Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

神保町でタイ料理@「メナムのほとり」

2023-06-30 11:27:09 | 食べ歩き

ブログ仲間のkimcafeさんがいよいよ念願のバンコク移住を決行するとのことで壮行会。
場所は神保町の老舗タイ料理店「メナムのほとり」。
タイへ行く人を送るのにタイ料理、この会らしくて素敵。

本日はコースでオーダーが入っていたということで
 辛すぎないソムタムとヤムウンセンからスタート。
 揚げたてのトートマンクンがおいしい!揚げ春巻きの中身は韓国料理のチャプチェみたいな味付け春雨。
 
結構辛いガッパオはご飯がなきゃ、ということで白飯追加。
揚げたソフトシェルクラブにかかった卵は甘い。
 
エビ出汁が濃厚なトムヤムクンに、〆はパッタイ。
さすが東京の本格的タイ料理屋の先駆者ともいえる店、奇をてらわないおいしさで、そのためかkimcafe氏の舌も滑らか、思わず仰天するような話も飛び出して、同年配者の集まりであるこの会は居心地よくて楽しい。

次回のヤムの会は当然バンコクよね、ということでお開き。
kimcafeさん、煙の出ない、いいお店、探しておいてくださいね。

ところで神保町へ都営三田線に乗ったら車両の一角がミッフィーちゃんだらけ。
 これ、「小さなお子様連れのお客様にも安心して気兼ねなく電車を利用していただける「子育て応援スペース」」なんだそうな。

わざわざこういうのが必要なの?とも思うが、ミッフィーの他にも機関車トーマスとか11パターンもあるそうで、かわいいからいいか。


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カナリア諸島の戦利品

2023-06-27 15:15:31 | ヨーロッパ

カナリア諸島の戦利品、もちろん調達先はほとんどスーパー。
街の中心をはずれれば当然大型スーパーもあるはずだが、ヨーロッパの旧市街にあるスーパーは看板以外、外からはわかりづらくて探すのに結構苦労する。

 これはサン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナのスーパー。
 
チーズ売り場がさすがの充実ぶりで、食事によく出た白いフレッシュチーズもいっぱい。
が持ち帰りも考えて、最終日に買ったのはパックされたチーズ。
 左端の一つを除いてはすべてカナリア産。
特に中段上のMaxorataはフェルトベントゥーラ島にしかいないマホレラ山羊のチーズでDOP。山羊といえども臭みはほとんど感じず、しかしコクがあってすごくおいしい。
スペインのチーズはクセが少なくて塩気も強すぎず、食べやすいものが多いようだ。

カナリア諸島と言えば、のモホソース。
 瓶入りもたくさん売っているが、重いのでスパイスミックスを買ってみた。これに酢、オリーブオイル、水少々と塩を自分の好みで入れる。先日鶏肉に使ってみた時には唐辛子が少し入った赤い方がおいしかったけれど、次は緑の方にフレッシュハーブも入れてみよう。

 これまたカナリア諸島を代表するゴフィオはスーパーでは1㎏とかの大袋で売られているが、ラ・ゴメラ島の空港にはお土産用の小袋があった。
その隣は同じラ・ゴメラ島のパーム・シロップ。これはヨーグルトに入れる。

 ラ・パルマ島からは塩田で作られた塩。
塩田の売店は営業していなかったけれど、なんのことはないスーパーでも売られていて、500gで0.45ユーロとお安い。隣は島中に生えているアロエの石鹸。

 蜂蜜もカナリア産だけれど、蜂がたくさんたかっていたエキウム100%の蜂蜜というのはない様子。コントロールするのがむずかしいのだろう。
もう一つはアーモンドと卵黄でできたクリーム。「ものすごく甘いぞ」とガイドのおじさんにはおどされたけれど、さてどんなものか。

 甘いものではTirma社はカナリアのチョコレートメーカー。Binterの機内で出されたウェエハースもこの会社のものだった。普通においしい。

そして街中の渋い本屋さんで買ったカナリア料理の本。
 
英語の方には写真がなかったので、完成した姿を見るためにスペイン語の本も買ってみた。
カナリア料理は基本、肉や魚と芋や豆との煮込みのようだ。

最後はマドリード空港で買ったトゥロン。
 トゥロンとはヌガーだと思っていたが、空港の大きな専門店で試食させてもらったら堅いのから柔らかいのまでいろいろあって、ベタベタと歯に着くヌガーとは別物。
テイネ山のロープウェイに乗れなかったので20ユーロの返金があったが、これがトゥロンに化けてしまった。


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カナリア諸島の旅 14 溶岩洞窟見て帰国

2023-06-26 16:23:35 | ヨーロッパ

5月21日 続き

竜血樹のあるイコッドの街からはちょっと山の中へ入ってお昼。
 
間口の小さな店は奥に長くて、さらにテラスがある。

テーブルについて待っていると次から次へと料理が登場。
 
たっぷりのサラダに骨付き肉とひよこ豆の煮もの。
 
すっかりおなじみになったグリルドチーズと出て来たぐちゃっとしたものはゴフィオと肉や野菜を煮込んだエスカルドンというカナリア諸島を代表する料理。日本で言えばおじやのようなものだろうか、まあ見た目通りのお味。
  
 
一番人気は牛肉とじゃがいものカナリア版肉じゃが。
素朴なカナリア家庭料理という感じで、この昼食も良かった。

食後はすぐお向かいにあるクエバ・デル・ヴィエントのビジターセンターへ。
 
Cueva del Vientoとは「風の洞窟」と言う意味で、ピコ・ビエホ山の噴火でできた世界最大級の溶岩洞窟とのこと。見学はガイドツアーのみなので、ここで簡単な説明を受け、ヘルメットを借りる。
 さらにバンに乗って10分ほど。
  
流れた溶岩の皺を見たり、周りの森の説明など聞きながら20分ほど歩く。

 洞窟の入り口に着くと厳重に施錠された扉を開け、全員ヘルメットをかぶりヘッドライトを点灯して中へ。
  
 
地上からの深さはさほどないが洞窟内は十分に立って歩けるほど高く、しかし今いるのは3層になった洞窟の2番目、足元にはもっと大きなトンネルがあるのだとか。

洞窟の成り立ちからわずかにいるクモなどの生物、地上から侵入した植物の根のことまで、ガイド君は立て板に水の説明。
途中ではヘッドライトをすべて消して真の暗闇も経験。鼻をつままれてもわからないとはこのこと、閉所恐怖症の人にはこの見学はちょっと無理だろう。

見学ツアーの終着点は天井が抜けて外の光が入っている所。
 
下を覗くと3層目も見えるがヘッドライトも底までは届かない。

ここで出口に引き返すとあっという間で、見学したのはおそらく全長18㎞以上と言う中の200mもなかっただろう。
 しかしガイド君はとても熱心に説明してくれて、出発からビジターセンターに戻るまで丸2時間。添乗員は訳すのに苦労していたけれど、おかげで地味な洞窟の見学も面白かった。ありがとう。

 イコッドからはテネリフェ島の南西側をぐるっとまわって、南端にあるテネリフェ南空港近くのホテルへ。
島の南側はリゾート施設ばかり、途中には動物園や水族館の他になぜか「タイランド」なんてものまであった。

 このホテルの周りには名前の通りゴルフ場もあり

ちょっとした商業施設もあるが、ビーチはここも溶岩で真っ黒。
 
最後の食事も豊富なビュッフェをいただいて
 おやすみなさい。

5月22日

と眠りについたが、モーニングコールは4時。
朝食にはいろいろ持たされたが食べられるはずもなく
 
まだ真っ暗な南空港に到着。大きな空港内をたくさん歩いてイベリア航空でマドリードへ。

マドリード空港では乗り継ぎが5時間もあったのでプライオリティパス様様のラウンジへ。
 
エミレーツのビジネスクラスも同じラウンジだったので友人と飛行機を見ながらダラダラ。

ここからドバイまで7時間半、ドバイの乗り継ぎが2時間、ドバイから成田が10時間で無事に帰国。
またいやというほど飛行機に乗りたいという希望は大いに満たされた今回の旅だった。


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カナリア諸島の旅 13 再びテネリフェ島

2023-06-24 16:41:25 | ヨーロッパ

7月21日

日の出を見ながら朝食を食べて
 
7時半にはホテルを出発。

やって来たのはラ・パルマ空港。
 
手際よくチェックインしてもらい、待合室に行くと大きなチェスのセットがあった。
これで遊んでいる兄弟、お兄ちゃんがなかなかの策士で、駒の動かし方を教えては次々に弟の駒を取っちゃう。

笑いながら眺めているうちに我々の乗るべき飛行機が時間通りにやって来て
 
9時に出発、ウェエハースを食べながらテイデ山を眺めて
 30分でまたテネリフェ北空港に降り立った。

バスに乗り込んで初日に泊まったサン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナの街へ。
前回は夕方、友人と二人で散歩をしたけれど、今度はガイドに付き従って街並みの観光。
 
サンタ・クルス・デ・パルマの街もかわいかったけれど、落ち着いたサン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナの方が自分は好きかもしれない。

前回は外から眺めただけのラ・ラグーナ大聖堂の内部も見学。
  
歴史はなくても大聖堂らしい威厳がある。

その先の鐘楼のあるイグレシア・デ・ラ・コンセプシオン教会も中へ。
  
  
ここも天井にムデハル様式が見えてうっとり。

大通りをはずれてジャカランダがきれいな小さな広場に出ると足元に銅板が埋め込まれている。
 
これは1588年の地図で今いる広場は赤い点の場所、その先に大きな潟湖があって、だからこの街の名前は「デ・ラ・ラグーナ」なのだが
 湖はすっかり埋め立てられて、今は瀟洒な家が立ち並んでいる。

  
前回は歩かなかった通りを行くとさらに小さな教会がいくつもあって
 
中庭が素敵なサラザール宮殿は今は司教の邸宅らしい。

鮮やかな黄色い建物は博物館。
 
 
16世紀に建てられた家の中庭2階に木彫があってきれいだ。

1時間ほどで街歩きを終えたら、バスに乗って島の西部へ。
 途中に見える海辺の街もかわいい。

やって来たのはイコッド・デ・ロス・ピノスという小さな町だが、日曜のためもあってか観光客の車がいっぱい。
そのお目当ては小高い所にあるテラスから見える1本の竜血樹。
  
 
近くにいる人の姿と比べてやっとわかるが、さすが一本で人を集めるだけあってこれはまさに巨木。先端もたくさん枝分かれしていて、樹齢500年と推定されているのだそうだ。

このテラスから眺める分には無料、そばに寄るには入場料が必要ということで、竜血樹見物はこれで終了。次へ移動する。


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カナリア諸島の旅 12 サンタ・クルス・デ・ラ・パルマ

2023-06-22 12:09:21 | ヨーロッパ

5月20日 続き

ロス・ティロスを出たらサンタ・クルス・デ・ラ・パルマの旧市街見学。

バスを降りたのはアラメダ広場。
 
正面にあるのはコロンブスがアメリカ大陸発見の時に乗っていたサンタマリア号のレプリカ。実際の大きさの3分の2だそうだが、それにしても小さくて、こんな船で太平洋を渡ったのかと思うとその勇猛さにはあきれる想い。

船の前には大きな帽子をかぶったちょっと不気味な像がある。
 
これはこの街の祭りに登場する「踊る小人」だそうで、街中にはキャラクターショップまであるこの街のマスコットらしい。

広場からまっすぐ伸びる道を歩いて行くと2階建ての古い家並みが続き、木造のバルコニーが目立つ。
  
 
2階の窓から下げられた布は何かのお祭りの名残とのこと。
  
1階が店舗になっている家も多いが、日本アニメのTシャツ、残念ながら文字が逆だ。

 この通りから細い石畳の小路を通って海沿いの通りに出ると
  
  
 
ベランダを美しく鉢植えで飾った家が立ち並んでいる。これらは16,17世紀に建てられたそうで
 家の側面に飛び出ているのは台所のかまど、ベランダの壁に囲われた部分はトイレだったそうだ。

  
 
また大通りに戻ると次第に大きな建物が増えてきて

大きなスペイン広場に出ると
 
正面に石造りの鐘楼を備えたエルサルバドル教会がある。

この教会の中に入ってみると
  
  
ムデハル様式でエキゾチック、特に天井がきれいで素敵だ。

  
この街一番の繁華街という大通りをまっすぐ行くとやがて立派な市役所の前に出て
 
これで旧市街の散策は終了。

ホテルに戻って、今夜はビュッフェ。
 
サラダが豊富なのがうれしいけれど
 
他にもいろいろ食べすぎて体重管理にはならん。


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カナリア諸島の旅 11 ラ・パルマ北東部観光

2023-06-21 14:45:33 | ヨーロッパ

5月20日 続き

サン・アントニオ火山から降りたら元来た道を戻り、
 フェリーの姿も見えるサンタ・クルス・デ・ラ・パルマを通り過ぎて
 島の北東にあるサン・アンドレスという村へ。

  
 
カラフルな家の並ぶこの村の戸外で本日のお昼。

まず登場したのはグリルド・チーズにモホソースがかけられたもの。
 
チーズはこの島の山羊乳で作られたパルメロ・チーズ。キプロスのハルミチーズのようにキュキュッとした食感だが塩気は少なく、フレッシュなので山羊独特の臭みはまったくない。
モホソースはカナリア諸島を代表するもので、ニンニクにクミン、オリーブオイル、酢をベースとして赤は唐辛子、緑はコリアンダーを加えたもの。スーパーや土産物屋にも瓶入りが売られているが、ここのはさすがに手作りで、今回の旅で食べた中では一番おいしかった。

そしてウェイター二人に運ばれて来たのはメインのパエリア。
 
いささか水分が多くてパエリアというよりはリゾットと言う感じだったけれど、海老の他に貝類やイカなども入ってウマウマ。しかしツアー一行15人に現地ガイドとドライバーの17人で食べてもこの鍋の半分がやっと。残りはどうなったのだろう。
 デザートの生クリームも濃厚で、この島の乳製品にはずれなし。

食後はこの村の遊歩道を散歩。
 
小さな教会がいくつもある住宅街を抜けると
 
周りはバナナ畑。小さな橋があるが川は流れていなくて、ここまでの3島のどこでも深い谷だらけだが川は一つも見なかった。聞けば雨の少ないカナリア諸島、水源からの水はすべて農業用に水道管を通しているので流れる川はないのだとか。

 
大きなソテツなどが植えられた遊歩道の片側は海で、水はきれい。
 
バナナ畑ではバナナの赤ちゃんを見て
 
バリのペンジョールというお盆飾りのような植物には花穂がいっぱい。
 足元には顎下の青も鮮やかなトカゲも現れた。

 途中には天然プールの看板があって
 
曇り空の下では写真のような鮮やかな青には見えないが、おじさんが飛び込むとかなり深そうなプールだった。

散歩の最後にあったのはラム工場。
 
試飲もさせてくれたようだが、今回のツアーメンバーに呑み助はいなくてラムは売れなかった模様。

サン・アンドレス村を出た後はちょっと内陸に入ったロス・ティロスという所へ。
 
ここには珍しく緑の照葉樹やシダがいっぱいで、崖の下をトンネルなどもくぐりながらしばらく行くと突き当りにはきれいな滝が現れた。
  
この滝が落ちた先にも川は流れていなくて、水はすべて水路と水道管に導かれている。この徹底ぶりには驚いた。


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カナリア諸島の旅 10 ラ・パルマ南部観光

2023-06-18 13:26:08 | ヨーロッパ

5月20日

連日早朝出発が続いていたが、今日は久しぶりにゆっくり。
とは言え早く目が覚めたので7時に朝食会場へ。

今回のホテルはちょっと前に流行った中央吹き抜けの造り。
 
その先にあるレストランは広くて、ビュッフェテーブルもいっぱい。
 
次第に明るくなる海を見ながらスペインらしくパン・コン・トマテ。

食後はちょっと海辺の散歩。
 
岩の多い海岸だけれど昨晩見た通り真っ黒い砂浜もあって、見ると女性が海に入って行く。
 
入った途端に出てきてしまったけれど、波に足をつけてみると思ったほどは冷たくない。

少し先の入り江でも海に入るおじさんがいて、朝の目覚ましにはいいかもしれない。

ホテルを9時に出発してバスは空港の脇を通り、ラ・パルマ島の最南端へ。
 
次第に道の両脇は黒い溶岩ばかりになり、急な斜面にはところどころに地面を這うようなブドウ畑が少しある。この辺り、風が強いのでブドウの背を高くすることはできないのだとか。

 やがて斜面の下に見えてきたのはテネギア火山。ほんの小さな三角錐だけれど、これが1949年と1971年に噴火して、そのためにこの辺りは溶岩だらけ。
 
が、このすぐ下にはフエンカリエンテ塩田と灯台があって、なぜかここだけは溶岩流に飲み込まれなかったのだそうだ。

 
海辺の塩田はピンクがかってフォトジェニック。
しかし土曜日のために操業していなくて、ビジターセンターもお休み。
 
すぐ横の紅白に塗られた灯台は1984年に作られて現役。その隣の石造りの古い灯台には上れたようだが、入場料が高いし時間もないので入らなかった。

塩田を出て先に進むと前方に大きな工場のようなものが見えてきた。
 
が近づいてみるとこれがバナナのビニールハウスで、道の両脇に延々と続く。
 これを抜けて高度を少し上げるとバナナ畑の中になんでこんな所にという大きなリゾートホテルも見えた。

 山を登ってやって来たのはサン・アントニオ火山のビジターセンター。この建物を抜けて外に出ると

すぐ目の前に火口がある。
 
この周りは遊歩道になっているので歩いて行くと
 
海べりには先ほど通って来たバナナ畑とビニールハウス群、斜面の上の方にはブドウ畑が見える。

遊歩道は火口を半周した所で通行止めになっているので、来た道を戻ってビジターセンター内の展示を見学。
 
衛星写真を見ると実によくわかる火山と溶岩流の跡、若いお姉ちゃんたちも熱心に展示を見ていた。


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カナリア諸島の旅 9 カルデラ・デ・タブリエンテ

2023-06-16 16:24:23 | ヨーロッパ

5月19日 続き

昼食の後、すぐ近くのロス・トリシアスという村へ。
 
壁画にある通り、乾燥した土地に農家らしき家が点在している村だが、家の間の道を歩いて行くと
 
たくさんあるウチワサボテンには白いカイガラムシがいっぱい付いて、これはコチニールという赤い染料になるもの。枯れたサボテンは葉脈だけが残ってオブジェになりそう。
 
他のサボテン類もいろいろな花を咲かせている。

さて、この村をわざわざ訪れたのは竜血樹を見るため。
竜血樹はイエメンのソコトラ島が有名だけれど、カナリア諸島にもドラセナ・ドラコという別の原種がある。
 村道の脇に生えていたこれは高さが5mほどでそれほど大きくないが、手前のブラシのような形をしているのが子供。これが20年ほど経つと先が枝分かれして、さらに年数が経つとまた枝分かれして次第に傘を開いたような形になるのだそうだ。
 
よく見ると葉の中に実を付けているのが見えて、落ちていた実はミニトマトみたい。

ここからバスはまた内陸に向かい、ブドウ畑の拡がる地域を抜けると
 
次第に標高が上がって松林の中を行く。

やがてその松も少なくなってくると道路脇にエキウムの群生地が出現。
 
みんな大喜びで背丈より大きなエキウムの中へ。

テネリフェ島のエキウムが赤い花だったのに比べてこちらの花は紫がかったピンク色。と言っても種類が違うわけではなく、土壌の違いというから紫陽花のようなものか。
 
そしてなぜかここのエキウムはひねくれているのが多くて
   
  片側だけ花が開いているのもあって面白~い。
 
ここで必死に蜜を吸う蜂のお尻は白く、テネリフェの蜂とは種類が違うみたい。

エキウムの群落を離れたらラ・パルマ島最高所、標高2,426mのロケ・デ・ロス・ムチャチョスヘ。
 
ここは天体観測に最適とのことで、山頂にはいろいろな国の天文台が14もある。
面白い形のアンテナらしきものも見え、現地ガイドはそちらに案内したがっていたが我が添乗員は花優先とこれを拒否(笑)。
 
そこで天文台の姿は花の間から望遠し
 
野原一杯に咲く黄色いエニシダを眺めることになった。でも天文台も見たかったな。

エニシダ以外に見えた紫の花はこれもエキウムの一種であるエキウム・カリシルスム。
 
花をよく見ると確かに仲間と確認できるが、エキウム・ウィルドブレッティがいかに特殊な咲き方かも確認できる。

この少し先にはタブリエンテ・カルデラの展望台があった。

このカルデラは最大軸が7㎞もあるそうだが、カルデラの中だけ雲がかかってちょっと残念。

 ここからはエキウムの中を下って、島の東岸、空港の近くのサンタ・クルス・デ・ラ・パルマへ。

 
本日の宿は海辺のリゾートホテル。
 
部屋のベランダからはプールや海が見える。

溶岩が砕けた物らしく真っ黒な砂浜沿いには遊歩道が伸び
 
今夜の夕食はその先、浜辺にあるレストラン。
 
El Pulpoとはタコのこと、壁にもちゃんとタコがいる。
そこで今夜はシーフード尽くし。
 
小さな塩ゆでエビは長いひげ以外は殻ごといけて、これはうまい!ムール貝はいまいちだったけれど
 
小さなトコブシのような貝もガーリックバターでおいしい。
 
大きなエビもいいけれど、これは殻を剥くのが面倒(笑)。それより店名のタコを焼いたのが柔らかくてうま~い。
 
白身の魚はなんだろう、これはあっさりとレモンでいただいて、最後はロールケーキと聞いたのでデザートかと思ったら、甘い生地の中にシーフードが入った謎の料理だった。

たくさんのシーフードを満喫して、長い一日も終了。


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カナリア諸島の旅 8 ラ・パルマ島上陸

2023-06-14 10:58:08 | ヨーロッパ

5月19日

せっかくもらったコテッジだけれど、起床はなんと4時半。
身支度をしたらスーツケースを引きずって坂を上がり、ヘロヘロになりながらフロントへ。
それでもこのホテル、5時からもう朝食を食べられるように用意してくれたのだから素晴らしい。

まだ真っ暗な5時半に昨日、同様の目にあった他のお客さんたちとバスに乗車。
 
車窓からいっぱいの星を見ながら走ること50分、サン・セバスチャン・デ・ラ・ゴメラの街の明かりが見えてきて
 
フェリーターミナルに到着。
 
乗船手続きをしているうちに夜が明けてきて、テイネ山のシルエットを見ながら7時に出航。
 またデッキに出ようと思ったら今度の船は出られない造りで残念。

くもった窓から朝日を眺めているうちに
 
8時に昨日出発したロス・クリスティアノス港に到着。
 
岸壁には折り返しの乗船を待つお客さんたちがたくさん待っていて、フェリーは大忙し。

港からはタクシーに分乗して20分でテネリフェの南空港へ。
 
北空港はこじんまりしていたが、こちらは国際線もたくさん就航する大きな空港。
ヨーロッパ人バカンス客は雨の少ない南のリゾートを目指してくるのでこんなに大きいらしい。

 
ラ・パルマ島行きの飛行機にはバスで移動して後ろから搭乗。
 かわいいATR72-600は6割ほどの搭乗率。
 
9時半に離陸してまたテイネ山を拝んでいると
 飲み物とチョコレート菓子のサービスがあった。
Binterというカナリア諸島の航空会社、イベリアエキスプレスよりサービスがいいぞ。

が、この飛行時間はわずか30分。配られた途端にゴミの回収が始まって
 10時にラ・パルマ空港に到着。
 
飛行機の写真を撮っていたら空港職員に早くして、と怒られてしまった。

空港からはバスに乗って島の東側から西側へ移動。
その途中、最初に立ち寄ったのは2021年9月に爆発したクンブレ・ビエハ火山の溶岩流が見える展望台。
 
 
新しく生まれた噴火口からは噴煙が上がっているのが見え、真っ黒い溶岩が海まで達しているのがよくわかる。
この噴火で1,218haが覆われ、1700軒近い建物が下敷きになったそうだが、ところどころに溶岩に埋もれながらも残っている建物も見えて、燃えてしまわなかったのが不思議。
数千人が避難したが、幸いにして死者は出なかったそうだ。

この溶岩流に飲まれた土地で大被害を受けたのはバナナ農園。
 
というのもバナナはラ・パルマ島のGDPの50%を占めるほど重要な産物だそうで、道中見られる緑のほとんどがバナナ。

 次に立ち寄ったエル・ティメ展望台からは
 
一面のバナナ農園が見えて壮観。
所々白く見えるのは温度調節のためのビニールハウスだそうで、このためこの島からは1年中バナナが出荷できるとか。バナナ農園は東南アジアでもよく見るが、こんなに大規模なのは見たことがない。出荷先はもちろんEUとのこと。

13時になってPuntagordaという町のかわいいレストランでお昼。
  
 
最初にコロッケがいっぱい出て
 
メインは柔らかいきしめんのようなパスタ。エビがいっぱい入って、パスタというより焼うどんみたい。日本人にはなじみのいい味だけれど、とにかく量が多くて、現地ガイドとドライバー以外、みんな半分ぐらいしか食べられない。
料理人のおばちゃんが心配そうに見ていたけれど、すいません、日本人はたくさん食べられないんです~。


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東京都より野菜を賜る

2023-06-13 16:51:04 | 雑談

おととしの自分は全く仕事をせず、したがって収入もなければ税金を納めることもなかった。

するとこの春先、東京都からお知らせが届き、なにごとかと開けてみると、貧乏人に食料を賜るとのお知らせ。題して「東京おこめクーポン事業」。

選択肢は9つほどあって、お米だけをドーンと25㎏とか、代わりにパックご飯とかうどんとか。お茶のペットボトルが3ケースなんて選択肢もある。

元々コメの消費量が極端に少ないのでどうしようかと思ったが、まずはお米15㎏をいただくことにして、4月に5㎏袋が3つ届いたうち2袋は弟に下賜、残り5㎏でも我が家では1年以上もつだろう。

そして先日のこと、2回目の配送で届いたのは「東京都産野菜」。
宅急便のお兄さんに「重いですよ」と注意されて受け取ると本当に重い。
そして開けてみるとこの通り。

じゃがいもが大小2袋に玉ねぎ、にんじん、長ネギ、にんにく1玉に舞茸1パック。と、このあたりは日持ちがしたり冷凍にできるからいいのだが、きゅうりが8本に巨大なロメインレタスは早く消化しなければならない。
サラダばかりじゃ飽きる、とクックパッドとにらめっこ。

貧乏だと思わぬ救済事業の対象になって、結構おもしろかったりする。
けど、これが本当に賢い税金の使い方だろうか。


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