Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

長谷川等伯@東京国立博物館

2010-02-26 01:33:51 | 機内食・映画・美術展
うらうらとお天気の良い一日、上野に遊びに行ってきた。

お目当てはこちら
 
長谷川等伯 没後400年特別展

国内に残る等伯作品を一挙公開というめったにない機会だし、会期が1ヶ月しかないのでぼやぼやしていたら終わってしまう、と開催2日目にかけつけた。

会場内がめちゃくちゃ混んでいたらどうしよう、と思ったが、始まってまだ2日目の平日のためか、心配したほどのことはなく、まあまあ自分のペースで見られたのでほっとする。
年配のおば様グループが多いのはいつものことだが、こころなし男性客が多い気がする。等伯って男性好みなのか。

展示は能登時代の端正な仏画に始まり、京に上って様々な技法を習得し、時代の権力者に気に入られて狩野派と競う金碧画をものにし、やがて水墨画に傾斜していって、その集大成があの有名な松林図屏風、と実にわかりやすく見事な構成。

 
 この展示を見るまではあの華やかな金屏風と、墨一色で余計なものをすべてそぎ落としたような松林図をどうして同じ人間が描けるのか不思議だったが、画業を順番にたどっていくとすんなりと納得できる。

お目当てはもちろん松林図のつもりで行ったのだが、実際見てみると桃山時代の香りがいっぱいの金屏風のすばらしいこと。その華やかさよりも洗練されたデザイン性がとにかくすてき。

とめられたのに勝手に座敷に上がりこみ、一気に描き上げてしまったとやらの逸話つきのどこぞのお寺の障子絵は特に気に入る。狩野派と競い合った豊臣時代、壮年期の等伯って気力がみなぎっていたのだろうな、と作品から感じられるところがすばらしい。

最近、というか、いままで見た美術展の中でも一番充実していたかもしれない。
いかにも日本的な美にひたれて、幸せ。


根をつめて絵を見ていたので、一息入れようと改修中の東洋館の隣にあるレストランに入る。
窓際のカウンター席に案内されると、目の前にはまるで一幅の絵のように紅白の梅が満開。

しかも枝を良く見ると
 なんと、ウグイスが来ているじゃないか。

(と思ったら、お友達のMGさんからウグイスじゃなくてメジロだとご指摘をいただいてしまった。ウグイス色の鳥はウグイスじゃなかったんだ。お恥ずかしい

梅にウグイスって花札の絵だけじゃなかったのね、と妙に感心しながら
 クリーム白玉あんみつをおいしくいただく。

ああ、日本人でよかった。


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虫喰う チェンマイ

2010-02-23 01:04:28 | 東南アジア
(注)本日タイトルの通り、グロい画像満載です。虫系のお嫌いな方、ご注意ください。

タイの北部山岳地帯は虫を食べるので有名である、と聞いていた。

はたせるかな、市場へ行ってみると珍しい「食品」があちらこちらに。

まずは一番無難そうなところから
 イモムシの揚げたやつ。これなどはカリッと揚がっていれば多分おいしくいただけると思う。でも試食用がなかったし、さすがに大袋を食べる気はないので食べてはいない。

 
料理教室の前に寄ったローカル・マーケットにも虫いろいろ。一番大きいのはタガメ。調べてみると虫の中ではおいしいとされているらしいが、大きな羽が堅そう。

 
ワロロット・マーケット前の屋台店。おもしろがって写真を撮る目の前で2,3人が買って行ったのでやはり人気があるらしい。蜂の佃煮っぽいものはまだいけそうだが
 これはちょっと・・・。

もっとインパクトがあったのはムアンマイ・マーケットの路上で売っていた物
 
卵と幼虫が混ざっているのか、これを口に入れる勇気はさすがに、ない。

ところがこれを口にした、という剛の者がいらっしゃる。
虫食を趣味とされているらしい、B級グルメの Kimcafe 様

食に偏見を持ってはいけない、ましてや昆虫は良質なたんぱく質の宝庫。食糧難の未来には人類を救う食材となるかもしれない。

でも卵はあまりおいしくはなかったらしいので、これはいいや。


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買い食い チェンマイ

2010-02-22 00:26:33 | 東南アジア
チェンマイは昼も夜も買い食いの誘惑が一杯。

というわけで今回いただいたもの一覧。

 
バナナの葉で巻いて炭火焼にされていたちまき。中の黄色いのはさつまいもだろうか、ほんのり甘い。

 
ワロロット・マーケットのココナッツ・アイスクリーム。アイスというよりシャーベットだけれど、ココナッツの果肉も入って、これはココナッツ好きにはたまらない。

 これも市場で買った粽系のお菓子。黒豆が入っているがこれ自体には味がついていなくて、砂糖をかけて食べる。日本人にはなじみのある味。

  焼きバナナ
焼いたものをぎゅっとつぶして、コンデンスミルクをかけて食べる。バナナは硬くて、それ自体には甘味がない。これはいまいち。

 ナイトバザールでおばちゃんが売っていたちいちゃな粽。
1本の太さは小指ぐらい。ほんの少しのもち米にちょっぴりの緑豆餡が入っているのだが、ひとつひとつきれいに笹の葉で巻いてさらにひもをかけてある。これで5つ5バーツ、1個はたったの1バーツ(約3円)!手間に気が遠くなりそう。

 これもピンポン玉ぐらいのちいさな中華まん。
白いのはカスタード入り、口の開いているのは肉まんにカニカマがはさんである。確か4つで10バーツだったと思うけど、思いのほかおいしくて感激。

 
これもナイトバザールで。おばちゃんの雰囲気がいかにもおいしそうだったので思わず注文。
とろみのついたスープの中身は豚の血を固めたものと魚の浮き袋と竹の子、いかにも中華な味付けに胡椒と香菜がきいて、これがおいしくないわけがない。フーフーハフハフいただいた。

胃袋がもう1つあればもっといろいろ食べられたのに、と残念に思うチェンマイであった。


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はじめてのチェンマイ 7 サタデーマーケット

2010-02-17 01:01:21 | 東南アジア
1月30日 続き

ホテルでしばらくお腹を落ち着かせ、夕方の日も傾いたところでサタデーマーケットに出撃する。週末のマーケットは毎晩開いているナイトバザールとはまた別の場所で、道路を歩行者天国にして開催される。

サタデーマーケットの開催場所は旧市街の南にあるチェンマイ門の外、ウアライ通り。
 
門の前にはまた小さめの市場があったが、残念ながら夕方にはすでに店じまい。軒先のおいしそうなお惣菜にまた見とれる。

交通量の激しい道路をなんとか渡り、斜めに伸びる道に入るとそこがウアライ通り。
 6時ごろ、まだ日のあるうちは開店準備中で、人出もそれほどでもない。

 
横道の一つはモン族の縄張りらしく、刺繍製品の店が並ぶ。赤ちゃん用の刺繍靴がかわいい。

徐々に増えてくる店を見ながら、右に行ったり左に行ったり。
同じような店も多いが、ナイトバザールよりバラエティがある。
そしてナイトバザールとちがうのは、物販の店の間にランダムに食べ物や飲み物の店があること。
 
わけのわからん人形屋の隣に
 
卵焼き屋さんがあったり、お茶屋さんがあったり。
道行く人もみんな何か食べたり、飲んだりしている。

 
お寿司やおにぎりはもはやタイの屋台でも定番らしい。

ふらふらとちょっと静かな脇道に入ると、正面にお寺が見えてきた。
 
ワット・シースパン

 
このあたり一体は銀細工の職人街とのことで、境内にはすべて銀製のお堂もある。
 軒下の飾りも細かい。
このお堂、いまだ建設中なのか、境内には寄付を呼びかけるテントが張られ、お堂の脇からはカンカンと銀細工の音が聞こえていた。後で見ようとお参りをしていたら、夕方で作業が終了してしまったのは残念。

 
本堂の壁にも銀のフリースがあって、さすが職人街のお寺。

このお寺を出て通りに戻るとまだ先まで店が続いている。
 
続いているとなると先端まで行かなければ気がすまない悪い癖。
結局片道1キロ以上歩いただろう、どんどん人の増える通りを買い食いしながらまた引き返した。

マーケットでの戦利品。
 薄手コットンのスカーフは僻地旅行の必需品。
 
大好きな象とポストのコレクションも増えた。

最後は初日に意識を失ったマッサージ屋さんで体中を揉んでもらってチェンマイでの遊び疲れをとってもらう。

2日半のはじめてのチェンマイ。
楽しかった!


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ディック・フランシス逝く

2010-02-15 16:47:49 | 雑談
今朝のニュースを見ていたら
「イギリスのミステリー作家、ディック・フランシス氏 死去」とあった。
89歳の大往生。

フランシスの競馬ミステリーは愛読書で、すでに文庫になった42冊はすべて読んだ。

競馬にまったく興味がなくても、彼の描く競馬場、厩舎、馬たちの魅力的なこと。冷たい風、馬の匂いまでしてきそうなその描写が好きだ。

主人公は4度も登場したシド・ハレーを除いては毎回ちがう設定。でも実は1人の男しか描いていないんじゃないか、というほど似たような性格。正義感に満ち、我慢強く、よけいなことは言わない男。古いイギリス人の好きな Stiff Upper Lip ってやつ。

この主人公が人に頼まれたり、友人を助けるために事件の調査を始めて、終わり近くでは必ず痛い目にあう。これが文字通り痛い目で、骨を折ったり、皮膚が裂けたり、体中があざだらけになったり。このあたりは元競馬騎手の実体験に基づいているのでものすごくリアル。フランシスって実はマゾだったんじゃないかと思うほど、毎回こういうシーンが出てきて、しかも主人公はこれに耐えるのだ。

ヒーローに対するヒロインが、必ずしも若い美女じゃないところもいい。顔に傷のある女性だったり、オールドミスにもやさしいのは、実は小説を本当に書いていたのはフランシスの奥さんだったのではないかと言われる、そのせいだろうか。

偉大なるマンネリ。
それが息子との共著、あと3冊しか読めないとは、悲しい。


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はじめてのチェンマイ 6 Thai Farm Cooking School

2010-02-14 01:14:24 | 東南アジア
1月30日

朝8時半、ピックアップを待つためロビーに降りる。
今日はネットで予約した料理教室、Thai Farm Cooking School に行くのだ。

20分ほど待たされてやっとお迎えが到着。外に出てみると乗り物はソンテウ。中にはすでにオランダ人カップルが1組、その後もさらにオランダ人4人、アメリカ人1人を拾ってチェンマイの街を出る。

まず立ち寄るのは市場。この手の料理教室ではこれが定番になっているらしい。
 
屋根のついた結構広くてきれいな市場。

 まずはお米の説明をし、
 
カレーペーストや調味料の説明をする。タイは調味料がほんとに豊富。

この後は10分ほど自由時間。
 
 
この市場はお惣菜が豊富で、あれもこれも食べてみたい!

と、ここでチェンマイ・ソーセージを発見。
 
早速買って食べてみると、ピリ辛でハーブの香りがいっぱい。そうそう、こういう味を期待していたのだ。昨晩食べたソーセージはなんだったのだろう。

ここからまたソンテウに乗って30分ほど。周りが田んぼや畑の景色になってようやく教室に到着。
 着いてみると本日の生徒は総勢30名ほど。シーズン真っ盛りとはいえ、この教室、なかなか人気のようだ。

レッスンは10名づつの3組に分かれ、それぞれ若い先生に付いて、まずはお米の洗い方と炊き方から。
 もち米の蒸し方を説明する我らがトミー先生。
 「普通のお米はスイッチを入れるだけです」

この後は全員麦わら帽子をかぶり、外に出て香草や野菜を見に行く。
  
と言っても庭先のちょっとした家庭菜園で説明だけ。
Thai Farm という名前からもっと本格的な農園で、使う野菜を自分で採るのかと思っていたのでこれにはちょっとがっかり。

手を洗ったらいよいよ教室へ。
 
ここはデモンストレーションなし、自分でやってみましょう方式なのだ。

まずはメニューから自分の作りたいものを一品づつ選ぶ。
 みんなばらばらでも構わないところが面白い。

自分が選んだ一品目はグリーンカレー。
 
ペーストから自分たちで作るのでこの作業中はとてもにぎやか。石臼でたたく作業は大変だが香りが良くて楽しい。この石臼、ほしくなっちゃう。

ペーストができたらココナッツミルクに切った野菜、肉と一緒に放り込んで強火で一気に加熱。
 
タイ料理が早く出てくるわけを納得する。

2品目はタイ風の野菜スープ。
 ちょっとライムを入れすぎた。

3品目、ソムタムは材料を石臼で叩きながら混ぜるだけ。
 これもチリが一本余計だった。

 料理教室に来るだけにどの国の人もなかなか手際がいい。先生は3種類の料理をいっぺんに、手順に応じて指示していく。実に要領がいい。

3品作ったところで1時近く。ベランダのテーブルでランチとなる。
 
グリーンカレーはおいしくできたけど、あとはいまいちだったな。

同席した生徒はオーストリア人にドイツ人にアメリカ人。みんな休暇で3週間から6週間もタイにいるんだとか。休暇の考え方が根本から違う、と改めて感じる。
彼らに言わせるとタイはアジア・デビューに最適とか。確かに物価は安い、治安はいい、適度にエキゾチックで快適に過ごせる。日本は敷居が高すぎるらしい。

ランチの後はもう2品。

 なぜか先に作るデザートはかぼちゃをココナッツミルクで煮るだけ。

 
幅広麺は袋に調味料を入れて麺をもみもみほぐしてから炒めるのが面白い。

これでお料理教室は終了。
最後の2品はお腹が一杯で食べられないので、タイ風にビニール袋に入れてレシピ本と一緒におみやげにする。
 

帰りはまたソンテウでホテルまで送ってもらってヨーロッパ人の皆さんにさようなら。

一日遊んで900バーツ(約2600円)。
なかなか楽しく過ごすことができた。


以前行った料理教室

ベトナム、ハノイの料理教室
タイ、バンコクの料理教室
スペイン、サンセバスチャンの料理教室


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はじめてのチェンマイ 5 Fish Spa と北タイ料理

2010-02-11 02:01:07 | 東南アジア
1月29日 続き

お寺で満腹したところでまたソンテウを停めて城壁の外、ニマンヘミン通りへ向かう。

ここはチェンマイでもおしゃれな店の並ぶ通りとガイドブックにあったので買い物でも、と来てみたのだが
 おしゃれな店ってどこ?

ハノイの旧市街のような通りを期待していたのだが大はずれ。確かにぽつぽつとブティックはあるが若い子向けばかりで、センスもあまりよろしくない。あとは今風のカフェがあるばかりで、あてが大きくはずれる。

しかたないのでミルクシェイク屋さんで一休み。
  
お姉さんたちの前に並ぶたくさんのびんが気になるが、注文のシステムがいまいちわからず、無難に抹茶黒ごまシェイクを頼む。タイでも緑茶とかゴマとか、「体にいい」系が人気らしい。

歩き回っても時間をつぶすところもあまりないので、チェンマイ中で見かけたフィッシュ・スパというのに入ってみることにする。
 
これ、トルコが発祥のものと思うが、ガラという魚が皮膚の古い角質を食べてくれるというもの。
はじめに軽く足を洗ってもらい、
 こんな風に水槽に脚を突っ込むと
 たちまち魚が群がってきて脚をついばみ始める。

これがくすぐったいと言うか痛いと言うか、軽い電流を流されているような変な感じ。思わず脚を上げたくなるが、せっかく金を払っているんだからと我慢しているうちに慣れてくる。しかしつつき方に強弱があるわけでもなく、30分この状態ははっきり言って退屈。

30分経過後の足裏を見ると、心なしすべすべになったかなあ?
でも気持ちよかったわけでもないし、人間様の手によるマッサージが1時間150~200バーツで受けられる土地で30分300バーツは高すぎる。

にもかかわらずチェンマイの繁華街のあちらこちらでフィッシュ・スパは大はやり。しかも外国人ばかりではなく、タイ人も結構入っている様子。
言葉を交わしたオランダ人によるといまやカンボジアにもこのフィッシュ・スパが存在するとか。
東南アジアって流行に乗るのがはやい。

ようやく日も落ちて夕食時となったので、調べておいた北タイ料理屋さんを探しに行く。

ニマンヘミン通りから脇道に入ってしばらく行ったところにある Thong

この店、日本のガイドブックにも出ているのに看板に英語表記がない。おかげで本当にここでいいのか、迷ってしまった。結局はいいにおいに誘われて入り、ここでよかったと確認できたのだけれど。

思ったよりもずっとカジュアルな風通しのいいテーブルにつき、英語のメニューから北タイ料理らしいものを注文してみる。

まずはおなじみのパパイヤ・サラダ、ソムタム
 辛さはちょっとにして、と頼んだら何とか食べられる辛さのものがきた。普通にしたらきっと辛すぎて食べられなかっただろう。おいしいけど特に特徴なし。

 北タイ風ソーセージ。辛くてハーブの効いたものを想像していたのだが、これはごく普通のソーセージ。頼むものを間違えたかな。

そしてやっと変わった料理
 英語では「発酵した肉のバナナ葉包み焼き、卵入り」とあった。
発酵した肉とはどんなものか、ちょっとどきどきしたが、特に臭みもなく、少し酸味があるような気もするが粗挽きソーセージの中身のようで味付けも良く、これはおいしかった。

 しめて168バーツ(約500円)

一人じゃなければもっといろいろ食べてみたかった。


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はじめてのチェンマイ 4 市内寺院めぐり

2010-02-10 02:54:41 | 東南アジア
1月29日 続き

午後、ホテルから旧市街の入り口、ターぺー門まで歩く。

 
旧市街はぐるりと四角くお堀に囲まれ、お堀の内側にはところどころに城壁が残り、四方に門がある。
お堀には噴水が上がり、夜はライトアップされて、いささか作りすぎの感はあるが観光地らしくきれいだ。

門のところで手を挙げてソンテウを停める。
 
ソンテウは小型トラックを改造した乗り合いタクシー。はじめは乗り方がよくわからなくて躊躇したが、行きたい方向に向かって走っているやつを停め、行き先を言って値段を確認すれば大丈夫ということがわかってからはこればかり。市内ならほぼ20バーツで行くのだからトゥクトゥクよりずっと安い。窓が小さいので見晴らしはよくないが、風は良く通ってよくできている。

これでまず向かったのは旧市街西の端にあるワット・プラシン。
 
中央の大きなお堂に入ると正面にはちょっと頭の大きなお釈迦様。

その脇にかなりのお年と見えるお坊さんがいらっしゃって、大勢の人が拝んでいる。
これは徳の高い高僧かしらと近寄ってびっくり。
 これがなんと、皮膚のシミまで再現した蝋人形なのだ。

あとでチェンマイ在住Yunkaoさんのブログで知ったのだが、やはりこの方は北タイでもっとも位の高いお坊さんだったとのこと。ごく最近、盛大なお葬式があったのだそうだ。

この大きなお堂の隣には小さな書庫がある。
 
オリジナルは15世紀、20世紀の初頭に改築されたそうだが、壁の天女たちがたおやかで美しい。

このお寺の境内には建物がたくさんあって、書庫の後ろのこの小さなお堂。
 
 
中央に4面に仏像がはめ込まれた仏塔があり、これも華やかな細工で美しい。
タイの人は座ってお参りする時、横座りをするのだが、男性もこの座り方なのがおもしろい。

さらに奥にはおなじみの大きな仏塔があり  

もう一つ、大勢の人が入っていくお堂がある。
   
中はJTBのお客さんでいっぱいだったが、正面の仏像は小さいながら均整の取れた美しいもの。

そしてまわりの壁は壁画だらけ!
 
もちろん団体さんが消えるのを待ってじっくり見せていただく。

  
  
左手の壁画はあまり状態が良くなく、右手の方が絵も精巧な感じ。どちらも100年ほど前のものだそうだが、いかにもタイ風な絵柄で人の表情も楽しく、見ていて飽きない。

ワット・プラシンを満喫したら、来た道を少し戻ってワット・チェディルアンへ向かう。

目的地の手前で渋いお寺を見つけたのでちょっと寄り道。
 
チーク材でできたこのお寺はワット・パンタオ。14世紀のお寺を最近建て直したのだそうだが
 日本人的にはこの渋い落ち着きがお寺らしく感じてしまう。

そして隣のワット・チェディルアン。ここも境内にたくさんのお堂があるが、中央のお堂は他にもまして巨大で立派。
  
 
柱の金蒔絵が一本一本図柄が違ってきれい。

このお堂を回って裏を見ると
 
びっくりするほど巨大な崩れかけた仏塔がある。14世紀に建てられた時は90メートルの高さだったものが地震で現在の60メートルになってしまったというから、創建当時はどれだけすごかったことか。

さらにこの裏に回ると
 涅槃仏と
 布袋様?

玉石混合、チェンマイのお寺をお腹一杯楽しんだ。


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はじめてのチェンマイ 3 市場でカノムチーン

2010-02-07 02:28:30 | 東南アジア
1月29日

朝、市場まで行くのにトゥクトゥクに乗ってみることにする。

ホテルのボーイに聞くと「60バーツぐらい」。それってバンコクのタクシーより高いじゃない、と思いつつ、ホテルの前にたむろっているおっさんに声をかけると「80バーツ」。しかも自分の行きたいところを言うと、「何でそんなところに行くんだ」、って余計なお世話じゃ。

ホテルの前を離れ、しばらく先で暇そうにしていたドライバーに声をかけるとやっぱり「60バーツ」。それなら、と乗り込んでムアンマイ・マーケットへ向かう。
 

チェンマイの市場と言えば有名なのはワロロット・マーケットだけれど、だいぶ観光化しているようなのでちょっとはずしてみた。

「ここだよ」と到着してみると期待通り、野菜やら果物やらの市場がかなりの広さでつながっている。
  
屋根のついた市場の中から、外の通り沿い、道端にも売り物を広げる人がいっぱい。
 
ここは卸売りが多いのか、野菜類は大袋で売られ、買い物を大きなかごで運んでくれる運び屋さんもいる。
カメラなど持ってうろうろしているやつは他に誰もいないが、ここは面白い。

 
カラフルな野菜や
  
タイ料理に欠かせない唐辛子いろいろ
 
カレーペーストに漬物もたくさん売られている。タイ人がこんなにいろいろ漬物を食べるとは知らなかった。
 
デザート用の食材もカラフルに勢ぞろい。屋台の人はこういうところで仕入れるんだろうか。

さらに大量の果物
  
  
冬でこうなのだから、夏はさぞすごいだろう。
 かぼちゃもかわいくディスプレイ。

ナイトバザールよりやっぱりこういうところの方が好きだなあ、とほくほくしながら、次は徒歩で有名なワロロット・マーケットへ向かう。

近辺はチャイナタウンとやらで金を商う店が多い中、ふらふらと裏路地の方へ入っていったらモン族のマーケットにでくわした。
 
同じようなものを扱っていながら、一軒一軒少しづつ模様のテイストが違うのが面白い。
ちなみにお買い上げしたエプロンはマーケットのそばにあった別の店で見つけたもの。若いお兄さんは「うちは卸売り価格だから」とほとんどまけてくれなかった。

そしてようやくワロロット・マーケット
 3階建ての建物の1階はほとんど乾物系の食品やお菓子の店
 魚の干物や
  もち米系のお菓子もいろいろ売っているが
 はて、これはなんだろうか。

お店の人たちは観光客慣れしているが、笑顔が自然でやりとりにいやみがない。
 
このお姉さんもかわいかったので、ここでなにやら辛そうなソースをお買い上げ。それにしてもタイの調味料ってどうしてみんな顔写真付きなんだろう。

朝からうろうろして小腹が空いたところでマーケットの半地下に食堂を発見。
 
テーブルの周りに何軒か、同じような店が並んでいるが、中に特に感じのいいお姉さんがいたのでこの店に決定。

できますものはカノムチーン。そうめんのようなお米の麺にカレースープをかけるのだが、お姉さんが5種類の中から一番辛くないつみれのカレーをすすめてくれたので素直に従う。
 テーブルにつき、目の前のもやしやキャベツ、バジルを投入して一口食べてみると、これがおいしいいい!まろやかなココナッツミルクにピリッとした辛さもちょうど良く、昨日のカオソーイもよかったが、よりあっさりしたこちらの方が自分は好み。これなら毎日でも食べたい、何しろ一杯たったの15バーツ(40円ちょっと)だもの。

やっぱり市場、最高。


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はじめてのチェンマイ 2 ガイヤーンとナイトマーケット

2010-02-06 01:33:06 | 東南アジア
1月28日 続き

ドイステープから市内に戻り、もう1ヶ所、お寺に寄ってもらう。

14世紀建立と言うワット・スアン・ドーク
 
  
広々としたお堂の奥に金ぴかの仏様がいらっしゃるのはタイのどこのお寺でも一緒だが、ここでは座った仏様と背中合わせに立った仏様がいらっしゃるのが面白い。

お堂の裏に回ると14世紀のオリジナルと言う大きな仏塔がそびえ
 
さらにその奥には小さな白い仏塔がたくさん並んでいる。ずいぶんきれいで立派なお墓だと思っていたら、ガイドブックによるとチェンマイの王族の墓なんだそうだ。

これにて車での観光は終了。
ホテルで一休みしたら、今度は歩きで夕食を食べに出かける。

チェンマイの旧市街は地図で見る限りそれほどの大きさではない。これなら楽勝とネットで目星をつけていた店に向かうが、実際に歩いてみると歩道がデコボコと歩きにくく(これはバンコクも一緒)思ったより遠くて疲れる。
しかもここと思ったところにたどり着いてもそれらしき店がない。
せっかくこんなに歩いてきたのに~、と泣きそうになりながら、あきらめきれずにちょっと別の方向に歩いてみたら、ああ、あった~!

 
お目当てのSPチキン。店頭でお兄さんが鶏を焼いているのでまちがいない。

やれうれしや、と店内に入れば
  
まるで倉庫のようなそっけない建物。このローカルさ加減がいい。

たくさんいる店のお姉さんたちに英語は通じないが、ちゃんと日本語のメニューがあるので指差し注文でOK。
注文したのはこの店の名物、ガイヤーン(炭火焼鶏)半羽に青菜炒めとカオニャオ(もち米)。
 
ここのガイヤーン、にんにくがたっぷり詰め込まれているのだが、これが無茶苦茶おいしい。しかも皮はパリッと脂を落として焼かれ、中の肉はジューシー。これなら一人で一羽でも食べられる~、と思っているうちになくなってしまった。
このメニューに飲み物1本で120バーツ(約350円)。やっぱりチェンマイはいいところだ~。

幸せになったところでまた腹ごなしにテクテク歩き、今度は旧市街の外、チェンマイ名物のナイトバザールを見に行く。

途中、道を間違え、必要以上に遠回りをしてやっとたどりつくとなるほど
 
車道は閑散としているが歩道の両脇にはびっしりと屋台が並び、観光客がうじゃうじゃいる。

しかし売っている物はTシャツとかみやげ物とか、バンコクで見るものとほとんど変わらず。
 
ナイトバザール・ショッピングセンターの中には似顔絵書きの一角もあるが、食指が動くものはない。

 
お土産を売り歩くモン族をやりすごしながら、食べ物屋の多いアヌサーン・マーケットまで来てやっといいものを見つけた。

 
中華風の甘味屋さん。小豆や大麦、緑豆のほかに銀杏やナツメ、ロンガンも入って甘さもちょうどいい。
 テーブルの上にはちゃんとお座布団で保温したお茶まで用意してあって、ほっと一息。

さあ、いい加減帰りましょう、とホテルへの道を引き返すと
 歩道のあちこちに椅子を並べて路上マッサージ屋がたくさん開店している。

しかしいくらなんでも路上はなあ、と思っているうちにちょっと渋い店を見つけた。
 
店先に怪しげな若い姉ちゃんもいないし、ここは、と思って入ったら大正解。
ベテランのお姉さまのフットマッサージは途中で意識を失うほどの気持ちよさ。

また来ます、と約束してやっとホテルへ帰還。
初日からよく遊んだ。


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