Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

冬の北陸 3 東尋坊と三国の蟹

2012-01-30 20:22:15 | 国内旅行
1月21日 続き

 金沢駅から特急しらさぎに乗り込み、わずか40分弱で芦原温泉到着。
駅前からはバスに乗って、東尋坊までは小一時間。

さすが有名観光地の東尋坊へは乗客も多く、バス停に隣接する土産物屋にみな大きな荷物を預ける。

バス停から続くのは食堂と土産物屋街。
  
あたりにはイカやら貝やらを焼くにおいが漂ってまるで海水浴場の屋台街みたい。
 土産物屋には今時誰が買うんだ、と思うような物が並んで昭和にタイムスリップしたよう。
  
あとはひたすらカニ、カニ、で、食堂前にたむろする猫も餌が豊富なのか丸々している。

 これまた昭和のにおいがプンプンする東尋坊タワーを見上げながらしばらく歩くとようやく海が見えた。
 けど、あの有名な断崖はどこ?

  
階段を降りたらようやくそれらしい岩が見えてきた。
下の方から見上げればなるほどこれが柱状節理ね、と思うが、自殺の名所と言われたほどの高さは感じず、「えっ、こんなもんなの?」と言う感じ。
 雪が吹きすさび、大波が砕け散る景色を期待していたのに、異常に暖かくて穏やかな日に来てしまったせいで迫力がなかったのかもしれない。
でも「昔はもっと大きな岩だったのに」って言うおじさん、岩は縮みませんって。

東尋坊からは三国駅行きのバスに乗って「宿」と言うバス停で下車。
振り返ったところに今夜の宿、 「ばんこ旅館」 があった。
  

宿の前は道路を隔てて整備工事中の海水浴場、通る車もなく、歩く人の姿もない。
玄関や看板に明かりはなく、扉を開けて入っても誰も出てこない。
まさかつぶれたわけではあるまい、と大声を出したらやっとおかみさんが出てきてくれて暖房の入った部屋に案内してもらえた。
 通された部屋は8畳で明るくきれい。
トイレこそ外だが、洗面台もついて思いのほかいい部屋。ああ、よかった。

一休みしたところでちょっと外をお散歩。
 10分も歩くと小さな三国港がある。

ここは言わずと知れた越前ガニの水揚げ港。ここに来たのはもちろんカニを食べるためだが、自分だけ食べるのもなんなので
  
一応実家にも送ってご機嫌をとる。
夕方にお願いした宅急便は翌日の午前中には関東について、カニは夜には胃袋の中に消えたそうだ。

 義務を果たしたら宿に戻ってひとっ風呂。
ここのお風呂も天然温泉、海辺のせいか無色透明のお風呂は塩気があり、出た後もなかなかさめることがない。
浴槽は3人はいればいっぱいなほどの大きさだが、大きな窓からは海が見える。
天気が良い日には夕日が見事だそうだが、これはなかなか見られないらしい。

そして待望の夕食は宴会場の個室にて。
  
テーブルに並んでいるのはお造りに笹ガレイの焼き物、なまこ酢にエビの唐揚げ。
 脚だけの蟹は水ガニと言って脱皮したての殻が柔らかい越前ガニ。指で簡単に殻が割れ、身もするっと出しやすいので地元では人気があるそうだが、あしが速いので地元以外には出回らないのだそうだ。

  
箸置きや箸袋も蟹のこの食卓で、よだれかけならぬ蟹の絵の入った前掛けまでつけて食べるのは、しかし水ガニだけではない。

 追加でお願いした「大人」の越前ガニ一匹。
  
港の看板にもあった通り、ちゃんと三国で揚がった越前ガニの証明タグがついている。

お姉さんにバキバキと解体してもらって早速みそをしゃぶると、これが甘くておいし~。
身ももちろん甘みがあって、水ガニは確かに食べやすいが、味の濃厚さで言うとやっぱり殻の固い大人の蟹の方が上だ。

隣の部屋では子供から老人まで、総勢20人近い団体がカラオケまで歌って大宴会中だが、こちらは黙々と蟹をいただく。

「まあ、すっかり無口になられて」と後から運ばれてきたのは
 
自宅で育てたという野菜の蒸し物に天ぷら。
 最後は内子や外子の入った蟹ごはんに、カワハギのお吸い物。

蟹だけではなく、お刺身やらなまこ、エビもすべておいしくて、お料理を完食したらさすがにご飯が全部食べられなくて残してしまった。無念!

 格闘の後はこの通り、これで一人前。

こちらのお宿では蟹づくしもあるが、今回お願いしたのは宿泊込み一人一万円のコース、追加の蟹が一匹一万円で大満足。

福井も来てよかった~。


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冬の北陸 2 金沢の武家屋敷

2012-01-28 19:52:01 | 国内旅行
1月21日

金沢の朝はこれまたローカル・チェーンのジャーマンベーカリーで甘いアーモンドトースト。
 コーヒーがたっぷり来るのはうれしいけど、名前に反してこの店にドイツ風のパンはない。

繁華街、香林坊から脇道に入るとすぐに長町武家屋敷跡。
  
用水路沿いにお屋敷の土塀が続き、表通りのにぎやかさとは大違い。
  
植木にも土塀にも雪よけが施されていたが、この日は地元の人も驚く暖かさで雪は全くなし。
その後の大雪では本来の役目を果たしているのだろう。

 立派な薬問屋さんはまだ開館していないので外から眺めるだけ。

 次に現れる野村家は禄高1200石というからエリート官僚のお家。
元々の屋敷は1000坪もあったそうだが、現在見学できるこの屋敷は豪商の築200年の家を移築したものとか。
  
狩野派の襖絵やら、総檜造りの天井やら、豪華な造りは豪商の家だからなのか、上級武士もこんな家に住んでいたのか。
  
  
釘隠しとか欄間とか、いちいち凝っていて素敵。
 これは本来の武家の物と言う庭、元の広さだったらさぞ見事だったろう。

 その先にある高田さんちは中級武士だが、門と庭が残っているだけ。

さらにその先には足軽資料館として2軒の足軽屋敷が移築されている。
 
足軽と言えば長屋住まいなのかと思ったら加賀では一軒家だったそうで、1軒に部屋が4つほど。小さな庭もあったようで、公団アパート育ちの貧乏人からすると十分なぜいたくさ。
  庶民はこういう風景にこそ共感を覚えてしまう。

 足軽さん一同に丁寧にごあいさついただいて、近辺をぐるり、買い物などしながら回ったら金沢駅へ。

 昨晩の夕食がなぜかもたれてしまったので、お昼は駅で簡単におにぎりと漬物。
麹とニシンで漬けたこの源助大根、おいしかった~。
 


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冬の北陸 1 金沢でおでん

2012-01-25 22:43:50 | 国内旅行
2012年1月20日から23日 北陸の旅

1月20日

去年は青森へ行った「大人の休日パス」、今年は有効期間が4日になったので、友人たちと北陸に行くことにした。

まずは上越新幹線で越後湯沢へ。
  
朝のおやつは東京駅で仕入れた抹茶わらびもちと猫まんじゅう。
わらびもちはお茶の香りが強く、甘くなくておいしいが、猫は・・・見た目だけかわいい。

越後湯沢で特急「はくたか」に乗り換え。
 
お昼は越後湯沢で買った「いくらたらこめし」。掛け紙の裏にお米のうんちくが長々書かれているだけあって、ごはんがもちもちおいしく、ボリュームたっぷり。

この日は関東で朝から雪。東京は積もっていなかったが、埼玉の奥に行くに従って地面が白くなり、トンネルを抜けた越後湯沢からは当然景色は真っ白。
  
ところが日本海が近くなるにつれて雪が少なくなり、直江津あたりから先はまったく雪がない。
 金沢の駅に降り立ってみると、なんと東京より暖かいじゃないか。
大きな木造の門がどんと建つ金沢駅は駅舎もガラス張りの大天井がついて実に立派。
2014年の北陸新幹線開業を手ぐすね引いて待っている感じ。

チェックインの時間にはまだ早いので、ホテルに荷物を預けて早速観光に出かける。
 観光客向けに市内を回るのは「城下まち金沢周遊バス」。
一乗車200円のこのバス、運転手さんは全員女性のようだ。

向かった先はひがし茶屋街。昔は芸妓さんが行きかったお茶屋街の建物がきれいに保存されている。
  
  
建物の外観のみならず、お店の中までレトロなまま。
すでにお茶屋さんはなく、観光客向けの一角となっているにもかかわらず、表にけばけばしい看板の一つも出ていないところがこの町のプライドだろうか。

ここで地図を見ていたら80歳をゆうに超えていそうなおばあちゃんに声を掛けられ、道を教えていただいた。
このおばあちゃんが話好きで、周りの建物の見どころやら、昔のお茶屋さんがいかに粋なところだったかなど、いろいろ話してくださってまるでガイドさんみたい。
聞けば若い頃は髪結いさんだったらしく、この界隈に詳しいのも道理。
到着早々、素敵な人に会ってしまった。

  
おばあちゃんに言われる通り建物をよく見れば、細かい格子の細工の素晴らしさ、すべて銅で作られた雨樋など、見どころは豊富。

 そしておばあちゃん曰く、「愛想のない」志摩は重要文化財に指定されている、1820年に建てられた茶屋建築。

  
 
中に入って見ると床の間の赤い壁はなまめかしいが、全体の造りは実にシンプル。
おばあちゃんの「愛想がない」とは「飾り気がない」と言う意味で、芸妓さんを引き立てるためにこのような造りになっているとか。
 
しかし細部の細工は凝っていて
  
展示された酒器やかんざしも贅沢なものばかり。
さすが百万石の城下町。

  
この志摩のある通りに面した建物はいずれも飲食店やショップなのだが、表からはすぐに何の店だかわからない。
  
 
中には総金箔張りの蔵のある店やらおしゃれなお菓子屋さんやら。出たり入ったり、実に楽しい。

  
この町はずれには小さな神社があって、ここはおばあちゃんによるとある成功した芸妓さんが寄進したものとか。そのせいかここの狛犬にはよく見ると男性のシンボルがついている。
「狛犬にちんちんがついているなんて、他にはないでしょ」といきなり言われたのには仰天したが、花街らしくていいじゃないか。

偶然出会ったおばあちゃんのおかげで楽しく茶屋街を散歩して、暗くなったのでホテルに戻ってチェックイン。
一休みしたところで予約を入れておいた大衆割烹に繰り出す。
 
香林坊から木倉町に入ったところにある「大関」は昭和なままの飲み屋さん。

飲めもしないのにここへ来たわけは金沢おでんが食べたかったから。
 
中でもセイコガニの甲羅に蟹の身、内子、外子を詰めた「蟹面」はこの時期だけしか食べられないもの。もう何年も前にテレビで見て以来食べたくて、今回も事前に取り置きをしておいてもらってようやくありつけた。
お出汁は関西風に澄んでいて、期待の蟹面はもちろん、大根やら糸こんにゃくやら、出汁のしみたねたがおいし~。

おでんの他にも金沢らしいものを注文。
 かぶら寿司はカブとブリを麹でつけたものだが、中に挟まったブリのなんとおいしいこと。脂が強くてあまり好きではなかったブリを大いに見直す。

 鴨がなくて鶏になった治部煮は、お肉が多くて驚いたが、まあ見た目通りの味。

 蓮蒸しは鰻の上にすりおろしたレンコンを乗せて蒸したもの。レンコンがもちもちとしてこれまたうまーい。

これ以外にお造りも食べて、満腹、満足。金沢に来てよかった~。

幸せな気分に、でもデザートは別腹、とホテルのすぐ近くのファーストフード店へ。
 「ワンダフル」は金沢ローカルのハンバーガーチェーンのようだが、メニューを見るとパスタからカレー、天丼、ラーメンまでなんでもあり。
こちらのパフェもおいしゅうございました。

ようやく帰り着いた今夜のお宿は香林坊の真ん中にある「アパホテル金沢中央」。
アパグループのおひざ元だけあってここは部屋数が多く、金沢一の繁華街の真ん中で最上階には露天付き天然温泉まである。
トリプルの部屋にしたらちょっと広めの部屋でおひとり様3000円ととてもリーズナブル。
せっかくの温泉が塩素臭かったのと、暖房が効きすぎていたことだけが不満。


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広尾でイタリアン 「Vino della Pace」

2012-01-19 18:13:16 | 食べ歩き
大好きだった「ダディーノ」のシェフが今度は広尾のオステリアに移ったとご連絡をいただいたので追っかけ。

今度のお店は Vino della Pace

広尾の駅から西麻布の交差点方向に10分弱、外苑西通りと並行する道に目立たない外観のその店はある。
うす暗い入り口の木の扉を押して中に入ると
 小さな店内は明るいオレンジ色。
壁際にはワインの木箱や瓶がたくさん積まれて、まるで酒屋さんみたい。

通されたテーブルは一番奥で、他とは仕切りで区切られているので小部屋気分。
初めての店だけれどなんだかくつろげそう。

メニューは基本おまかせ、ワインはたくさんありすぎるのでリストなし、こちらもボトルではなくグラスで料理と好みに合ったものを出してもらえるという面白いシステム。

 まずは突き出し、マスカルポーネチーズの詰まったラビオリ。
寒い日に上品なおだしの温かいスープがうれしく、ラビオリの中のチーズはレモンの香りがする。

前菜は鰆の燻製。
 
半生に火の通ったお魚は刺身よりうまーい。友人の頼んだ白ワインをなめさせてもらうと甘口で香りが良くて、こっちもおいしい~。でも飲めない~。

次はハマグリのニョッキ。
  
しっかりした味付けのソースなので、合わせる赤ワインもフルボディだそう。

 ガルガネッリにはキャベツと豚さん。
脂身や肝、豚耳が使われているということだったが、しつこさなどなく、いかにも沼尻シェフらしいパスタ。

そしてメインは鴨。
  
この写真では小さく見えてしまうが、実はかなりの大きさの切り身が3つ。皮はパリッと香ばしく焼かれ、中は絶妙な火の通り加減でジューシー。やっぱり「ダディーノ」に戻ったみたい。うれし~。
ワインはぐっと重めの赤が、時間が経つにつれて軽く変化したそうな。

 デザートはセミフレドと焼きリンゴ。
セミフレドの中にはナッツがいっぱい。

 そして最後のコーヒーとともに出される小菓子も「ダディーノ」と一緒。

小さな店は思った通り居心地良く、料理は以前と変わらぬおいしさ。
ソムリエはイタリアワインに関しては有名な方だそうだが気取ったところなく、いろいろと試せるこの店のシステムはワイン好きにはたまらないのではないだろうか。
飲めない自分もほんの一なめずつさせてもらえて楽しかった。

この店にはおいしいものの好きな酒飲みと行くべし。


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100% Chocolate Cafe @ 京橋

2012-01-17 22:12:13 | 食べ歩き
京橋にでかけたついで、小腹が空いたので前から気になっていたところへ寄ってみた。

  100% Chocolate Cafe

場所は明治製菓本社の1階。チョコレート屋さんのアンテナショップというわけ。

カウンターで注文、支払いをして席で待っているとオーダー品を持ってきてくれる。
本日お願いしたのは
 ショコラドリンクと塩クルミのショコラケーキ。

ショコラドリンクは大きなマグカップにたっぷり。かなり甘いのでこれだけでも結構お腹がいっぱいになる。
 ケーキと言うかビスケットの方も姿は小ぶりだがどっしり。塩はそれほど感じないが、中のチョコレートの苦味が効いて甘すぎない。 

 でも一番おいしかったのはサービスでついてくる本日のチョコレートだったりして。
この日付入りチョコレート、365日、毎日ちがうレシピのものが登場するそうな。
全部食べ比べてみたいものだが、鼻血で失血死しそう。

店内のカウンターではショコラケーキの他に56種類あるチョコレートも買える。
 季節柄バレンタイン限定レシピと一番甘くなさそうなチョコレートを買ってみる。
他にもシングルビーンやら和風フレーバーやら、どれもおもしろそう。

明治のチョコレートもおしゃれになったものだ。


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ムスタンのチョルテン・コレクション

2012-01-15 19:24:38 | チベット文化圏
ムスタンを旅して魔よけ以上によく見かけるのは様々な形をしたチョルテン。

この地方に特有の形で最も目立つのは屋根のついた大型のチョルテン。
  
中を通り抜けられるほど大きく、装飾も華やかで立派なもの。通路の天井には曼荼羅が描かれていることが多い。
このチョルテンの形はネパール式といって他でも見かけるが、屋根のついたものはムスタン以外では見たことがない。

ムスタンのお寺はチベット仏教の中でもサキャ派が多く、その特徴はお寺の壁が赤白黒の三色の縞に塗られていること。
 

この三色は文殊、観音、金剛手菩薩を表しているのだそうだが、これにのっとって3つ子のチョルテンをよく見かける。
 
 
  
赤が黄色に変わっているものもあるが、意味は同じだろう。
この三色のチョルテン、ラダックの南のザンスカールでは見たことがあるが、サキャ派は主流派ではないのでチベット本土など他ではあまり見かけない。

 
村の中にもチョルテンがたくさん並んでいるが

  
テクテクと街道を歩き、村はずれのチョルテンが見えてくると人家に近づいたことがわかってほっとする。

ムスタンには祈りがいっぱい。


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ムスタンの魔よけ

2012-01-13 23:45:47 | チベット文化圏
ムスタンの村に入るとたくさんの魔よけが目に留まる。

 男性のシンボルが目立つこの大きな像だけはカグベニでしか見ることができなかったが

 
ツェレ村に入るには入り口のゲート上のこの魔よけをくぐらなければならないし

  
チュクサン村の入り口の上にもよく似た魔よけがあった。
どちらも羊の頭の骨に布をかぶせて顔を描いたもの。

村内の家々の壁にも魔よけは多く飾られていて
  
どれも戸口の上に飾られている。
家の中に悪いものが入らないようにするためだろう。

 
立派な角を飾っているものが多いが 

  
動物の頭骨に糸を張った飾りを組み合わせたものも多い。
この糸を張った飾りがアメリカのインディアン(今はネイティブアメリカンと呼ばなければいけないらしい)のドリームキャッチャーに似ているような気がするが、やはり悪いものを網に引っ掛けて捕えてしまおうということだろうか。

今年も大きな地震が起こりそうなどと不吉な予想がささやかれる日本。
この国にこそ立派な魔よけが必要かも。


 
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成田のオーガニックレストラン 「風楽」

2012-01-09 16:02:00 | 食べ歩き
もうずいぶん前に一度行った宗吾霊堂の門前にあったオーガニック・レストラン、移転先を見つけたという友人と行ってみた。

場所は成田の駅から車で15分、とHPにはあるが、えらく簡単な地図でわかりにくく、しかも県道から入ってからがまたわかりづらい。
えっ、本当にこっちなの?と民家と畑の中の小道に乗り入れると、あった。

 

「古民家空間 風楽(ふら)」

築400年の農家を改装して2009年にオープン、週末だけの営業だそう。

 
扉を開くと昔の農家らしく土間があり、ここにもテーブルが2つあるが、土間から上がると座敷が3つ奥へと並んでいて、そこにゆったりと座卓が配置されている。
我々が案内されたテーブルは古い勉強机だろうか、壁際には文庫本がぎっしり並べられていて、タイトルを見るとおなじみの懐かしいものが多い。ここのオーナーは我々と同世代かな?

店内に漂うカレーの香りにも惹かれたけれど、やっぱり日替わり定食1400円をお願い。
 メインはおからのコロッケ、それにカブのそぼろあんかけ、青菜のお浸し、夏ミカンの入ったキャベツサラダ、玄米ご飯と具だくさんのお味噌汁。
  
デザートにはケーキがつき、コーヒーはセルフサービス。横の食器棚から好きなカップを選べるのが楽しい。

ここのお料理はだしに鰹節を使っていたり、ケーキに卵や乳製品を使っているので完全な菜食とは言えないのだろうが、オーガニック野菜をふんだんに使ったおかずは単純においしく、ベジタリアン教ではない人間にはこれぐらいの食事がちょうどいい。

野菜は美味しいと思うから食べるけれど、人間にとって最も効率いい食べ物は肉(動物性蛋白質)だという、最近読んでいる本の主張にはうなづける部分が多いので、もちろんベジタリアンは個人の自由だけれど、それこそが正しい、と言うような押しつけはどうも苦手。
食習慣は生物学的必要と食材取得に関わる経済効率によって形成されるというその本の主張、常々菜食主義は野菜の豊富に育つ恵まれた環境にいない限り不可能と思ってきた自分には納得がいく。
だからこそ高温多湿の日本で野菜中心の食事は理屈に合っているとも思うのだ。

屁理屈はともかく、こういう食事をすると「まともなものを食べた」という満足感が得られる。

そのせいだろうかこんなにアクセスが悪くわかりづらいところなのにお客が絶えない。
以前の店からのなじみ客ばかりと言うわけでもなさそうで、ちょっとびっくり。

迷いながらも無事店にたどりついてくれた友人に感謝。


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2012年の幕開け

2012-01-05 12:19:49 | 雑談
昨年に引き続き、今年も枡ざきさんのお節で新年の幕開け。

 一の重
 二の重
 三の重
と昨年よりさらにぎっちりとごちそうが詰まって食べごたえ満点。
特に二の重に新作が多くて、おいしかった~。

後はだらだらと箱根駅伝やら他愛もないバラエティ番組を見ながら家族で過ごす。
世間ではいろいろあっても、家族で変わりなく過ごせることこそが幸せ。

外の世界はもちろんどんどん変わる。

 2010年末にはこんなだったスカイツリー
 2011年末にはこんな風にクレーンもとれたが、
 我が家のベランダからはいつまで見えていることか。

驚くべきことにもうじき6年目に突入する当ブログ、今年もまた脈絡なくあちらこちらふらつきます。
どうぞよろしくお付き合いください。


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