千葉県佐倉市にある実家、ひと月に一回しか行かないのだが、しばらく前から近所に派手な外観の店ができて気になっていた。
そこである日のランチにテイクアウトをしようと行ってみると、店頭には見たこともない旗。
この旗、ユニオンジャックが入っているがなんとハワイ州の旗だそうで、このお店はハワイ料理の店。
カラフルでカジュアルな店内にはいかにもなビールやジュース類もあり、カウンターの中では若いお兄さんが一人でがんばっている。
一人で丁寧に作っている様子なのでしばらく時間がかかったが、家に持ち帰って蓋を開いてみると
ブリトーはチキンやご飯も入っているがかなり薄味。サイドに付けられたフレッシュサルサがちょっとだけピリ辛でおいしい。
カルアピッグはプルドポークと同じものだろうか。細かく裂いてあって食べやすく、添えられたポテトとマカロニのサラダもおいしい。ちなみにこれはスモールサイズなので御飯が一つだが
レギュラーサイズのガーリックチキンは御飯が2つに唐揚げがいっぱいのすごいボリューム。フォーチュンクッキーが付いている所もアメリカっぽくてかわいい!
ブリトーは正直もう一つだったけれど、お肉系はおいしかったし、先客の南アジア系のお兄さんたちは「ハンバーガー、おいしかった」と嬉しそうに出て行った。
京成臼井という急行電車も停まらない駅から200mほどの所にある小さなお店、しかし我々の注文で「今日のご飯はなくなっちゃいました」と言っていたし、わざわざ車でやって来るお客さんもいる様子。
こういう若い人のお店にはぜひ頑張っていただきたい。
ちなみに店頭でもお店の名前がわかりにくいが
「Da Plate Lunch 808」が正式名称だそうです。
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5月27日
楽しかった熊本の旅も最終日。
内牧温泉の宿からタクシーで阿蘇駅へ。
阿蘇駅前には道の駅があるのでそちらに車をつけてもらうと、こちらは地元産の野菜やらお菓子やら充実していて
特に自慢の赤牛と馬刺し製品がいっぱい。帰宅後の夕食用に馬肉まんを買ったが、これもなかなかおいしかった。
道を挟んだ所にあるのがJR阿蘇駅。
ロータリーの反対側には煙と水の出る噴水があって子供たちが楽しそうに遊んでいたが
その背後の阿蘇の山が昨日とは打って変わったお天気で今日は良く見える。
阿蘇駅からはJRではなく、大分から来たやまびこ号で熊本市内へ。
熊本空港を通り過ぎ、熊本駅の手前の桜町バスターミナルまで1時間20分。
ターミナル内のコインロッカーに荷物を預けたら徒歩10分の熊本城へ。
途中で見かけたくまモンタクシー、かわいい!
お堀端でまずは加藤清正公にご挨拶をして城内へ。
入るとすぐに土産物屋の並ぶ一角があり、ここを過ぎて紫陽花の咲き始めた土手を上った所に券売所がある。
進んで行くと2016年の熊本地震で崩れた石垣や建物の壁がまだ痛々しい状態で見えたりするが
ふさがれた通路をまたぐように高架の特別見学通路というのができていてこれが見事。
美しい石垣の勾配が良く見えるし
途中にはエレベーターまで付いているので足腰の弱い人でも大丈夫。
本丸御殿の地下をくぐるくらがり通路を通ったら
昨年復旧が完了した天守閣に到着。この天守閣のオリジナルは西南戦争で焼失してしまっているので元々1965年に鉄筋コンクリートで作られたものだけれど、
中の展示はとても充実していて、下から順に加藤清正の時代、細川家の時代、近代と時代が下がって行くのでわかりやすい。
秀吉の優秀な部下として大活躍した清正のことががっつりお勉強できたけれど、加藤家が息子の代で改易されてしまったのは徳川家の陰謀だよなあ。
清正時代に比べて長かった細川家関連の展示はかなりあっさりしているように見える。
最上階はもちろん展望フロアで
予想以上(失礼!)に都会な熊本市街もしっかり見えた。
どこから来ているのか、たくさんの修学旅行生たちとすれ違いながらお城を降りたら
城内の食事処でお昼。
熊本名物はスープ春雨の太平燕(タイピーエン)。こちらのは具がちょっと贅沢なバージョン、出す順番を間違えて遅くなったからとこれも名物のいきなり団子をおまけに付けてくれた。
バスターミナルに戻る途中には熊本物産館があったので覗いてみると
中はもちろんくまモンだらけ。
今回の旅の戦利品は
黒川温泉で買ったお菓子類に、道の駅阿蘇のお菓子類。
熊本城内や物産館でも買い物をして、くまモン靴下は空港で購入。
その熊本空港は桜町からリムジンバスで50分。
現在の建物はいかにも小さくて、隣に新しいターミナルを建設中。来年3月に完成予定とか。
豚足自販機まである熊本空港を飛び立って
スカイツリーが見えたら羽田に帰還。
熊本は楽しかったし、やっぱり九州が好きだ。
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観光を終了して送っていただいたのは阿蘇駅からほど近い内牧温泉。
温泉街とはいえ周りには田んぼ、民家が結構密集していて、今夜宿泊する宿は大きな病院のすぐ裏手にある「親和苑」さん。
玄関を入ると正面に大きなかまどがあるのがちょっと変わっている。
宿に到着したのは15時ちょっと前。ちょうどいい時間かと思ったらチェックインは16時からとのことで
フロント脇のこちらでしばらくお茶を飲んで待つことに。
こちらの温泉は源泉温度が低くて加熱が必要、その準備のためにチェックイン時間が遅いのだそうだ。
ほどなく準備ができてお部屋へ。本館にも部屋があるが、今回は離れのお部屋。
案内されて庭を歩くと緑が多いが、敷地の外には実はすぐに民家があってちょっとびっくりする。
門を入ってすぐの玄関が我々の「翡翠」という部屋。
8畳の和室にベッドルーム。
お風呂は一人サイズの露天が付いているのだが、40℃に加温されたナトリウム・マグネシウム・カルシウム-硫酸塩泉のお湯はちょっと金気臭がして、浴槽が小さくてお湯の鮮度がいいためだろう、この宿の他のお風呂よりもここが一番ツルスベを感じられていいお湯だった。
素朴な大豆の甘唐揚げでお茶を一服したら館内の探索へ。
部屋のちょっと先にはウッドデッキがあって籐椅子やハンモックが用意されているが、雨ではどうしようもない。
ここにはフィンランド式サウナもあるが、一人3000円とお高いこれを利用する人はいるだろうか。
本館には貸切の内湯があるので、体を洗おうとそちらへ。
鍵は2階、浴室は地下にあるのがちょっと面倒だが、小さいながらもここもいいお湯だった。
食事は18時から本館の個室で。
熊本では毎日馬刺しだけれど、おいしくて飽きない。
淡竹汁の隣にあるのは珍しいそばがき。
鴨とナスの揚げ煮に、タコの揚げ出し。
お口直しのシャーベットに続いてまたローストビーフだけれど、肥後赤牛は脂身がしつこくなくておいしい。
ご飯は土鍋で出されたが、これが米粒が立って見事な炊きあがり。胡麻和えのお刺身が付いてきたのでお茶漬けにしてしまったが、これはそのまま食べた方がよかったかもしれない。
なにしろカラフルなお漬物がたっぷり出されたのだから。
イチゴのデザートまでいただいて今夜も満腹。
食後は石造りの露天に入って
翌朝は男女入れ替わったもう一つの露天へ。
どちらも40℃の適温に調整されて入りやすいが、お湯は内湯や部屋のお風呂の方がよかった。
朝食も前日と同じ個室で。
たっぷりの野菜サラダがうれしく
お漬物で御飯も進む。この他のお豆腐やヨーグルト、イチゴミルクもおいしくて、こちらは夕食以上に朝食がいいかもしれない。
と、設備も食事もなかなかいい親和苑さんだが、ここまで泊まったきた他の宿に比べるとどこか痒い所に手が届いていないというか、特に接客がいまいちだったのはもったいない。
宿を泊まり歩くとどんどん贅沢になってしまう。
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5月26日
宿からバス停まで車で送ってもらって、九州横断バスに乗車。
座席の間にはいちいち仕切りがあって、これがかなりうっとおしい。苦労と努力はわかるけど・・・。
50分でJR阿蘇駅前に到着。
途中で雨が降ってきてしまったが、今日は阿蘇観光のための貸し切りタクシーを予約してあったのですぐに乗り込めて助かった。
ベテラン運転手氏の案内で山へ向かうが、雲は低く、雨は強くなってきて周りは真っ白、遠くは全く見えない。
が、やがてまわりに牧草地が広がって、放牧の馬たちが見えてきた。
競走馬とは明らかに違う体型、運転手氏に聞くと食用じゃないかと言うが、後で調べるとどうも乗馬用らしい。
車を停めると人懐っこく寄ってくる馬たち、君たちを食べるわけではないから安心したまえ。
三角山の上だけ切り取ったような米塚を過ぎて
草千里ヶ浜に到着。緑がきれいで、できればここを散歩したかったが雨は強くなるばかり。
ところで今回タクシー会社にお願いしたのはミヤマキリシマの咲いている所が見たいということ。
この周りも満開の時期には山肌が一面ピンクになるそうだが、今年は花が早くてこの辺りはもう終わってしまったとのこと。
それでも駐車場の先にはピンクが見えたので近寄ってみると
小さめの花がびっしり、雨滴が付いた姿がかわいい。
今回の運転手氏は山歩きが趣味とのこと、数日前に登山をして撮って来たという写真も見せてくれて、我々にも少しでも花を見せようと車を走らせてくれる。
草千里からさらに進むと標高が上がって花が増えてくる。
花の色も薄いピンクから濃いピンク、朱色がかったものまでいろいろ。
道の終点は阿蘇山西駅。
ここは中岳の火口に一番近いのだが阿蘇山は去年から噴火レベル3がずっと続き、最近になってやっと1になったものの道の整備がまだなので火口を覗くことはできない状態。
その上ここにあるロープウェイはコロナのせいもあってとうとう倒産してしまったのだとか。
というわけで火山は拝めなかったが
ここの駐車場から運転手氏に促されて遊歩道をちょっと行くと
ピンクのパッチワークがきれい!
これだけミヤマキリシマが見られれば満足。
山を下りたら雨なので阿蘇ミルクファームへ。
中には大きなお土産屋さんが入っていて
怪しいコーラや出ました、くまモンのロールケーキなどいろいろ売っているけれど
一日一アイスで今日は紅芋ソフトをいただく。
さらに走って立野渓谷へ。
最大橋脚高97mの新阿蘇大橋のかかるこの渓谷は40~60mの深さがあるそうで
阿蘇外輪山のここだけが切れているのだとか。
展望台からは熊本地震で被害を受けて現在架け替え中の第一白川橋梁も見えるが、霧にけぶってしまっているのが残念。天気が良ければさぞ見事な景色だろう。
この後は宿まで送ってもらって3時間の観光は終了。
天気が悪くて景色は十分に見えなかったが、おかげで雨にぬれずに効率よく動けて、タクシーをお願いしてよかった。
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「黒川荘」のお湯を楽しんだら温泉街の中心に戻る。
小さな川から橋を渡った先には洞窟風呂で有名な大きな宿があり
狭い道の両側にはお土産屋さんや軽食の店などが並んでいるが、水曜日には休みの店が多いみたい。
さて、今夜の宿はこの中心街もはずれに近い「御客屋」さん。
こちら創業は1722年と黒川温泉でも一番古く、肥後細川藩の御用宿だったのでこの名前なのだそうだ。
とは言えロビーなどは明るく、さらに明るい女将さんにテキパキと案内されてチェックイン。
案内されたのは1階の8畳の角部屋。
ちょっと複雑な造りの館内なので1階と言っても窓からの眺めは2階のよう。
お迎え菓子でお茶をいただくと、この緑茶がとてもおいしかった。
一息入れたら本日4湯目の温泉へ。
ピカピカに磨かれた階段を下りて行くと食事処と、いくつにも分かれたお風呂場がある。
入れ替え制の、この時間は突き当りが女湯になっているので暖簾の先の扉を開けると
緩い石段の先に渋い脱衣場。こちらから浴室に入ると
大きな湯舟の左手は浅い寝湯、右手は深さ130㎝の立ち湯になっていて、湯口からは源泉温度80℃の熱湯が出ているので表面は熱いが底の方はぬるい。ナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物泉というお湯に癖はなくて、
立ち湯は今回の旅で3か所目だけれど、平行棒のように2本下がった竹にぶら下がると周りの雰囲気と相まってここが一番気持ちいい。
次は石段の下にある浴室へ移動。
ここは一つの脱衣場の左右に露天と内湯があって
「古の湯」と名付けられた半露天がちょっと濁った青みがかったお湯で素晴らしい。
先ほどのお湯は共同源泉、こちらは創業からあるという自家源泉。ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉とちょっとだけ成分が違うとお湯の色も変わるらしい。
内湯はシャワー完備で使いやすいが、露天2つが素敵すぎた。
ところでこの宿でももちろん夕食が摂れるが、連日の旅館料理では重すぎる。そこで今夜は夕食なしプランにして
宿から2分の「わろく屋」というお店へ。と言ってもここも御客屋さんの経営、普段は昼営業だけなのだが敏腕女将によると「水曜は他がお休みなので夜もやっている」とのこと。
店内はしゃれたカフェ風でカウンター席もあり。
ただ各テーブルの真ん中のガラスの衝立が作りつけられて動かせないのはなんとも不便。他人との相席じゃない時にこれはやりすぎだろう。
と文句を言いつつ、お願いしたのは
これが食べたかった、たっぷりの野菜サラダにアツアツの鶏唐揚げ。
三色カレーは赤が牛、白は鶏で黒は馬。二人でシェアしてちょうど良かった。
翌朝は入れ替わったお風呂を楽しむべく、まずは代官の湯へ。
共同源泉のお湯がこちらではちょっと黄色がかって薄濁り。
さらにもう一つの内湯「御前の湯」へ移動すると
自家源泉のこちらの造りが風情があってとてもいい。細川家御用達のプライドを感じる。
そして朝食はお風呂の横の食事処で。
オーソドックスな内容だけれど、納豆の上に馬肉のユッケが乗っているのが珍しく、自家製のお豆腐もおいしかった。
「御客屋」さんはお風呂が期待以上に良くて、同じ黒川温泉内で宿替えしたのは大正解だった。
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5月25日
本日も黒川温泉に連泊、が他の旅館に移動する場合、この温泉街では荷物だけ運んでくれるありがたいサービスがある。
そこで荷物はお願いして、宿の車で旅館組合事務所まで送っていただく。
ここは黒川温泉の観光案内所になっていて、各旅館の日帰り入浴受付情報などが毎日更新されてわかるようになっている。
ところで黒川温泉にはウォーキングコースが3つ設定されている。
そこでまずは「わらびのぼり」というコースへ。この道はすずめ地獄通りという舗装道路で、この先にも宿がいくつもある。
脇は田んぼながらいささか単調な道路を歩くこと20分。
ようやく看板が見えて脇道に入ると眼下の緑の中にいくつも建物の屋根が見え、「旅館 山みず木」に到着。
カフェを併設する日帰り受付棟で入湯手形を見せ、教えられた通りに外へ。
しばらく歩くとのれんが2つ、左は宿泊客専用、日帰りは右の「森の湯」へ進むときれいな脱衣棟が現れる。
裸になって進むとプールのように大きな内湯があるがここはスルーして露天へ。
脇を小川が流れる緑の中の大きなお風呂。こちらは単純温泉で40℃なので癖なし。
人気の露天と聞いていたが、平日の午前中のおかげで相客は一人だけ、ゆっくり楽しませていただき
入浴後は一日一アイスで本日のソフトクリーム。
「山ミズ木」からさらに進むと舗装路の突き当りに駐車場があり、その先は「清流の森」と言う公園になっている。
やっと舗装道路から解放されて先へ進むと
まず現れるのは「すずめ地獄」という亜硫酸ガスの噴き出る所。
すずめが落ちて死ぬのでこの名前だそうだが、それほど匂うわけではない。
ここから「えっ、本当にこっちなの?」という草の中をしばらく歩くと落ち葉が気持ちいい林の中に入り
苔むす小川を渡って行くと林を出て、丘の上に展望台が見えてくる。
平野台展望所には「恋人たちの丘」なんてダサすぎる名前が最近付けられているが
ここからの景色は本当に気持ちいい。
天気はいいものの、残念ながらここから見えるはずの阿蘇五岳はほぼ心の目でしか見えなかったけれど。
展望台からは「ひとつやのぼり」という別のウォーキングコースへ行くと
低いシダがいっぱい茂る野原が続き
少し下ると田んぼや別荘地の中を細い道が続いて
温泉街に降りてくる。
旅館組合を出てからここまで入浴も含めて3時間。
途中出会ったのは温泉にいた人と車で展望台に来たご夫婦一組だけ。
この気持ちのいい散歩道、黒川温泉はもっと宣伝すればいいのに。
温泉街のケーキ屋さんでシュークリームをいただいて
次は「やまびこ旅館」の温泉に入ろうと思ったら閉まっていたのでさらに先へ。
黒川温泉の中心街では一番端にある「黒川荘」に到着。
洋風のしゃれたロビーで入湯手形を見せたら浴室棟へ。
こちらでは宿泊客用と立ち寄り用で浴室が分かれていて
立ち寄りはこちらの湯めぐり風呂。
しかし入ってみるとこちらにもきれいな内湯と広々とした露天があって、ここのお湯もオパール色の素晴らしい温泉。
「山みず木」は周りの景色が良かったけれど、お湯はこちらの方が気に入った。
今回入った湯舟からは宿の目の前にそそり立つ屏風岩は見えなかったけれど、宿泊客用の露天なら目の前に見えるだろう。このお宿も良さそうだ。
ということで立ち寄り3か所終了。
そろそろ今夜の宿へ向かおう。
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映画好き、すねこすりさんのレビューに触発されて、月曜の朝一から日比谷に映画を見に行ってきた。
「オフィサー・アンド・スパイ」 J'Accuse
このダサいタイトル、すねこすりさんの記事を読んでいなかったら興味を持たなかったかもしれない。フランス語の原題は「私は告発する」、作家のゾラの新聞投稿のタイトルで、有名なドレフュス事件が題材になっている、と知識のある人ならすぐわかるのだろう。もっとも映画会社の名誉(?)のために付け加えれば An Officer and a Spy は元々の英語タイトル。これもいいタイトルとは思えないが、冠詞を取るから余計ダサくなる。
監督は今年88歳になるというロマン・ポランスキー。波乱万丈の人生を歩んでいる人だが、同じく高齢になっても映画を撮り続けているクリント・イーストウッドやリドリー・スコットに比べて全く年を感じさせない所がすごい。
作中、ちょっとした音楽会の場面のエキストラとして本人がカメオ出演しているが、その姿にも変わりがなくてすぐにポランスキーだとわかった。
映画が始まってすぐに思ったのは空気がヨーロッパだということ。
鈍色の空、吐く息の白さ、石畳に響く馬車の音、部屋の調度。
フランス軍の制服もかっこいいが、19世紀末の衣装、特に男性のスーツが素敵。
これを着こなす主演のジャン・デュジャルダンは口髭のために若い頃のショーン・コネリーに似て見える。
さて、ドレフュス事件とはユダヤ人将校が人種ゆえにスパイ容疑をかけられ、ろくな証拠もないのに有罪とされた冤罪事件。
軍上層部の偏見もひどいが、ドレフュスが制服の徽章をはぎ取られるシーンや裁判の場面など、一般民衆の人種差別がひどかった様子も描かれていて、「外国人がこう増えてはこの国の文化は破壊される」なんてセリフもある。
映画全体を通して感じるのはポランスキーの理不尽な人種差別や冤罪に対する怒り。
ユダヤ人差別に関してはいわずもがなだが、アメリカでの淫行レイプ容疑についても本人は否定しているそうなのでやはり冤罪も自分のことかと深読みしてしまう。
ところでドレフュス大尉だが、自分はてっきり有罪判決後に死刑にされてしまったのだと思っていた。
実際は仏領ギアナの独房に入れられ、4年後に特赦、さらにその7年後にやっと無罪になったのだとか。
ドレフュスも、彼の冤罪を晴らすために左遷されてまで真実を追求したピカール中佐も、事件後も軍をやめなかったそうで、そこらへんは将校としてのプライドだろうか。
ピカール中佐が「正義のため」というよりも徹底的に真実を明らかにすべき、隠ぺい工作は許せない、と言うあたりもプライドがそうさせたという感じで、個人主義的な感じもフランスらしいと思う。
パリ、また行きたいなあ。
映画鑑賞後は有楽町の交通会館へ。
この地下にはおいしそうな店がいくつも入っていて、五島の海鮮ちらしと迷った挙句
「平戸からありがとう」という長崎県平戸市のアンテナショップで漬け丼のお昼。
ブリ、タイ、サバなどを甘辛タレにしっかり漬けたこの丼、うま~い!
アラ汁やお漬物もおいしくて、これは大当たり。
ご飯の上に猪ハンバーグがどーんと乗った平戸バーグ丼もおいしそうで、ここはまた来なきゃ。
食後はもちろんアンテナショップめぐりをして、交通会館 Forever!
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不動明王奥の院から5分ほど歩くと今夜の宿の看板が見えた。
車道を下ると駐車場があり、さらに鬱蒼とした緑の中を歩いて行くと
おなじみ「秘湯の会」の提灯の下がる「旅館 山河」さんの玄関。
囲炉裏の脇には薪ストーブもあり、チェックインしておいしいよもぎ餅をいただく。
15時になって案内されたのはピカピカの廊下を渡った西棟の「吊花」というお部屋。
玄関を入るとすぐに流しがあり、お部屋は8畳、縁側の先は川だけれど眺望はない。
こちらの部屋には小さいけれど石造りのお風呂が付いていて
これが二人で入るには小さすぎるほどなのだが、ちょっと金氣臭のする琥珀色のお湯が40℃の適温で肌に柔らかく、とても気持ちいい。このお湯はこの宿独自源泉の薬師の湯。石の浴槽は鉄色に染まっているが単純硫黄泉だそうで、源泉温度49.3℃のお湯が滔々とかけ流されている。
が、実はこのお風呂に入ったのは夕食の後。
部屋に入ったらチェックインの際のくじ引きで友人がもらったサイダーを飲んで一休み。ちなみに自分はお米を2合いただいた。
ですぐに向かったのはチェックインと同時に予約した貸切風呂「六尺桶風呂」。フロントで鍵をもらい
玄関を出てちょっと階段を上がる。
名前の通り、桶だけれど六尺あるので二人で入っても悠々と足を延ばすことができ、屋根はかかっているけれど緑の風が通って爽やか。
こちらは部屋のお風呂とは源泉が違って「ナトリウム塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉」の美肌の湯。源泉温度が73℃あるそうだが適温に調整され、こちらもちょっと金氣臭がした。
さらに広い敷地の先にある女性専用露天「四季の湯」へはしご。
こちらも美肌の湯で、源泉の落ちる辺りはアツアツ。ちょっと緑がかったお湯の中を適温を探して落ち着くが、六尺の湯やこうの湯が良すぎたのでさほど感動しない、とは贅沢。
食事はちょっと遅く19時から食事処で。
今夜は満室のようで、とても柔らかい話し方の仲居さんも忙しそう。しかし外国人の多かった時期に比べると国内の個人客は二人連れが多いのでまだ楽なのだとか。
きれいな前菜に続いて今夜も馬刺し。かんぱち、海老の海の物も付いてきた。
お椀はスズキに、大好きな蓮根饅頭。
演出がかわいい山女に、ローストビーフ。
豚汁が鍋仕立てになっているのが珍しく、ブルーベリームースまで今夜も完食。
翌朝はフロントの先にある内湯の「薬師の湯」へ。
造りが部屋のお風呂をそのまま大きくしたような感じでとても落ち着くが、なにしろ部屋風呂が良すぎた。
それより感動したのは朝食。
女将特製というセロリたっぷりのグリーンスムージーに始まって蒸し野菜や焼き味噌など御飯の友がいっぱい。特にからし蓮根の横にちょっと乗せられていた麹漬け豆腐というのがとてもおいしくて、どこかで買えるかと聞いたのは自分だけではない。しかし残念ながら買える所はないのだそうだ。
食後は暖炉の前でコーヒーをいただいて、チェックアウトの10時までゆっくりさせていただいた。
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5月24日
11時半まで米屋さんのお部屋を使わせていただき、11:50の黒川温泉行きバスに乗車。
周りは素晴らしい緑一色。
杖立温泉のはずれに差し掛かると川べりに「お犬様の湯」なるものが見えた。本当に犬が入れるらしい。
杖立からは30分で黒川温泉に到着。
バス停には各旅館のお迎えが待っていて、10人ほどだったお客さんはそれぞれ散って行く。
我々も今夜泊まる宿の車に乗るが、まだお昼をまわったばかりで15時のチェックインまで時間があるので、フロントに荷物を預け
1300円の入湯手形を購入。これで黒川温泉内で3ヶ所の立ち寄り湯ができるが、どこも大体500円なのでちょっとだけお得。
本来は温泉街の真ん中の旅館組合で降ろされるところ、ちょっとわがままを言って立ち寄り一軒目まで送っていただいた。と言うのもこちら、ちょっと遠いからなのだが
やって来たのは「旅館 こうの湯」。落ち着いた感じのフロントで手形を出し
案内された通り、敷地内を歩いて「森の湯」へ。
こちらもダークな色合いで落ち着いた脱衣場から外へ出ると
石段を下りた脇に洗い場。露天でもちゃんと囲われているので冬でも寒くなさそうなのはいい。
そしてその先の露天風呂、
お湯が青みを帯び、陽が当たるとオパールのようにゆらめいてきれい!
泉質は「ナトリウム・カルシウムー炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物温泉」だそうだが癖はなく、40℃ほどの適温でなめらかな浴感。
周りの木からは花びらが落ちてフラワーバスになっている。これはエゴノキというそうな。
奥には洞窟のようになった所もあるが、この中に入るとちょっと息苦しい。
もう一つ、脱衣場の近くに立ち湯というのがあって、こちらは深さが130㎝。
お湯はぬるめで、梁から下げられた棒につかまって足を浮かせると実に気持ちがいい。
この立ち湯、杖立の米屋さんにもあったし、どうもこの周辺では最近流行りらしいが、始めたのはこちらのこうの湯さんとのこと。男湯の立ち湯は162㎝もあって日本一深いらしい。
他のお客さんもほとんど来ないのでゆっくり楽しませていただいて
入浴後はフロント脇で売っていたアイスクリーム。
阿蘇自慢のジャージーミルクで作られていてうま~い。
「こうの湯」を出て宿の方へ向かう道は田んぼの脇を通り、車もほとんど来ない。
途中に「不動明王 奥の院」の看板があったので入ってみると、道は細い川に沿って奥に伸び
苔むした岩の上には所々に奉納品らしい仏像が見える。
さらに行くとかわいらしい滝があって
突き当りに不動明王。確かにここは奥の院、ちょっと神秘的でさえある。
引き返して気持ちのいい杉並木の下を歩いたら今夜の宿に到着する。
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お昼を食べたら歩いて「コースカベイサイドストアーズ」なる大きな商業施設へ移動。
この2階に横須賀軍港めぐりクルーズのチケット売り場があるのだが、到着したのが13時でちょうど船が出たばかり。
なので次の14時のチケットを購入。1600円が満喫きっぷを提示すると10%引きになる。
チケット売り場の隣には売店があるので時間つぶしに覗くと海軍カレーがいっぱい。
作るお店もいっぱいあるし、防大カレーやら護衛艦独自のレシピやら、どこがどう違うのやら。
いろんな艦のピンバッジやらキャップもあって、ペンギンの付いた「しらせ」のが欲しかったけど、何とか思いとどまった。
少し先にはわくわく広場なる地元産品のお店もあって、この日はちょうどパン屋さんがたくさん出品していたのでこれも横須賀名物というポテチパンを買ってみた。
コールスローサラダの中に砕いたポテトチップスが入っているこのパン、期待した割に翌日食べたせいか普通のコールスローと大きな違いは感じず。作り立てなら違うだろうか。
ここにはおいしそうなお弁当類もたくさんあったし、他に地元の魚屋さんなどもあってこの商業施設は充実している。
出発20分ほど前には船着き場へ移動。
目の前に広がる軍港の右手、白っぽい建物がたくさんあるのが米軍基地、左手が自衛隊基地。
15分前には前のクルーズを終えて船が戻って来たが、平日でも驚くほどのお客さんの数で大盛況。
5分前に次の搭乗が始まったらすぐに2階に上がってスターボードサイド(右舷)の席を確保。天気のいい今日は1階席に座る人はほとんどいない。
出発するとすぐに見えてくるのは2隻の潜水艦。
米軍基地側に着けられているが、これらは自衛隊の艦なのだそう。
さらに行くと米軍の船が見えてきて
大きな護衛艦の上にはステルス戦闘機がたくさん並んでいるのが見える。
普段ここにはこれよりずっと大きな空母ロナルド・レーガンが停泊しているのだそうだが、この時はちょうど韓国との合同演習で留守だった様子。
米軍基地を離れてちょっと沖へ向かうと四角い箱が海中から出て並んでいる。
これらは機雷に反応しないよう、船の磁気を取る装置で、この横須賀にしかないとか。
さらに行くとまた潜水艦が見えたが、これは自衛隊の最新型「たいげい」。今年の3月に竣工したばかりだそうで、白く番号が見えるのが竣工したての証とか。めったに見られない、と解説のお兄さんも興奮気味。
四角い日産の工場と車両運搬船が見えたら船は方向転換。
解説のお兄さんは次々に船の名前と種類を教えてくれるが、多すぎて覚えられない。
お兄さん、海上自衛隊の船体番号と名前、所属基地まですべて記憶していそうだ。
明治時代に掘削されたという新井掘割水路を通って
VIPを歓待するための白い船やイージス艦を見ながら出発点に戻れば
港の一番近くに停泊しているのは護衛艦「いずも」。
今はヘリコプターを搭載しているが、いずれ空母化されるだろう船の広い甲板の上を自衛官たちがランニングしているのが見えた。
これで45分間のクルーズは終了。
天気は最高にいいし、解説のお兄さんの名調子もあってとても楽しめた。
コースカベイサイドの前からは三笠循環バスに乗って三笠公園へ。
東郷元帥の後ろに見えるのが日露戦争で活躍した戦艦「みかさ」。
600円のチケットを買って甲板に上がれば
途中にはクラシックな通信室やら、船橋には操舵室が見られて
船首からの景色も気持ちいい。
下に降りるとシミュレーターに夢中になっているお兄さんたちがいたり
日露戦争関連の資料や解説がいっぱい。
船尾の方が艦長や司令長官の居室で
さすが1902年に作られた船らしく重厚だ。
ちなみにこの「みかさ」、世界三大記念艦と称しているが、他の2つはネルソンの「ヴィクトリー号」とアメリカの「コンスティテューション号」なのだそうだ。
時刻は既に4時なので、これにて横須賀散歩は終了。
横須賀中央駅からまた京急に乗って横浜経由で帰宅。
「よこすか満喫きっぷ」は3,330円だったけれど、美術館とお昼のハンバーガーだけでほとんど元が取れてしまってとてもお得なことが判明。
次は「みさきまぐろきっぷ」で遊びに行こうかな。
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