これまでもシリアの食事に関しては小出しにしてきたが、本日は都会のちょっといいレストランのご紹介。
まずはアレッポの アボ・アル・ナワス
「地球の歩き方」にも載っているし、場所もあまりおしゃれなエリアじゃないので期待せずに入ったら、店内は思いのほかきれいで店員さんも親切。
注文は厨房の鍋の中を全部見せてもらい、指差しで終了。
ほうれん草の煮込みにオクラのトマト煮、羊のシチューと、どれも優しい味でおいしかった。
冷たい前菜とグリルしたお肉ばかりになりがちなシリアの食事で、こういう暖かい煮込みはありがたい。
しかしアレッポのレストラン代表と言えばこちら スィスィ・ハウス
キリスト教地区にある小路を入ったところ、小さな入り口をくぐると例によって17世紀の建物の中庭に入る。
通された屋内の部屋は周りをアンティークで飾られているが、大統領も来ると言う高級店のわりには意外に気楽な雰囲気でちょっと拍子抜け。
ロンプラおすすめメニューを参考に注文したのがこちら:
インゲンのオリーブ油煮と赤ピーマンのサラダ。どちらも見た目はパッとしないが、絶妙の味付け。特に赤ピーマンはザクロ・シロップが効いておいしい。手前のスジョックというソーセージ・ロールはロンプラは絶賛していたけど、まあ普通。
ナスのババガヌーシュは定番だけれどここのが今まで食べた中で一番おいしいかも。アレッポケバブはあまり印象がない。それと言うのも
これがあまりにもおいしかったから。羊の生肉のキッベは引き割り小麦の入ったタルタルステーキだが、そのなめらかな舌触りは最高。これがアレッポ名物の一つとは後で知ったが、頼んでよかった!
料理がおいしかったのでデザートまでしっかり注文。
左の卵みたいなのは、はて何だったろうか。味の記憶がない。右のフォンダンショコラはしっかり濃厚でおいしかった記憶がある。
さすがアレッポ一と評判だけのことはある、と納得した店だったが、実はここで一番食べたかったチェリー・ケバブと言う料理がシーズンに早すぎて食べられなかった。ピンクのソースにまみれているというケバブ、夏にまた食べに来ようか。
ダマスカスの方に戻れば、首都であるここにも当然有名店がある。
中でもこれまた一番と評判の老舗が アル・カワリ
「まっすぐな道」からほんのちょっと奥まった目立たない入り口。
入るとすぐ右手にきれいな待合室があり、中庭に入るとその美しさに息を呑む。
期待をしつつ料理を選ぶと
こちらはかなりがっかり。左のチーズサラダも右のクルミ詰めナスも、塩気と酸味が強すぎてきつい。なんだか昔風の味。
ただしこれはおいしかった、羊のレモンソース煮。
骨付きの肉は口の中でハラリとほどけるように柔らかく、羊のだしとレモンの酸味がしっかり出たスープは今まで食べたことのない独特の味。これはもう一度食べたい。
食後のお菓子もぞんざいな出し方だけれど、ここは室内を見るだけでも来る価値はあるかも。
それではダマスカスの本当の一番はどこか。
ネットでの評判、それに我がグルメ・ドライバー、アリー氏によるとそれは ナランジ
場所は「アル・カワリ」のほぼ筋向いだが、ここはわりと最近出来たレストランらしく、よくある古いお屋敷ではなく、古い製粉所を改築したのだと言う。客席だけではなく、厨房の中まで外の道路から大きな窓越しに丸見えなのがなんとも斬新。
実はこのレストラン、シリア到着2日目の晩に早速行ってみた。
お客さんでいっぱいの店内に予約なしで何とか席を確保していただいたもの:
奥がおなじみババガヌーシュ、手前は珍しいオリーブとタイムのサラダ。右の羊の挽肉にはミントがたっぷり入っていて、ハーブ使いのおもしろさにまずは感心する。
ミックスグリルのおいしさにも満足したけれど
食後のサービスとして出てきたこの太っ腹なお菓子の山に大感激。しかもこれがそれぞれとてもおいしいのだ。
他のテーブルに出てくる料理もどれもおいしそうだし、ここはもっといろいろ食べてみたい、というわけで帰国直前、最後の昼食にまたこのレストランに出向いた。
昼間の店内はガラス天井からも明かりが入ってまたいい感じ。
朝食メニューまであるらしい中から悩みつつ選んだもの:
中に青菜の入ったベジタリアン・キッベはさっぱりした味。
ここのなすの冷製はちょうどいい酸味にたっぷりかかったナッツが香ばしく、右のレンズマメの冷たい料理はパスタやらあられみたいなものやら揚げ玉ねぎやらと混ぜて食べるとなんとも不思議な食感。
羊挽肉ののったミニピザもおいしく、
再び登場したお菓子までしっかりいただいた。
何を注文してもおいしいこのレストランには10種類以上も前菜ばかりが登場するらしい4人前のコースがメニューにある。
チェリー・ケバブにこのコース、やはりシリアにはまた来ねば。
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まずはアレッポの アボ・アル・ナワス
「地球の歩き方」にも載っているし、場所もあまりおしゃれなエリアじゃないので期待せずに入ったら、店内は思いのほかきれいで店員さんも親切。
注文は厨房の鍋の中を全部見せてもらい、指差しで終了。
ほうれん草の煮込みにオクラのトマト煮、羊のシチューと、どれも優しい味でおいしかった。
冷たい前菜とグリルしたお肉ばかりになりがちなシリアの食事で、こういう暖かい煮込みはありがたい。
しかしアレッポのレストラン代表と言えばこちら スィスィ・ハウス
キリスト教地区にある小路を入ったところ、小さな入り口をくぐると例によって17世紀の建物の中庭に入る。
通された屋内の部屋は周りをアンティークで飾られているが、大統領も来ると言う高級店のわりには意外に気楽な雰囲気でちょっと拍子抜け。
ロンプラおすすめメニューを参考に注文したのがこちら:
インゲンのオリーブ油煮と赤ピーマンのサラダ。どちらも見た目はパッとしないが、絶妙の味付け。特に赤ピーマンはザクロ・シロップが効いておいしい。手前のスジョックというソーセージ・ロールはロンプラは絶賛していたけど、まあ普通。
ナスのババガヌーシュは定番だけれどここのが今まで食べた中で一番おいしいかも。アレッポケバブはあまり印象がない。それと言うのも
これがあまりにもおいしかったから。羊の生肉のキッベは引き割り小麦の入ったタルタルステーキだが、そのなめらかな舌触りは最高。これがアレッポ名物の一つとは後で知ったが、頼んでよかった!
料理がおいしかったのでデザートまでしっかり注文。
左の卵みたいなのは、はて何だったろうか。味の記憶がない。右のフォンダンショコラはしっかり濃厚でおいしかった記憶がある。
さすがアレッポ一と評判だけのことはある、と納得した店だったが、実はここで一番食べたかったチェリー・ケバブと言う料理がシーズンに早すぎて食べられなかった。ピンクのソースにまみれているというケバブ、夏にまた食べに来ようか。
ダマスカスの方に戻れば、首都であるここにも当然有名店がある。
中でもこれまた一番と評判の老舗が アル・カワリ
「まっすぐな道」からほんのちょっと奥まった目立たない入り口。
入るとすぐ右手にきれいな待合室があり、中庭に入るとその美しさに息を呑む。
期待をしつつ料理を選ぶと
こちらはかなりがっかり。左のチーズサラダも右のクルミ詰めナスも、塩気と酸味が強すぎてきつい。なんだか昔風の味。
ただしこれはおいしかった、羊のレモンソース煮。
骨付きの肉は口の中でハラリとほどけるように柔らかく、羊のだしとレモンの酸味がしっかり出たスープは今まで食べたことのない独特の味。これはもう一度食べたい。
食後のお菓子もぞんざいな出し方だけれど、ここは室内を見るだけでも来る価値はあるかも。
それではダマスカスの本当の一番はどこか。
ネットでの評判、それに我がグルメ・ドライバー、アリー氏によるとそれは ナランジ
場所は「アル・カワリ」のほぼ筋向いだが、ここはわりと最近出来たレストランらしく、よくある古いお屋敷ではなく、古い製粉所を改築したのだと言う。客席だけではなく、厨房の中まで外の道路から大きな窓越しに丸見えなのがなんとも斬新。
実はこのレストラン、シリア到着2日目の晩に早速行ってみた。
お客さんでいっぱいの店内に予約なしで何とか席を確保していただいたもの:
奥がおなじみババガヌーシュ、手前は珍しいオリーブとタイムのサラダ。右の羊の挽肉にはミントがたっぷり入っていて、ハーブ使いのおもしろさにまずは感心する。
ミックスグリルのおいしさにも満足したけれど
食後のサービスとして出てきたこの太っ腹なお菓子の山に大感激。しかもこれがそれぞれとてもおいしいのだ。
他のテーブルに出てくる料理もどれもおいしそうだし、ここはもっといろいろ食べてみたい、というわけで帰国直前、最後の昼食にまたこのレストランに出向いた。
昼間の店内はガラス天井からも明かりが入ってまたいい感じ。
朝食メニューまであるらしい中から悩みつつ選んだもの:
中に青菜の入ったベジタリアン・キッベはさっぱりした味。
ここのなすの冷製はちょうどいい酸味にたっぷりかかったナッツが香ばしく、右のレンズマメの冷たい料理はパスタやらあられみたいなものやら揚げ玉ねぎやらと混ぜて食べるとなんとも不思議な食感。
羊挽肉ののったミニピザもおいしく、
再び登場したお菓子までしっかりいただいた。
何を注文してもおいしいこのレストランには10種類以上も前菜ばかりが登場するらしい4人前のコースがメニューにある。
チェリー・ケバブにこのコース、やはりシリアにはまた来ねば。
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