12月25日 続き
ワット・マハタートを出た所にはトゥクトゥクがたくさん待ち構えている。
アユタヤのトゥクトゥクはみんなカエルみたいな丸顔で後ろの荷台がベンチになっている。
ここから次の目的地までこのトゥクトゥクの乗車体験、ということで10人のお客が2台に分かれて乗ったが
自分の乗った方の運転手はオーディオマニアらしくて、アユタヤの街中を走る間、ロックを大爆音で流していた。結構なおじさんだったけど。
10分ほどで到着したのはナイト・マーケット。
車も通る道路の片側に屋台が並んでいるのだが、狭い通路にお客さんがいっぱいでかなりの盛況。
まずはのどが渇いていたので「100万%フレッシュ」なオレンジジュースを買うと、これが本当に甘くておいし~。
並ぶ屋台のほとんどは食べ物屋さんで
カキのオムレツや茹でた臓物、揚げ物などおなじみのもの
炭火で焼いているご飯やお惣菜がおいしそうだし
ノーポークの串焼きや虫の佃煮もいろいろ。
タコならぬカニカマ入りのタコ焼きや、かわいいお姉ちゃんたちが売るアユタヤ・スシ。
食べる花や小さなナスがきれいで
おやつもいろいろ。
テーブルを並べた一角もあるのでここで料理を注文して食べることもできるが、午後に食べたエビでまだお腹が空かないので、1時間屋台をウロウロしておいしそうな物をテイクアウトした。
空もだいぶ暗くなってきたところで、このツアーの最後はライトアップされたアユタヤ遺跡の見学ということで楽しみにしていたのだが
クメール様式のワット・チャイ・ワッタナラームを遠景で眺めて終了、とあっけない。
アユタヤでは何か所かライトアップされているらしいが、遺跡は分散しているので壮大なライトアップとはいかないらしい。
これにてツアーは終了、バンコクに帰ってきたのは夜の8時。
バラエティに富んだ内容で飽きさせず、忙しすぎるかとも思ったが時間配分もちょうどよかった。
これで6000円しなかったのだから、KK Dayのツアーはかなりお得で満足度高し。
部屋に戻る前にホテルの隣のスパで足裏マッサージ。
1時間1000バーツでちょっとお高いが、部屋はきれいだし施術も上手だった。
ナイトマーケットの戦利品でお夜食。
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今回のボルネオ行きにはマレーシア航空を使用。
購入したチケットはもちろんエコノミーだが、KLへの往路はビジネスクラスへのアップグレードに入札してみた。
最低入札額は35000円、途中で「増額しませんか」とのメールが来たので2000円増額したところ、搭乗3日前に無事アップグレード成功のお知らせが来た。
ただし実際に搭乗してみるとまだ2つ空席があったので最低額でも大丈夫だったかも。
ついでに入札に楽天カードを使うと、前回のポーランド航空同様、支払いを拒否されたとのお知らせ。カード会社に問い合わせると海外からのオンライン決済は申し出がないと止めているとのこと。よほど不正利用が多いのだろうか。
さて当日、成田発KL行きマレーシア航空は今一番好きなA350。
ビジネスクラスの座席配列は1-2-1と1-2-2が交互に並び、1-2-1の左席は両脇にテーブルがあって一番広いが、当然この席はもらえず、真ん中席。ただし隣は来なかったのでラッキー。
フルフラットになるので足元広々、操作もスムーズ。モニターも大きい。
各座席に薄いベッドマットとデュベが置かれているが、昼便なのでベッドマットは使用せず。
後からスリッパとアメニティポーチが配られるが、スリッパはかなり残念なペラペラの不織布製。
飛び立って間もなく、飲み物とおつまみが来て
昼食のスタートはマレーシアらしくサテー。チキンとビーフが各2本づつ、かなり甘めのサテーソースが掛かっているが、これだけでもかなりのボリューム。
前菜は3択だったと思うが、チキンロールを頼むとこれがスパイスの香りが効いてしっとり、とてもおいしい。
そしてメインに選んだフィッシュ・カレー、これが秀逸で辛すぎず風味豊か、まぐろとおぼしき魚も脂が程よく乗って、今まで食べたビジネスの機内食の中でも5本の指に入ると思うほどおいしかった。
デザートはハーゲンダッツかフルーツ、これは盛り付けもお粗末でがっかりだが、食後のコーヒーやお茶の選択肢が多いのはうれしい。
8時間近いフライトなのでこの後はいつでもオーダーできる軽食もあったが、これだけの食事でお腹一杯、もう一食いただく余裕はなかった。
そのフライトの合間に映画を2本。
ただしラインナップはいまいち、特にハリウッド映画に見たいものがないが、これはマレーシア航空のせいばかりではないかもしれない。
そこで1本目は今回もインド映画。
Zero
シャールーク・カーンとアヌーシュカ・シャルマ主演って、最近機内でこの人たちの映画ばかり見ている(笑)。
今回のシャールークは小人症、アヌーシュカは脳性麻痺で脚と言語に障害があると言う役。
この二人がいい年してまだ未婚、なので結婚相談所に登録していて出会ったという設定で、男の方は家族が、女の方は本人が、「こんなチャンスはもうないから」とすぐに結婚しようとするところがインドっぽい。
それぞれの障害を冗談にするところも日本ではありえないきわどい表現で、しかしこれはこの方がむしろあっけらかんとしていいかもしれない。
劇中にはインド映画らしく歌や踊りがいっぱい、特にシャールークがダンスコンテストでサルマン・カーンと対決するところなど、おお、と盛り上がる。
シャールークが結婚直前にドタキャンして会いに行くカトリーナ・カイフもわがままスターぶりが好演だし、なによりシャールークを小人症に見せる所はどのような特撮を使っているのか、全編を通してなだけにすごい。
ただしストーリーはかなり強引で無茶、いくらえくぼがかわいいからと無学なお調子者に障害があるとはいえ宇宙計画に参加する才媛が惚れるかね。
退屈することなく見られたけれど、もうちょっと短くても良かった気がする。
もう1本は珍しい所でマレーシア映画にしてみた。
Sangkar
こちらは総合格闘技の選手たちのお話。
不幸な家庭環境から悪い仲間に入ってしまった主人公が、家族思いのまじめな好敵手を場外乱闘で全身麻痺にしてしまう。
警察に捕まりはしなかったが責任を感じて入院費の面倒を見たり、介護の手伝いまでするうちに相手の家族と心が通じて、というわかりやすいストーリー。
監督はインド系だそうだが、試合やトレーニングの場面はミュージックビデオのようでなかなかかっこいい。ただし血まみれの荒っぽい場面が多く、これとイスラムの教えが共存しているところが実に面白い。
映画を見るとその国についていろいろわかるのがいい。
主人公を演じたのはちゃんとした俳優で、この役のために相当トレーニングを積んだであろうことは体つきだけでもわかる。
マレーシア版ロック様みたいな感じで、この映画、予想以上に楽しめた。
KLからはサンダカンへ、2時間40分。
機材は737-800でほぼ満席。
こちらの昼食にも魚を選んだが、衣を付けて揚げた白身に甘辛のあんかけがかかった中華。ご飯がぱさぱさでおいしくないけれど、おかずは◎。
そして復路はコタキナバルから成田への直行便。
夜中出発の737-800は小型機でも3割ほどの搭乗率で、存続が危ぶまれるほど。
機材も相当古そうで、ビジネスクラスもフルフラットにはならない種類。
KKから成田の帰路はわずか5時間ちょっとの飛行時間なので、こちらはアップグレードするに値しない。
小さなモニターに映っているのはイスラム教の「旅のお祈り」。飛行前に必ず映されるのが面白い。
夜中1時近くの出発ながら、機内食は夕食、朝食は出ない。
食事は済ませていたので味見のためだけにもらったが、また選んでしまった魚の揚げ物がやっぱりおいしくて、マレーシア航空の魚にはずれなし。パプリカのサラダもかなりいける。
客席がガラガラだったのでこの後は3席を独占して横になることができ、2時間ほどはうとうとできた。
久しぶりに乗ったマレーシア航空、新機材のビジネスクラスはいいし、機内食はエコノミーでもおいしい。
CAのおねえさんたちのサービスにあまり愛想はないけれど、自分はエアアジアよりこっちがいい。
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年末にバンコク、年明けに山梨に行ったばかりだけれど、例年1月は仕事が始まらなくてひま。
なので暖かい所に行こうと、おととしのペナンで気に入ったマレーシアの、今度はボルネオに行くことにした。
最初に足を踏み入れたのはサンダカンだが、「日本人は珍しいね。以前はよく来ていたけれど、最近は韓国人ばかりだよ」と言われた通り、日本人の姿は全く見かけない。
これは外務省が2016年あたりからボルネオ東部沿岸にレベル3の渡航中止勧告を出しているためで、理由はフィリピンからの海賊、武装勢力による誘拐事件が過去に起きているため。
ツアーの手配をお願いしたボルネオ専門旅行社の担当者にも海岸に近いホテルは4つ星のシェラトンでも泊まらない方がいいと言われたし、ほんの数週間前にも地元の漁民が誘拐されたそうだが、現地で聞くとサンダカンなどは軍が厳重警備しているのでまったく心配ないとのこと。
実際行ってみると警戒感はおよそ感じられず、ごく普通の田舎町と言う感じなのでこちらも普通に歩き回ってしまった。
ただし沖の島のリゾートはさすがに危険なので警戒は厳しく、「ツーリストは隔離されて監獄の中にいるみたいだよ。おかげで外国人の誘拐はないけど」とのことなので、行こうと思っていらっしゃる方は覚悟のほどを。
それよりも直近の心配は中国からの新型コロナウイルス。
外国人旅行者がほとんど欧米人のサンダカン周辺では全く見なかったが、中国や韓国からの旅行者の多いコタキナバルではマスク姿が多くて、家族全員巨大なマスクをしていたりすると実に異様な光景。
ツアーバスの運転手やガイドまでマスクをしているし、昨日など市立モスクを見学に行ったら「今日から外国人は全員見学禁止になりました」と追い返されてしまった。
かき入れ時の春節に中国人の旅行禁止は観光業にとっては大打撃だろうし、一日も早くこの流行が収束してほしいもの。
なにはともあれ無事に帰国したので、楽しかったボルネオ旅行についてはバンコク旅行記の後に。
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12月25日 続き
昼食後、ようやくアユタヤ遺跡の最初の見学。
訪れたのは大きな涅槃仏のあるワット・ロカヤスタ。
1767年にビルマ軍に破壊されたお寺だそうで、この涅槃仏も1956年に復元されたもの。
残された基壇からいかに大きな寺であったかがわかるが
今は塔が一つと仏像の下半身が残るのみ。
次に向かったのは遺跡ならぬエビ市場。
アユタヤ周辺はエビの養殖が盛んなそうで
この道の両側に一般客向けの食堂が並び、外にもエビの問屋らしき店が連なっている。
どの店の前にも大きさごとに値段の違うエビのいけすが並び、他にも
貝やカブトガニ、お腹にレモングラスを詰めて塩焼きにした魚や
燻製や干物にした魚を扱う店もある。
どの食堂も同じようなので、ガイドがおすすめと言う一番駐車場に近い奥の店へ。
エビの値段はキロ250バーツから上は800バーツまであったが、あまり大きくても大味かも、と420バーツ(約1500円)のものを選んで炭焼きにしてもらう。
するとかごに入ってきた1キロのエビは数えると16匹あって、頭をもぎってすっぱ辛いタレに付けて食べると身がプリプリでうまーい!さらにおいしいのは頭のみそだけれど、同行者はこれを食べないので16匹分全部いただいてしまった。
ついでに頼んだ空心菜炒めは固すぎて全くダメだったが、明瞭会計でここはいい。
エビ食堂の外にはお菓子などを売る屋台も並んでいて
おばちゃんがすすめる青マンゴーがほんのり甘くておいしかったのでお買い上げ。完熟マンゴーはもちろんおいしいけれど、日本では食べられない青マンゴーもさっぱりして癖になる。
こちらはアユタヤ名物というロティ・サイマイというお菓子。これはガイドが一組に一つづつサービスで買ってくれたのだが
手に持った餅のような生地を鉄板に押し付けて焼いたクレープのような生地に、綿菓子のように細く引き伸ばした飴を巻いて食べるというもの。この生地が思いのほかしっとりとしてちょっと塩気があり、飴の方は綿菓子よりもぱりぱりとした食感があって見た目よりずっとおいしい。これも癖になりそう。
とエビ市場で楽しく1時間過ごし、次は「秘密の寺にご案内」とスケジュールにはある。
やって来たのは大きな屋根付き駐車場のある現役のお寺。木の幹のままのような柱が並ぶ本堂も立派で、聞けばここはワット・パナンチューンという700年の歴史のあるところ。タイ人には人気だが外国人観光客はまず来ないとのことで、確かに境内の掲示はタイ語オンリー。
しかし19mあるという金色のご本尊は立派で、仏前にはたくさんのお供え物が上げられ、Wikiによれば明の鄭和もここに参拝したことがあるとか。
さらにご本尊の周囲には古そうな仏像がたくさん並べられていて
これらが実にいい感じなのだ。
こちらの少し小さな仏様の前にも参拝者がたくさん集まっていて
ここは壁や天井もとてもきれい。
日本のツアーではここに来ることはないだろうが、来られてとても良かった。
穴場の次はアユタヤの大定番、ワット・マハタート。
14世紀後半に建てられた大寺院もビルマ軍に破壊され
所々に修復された仏像があるものの
多くは首のないトルソーになっている。
ここでの一番人気はもちろん木の根に取り込まれた仏様の頭。
皆さんこれと一緒に写真が撮りたくて行列状態なのだが、さすがは仏教国、仏様を見下げて撮ってはいけないと注意書きがある。
この有名な仏頭、いかにも大昔からこのような状態だったように見えるが、ガイドによると30年ほど前に修復作業中の誰かが木の根元に転がっていた頭部を置いたところ、成長の早い木に取り込まれてしまったとのこと。
アンコール・ワットにも木に押しつぶされそうな遺跡があるし、熱帯ならありそうなことだ。
日はだいぶ傾いてきたが、アユタヤ・ツアーはまだ続く。
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12月25日
今回の旅の同行者、いつもヨーロッパなどに一緒に行っているのだがタイは実質初めて。
なので本日は定番観光地アユタヤに現地ツアーで行くことにした。
予約をしたのはKKdayという台湾発祥の会社。
他より安く、ツアー内容もちょっと変わっていたので選んだのだが、集合場所が宿からすぐのアソーク駅前というのも便利で助かった。
8時半に行ってみると案内されたのはミニバン。
お客さんはインドネシアからの4人家族に中国人カップル2組、それに我々の計10人。
タイ人にしてはひょろりと背の高いガイド君は英語と中国語を交互に話してなかなか大変だ。
バンコクを出発して1時間半、まずやってきたのはバンパイン宮殿。
ほとんど団体ツアーとおぼしき外国人観光客でごったがえす入り口を入り、広い園内地図の前でガイドの説明を聞く。中国語に続いて英語で説明をすると、「では1時間半したら帰ってきてね」と、ガイドが一緒について回る団体もいるが我らがガイド君は省エネ設計。
バンパイン宮殿はタイ王室の夏の離宮で、現在も時々使われているそうだが建物はほとんど19世紀後半のチュラロンコン王の時代に建てられたもの。
大きな池の外側にあるのが公的な建物、内側にあるのが私的な住居だそうだが、洋風好みはちょうど同じ時期の日本の明治時代と同じだ。
池にかかるきれいなグリーンの橋を渡ってプライベート・エリアへ。
真ん中の大きな建物は国王がいらっしゃった時に滞在する所だそうだが、修復中で全体が見えないのが残念。
周りには緑が多くて、きれいに整備されたトピアリーもあちこちに。
象の家族はわかるけれど、謎の生物もいて面白い。
この緑の多い中に小さいけれど洒落た建物がいくつも見える。
これらは女性王族の住まいだったそうで、池の周りは涼しげで暮らしやすそうだ。
池の真ん中には見晴らし塔があるので、高い所が好きな我々としては上らないわけにいかない。
中央の螺旋階段を上っていくと、途中階の床がおしゃれ。
上からは王様の大きな宿泊所や
こちらは清の商工会からチュラロンコン王に贈られたと言う中国風の建物もよく見える。
これは池を渡る屋根付きの橋につながる建物。
中はちょっとした展示室になっていて、王様の写真もいっぱい。そのほとんどは先代のものだけれど。
この中にはちょっとした売店もあるので、ここでアイスを買って一休み。
すると売店のお姉さま方は軍の制服姿、池の魚にやる餌を売る人さえいかめしい制服制帽で、園内のあちこちには直立不動の若い兵隊さん。
さすがは王室の施設で、入る時にはミニスカートや短パンも禁止。
ここで王室の悪口でも言おうものならすぐに逮捕されそうだが、口をつぐんでいたので無事に車に戻れた。
バンパイン宮殿を出てから連れてこられたのは住宅地の奥にあるこの建物。
少女漫画風のイラストも見えるこちら
入ったところにはカラフルな貸衣装が並べられ、これを着て記念写真を撮りましょうと言う趣向。
好きな色の衣装を選ぶとおばちゃんがすばやく着付けてくれて、
こんな風にポーズするんだよ、とガイド君がそれぞれのスマホで何枚も撮ってくれる。
周りの注意書きは中国語ばかりでいかにも中国人の好きそうな趣向と思うが、せっかくなのでこれは乗らねば、と始めるとこれが結構面白くなってしまって
ついでに自分の葬式用の写真も撮っておいた(笑)。
30分この写真館で遊んだ後はようやくお昼。
いかにもローカルな店で「ボート・ヌードル」という触れ込みだが、4種類のスープもしくは汁なし、麺の種類も選べるので、大好きな豚の血入りスープのナムトックにセンレックにした。
タイにしてはずいぶん量が多いなと思ったが、ローカルのお客さんの丼はもっと小さくて、これはツアー客用サイズらしい。
下手なビュッフェなどよりずっとおいしくて、このランチは気が利いている。
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奈良田からはまたバスで下部温泉、20分の待ち時間で甲府行きのワイドビューふじかわに乗り継ぎ。
車窓からは雪をかぶってきれいな南アルプスが見える。
甲府からは各駅停車に乗って、わずか7分の石和温泉へ。
最近はやりの木材を使った駅舎を出て、笛吹童子の立つ橋を渡り、歩くこと10分。
石和でも一番のお湯と評判の「深雪温泉」にやってきた。
フロントで1100円を支払うと、本日の女湯はロビーからすぐの「柿の湯」と案内された。
浴室に入るとわずかな硫黄と、それ以上に強い木材の香りがして、檜風呂かと思ったら石造りの浴槽だったのでこれは温泉のにおい。
湯口は2つあって、片方が50.8℃と熱い「完の湯」、もう片方が36℃の「熟の湯」で、この2つがかけ流されて大きな浴槽内は42℃ほどの最適温。
この内湯をジャブジャブと渡ってガラス戸を開けると、その向こうに一段と大きな露天風呂。
外の景色が見えるわけではないが、この広々としたお湯に浸かると気持ちいい~。
こちらではたくさんあるカランとシャワーから出るお湯も温泉で、シャワーを使うと硫黄のにおいを一番強く感じる。
色はわずかに褐色がかっていて、さすがに奈良田温泉にはかなわないが、ここのお湯も入るとツルツル、しかも奈良田よりも保温効果が強いようで、出た後もしばらく汗がひかない。
石和なら東京から簡単に来られるし、この温泉もいい!
お湯を堪能していたら2時も回って、さすがにお腹が空いた。
そこで山梨と言えばこの一択、ということで
歩いて5分、「小作」というほうとうのお店へ。
メニューには12種類ものほうとうがあり、本日は「きのこほうとう」を選択。
ほうとうで1600円は高いなと思ったが、食べてみるとたくさんのきのこの他に大きなカボチャが2切れに里芋やジャガイモ、山菜も入ってすごいボリューム。
もちもちの麺もお汁もおいしくて、これなら納得。
最後に駅の売店で、今回は桔梗屋さんではなく金精軒さんの「くるみ信玄餅」なるものをお土産に。
おいしいけれど、もっと大きなくるみが入っていたらいいのに。
と帰京してから数日、いまだに顔をかかとがすべすべなのがすごい!
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昨年の秋に行こうとしたら台風による土砂崩れで道路が封鎖されていた山梨県の奈良田温泉、12月に再開したと思ったらなんと、2月いっぱいで閉館との衝撃的ニュースを発見。
あの超絶ぬるすべ温泉にどうしてももう一度入らねば、と友人たちを誘い、正月の休暇明けに女4人ででかけることになった。
今回はバスではなくJRを選択。
まずは新宿から「あずさ」に乗り、鮭はらこ弁当(1200円)を食べながら甲府まで。
甲府からは身延線の「ワイドビューふじかわ」に乗って下部温泉へ。
下部温泉は無人駅。
駅前も閑散としてかなり寂しい。
ここで奈良田行きのバスまで46分もあるのでちょっと歩いてみると
歩くと下の方からメロディーが流れてくる橋があって、
渡った先にあるのは金山博物館なのだとか。ここ、年間にどれだけ入場者がいるのだろう。
5分で散歩が終わってしまったので、あとは蕎麦屋の裏にあるステーキ屋さんでコーヒーを飲み
時間通りにやって来た早川町乗り合いバスのカワセミ号で奈良田温泉まで。
このバス、以前に比べると大きくなっているが、一日4本の運行でもお客さんはまばら。途中には道が流された跡も見えて、なるほど台風の被害はひどかった様子。
こうして終点に着いたのが15時20分。新宿を11時に出たから4時間20分、高速バスより1時間早いが、やっぱり奈良田は遠い。
フロントでは依然と変わらぬクマさんたちに迎えられて
今回は渡り廊下の先にある新館へ。
お部屋は以前泊った旧館と同じ8畳だが広縁が広くてそこに掘りごたつがあるのがうれしく、洗面台とトイレもある。
お茶をいただいて一息入れたら、さあ、早速お風呂。
囲炉裏の横から外に出て、夕方は手前が女風呂。
本日満室らしく内湯にはすでに先客が何人かいたが、入ったとたんに硫黄と、それ以上に強烈なアンモニアのような薬品臭が鼻を突いてくるのは以前と同じ。
そしてお湯に入れば濃厚な美容液の中に浸かったかのようなぬるすべ感!初めて来た友人たちは驚嘆の声を上げる。
空いた頃合いに隣の露天へ。
日によって色が変わるというお湯、今回は前回よりも青みが強いだろうか。
成分表を見るとこのお湯のph値は9.1で、先日の裂石温泉の9.9にはかなわない、がツルスベ感はこちらの方が圧倒的。数字だけではわからないから温泉は面白い。
夕食は6時から。
新館の4室は大広間ではなく、囲炉裏の付いた掘りごたつ式のテーブルでクマの毛皮を見ながら。
内容は以前と同じものが多いが品数がちょっと多くて、囲炉裏には野菜がいっぱい入った大鍋が掛かっている。これに脂身のまったくない鹿肉をしゃぶしゃぶするのが珍しい。
さらに揚げそばがきに焼き立てのヤマメの塩焼き
キノコのホイル焼きが来て、汁ものはとろろ汁、ご飯にはエゴマのふりかけで、相変わらずここの食事は手がかかっていてヘルシーで満足度高し。
夜も翌朝も入れ替わったもう1か所の露天に入って名残惜しく奈良田温泉を堪能し
これまたヘルシーな朝食をいただいてチェックアウト。
閉館はご主人の高齢化と人手不足が主な原因がそうだが、3月からは日帰り営業とし、食事もたぶん出すだろうとのこと。
東京から日帰りでここまで来るのはなかなか大変だが、次は西山温泉か下部温泉に宿泊してまた来るかな。
12月24日 続き
ワット・ポーで体力消耗したので、予定よりも早いがお昼を食べに行くことにする。
門前にタクシーはいるけれど、住所をうまく伝えられる自信がないのでGrabに入力。
結局Grab Taxiが来たけれど、間違いはないしクレジットカード払いになるのでやっぱり便利。
でやってきたのはKrua Apsornというお店。
ちょうど12時を回ったころになってしまったので店内にも店の外にも待っている人達がいて、中のお姉さんに名前と人数を伝えて我々も待つ。
表から見ただけでは小さく見えた店内も奥に増築したのか広いスペースがあって、お客さんは欧米人や韓国人も多いが、近所の勤め人らしいタイ人たちもいて盛況。
15分ほどでテーブルが空いて、
まずは甘いタイ・ミルクティーで生き返る。もう一つの黄色いのは菊花茶。体を冷やすと言われているが、タイのは冷たくてやっぱり甘い。
さて、この店に来たかったのはネットで見たカニの料理が食べたかったから。
まずはほとんどどのテーブルにも乗っているかに玉。
思ったよりしっかりと硬くて、おいしいがまあ普通。
それよりカニと黄唐辛子炒め、これが剥いたカニ肉たっぷり、インゲンもシャキシャキ、辛すぎることもなくてうまーい!カボチャの葉のような青菜のニンニク炒めも味付けが絶妙で、この店はたぶん何を頼んでもはずれはないだろう。
カニの炒め物はさすがに500バーツといい値段だが、他はとてもリーズナブルで、ここはタクシーを飛ばしてきた甲斐があった。
帰りは流しのタクシーをつかまえてワット・ポーの裏の船着き場へ。
王宮にも行こうと思っていたがワット・ポー同様観光客が多いだろうと予定変更、ワット・アルンへのボート乗り場も長蛇の列なのでこれもパス。
結局少し先まで歩いてツーリストボートに乗った。
チャオプラヤの沿岸、旧市街やオリエンタル、シャングリラなどの老舗ホテルの並ぶ側はあまり変わらないが、対岸には高層ビルがずいぶん増えた。
そしてやってきたのが2018年にできたという「アイコンサイアム」という巨大ショッピングモール。この写真では大きさがわかりずらいが、奥にも長く伸びていて高島屋も入っている。
建物に入るとすぐにティファニーのクリスマスツリーがお出迎え。
まわりには高級ブランドばかりなので関係ない、と奥に進んで行くと
ナイトマーケットや水上マーケットをイメージした屋台店が並ぶ一角に出た。
ここだけでもかなりの広さでお店もいっぱい。日本のデパートの物産展のような店が多い。
人工池の周りではローカルなお菓子など売っているし
中二階にはフリーズドライの果物や、怪しげなキャンディーを売る店、少数民族風の衣類の店などもあってめちゃめちゃ楽しい。
広い敷地があるからできることかもしれないが、日本のデパートももっと工夫すればいいのにと思う。
しかしあまりにも店が多いので、結局この周りを歩いただけで疲れてしまった。
このモール全体ではどれだけ店があることやら。
表の船着き場からはサトーンまで無料のシャトルボートが出ているが、お客さんが多くて1艘は見送り、乗ったボートもサトーン側の船着き場が混んでいるのか、なかなか着けなくて時間が掛かる。
暗くなってから乗るのもいいかもね。
サパーン・タクシンからはBTSに乗ってアソークへ帰還。
朝から体の慣れない暑さの中を動き回って疲れてしまったので、今夜はアパートで夕食。
蓮の葉に包まれた具入りのご飯やプルプルの皮の生春巻きなど、アイコンサイアムで買ったものをおいしくいただく。
ただし大好きなソムオー(ポメロ)は200バーツもして、これは近所のスーパーで買えばよかった、と反省。おいしかったけど。
部屋の窓からはバンコクの夜景。面白い形のビルが目につくが、思ったほど派手ではないのは東京が明るすぎるのか。
同行の友人は9時前には寝てしまった。
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12月24日 続き
シーロムから乗った地下鉄を今度はサナームチャイ駅で降りる。
この駅、まだ2019年の7月に延伸されたばかりの新しい駅で、王宮に近いためだろう、内装が豪華。
駅を出ると目の前に運河があるのでこれを渡り、パーククローンの花市場を目指す。
大通りの左手にFlower Marketの看板が出ている小路があったので入ってみると、花はほとんど見当たらなくてこちらは野菜の卸売り市場。
野菜は大袋に詰められ、台車が忙しそうに行き交う。
唐辛子もトマトもたくさんの種類があってきれい。
大通りに戻るとこちらの道沿いに設備の整った花屋が並んでいて
天井にまでマリゴールドが飾られている。
この大通りを渡って反対側の奥に入っていくと
屋根が掛かった下にたくさんの屋台店が並ぶ、これぞ目指す花市場。
ここに来たいと言った友人が見た写真にはたくさんの種類の花があったようだが、
季節のためか、この時はマリゴールドが圧倒的に多くて、袋に入れられている様は花とは思えないほど。
バラも頭だけとか花びらだけで売られていて
これをお姉さんたちが飾り物にしている。
蘭(デンファレ)の花びらもこんな風に加工されていて、タイ人も器用だわ。
巨大な屋内市場の南側半分では野菜が売られていて
これを抜けるとチャオプラヤ川沿いに出る。
この外側にも玉ねぎとニンニクの専門卸があったりして、初めて来たこの市場は予想以上に面白い。
ここからまた運河を渡り、暑い中を歩いてワット・ポーへ。ここへ来るのは20数年ぶり。
入場料200バーツを支払って広い境内に入るが、すぐにわかると思った涅槃仏がどこにいらっしゃるのかわからない。
真新しい仏像に細かい作業をしている人など見ながら大きなお堂に入るも
ここにもいらっしゃらないが、このお堂の壁や柱がきれいだ。
ぐるっと回って、ようやく大勢の観光客でごった返す目的のお堂を発見。
今回入ったのとは反対側の入り口から入ればすぐ目の前、だから以前来た時には苦労せずに見つけられたのか。
それにしてもすごい混雑ぶり。クリスマスなので欧米人が多いことは予想していたが、これほどとは。
人混みに揉まれつつ
お顔から足裏、お背中から後ろ頭まで拝んで拝観終了。
以前来た時には正面でお花やお線香をあげて拝んでいたものだが、今や完全に見世物になってしまわれた。
ワット・ポーと言えばタイ・マッサージの総本山なので、仕上げにはここでマッサージを受けようと思っていたのだが、この人出では到底無理とあきらめた。
暑くて熱中症になりそうで、疲れた。
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2019年の旅納めはバンコクに行ってきた。
会社勤めをしていた頃、またフリーになってからもしばらくは2,3か月に一度は行っていたバンコク、2011年の大洪水の時に出張がドタキャンになって以来なので、数えてみたらなんと8年ぶりの訪問だった。
2019年12月24日から29日まで 友人とバンコク滞在
12月24日
今回の往路はマイルで取れたJLで羽田から。
深夜0時5分出発のため、23日の夜9時半ごろチェックイン。
羽田のJLラウンジは現在半分が改装工事中のため、「少し空いています」というスカイビューの方も椅子がぎっしり詰め込まれてお客さんもいっぱい。
11時を過ぎてやっと人が少なくなってこんな感じ。
しかしおかげで食べ物は多く用意されているので、ビーフカレーをしっかりいただいて腹ごしらえ。
飛行中はこの時間ではさすがに映画を見る気にもならず、眠れもしないが目を閉じているうちにパンと水が配られ、到着2時間前には朝食。
アジア行き夜行便は短すぎる。
スワンナプーム空港には4時50分に到着。
入国の列も少なくてすぐに通過できたが、荷物が出てくるのに時間がかかり、ATMで現金を引き出そうとしたら手数料が220バーツと出てびっくり。タイの手数料、そんなに取られたっけ、と手持ちがあるので引き出し中止。
ポーランドで便利さを実感したのでSIMを購入すると、8日間有効、通話も可能なものが299バーツ(1076円)。
ポーランドの150円がいかにとんでもなく安かったか、改めて実感。
すぐにこれを使って、これまたポーランドで使い方を習得したのでUberのアジア版、Grabで車を手配。このアプリ、タイでは行き先の名前がわかっていても発音がおかしいと通じないので非常に便利、とのちのち判明する。
まだ真っ暗な6時に空港を出て、ようやく空が明るくなってきた6時半にホテルに到着。
今回の宿泊先はアソークの Column Bangkok。
2,000バーツでアーリーチェックイン可能というので、機内で眠れなかった二人ともすぐに合意。
もらった部屋は35階。
最近、友人との旅で連泊の場合はアパートがお約束なので今回もいささか贅沢ながら2ベッドルームの部屋を予約。
広いリビングダイニングに大きな冷蔵庫のキッチン。
2つのベッドルームにはなんとそれぞれバスルームが付いていて、片方には洗濯機、もう片方にはバスタブあり。
118㎡と我が家より広いが、内装はかなり古びていて、昼間工事の音が聞こえるのはどうもリノベーションを進めている様子。アーリーチェックインをしたので古い内装の部屋になってしまったような気がする。
キッチンも食器類が最低限しかなく、湯沸かしと電子レンジはあるものの鍋釜や包丁もないのにはがっかり。
なにより照明の位置が悪くて、必要な所が暗いのは減点ポイント。
その代わりフロントにお願いすれば解錠してもらえるベランダからはアソーク方面が広々と見渡せて、これは気持ちがいい。
荷物を解き、シャワーを浴びたら結局はもう眠れないので市内にでかけることにする。
BTSアソーク駅、MRTスクムビット駅まで徒歩5分、周りには銀行やらターミナル21というモールやらあってとても便利。
まずは地下鉄のMRTに乗ってルンピ二駅まで。
開業したばかりの頃は乗客の少なかった地下鉄も通勤の人でいっぱい。
やって来たのはルンピ二公園。いつも車で通り過ぎていたこの公園の中にまともに入ったのは初めてかもしれない。
緑が多くて広々、池やパゴダもあって気持ちがいいが、朝の9時でもう30℃は越えているだろう気温に湿度が高くて、冬の日本から飛んできたばかりの我々は少し歩いただけでもう汗だく。
そんな中、ジョギングをする人やら、タイヤなど使った屋外ジムでウェイトトレーニングをする人やら、タイ人も変わりつつあるかも。
と歩くうち、友人がいきなり奇声を上げる。何事かと思ったら
道を大きなトカゲが横断していて、よく見ればあっちにもこっちにも。
熱帯に来たなあ。
しかし我々がこの公園まで来たのは運動するためでもトカゲを見るためでもない。
目的は公園の一角に集まる屋台の朝ごはんを食べること。
とは言え時間はもう9時半近く、多くの店が既に店じまいを始めているので、あわてて開いている店で食べたいものを調達。
豆乳に肉まん、ちまきにパッションフルーツの100%ジュース。
豆乳の中にはカボチャや豆、銀杏が入り、粽の中身は豆とバナナ。
どれもおいしくて、安くて大満足。
公園を突き抜けて、シーロム駅からまた地下鉄に乗る。
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