Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

初搭乗A380で「テルマエ・ロマエ」

2012-07-31 18:49:34 | 機内食・映画・美術展
ここ2、3年、出張と言えば台北とかバンコクばかりだったが今年はちょっと様変わり。
ホーチミンに続いて今度はドバイへ出稼ぎに。

GWにも乗ったエミレーツだが、今回はA380。
 初めて乗るのでちょっとうれしい

 
エコノミーでも席が少し広いと聞いていたが、確かに3-4-3の座席配列でも各座席の幅が広く、足元もゆったりめ。
しかもGWとはちがい、本日は乗客が少なくて隣3席も空いている。

定時よりも5分ほど早くプッシュバックを始めて離陸。
さすがに機体が重そうで、なかなか浮き上がらない。

水平飛行に移るともう夜の11時を過ぎているがちゃんと夕食が出る。
 たっぷりとチーズソースのかかったシーフード・リゾットがなぜ「和風」なんだろうか。

これをつつきながら選択した映画は「テルマエ・ロマエ」
温泉好きとして原作を愛読しているので、いささか際物っぽいがどんな風に映画化されているのか、興味があった。

最大の話題は日本人である阿部寛がローマ人を演じることだったが、これはびっくりするほどぴったり。
元々国籍不明なほど濃い顔立ちなのでエキストラのイタリア人の中に入っても違和感がなく、大げさな表情やナレーションが原作のイメージ通りなのには笑った。

それ以上に原作通りだったのは銭湯や温泉にいる「平たい顔族」のおっちゃんたちで、よくぞこれだけクラシックな百姓顔を集めたものだと、感心してしまった。

映画の前半は原作漫画そのままで、キャスティングの妙もあって楽しめる。
上戸彩が登場してからもTOTOのショールームのくだりまでは笑える。

が、問題はその後。
原作から離れた展開になってからはストーリーは無茶だし、映画としてはぐずぐず。
明らかに脚本家や監督の力量が原作漫画家の力量にはるかに劣っている。

日本であまりいい映画ができないのは映画的な才能の持ち主が漫画家になってしまうからだというのが持論なのだがどうだろう。

他にあまり見たい映画もなく、3席使って横になることができたので3時間ほど寝る。

 さっき食べたばかりという感じなのにもう朝食。

 尾翼についているらしいライブカメラは珍しいと思っているうちに機体はドスンとドバイ空港に到着。着陸の感じも他の機種とは明らかに違う。

定刻よりも1時間も早く到着したドバイは午前3時の気温が39℃だった。


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メンクイ三昧

2012-07-29 15:02:20 | 食べ歩き
先日、銀座に行く用があったので岩手の冷麺を食べ比べに「ぴょんぴょん舎」に行こうと思いついた。

ところがおしゃれなファッションビルに大型支店を出したために以前狭い路地の奥にこっそりあった小さな店は閉店してしまい、大型店の方では夜は冷麺だけというわけにはいかないらしい。

しかし連日のこの暑さ、どうしても冷たい麺が食べたい、と調べたら東銀座に山形の冷やしラーメンが食べられる店があるという。

それがこちら、
 「プルーカフェ」

外観はおしゃれなオープン・カフェ、中には洋酒の瓶なども並んで、お客さんはPCなど叩きながらコーヒーを飲んでいる。

しかしメニューにはちゃんと「山形水ラーメン」というのがあって、頼めば丼が出てくる。
 丼の真ん中には大きな氷が一片、その周りに並べられた具はチャーシューにメンマ、卵に大量のねぎ。
濃い色のスープはかつおだしが強く、太めの麺は冷やされているためか普通のラーメンよりももちもちとコシが強い。
レンゲがついてきたのでスープだけ飲んでみると、これは岩手の冷麺同様塩辛くて飲むものじゃないみたい。

ラーメンが冷たくなったもの、というよりもつけ麺のスープを冷やして麺を入れた感じだが、本場山形の冷やしラーメンもこんななのだろうか。
実は本場で食べたことはないので、これも行って食べて見なくては。


岩手の麺と言えば我が家のすぐ近くに最近そば屋ができた。

 
「iPS(あいぷす)」とは妙な名前だが、看板をよく見ると「Iwate Pure Soba」の頭文字(笑)だそうで、岩手産を使った十割そばを売りにしている。

と言っても店内はカウンター席主体の完全セルフサービス。券売機でチケットを買ってカウンターの奥のお姉さんに渡す。

お願いしたのは「あいぷすセット」560円。
 もりそばにサラダとヨーグルト付き。

この間来た時はそばちょこは陶器だったのに今回はすべて紙皿、紙コップなのがいささかわびしい。
しかし機械打ちという十割そばはコシがあってのどごしよく、そばつゆも甘くなくてかなりおいしい。
カウンターの上には蕎麦湯まで用意されているし、サラダもヨーグルトも量がたっぷり。
なによりもりそばだけなら290円というお値段がうれしい。

この店、どうも試験的な一号店のようで、それがなぜ武蔵小山の、しかもこんな場所への出店なのかが謎だが、気に入っているのでぜひがんばってほしい。


さらにお手軽な岩手の麺は先日の「道の駅 あねっこ」で買い求めたこちらの「トマト冷麺」。
 
 
袋に入ったスープを冷水で希釈して、40秒ゆでた麺を入れるだけ。
しかしスープも麺もトマトが入って真っ赤でインパクト大。
麺には唐辛子も入ってぴりからとあるが、辛さはほとんど感じない。
冷麺というよりは冷たいスープ入りのパスタのようだが、これはなかなかいける。


そしてさらにさらにお手軽な麺はベトナムのインスタント・フォー。
 ホーチミンのスーパーでいろいろ買ってみた。

なかでもおいしいという評判のこちらを開けてみると、なんと具やらスープやらオイルやら、4つも袋が入っている。
 
袋にはこれらをすべて丼に入れ、お湯を入れて蓋をして3分とあるが、先日の空港のラウンジの指示にあったようにお湯を入れてレンジで1分加熱し、野菜やチャーシューをトッピングしてみた。

結果、麺はかなりいい感じの仕上がり。フォーというのはもともとインスタント向きなのだろう。
ただしスープ類はMSGたっぷりのお味なので、これも空港ラウンジ同様、ただのお湯にヌクマムとライムを入れるだけの方がおいしいかもしれない。


顔のいい男がいなくても生きていけるが、おいしい麺がなければ生きている甲斐がない。


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モロッコの猫

2012-07-26 17:03:09 | 中近東/北アフリカ
イスラム圏はどこも猫が好きだが、モロッコは今まで行ったどこよりも猫の姿が目に付いたように思う。

フェズの肉屋の前には一匹づつ猫が控えているし
 
 モスクの靴箱は猫に占拠されている。

 
バヒア宮殿の入り口には親子が住み着いているし

これが港町のエッサウィラともなれば
  
  
当然のように町中猫だらけ。

 魚を焼く屋台ともなれば猫は離れがたく
 
ちょうだい目線に猫好きが魚を分け与えると親子総出でやってきた。

屋台に限らずモロッコはどこでも猫に寛大で
  
ティネリールのホテルのレストランにも猫様はお出入り自由だし
 ドライブインでは猫と鶏が共存している。

マラケシュのおしゃれなリアドにも猫がいて
 
若いこの子はかまってほしくてホテル中を我が物顔に歩き回っている。

同行者が猫好きだったので「もういいかげんにしなさい」というほど猫の写真を撮りまくり。

猫好きはイスラム国へ行くべし。


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モロッコの人々

2012-07-24 15:16:16 | 中近東/北アフリカ
モロッコに出かけるにあたってはモロッコ人にかなり警戒していた。
曰く、モロッコ人はだます、ぼる、とずいぶん悪評を聞いていたので。

しかし実際に来てみれば、もちろん土産物屋などで駆け引きは必要なものの、今まで旅してきた国に比べて悪質と言うような目には幸い一度も会わなかった。

むしろ感心したのはモロッコ人の目端のきかせ方。

服やアクセサリーを選んでいるとちゃんとこちらの趣味を読み取って気に入りそうなデザインの物をすすめてくる。
 ちょっとしたドライブインでもクレープを一つだけ頼めば言わなくても人数分に切り分けて持って来てくれる。

気の利いた店員なら当たり前のことだろうが、この「気の利いた店員」がモロッコには多いように感じたのだ。

アトラス山中のアルガンオイル屋にいたこの兄ちゃんもそんな一人。
 
日本人である我々が来るとわかっていてこんな札を用意していた。
「ありがとう」も誰かに教わって自分で書いたようだし、おそらくは来る客の国籍に合わせていろいろ書くのだろう。
でも熱心さに嫌みがなくて、フレンドリーさに裏がない。

 この兄ちゃんも砂漠へ向かう道沿いのドライブインのウェイターだが、しばらく我々をからかって遊んでいたと思ったら、なにやら熱心に紙に書き物を始めた。
お茶を飲み終わって腰を上げたところで渡されたのがこれ↓
 即席アラビア語講座。
英語が怪しいところもかわいい。

モロッコ人というのは頭の回転が速く、商売人向きの人たちなのかもしれない。


モロッコの王様 
 
さてモロッコ人の代表と言えば王様、ムハンマド6世。

  
ものすごく多いというわけではないが、ホテルの入り口などには写真が飾られているし、お札の顔でもある。

1999年に即位した王様は1963年生まれの49歳。
我々を案内してくれたドライバーに言わせると「王様は国民に愛されてるよ。でもまだ若すぎるんだよね」って、どういう意味だろうか。

チュニジア革命の直後にはモロッコでもいささかの動きがあったようだし、写真が飾られていてもたとえばタイの王様のように一般的に敬愛されているとはあまり感じられない。

写真をやたら掲げていた独裁者たちは次々に倒れているが、さてモロッコの王様は安泰だろうか。


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バーン・ジョーンズ展@三菱一号館美術館

2012-07-21 15:37:41 | 機内食・映画・美術展
前売り券を買っていた「バーン・ジョーンズ展」に行ってきた。



エドワード・バーン=ジョーンズは19世紀末、イギリスのラファエル前派の画家で、ウィリアム・モリスのアーツ&クラフト運動にも参加しているが、日本では初の個展だそう。
大体、フランスの画家は人気があるが、イギリスにはターナー以外、見るべき画家はいないとよく言われる。

今回は大きな油彩や水彩、タペストリーまで合わせて80点も来ていて、確かに珍しい展覧会にちがいない。

展示はほぼ年代順、テーマ順になっているが、終生神話やアーサー王伝説などを描き続けた画家、30年以上にわたる絵には驚くほど変化がない。

装飾的だが落ち着いた色合いのバックに夢見るような表情の登場人物たち。
特に可憐な女性像はビクトリア時代の一つの理想だったのだろう。
 

 ←売店で購入、クリアファイルから

よく言えば最初から技術と画風が完成していたと言えるかもしれないが、現代的には作家性があまり感じられないと言うべきかもしれない。
とてもきれいだけれど作家の自我はほとんど見られず、大きな油彩でも絵本の挿絵のよう。

と言ってけなしているわけではなく、イギリスの挿絵画家はプーさんのE.H.シェパードとか、アリスのテニエルとか大好き。
バーン=ジョーンズも現代的な意味での「画家」というよりは職人的な所が強いのではないだろうか。

ほとんど画家の素顔が見えない展示の最後に一枚だけ、ほとんど落書きのような自画像があった。
 これが何ともいい感じで、実はこの人、大変なユーモリストだったと解説にはある。

黙々と職人的に繊細な絵を描き続けて、でも仕事を離れると冗談で人を笑わせてって、なんだかとてもイギリス的な感じがする。

展覧会の後はジョエル・ロブションのカフェでサクランボのガレット。
 チェリーはおいしいけど、粉砂糖がかかりすぎてちと甘い。

東京駅のグランスタを物色するとたらみの生ゼリーが期間限定で来ていた。
 フルーツに火を通していないため、ふだんは地元長崎でしか入手できないというこのゼリー、本当に食べごろのフルーツにプルプルのゼリーでおいしい。

東京駅周辺も楽しくなった。


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モロッコ周遊 17 マラケシュ新市街

2012-07-18 19:28:29 | 中近東/北アフリカ
5月3日 続き

モロッコ最後の夜、知人おすすめのレストランがあるということでメディナを離れ、タクシーで新市街へ。

目的地を確認し、少し時間が早いので周りの店をちょっとチェックしてみる。

早々に見つけたのはこちらの店、Ocha Sushi
  
店頭にはお茶や急須が並び、中はお寿司のカフェらしい。
ここで食べるつもりはないけれど、店内にお客はいないし、お店のお姉さんが愛想よく案内してくれたので中を見学させていただく。
  
店内は花をモチーフにしたモダンな造り、「畳の部屋もあるんですよ」とこれが自慢らしい。
   
いただいたメニューのパンフレットも美しくて、日本語がちゃんとしているということは日本人がオーナーなのだろうか。嬉しそうに案内してくれたお姉さん、食事できなくてごめんなさい。

そのちょっと先にあるリベルテ通りにはしゃれた店があるというので入ってみる。
 
この通りだけ見ればヨーロッパのどこかと変わりなし。高級なチョコレート屋さんがあったり
  
上品なお菓子屋さんがあったり。ここのお菓子はさすがにおいしかった、値段はなんだかアバウトだったけど。

雑貨屋などはすでに閉店していたので、本来の目的地であるレストランへ。
  
やって来たのは Al Fassia。前の晩に予約した時、初めは9時を過ぎないとテーブルはないと言われ、なんとか7時に入れてもらえた人気店。
入店した時こそ空いていたが、少しするとほとんど外国人でいっぱいになった。

ここはフェズ料理の店と言うことで
 まずはフェズで食べた小皿のサラダを注文。味も上品だが量も上品。
真ん中にあるサモサのような揚げ物はブリワットといって、中はひき肉、米、野菜の3種類がある。

メインに頼んだのは
 羊とプルーンのタジン
 チキンのタジン
 羊、鶏、ひき肉の串焼き
 野菜のクスクス
と定番メニューばかりだが、4人で分け合ってどれもおいしくいただく。

が実はこの店で食べてみたかったのはこの店のスペシャリテという羊の肩肉のロースト。
2人前からと言うし、羊はあまり得意ではないメンバーもいるのであきらめたが、他のテーブルに運ばれているのを見ると2人前どころか4,5人前はありそうな大きさ。女性二人組は半分ぐらいでギブアップしているし、モロッコ人男性二人はひたすら肉だけ食べている。でも骨付きのお肉は柔らかそうで、やっぱりあれが食べてみたかった!

女性ばかりのサービスはあまり愛想がなかったが、おいしい食事に満足してモロッコ最後の夜は終了。


5月4日 

朝、迎えの車に乗って高速道路をひたすらカサブランカへ。
 途中、休憩を一回はさんで3時間。
 ムハンマド5世空港到着。
出国ロビーは意外に店が充実している。

帰りの飛行機は遅延もなく、心配したドバイでの乗り継ぎ1時間半も無事にクリア。
5月5日の夕方に成田到着。

今回も楽しい旅だったが、それにしてもモロッコは遠かった。
翌日は疲れ果てて、目を覚ましたら昼だったのには驚いた。

 

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モロッコ周遊 16 マラケシュのメディナ

2012-07-16 19:36:32 | 中近東/北アフリカ
5月3日

朝、昨晩も歩いた道を歩いてまたクトゥビア・モスクを見る。
  
初日のフェズは雨だったが、その後はずっと天気に恵まれ、また別のモスクのミナレットの向こうにアトラスの山並みが見える。

しばらく行くと市場があったので入って見る。
 
ここはさほど規模も大きくなく、観光客など来ないローカル市場のよう。
  
お客さんもあまりいないがおいしそうな野菜が美しく並べられ、おなじみタジン鍋もいかにも普段使いのシンプルさ。
  
鮮度抜群の肉売り場には鶏の隣にウサギが一杯。まさかここでも一羽、二羽と数えるわけではあるまい。
 魚もいろいろ売られているが、さすがにエッサウィラのような鮮度というわけにはいかない。
 親切なスパイス屋さんで買ったタジンミックスはシナモンの香りが立って少量でも効果大。
  
快く味見させてくれたオリーブも買い込んで、やっぱりローカルな市場は楽しい。

このすぐそばにあるのはメッラハと呼ばれるユダヤ人街。
 
と言っても今はもうユダヤ人が住んでいるわけではなく、漢方のようなお茶やらスパイスやらを売っている店が多い。

その先にあるバヒア宮殿は19世紀末に時の宰相が四人の妻のための住居として建てたものとか。
 
  
そのせいかいくつもの中庭を囲む部屋の壁や天井の装飾はカラフルで女性的。

 
華やかだけれど、テルエート・カスバを堪能した後ではもうちょっとお腹いっぱいな感じ。

バヒア宮殿を出た後はスークの中に入り込んでお土産を物色。
   
陶器屋さんやらコップ屋さんやら、あれでもないこれでもない。

お昼は通りかかったカフェの2階で。
  
 軽く済ませるはずが野菜のパイは結構ヘビーだった。

さらに歩いていくと広場に出た。
  
  
へたくそなラクダがいたり、客寄せのカメレオンがいたり。

その先にあるのはバヒア宮殿と並ぶ観光の目玉、マドラサ・ベン・ユーセフ。
  
14世紀に始まる神学校は1956年まで使われていたそうだが、建物は1565年に建てられたもの。
  
内部には寄宿生のための小部屋がたくさん並んでいるところフェズで見たマドラサと同じ造りだが、今も修復作業をしている細部の装飾がそれは見事。
 
派手さはないがそのストイックな繊細さが神学校にふさわしく、バヒア宮殿よりこちらの方がずっと好きだ。

さらに歩き回って
  
 途中でお茶して、地図を見ながらなんとかホテルに無事帰り着いた。

マラケシュ、よく歩いた。


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モロッコ周遊 15 ジャマ・エル・フナ広場

2012-07-13 16:57:30 | 中近東/北アフリカ
5月2日 続き

ホテルを一通り探検し、日もだいぶ傾いてきたところで町歩きに出かける。

門を出て10分も歩かずに見えてくるのはクトゥビア・モスク。
 77メートルあるというミナレットが夕日を受けて美しい。

  
その向かい側には観光用の馬車が列をなし、その脇を入っていくと有名なジャマ・エル・フナ広場に行きつく。

マラケシュの代名詞のようなこの広場、実際に行ってみると想像より大きく、観光客よりもモロッコ人でにぎわっている。
  
大道芸を披露しているらしいところなどは人混みで覗くこともできず、別のかたまりを覗いてみると素朴な瓶釣りをけっこう大まじめにやっている。
もっと観光地化されているところを予想していたが、地元民が楽しんでいる様子に一安心。

この広場で有名なのはもちろん夜の屋台街で、こちらもモロッコ人で大賑わい。
 
白い上っ張りを着た客引きたちは怪しげな日本語で手ぐすねを引いている。

  
オレンジジュースの屋台とかドライフルーツの屋台は華やか。
 ミントティーの屋台では角砂糖のでかさにびっくりする。

歩いているうち、この広場で一番食べてみたかったものを発見。
  
それはエスカルゴ屋台。小さな茶碗一杯で5DH(約50円)。
 小さな角が出ているところがさすがかたつむりで同行者をびびらせるが、中華系の漢方そっくりのスープで煮こまれて臭みもなく、サザエなどよりも柔らかくて食べやすい。

次に寄ったのはモロッコ人が大勢座っていたハリラ・スープの屋台。
  
こちらは1椀3.5DHと一段と安いが、よく煮込まれたスープはやさしい味。

おもしろいのはこのスープの屋台では必ずかりんとうのような甘いお菓子とデーツを売っていることで、見ていると地元民はみな甘いものをつまみながらハリラを食べている。
甘いものとハリラ、合うんだろうか。試してみればよかった。

 さらに食後にハーブ・ティーの屋台。
これも漢方薬のようなにおいがするが結構甘く、この屋台でも甘そうなお菓子を売っていて盛んにすすめてくる。モロッコ人、どれだけ甘いものが好きなんだ。

他にめぼしいものはなく、昼にたくさん食べていたので屋台街をはずれ、スークにちょっと足を入れてみる。
  
フェズのスークよりもぎっしりと店が並び、ダマスカスやイスタンブールのスークを思い出す。

 
  
てんこ盛りのオリーブや香草、お菓子もおいしそうだけれど、ここではトルコやシリアのようにすぐにお味見が出てくることはなく、ちょっと冷たい。

10時近くなるとスークの店もだいぶ閉まり始めたので、買い物は明日にすることにしてホテルに引き返す。

 〆は道端の店のヨーグルト。
さっぱりして美味しかった。


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ホーチミンで日本食 「レタントン酒場」

2012-07-10 22:08:19 | 東南アジア
ホーチミンの夜、珍しく日本食屋に行った。

場所はレタントン通りの東端。
このあたりは日本食のお店でいっぱいで、思わずホーチミンではなく東京の新宿かどこかにいるのかと錯覚してしまうほど。

その大通りから路地に入った奥、突き当りの右側に目指す店はあった。

「レタントン酒場」

実はこの店、10年ほど前まで同じ会社に勤めていた人が去年の12月に一念発起して始めた店。
それまでは東京で居酒屋を営んでいたのだが、それを閉めて移って来たというのだからその決意のほどに感心する。

 扉を開けると右側に厨房を覗けるカウンター、左側にテーブルが2卓。
 その奥に8人が座れる大きなテーブルがあり、
  
さらにおしゃれな階段を上がった2階にはお座敷の個室が4つもある。

 厨房を仕切るのはベトナム人シェフだが、店主自ら炭火で焼き物の調理。

その姿を見つつ、ベトナムでの苦労なども聞きながら
 冷やしトマトと串揚げをいただき
 店主自慢の野菜スープカレー(小)をいただく。
サラリーマン時代からカレーの食べ歩きをしていたという店主、このカレーは本当においしいよ。

久しぶりの再会がベトナムである奇縁に驚きつつ、またの来訪を約束して店を出る。

というわけで、ベトナム駐在の方、出張の方、旅行の方、日本食が恋しくなったら路地奥の「レタントン酒場」におでかけください。
 店主の健ちゃんがお待ちしています。


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ローカル飯求めてホーチミンをうろうろ

2012-07-08 01:59:24 | 東南アジア
以前はちょこちょこ来ていたホーチミン、出張で来たのはなんと7年ぶり。

夜遅く到着したが、空港から市内までにネオンが増えたような気がする。

ホテルの窓から朝の市内を眺めて見れば
 なんと68階建てのビルなんてものができている。
まわりにも建設中のビルがあちらこちらに。以前は道路を盛んに掘り返していたが、今はその周りを掘り返しているらしい。

今回宿泊しているのはかの有名なベンタイン市場のすぐそば。
 
と言うことでまずはここに挨拶に行く。市場の前のロータリーもずいぶんきれいになったようだ。

 
内部は相変わらず安物衣類や土産物屋が所せましと並び、食堂エリアは少し増えただろうか。
  
果物屋には今が旬のライチ―が山盛り。
  
 
肉やら野菜、カエルに小魚、ぎっしり並べられるカニやら貝やら、食材は種類豊富だ。

ここで朝ごはんを食べてもよかったけれど、今日は他に目当てがあるので市場を出て町を歩く。
  
新しいビルの下にはおしゃれなカフェがたくさんできているが、そのすぐそばの路上では相変わらずお風呂の椅子のようなストールに座ってコーヒーを飲んでいる。
 道路も相変わらずバイクでぎっしりで、タクシーの他は思いのほか車は増えていない。ヘルメットの着用はだいぶ浸透したらしいが、携帯で話しながらの片手運転やら信号無視やら、スリル満点の道路事情にも変化はない。

  
ひやひやしながら道を渡り、やって来たのは68階建てビルの真下にある老舗パン屋、ニューラン。
  
店頭のショーケースにはパンやお菓子の他にハムやらソーセージがぎっしり、その奥にはイートイン・スペースもある。
そして今回わざわざここまでやって来たのはこれのため。
  
豚焼肉入りバインミー、25000ドン(約100円)。写真では見えないがそぎ切りにした豚肉がたっぷり、なますやらねぎやらの野菜もたっぷりでボリューム満点。香菜とヌクマムの香りがあまりしなかったのが残念だが、パンは柔らかくておいしい。
  
さらに店内で飲んだマンゴー・シントーは20000ドン、持ち帰ったココナッツ・ゼリー8000ドン、ヨーグルト10000ドン。特にヨーグルトは酸味が効いて美味、また買いに行きたい。

お腹が膨れたところでニューランの横の道を入ると市場が立っている。
 朝早くではなかったせいか活気はなかったが
  
ここでもハーブ類や貝類の種類の多さが面白く
  
肉屋ではありとあらゆる内臓が並んでいる。露天の酒屋は他の国ではあまり見ないような。
 この市場で愛想のいいおばさんからライチ―を買ったが、1キロ50000ドン(約200円)は絶対にぼられているはず。まあ、甘くておいしかったからよしとしよう。

ホテルに戻ってちょっと仕事をしたらすぐにお昼。
  
道端のお惣菜屋さんにおおいに心惹かれるが、おいしいおこわとチェーの店があるというので蒸し暑い中、またてくてく歩く。

ところが地図の場所に行ってみてもそれらしい店がない。
それでは適当な総菜屋にでも、と探すとこれがなぜかみつからない。
仕方がないのでちょっとこぎれいな店で
 スペアリブと焼いたもち米。
もち米の方は軽くつぶしてあって、外がカリッと焼かれている。
悪くはないけど、今日はおこわが食べたかった。

午後は買い物をしようと、以前よく歩いたドンコイ通りへ。
  
市民劇場やレックス、マジェスティックなどの老舗ホテルはきれいになっているが、通り自体はなんだか以前よりもさびしくなっているような。
どうもリニューアル中の所が多いらしくて、以前よく行っていた焼き物がいっぱいある「オーセンティック」がなくなってしまったのも残念。あの店の皿を少しづつ買い足していたのに。
 シェラトンのそばのおいしいコーヒー屋がまだあったのにほっとして、あとは国営百貨店の中のちょっとこぎれいになったスーパーで消えものを物色。

翌日は朝から仕事で、お昼は仕事先の近所に見つけた総菜屋で。
  
トマト味のスペアリブや小さなイカの炒め物、ひき肉づめのゴーヤのスープもおいしくて、これで2人前80000ドン、一人160円。やっぱりベトナムのごはんはこうじゃなくちゃ。
ここに外国人が来ることなんてないらしくて、お客のお姉さんになぜか大うけ。

夜も空港に向かう前にもう一食ローカル飯、と思っていたら仕事が思いのほか長引いてしまって時間切れ。
仕方がないので空港のラウンジでインスタント・フォー。
 
これがどんぶりの乾麺にお湯を入れて、レンジで1分チンするだけなのだが意外に食べられる。フォーってすごいかも。

しかし今回のベトナム・ローカル飯は2勝2敗と言った感じで心残りがある。
これはまたリベンジに行かないと。


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