Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

台北でリベンジかき氷

2010-10-29 00:06:49 | 東アジア
バンコクから珍しくEVA航空に乗って台北へ。
 

台湾人には中華航空よりずっと人気があるらしいEVA航空(なんせ落ちない)、ビジネスクラスでは機内食で鼎泰豊の小籠包や牛肉麺まで出るそうだが(Lumiereさんのこちらの記事参照)、エコノミーならやっぱりこんな程度。
 パンがちゃんと温められていたのはポイント高いけれど。

ホテル到着早々、雨もいとわず地下鉄に乗って西門町まで繰り出す。

まずはここの超有名店、「阿宗麺線」で軽くお夕飯。
  
前回隣の餃子屋さんに来た時には行列ができ、立食の人であふれかえっていたこの店、天気が悪いせいか本日はすぐに買うことができた。メニューは麺線の大か小のみ。かつおだしの効いたちょっととろみのあるスープに柔らかい素麺のような麺は箸ではなくスープですくって食べる。歩道に無造作に置かれたプラスチックの椅子に座って食べれば、まさにB級の王道という感じ。

さて、今夜わざわざ西門町まで来たのは、実はこの麺線のためではなく、前回お腹を壊して食べ損ねたかき氷を食べるため。

そのかき氷とは杏仁豆腐専門店、于記杏仁豆腐の総合杏仁雪花冰
  
あずきやタピオカなどの具を4種類選ぶとその上に杏仁ミルクのかき氷をたっぷりと削ってくれる。
この杏仁ミルクが独特のアーモンドの香りたっぷりでうまい!具の方は老舗の甘味処、雙連圓仔湯の方がおいしかったけれど。
ともかく前回のリベンジが果たせて、満足、満足。

ついでにこちらが店の看板メニュー、杏仁豆腐。
 カップに入った杏仁豆腐に袋入りの杏仁ミルクを自分でかけて食べるようになっている。
こちらもアーモンドの癖のある香りがして、好きなものにはたまらない。
甘さも非常に控えめで、朝食代わりにぴったりだった。


B級ついでに台湾のコンビニで見つけたおもしろいお弁当もご紹介。
  謎の絵のついた「握弁当」。
写真は台湾の典型的なお弁当のおかずだけれど
 開けてみるとこんな太巻きの出来損ないのような姿。
さらに太巻きを広げてみると
 なるほどこれは台湾弁当。
要するにこれを握って食べられるようにしました、ということらしい。
パッケージの写真に誇張はあまりないし、これで39元(約120円)はかなりいいかも。
 この絵からするとどうもガテン系がメインターゲットのような気もするが。


さらにもう一つ、帰りの空港でいい物を発見。
 茶漉し、ストローつきドリンクボトル。
これからの旅行に重宝しそう。


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バンコクの新エアポートリンク

2010-10-26 02:35:03 | 東南アジア
この週末は4月以来、久しぶりにバンコクへ出稼ぎに行っていた。

大好きなマンゴスチンは旬を逃してしまったが、朝は果物三昧。
  
バナナとパッションフルーツの下にある緑の果物はタイ語名プッジャ、別名タイアップルというのだそうだが、食感はりんごというより和梨に近く、味も梨の甘くないのみたい。特においしいと言うわけではないが、ローズアップル同様、暑くてのどが渇いたときにはおいしいと感じるのかもしれない。

さて、ホテルをチェックアウトする際、フロントのお姉さんに「マッカサンまでタクシーをお願い」と言うと「えっ、マッカサンですか?」とニヤニヤする。

そう、到着時はタクシーで来てしまったが、帰りはこの夏に開通したばかりのエアポートリンクで空港まで行ってみようと言うわけだ。

しかし予想したことながら、タクシーに乗っても運ちゃんに「安いんだからこのまま空港までタクシーで行けばいいのに。要するに好奇心でしょ」なんて言われる。まあ、その通りなんだけどね。

ホテルからは10分もかからずにエアポートリンクの急行の始発駅、マッカサンに到着。
  
新しい駅はものすごく立派で、鉄道駅と言うより空港みたい。
 しかし利用者はほとんどおらず、職員以外に見かけたのはわずかに5名!よって広々とした構内はまるで営業していないかのように閑散としている。フロントのお姉さんやタクシー運転手がニヤニヤする通り、よほど物好きしかここは利用していないらしい。

  
立派な切符自動販売機もいまだ使われておらず、窓口で買えるのは一日有効の往復切符(100バーツ)だけ。今は一般市民のお試し期間中、だから往復切符らしいのだが、片道しか使わない身としてはなんだか損をしている気がする。近い将来には片道150バーツになるらしいのだが。

  
ホームに上がってもやっぱり広々、かなり長い車両でも大丈夫そうだが、さほど待つこともなくやってきた急行はたったの3両。長いプラットホームのほんの一隅しか使わない。
 ガラス扉のついたホームと言い、車両の中と言い、雰囲気は香港のエアボートエクスプレスととてもよく似ている。
 乗っていてそれほど早いとは感じないが、並走する高速道路の車を次々に追い抜いて行くところを見ると結構なスピードは出ているらしい。ゆれもせずに快適な乗り心地だ。

そしてぴったり15分後、スワンナブーム空港の地下駅に無事到着。
  
こちらの広~い駅も閑散としていたが、マッカサンからよりは利用者が多いだろうか。

タクシーの料金が安いので、二人以上だったら金銭的メリットはあまりないこのエアポートリンク。急行駅がBTSや地下鉄とつながっていないのも大きなハンデで、本当に経済的にあげたいならBTS駅とつながっている各駅停車を使った方がずっといいだろう。

しかし時間帯によっては渋滞で車がまったく動かなくなるバンコク、15分で空港から街中まで行けてしまうのはうれしい。

バンコクはBTSや地下鉄が開通したばかりの時もお客さんがまったくいなかったと言う。それが今やごく当たり前の市民の足になったのだから、このエアポートリンクもそのうちには盛況になるかもしれない。

バンコクの交通局はよほど宣伝告知がへたなのだろうか。
しかしまあ、日本のように初日から完璧を求める必要もないのかもしれない。


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京都経由浜松行き 4 湖風の染繍画展

2010-10-24 01:46:37 | 国内旅行
京都から新幹線に乗って浜松駅で降りると、なんと
 駅前にウナギイヌがいる!

これが浜松市のキャラクターなのだそうだが、浜松名物の鰻にちなんでいることになぜか思い至らなくて、しばらく「なんで?」と不思議がってしまった。わかってしまえば他愛もないのだけれど、今の若い子はウナギイヌを知っているのだろうか。

駅前からは降りるバス停を間違えつつもなんとかギャラリー喫茶 湖風に到着。
やっとこの旅の本来の目的である「中谷安子 染繍画展」にたどり着く。

  
今年は全9点の展示のうち、3点が新作。
 特に右側の海の底のような作品が素敵なのだけれど、こちらは既に売約済み。
 
ちょっとぼけてしまったけれど、せめて写真でお嫁に行ってしまった作品をしのぼう。

最終日の作品展の撤収を手伝って、最後は浜松が一生懸命売り込んでいる浜松餃子を食べに浜松駅前に戻る。
エンテツ・デパートの案内係のお姉さんが親切に有名店を教えてくれたが、裏通りにあるその店に何とかたどり着くと、なんと、我々の前に並んだ人でちょうど「売り切れです」。まだ7時をちょっと回ったばかりなのに。

しかたがないので適当な居酒屋で餃子を注文。
 浜松餃子の特徴は←のように丸く焼き、真ん中にゆでもやしをのせることのようだが、餃子自体は・・・普通。
売り切れていた有名店なら少しは特徴があったのだろうか。

最後はいささか尻つぼみながら、新宿を出発以来ちょうど48時間で東京帰着。

48時間でずいぶん遊べるものだ。


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京都経由浜松行き 3 錦市場

2010-10-21 02:34:07 | 国内旅行
京都の朝食と言えば朝粥、朝粥と言えば瓢亭が有名だけれど、卵一個のために4500円も出す気はない。

というわけで京都駅前、法華クラブで朝粥定食。
 この1050円ならリーズナブル。

食べまくった京都滞在の締めくくりはまた食べ物がらみで錦市場へ。
 この鳥居の向こうに連なる商店街、今まで来たことがなかったのだ。

入ってみると狭い通りの両側に
  
漬物屋さんやら
  
お惣菜屋さんやら

よそ者が期待する「京都らしい」食べ物屋さんだらけ。
お店の人も観光客慣れしているし、確かにここは観光地であって地元の人の市場ではないけれど、これはこれでお土産探しにはとても楽しい。

 京野菜もいろいろおもしろく
  
丹波の山の幸には専門店さえある。

今が旬のマツタケもあちらこちらから香りが漂ってきたが、一箱98,000円のマツタケには思わずゼロを数えなおしてしまった(しかも写真撮影不可の張り紙つき)。

 酒屋の店先には伏見の大吟醸生酒のタンクがあり、「いま飲むシアワセ」の張り紙通り、我が友二人は昼から立ち飲みを楽しんでいたけれど、このコップ酒を持って市場を歩き回れば試食だけで酒の肴は十分にまかなえそう。

でも飲めない自分はカフェにしけこんで
 生麩パフェ。
もともと麩饅頭が好きなのでたっぷりのった生麩がうれしい。抹茶とゴマのアイスもおいしく、この和風パフェはなかなかいける。

市場を出る頃にはお土産がずっしり。
 右下の白と黄色のお花は魚のすり身でできた椀だね。その隣の細かいのは乾燥させたお麩。他にも買いたいものはいっぱいあったけれど、なんとか自制してこれだけにとどめる。

なにしろこれからこの旅の本来の目的地、浜松に行くのだから。

それにしても一日半の京都、目一杯遊べて楽しかった!


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京都経由浜松行き 2 京都で食い倒れ

2010-10-20 01:23:26 | 国内旅行
香道を楽しんだ後は京都在住のグルメお嬢と合流しておすすめの京懐石のお店へ。

京都・釜座 日本料理 岩さき

 
カウンター席の奥に小さなお座敷。ここが掘りごたつ式で、なおかつ厨房ともつながっている。
うまい造りだ。

 コースは松の実を浮かべた「おぶ」から始まり
 生湯葉とウニの乗った焼き茄子
 白きくらげの入ったお椀
 金目鯛のお造りはサラダ仕立て
 この笹ガレイの一夜干しのおいしいこと
 栗や銀杏の入ったおこわが秋らしく
 鱧とふわふわのつみれの入ったお鍋もしっかりしたお出汁でおいしい
 京都のジュリア・ロバーツが捧げる釜炊きの新米はこれまたおいしいお漬物とちりめん山椒でいただいて
 最後はもちもちの蕨餅で締め。

大女将の京言葉もうれしく、常連に連れられての京懐石はおいしく楽しい。

食事の後は所要を一つ済ませ、京都で有名な金平糖屋さんの緑寿庵へ。
  
予約なしでは買えないと聞いていたが、「究極の金平糖」(!)以外はお店で買える。
試食した季節限定品の焼き栗の金平糖は本当に栗の味。思わず買ってしまったが、立派な箱に入っていいお値段。
たかが金平糖なのだけれど。

さらにここからほど近い銀閣寺。金閣寺は見たことがあるけれどこちらには来たことがない。
 土曜の午後とあってか結構な人出。
しかし紅葉にはまだ早いこの時期、こちらの人に言わせると「空いていていい季節」なんだそうだ。
11月にはここはどうなってしまうのか。

  
金閣寺に比べてぐっと渋い銀閣寺。ここは渋いから「銀」なのであって、金閣のように銀箔張りだったわけではないとここで友人に聞いてはじめて知った。
ずっと作りたてはピカピカの銀色だったに違いないと思い込んでいた。ひ~、恥ずかしい!

 裏山にも上ってカロリーを消費したら、さあ、お夕食。

 夜は知恩院前のレストラン「いとう」へ。
西洋厨房いとう

ここは3年前に来たことがあって、それ以来また来たいとずっと思っていたのだ。

相変わらず1人ですべてをこなすシェフ、今夜は満席10人を相手に孤軍奮闘。

今回は8500円のコースをお願いすると
 まずは鴨。その下に隠れているのは梨。
 この店の自慢、サラダには一体何種類の野菜が使われているのか。数えるのを忘れてしまったが、一つ一つ味が濃くておいしい。
 本日のスペシャルは信州産のマツタケ。リドヴォーと濃いフォンと合わせてあるが、フォンに香りが負けないのがすごい。今日は鼻が大活躍。
 スズキのソテーも付け合せはフランスのきのこ。今年はきのこにご縁があるらしい。
 牛タンの煮込みはソースまできっちりいただき
 最後は濃い~チョコレートケーキ

やっぱりこの店は常連さんになりたい。

 ふくれたお腹を抱えて帰り着いた今夜の宿は京都駅から5分のホテルステーション京都西館。
小さなテレビとからっぽの冷蔵庫のほかは何もない殺風景な部屋だけれど、バストイレ付き、この便利さで1泊4800円はすばらしい。

長く、盛りだくさんだった一日、今夜は間違いなくぐっすり眠れる。


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京都経由浜松行き 1 豪華夜行バスと聞香

2010-10-18 19:50:45 | 国内旅行
ん十年ぶりに夜行バスと言うものに乗った。

以前乗った大阪発東京行きはリクライニングもないようなごく普通のバスで、当然のごとく眠ることもできなかったが、今回の京都行きはちょっと違う。

なにしろ名前からして「プレミアムレディースドリーム」号(笑)
一番安ければ3000円ぐらいから行けるものを、こちらは週末料金もあって8000円もする。それでも新幹線の12700円に比べればビジネスホテル1泊分もお安い。

夜中11時半の新宿駅バスターミナルはびっくりするほど人で一杯。
こんなにいろんな方面に夜行バスが出ているなんて、知らなかった。

我々の乗るバスは女性専用。真っ白な2階建てバスの階段を上がると
 横3列のシートそれぞれの間にカーテンのかかる車内。
シートの横幅が広く、またカーテンで視界がさえぎられるので、車内の見た目は決して豪華ではなく、むしろ息苦しい。

  
しかしシートはさすがに豪華でクッションがよく、座席間隔も飛行機のプレミアムエコノミー程度は十分に開いている。
各席に備えられた毛布も厚くてふわふわ。スリッパとおしぼりまで用意されていて、国際線のエコノミーより待遇がいい。

定時に出発したバスの車内はすぐに電気が消され、午前1時すぎに一度PAに停まった他は起こされることもない。
女性専用車両では大いびきをかく人もなく、お客さんはみな乗りなれている様子でとても静か。

でもやっぱり夜行バスというのは眠れないものだ。
シートのクッションがよくてもバスの振動が気になり、京都までほとんど意識がなくなることはなかった。
隣の席で軽いいびきをかいていたお姉さんのうらやましいこと。

そして朝の6時40分、予定より20分ほど早く京都駅前到着。
 「プレミアムレディースドリーム」号、ご苦労様。

到着後は駅から5分のホテルに荷物を預け、時間つぶしに近くの東本願寺を覗いてみる。
  
浄土真宗のこちらのお寺、本堂は世界最大の木造建築だそうだが、隣の阿弥陀堂を改修工事中で、その屋根がまた一段と大きくてまるで巨大な体育館のよう。
本堂ではお坊さんが朝のお説教というかお話をしていたが、なぜそんな話をするのか、意図がよくわからないお話。こんなことじゃますます葬式仏教になっちゃうよ。

喫茶店でモーニングをいただいたあとは久しぶりに三十三間堂へ。
こちらはさすが国宝の数々、イケメン観音を探すだけでもとても楽しい。
ここのありがたさ、修学旅行の頃にはわからなかったな。

と、ここでのんびりしてはいられない。
予約の時間があるので急いで丸太町近くの山田松香木店へ。
株式会社 山田松香木店
 次はここで聞香の体験をするのだ。

 良い香りのする店内には400も引き出しのある薬棚などもあるが、ここを通って裏に回るとちいさなお庭があり、その奥の座敷が聞香体験のお部屋。
  
 各自の前にはこのような説明書が置かれ、お作法を一通り教わってから実際の聞香に入る。

今回体験した三種香では3種類の香を順番に嗅ぎ(これを香を聞く、と言う)、どれとどれが同じ香りだったかを当てる。何の香りだったかは聞かれないし、解答後に香の種類が明かされることもないのだそうだ。

 
先生の前の小さな袋には3種の香木からランダムに選ばれた香が入っている。その袋の縛り方が月ごとに違い、それぞれ季節の花を表している。
  
専用の道具で炭の埋められた灰をきれいに整え、銀葉と呼ばれる雲母片の上に小さな香木を一つ乗せる。
この一つ一つの動作に型があり、香を聞く時も器を回したり、茶道のお手前のよう。
なんにでも型をつけたがるところが日本的だな、と思う。

 こんな風に器を手で囲い、その中に鼻を入れて3回香を聞く。
終わったら次の人に回して次の香を聞く。

そうして3種類の香を聞き終わったら解答用紙に記入。
 
三種香の場合には解答は5通りしかないので、このうちの一つを選び
 このように記入する。
解答の一つ一つに名前がついているところがいかにも優雅な遊びだ。

で結果発表。
日頃鼻はいいと豪語している自分、見事全問正解で「叶」と言う一字をいただく。

それにしても普段嗅ぐことのない高価な伽羅などの香木の香りは本当に優雅でいい香り。甘さの中にスパイシーさが感じられて、いつまでも嗅いでいたいほど。
おかげで体験後にお店の手ごろな値段のお香を試してもあまり良い香りに感じない。

この聞香には今回体験した三種香のほかに5種を聞き分ける源氏香というのがあって、これだと52種類の組み合わせがあるとのこと。これも体験できるそうなので、いつかはチャレンジしてみたい。

わずか1時間ほどだが、優雅で楽しい体験だった。


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キプロスのポスト

2010-10-15 17:19:32 | コレクション
キプロスのポストはかわいい。

キプロス共和国側ポストは黄色に角笛のマークがついて伝統的ヨーロッパ・スタイル。
  
郵便局の看板にも大きな角笛が見える。

これが北キプロスに行くと
 色は同じ黄色でも角笛が消えて王冠のマークになる。

この王冠のマークにEIIRの文字は明らかにイギリスのエリザベス女王のこと。つまり北キプロス側では英国統治時代のポストの色だけ変えて使っているということ。
王冠マークを塗りつぶしてしまわないのが面白い。
教会を壊さずにモスクに転用してしまうのと同じメンタリティなのだろうか。

  
北キプロスでは小さな箱型ポストも結構見かけたが、左のGRはおそらくエリザベスのパパのジョージ6世時代のもの。少なくとも60年は働いているポストということになる。

おまけに雲南で見かけた中国の箱型ポスト
 ポストというより郵便受けに見える。

 これは自分的に大不評だった麗江は束河村内の郵便局。
こういうところは一応気を使ってるんだけどねえ。


過去のポスト・コレクションはこちら↓

ふみの日記念 ポスト・コレクション
ポスト・コレクション 2
香港のポスト
ポスト・コレクション 4
ベトナムのポスト
バングラデシュのポスト



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キプロスの猫

2010-10-13 17:37:52 | ヨーロッパ
ギリシャ系の人々と言うのは猫が好きなのだろうか。
エーゲ海の島の写真にはよく猫が登場するが、キプロスでもあちこちで猫を見かけた。

特によく見かけるのはローマ遺跡。
 
クリオン遺跡の入り口付近にもたくさんの猫。誰に追い払われることもなく、実に気持ち良さそうに昼寝をしている。

 キロキティア遺跡の管理人事務所には子猫がわんさか遊んでいたが、写真を撮ろうとしたらみんなバラバラと散らばってしまった。
でもあまりにもかわいいのでツアー客一同、遺跡などほったらかしで猫を追いかけていたら、強面の管理人のおじさん、実にうれしそう。
  
確かにこの子猫はかわいいもの。

  
オモドス村のガラス工房にいたこちらのお猫様はメスなのに「アポロ」。「お店の中に入っちゃだめよ~」と飼い主が叫んでも、甘やかされているから聞きゃしない。
 それに比べてママの方はちゃんとお店の外にいたが、さすがの貫禄。

さてそれでは犬は、と旅行の写真をひっくり返してみたが、こちらはなんと1枚しかない。
 影が薄くてかわいそうな犬達よ。
しょぼくれて見えるのは暑さのせいだけでもないようだ。


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フクイのカレーうどん

2010-10-11 17:48:57 | 食べ歩き
おなじみフクイのカレー、今回のお取り寄せはカレーうどん。


解凍したカレーの中にうどん玉を入れて出来上がり、と実に簡単。
いつものカレーとはちがい、魚のだしの香りが強くていかにも和風。
食べてみると非常にマイルドで、まるでミルクでも入っているかのようにクリーミー。
コクがあるが、辛いものは苦手な自分とは言え、ちょっとカレーというには辛さが足りなすぎる。

そこで登場するのがこちら↓
 フクイさん特製ラー油

これを2杯ほど入れてください、とのことなので指示の通りにすると、なるほど辛さにラー油の香ばしさが加わって、これはおいしい。辛さを自分好みに調整できるのもとてもうれしい。

この食べるラー油というもの、世間で大流行なのは知っているがそれほど辛い物好きと言うわけでもないし、わざわざ自分で買ってみようと思ったことはなかった。
しかしフクイのラー油を食べてみると、なるほど辛さの中にもうまみがあって、ご飯にちょっと乗せてもくせになるおいしさ。
市販のものとどう違うのか、比べてみないといけないかも。

というわけであっという間に一杯完食してしまったカレーうどん。
食べ終わった後には当然汁が残るが、飲み干すには濃すぎるしちょっともったいなく思ってしまう。

そこでフクイさんの地元、豊橋ではこのカレーうどんの下にとろろをのせたご飯を隠し、残ったカレー汁までおいしく食べられる「豊橋カレーうどん」なるものをはやらせようと活動中らしい。

豊橋観光コンベンション協会:豊橋カレーうどん特集ページ1

なるほどねえ、と思い、まねしてみようかとも思ったがすごいボリュームになりそうなのでやめた。

各地で盛んな「ご当地グルメ」プロジェクト、旅行の楽しみが増えるので旅行者としては大歓迎だが、自然発生的なものはともかく、仕掛けたものでうまく行く確率はどのくらいだろうか。
豊橋の健闘を祈ろう。


フクイのカレーのお問い合わせ、ご注文はこちらへ↓


「フクイのカレー」
連絡先 0532-61-4269


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「誇り高きデザイン 鍋島」@サントリー美術館

2010-10-09 18:06:53 | 機内食・映画・美術展
会期終了間際、サントリー美術館の「鍋島展」にすべりこんできた。



焼き物の中では磁器が好き、中でも鍋島は一番好き。

佐賀藩で幕府の将軍や他藩の大名など、超セレブな人たちへの贈り物としてのみ作られたと言う鍋島。その緻密で洗練されたデザインにはとにかくうっとり。

写真は「おもしろびじゅつ帖」より
 毘沙門亀甲文の中にも毘沙門文を描きこむ細かさ 
 こちらはこれまた細かい雲雷文の真ん中にボーっと月が出ている
 デザイン化された壷がかわいく、まわりの青海波が美しい

今回の展示で面白かったのは参考として有田や伊万里を並べているところ。
伊万里などは輸出先の趣味に合わせてびっしり、こってり、余白無く色絵で焼き物を埋め尽くしているが、鍋島では余白をいかしたデザインが多く、これがいかにも日本的な美しさ。そして現代の目で見てとてもモダンに見える。

お上の御用窯だけに鍋島には自由度が少なく、デザインはマンネリに陥りがちだったという。そういう時にはより自由で斬新なデザインの生まれる民間の有田からアイデアを拝借したとのことだが、横に並べられると同じデザインを鍋島がいかに洗練させたかがよくわかる。上品とはこういうことを言うのね、と言う感じ。

17世紀の後半には最盛期を迎えたと言う鍋島。300年も前にここまでの洗練を示した日本文化に誇りを感じてしまう。日本人の感性ってすばらしい!

目を満足させたらお腹も満足させよう、と同じビル地下の京はやしやへ。
 今の時期はやっぱり栗を食べなきゃ、と栗のパフェ。

日本の秋はおいしい。


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