9月16日 続き
ホテルでしばらく休憩した後、再び外出。
祝日で無料らしい景福宮に行こうかと思ったが暑いので予定変更、室内で過ごせる中央博物館に行くことにした。
地下鉄の三角地駅からは地下道が伸びて、出ると博物館の敷地内。
池の向こうに見える博物館は堂々たる大きさ。
吹き抜けの先が階段になっているのでそこを上がってみると目の前に南山とタワーが見える。
吹き抜けの真ん中にはステージが作られて「アリラン」など歌っている。韓国はこの歌が本当に好きだ。
左手の入り口から博物館の中へ。ここはありがたいことに入場無料。
1階は右手からぐるっと朝鮮半島の歴史順の展示になっているので先史時代から見て行くが、目に付くのは現代でも魅力的な金の装飾品の数々。
新羅とか百済とか、歴史の教科書を思い出す。
この立派な鴟尾は百済の物。奈良の唐招提寺を思い出すが、もちろんこちらが先。
実はこの博物館には以前に一度来たことがある。この立派な建物に移転したばかりの2006年のことで、その時には三国時代の解説に「これらの技術は日本に我が国が教えてやりました」みたいなことが書かれていて苦笑させられた。今はさすがにそういう記述はなくなったよう。
こんな面白いものもあるが、すべてじっくり見ているときりがないので、適当に切り上げてこの博物館の目玉を見に2階へ。
思惟空間と名付けられた照明の落とされた一室。中はスマホを向ける大勢の人で混み合っているが
ここに安置された2体の仏像が国宝の半跏思惟像。
6世紀後半から7世紀前半に制作されたものだそうで、もちろん日本の広隆寺や中宮寺の半跏思惟像の先輩だろう。
以前に来た時は1体だけ、たぶん右側の菩薩だけがやはり個室で展示され、そこだけは写真撮影不可だったと思うが、今は2体に増えて撮影も自由。どちらも美しい仏像でありがたや。
このお二方はこの博物館のスターなのでキャラクターにもなっているが、ショップにあったこれはどういうセンスか。
さらに3階にあがるとさらに仏像が並んで
日本とはちょっとお顔立ちのちがった仏様を存分に拝める。
もう一つ、こちらでぜひまた鑑賞したかったのは陶磁器。
特に高麗青磁の美しいこと。
より日本人好みの白磁もおおらかで素晴らしくて
特にこちらの満月壺、後ろの画像が次々に変わって素敵な展示。
ここに限らず全体に展示の仕方が以前よりもずっと洗練されておしゃれになった。
日本の東京国立博物館などは展示品では負けていないが、常設展はまだまだ展示の仕方に工夫の余地がある。
がんばっていただきたい。
と、この辺りで時間もこちらのエネルギーも尽きたので撤収。
地下鉄で明洞に移動してみたが
原宿のような混雑ぶりにおばさんたちは付いて行けず。
お腹が空いたがちゃんと下調べもせずに適当なカルグクス屋に入ると
これが大失敗。冷たい豆乳スープの中の緑色の麺、どちらもはっきり言ってまずい。
ソウルで一食だけの夕食、このままではあまりに残念、ということでホテルまで歩いて戻り、近所でやっとチキン屋を発見。
ビアホールのような所だったが、アツアツのフライドチキンでやっと留飲を下げた。
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2024年9月16日~30日 アルバニア周遊の旅
9月16日
深夜1時半出発のソウル行きアシアナ航空に乗るべく、15日の夜23時に羽田空港へ。
しかしチェックイン開始は23時半からで、カウンターの前で少し待たされた。
出国審査をした後はスタアラなのでANAのラウンジへ。24時半には閉まることを念押しされて中に入り、軽く何かいただこうと食べ物のカウンターを眺めると
何かで話題になっていた飯盛りロボットが。が、結局きつねうどんをいただいて定時にはラウンジを追い出され、しばらくゲートで待って無事に機内へ。
2時間半のフライトでは寝る間もなく、ソウル上空まで来るとまだ暗い空に満月がきれいに見える。
この日は韓国の祭日、中秋前日だったのだ。
仁川空港には午前4時に到着。
このままローマ行きに乗り継ぐこともできたが、お互い隠居の身で時間はたっぷりある友人と自分、最近は韓ドラファンでもあることから、今回はあえてソウルで1泊することにしたので韓国入国。
まずはATMでお金をおろして
コンビニで韓国の交通カード、T Moneyをゲット、さらに空港リムジンのチケットを購入して5時35分の始発を待つ。
乗り込んだのは我々同様、羽田から到着したおばさん二人だけ。ソウル市内に入る頃にようやく空が明るくなってきて
6:20に市庁前に到着したが、あいにく雨が降り出して久しぶりに寒い。
ホテルはここから徒歩5分だが、この時間では当然のごとくチェックインはできず、フロントに荷物を預けて外へ。
すぐ近くの地下鉄駅に降りると構内には非常用のガスマスクが装備されていて、さすがいまだ「戦時下」の韓国。
地下鉄でやってきたのは東大門。
ミニバスが通るらしい狭い裏路地もこの時間では人影がなく、そもそも中秋の連休でさすがの東大門も今日はほぼ休みっぽい。
それでもここにやって来たのはここに大きなサウナがあるため。
大きなファッションビルの地下3階にあるとの情報で、表にも目立つ看板がいくつも見える。
ところが外から入れるエレベーターで地下3階に降りても駐車場があるばかりでサウナらしき入り口は全く見えない。
違う所から入るのか、と周りをうろうろと2周もして、結局英語が話せそうなお兄さんを見つけたので聞いてみると、「ああ、このビルの13階ですよ」って、ええ~、移転していたのか。それにしてもなぜ看板に一言「13F」と書いてくれないのだろう。
やっと上りエレベーターで13階に上がると、確かにサウナがあった。
受付のおばさんに英語は通じないが、入場料10,000ウォンを支払えばタオルと館内着、ロッカーの鍵をもらえる。
さてそれでは、と早速着替えて1階下のサウナエリアに降りて仰天。
写真は10時近くなって人がかなり減ってから撮ったが、8時に入った時には床いっぱいに人が転がり、穴倉のような所にも一人づつ入って、おやじたちは大いびきをかいている。前日の夜から泊まっていたのだろう、まさに韓ドラによく出てくる通り。
ただしちょっと前のドラマでよく見たタオルの羊巻きはもう誰もやっていなくて、せっかく予習してきたのにできなくて残念(笑)。
サウナは温度違いが4つあって、一つは冷却のためのコールドルーム。
しかし圧倒的に気持ちいいのは宇宙ポッドのような形で一番高温のチムジルバン。横のボイラーでガンガン火が焚かれて、中に入れば5分で汗が出てくる。
これらのサウナに出たり入ったり、マットで横になってゴロゴロして、最後はお風呂に入ってさっぱり。
外の景色も見え、韓国の皆さんの日常も見えて、見つけるのに苦労はしたが、時間つぶしにこのサウナは最適だった。
2時間半もここで過ごしたらいつの間にかすっかり晴れた空の下
清渓川沿いの遊歩道を少し歩いて
ザハ・ハディッド設計のDDPへ。ここに来るのは2度目だけれど
外から眺めても全体の姿がさっぱりわからないこの建物はやっぱり面白い。
中におしゃれなカフェがあったので
大きなピンスを二人でシェア。
あんこにきな粉、フルーツにナッツ、わらび餅のようなものまで載ったこのかき氷はおいしかった!
中のショップなどしばらくひやかしたら、また地下鉄に乗ってやっとホテルにチェックイン。
表側にはクラシックな外観のカフェがあるが、なぜかホテルの入り口は裏側の目立たない所にあるLe Seoul Hotel。
部屋は狭いけれど一泊するだけなので十分。外はオフィス街、朝の寒さは何だったのかと思うほど暑くなってきた。
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ボポモフォ
高雄で買ったTシャツ、袖口に変わった記号が入っている。
漢字の部首のように見えるこれ、原住民の文字かと思ったらボポモフォと言って中国語の読みを表すものだそう。中国本土ではピンインというアルファベットに小さな記号が付いたものを使うが、台湾ではこのボポモフォの方が一般的なんだそうな。
気づくとスマホでメールを打っている人のキーボードにもこれが使われていて、台湾にはずいぶん来ているが今まで知らなかった。
それにしてもボポモフォって、言いにくいけれどかわいい。
横断信号
台南の横断歩道に立つと歩行者用の信号がかわいい。
人型の上に文字やらキャラクターが現れて、これがちょこまかと動く。
青になると残り何秒の表示に変わるが、これって待っている間も退屈しないようにということなのだろうか。
マンホール
日本のマンホールはしばらく前から街ごとにデザインを凝らしてきれいな色付きも増えたけれど、台南でも同じことを始めたらしい。
近くの名所の絵柄なので、探せばきっともっとあるはず。
他の街では気が付かなかったのは台南ほどカラフルなものはなかったからかも。
汚水のマンホールも何気に可愛くて、左は台南、右は台北。
アヒル
かわいいをもう一つ、台南で見かけたバイカー。
宅配ボックス
嘉儀の駅で見かけたロッカー。
「i郵箱」とあるのをよく見ると、どうやら荷物をここに入れると宅配してもらえるゆうパックのようなサービスらしい。当然受け取りもできるだろう。
日本ではクロネコヤマトが同じようなサービスをしていると思うが、駅では見かけたことがないような気がする。
コラボ弁当
嘉儀で鶏肉飯を食べた「劉里長鶏肉飯」、なんとファミリーマートでコラボ弁当を売っていた。
店で食べるものとは似ても似つかないが、店にもポスターが貼られていたし、お味はどうなんだろうか。
有名店とのコラボは流行りらしくて、セブンイレブンでも発見。
こちらは台北の朝食で有名な店の飯糰。
空港で買って持ち帰ったけれど、煮卵が入っていないのが不満。
今回の旅ではなぜか煮卵入りの飯糰に出会えなくて、これはまた行かなきゃ。
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2月10日 続き
本日の帰国便は松山空港から18時25分発と遅い。
まだ時間があるので地下鉄で圓山へ移動。
駅は近くにある圓山大飯店に合わせて中国風の屋根付き。
駅前には2010年に開催された花博の跡地を利用した公園が広がり、右手には大きな展示場があって、空いた場所ではブレイクダンスを練習中のグループが何組も。
正面のテントでは台湾各地からの名産品を販売中。
ここ、週末にはファーマーズマーケットも開催されるそうで、いつかは来てみたいと待機リストに入っている。
展示場の奥はMajiMaji集食行楽と名付けられたフードコート。
いろいろな国の屋台が並んでいるが、中途半端な時間なので活気はなし。
さて、わざわざここに来たのはここにある食料品店を見るため。
神農市場と名付けられたこちら、明らかにDean & Delucaに影響された造りだが、台湾各地の質のいい食品を揃えていると聞いたので最後の買い物に来てみたのだ。
というわけでここでの買物はこちら。
この中での大当たりは花生酥というピーナッツの粉を固めたもの。胡麻も入って香ばしく、ホロホロと崩れておいしい。
福源のピーナッツバターは台湾に行く度に買う定番だけれど、これを挟んだクラッカーは今回は残念ながら見つからなかった。
ついでに今回の旅行中に買ったその他の戦利品。
乾燥海老は花博のテントで買ったが、これが甘じょっぱい味付けもちょうど良くて家族にも好評。
大好きなグリーンマンゴーと魚丸は迪化街で。
宮原眼科で買ったのはクルミの入ったデーツを固めたお菓子。以前買った時には大きな板状だったが、今回はスティックが個包装になって食べやすくなった。
嘉儀の名産のパイのようなクッキー、今回は荘家という店で買ってみたが、こちら駅前に大型店を構える別の有名店よりおいしい。地元のお姉さんが大量買いしていたのも納得、次回からはここで買おう。
お菓子はもちろんパイナップルケーキをあちこちで購入。
今回は6種類。この中では林百貨のものが生地がクッキーならぬパイのようでとてもおいしかった。
消え物以外では関仔嶺温泉の泥パック。これ、本当に顔がツルツルになる。
小さなポーチは林百貨で一目ぼれ。電気釜模様の靴下は迪化街で発見。他にも洒落の効いた台湾柄がいろいろあって完全にツボ。
花博公園からホテルへは徒歩圏内だけれど、雨が降ってきてしまったのでタクシーを拾い、荷物をピックアップして空港へ。
松山空港まではわずか10分ほどで本当に便利。
空港内はトイレがきれいになっていてびっくり。
夕方出発の羽田行きはさすがに日本人が多かったものの、搭乗率は7割ほどだったろうか。
雨の台北にさよならしたけど、またすぐ来るよ~。
やっぱり台湾が好きだ~
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2月10日
台湾滞在も最終日。
朝食は近くにあった朝食屋さんと双城街からテイクアウト。
もう土マンゴーが出ていて、結構甘い。愛文マンゴーよりも早く出るこの小さなマンゴー、酸味もあって好きなのだ。
朝食後は大きな荷物をフロントに預けて、地下鉄で大頭橋へ。
こちらから歩くと台北に来たら必ず寄る迪化街の北側に入れるが、この辺りは来るたびにきれいになっているようで
通り抜けられるようにつながった建物は裏側もきれいに整備されている。
乾物屋などもあか抜けたディスプレーがどんどん増えていて
南へ下るほど増える昔ながらの雑然とした店先の方が懐かしいぐらい。
途中、大好きな杏仁豆腐の店で杏仁かき氷。
そう言えば今回の旅では暑い南でもかき氷を食べそこねた。涼しい台北で唯一のかき氷。
ファサードも初めて来た頃に比べると随分きれいになった、と眺めながら歩けば
かわいらしいものあり
カラスミのアイスクリームなんてゲテモノもありで、やっぱりこの問屋街は何回来ても楽しい。
終点はトイレを借りようと永楽市場へ。
2階が布地問屋さんなのは知っていたが、その奥に小さな廟があるとは知らなかった。
おいしそうな食材がいっぱいの1階の売り場を通って外に出ると
これも大好物の胡椒餅の屋台を発見。こちらではタンドールのような窯ではなく小さなオーブンで焼いていたけれど、皮はパリパリでかなりおいしい。中の肉餡もジューシーだけれど、いささか胡椒が効き過ぎで辛~い。
この後は前回気に入ったパイナップルケーキの店がこの近くにあったはずと探すが、Google先生の示す所に行っても見当たらない。
どうも移転してしまったようで、いつもながら最後の詰めが甘いんだな。
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2月9日 続き
陽明山ビジターセンター前のバス停でしばらく待って、金山行きのバスに乗車。
次の停車地の表示などが出ないバスだったので目的地を紙に書いて運転手に見せ、無事に到着。
するともう一組、やはり旅行者風のカップルも降りて、お互いにちょっと驚く。
バス通りからしばらく坂を下ると突き当りに大きな駐車場が見える。
平日の午後でも結構お客さんが来ている、ここが目指す「日月農荘」。
2017年にも来たことがあるが、150元の入浴料が200元(約900円)に値上がりしている。
食堂らしきところはちょっとすっきりしたようだけれど
お風呂の男女表示が派手になった他はぼろい建物の造りに違いはない。
入口を入るとすぐに棚の並んだ更衣室があり、その先は露天で浴槽が5つある。
先客は4人。ロッカーはないので露天から見えるベンチに荷物を置いて、浴槽の縁にある洗面器は使っていいのかと迷っていると早速一人が上がり湯で体を流せ、と指示してくれる。
お風呂に満ちているのは白濁の硫黄泉。一番熱い浴槽で45℃ほど、ぬるいのでも42℃ほどはあるだろうか、香りの強いいいお湯で気持ちがいいが、長くは浸かっていられないのでみなさん浴槽の縁で涼んではちょっとお湯に入るの繰り返し。
我々が日本人と気が付いたおば様方、タクシーで来たのかと聞くのでバスと答えると、よく来たとサムズアップ。
身振り手振りで陽明山に上ってきたことなど話し、一人のおばさまの帰り際にサヨナラと手を振るとなぜか韓国のりをくれた。
すると別のおばさまは海苔巻きのいっぱい詰まった弁当箱を出してきて、我々だけではなく周り中におふるまい。
その上みんなで知っている日本語を「ありがとう」「さようなら」「愛してる」などと言い出して和気あいあい。
1時間ほども疲れた脚をもみながらゆっくり入って、やっぱりこのお風呂は最高だ。
まだまだ長居しそうな先客たちに別れを告げてバス停に戻ると、ソーラーで表示される次のバスの到着まではなんと50分もある。
バスを降りる時、運転手氏は帰りのバスの時刻表を見せて「これに乗れ」というようなことを言っていたと思うのだが、それは始発の金山の出発時刻だったらしい。
しかたがないので友人と二人、ぼーっと道端に立っていると、少し前に温泉を出て反対方向に行った車が戻ってきて、助手席の女性が日本語で「台北に戻るなら駅まで送りますよ」と言うではないか。
ありがたく乗せてもらって話を聞くと、女性は日本人と結婚している地質学者とのこと。
そう言えば温泉の横にこんな櫓があったが、彼女はお風呂に入りに来たのではなく、これを調べていたらしい。奇遇とはこのこと。
新北投の駅まで送ってもらって、地質学者さんとはここでお別れ。
北投温泉はまたこの次に来よう。
一度ホテルに戻り、汗臭い服を着替えて今夜はタクシーで夕食にお出かけ。
台湾も今夜が最後なので、一度ぐらいはちゃんとしたレストランへ行こうと
「點水樓」へやってきた。
なぜか予約の電話が通じず、直接やってきたらカウンター席になったけれど
おかげで小籠包を包んでいる所を見ながら食べられた。
鮮やかな緑色をしているのは香り高いバジル入り。この店でしか食べられない、これが食べたかった。
他に揚げナスの煮物と大きな肉団子の蟹の卵餡かけ
海鮮スープもいただいてお腹いっぱい。
小籠包はさすがのおいしさだけれど、しかし他のお料理は実は関仔嶺温泉のホテルの方がおいしかったかも、と二人でささやいたのはナイショ。
本日の締めは双城街にあるマッサージ屋で足裏マッサージ。
日本人のビジネス客が主なお客さんらしい店で、マッサージ師が二人しかいなくてかなり待たされた。
「コロナの間に転職してしまったマッサージ師が多いので大変」と口の達者な女将の嘆くこと。
足裏は50分600元(約2700円)、温泉にも入ったけれど、翌日はやっぱり筋肉痛になった。
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2月9日
ホテルは朝食付きなので2階にある食堂に行ってみる。
あまり広くないし品数も多くないが、フレッシュジュースを作ってもらえるのはいい。
朝食は済ませたけれど、昨夜も行った双城街へ。
朝食向きの屋台が多い中、葱抓餅を買って地下鉄駅へ。
士林駅からバス通りに出ると目の前に陽明山行きのバスが来ていたので飛び乗って、終点まで30分。
バスターミナルには次々とバスがやって来る。
ここからは陽明山を一周するバスがあるので乗り換える。
平日でもたくさんのお客さんがいるが小型バスはなかなか来ないし、最初に乗ったバスは周回バスではなく、途中で乗り換えることになったが、なんとか目的の小油抗に到着。
ここには観光案内所があり、その脇の展望台からは硫黄の噴気がもくもくと上がっているのが良く見える。
ところで陽明山とは言うが、ここにその名前の山はない。
一番高い山は七星主峰と言って、その周りにハイキングルートがいくつもある。
今回は小油抗から七星主峰へ上るコースを歩くことにしたので駐車場脇の階段から出発。
石段はとても良く整備されていてスニーカーでも全く問題なく行けるが、思いのほか急階段がひたすら上へ伸びる。
少し上がると周りの山がきれいに見えてきて
硫黄の噴気をくぐり抜けながらさらに上へ。
しばらく行くと雲海が見えてきて
この雲の下には台北市があるはずだが、今日はまったく見えない。
やがてちょっと平らな所に出て、ここから最後ののぼりを過ぎれば
1120mの七星主峰頂上。ここまで1.6㎞、ちょうど1時間の標準時間で登れた。
ここには軽装で来られるということで子供連れもいっぱい。
中にはなぜか裸で裸足なんていう剛の者もいるが、そんな人たちに囲まれながら持参の葱抓餅でランチ。
そのうちに霧で霞んでいた山頂も少し晴れてきたが
台北市はやっぱり雲の下だ。
十分に休んだら下山。一番人気は七星主峰の隣の七星東峰を通って冷水抗へ降りるルートらしいが
あれをまたずっと上るのはいやだ。
と言うことで距離は長いが七星公園の脇を通って苗圃に出るルートを選択。
こちらも石段がよく整備されていて今度はひたすら下るが、丈の高い草しか生えていなかった往路に比べてこちら側は木が茂り、苔もいっぱいで植生が明らかに違う。
小油抗で上り始めて、休憩も含めて苗圃到着までちょうど3時間。
汗でドロドロになったが、この登山口の近くには大きなビジターセンターがあってトイレもきれい。
周りにはピンクの花がたくさん見えて
この時期、陽明山はちょうど桜の時期だった。
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2月8日 続き
台中でアイスを食べたら駅に戻り、台鉄台中駅から新烏日へ移動、高鐵に乗り継ぐ。
高鐵では3月いっぱいまで外国人が二人で利用すれば運賃50%引きという太っ腹なキャンペーンをやっているのでチケットをKKdayで買っておいた。するとバウチャーが発行され、これを駅でチケットに交換しなければならないのだが、窓口は長蛇の列。台鉄台中からの移動にも思いのほか時間がかかったので、予約した列車に間に合うだろうかとちょっとあせった。
が、乗ってしまえば日本の新幹線と一緒なので安心。
台中から台北までちょうど1時間、台鉄の自強号では2時間から2時間半かかるのでさすがに速い。
台北に到着したのは夕方の6時。
ちょうど帰宅時間に当たってしまって台北駅のタクシー乗り場も長い列、車に乗るのに20分も待つことになった。
さて、台北での泊りは「 Jolley Hotel」。
Booking.comで見つけたが地下鉄の中山國小駅から徒歩3分の好立地。
部屋に入るとすぐにミニキッチンとリビングエリアがあって
今回はツインを予約していたのだが、リビング横と3段ほどの階段下にもう一部屋の2ベッドルームのスイートがもらえた。大きな冷蔵庫に洗濯機まで備わって、部屋は広いし、ここはいい!
すぐ目の前にスーパーが2軒、飲食店もまわりに山ほどあるのだから。
台湾での夕食もあと2回になったが、今日はもう近場で済ませることにし、高雄や台南に比べるとさすがに台北の夜はライトダウンでもおかしくないほど涼しいので、ホテルのお向かいにある一人鍋の店へ。
周りのお客さんも若い子が一人で来ているテーブルが多いが
二人でも別々のスープや具が選べるし、旅行中の野菜不足解消にもちょうどいい。豆腐と湯葉を追加したけれど、なべの底に他のつみれ類などといっぱい入っていて、ボリュームも十分。これで1食200元(約900円)。
この店ではご飯とデザートのアイスクリームが食べ放題。が、さすがに今日はもうアイスクリームはいらない。
と言いつつ、ホテルからすぐの双城街へ。
この通りには朝と夜では違う屋台が出る。
以前出張でよく台北に来ていた時にはこの近くのホテルに泊まっていたので、ここはなじみがあるのだ。
ということでフルーツと愛玉子、白玉入りのぜんざいをデザートに。
こういうことをしているから台湾で体重が増えるのだ。
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2月8日
帰路は下り坂なのでカバンを引きずって嶺頂公園にあるバス停へ。
ここから1時間に1本のバスで白河経由嘉儀まで1時間5分、お代は交通カードを使えば79元(約350円)と安い!
バスは嘉儀駅前に停車したので、少し待ったけれど次の自強号で台中まで、224元。
台中までは1時間15分。車窓には水田の他にパイナップルやらドラゴンフルーツやら柑橘の畑など見えてなかなか楽しい。
到着した台中駅は前回2014年に来た時とは様変わり。
すっかり新しくなった駅の隅にあった荷物預かりがいっぱいでコインロッカーに預けるのにいささか苦労したが、身軽になって駅前に出てみると
古い駅舎もちゃんと残されていて
線路にはベンチが作られ
停まっているのはなんと1966年製の元東急車両だとか。
最近のSNSも意識した駅の保存、やっぱり台湾は古いものを生かすのが上手だ。
台中は台湾第二の都会だけれど、歩けばここにも古い建物が残されていて
右側のコンクリート造りの建物は古い銀行。
レンガ造りの方はこの町名物の太陽餅と言うパイ菓子の元祖なのだそうな。
元劇場っぽい建物やこれも立派なお菓子屋さんなど見ながら歩いて
やって来たのは台中公園。中央に大きな池があり、真ん中に修復中の東屋があるが、別にこれが見たかったわけではない。
お目当てはこちらの櫟社と言う店。
台中で有名な宮原眼科がお茶の専門店を作ったというので来てみたのだが、なんと門は閉まっていてどうも閉店してしまった様子。ネットで見つけて楽しみにしていたのに、残念!
仕方がないので気を取り直し、以前も行ったやはり宮原眼科系列の第四信用合作社へ。
ありんこに導かれて店内に入れば、アイスクリーム売り場には平日でも大行列。
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が、今回こそはアイスを食べようと決めて来たので列に並び、メニューを見ればフレーバーが55もあるので悩みに悩み、迷っているうちに注文窓口に来てしまった。
最終的に自分が選んだのは鉄観音茶とピーナッツのダブル・サンデー。友人のチョイスは東方美人茶とマンゴー。
サンデーにするとワッフルカップにフルーツとクッキーが付き、さらにトッピングが2つ選べた上に試食の小さなスクープが1つ付く。これで1つ260元(約1170円)といい値段だけれど、ボリュームもすごくてお腹いっぱい。なによりウサギのクッキーがかわいく、ワッフルカップもおいしい。アイスもそれぞれいいけれど、意外におまけで付いてきたバナナアイスが一番おいしかったかも。
第四信用合作社はアイスの注文で並んでも2階でゆっくり座れるからいい。
お腹を満たしたらやはり旗艦店に行かなければと宮原眼科へ。
以前よりきれいに整備されたような小川を渡れば
こちらのアイスクリーム売り場も相変わらずの大行列。
店内も以前と変わりないが、内装や商品パッケージのおしゃれさに改めて感心する。
台中はまたしてもお菓子屋さんめぐりで終始してしまった。
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2月7日 続き
関仔嶺温泉での泊りは「景大渡假荘園」、Booking.comではKing's Garden Villaという英語名で出ている。
前にも書いた通り温泉街でも一番奥の高台にあって、広い敷地内に宿泊棟がいくつもあり、駐車場も広い。
フロントでチェックインをすると温泉施設への入場券をくれるので、それを持ってSpa棟へ。
入ってすぐに受付があって
後ろの地図を見ればわかる通り、1階に降りれば大きな露天風呂があるが、ここは水着着用、子供たちのにぎやかな声も聞こえるのでパス。4階にある裸で入れる内風呂に行きたいと言うとバスタオルとシャワーキャップを渡される。
写真はネットから
浴室に入ると右手にはシャワーと並んでサウナが2部屋あり、その向かいに浴槽が3つ。一番奥が水風呂、中央はちょっと熱くて43℃、手前が40℃の適温。満たされているのは灰色に濁って底の見えない泥湯だが、入ってみると見た目ほどどろっとしているわけではなく、泥の濃さでは別府の「別府温泉保養ランド」の方がインパクトがあった。源泉が60℃以上の高温なのでかなり加水もしているらしく、源泉で匂った独特の油臭もしない。
先客の5,6人のおばさんたちはサウナがお気に入りのようで浴槽にはあまり入らず、おかげでゆっくり浸かれたし、途中でチェックに来たスタッフはスマホ翻訳で一生懸命コミュニケーションを取ってくれたりして楽しかったが、このお風呂はちょっと期待外れの感じ。ただし入浴後は良く温まって汗がなかなか引かない。
入浴後に戻る部屋は同じ棟の2階。
かなり広い部屋にダブルベッドが2つあるこれは定員4人のファミリールーム。1泊24000円近くと高くついてしまったが、温泉地の二人部屋はどこもダブルベッド、ツインの部屋がないのでしかたない。
洗面所はとても広いがシャワーやバスタブはない。と言うのも
ベランダにテレビまで付いた半露天風呂があるから。
蛇口をひねれば灰色のお湯が出てきて、これぞ源泉100%のかけ流し。表示の60℃はなかったと思うが、食事の前、寝る前に溜めておいて適温になった所で入ると油臭香るお湯は大浴場とは浴感が違う。スベスベと滑らかで、翌朝は顔もツルツル!
同行の友人も大喜びで、ここに一泊した甲斐があった。
さて夕方になり、外はもう暗くなるのでホテルの食堂へ。
すると座席はたくさんあるし、宿泊客も結構いる様子なのに食事をする人は誰もいない。
それでも座って出されたお茶を飲んでいるうちに英語を話すマネージャーがやってきて、メニューから無事注文。
ところがこの後、かなり待っても料理が出てこない。どうしたのかと思っているとマネージャー氏が来て、「今日はお客がいなそうなのでシェフが帰ってしまった。呼び戻したのでもうちょっと待ってください」って、ええ~、それならそうと早く言ってよ!
他のお客さんたちはほとんど車で来ているので外で食事をしているのだろう。が、こちらはもう真っ暗になった外に出ることもできない。
結局40分待って、やっと一皿目が登場。
サツマイモの葉のニンニク炒めだが、これが絶妙の塩加減でおいしい。
続く炒飯も卵しか入っていないのに驚くうまさ。
スペアリブと梅干しはこっくりと甘く
特産の椎茸がいっぱい入ったスープだけは出汁を取る時間が足りなかったのかちょっと物足りなかったけれど、待たされたことも許せる予想以上のおいしさで大満足。
翌朝も同じ食堂に行くと
こんなに泊まっていたのかと驚くほどのお客さんでテーブルはすぐにいっぱい。
ビュッフェは中華総菜の他にパンなどもあったが
簡単な炒め物や腐乳がおいしい。
ネットで食事がおいしいと見たので選んだホテルだったが、以前に立ち寄った關仔嶺統茂温泉会館よりも全体に清潔感があったし、泊まってよかった。
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