Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

皇居東御苑と「ルドンー秘密の花園」展

2018-03-31 15:45:55 | 機内食・映画・美術展
桜は少し期待外れだった皇居東御苑だが、ここも新宿御苑同様、植物園のように様々な樹木が植えられ、丁寧に名札が付けられている。

大手門を入ってすぐに目につくのは鮮やかな濃い赤色のボケの花。
 

三の丸尚蔵館の隣にはお土産売り場があって
 ここは下々のためにクリアファイルが200円とかとてもリーズナブルなお値段。そのためか大にぎわいなのだが
 その近くに植えられている和紙の原料のミツマタ。
 
黄色の他にオレンジの花もあってとてもきれい。沈丁花に似ていると思ったらやはり同じ科に属するらしい。

ここもきれいに花が咲いていたのは小さな果樹古品種園。
 
桃のピンクが華やかで、ここは外国人たちの撮影スポットとして大人気。
  
 
白いのは梨の木、古品種とはどんな実がなるのだろう。

 
富士見多聞の周りにはシャクナゲがもう咲きだしている。

もう何も残っていないけれど、天守台は大人気。
 
石垣を愛でようと近寄ると、その向こうに目立つ建物が。
 
香淳皇后の還暦祝いに建てられた桃華楽堂という音楽堂だそうで、皇后のお印の桃の木が周りに植えられているが、この建物はどこぞの新興宗教の施設のようでまわりに全くそぐわない。

が、江戸城跡のこの広い敷地には石垣と
  
 
警護のための詰所である番所が残るだけ。
江戸城は何度も火災にあって、明治以降は建て直されることもなく跡形もなくなってしまったそうだが、二条城などを見ても江戸城が残っていたらどれだけのものだったか。

ところで丸の内に出かけたのは三菱一号館美術館で開催中のこちらを見るため。
 「ルドン ― 秘密の花園」

こじんまりとしたこちらの展示室はルドンの版画を見るのにぴったりだが、後半はもちろん華やかな花の絵が並び、目玉はオルセーからの「ドムシー男爵の食堂装飾」。(写真はHPから)

ずいぶん昔にオルセーに行った時も15枚のパネルを並べたこの装飾画は一番印象的だった。

そしてこの食堂の中央には本来大きなパステル画が一枚あって、これが現在は三菱一号館の所蔵とのことでこちらは初めて見る。
 「グラン・ブーケ」は248x163cmもあるが、パステルでこんなに大きな絵は他にあるのだろうか。
鮮やかなブルーの花瓶と、そこに活けられた色とりどりの花々にうっとり。

会場の広さのため15枚のパネルは2室に分けられ、「グラン・ブーケ」はまた別の部屋で展示。
 ここだけは撮影可能な部屋に複製が元の配置に並べられていたが、小さな部屋のサイズに合わせて縮小されているので本来の部屋の雰囲気は感じられず残念。

50代になるまでは黒一色の版画ばかり制作していたルドン、漠然と引きこもりの暗い人物を想像していたが、会場の説明を読むと結構裕福な家に生まれ、若い頃からパリの文化サロンなどを通じてインテリ層の一員だったらしい。
画家としても生前から評価され、レジオン・ドヌール勲章を受章しているなど、決して貧乏で苦労した人ではなかったよう。
でなければあんな夢のような花は描けないか。


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新宿御苑の大温室

2018-03-30 18:35:14 | 国内旅行
先日も書いた通り久しぶりに行った新宿御苑、歩いてみるとその広さに改めて驚くが、
 予想外に面白かったのが大木戸門の近くにある大温室。
 
それほど巨大というわけではないけれど、池なども配された周りに通路が立体的に作られ、植物の配置や名札も見やすくて楽しい。

この温室、始まりは明治8年ととても古くて、御料農場として宮中晩餐会などに使う珍しい野菜や果物を作っていたとか。
その一環として装飾用の洋ランを栽培し始めて、「シンジュク」の名の付く新品種もあるらしい。

そんな歴史もあって入ってすぐにはランの鉢が出迎えてくれるが、花屋で見るような華やかな花よりも
   
 豆粒の様なランが面白い。

暖かい温室内にはバナナやカカオなどおなじみの木も植わっていて、この間行ったばかりのマレーシアやミャンマーで見た物もいっぱい。

ペナン以来ちょっとしたマイブームは熱帯の葉っぱ。
  
  
  
地味派手で見ていて飽きない。

この温室の外にはこじゃれた洋館があって
 
これは皇族のための休憩所。月に2回ほど内部を見学できる日があるらしい。

 園内には桜の他にもケヤキやプラタナスなど立派な木がいっぱいあって
 
これも目を引いていたのは黄色い花房がたくさん下がったハチジョウキブシという木。

たった200円でこれだけ楽しめる新宿御苑、季節を変えてまた来よう。


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2018年のお花見

2018-03-28 19:24:33 | 国内旅行
早々と3月17日に開花宣言の出てしまった今年の東京、週末に中目黒に出かける用事があったので目黒川沿いを散歩してみた。

 
24日の土曜日にはつぼみも見えた川辺の桜も
  
翌日の朝にはほぼ満開。
 
夕方にはぼんぼりに明かりが灯り、
 
水に映る影も、花の間から見える月も優美だ。

中目黒の駅は朝から大変な人出だったようだが、目黒から中目黒の間はそれほど混み合うこともなく、外国人の団体バスが来ているのには驚いたが、まだまだのんびり散歩ができる。


26日の月曜には新宿に用があったので、今度は新宿御苑に出かけてみた。
何十年も東京に住んでいるが、新宿御苑に行くのは学生時代に一度行ったきりでなんと2度目。

そんなわけで新宿駅から適当に歩いたら門になかなか行きつかず
 気づいたら千駄ヶ谷門に来てしまった。
園内はアルコール禁止とのことでなんと荷物検査までしているのには驚いたが、200円の入場料を払って中へ。


すると、おお、さすがに桜の樹がいっぱいで花が咲き誇っている。

心ははやるがまずは腹ごしらえ、とお昼休み中のOLさんの隣に座らせていただいてデパ地下で買ってきたお弁当を開く。
 
選んだのは神戸の駅弁、季節に合わせて「たけのこご飯」にしてみた。
甘く炊かれた竹の子がおいしくて、ガッパオライスを食べていたOLさんにもうらやましがられた。
 デザートはよもぎたっぷりの草餅。

さあ、それでは、と園内を歩きだすと
  
 
ここにはたくさんの種類の桜が植えられているのでピンクの色合いも様々。
 
こんな写真、毎年撮っているのに今年もつい撮ってしまう。

外国人も多い園内、記念撮影の一番人気はやはり枝垂れ桜。
 

カメラおじさんたちに人気は水辺で
 
池に映る木やビルが絵になる。


ここは本当に多くの来園者でにぎわっているが、何しろ広いので皆さんゆったり。

と2時間以上も歩き回って新宿門から出ようとすると
 
こちらではまだこれから入場しようと言う人たちが行列を作っている。
千駄ヶ谷門から入ったのはけがの功名だったかも。

 
そしてさらに昨日の27日、今度は丸の内に用があったので、近くで桜が見られるところ、と皇居に行ってみた。

今週は乾通りの特別公開中とやらで、皇居の周りはおまわりさんだらけ。あっちへ行け、こっちを歩けと大変ににぎやか。
しかしこちらはへそ曲がりなので大勢の人が行く乾通りではなく、大手門から東御苑へ。
 
すると思った通り、こちらは出てくる人ばかりで入場者はまばら。こちらでも荷物検査を受けてすんなり園内へ。

実は自分、皇居内に入るのも多分今回が初めて。
東京に住んでいるとこんなもの、花見は東京観光のいい口実になる。

とは言え江戸城の本丸、二の丸跡のこの御苑

広くて、まるで植物園のようにいろいろな樹木が植えられているが、桜は思ったほどは多くない。

 
こちらはあの!松の大廊下跡に咲くアマギヨシノ。
 
桜の島と呼ばれる一角には何種類もの桜が植えられ、枝垂れ桜は鮮やかなピンク。
 外のお堀端にも若い桜が植えられている。

普段はでかけないところに行って満喫した今年の桜。
外国人が増えたことには驚いたが、だれも皆とても幸せそうで、これぞ日本の誇る姿と思いたい。



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初めてのペナン 11 朝ご飯食べて帰国

2018-03-27 22:06:54 | 東南アジア
2月9日

ペナンを離れる朝。
 8時前の朝焼けの街に最後の朝食を求めて出動。

今回もまたホテル・オーナーのおすすめに従ってペナン通りにある昔ながらのカフェへ。
 
まだちょっと薄暗い交差点、明るい店内で支度をする様子が見え、
 常連客がそれぞれ好きなものを食べている感じがまたいい。

まずはカフェ・オーナーのおばさまにテタレを注文して
 
まだ準備の終わらないお粥屋さんで三角パックのナシレマを買う。たった1.3リンギット(約36円)なのでじゃこと卵が半分乗っているだけだが、ピリ辛ソースのかかったパラパラご飯が普通においしい。

これも食べ損ねていたワンタンメン。
 
7リンギット(約200円)でこちらは結構具だくさん。

そしてこれが真打ち、ホテル・オーナーによればペナン一のローバック(揚げ物)屋というおじさん。
 
黙々と揚げ物をする様が職人ぽく、奥では息子らしき人も揚げ物を用意している。

ポークを一つ、テイクアウトで、とお願いしたら袋に入れて長い楊枝をつけてくれたが
 湯葉で巻いて揚げられたこの豚肉が脂身もなく柔らかくて、スパイスがほどよく効いた味付けもいい。
おいしくて持ち帰る間もなくたちまち完食。もっと頼んで本当に持ち帰ればよかった、と後悔。これがたったの3リンギット(85円)なのだから。

マレーシアのカフェは面白いシステムで、カフェは場所を提供し、飲み物を出すだけ。食べ物は店内に間借りしたいくつかの屋台が注文を受ける形で、いわばミニ・フードコート。
するとカフェはおいしい屋台を店子に持たなければ商売にならないわけで、これは食のレベルが上がって当然。
こういう伝統的カフェにももっと入ってみたかった。

まだちょっと時間があるのでペナン通りを海側へ歩いて行くと
 
なにやら由緒ありげな建物があり
 
その先にドーンとそびえるのがイースタン&オリエンタルホテル。
ここでお茶の一つも飲みたかったが、今回は玄関を拝見しただけで終了。

ホテルに戻ってチェックアウト。
 
ここのカフェも一度も使わずに終わってしまったけれど、便利で快適なホテル、お世話になりました。

タクシーを呼んでもらったら偶然にも前日と同じ運転手さんがやってきた。
 
高層アパートやモール、工場など見ながら30分で空港へ。

 
空港内も出発ロビーには赤い提灯が下がって、もうすっかり春節モード。

かなり余裕を持って来たが、チェックインに並ぶこともなかったのでプラザ・プレミアムラウンジに行ってみると、ここは結構広くて食事もかなり用意されている様子。
 
でもお腹が一杯なのでヨーグルトとジュースだけいただく。

 KL行きのエアアジアは定刻より10分早く出発。
 
飛び立つとすぐ眼下に第二ペナン大橋が見えて、晴れた日にあの橋を渡るのは気持ちが良さそうだ。
 帰路には荷物預けと機内食のパックを付けたら国内線でも食事が付いてしまった。一口だけ食べてみたが、まあ見た通りの味。

KLでの乗り継ぎは2時間で、こちらも早く着いたおかげで余裕。
 
エアアジアだらけの空港をまた10分早く飛び立ち、肉団子の甘酢あんかけご飯をいただいて、今度も極寒の
機内で耐えること6時間半、定刻より30分早く羽田に到着した。


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初めてのペナン 10 戦利品と最後の晩餐

2018-03-25 23:56:26 | 東南アジア
2月8日 続き

スパイスガーデンの帰路は門前のバス停から路線バスに乗車。

 
リゾートエリアの高層マンションを眺めながら、途中のガーニーで下車。
 こちらのガーニープラザで買い物をしようと立ち寄った。

店内は翌週に迫った春節色でいっぱい。
 
いたる所、赤と金で、財産こそ幸福と信じて疑わない所が潔い。

 ここで買ったのはマレーシアのビーチサンダル。
あとはスーパーでお菓子など。
 BOHのスティックは紅茶とコーヒーのミックス。香港の鴛鴦茶と同じものがマレーシアにもある。
 ホワイトカレーヌードルはお店で食べる機会がなかったが、このインスタント版はアメリカの某サイトで世界一のインスタント麺に選ばれたとか。
アメリカ人の評価なのであてにはならないと思いつつ、まだ食べていない。
 現地で食べて大いに気に入ったのはこの怪しげなパッケージのお菓子。
中身はかっぱえびせんの様なスナック菓子なのだが、ダール豆が原料で魚醤で味付けされていてうまい!

ついでに他で買ったお菓子はどちらも大好きなサゴ(タピオカ)クッキーとココナッツ・ビスケット。
 生姜ビスケットは大東酒楼の近くで買ったが、店内で焼かれているビスケットはカリッと薄くて、生姜もばっちり効いている。

インド人街ではカルダモン・パウダーとレーズンをお買い上げ。
 
カルダモンが100g15リンギット(約420円)とは昨夏のインドより安く、イラン産というレーズンは250gでたったの5リンギット(140円)。

買い物を済ませてまたバスに乗り、おかげでジョージタウンまで帰路は4リンギットで済んでしまったが、ガーニーで30分もバスを待つはめになったのはいささかつらかった。

ホテルに買い物を下ろして、早くもペナンで最後の夕食。
食べたいものはまだいろいろあるが、やはりペナンらしいものを、と部屋にあったホテル・オーナーのおすすめリストからカーナボン通りにある徳成飯店を選んでみた。
 
行ってみるとまだ早い時間にもかかわらず店の前にはすでに行列。
しかし観光客もいるもののローカル客が多い様子、これは期待できそう、と順番待ちのトランプカードを取り、メニューを検討する。
すると待っている間にテキパキと客をさばくお姉さんがオーダーを取ってくれて、それほど待つこともなくテーブルに案内された。

やがて運ばれてきた料理は
 
まずはホテル・オーナーおすすめ、どこのテーブルにも乗っていたダブルフライポーク。これはカリッと揚がって甘い味付け。
空芯菜はエビ入りサンバル炒めにしたので、この両方をご飯にのせるとちょうどいい。
 
揚げ豆腐にはホタテ餡がかかり、スープにはつみれやら豚の内臓やら入っているが優しくていいお味。

どれもおいしくいただいて、全部で53.95リンギット(約1500円)。
他のテーブルには出張中らしい日本人グループも日本酒持参で来ていたが、さすが地元民おすすめだけある。
混んでいる店に間違いはなかった。


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初めてのペナン 9 スパイスガーデンの料理教室

2018-03-22 18:04:01 | 東南アジア
2月8日

本日は8時に呼んでいたタクシーに乗ってジョージタウンの外へお出かけ。

車は海沿いを走り、ショッピングモールの並ぶガーニー、リゾートマンションの立ち並ぶタンジュン・ブンガやバトゥ・フェリンギを通り過ぎ、40分で緑豊かな目的地に到着、50リンギット。

 今日はこちら、Tropical Spice Gardenの料理教室に参加しようとやって来たのだが、集合時間の9時には早くてまだ門が開いていない。

そこで道の向こうに広がるビーチに行ってみると
 
狭いが白い砂浜はきれいに掃除されて、岩場で釣りをする人以外は誰もいなくて静か。

やがて時間になり、門が開いたので中へ。
 
料金案内にアラビア語があるのは中東からのお客が多いのだろうか。
500種類の植物が植えられているという園内はオーディオガイドで廻ることもできるが、料理教室を申し込んである我々にはガイドがついてくれる。

イギリス人のご夫婦も一緒に、まずは園内の見学。
 
元はゴムの木畑だったという園内には木がうっそうと茂り、適度にアップダウンがある。
 
案内してくれたのはちょっと太めのお兄ちゃんだが、この人の説明がとても上手。
 
マレー料理によく使われるパンダンやラクサリーフの匂いをかがせてくれたり、「これは何の料理に使う」「あれはお茶にするとおいしい」と体型通り食べるのが大好きと言うガイドがとても楽しくて、以前スリランカで行ったスパイスガーデンとは大違い。

ここでもいろいろ変わった花が見られて、これらを探すのも楽しい。
  
  
  
 

この施設のシンボルにもなっているのはトーチジンジャーの花。
 
このつぼみをこちらでは料理に使うのだが、咲いた花もきれいだ。

1時間強のガーデンツアーの最後には東屋でハーブティーをいただき、ギフトショップで解散となるが、ここで買ったのは虫よけスプレー。
 園の受付でまず吹き付けてくれるレモングラスのこれが実にいいにおいなのだ。

ショップを冷やかしているうちに10時半になり、今度は料理教室に移動。
 
こちらでは日によってマレー、インド、プラナカン料理を教えてくれるのだが、本日はプラナカン、生徒は我々二人だけ。
 調理台には必要なものがきっちり並べられている。

先生はニョニャ・スーペイ。
 まずは緑豆のシロップ漬けデザートを、これは簡単だからとデモンストレーション。

あと2品、鶏のスパイス煮込みとニョニャサラダは説明を聞きながら生徒が実際に作るのだが
 
こちらではスパイス類を石のすり鉢でつぶしたり、野菜を刻んだりするところからすべて自分で行う本格派。
アジアではすり鉢を使うことが多いが、香りがよく立って、重い石鉢がほしくなってしまう。

鶏の料理にお味噌やsand ginger(沙姜)を使ったり、サラダにトーチジンジャーのつぼみやベラチャンという発酵エビペーストが入る所がプラナカン風だろうか。

そして2時間後に出来上がった料理がこちら。
 これを風通しのいいテラスに運び、先生とお話ししながらランチ。
盛りつけられたご飯はブンガ・トゥランと呼ばれるマメ科の花で青く着色されているが、本来プラナカンでは青は喪の色なので、これは最近のはやりとか。

先生自身は中国の出身だが、プラナカン料理は嫁ぎ先の姑さんや大姑さんから教わったそう。
ペナンにプラナカン系住民は多いが、手間のかかる伝統料理を作る人は減っているなど、話を聞くのも面白かった。

食事を終えて外に出てみると、日が当たってやっと海が南国らしい青になった。



以前行った料理教室

タイ、チェンマイの料理教室
ベトナム、ハノイの料理教室
タイ、バンコクの料理教室
スペイン、サンセバスチャンの料理教室
ミャンマー、バガンの料理教室
イラン、テヘランの料理教室
イタリア、アグリツーリズモの料理教室


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初めてのペナン 8 チェンドールと福建麺

2018-03-21 12:23:33 | 東南アジア
2月7日 続き

コムターとは68階建てのペナンで一番高い建物で、階下にはバスターミナルやショッピングモールがあり、なんと言ってもどこからでも見えるので方角確認をするのに便利。
 
その麓からはペナン通りが旧市街方向へまっすぐ伸びている。

このペナン通りに入ってすぐ右手の小路に、いつも行列のできている名物チェンドール屋台があるというのでおやつを食べに行ってみると
 
なるほど大きな壁画の下に噂通りの行列。
 
しかもよく見るとなにやらテレビのロケをしていて、列についた我々のすぐ後にグルメレポーターらしきインド系のお兄ちゃんが行儀よく並んだ。

行列には20名ほどが並んでいただろうか、しかし見ているとチェンドールを作るおじさんの手さばきはすばやくて、大盛りだの持ち帰りだのの注文にも即座に対応し、お金のやり取りは隣にいる若いお兄ちゃんがてきぱき担当して、列の進みは速い。
 
しかもおじさん、忙しいのに我々にもにこやかに対応してくれて、渡されたチェンドールはかき氷というよりは氷の入ったココナッツミルクだが、中の緑のチェンドールと金時豆、黒糖の加減も良くて、一椀をあっという間に完食。
一つ2.9リンギットのこのチェンドール、一日にどのくらい売れるのだろうか。

グルメレポーターも食べ終わると屋台オーナーと記念撮影。
 
おじさんがうれしそうで、ここのチェンドールのおいしさにはおじさんの人柄も反映しているんじゃないだろうか。

おやつに続いては早い夕食を、とコムターの反対側へ。
 
こちら側はいささか寂しいのだが、Lebuh Presgraveにおいしい福建麺の店があると聞き、その「三條路888」という店に来てみたのだ。

ここは夜になると他にも屋台店が出るらしいのだが、まだ時間が早くて他の店は営業していない。
 
それでもこちらでは店頭で麺が作られ、店内にもお客さんが数組。

注文してほどなく、やって来たこれが福建麺(ホッケンミー)。
 
シンガポールでホッケンミーというと太い小麦麺の焼きそばであまり好きではないのだが、ペナンではなぜか汁そば。
スープは濃厚なエビ出汁で、麺は太い小麦麺と細いビーフンのミックスになっているのが面白い。
すでにちょっとピリ辛のスープには辛さを足せるようにレンゲにチリソースが乗せられているが、辛いのが苦手なら入れなくてちょうどいい。
具はゆで卵やチャーシューが乗り、特に底の方に沈んだちょっと甘く味付けされた小海老がおいしい。

店頭のメニューに小椀5リンギットとあるのになぜか7リンギット請求された理由は不明だが、安いしおいしかったので許す。

帰り道、ソフトクリームの看板を見つけてつい寄り道。
 
しかしハンガリー式のチムニーケーキにソフトクリームを乗せたこれ、なんと14.9リンギットもして、しかも食べづらいことこの上なし。

ペナンの食べ物はローカルに限る。


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初めてのペナン 7 ペナンヒル

2018-03-19 19:53:16 | 東南アジア
2月7日 続き

インド人街で遅い朝食の後、フェリーターミナルにあるバスターミナルへ。
 
ここから204番のバスに乗ってペナンヒルを目指す。

 
ターミナル近くのイギリス時代の遺産を過ぎ、街中を通って郊外へ。

ペナンのバスは乗ったら運転手に行き先を告げて料金を支払い、チケットをもらうシステム。
ペナンヒルまで2リンギットと安いけれど、料金表もなければ途中のバス停の表示もなく、終点まで行くなら簡単だが途中下車の場合は結構難易度が高い。
おつりももらえないし、一日券などはないようでちょっと不便。

そんなバスで一時間、大きな極楽寺を過ぎてやっと終点。
 
バスターミナルの目の前にケーブルカーの乗り場があるので早速チケットを買うと、往復30リンギット(約860円)とこれまでのもろもろに比べてずいぶんお高い。
 
それでも乗り場にはお客さんが行列を作っていたが、目の前で一台が満員になって発車、15分ほど待った次のケーブルカーには一番に乗り込んで、おかげで最後尾の席が確保できた。

100人乗りのケーブルカーは最大斜度52.9度で1996mを上る。
  
途中には山腹の住民のための小さな駅もいくつかあるが、それらには停まらずに10分ほどで山頂駅へ。

駅の上の展望台からはガスってはいるがジョージタウンと対岸の本土が一望できる。

ここを離れてちょっと行くと子供のための遊園地のようなチープな施設があるが、エアアジアの機内誌にはキャノピーウォークができる所があると出ていた。
そこで聞いてみるとHabitatという新しい施設ができていて、出張テントで入場チケットを買うと入口まで電気カートで送ってくれると言う。
 
そこで50リンギットとこれまたお高い入場料を支払い、カートで10分ほどでゲートに到着。
 
少し行くとおしゃれなカフェ併設の売店があって、この中を通って園内に入る。

この先は一本道が熱帯雨林の中に伸びている。
  
  
いかにも熱帯らしい葉っぱやシダ、ウツボカズラが楽しく、めざとい友人は花を次々に見つける。

そんな園内の花々はこちら↓ 


やがて前方にジェットコースターのようなフレームが見えてきた。
 
カーティス・クレストと呼ばれるこの施設の階段を上って上の回廊に出ると
 
まわりの森の向こうにさらに山や海が見え、ペナンヒルに点在する19世紀にイギリス人が建てたホテルなども見える。
ここがペナンで最高所の展望台になるんだそうだ。

この少し先でお目当てのキャノピーウォークを発見。
 
一番高い所では地上から15mの高さがあるそうだが、しっかりした造りで揺れもしないのでスリルはなし。
 
確かに木のてっぺんを眺めることもできるが、もっと高い木もたくさんあるのでこれはちょっと期待外れ。

ただしこのキャノピーウォーク、この時点で歩けたのは本来の長さの半分だけ。
実はこの園の3分の1はまだ開園準備中で、すべてオープンすればケーブルカーの駅のそばから入場して、今回我々が入ったゲートに出ることになるはず。

今回の我々はここから来た道を引き返すことになったが、途中で我が友が突然、「猿がいる!」と一声。
 
見ると確かにしっぽの長い猿がいて、友人はこいつと目が合っちゃったんだそうだ。

さらにしばらく行くと木の枝を揺らすガサガサと言う音がするのでその方を注意して見ると
 
今度は黒くて大きなリスを発見。
 園内の看板によるとこのリスは世界最大のリスなんだそう。
猿はもう1種類、顔が黒くて目の周りが白いのがいるらしいが、残念ながらこちらにはお目にかかることができなかった。

こうして園内をゆっくり歩いて2時間ほど。
 戻ってきたカフェで朝買ったレンブ―を食べている合間にも黒リスを見かけたりして、ここは派手さはないがしっかり作られていて、期待以上に楽しかった。
今回は参加しなかったが専門家によるガイドツアーも料金に含まれているそうなので、施設がすべて開園してこれに参加すれば50リンギットは高くないと思う。

電動カートでまた頂上駅まで送ってもらって景色を眺めると
 光が変わって来た時よりもジョージタウンが良く見え
 島と本土を結ぶペナン大橋も見える。
この向こうには実はもう一本、2014年に開通した第2大橋もうっすら見えたのだが、さすがに写真には写らなかった。

帰りのバスはコムターで降りると30分で着いてしまった。
街中とは違い南国らしさの感じられるペナンヒル、行って良かった。


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タイ航空で映画3本

2018-03-16 23:24:21 | 機内食・映画・美術展
今回のミャンマー行きはタイ航空。
前回ミャンマーに行った時以来の利用なのでこちらも5年ぶり。

羽田からバンコクへは昨年のフィンエアに続いてエアバスA350。
 この飛行機は天井が高くて明るいのが好き。
なによりエアアジアのように寒くないのがありがたい(笑)。

 寒くないので冷たいジンジャーエールをいただいていると
 昼食にはまだ早すぎるがすぐに機内食サービス。
ビーフは辛くないグリーンカレーで、これはおいしかった。

食べながら映画1本目。これはぜひ見たいと思っていた
 「スリー・ビルボード」 Three Billboards Outside Ebbing Missouri  

今年のアカデミー賞で主演女優賞と助演男優賞を取った、この二人の演技が圧巻。
どちらも一筋縄ではいかない複雑な人間を演じていて、アメリカでもちゃんとこういう人間性を描けるんだ、と感心。
プッツン役の多いウッディ・ハレルソンが一応善人役だったのもちょっと意外。

ミズーリ州は随分昔に一度行ったことがあるが、まっ平らで広大な土地の小さな町は誰もが知り合いでさぞ息苦しいだろう、とこの映画を見ているとひしひしと感じる。
ラストはどう解釈すべきか、いろいろな意味で今のアメリカが良く表れていると思う。

2本目にもアカデミー賞を取った「シェイプ・オブ・ウォーター」がぜひ見たかったのだが、機内誌には載っているのにモニターの選択肢にはない。
仕方がないのでこちらを選択。
 Goodbye Christopher Robin

子供の頃、一番の愛読書だった「クマのプーさん」の作者とその息子、クリストファー・ロビンのお話。
息子の子供時代を演じる子役のえくぼがかわいくて、衣装も挿絵のまんま。
ロケは原作に描かれた舞台の森で行われたようで、本が描かれるまでの親子の場面がとても美しい。

しかし息子の本名を本に使ってしまったために、成長したクリストファー・ロビンは生涯その名前に苦しむことになる。
映画では親子の確執をうまく納めさせていたが、実際にはもっと厳しい関係だったようで、それを知ると「クマのプーさん」もほろ苦い。

 バンコク到着の前にはピザパンが出て、7時間のフライトでは映画2本がせいいっぱい。


帰路は早朝発の成田行きで、A380の予定が747に機材変更。
 おかげでせっかく取れていた通路席が真ん中の席になってしまい、設備も古くて何かと残念。

すぐに提供される機内食は朝食メニューだが
 オムレツよりはチキンが正解。

あまり食指の動くもののない映画メニューからはこんなものを選んでみた。
 Far from the Madding Crowd
トーマス・ハーディ原作、「遥か群衆を離れて」の2015年の再映画化。日本では劇場公開はされなかったよう。

19世紀としては非常に自立した女農場主を演じるのはキャリー・マリガン。
キャリーちゃんはとてもかわいくて、19世紀の衣装も良く似合うが、どうも独立独歩の意志の強い女には見えない。
随分昔にテレビで見た1967年の前作ではジュリー・クリスティーが主人公を演じていて、やはり彼女ほどの強さがなければ2人の理想的な男達からの求婚をはねつけながら、しょうもない男と結婚してしまう女の悲劇が浮き立たない。

キャリーちゃんをけなげにサポートする理想の男はマティアス・スーナールツ。いかにも農夫らしいたくましい体つきがこの役にぴったりで、この人は時代劇がよく似合う。

この後はイギリスの「建物探訪」みたいなTVシリーズを見て
 クリームソースチキンのトルティーヤを食べたらもう成田到着。

5時間のフライトは短い。


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5年ぶりのミャンマー

2018-03-15 18:29:10 | 東南アジア
出かける時にはダウンが必要だったのに、帰ってきたらもう桜が咲きそうな暖かさにびっくりしつつ、ミャンマーから無事に帰還しました。

e-Visaのプリントアウトを見せるだけで何の問題もなく入国できた5年ぶりのミャンマー。

仕事関係には「携帯もメールも使えない」と言い渡してPCなど持たずに出かけたが、どこのホテルでもチェックインすれば当然のごとくWiFiのパスワードが渡され、よほどの山の中でなければどこでも携帯の電波が届いて、大ウソをついたことになってしまった。

携帯の電波の届かない島の少数民族の子供でさえ写真をせがむどころか
 自分のスマホで我々の写真を撮る始末。

誰でも携帯が持てるようになり、フェイスブックもできて、汚職や賄賂も以前よりはずっと減ったと言うが、「軍事政権からスーチーさんの政権になって良くなった?」という質問に日本語ガイドがすぐにウンと言わないのは期待したほど早く変化が起きていないと言うことだろうか。

ぼやぼやしていたら資源をみんな貪欲なお隣さんに持って行かれてしまいそうなことやロヒンギャ―のことなど、問題はまだいろいろありそうだが、旅で接するミャンマーの人々は変わらず優しくてご飯もおいしく、今回も実に気持ちよく過ごすことができた。

旅記録は長くなりそうだが、その前にまずはペナン旅行記を終わらせねば。


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コメント (2)
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