Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ベトナム・ラオス北部の旅 10 ウドンサイ~ライチョウ

2009-01-31 22:51:18 | 東南アジア
1月2日

今日はまた国境を越えてベトナム側へ戻る。窓口の開いている時間に間に合わせるため、朝食もとらず、まだ真っ暗な6時にホテルを出発。
 ウー川をずっと遡っていくが、この川も去年の夏は洪水を起こして大変だったのだそうだ。

しばらく行ったところでローカルの食堂によってやっと朝ごはん。

ここにめったに見かけないと言うアカ族の女の子達がいた。
  
  
頭のターバンにもエプロンにもバッグにも細かい刺繍が施されてとてもきれい。
どうやら山から竹の子を売りに来ていたようだ。
 我々の朝食も竹の子
皮をむき、唐辛子の入った塩をつけて食べる。

次に寄ったのは黒タイ族の村。
 ここの女性達は頭に刺繍の入った布をかけている。
 カラフルな縁飾りがかわいい。

こちらは別の黒タイ族の村の人。
 
布の下の髪はてっぺんで大きな髷に結い、そこに大きな銀貨を飾っている。ブラウスの銀の留め金も素敵だ。

ムアンクワという所でウー川を渡る。
 
フェリーというか、はしけをぼろいボートで押しながら車や人を渡す。
 他にも橋のないこんな川が何箇所か。
雨季にはとても渡れまい。

ラオス最後の食事はフォーで締める。
 
 デザートははじめて見た赤いミルクフルーツ。ラオスのは赤いらしいが、これもおいしかった。

午後4時前、無事時間内にソフォンというラオス側の国境到着。
 入国した所とは別の国境だが、ここもごく最近外国人に開かれ、建物も新築したばかりでピカピカ。
 目の前に広がるのがベトナムだが、ベトナム側の事務所までは車で5分ほど中立地帯を走る。
 
やがてラオス、ベトナムの門をくぐってベトナムの入国事務所到着。
ラオス側はいたって簡単な手続きだったが、ベトナム側はちょっとお役所っぽい。建物の前では抜き打ちで3つほどスーツケースの検査。ラオス側から大麻が入るので検査が厳しいのだそうだ。

この小さくてぼろい事務所から1キロほど行った所ではベトナム側も新しい事務所を建築中。ラオスには負けられないと言う感じだろうか。

国境を抜け、山を下るとディエンビエンフーに入る。
 平地は一面水田で、ベトナムに入ったとたんに三角の菅笠姿が見えるのがおかしい。
 こちら側でもスカーフをかぶった黒タイ族のお姉さん達が夕方の道を家路に急ぐ。

ここからまた北の山の中に入り、暗くなってからライチョウの宿に着いた。


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六本木でメキシカン 「La Colina」

2009-01-30 18:09:42 | 食べ歩き
たまには目先の変わったものを食べようと、六本木ミッドタウンの中にあるメキシコ料理の店 La Colina へ。
ぐるなび - La Colina

 
入り口を入るとすぐにバーカウンター、その脇の狭いスペースをすり抜けるとレストラン・スペース。建物の形状のせいかちょっと妙な造りだが、広い窓の向こうに庭が見えて昼など気持ちが良さそうだ。

タコスのメニューなどバラエティが結構あるが、それ以外の物をとアラカルトからチョイス。

1品目、メキシコ風魚介のマリネ、セビチェ
 魚介=タコだったが柔らかくておいしい。
2品目、サボテンのサラダ
 サボテンもマリネされているので1品目と味が重なってしまったが、しっかり酸味が利いている。上に乗ったアボカドと下に敷かれたポテトと一緒に食べるとちょうどいい。

メインは連れと1品づつ違うものを頼んだが、次のお皿は同じものが2つ来た。「あら?」というとメキシコ人のお姉さん、「シェアしました」
 しかしどう見ても半分量とは思えないこれはチキンのクレープ包み。薄焼き卵のようなクレープの中にはマイルドなチーズソースであえたチキンがみっちり入り、周りはピスタチオのソース。揚げ玉ねぎがのってちょっと甘めのソースもチキンもおいし~。

もう1品の牛タンのソテー、ベラクルス・ソースがけも太っ腹な量。
 オリーブとケッパーのたくさん入ったトマトソースはナツメグが入っているのかちょっとエキゾチックな香りだがさっぱり。その下には大きなタンが4枚もあって、この店のメインは二人でシェアしてちょうどいい大きさ。

もうお腹は一杯なのだが、好奇心に負けてデザートもオーダー。
 メキシコの伝統的なデザートというこれはハードチーズの上にフルーツで作った羊羹のようなものが乗っている。
 マンゴームースはマンゴームースだが、これもでかい!

場所が場所なので1品の値段は安いとは言えないが、量が多いのでコストパフォーマンスは決して悪くない。味付けもとても洗練されておいしいし、ここはぜひまた誰かと行ってシェアしながら他のメニューを試したい。

ただ4人組メキシカンのマリアッチ、上手だけれどあの狭いスペースではちょっとつらい。顔だけ見ていたい相手とのデートには最適かも。


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ベトナム・ラオス北部の旅 9 ヴィエントン~ウドンサイ

2009-01-29 01:09:32 | 東南アジア
1月1日

ラオスで迎えた新年。朝、七輪で餅を焼き、フォーに入れて雑煮代わり。

あまり正月らしくなくて、そう言えば「あけましておめでとう」って言ったかな?

この日も村めぐりをしながらウドンサイへ向かう。
 
最初に訪問したのはラオスに元々いたというカム族の村。ここには自称107歳のおじいちゃんがいたが、本当に107歳かどうかは???

次に寄ったのは現在の多数派、ラオ族の村。
 ここでもまた何かのお祝い中で
 男性陣が料理を準備中。
  
蒸した里芋やかぼちゃ、黒米の粽をご馳走になる。
 パパイヤの葉の煮物は初めて食べたが、これは苦かった。

次の村でもまた翌日の結婚式の準備中。
  
バナナの葉を折って飾り物を作ったり、
 料理の下ごしらえをしたり、村人が総出で手伝っている。
 こちらが主役の花嫁さん。若い!

村の中をしばらく歩くとあちこちにビニールシートが干してあるのが目に付く。
 まるで抽象画のように模様のあるこれ、実は川のりを薄くのばし、ニンニクやトマト、ゴマをのせて干したもの。
 油で揚げると香ばしくて、韓国のりのようにおいしい。昨日の佃煮といい、ラオスのこの辺りでは川のりをよく食べるらしい。

お昼はウー川のほとり、ノーンキアで。
 ここにはボートの発着場があり、この川を下るとルアンパバンの北、有名な観光地のパクー洞窟に至る。ルアンパバンからそれほど遠くないここにはこぎれいなバンガローなどもあり、今までほとんど見かけなかった外国人観光客がゴロゴロ。ピザも食べられるレストランは、でもこれまでで一番おいしくなかった。

午後はもう一つモン族の村を訪問。
 
子供がおはじきをして遊ぶこの村の一軒の家から不思議な歌声がする。
覗かせてもらうと祈祷師がお祈りの最中。
 
体をゆらし、指につけた鉦を鳴らしながら節をつけて延々とお祈りを唱える。その横では紙で人形を作り、おそらく悪いものをこれに移すのだろう。
仏教徒が多いラオスだが、少数民族の間ではいまだこういう精霊信仰が多いらしく、村でお寺はほとんど見かけなかった。

夕方、ラオス最後の町、ウドンサイに到着。


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ベトナム・ラオス北部の旅 8 サムヌア~ヴィエントン

2009-01-27 02:10:05 | 東南アジア
12月31日

朝、朝食のためにホテルを出ると市場へ急ぐ人が次々通る。
 親子で仲良く野菜を運ぶ家族
 これも決してペットのお散歩ではあるまい

我々も食事を終え、昨日ちょっとしか見られなかった食料市場へ再び向かう。
 
肉は素材でも調理された姿でも入手可能。左の写真、タライに一杯入っている真っ赤なものは牛の血を固めて豆腐のようにしたもの。中国や東南アジアでは人気のある食材。
  
野菜は菜っ葉類が豊富で、レタスは持ちやすいように竹ひごで結んであるのがかわいい。
いたるところに竹の生えているここいらでは1年中ちがう種類の竹の子が食べられるそうで、我々の食卓にも毎回上った。

  
市場の片隅で食事をしていた人たちが呼んでくれたので遠慮なく味見をさせていただく。メニューは山盛りのもち米にスープと腸詰、干魚、野菜など。
中に一つペースト状のものがあって、これは右の写真の水牛の内臓をすりつぶしたものらしいのだが、これが塩辛のようでご飯がいくらでも食べられそう。

いつもの悪い癖が出てちょっと買い食い。
 炭火の上で焼いているこの卵は上に穴を開け、中に調味料を入れてかき混ぜてある。これがおいしくてすっかりはまった。
 
やはり炭火で焼いているこれはバナナの葉にくるんだ川のり。塩を利かせ、ぴりっとした香辛料も入ったご飯の友だ。

市場を堪能した後はサムヌアの町を出てまた村訪問。
 
ここでは絣を織っていたが、糸の白く染め残した部分の色づけは筆で染料をペタペタ塗っているのでびっくり。ここの綿織物はとても安い。

しばらく行くと真っ赤な布を広げた広場に出くわした。
 布の上には竹の輪っかがあり、ボールをこれにくぐらせて投げ合っている。
これは今まで見たパートナー探しのためのボール投げではなく、見えない相手から飛んでくるボールをキャッチする競技とのこと。村対抗の試合があるのでその練習中らしい。
 そんなわけで選手のおばちゃんたちは結構真剣。

この村の人たちはその衣装から黒モン族と呼ばれている。
 
男達もゆったりした黒いズボンをはき、おばちゃんの年季の入ったターバン帽がすてきだ。

またしばらく行くと道端に大勢の人出。
 カム族のこの村で何かお祝い事があったらしい。
 醗酵させた穀物の酒をストローで飲むのはシッキムやブータンでも見かけた。

夕方、早い時間に今夜の宿に到着。
 
ヴィエントンはのんびりした田舎町だ。

この町のはずれに温泉があるというので夕食前にひとっ風呂浴びに行く。
と言ってもここに浴槽はなく、パイプから出るお湯で男はパンツ一枚、女は布一枚の姿で体を洗っている。
 
このために今日は安い布も買ってきた。更衣室もないので近くの廃屋の中でそそくさと着替えてパイプのお湯を体にかければ、おお、気持ちいい!ほのかに硫黄の匂いのするお湯はまさに適温でいつまでもお湯をかぶっていたいほど。地元民に人気があるのもうなずける。

2008年の垢はラオスの温泉で落とした。


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ベトナム・ラオス北部の旅 7 ヴィエンサイ~サムヌア

2009-01-24 19:14:29 | 東南アジア
12月30日

今朝もホテルの前を大勢の子供たちが通っていく。
 
寒いのかスカートをマント代わりにしている子がいるかと思えば、いきなり服を脱ぎ捨てて水溜りで魚を取る子あり。
ラオスのガキンチョはたくましい。

朝一番、ヴィエンサイの町の小さな市場に立ち寄る。
 地元の人たちにはもう遅いのか、あまり人がいないが
 
おばちゃんたちの売っている朝ごはんがおいしそう。

町を出て今日も少数民族の村を訪問。
 高床式ではないこの村は、右側にはモン族、左側にはヤオ族が住んでいる。
で真ん中には学校があって
  
両部族の子供たちが仲良く通っているとのこと。
ただし結婚などは同じ部族内でするのが決まりらしい。

ヤオ族のおばちゃんたちに普段は着ていない民族衣装を着てもらう。
 
頭には長ーい布を巻きつけたターバンをかぶり、上着の後には赤い房飾りがついている。
 
ズボンとターバンにはきれいな刺繍が施されておしゃれだ。

ヴィエンサイの町に戻って、泊まっていたホテルのすぐ前にあるカイソーン洞窟を見学。
 ベトナム戦争の最中、この山の中の洞窟にパテート・ラオ(ラオス愛国戦線)の指導者カイソーンが司令部を置きアメリカ軍の空爆を避けたとのこと。
そういえば9年前にヴィエンチャンに行った時はカイソーン博物館を見学したような記憶がある。共産主義国ラオスの初代首相カイソーンはベトナムのホーチミンや北朝鮮の金日成のような存在だろうか。
 それにしてもこんな何もないところに爆弾が山のように落とされたというのだから、戦争というのはつくづく馬鹿馬鹿しい。
 
この洞窟の中に劇場を作り、ショーまでやっていたというパテート・ラオもすごいけど。

昼食後ヴィエンサイの町を出てサム川の北、サムヌアへ向かう。
途中でまたまたモン族のまり投げ大会に出会う。

しかしここで盛り上がっていたのはまり投げよりもこま回し。
 
チーム戦で、棒の先についた糸を重そうなコマに巻きつけ、棒を振ってコマを遠くまで飛ばす。相手チームのコマにぶつけたり、長く回っている方が勝ちらしく、審判までいる本格的な競技。見ている男達の熱心なこと。

サムヌアの町に入るとまずは市場へ。
 この奥は屋根がかかり、洋服屋がたくさん入っているのだが、時間のせいか閉まっている店が多く寂しい。
 こちらはモン族の衣装屋さん。
どうやら中国から来る布やビーズをこういう所でモン族好みの衣装に仕立てているようだ。

この市場には食べ物がなくてつまらない、と思っていたら川を隔てた反対側に盛況な市場があった。
 しかしここをちらっと覗いたところでタイムアップ。ツアーはこういうところがちょっとつらい。

最後は織物で有名なサムヌアらしく織物工房を見学。
 
 川べりのこぎれいなホテルにチェックインした。

さて事件が起きたのはこの夜。夕食の焼肉をたらふく食べて早々とベッドに入り、うとうとしているとどこからかドアを枠に押し付けて叩くような音がする。いつまでもうるさいなと思っているうちに「今助けてあげるから待ってて!」という添乗員さんの大声で目が覚めた。

なんと、隣の1人部屋の人がバスルームから出られなくなっていたのだが、部屋のロックを掛けているので中に入れない。隣の我々の部屋からも助けに行く道はなく、ホテルの人、ラオス人ガイドまで集まって大騒ぎ。

結局外のベランダ伝いにホテルの人が入って救出したのだが、いやはや、1人部屋はこういう時に恐ろしい。隣にいながら寝こけていて気付かなかった我々もひどいし。耳のいい添乗員さんで良かった!


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ベトナム・ラオス北部の旅 6 サムタイ

2009-01-22 20:07:10 | 東南アジア
12月29日

朝、朝食を食べながら外を見ていると舗装されていない道を子供たちが学校へ向かう。 
 なんだか妙に懐かしい景色。

今日は宿泊地ヴィエンサイからサム川の南、サムタイへ向かう。

山道に入ってしばらくすると着飾った女の子達の集団に出会い、あわてて車を止める。
 晴れ着姿のモン族の女の子達。
ラオスの正月はタイなどと同じく、4月頃の「ピーマイラオ(ソンクラン)」が普通なのだが、モン族には独自の正月があり、それも村毎に違って我々はその一つに偶然遭遇したらしい。

モン族は中国の雲南省からベトナム、ラオス、タイにかけてかなりの人数がいるが、衣装は少しづつ異なり、写真のターバンのように見える帽子はラオスに特有のものとのこと。ビーズやコインのたくさん付いた衣装は華やかだが、ビーズがプラスチック製になってしまったのがちょっと安っぽくてもったいない。

写真を撮っている我々を見に普段着の人々も大勢集まってきた。
  
襟の後がセーラー服のように垂れ下がり、そこに刺繍があるのがここのモン族の特徴。

この先の小さな村でも人が大勢集まっていたので寄らせてもらう。
 ここでは女の子と男の子に別れてボールの投げっこをしている。意中の子にボールを投げて気持ちを伝える遊びなんだそうだ。

ここでも女の子達はおめかし。
  
 その脇で男の子は相変わらずこれだ。

家の裏手では足踏みの臼と杵で米を砕いていた。
 
これを水で練ってバナナの葉にくるんで焼くと餅になる。日本の餅と同じ味だ。

車を進め、また次の村へ。
 このカム族の村も高床式の家。
 
家の中をのぞかせてもらい、また織物をしているところを見る。
なにしろこのツアーのタイトルは「ラオス染織の里を訪ねる」なので、いやと言うほど機織を見てまわるのだ。
  
 脇に見本の布を置いただけで同じ模様を織り上げてしまう。すごい。

サムタイの村に入ったところで昼になり、食事の用意ができるまで小さな市場を見学。
  
 
豚の頭はともかく、おたまじゃくしや虫まで混じった小魚はどうやって食べるのだろうか。

午後はまた村で織物の見学。
  
技法の詳しいことは分からないが、縦に模様を入れるのはこの地方に独特なのだそうだ。
 機織を眺めていると村の人が織物の直売会を始める。
家によって色やデザインが異なるのが面白く、これが売れることによって伝統も継続するそうだから我々が買い物に行くのにも意味はあるらしい。

 
この村では珍しく働くお父さん達も発見。
 刈り取りの済んだ田んぼでは自由行動中の水牛たちが自給自足していた(byラオス人ガイド)


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ベトナム・ラオス北部の旅 5 ラオス入国

2009-01-20 23:22:45 | 東南アジア
12月28日 続き

午後3時、ベトナム・ラオス国境、ナメオに到着。
 1年ほど前に外国人にも開かれたばかりと言うこの国境、ほとんど通る人もいないのに建物はやたらと立派だ。

ここでガイドさんが交代。
 
日本語が上手で気遣いの細かいマンさんから、これまた日本語がうまいスーパーウーマン、カンカムさんへ。

何の問題もなくベトナム側の出国が済むと、数百メートル離れたラオス側の事務所で入国手続き。
 建物や文字に中国文化圏のベトナムからタイ文化圏のラオスに来たことを実感する。

 とは言え周りの景色は国境を過ぎたからといって急に変わるわけでもなく、山と田んぼの姿は日本の田舎のようでもある。

しばらく行った所でタイデーン族の村を訪問。
  
ラオス側の少数民族はラオス政府の方針で普段はもう民族衣装を着ていないのだそうだが、年寄りと子供の多い村の雰囲気はのんびりしてフレンドリーだ。
  
台所を覗かせてもらったお家のかわいい親子は顔がそっくり。
 ここでも軒先で若奥さんが機織をしていたが
 裏ではだんなが食事の用意をしていた。

ほどなく到着したヴィエンサイのゲストハウスはまるで学校の校舎のような造り。
  
お湯は出ないが心配したほど寒くなかったので助かった。

 
ラオスに入ると食事は毎回もち米になり、最初の晩は黒いもち米。これが咬み応えがあっておいしい。
野菜中心のおかずといい、なんてヘルシーなんでしょ。


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ベトナム・ラオス北部の旅 4 ラオス国境へ

2009-01-19 01:08:40 | 東南アジア
12月28日

早朝6時半、まだ薄暗い中ホテルを出発してハノイの西、ラオスとの国境へ向かう。

ハノイの市街を出るとすぐにまわりは水田だらけ。
 朝からあいにくの雨で景色はまるで水墨画のように煙っている。

昼近くなってようやく雨も上がり、小さな町の食堂でお昼。
 
入り口の横の調理場ではお姉さん達が忙しく料理を作り、裏手では新鮮な食材が顔を出し、
 隣のテーブルでは男どもが昼から酒を飲んでいる、本当にローカルな食堂。
 メニューは野菜中心で、ご飯は小豆のお赤飯。この先はずっとこんなメニューだが、おいしくて何の不満もなし。

午後になると周りの景色は山が多くなり、家も昔風の木造が増えて少数民族の住むエリアに入る。
 
途中の川で見かけた見事な水車は現役のようだ。

ある村に入ると結婚式の真っ最中。農閑期は結婚シーズンなのだ。
  
この村はターイ族の村。22歳のかわいい花嫁さんにお婿さんはデレデレ。
 お祝いに来ていたおばあちゃんは昔の日本人のようにお歯黒をしていた。

次の村もターイ族で高床式の家が増えてきた。
 
 さっぱりと簡素な室内は床がいささか心もとないが、電気の来ている家なら大抵テレビがある。
 
明るい軒先で女の子達は機織に忙しいが
 男の子達はこの通り。

ラオスとの国境は近い。


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ベトナム・ラオス北部の旅 3 ハノイの料理教室

2009-01-17 21:16:12 | 東南アジア
12月27日

前日の晩、胃薬を飲んで寝たのには訳がある。
今日は朝からベトナム料理教室で、またしっかり食べる予定なのだ。

朝10時、ホアンキエム湖にほど近いソフィテル・メトロポールへ。
 
1901年に建てられたと言うコロニアル調のホテルはロビーもシックだ。

指示されたとおり新館のロビーで待っていると、他の出席者9人も集まり始め、やがて若くて小柄なシェフが登場。
 
まずは菅笠を渡され、玄関前からシクロに乗って市場の見学に行く。
10数年前には市民の足だったシクロも、今や完全に観光客用の乗り物になってしまったようだ。

ホテルから10分ほどでストリート・マーケットに到着。
  
道路の真ん中にズラッと八百屋、肉屋、魚屋などが並び、珍しい食材もあって興味津々。
 だがシェフは走るように市場を通り抜け、香草と調味料の説明をちょっとしただけで市場見学終了。滞在時間は15分ぐらいで忙しい。あいにくの雨の中、菅笠は混雑した市場を歩くのには便利だった。

タクシーでホテルに戻ると、レストランの脇にある大きな厨房へ。
 
 その一角に料理教室が作られている。

ここの料理教室はシェフによるデモと試食のみ。ただし一品ごとに生徒を一人選んでアシスタントにする。
一品目はバナナの花のサラダ。
 南ア人のお姉さん、慣れない中華包丁に苦戦。
 きれいに盛り付けたら、後は人数分に取り分けて試食する。

今回の出席者の中には豚肉が駄目なユダヤ人家族とベジタリアンがいた。しかしそこはプロのシェフ、分けられるものは肉なしバージョンを作り、代用品のアイデアを提供しと慣れたもの。世界中からいろんなお客が来るんだろう。

2品目の揚げ春巻きは自分がアシスタントに引っ張り出されたので写真がほとんどない。
 揚げ春巻きも暑いサイゴンでは一口サイズ、涼しいハノイでは冷めにくいように大きく作るんだそうだ。

 3品目の豚肉の竹筒焼きと、4品目ライム葉巻き焼き鳥。
どちらもバーベキュー向きメニューで、作りたてがおいしい。

5品目、川魚のビール蒸し
  
香味野菜を載せた魚にビールをかけて蒸すだけという簡単レシピなので、これは使える。

最後はかぼちゃの葉のソテー
 にんにくを利かせ、じっくり蒸し煮にしたかぼちゃの茎と葉もおいしい。
こちらでは芋の葉やら蓮の茎やら、どんな食材も無駄にしない。

以上で料理講習は終了。終了証とお土産をもらう。
 焼き網と春雨とキクラゲのお土産が面白い。

この後はホテル内の Spices Garden restaurant でビュッフェの昼食。
 
ローカル・フードがテーマで、フォーやバインセオも目の前で作ってもらえる。

このビュッフェで驚いたのがこれ↓
 なんとアヒルの半孵化卵、ホビロンがある。
そのグロテスクな見た目に隣の日本人をドン引きさせながら食べていると通りがかったウェイトレスが「それ、おいしいのよね~」とうれしそう。
鶏のミンチの入ったオムレツのような味で、本当においしいのだ。

ビュッフェの食事はきれいだけど、やっぱり教室の出来立ての料理の方がずっとおいしかったね、などと言いつつ食事を終えたのはもう3時近く。
昼食込みUS$75は安くないが、でも半日楽しかった。

腹ごなしにまた夕方まで旧市街をうろついて、夕食は日本から到着したツアーグループに合流。きれいなベトナム・レストランに連れて行かれたが、当然ちょっとしか食べられず。
少食な人と思われたかしら・・・ほほほ。


以前行った料理教室

タイ、バンコクの料理教室
スペイン、サンセバスチャンの料理教室


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ベトナム・ラオス北部の旅 2 ハノイ

2009-01-14 18:59:30 | 東南アジア
12月26日

朝、ホテルの窓から外を覗くと早くも天秤棒をおろして商売をしている人たちの姿が見える。
  
野菜の並べ方が美しくて、そのセンスにほれる。

ホーチミンは何度も行っているがハノイは初めて。
まずは町のシンボル、ホアンキエム湖までお散歩。
 あいにくの曇り空だが気温は20度をちょっと下回るぐらい。東京から行くと快適だがベトナム人には寒いらしく、セーターやコートを着込んでいるのがおかしい。
 湖畔はぐるっときれいに整備され、確かにホーチミンより落ち着いた感じがする。

この湖に面した anam QT spa が最初の目的地。
 ここでサウナに入り、ハーバルボール・マッサージを受けたのだが
 
設備はきれいだし、施術も丁寧。90分でUS$50とバンコクなどに比べると高いが十分満足。

ここから北に向かうとすぐ旧市街。
  
教会の前にいた学生達は皆トレーニングウェアの制服だったが、女学生が白いアオザイ姿じゃないのは冬だからなのか、ハノイだからなのか。

ちょうどお昼になったので、ブンチャーを食べにダックキムへ。
 
店先ではお姉さん達が忙しそうに料理を準備し、4階まである縦に細長い店はお客さんで一杯。ガイドブックにも載っている有名店なので外国人が多く、日本語もあちこちから聞こえる。
そして何も言わなくても運ばれてくるブンチャーと揚げ春巻き(メニューはこれしかない)。
 大きな丼には甘酸っぱいタレに浸かった肉団子と焼肉。これとビーフン、香草、青パパイヤを小さな丼に好きなように入れて食べる。
つくねはどうも冷凍されていたようだが、炭火焼された豚の焼肉がすこぶるうまい。ミントやしそ、バジルなどてんこ盛りされた香草もうれしい。
これで5万ドン(約260円)は「外国人料金じゃない?」とは隣で食べていた現地駐在員風のお姉さんの言だが、おいしかったので許す。

午後は旧市街を写真を撮りながら散策、のつもりだったのだが、一番の繁華街に出たところでお買い物欲が爆発。服を試着しては買う、の繰り返しで日が暮れてしまった。
 
ハノイの店員さんたちはこころなしホーチミンよりおっとり親切な気がする。写真の店では店の奥であぶっていたおやつの焼き魚までご馳走になった。

買い物の最後は有名なハンコ屋さん、フック・ロイ。
 
店頭で木彫りのハンコを作るお兄さんは愛想が良くて日本語も上手。何百もあるサンプルから選んでもいいし、オリジナルデザインでも作ってもらえる。連れがオリジナルを注文したので、我々の出来上がりは年明け。さあ、どんな出来上がりになるか。

物欲を満たしたところでとっぷり日も暮れた。次は食欲を満たそうと、ネットで見つけた薬膳鶏スープの店へ。
行ってみるとこれがまた思い切りローカルな店。
 
言葉も通じないが、ここもメニューはほとんどないので指差しでOK。
 小さな尾頭付きのウコッケイはお腹にヨモギが詰められ、漢方の入ったと思しきスープで煮込まれている。スープはさっぱりとおいしし、身はライムを搾った塩コショウにつけて食べるとこれまたおいしい。ただしこの鶏は小さくて、これ一つではお腹がいっぱいにならない。

それではもう一軒行こう、と歩いていると小さなぜんざい屋を見つけた。
  
メニューは小豆ぜんざい、緑豆ぜんざい、団子の3種類。このうち緑豆ぜんざいと団子を食べてみたらこれがまたおいし~。ぜんざいはほんのり優しい甘さ、団子は片方は緑豆餡、もう一方はゴマ餡が入っている。「うちが一番!」とおやじが言っていたけど、なるほどひっきりなしにお客が来るはずだ。

そろそろお腹も満たされてきたけど、もう一口だけ、と最後はサンドイッチ屋さん。
 
 特に指定しなかったら目玉焼きとフライドポテトに大根のなますの入ったサンドイッチが出てきた。おいしいけど、これはちょっと脂っぽい。

最後はホテルに戻って買ってきたミルクフルーツを食べる。
 このつるっとまん丸の果物は冬のベトナムでしか食べられないもの。これを皮の上からよくモミモミして切ると
 中から母乳のような白い果汁が出てくる。よって別名「おっぱいフルーツ」(ほんとよ)
味は酸味がなく、柿のような甘さ。以前食べた時はもっとおいしいとおもったけど、今回は揉み方が足りなかったかな。

よく歩き、よく買い、よく食べた一日。
胃薬を飲んでベッドに入った。


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