグディディを出てしばらくすると山道に入り、やがて左手にきれいな緑の湖水が見えてきた。
これはエングリ川がダムによってせき止められたダム湖。
この湖に沿ってくねくねとした道を進むと
道沿いのカーブには蜜蜂の巣箱がいっぱい並んでいる。
両側は高い山だが、今日は雲が低くて見るものもない。
スグディディを出て3時間半で本日の宿泊地、標高1500mのメスティアに到着。
宿は街の中心からはちょっとはずれたこちら。
ちょっと下に見える街の中にはこの地方名物の塔がいくつも見える。
きれいな部屋には小さなベランダが付いていて
もう夕方の6時を回っているので牛さんたちが自ら家路についているのが見えた。
夕食は1階の食堂でビュッフェ。
デザートは天敵のスイカだけれど、甘くておいしかったらしい。
暗くなってから外を見ると塔がライトアップされていた。
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