8月6日 タオルミーナ
ゆっくり朝食を食べてからタオルミーナの後ろにそびえる山の上の町、カステルモーラをめざす。
お散歩マップを頼りにメインストリートから外れれば、すぐに山を登る階段が現れる。木立の間を抜ける道は景色も良くて楽しい。途中すれちがったのはイギリス人ばかり。イタリア人はどうもあまり歩かないらしい。
しばらく歩いてサラセン人の城に到着。
岩の上にそびえる立派な城壁の門まで登ったが、残念ながら中には入れない。
ここからは自動車道路を歩いてさらに上に見える町を目指す。山道は楽しいが、日陰のないアスファルトの道を歩くのは厳しい。
この辺りにある家は貸し別荘や民宿が多いらしい。ヨーロッパ人はこんなところに1ヶ月ぐらい滞在してバカンスを過ごすのだろう。うらやましい。
暑さにばてながらなんとかカステルモーラに到着。
狭い石畳の両側にぎっしり石造りの家が立ち並ぶ中世風の町並み。カフェのテラスからは今日もエトナ山が良く見える。
町の一番高いところには名前の通り城砦の跡があり、何も残っていないがサラセン人の城もタオルミーナも眼下に見えて気持ちいい。
帰りは来た時とは反対側からまた山の中の道を通ってタオルミーナへ。半日のハイキングはいい運動になった。
午後はまたプールサイドでぶらぶらして、シチリア最後の夕食へ。
ラストは外さないようにと、フィガロで紹介していたちょっと高級な店へ行ってみた。
Ristorante Casa Grugno - Taormina. Official web site
ちょっと早めに行ったので中庭のいいテーブルを確保。雰囲気の良い店なのでフラッシュを焚くことが憚られ写真を撮らなかったが、ここは本当にお料理もおいしく、サービスも良くて大満足だった。
おもしろかったのは各テーブルに載っていたオリーブオイル。こだわりのセレクションらしく、わざわざ説明してくれたが、これがテープルごとにそれぞれ違うのだ。
また友人がグラスワインを頼んだのだが、なみなみと注がれた一杯がなくなるとソムリエが何も言わなくても継ぎ足してくれて、全部で3,4杯飲んだのではないだろうか。でもお会計の伝票を見るとグラスワイン1。こちらのシステムなのかもしれないが太っ腹だ。
最後にいいレストランに当たってよかった!
8月7日
朝、NYに帰る友人を見送ったがこちらはまだ半日ある。
そこでまだ歩いていなかったお散歩ルートをたどって、崖下の鉄道駅まで行ってみる。
道はずっと階段になっているが、直射日光を浴びて暑い!
へろへろになりながらたどりついた小さな駅はどことなくオリエントの香りがする。
中に入ってもっとびっくり、扉や天井の装飾が凝っている。一日に何本も列車が通りそうにない駅だが、昔の栄光のなごりだろうか。
降りてきた道はまた登らないといけない。さらにへろへろになって階段の途中でへばっていると、「ハロー」といいながら脇を駆け下りていくおっさんがいる。おっさん、いい加減にしないと死ぬぞ。
最後においしいパスタで食べおさめをして、カターニアからローマ経由で成田へ。
楽しいバカンスだったが、次にシチリアに行くならパレルモにもっと長く滞在して、もっと小さな海辺の村にでも泊まりたい。
こうして改めて写真を眺めても、どうも被写体に対する愛が足りない。タオルミーナはどうも趣味に合わなかったようだ。
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ゆっくり朝食を食べてからタオルミーナの後ろにそびえる山の上の町、カステルモーラをめざす。
お散歩マップを頼りにメインストリートから外れれば、すぐに山を登る階段が現れる。木立の間を抜ける道は景色も良くて楽しい。途中すれちがったのはイギリス人ばかり。イタリア人はどうもあまり歩かないらしい。
しばらく歩いてサラセン人の城に到着。
岩の上にそびえる立派な城壁の門まで登ったが、残念ながら中には入れない。
ここからは自動車道路を歩いてさらに上に見える町を目指す。山道は楽しいが、日陰のないアスファルトの道を歩くのは厳しい。
この辺りにある家は貸し別荘や民宿が多いらしい。ヨーロッパ人はこんなところに1ヶ月ぐらい滞在してバカンスを過ごすのだろう。うらやましい。
暑さにばてながらなんとかカステルモーラに到着。
狭い石畳の両側にぎっしり石造りの家が立ち並ぶ中世風の町並み。カフェのテラスからは今日もエトナ山が良く見える。
町の一番高いところには名前の通り城砦の跡があり、何も残っていないがサラセン人の城もタオルミーナも眼下に見えて気持ちいい。
帰りは来た時とは反対側からまた山の中の道を通ってタオルミーナへ。半日のハイキングはいい運動になった。
午後はまたプールサイドでぶらぶらして、シチリア最後の夕食へ。
ラストは外さないようにと、フィガロで紹介していたちょっと高級な店へ行ってみた。
Ristorante Casa Grugno - Taormina. Official web site
ちょっと早めに行ったので中庭のいいテーブルを確保。雰囲気の良い店なのでフラッシュを焚くことが憚られ写真を撮らなかったが、ここは本当にお料理もおいしく、サービスも良くて大満足だった。
おもしろかったのは各テーブルに載っていたオリーブオイル。こだわりのセレクションらしく、わざわざ説明してくれたが、これがテープルごとにそれぞれ違うのだ。
また友人がグラスワインを頼んだのだが、なみなみと注がれた一杯がなくなるとソムリエが何も言わなくても継ぎ足してくれて、全部で3,4杯飲んだのではないだろうか。でもお会計の伝票を見るとグラスワイン1。こちらのシステムなのかもしれないが太っ腹だ。
最後にいいレストランに当たってよかった!
8月7日
朝、NYに帰る友人を見送ったがこちらはまだ半日ある。
そこでまだ歩いていなかったお散歩ルートをたどって、崖下の鉄道駅まで行ってみる。
道はずっと階段になっているが、直射日光を浴びて暑い!
へろへろになりながらたどりついた小さな駅はどことなくオリエントの香りがする。
中に入ってもっとびっくり、扉や天井の装飾が凝っている。一日に何本も列車が通りそうにない駅だが、昔の栄光のなごりだろうか。
降りてきた道はまた登らないといけない。さらにへろへろになって階段の途中でへばっていると、「ハロー」といいながら脇を駆け下りていくおっさんがいる。おっさん、いい加減にしないと死ぬぞ。
最後においしいパスタで食べおさめをして、カターニアからローマ経由で成田へ。
楽しいバカンスだったが、次にシチリアに行くならパレルモにもっと長く滞在して、もっと小さな海辺の村にでも泊まりたい。
こうして改めて写真を眺めても、どうも被写体に対する愛が足りない。タオルミーナはどうも趣味に合わなかったようだ。
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8月5日 タオルミーナ
朝、シチリアで初めての雨。
なのでメインストリートの端にあるパラッツォ・コルバイヤへ。いかにも中世的な建物の内部は伝統芸術博物館になっている。
素朴な展示品の並ぶ中、面白いものを見つけた。
猫に襲われる女!
強盗に襲われる修道女!
説明がないので良く分からないが(あってもイタリア語ではわからん)、想像するにこれは事件の犠牲者のために教会に奉納されたものではないだろうか。で教会に来た人はタブロイド新聞を読むようにこれを見て噂する。人の好奇心なんていつの時代でも一緒。
天気が回復してきたので同じ敷地内のインフォメーションで地図をもらって町歩きに出発。観光地だけあって案内は充実していて、分かりやすいお散歩マップや日本語の地図もある。
まずは町外れの古代劇場。
紀元前3世紀に作られた劇場は新しい出し物のための設営中。
観客席のてっぺんからはタオルミーナの町とその向こうにそびえるエトナ火山が一望できる。
劇場から海の方を見下ろせばイソラ・ベッラがきれいに見える。
早速もらった地図を頼りに島まで歩く。崖の上にあるタオルミーナから下の海岸までは階段の道がいくつもつけられていて、意外に早く下まで降りられるのだ。
狭くて石ころだらけの海岸は海水浴客でいっぱい。イソラ・ベッラの島は個人の所有なので立ち入りはできない。
海岸でアランチーニ(お米のコロッケ)のお昼を食べて、ケーブルカーで町まで一直線。
町での戦利品。
この平べったい桃は中国でよく見るが、イタリアにもあるとは知らなかったので見つけたときは嬉しかった。値段も安くてなお嬉しい。桃本来の味が濃くておいしい!
お土産は食べ物ばかり。
手前の線香花火みたいなパスタとドライトマトが特においしかった。
午後はリゾートらしくプールサイドでゴロゴロ、少数のイタリア美女とたくさんの元美女たちを鑑賞。
夕食は昨晩で懲りたので、メインストリートを外れたところで探してみた。
小さなレストランのテラスはアットホームな感じで、お料理も家庭料理風。今夜は成功。
この旅では毎晩暗い戸外での食事だったので、料理の写真がまったくない。ブログをはじめた今だったら間違いなく撮っているのだが、それもいかがなものか。
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朝、シチリアで初めての雨。
なのでメインストリートの端にあるパラッツォ・コルバイヤへ。いかにも中世的な建物の内部は伝統芸術博物館になっている。
素朴な展示品の並ぶ中、面白いものを見つけた。
猫に襲われる女!
強盗に襲われる修道女!
説明がないので良く分からないが(あってもイタリア語ではわからん)、想像するにこれは事件の犠牲者のために教会に奉納されたものではないだろうか。で教会に来た人はタブロイド新聞を読むようにこれを見て噂する。人の好奇心なんていつの時代でも一緒。
天気が回復してきたので同じ敷地内のインフォメーションで地図をもらって町歩きに出発。観光地だけあって案内は充実していて、分かりやすいお散歩マップや日本語の地図もある。
まずは町外れの古代劇場。
紀元前3世紀に作られた劇場は新しい出し物のための設営中。
観客席のてっぺんからはタオルミーナの町とその向こうにそびえるエトナ火山が一望できる。
劇場から海の方を見下ろせばイソラ・ベッラがきれいに見える。
早速もらった地図を頼りに島まで歩く。崖の上にあるタオルミーナから下の海岸までは階段の道がいくつもつけられていて、意外に早く下まで降りられるのだ。
狭くて石ころだらけの海岸は海水浴客でいっぱい。イソラ・ベッラの島は個人の所有なので立ち入りはできない。
海岸でアランチーニ(お米のコロッケ)のお昼を食べて、ケーブルカーで町まで一直線。
町での戦利品。
この平べったい桃は中国でよく見るが、イタリアにもあるとは知らなかったので見つけたときは嬉しかった。値段も安くてなお嬉しい。桃本来の味が濃くておいしい!
お土産は食べ物ばかり。
手前の線香花火みたいなパスタとドライトマトが特においしかった。
午後はリゾートらしくプールサイドでゴロゴロ、少数のイタリア美女とたくさんの元美女たちを鑑賞。
夕食は昨晩で懲りたので、メインストリートを外れたところで探してみた。
小さなレストランのテラスはアットホームな感じで、お料理も家庭料理風。今夜は成功。
この旅では毎晩暗い戸外での食事だったので、料理の写真がまったくない。ブログをはじめた今だったら間違いなく撮っているのだが、それもいかがなものか。
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8月4日
一日車で島の南側を回る。
タオルミーナから高速に乗るとエトナ火山が煙を上げている姿が良く見える。
まずは島の南端に近いラグーザへ。
2つの丘をまたいでスーペリオーレというお屋敷町とイブラという下町が広がり、間を細い小路や階段がつないでいる。
ここに来たかったのは建物にバロック式の飾りが見られるから。
バルコニーの下支えに奇妙な怪物や頭がついていて、これを探して歩くのが面白い。
ラグーザからは北に向かってカルタジローネへ。陶器で有名なこの町の見所は「階段」。
142段にすべて違う模様のタイルがはめこまれている。
カラフルなタイルはバラエティに富んでいて全部写真に撮りたくなってしまう。
階段の両脇には当然のごとく陶器屋が並び、ここで買ったパスタ皿は我が家で活躍中。
階段のてっぺんからはこんな眺め。
カフェで簡単に昼食をとった後はまた北上してピアッツァ・アルメリーナ。4世紀、ローマ時代のモザイクが残る「カサーレの別荘」がある町。
3500平方メートルあるという屋敷はすべてガラスの天井で覆われていて、見物人は床から1~2メートルの高さに作られたプラットフォームを歩いてモザイクを上から見るようになっている。よく考えられた展示方法だと感心する。ただし中は文字通りの温室なので、ピーカンの夏にはかなりつらい。
狩猟の場面とか、海産物とか、チュニジアやリビアでも見たおなじみのモチーフだが、細工は細かくて美しい。
しかし、ここで一番有名なのはビキニ美女。
運動する美女たちは腹筋も割れてたくましい。
一日観光を堪能して夕方タオルミーナに戻る。今夜はシーフード、とよさげなテラスのレストランでウニのパスタを食べたが、ここは大はずれ。観光地のレストラン選びは難しい。
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一日車で島の南側を回る。
タオルミーナから高速に乗るとエトナ火山が煙を上げている姿が良く見える。
まずは島の南端に近いラグーザへ。
2つの丘をまたいでスーペリオーレというお屋敷町とイブラという下町が広がり、間を細い小路や階段がつないでいる。
ここに来たかったのは建物にバロック式の飾りが見られるから。
バルコニーの下支えに奇妙な怪物や頭がついていて、これを探して歩くのが面白い。
ラグーザからは北に向かってカルタジローネへ。陶器で有名なこの町の見所は「階段」。
142段にすべて違う模様のタイルがはめこまれている。
カラフルなタイルはバラエティに富んでいて全部写真に撮りたくなってしまう。
階段の両脇には当然のごとく陶器屋が並び、ここで買ったパスタ皿は我が家で活躍中。
階段のてっぺんからはこんな眺め。
カフェで簡単に昼食をとった後はまた北上してピアッツァ・アルメリーナ。4世紀、ローマ時代のモザイクが残る「カサーレの別荘」がある町。
3500平方メートルあるという屋敷はすべてガラスの天井で覆われていて、見物人は床から1~2メートルの高さに作られたプラットフォームを歩いてモザイクを上から見るようになっている。よく考えられた展示方法だと感心する。ただし中は文字通りの温室なので、ピーカンの夏にはかなりつらい。
狩猟の場面とか、海産物とか、チュニジアやリビアでも見たおなじみのモチーフだが、細工は細かくて美しい。
しかし、ここで一番有名なのはビキニ美女。
運動する美女たちは腹筋も割れてたくましい。
一日観光を堪能して夕方タオルミーナに戻る。今夜はシーフード、とよさげなテラスのレストランでウニのパスタを食べたが、ここは大はずれ。観光地のレストラン選びは難しい。
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8月3日
パレルモを出て車で南へ向かい、海べりの丘の上に建つアグリジェントへ。
紀元前5世紀のギリシャ遺跡が世界遺産になっており、観光客もたくさん来ているが、遺跡の状態はかなり悪い。
一番保存状態のいいコンコルド神殿も修復中。
柱の向こうには乾燥した土地と海が見える。
テラモンと呼ばれる人型の柱。石が磨耗してミシュランのキャラクターみたいになっている。
ギリシャ遺跡にはあまり興味がないので博物館にも寄らずに撤収。
島の真ん中を突っ切ってカターニア経由タオルミーナへ。
海を見下ろすリゾート・ホテルにチェックイン。
庭の突端にあるプールからは真っ青な海。鉄道駅も真下に見える。
一息入れて、早速タオルミーナの町を歩いてみる。
メインストリートは狭い道の両側にお店が並び、ヨーロッパ中からの観光客であふれている。特に暗くなってからはすごい人ごみで、軽井沢銀座か竹下通りみたい。皆さん、脂肪のたんまりついた体を惜しげもなくさらしている。
メインストリートから脇道に入ると山を登るか降りる坂になる。裏道には静かな日常がある。
シチリアらしいお店もいろいろあって、ウィンドウ・ショッピングは楽しい。マジパンで作られたお菓子はここの特産らしいが、死ぬほど甘かった。
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パレルモを出て車で南へ向かい、海べりの丘の上に建つアグリジェントへ。
紀元前5世紀のギリシャ遺跡が世界遺産になっており、観光客もたくさん来ているが、遺跡の状態はかなり悪い。
一番保存状態のいいコンコルド神殿も修復中。
柱の向こうには乾燥した土地と海が見える。
テラモンと呼ばれる人型の柱。石が磨耗してミシュランのキャラクターみたいになっている。
ギリシャ遺跡にはあまり興味がないので博物館にも寄らずに撤収。
島の真ん中を突っ切ってカターニア経由タオルミーナへ。
海を見下ろすリゾート・ホテルにチェックイン。
庭の突端にあるプールからは真っ青な海。鉄道駅も真下に見える。
一息入れて、早速タオルミーナの町を歩いてみる。
メインストリートは狭い道の両側にお店が並び、ヨーロッパ中からの観光客であふれている。特に暗くなってからはすごい人ごみで、軽井沢銀座か竹下通りみたい。皆さん、脂肪のたんまりついた体を惜しげもなくさらしている。
メインストリートから脇道に入ると山を登るか降りる坂になる。裏道には静かな日常がある。
シチリアらしいお店もいろいろあって、ウィンドウ・ショッピングは楽しい。マジパンで作られたお菓子はここの特産らしいが、死ぬほど甘かった。
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8月2日 パレルモ
ホテルでゆっくり朝食を食べ、てくてく歩いて市内観光へ。
まずはパレルモ大聖堂。
11世紀に建てられたサラセン人のモスクをノルマン人が教会に変え、その後もいろいろな時代に改築が加えられて来たと言う建物、ごった煮がシチリアらしくて面白い。純粋ヨーロッパよりイスラム風味が混じった方がやっぱり魅力的。
ぐるっと一周しようと歩いていくと何やらカラフルな店がある。
シチリア伝統の馬車の工房で、車輪のホイールにまで飾りがついているのがかわいい。
最近は馬車の需要が少ないのでこんなスクーターにもペイントしている。パキスタン辺りに行ったらトラックにペイントできるのにね。
絵のヘタウマさかげんがかわいいが、工房の中のアンティーク馬車を見ると絵の細かさと腕がまったく違う。これも消え行く伝統工芸なのだろう。
さらに歩いて王宮へ。現在も州議会に使われている巨大な建物だが、ここの見所はただ一箇所、12世紀、ノルマン朝のパラチン・チャペル。
外側はわりとそっけないが、
中はキランキランの豪華絢爛。王族のためだけのチャペルなので規模は小さいが、ここを見てしまうと前日のモンレアレーレは吹っ飛んでしまう。
現在修復中の天井にも天使が描かれ、壁のイスラム風のモザイクがまた美しい。
キリスト教会でもこういう手の込んだ装飾には激しく反応してしまう。
チャペルを堪能した後はまたぶらぶら歩いて旧市街の市場へ。
島だけに魚介類が豊富
これは小さなカタツムリ。親指の先ほどの大きさのこれは、一体どうやって食べるのだろう。
ナスやトマトもいろいろな種類があって、この日のお昼はホテルでトマトを食べた。隣は実のついたアーモンド。これも実の方はどうするの?
午後、のーんびりした郵便局で切手を買うのに延々並び、シチリア人の辛抱強さに感心した後は考古学博物館へ。
古い修道院の中にフェニキア、ギリシャ、ローマ時代の遺物が並ぶ渋い博物館だが、一番気に入ったのはこれ。
眉毛がかわいい。
これまたイスラム入った12世紀のサン・カタルド教会の前の広場でこの日は夕食。夏のヨーロッパのアルフレスコ・ダイニングは本当に気持ちがいい。
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ホテルでゆっくり朝食を食べ、てくてく歩いて市内観光へ。
まずはパレルモ大聖堂。
11世紀に建てられたサラセン人のモスクをノルマン人が教会に変え、その後もいろいろな時代に改築が加えられて来たと言う建物、ごった煮がシチリアらしくて面白い。純粋ヨーロッパよりイスラム風味が混じった方がやっぱり魅力的。
ぐるっと一周しようと歩いていくと何やらカラフルな店がある。
シチリア伝統の馬車の工房で、車輪のホイールにまで飾りがついているのがかわいい。
最近は馬車の需要が少ないのでこんなスクーターにもペイントしている。パキスタン辺りに行ったらトラックにペイントできるのにね。
絵のヘタウマさかげんがかわいいが、工房の中のアンティーク馬車を見ると絵の細かさと腕がまったく違う。これも消え行く伝統工芸なのだろう。
さらに歩いて王宮へ。現在も州議会に使われている巨大な建物だが、ここの見所はただ一箇所、12世紀、ノルマン朝のパラチン・チャペル。
外側はわりとそっけないが、
中はキランキランの豪華絢爛。王族のためだけのチャペルなので規模は小さいが、ここを見てしまうと前日のモンレアレーレは吹っ飛んでしまう。
現在修復中の天井にも天使が描かれ、壁のイスラム風のモザイクがまた美しい。
キリスト教会でもこういう手の込んだ装飾には激しく反応してしまう。
チャペルを堪能した後はまたぶらぶら歩いて旧市街の市場へ。
島だけに魚介類が豊富
これは小さなカタツムリ。親指の先ほどの大きさのこれは、一体どうやって食べるのだろう。
ナスやトマトもいろいろな種類があって、この日のお昼はホテルでトマトを食べた。隣は実のついたアーモンド。これも実の方はどうするの?
午後、のーんびりした郵便局で切手を買うのに延々並び、シチリア人の辛抱強さに感心した後は考古学博物館へ。
古い修道院の中にフェニキア、ギリシャ、ローマ時代の遺物が並ぶ渋い博物館だが、一番気に入ったのはこれ。
眉毛がかわいい。
これまたイスラム入った12世紀のサン・カタルド教会の前の広場でこの日は夕食。夏のヨーロッパのアルフレスコ・ダイニングは本当に気持ちがいい。
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たまには島の旅。
2005年7月31日から8月8日 シチリア島で夏休み。
7月31日 成田からローマ経由パレルモへ。夜分ホテル到着、ニューヨークから先に到着している友人と合流。おしゃべりをして寝るだけ。
8月1日
朝、ホテルの屋上に出てみる。
旧市街の真ん中にあるホテルだが、まわりには山も見える。ピーカンで気持ちがいい。
手配してあった車に乗って、まずはパレルモの郊外、モンレアレーレのカテドラルへ。
12世紀のロマネスク建築だが、広い聖堂内はビザンツ様式のモザイクでぎっしり。
アダムとイブとか、ノアの箱舟とか、キリスト教おなじみのモチーフを見つけるのが楽しい。
天井の装飾も凝っていて、壁や床にはイスラム風の模様も見える。さすが文化の交差点。
モンレアレーレからは海に向かい、トラパニへ。塩で有名なこの町の郊外には塩田が広がり、昔使われていた風車も観光用に残されている。
トラパニの港を横目に見ながら、山の上のエリチェの町へ。
城壁に囲まれた小さな町だが、フェニキア人の時代からあるらしい。
いわしのパスタを食べて見晴らしの良い要塞へ。
ガスっているがトラパニの海まで一望できる。
パレルモの町に戻って夕食に繰り出す。
ホテルを出てすぐの交差点はクワトロ・キャンティ。4方向に彫刻の飾られた建物が建っている。
しばらく歩けばテアトロ・マッシモ。
映画「ゴッドファーザー」シリーズのファンには聖地らしいが、まったく思い入れがないので素通り。
ここいらへんはパレルモでも一番の繁華街のはずだが、暗くなるとびっくりするぐらい人通りが少なくなる。知らない町をあまりうろつくのも不安なので手近に見つけたピザ屋へ。
本場のピザはやっぱりうまい!
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2005年7月31日から8月8日 シチリア島で夏休み。
7月31日 成田からローマ経由パレルモへ。夜分ホテル到着、ニューヨークから先に到着している友人と合流。おしゃべりをして寝るだけ。
8月1日
朝、ホテルの屋上に出てみる。
旧市街の真ん中にあるホテルだが、まわりには山も見える。ピーカンで気持ちがいい。
手配してあった車に乗って、まずはパレルモの郊外、モンレアレーレのカテドラルへ。
12世紀のロマネスク建築だが、広い聖堂内はビザンツ様式のモザイクでぎっしり。
アダムとイブとか、ノアの箱舟とか、キリスト教おなじみのモチーフを見つけるのが楽しい。
天井の装飾も凝っていて、壁や床にはイスラム風の模様も見える。さすが文化の交差点。
モンレアレーレからは海に向かい、トラパニへ。塩で有名なこの町の郊外には塩田が広がり、昔使われていた風車も観光用に残されている。
トラパニの港を横目に見ながら、山の上のエリチェの町へ。
城壁に囲まれた小さな町だが、フェニキア人の時代からあるらしい。
いわしのパスタを食べて見晴らしの良い要塞へ。
ガスっているがトラパニの海まで一望できる。
パレルモの町に戻って夕食に繰り出す。
ホテルを出てすぐの交差点はクワトロ・キャンティ。4方向に彫刻の飾られた建物が建っている。
しばらく歩けばテアトロ・マッシモ。
映画「ゴッドファーザー」シリーズのファンには聖地らしいが、まったく思い入れがないので素通り。
ここいらへんはパレルモでも一番の繁華街のはずだが、暗くなるとびっくりするぐらい人通りが少なくなる。知らない町をあまりうろつくのも不安なので手近に見つけたピザ屋へ。
本場のピザはやっぱりうまい!
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テレビを見ていたら花火の音がする。
今夜は東京湾の花火大会だなー、と思いながら窓の外を見ると、おお、ビルの谷間にちゃんと見えるではないか。
ベランダから花火見物。
HPを見ると7時からとあるが、我が家から見えた大きいのは8時からほんの30分ほど。墨田川と比べると数も少なくてちょっと寂しい。
でもあの音はやっぱりいい。
東京タワーもきれいに見える。
しかし今夜も暑い。
今夜は東京湾の花火大会だなー、と思いながら窓の外を見ると、おお、ビルの谷間にちゃんと見えるではないか。
ベランダから花火見物。
HPを見ると7時からとあるが、我が家から見えた大きいのは8時からほんの30分ほど。墨田川と比べると数も少なくてちょっと寂しい。
でもあの音はやっぱりいい。
東京タワーもきれいに見える。
しかし今夜も暑い。
「フェルメール 全点踏破の旅」 という本を読んだ。
Amazon.co.jp: フェルメール全点踏破の旅 (集英社新書ヴィジュアル版): 本: 朽木 ゆり子
アメリカ在住のジャーナリストが雑誌の企画でフェルメールを全点、一挙に見て回り、その一点一点に関して作品情報と感想を書いていくというもの。
作者は美術の専門家ではないので、作品そのものに関する感想は素人っぽく、考察に深みもない。むしろ作品の来歴や時代背景に関する部分の方がジャーナリストらしくおもしろい。
フェルメールは43歳でなくなり、現存する作品は信頼度の低いものまで含めても37点しかない。そのすべてがヨーロッパとアメリカ東海岸にあるので一挙全点踏破も十分可能なわけだ。作者は33点を3週間で見て回り、残り4枚のうち一枚は盗難のため行方不明、2枚は個人所有で一般公開されていないという。
いずれにしろ、フェルメールを一挙に全点見て回る旅というのは、ファンにとってはまさに夢。うらやましい話だ。
一挙と言うわけにはとても行かないが、フェルメールは好きなので機会のあるときには意識して見てきた。で改めて数えてみたら今までに21点見ていた。結構、制覇したなあ、と言う感じ。まあ、ニューヨークのメトロポリタンとフリック・コレクションに行けばそれだけで一挙に8枚見られてしまうので、ここらへんまでならそんなに難しくない。難関はエジンバラとダブリンあたりか。
21点見たはず、ではあるが、実は何枚かはほとんど記憶にない。この美術館には行っているのでこれも見たはず、と言うのが何枚かある。
フェルメールはもちろん素晴らしい画家だが、その作品すべてが素晴らしいわけではない。最初期の宗教画には個性がないし、最後期の作品は同じ画家とは思えないほどうつろだ。本物を目の前にしても印象が薄かったらしい。この画家が素晴らしいのはその短いピークがあまりにも高いからだろう。
21点見た中で最も強烈に印象に残っているのはハーグのマウリッツハウスで見た「デルフト眺望」だ。
ヨーロッパ出張の折、運よく週末をオランダで過ごすことになったのでフェルメールを見にハーグへ行こうと思いついた。
乗る列車を間違えて遠回りをしてたどり着いたハーグのマウリッツハウス、お目当ては有名な「真珠の耳飾りの少女」だった。この絵ももちろん素晴らしい。が実際に展示室に入ると、この絵の向かい側にかかっている「デルフト眺望」に目が釘付けになり、「この絵がほしい!」と強烈に思ってしまった。
画集などで見るとそれほど印象的ではないこの絵、実物にはなんともいえない透明感と光のきらめきがあり、印象がまるで違う。名作と言われる絵も結構見てきたが、これほど所有したいと思わせた絵はない。こういうパーソナルな感情に訴えるところがフェルメールの魔力なのだろう。
この絵を見に、またハーグに行きたくなった。
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アメリカ在住のジャーナリストが雑誌の企画でフェルメールを全点、一挙に見て回り、その一点一点に関して作品情報と感想を書いていくというもの。
作者は美術の専門家ではないので、作品そのものに関する感想は素人っぽく、考察に深みもない。むしろ作品の来歴や時代背景に関する部分の方がジャーナリストらしくおもしろい。
フェルメールは43歳でなくなり、現存する作品は信頼度の低いものまで含めても37点しかない。そのすべてがヨーロッパとアメリカ東海岸にあるので一挙全点踏破も十分可能なわけだ。作者は33点を3週間で見て回り、残り4枚のうち一枚は盗難のため行方不明、2枚は個人所有で一般公開されていないという。
いずれにしろ、フェルメールを一挙に全点見て回る旅というのは、ファンにとってはまさに夢。うらやましい話だ。
一挙と言うわけにはとても行かないが、フェルメールは好きなので機会のあるときには意識して見てきた。で改めて数えてみたら今までに21点見ていた。結構、制覇したなあ、と言う感じ。まあ、ニューヨークのメトロポリタンとフリック・コレクションに行けばそれだけで一挙に8枚見られてしまうので、ここらへんまでならそんなに難しくない。難関はエジンバラとダブリンあたりか。
21点見たはず、ではあるが、実は何枚かはほとんど記憶にない。この美術館には行っているのでこれも見たはず、と言うのが何枚かある。
フェルメールはもちろん素晴らしい画家だが、その作品すべてが素晴らしいわけではない。最初期の宗教画には個性がないし、最後期の作品は同じ画家とは思えないほどうつろだ。本物を目の前にしても印象が薄かったらしい。この画家が素晴らしいのはその短いピークがあまりにも高いからだろう。
21点見た中で最も強烈に印象に残っているのはハーグのマウリッツハウスで見た「デルフト眺望」だ。
ヨーロッパ出張の折、運よく週末をオランダで過ごすことになったのでフェルメールを見にハーグへ行こうと思いついた。
乗る列車を間違えて遠回りをしてたどり着いたハーグのマウリッツハウス、お目当ては有名な「真珠の耳飾りの少女」だった。この絵ももちろん素晴らしい。が実際に展示室に入ると、この絵の向かい側にかかっている「デルフト眺望」に目が釘付けになり、「この絵がほしい!」と強烈に思ってしまった。
画集などで見るとそれほど印象的ではないこの絵、実物にはなんともいえない透明感と光のきらめきがあり、印象がまるで違う。名作と言われる絵も結構見てきたが、これほど所有したいと思わせた絵はない。こういうパーソナルな感情に訴えるところがフェルメールの魔力なのだろう。
この絵を見に、またハーグに行きたくなった。
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