3月8日
ホテルの朝食会場は最上階。今日でかけるツアーのピックアップがあるので一番乗りしたが
今朝は自分のお腹もいまいちなので、大事を取ってプリンだけ。
7時15分にガイドが迎えに来てくれた。
今回もまたKK Dayで予約したのは17人乗りリムジンバスのツアー。
乗り込んだ時は他に2,3人しか先客がいなかったが、その後市内を巡って、結局満席になった。
ハノイ市内を出たのは8時15分。
高速に乗って快調に走り、9時半に大きな土産物屋でトイレ休憩。
ニンビン省のツアーはどこの会社を使ってもここで休憩するらしく、駐車場にはバスがずらり。
15分ほどの休憩の後、10時には今日最初の目的地、ホアルーに到着。
ここは969年から1010年までベトナムの首都だったそうで、社会科見学のためか中学生ぐらいの団体がいっぱい。
大きな壁画の前で我らがガイド君が解説をしてくれるが、若いガイド君、アクセントが強すぎ、なによりこちらに中世ベトナム史の知識がかけらもないので何を言っているのかまったくわからない。
が、案ずるには及ばない。広い敷地だがここには小さな廟が一つあるだけ。
祀られているのは初代と二代目の皇帝だそうだが、建物自体は17世紀の建立とか。
次にやって来たのはムア洞窟。敷地内に確かに洞窟はあるが、
え、これ?と驚くほどしょぼくて
ここの売りは実は洞窟の上の岩山。石段が500段ほどあるとのことでひたすら上って行く。
途中に分岐があって右手の山の上にもパゴダが見えるが
左手をさらに上がって行くと周りの田んぼや、その中を流れる川がきれいに見えてくる。
この日はあいにくどんよりとした曇り空、気温は20℃ほどだが、この上りは日陰など全くないので、この天気がちょうど良かったかもしれない。
左手の山の頂上には観音像が一つあって
その奥には龍がくねっている。欧米人はそのしっぽの先まで行ってしまうが、足場は狭くて下は絶壁。どこまで行くかはあくまで自己責任。
ガスった景色を堪能して
下から改めて上った山を見る。
上がって下りて、ここでの滞在は1時間15分。
洞窟を出たらお昼は12時半から。
ここもツアー客専用のようで、皆同じ時間に来るのでビュッフェは行列。
大したものがあるわけではないが、ニンビンの名物という山羊の焼肉は冷めていてもおいしかった。
食後はこのレストランの自転車を借りてサイクリングが予定に入っているが、友人も自分も半世紀(!)は乗っていないので、周辺を散歩することにする。
この川沿いでフエで食べたイチジクを見つけたのだ。
自転車部隊も30分で戻って来たので、移動して本日のハイライト、チャンアンの川下りへ。
運賃はツアー代金に含まれているが、身長130㎝以上なら250,000ドン、と年齢じゃないのが面白い。
乗り込んだらライフベストを着けて、お姉さん+4人で出発。
頭をぶつけそうな洞窟をくぐり
島にあるお寺を見ながら進む。コースによっては島に上がるようだが、我々は上陸はなし。
周りにはカルスト地形の山がポコポコとそびえ
こんな鍾乳洞もくぐる。
川にはカモがあちこちに見えて
自分たちで船を漕ぐ人々も。
家族や団体で大騒ぎの一団も時々やって来るが
そんなグループをやり過ごせば手漕ぎボートは静かでいい!
青空こそないが暑くもなく寒くもなく、2時間たっぷり乗ったがまったく退屈しなかった。
出発点に戻ったらチップを渡して、お姉さん、お疲れ様、ありがとう。期待以上にこのボートは楽しかった。
16時半にチャンアンを出発したらバスはお昼寝タイム。ハノイには19時に帰り着いた。
丸一日遊んで6000円弱、日本語ツアーでは1万円以上したりするので、やっぱり現地ツアーがお得。
遊んだおかげか、友人のお腹も治って来たというが、疲れているので夕食は泊まっているホテルのレストランにした。
ホテルの玄関下、半地下にある店だが、店内はこぎれいで食器もおしゃれ。
春巻きのアソートと、ナッツなどがいっぱい載ったサラダはどちらもおいしく
豚肉のビール蒸しというのを頼んだら及川ミッチーにそっくりなウェイター氏が目の前でビールを入れてくれた。
料理がおいしかったのでデザートまで注文。
ココナッツだらけのココナッツアイス、ココナッツ好きには最高だった。
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3月7日 続き
ハノイに来たからにはぜひ行きたい所があった。
以前この町で行ったブンチャーの有名店、ダックキム。ホテルから歩いてすぐ行ける。
店の看板は以前よりもだいぶ派手になって、厨房が1階の店頭にあるのは変わらず、その横のテーブルにちょうど空きがあったので座った。
するとすぐに英語のメニューが出てきて、ブンチャーと揚げ春巻きのセットが120,000ドン(720円)。
相変わらずてんこ盛りのハーブ類を甘酸っぱいタレに入れてビーフンと焼肉を食べる。
二人でこれをシェアしてちょうど良かったが、15年前の写真を見るとこれは一人前、当時は50,000ドンだったから2倍以上に値上がりしているわけだ。
以前は店頭でモクモクと煙を上げながら肉を焼いていたが、今は他所で準備しているようで、その分ちょっと味が落ちたように感じたのはこちらの期待値が高すぎたか。
隣にも同じような垂れ幕の店があってまぎらわしいが、ダックキムが外国人客ばかりなのに対して隣はベトナム人ばかりの様子。あるいは隣の方がよかったかもしれないが、バンコクのピンクと緑のカオマンガイ屋のようなものかな。
お腹が膨れたらハノイ旧市街を散歩。
ホーチミンはすっかり変わっていたが、この旧市街は以前と全く変わらない。
狭い道の両側に古い建物がぎっしりと並び、仏壇屋やら手芸品屋やら、同じ業種の店同士が集まっている。
適当に歩いているとチェの店があったので食後のデザート。
温かいごまぜんざいには団子が2つ入って、一つはごま餡、もう一つはピーナッツ餡でおいし~。
冷たいのもいいが、ハノイは中部よりぐっと涼しいので温かいのもいい。
ATMを探してプラスチック椅子の並ぶホアンキエム湖畔に出ると
周りの遊歩道も、小さな島に渡る橋の上も観光客でいっぱい。
しかしこの湖はのんびり散歩するのにちょうどいい。
湖の南側には高級ショッピングモールがあったので入ってみたが、有名海外ブランドばかりでは面白くない。
西側に回ってすぐにあるのは警察署。
さらに行くとハノイ大教会の周りもツーリストだらけだが、この教会も中には入れない。
ここからホテルまではすぐ。近くのスーパーなどでちょっと買い物をして、暗くなったら今度は夕食を探しに行く。
夜もぜひ食べたいものがある、とグーグル先生を頼りに旧市街を北へ。
目星をつけていた店はなぜか見つからなくて、それではともう一軒までは30分も歩く羽目になってしまった。
それでも何とか見つけたのはバインダークアという蟹麺の店。
思い切りローカルな店でメニューも読めないが、おばちゃんは慣れた様子で何も聞かずに頷き、出されたのがこちら。
蟹麺とはいえ具に蟹の姿は見えず、サトウキビが練り込まれているという麺は茶色いきしめんのようで、ちょっと硬めで噛み応えがある。これがなぜ蟹麺かというとスープが思い切り蟹出汁だから。
このスープの中につぶした蟹が入っているのだろう、これはおいしい。
地元の流儀でテーブルの下はゴミだらけだがプラスチック椅子に座れたし、35,000ドン(約210円)で大満足。
帰りもてくてくと夜道を歩くと、街灯は少ないながらお店は開いていて
やっぱりみんな低いお風呂椅子に座って何か食べている。
ベトナムはどこでも花屋が目立つ。ブタの貯金箱ばかり並んでいる店があったり
ぬいぐるみやおもちゃが歩道にまで並んでいたり。
この歩道の商品、夜は片付けてまた朝並べるんだろうなあ。
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3月6日 続き
フエ王宮からの帰路はもうとても歩けない、とGrabを使った。
しかしフエにGrab運転手はあまりいないらしくてかなり待つ羽目になり、しかも宿の前の細い道に昨日とは反対側から入ったら工事で先に進めない。結局降りて暑い中を歩くことになってしまった。
やれやれ、と部屋の冷房で一息ついて、お昼は車に乗る前に買ったバインミー。
小さなお店でお姉さんが作ってくれたバインミーはたったの10,000ドン(約60円)だけれど、野菜とソーセージが入っておいしい。
さらに待っている間におじさんがテイクアウトしていたXoi Manというご飯ものもおいしそうだったので一つ買ってみると
もち米の上に焼いた肉を乗せ、ケチャップとマヨネーズがかかっている。これもわずか12,000ドン(約72円)ながらいける。
昨晩のオサレな宮廷料理より激安飯が口に合ってしまう貧乏人。
午後はもう外に出る気力もなく、ホテルの特典で60分の無料マッサージが付いていたのでスパへ。
するとアロマオイルも使うこのマッサージがうまくて、アナンタラの90分より満足度が高かった。
夜も遠出はしたくないが、この宿の周りには店がない。
かろうじて徒歩5分ほどの所にシーフードレストランがあるので行ってみた。
暗い中に看板がまぶしいこちら、中はオープンエアで広くて、思いがけなく家族連れやグループでにぎわっている。
完全にローカル一色、英語が通じないのでウェイターが3,4人とっかえひっかえ。
またグーグル翻訳に頼ってなんとか注文。
するとエビと卵のスープがおいしい!山盛りの炒飯が出た後は他の料理の注文がちゃんと入っていなかったらしくて相当待たされたが
ハマグリのレモングラス蒸しはダナンより貝の実が大きくておいしかった。
せっかくなら大きな蟹でも食べればよかったかも。
ビールをガンガン飲んで、ゴミはすべて床に投げ捨てる現地人グループの宴会を見ているのも面白かった。
3月7日
本日はハノイへ移動、8時にはホテルを出るので7時にレストランへ行くと、一番乗りなのでテラスの一等席が取れた。
ここのパンがおいしくて、優雅な朝食。
この宿も送迎が片道付くので、近い鉄道駅ではなく空港への送りにしてもらった。
すると空港までは思いがけず距離があって、新市街を通り抜けて45分かかった。
今回新市街にはまったく行かなかったが、お店もいっぱいあってにぎやか。こちらの宿の建物は素敵だったが、食事のことなど考えると新市街の方がよかったかもしれない。
昨日とは打って変わって雨の中到着したフエ空港。
兜のような面白い形をした空港は小さいけれど、まだ新しいらしくてとてもきれい。
規模の割には売店も充実していて結構時間をつぶせる。
ハノイ行きのベトナム航空は10時発の予定が40分遅れ。
今回も満席、その90%は外国人乗客。
飛行時間は1時間20分。ハノイ到着の少し前には大きなホンダの工場が見えた。
ハノイの空港からはまた車を手配していたが、市内までは20分で到着。
以前ハノイに来た15年前には小一時間かかった記憶があったが、道が良くなったのだろう。
ハノイでの宿は旧市街の中にある Solaria Hanoi という小さなホテル。
この細長い建物であまり見栄えがしないが
チェックインするとウェルカムドリンクとフルーツケーキを出してくれた。
お安いホテルなので広いファミリールームを予約しておいたところ
真ん中にバスルームを挟んだ2部屋になった。
さあ、それでは久しぶりのハノイを見に行こう。
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3月6日
朝食のため昨晩と同じレストランへ。
ここはビュッフェではなく、初めにフルーツとヨーグルト、パンが出たら後はオーダー制。
フォーをお願いすると牛肉につみれが乗ってボリューム満点。
さて、それでは歩いてフエ旧市街の観光に行こう。
宿の前には小川が流れているが、その両脇の細い道を広げようとしているのか、工事中。
しかし道沿いには他にもオサレな宿がいくつかある様子。
王宮方面への道は橋を渡り、線路を渡って、ようやく門が見えてきたがここはまだまだ外堀。
今日は雲一つない快晴で暑い!
門をくぐった先にも庶民的な店が並んでいて、面白いのは薬局の看板。
さらに行くと小さな市場があるので覗いてみると
こんな所まで入り込む観光客はいないのか、おばちゃんたちの愛想のいいこと。
やっと王宮の城壁まで来たが、こんなに大きかったのかと呆然とするほど先は長い。
西側の堀沿いを歩き、南側に回ってフラッグタワーの向かいにある午門の前のチケット売り場に着いた頃には既に疲労困憊。
しかしここに入らないわけにはいかない、と大勢の観光客の後について門をくぐると
早速ベトナムの貸衣装を着て記念撮影にいそしむ人たちがいっぱい。
その先の太和殿は工事中。
太和殿を過ぎると左右に官吏たちの詰め所だった建物があって、中に王宮全体の模型がある。
しかしこれを見ても全体の広さは実際に歩いてみなければわからない。
この先は紫禁城と呼ばれた皇帝の宮殿部分だが、中にたくさんあった建物は1947年にフランス軍に破壊されたとのことで、周りの回廊だけが残っている。
この王宮の主だったグエン朝は1802年から1945年までベトナムを統治したそうだが、この回廊の中に19世紀末頃の写真がいっぱいあって、中国とフランスの折衷のような宮廷風俗が面白い。
一番奥にあるのは洋風の静明楼。
西洋かぶれだった皇帝が建てた建中樓という宮殿かと思ったらそうではなく、皇太后のための医院だったとか。中が思ったより安普請に感じたのはそのためだったか。
ここを出て回廊の東に出ると皇帝の書斎だったという太平楼。
こじんまりとした建物で、皇帝もこういう所が落ち着いたのかも。
王宮見学はこれで終了。
細かい細工はよく見れば楽しいが、建物のほとんどは最近になって復元されたものだし、とにかく広すぎて疲れてしまった。
がそれにも懲りず、何かいいものがあるかも、と宮廷骨董博物館を目指すとこれがまた予想外に遠い。
入場料は王宮のチケットに含まれているはず、なのにまた徴収され、がらんと広い館内は撮影禁止だがめぼしいものはなし。
王宮の周りにはあまり店もなくて、やっと見つけた冷房の効いたカフェで冷たいフルーツティー。
あ~、疲れた。
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3月5日 続き
今回のダナンのホテル、片道送迎が付いていたのでチェックアウトをしたら車が来てくれる。
最上階の一番いい部屋でも1泊1万円せずにこのサービス、Cozy Danangはいいホテルだった。
10分ほどでやって来たのはダナン駅。
入ったすぐ目の前に改札があって、チケットを見せるとその先の広い待合室に入れるが時間になるまでホームには出られない。
お菓子などが並ぶ売店はあるが、チケット売り場が見当たらないのは別の入り口があったのだろうか。今回もマレー半島を縦断した時に使った12Goで予約をしたのでプリントアウトを見せるだけだで済んだが。
列車の到着が近づくとホームへのドアが開けられ、半数は欧米人とおぼしき乗客はぞろぞろとホームへ。
列車は一つ先の線路に停まったが、みんな手前の線路を越えて乗り込む。プラットフォームがないので大きな荷物を持って高い車両に乗り込むのは大変。
今回予約をしたのはベッド4つの1等寝台。フエまでは2時間半だがこの方がゆったり座れるだろうと選んだところ、案の定ほかに同室者は来なくて二人でのびのび。
1等の中でもVIP車両というViolette Trainにしたが、部屋は特に豪華ということもなく、ただスナックと水、お手拭きが配られた。運賃は3000円。
改札を通ると後は席番号の確認もなく、列車は定刻の13:50に出発。
線路は海岸線沿いに走るので
廊下側の窓からはずっと海が見え、小さな漁村や真っ白な浜も見えてきれい。
ダナンを出発して30分ほどで景色がいいと評判のハイヴァン峠にさしかかる。
急斜面に作られた線路を蛇行しながら行くので時速は20キロちょっと。
しかしおかげで景色をゆっくり楽しめる。
途中、ところどころにこんなポイントがあって駅員がいるが、他には何もない所、ずいぶん寂しいだろう。
ダナンからフエまではノンストップの車内で、2回ほど車内販売が回って来た。
お兄さんが売っていたのはとうもろこし。もう一人はなんだったか、見そびれた。
やがて列車は海岸を離れて大きな湖の西側を通り
そこを過ぎるとまわりには田んぼになって、時速も70キロ以上に上がって来た。
フエ駅到着は10分遅れの16:20。
同じ寝台車に乗っていた人たちもずいぶんここで降りてしまった。
小さなフエ駅前に出て、宿まではGrabを呼ぼうとするが待ってもなかなか車がマッチングしない。
するとスマホ画面をのぞき込んだタクシーの運転手がその値段で行くと言うので信用して乗り込む。結果、結構わかりにくい所にある宿にすんなり到着して、言い値通りの支払いで済んだので助かった。
フエでの宿は Ancient Hue Garden Houses。
静かな住宅地の中にある門を入るとプールがあって、その向こうの大きな建物がフロントやレストランのある棟。
こちらで冷たいお茶をいただきながらチェックインして
案内されたのはプールの脇にあるこの家。真ん中の扉から入るとラウンジがあって、その両側に一つづつ客室がある。
入って左手にはバスルームがあって、冷蔵庫の上にはお茶道具と漆塗の器。
中には伝統菓子が入っていて思わず歓声。
その向こうがベッドルームになっていて窓や天井、梁の細工も素敵。
こちらの宿には本館の他にこんな客室が5棟あって、いずれもグエン朝時代の王族や宮廷人の屋敷だったものを移築したとのこと。この部屋に泊まりたくてフエではここを選んだ。
こちらはそもそもはフエ宮廷料理の店としてガイドブックにも載っている所なので、今夜の夕食はもちろんここのレストランへ。
本館2階のレストランも雰囲気たっぷり。
宮廷料理はコースもあるが、友人が不調なのでアラカルトから選択。
はじめに「イチジクのサラダ」とあるのを選んでみると豚肉と海老にハーブが少し入ったものが出て来て、およそ予想していたサラダではなく、イチジクはどこ?
よくよく探すと豚の脂身かと思った白い破片が野菜らしいと判明。
後で検索してみると右側の写真の果物をゆでて食べるベトナム中部ならではの料理とのこと。ちなみにこのイチジクはこの後に行った所で偶然見つけた。
料理はかなり甘い味付けだけれど、添えられたカリカリのおせんべいに乗せて食べるとおいしかった。
2品目はサバの包み焼。
添えられたニンジンの金魚が見事な出来。ただしサバの方は上に乗った春雨炒めが塩辛くていまいち。
不調の友人が大事を取って選んだベジタリアン・ヌードルもコクがなくておいしくない。
ここは料理ではなく雰囲気を味わう所だったか。
とぼやきつつ、フエの夜は更けた。
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3月5日
小さなホテルなので朝食にはあまり期待していなかったが、どうしてどうしてバラエティ豊か。
バナナの葉のちまきの中は干しエビの入った餅のような物、麺は透明の春雨など変わったものが食べられた。
食後に屋上に上がってみるとプールがあったのね。
ここからもハン川と橋が良く見える。
チェックアウトは13時にしてもらえたので、部屋はそのままに市内観光へ。
まずやって来たのはホテルから大通りを渡ってすぐのチャム彫刻博物館。
1915年、フランス人たちによって作られた博物館は増築、改修されながらも基本クラシックなまま。
展示室はゆったりしてはいるがエアコンが効かず、大きな扇風機が回っているだけだが、ミーソン遺跡を始め、ベトナム中部各地から集められたチャム彫刻の収蔵品は期待以上の品質。
ミーソンはヒンドゥーだったが、チャンパ王国には仏教遺跡もあって
これは Dong Duongからの発掘品。
クメールそっくりの彫像などもあって、ここに近いホテルを選んで大正解。
博物館を出て一番の大通りらしいチャンフー通りを行くと、さすがベトナム第3の都市、ダナンは都会。
ここだけ団体観光客が群れていた大聖堂もビルに囲まれているが、裏にはルルドが作られ、子羊がかわいい。ただし教会の中には入れない。
大聖堂から目と鼻の先にあるのがハン市場。
表側には花屋が並び
大通りからすぐは乾物やお菓子、奥に進むと肉や魚を扱って市場らしくなる。
2階には衣類を扱う店がぎっしり。
ここを歩いていると韓国語で声を掛けられる。ホイアンでもマッサージ屋の看板には必ずハングルがあって日本語はなかったけれど、どれだけ韓国からのお客さんが多いのだろう。
市場の一番奥には食べ物屋台が並んでいたので
優しそうなお母さんの店で冷たいチェ。ここのは豆類がいっぱいでおいしかった。
ダナンの観光はこれにて終了。お腹を壊した友人は部屋で休むというので、一人でランチを探しに。
入ったのはホテルから遠くないちょっと大きなレストラン。
メニューにゆで豚をライスペーパーで包んで食べる料理が出ていたので入ったのだが
出てきたライスペーパーはトレーシングペーパーのように薄いのと、もう一つはサロンパスにそっくり!薄いのの上に厚いのを乗せ、野菜と皮まで付いたゆで豚を巻いて発酵臭ぷんぷんのマムネムというタレに付けて食べる。
野菜というかハーブはこんなに種類があって、苦かったり、香りが強かったり、面白~い。
バイン・チャン・ティット・ヘオというこの料理はダナンのものだそうで、食べられなかった友人には申し訳ないが、いいものが見つけられてよかった。
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昨年の秋からしばらく定期的に四ツ谷に通うことになった。
用事は午前中で終わってしまうので、せっかくのおでかけ、我が家の近所にはないエスニック・レストラン探しをした。
まず最初に行ったのは、四ツ谷からはいいお散歩になる曙橋のチベット料理屋「タシデレ」。
ここは以前にヤムの会でギャコック鍋を食べに来た所だが、ランチは初めて。
ランチセットは4種類あるが、つい好きなモモを選んでしまう。おいしいけれど、ご飯はいらないよね。
四ツ谷駅の近くで見つけたのはトルコ料理屋「Baris Kebab Stand」。
ケバブスタンドという名前だけれどちゃんとテーブル席のあるレストラン。
メニュー豊富だけれど、ケバブサンドにビーフとチキンはあってもラムがないのが残念。
四ツ谷で有名な鯛焼き屋「わかば」のお向かいにできたのは台湾カフェ「四ツ谷一餅堂」。
オサレな店内で最近人気の台湾風朝食メニューが食べられるのが売り。
ここに来たのは大好きな胡椒餅があるため。その焼き上がり時間の11時に合わせて来て無事ゲット。
たっぷりのネギにゴロゴロしたお肉に胡椒が効いて本格的だけれど、これ1つ500円以上はお高い。
と、うろうろした四ツ谷で一番気に入ったお店は「香港物語スイーツ」。
新宿通り沿いにあって、四ツ谷駅よりも四谷三丁目の方が近い。
店名は「スイーツ」だがメニューには点心がいっぱいあって
スイーツは香港らしいココナッツミルクや牛乳プリン系が多いのも本格的。
悩みに悩んで、ワンタンスープと楊枝甘露を注文。
ワンタンには大きなエビが入り、タピオカたっぷりの楊枝甘露も香港で食べたそのまま。
これは大当たり、とうれしくなってチャーシューまんとエッグタルトも持ち帰り。
チャーシューまんは家で温めるのに失敗して焦がしてしまったが、これもお肉ゴロゴロでうまーい!
すっかり気に入ってしまったので、次には友人たちを誘って4人で飲茶ランチ。
腸粉からカイランまで本当に香港で飲茶をしているみたい。しかもここは四ツ谷とは思えないほどお値段もリーズナブル。と書いているだけでまた食べたくなった。
四ツ谷の用事は終了してしまったけれど、またエスニックを探しに行こうかな。
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3月4日 続き
暗くなってからベランダに出てみると、ダナンの夜は派手派手。
ビルの壁の電飾は次々に絵が変わるし、ロン橋の色も変わる。
さて、ダナンに来たからにはシーフードを食べなければいけない。
海鮮料理屋はミーケビーチ沿いに多いようだが、もっと近くにないかと探すとロン橋を渡った所にあるようなので、Grabを呼んで川を渡る。
やってきたのは大通り沿いの Lao Dai という店。
壁のない店内は広くて、グループがほとんどのお客さんの中に観光客はほとんどいなそう。
入り口近くには生簀が並び
縛られた蟹やら貝類もいっぱい。魚も泳いでいるがどれも目方売りで二人ではとても食べきれそうにない。
メニューはベトナム語オンリー、ウェイターもあまり英語が得意そうではないので写真とグーグルレンズの助けを借りてなんとか注文。
まずやってきたのは海鮮粥。これがエビやらイカやら入ってうまい!
ハマグリのレモングラス炒めはピリ辛。
そしてこれが食べたかった、大きなシャコ。頼むと殻を剥いてくれて、これを3種類運ばれてきたタレで食べる。500gで7,8匹あっただろうか、食べ応え十分。
しかし二人ではあまり頼めなくて、やはりこういう店は大人数で来たい所。
帰りは歩くことにして橋に向かうと、道端に観光バスが停まって歩いて行く人たちがいる。
その後を付いて行くとナイトマーケットがあった。
テーブルも出てなかなか盛況のこちら、周りには食べ物屋台が並んで
やっぱりシーフードがいっぱいでおいしそう。
他にも点心の店やら、最近アジアで人気らしいたこ焼きも。
子供のためのミニ遊園地やおもちゃ屋台もあって、暑い国では子供も夜更かしOK。
雰囲気は台湾の夜市にそっくり。
ここを出るとすぐにハン川の岸辺で目の前にロン橋のドラゴン。
おデートスポットらしく川沿いのライトはハート型。
少し先にはマーライオンならぬマードラゴン?
橋の上に上がるとドラゴンの頭が目の前。
週末にはこのドラゴンが水や火を噴くそうだが、残念ながら今日は月曜。
てっきり欄干がドラゴンなのだと思っていたが、橋の真ん中にこんなものを作ってしまう所がなかなかすごい。川にはここにも派手な電飾の遊覧船がいっぱい。
川を渡ったら甘いコーヒーで〆。
ダナンの夜は予想外に楽しかった。
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3月4日 続き
ホイアンからはダナンに移動するが、途中に立ち寄りたい所があるのでまたKK Dayで車の貸切を予約しておいた。4時間で4000円ほどなのだからリーズナブル。
時間前に来てくれた車でやって来たのは五行山、大理石でできた山なので英語ではMarble Mountain。
土産物屋の並ぶ参道を少し行くとエレベーターがあり、大勢の観光客が列を作っている。
山の入山料は40,000ドン、エレベーターは片道15,000ドン。
思ったほど待ち時間は長くなく、一気に山の上へ。
エレベーターを降りてまず現れるのはパゴダ。
その先には真っ白な仏様とお寺がある。
お寺の横から石段を上がって行くが、今日は天気が良くて暑い!
この岩に開いた穴の所だけは風が吹き抜けて涼しくて気持ちいい。
こんな小さな洞窟なども覗きながら先に進むと
しばらく行った先、石の門の向こうに大きな洞窟の入り口があり、中に入って階段を降りた所が一番有名なフィエンコン洞窟。
天井に穴が開いて光が差しているのが人気の理由だが、この穴はベトナム戦争中の爆撃で開いてしまった穴なのだとか。
さらに進むとトンタム寺。
その先にも大きな方丈のあるトゥタム寺があって
ここはちゃんと信仰の場所なのだ。
境内に見晴らし台があったので上ってみると
周りにポコポコと山が見える。それぞれ火、水、木、金、土と名付けられて、だから五行山。今いる山は水の山。
右手にビルが立ち並んでいるのはダナンの町。
帰路、また別の見晴らし台の標識があったので行ってみると、これが思いのほか大変なのぼりで汗だくになったが、こちらからは海が見える。
近くに見える巨大な建物はなんだろう。
日本人観光客が「今日は海がきれい」と言っていたけれど、う~ん、これできれいなのか。
帰りはエレベーターを使わず階段を降りて、意外にいい運動だった。
かなり年配の日本人ツアーも見かけたが、皆さん、がんばるね。
ここからダナンまで海岸沿いの道を行くと、海側には有名ホテル系列のリゾートがずらり並んで、まだまだ新しいホテルも建設中。
ミーケビーチは車窓から眺めて、街中の今夜の宿に16時半に到着。
今夜の宿はCozy Danangという小さなホテル。
愛想のいいお兄ちゃんに案内された部屋は広くて
部屋の横幅一杯の広いバスルームには見たことのない変わった蛇口。
この部屋には小さなベランダが付いていて、周りのビル群に
近くのハン川にかかるロン橋もなんとか見える。
ダナンは想像以上に都会だ。
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3月4日
ホイアンも3日目、昨日は早朝から出かけてしまったので食べられなかったホテルの朝食を今朝はゆっくりいただく。
アナンタラの朝食レストランはスパの横の階段を上がった2階。
右に行けばビュッフェ、左手にはテーブルが並んで、早めに行ったので川に面した席をもらえた。
料理にはご丁寧に蓋がかぶせられ、卵や麺類のホットステーションもあるが、ここはパンがおいしそう。
川を眺めながらの朝食の気持ちいいこと。
食事を終えたらホイアン観光の落穂ひろいに出かける。
何度も前を通り過ぎた市場に行ってみると、今日は月曜だからだろうか、魚や肉を扱う人たちがたくさん出ている。
魚は魚種も豊富。
八百屋さんでは菜っ葉やハーブの種類がいっぱいで
果物もいっぱい。
中にはこんなワイルドな蜂蜜売りもいる。
チャンフー通りに入って、最後のチケットを使うべく福建会館へ。
ここは土曜の午後には人が多すぎて入れなかったのだが、今朝はすんなり。
たくさんのお線香の向こうに祀られているのは台湾でおなじみの媽祖様。航海の神様なので旅の安全をお願いしておいた。
あとはお店を冷やかしながらぶらぶら。
初日にはあまりの人の多さにうんざりしたホイアンだが、こうしてみるとやっぱり絵になる。
最後は初日に振られたバインミーの有名店、バインミー・フォンへリベンジに。
行ってみれば小さな店先にうわさ通り外国人が列を作っている。
メニューはわかりやすく英語が書かれているので、番号を告げてお金を払い、番号を呼ばれたら受け取る。
カウンターの奥にはテーブル席もあるが、我々はホテルに持ち帰ってゆっくり食べよう。
で持ち帰ったこれがMix、35,000ドン(約210円)。
焼肉にハム類、きゅうりとパクチーが入って具沢山だが、驚いたのは辛いソースがかなりがっつり塗られていること。
このバインミーが有名なのは料理番組をやっていたアメリカのアンソニー・ボーデインが「世界一旨い」と言ったかららしいが、個人的には辛いのはあまり得意ではないし、正直それほど、と言う感じ。
が、とにかくリベンジは果たせて、ホイアンは十分に満喫した。
こんなかわいいご挨拶に送られて、ホテルパッケージのレイトチェックアウトで14時にホイアンを離れた。
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