Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

年の瀬にかき氷@武蔵小山「はいむる珈琲店」

2017-12-30 23:16:47 | 食べ歩き
我が家の近所の「はいむる珈琲店」、初めて行った時は普通の喫茶店がかき氷もやっていると言う風で、氷にこだわり、メニューも多かったものの
 
氷自体はこの通りシンプルだった。

それが最近のかき氷ブームで人気が出て、夏には行列でとても入れなくなった。

しばらくしてまだ寒い時期に行ってみると、いつの間にかラーメンに力を入れていて、これが近頃はやりのこってり系ではなく、あっさりした中華そば系でおいしい。
年中無休のかき氷も進化していて
 こんなエスプーマを使ったメニューが増えていた。

そしてつい先日、友人と久しぶりに行ってみると、かき氷はさらに進化していて
 この緑色は抹茶ならぬピスタチオ、下にはラズベリーソースに生の苺も入り、上に乗ったクリームとナッツも混ぜるといい仕事をする。
凝り性で研究熱心そうなこの店のマスター、冬だからとカイロをつけてくれる茶目っ気が楽しくて、人気が出るのも無理はないが、好きな時に入れなくなるのは困るな。
 
と、この寒い時期にまったくふさわしくない話題で今年はおしまい。

皆さま、よいお年を。
また来年もよろしくお願いいたします。


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バルト縦断 17 テリスキヴィ・クリエイティブセンター

2017-12-29 18:34:43 | ヨーロッパ
9月5日

今日は朝からアパートの前のトラムに乗車。
 
車両は旧型、新型いろいろなのが走っているが
 車内の案内図はわかりやすくて便利。
途中で一度乗り換え
 
車窓から太っちょマルガリータなど見ながら旧市街の縁をぐるっと回り、西側のテリスキヴィで下車。

 
降りた所は無機質な建物がパラパラと建つだけの殺風景なところだが、ここから5分ほど歩くと
 
テリスキヴィ・クリエイティブセンターという若手アーティストの店やおしゃれカフェが集まっていると言う一角がある。

ここは19世紀の列車工場を改築した建物に店が入っていると聞いて来たのだが
   これはどう見てもただの使われなくなった工場。
店はおろか人の気配もない、と思ったら
 
看板の指し示す方向の建物には壁画が描かれ
  
 
捨てられたぬいぐるみのように見えるものも一応「ゲージツ」なんだそうだ。

さらにちょっと行くと
 
なるほどこちらは廃工場がちゃんと改修されている。

ほとんどの店はまだ時間が早くて開いていなかったが、お目当ての店では目的の物を無事ゲット。
これについてはまたいずれ。

目的を達したところで第二の目的だったカフェ、「F-hoone」へ。

外観を撮り忘れてしまったが、ここも倉庫のような建物を改装したカフェバーで、学校の教室の様なテーブルとイスもなにげにおしゃれ。
 
一段高くなった窓際の席でパイを朝食にいただいたが、ここではもっと料理らしいものを食べてみたかった。

 テリスキヴィ・クリエイティブセンターを出て、今も使われているのかいないのかよくわからない線路沿いを歩いて行くと
 
青と白に塗られた建物の中は蚤の市らしい。古着の店が多いようなのでここは素通り。

さらに行くと右手には長距離列車が発着すると言うバルティック駅が見えてきて
 
その前にはまだできたばかりらしいきれいな商業施設がある。
 
入口の前には野菜や果物の露店が並んでいて
 
ここでもベリー類が魅力的。
 
アンズ茸も売っていたので、これを500gで2.8ユーロ、ラズベリーも一箱2.8ユーロでお買い上げ。

屋内の店も見てみたかったが、残念ながらここでタイムアップ。
マダムと約束の12時のチェックアウトに間に合うよう、急いてアパートに戻らねば。

 
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バルト縦断 16 さらにタリン

2017-12-27 16:03:55 | ヨーロッパ
9月4日 続き

聖オラフ教会を出て、また街歩き開始。

  
石畳の道の両側にカラフルな間口の狭い家が建ち
  
ところどころに見える看板もかわいい。

こちらの真っ白い教会は14世紀に建てられた精霊教会。
 
壁にある時計はタリンで一番古い1684年製だそうだ。

中に入ってみると15世紀に作られたという木彫りの中央祭壇が素晴らしく
  
 
壁際の彩色パネルの間の飾りも手がこんで面白い。
 
説教壇の彫刻やステンドグラスもきれいで、小さいけれどこの教会は見甲斐がある。

 ここからちょっと行くとオープンカフェがいっぱいの市庁舎広場。 

その一角に1422年創業という市議会薬局があって、ここは今も現役(!)の薬局ながら
  
 
古い道具なども展示して観光名所になっている。

広場を出てかわいい工芸品店の並ぶ聖カタリ―ナの小路を通リ抜けると城壁に突き当たり
  
 
セーターを売る露店も過ぎると旧市街の終わりを示すヴィル門にやって来る。
 この門を出た所には花屋が並んでいて、バルト諸国の皆さんは本当によく花を買うとみえる。

門の外の新市街に出た所でトラムに乗車。
 
チケットはキオスクで買うが、24時間有効の1日券が3ユーロ、チャージ可能なチケットにはデポジットが2ユーロかかる。

2番のトラムに乗って2つ先のKeskturgで下車。
 
まわりはまだちょっとソ連の香りの残る市街だが、表通りからちょっと入った所に果物屋台が並んでいて、ここが目指す中央市場。
 
奥には屋内市場の建物があるが、午後も遅い時間だったせいか、中は閑散として開いている店はほとんどない。

 ただ表に並ぶ果物屋さんだけは幸いにしてまだ営業中。
 
我々が採れなかったポルチーニやアンズ茸がふんだんに売られているし
 
ベリー類を売る店もいっぱい。

実はこれが目当てでわざわざここまでやって来たので、イチゴ、ラズベリー、ブルーベリーをそれぞれ500gづつ買って11ユーロ。
ここまで3カ国でベリー類を買ってきたが、ここのものが一番甘くておいしかった。

アパートに戻って荷物を置き、夕食を求めてまた旧市街へ。
しかしめぼしいレストランはどこもいっぱい。
クルーズ客は船に戻っても、観光客の多いタリンでは有名どころで食事をしようと思ったら予約が必須らしい。

うろうろしているうちにネットで見た覚えのあるVaikeという店を発見。
 
少し待てば一卓空くということでようやく席をゲット。
その後も次々に来るお客さんは断られていたので危なかった。

こちらの店では昼がお肉だったので魚を、と
 
小さなニシンにエビのグリル、サラダをいただき
 
軽い食事だったのでデザートまで頼んだらかわいいメッセージが添えられてやって来た。

この店の女性スタッフは本当に感じが良くて、支払いのレシートにもArigatoのメッセージ付き。
ちょっとしたことだけれど気が効いている。

気持ちよく店を出ると近くの市庁舎広場がきれい。
 
この街は確かに絵になる。

さて、アパートに戻ったら一仕事。
 
市場で買ってきたベリー類に森で採ってきた物を合わせてジャム作り。
入ったベリーは全部で9種類、キッチンにあった砂糖を使わせていただいて
 出来上がったものはタッパーに詰めて無事日本へ。

かなり甘さ控えめに作ってしまったので冷凍庫に保管しつつ賞味中。
このためにアパートを借りて良かった!
 

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バルト縦断 15 タリン観光

2017-12-25 19:39:09 | ヨーロッパ
9月4日

宿泊しているアパートの周辺はタリン旧市街の縁でなかなか立派な建物が続く。
 
ちょっと行くと城壁が現れたのでその上に上がろうと思うが、なかなか中に入れない。

ウロウロしているうちにだいぶ遠回りをしてフリーダム広場を見下ろす高台の上へ。
 ここにある足あとのタイルは1989年の「人間の鎖」のタリン側の起点。もう一方のヴィリニュス側はヴィリニュス大聖堂の前にあった。

ここから続く丘には昔ドイツ人の建てたトゥームペア城があり、今は政府関係の役所が多いそうで
 
人が群がっているピンクの建物は国会議事堂。隣にあった売店にはおしゃれな土産物を売っている。

この丘の上はとにかく観光客だらけで、それと言うのもタリン港に大型クルーズ船が何隻も寄港しているためらしく
 
国会議事堂のお向かいに建つアレキサンドル・ネフスキー大聖堂の中も外も、ガイドに先導されたグループ客だらけ。

丘からの見晴らし台も大にぎわいで、人をかき分けながらなんとかタリンの市街を展望。

これはパトクル展望台からの眺め。

こちらはコフトゥ展望台から。タリンは尖塔の多い町だ。

他に見る物と言えばここも教会なので
 
13世紀に建造された聖母マリア大聖堂に入ってみる。
 
昔はカソリックだったが今はルター派ということであっさりした内部だが、壁にはこの教会に埋葬された貴族たちの紋章がいっぱい。

  
昔ながらの石畳の小路を通り、がっちりした門をくぐって
 
坂道に並ぶ土産物屋をひやかしながら下ると、旧市街でも一番観光客の集まるエリアに来た。

そろそろ昼食を、とレストランを覗いていると、連れが珍しく肉が食べたいというので目についたパブへ。
 
どうもヴィリニュスで食べたハンバーガーが気に入ったらしく、その写真があったので入ったのだが、あまり期待もせずに注文したところ
 
頼んだカツレツがサクッと揚がって絶品!友人のハンバーガーもおいしかったそうで、バルト三国の食のレベルの高さに改めて感心。

お腹を満たしたらまた街歩き。
  
青空に三角屋根が美しくて
 
パステルカラーの旧市街はかわいい。

そしてやって来たのは聖オラフ教会。
 124mとこの町で一番高い塔とあらばこれを登らなければならない。

3ユーロを支払って小さな入口から塔に入ると
  
狭い石段が258段もあるので、途中には休憩用のベンチまである。
  
最後は木の階段を上がって尖塔の下の狭い足場へ。
残念ながら124mのてっぺんまで上がれるわけではなく、この見学場所は60mの高さだそうだが 
 

海に近いのでヘルシンキへのフェリーターミナルも良く見える。

塔から降りたらプロテスタントらしい清楚な教会の中をさっと見学させていただき
 
さらにタリン観光は続く。


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「ブレードランナー2049」&「オリエント急行殺人事件」

2017-12-22 22:29:52 | 機内食・映画・美術展
最も愛する映画の一つは「ブレードランナー」。
その続編が公開されたが、オリジナルが好きなだけに不安も大きく、見に行くべきか否かと迷っているうちにほとんどの映画館では上映が終わってしまった。

しかしどうも評判は悪くないようだし、探すとなんとかまだ上映中のところがあったので、渋谷に続いて有楽町におでかけ。

 「ブレードランナー 2049」

上映館は丸の内ピカデリー。この映画の上映は朝の一回目だけになってしまっていたので、なんと9時20分から映画鑑賞。
我ながら遊ぶ時だけは勤勉だ。

で結論から言うとこの続編には大満足。
冒頭から環境が破壊されつくした地表の表現が見事だし、オリジナルの混沌とした都市生活の雰囲気もそのまま踏襲されている。
前作から30年後の設定だがそれほど物が変わっていないのもむしろリアルに感じられる。
なにしろオリジナルが作られてから35年、実世界はそれほど変わっていないし、そもそもオリジナルの設定だった2019年はもう目の前なのだから。
唯一これは違うんじゃないかと思ったのは前作同様、看板などに日本語がやたらと出てくるところ。
これからの時代だったら日本語より中国語だらけになるだろうと思うが、親会社のSONYに気を使ったか。

ストーリーも見事で、人間とはなんぞやというテーマが前作からちゃんと踏襲されている。
主人公がレプリカントであると最初から明示されているのもわかりやすく、おかげで今回の主人公は前作の二人の主役のハイブリッドのようになったがそれも悪くない。
どこかカズオ・イシグロの「わたしを離さないで」を思い出させたり、アパートのシーンはヒッチコックの「めまい」にちょっと似ていたり、好みのイメージがいっぱい。

ただこの映画、前作を見ていないとわからないんじゃないだろうか。
その意味ではオールドファン向けかもしれないが、監督はしていなくても完全なリドリー・スコット印、ファンとしてはそのかくしゃくぶりに大いに胸をなでおろした。

ラストからはまだ続編を作りそうだが、既に75歳のハリソン・フォードにはもうあまり無理させないでやってほしい(笑)。

と、大満足で映画館を出て、お昼はギンザ5の地下で
 ベトナム飯。ジャスミンライスとチキンスープの香りがまんまベトナム。

そして午後はまた映画をはしご。
今度はお向かいのTOHOシネマ日劇で
 「オリエント急行殺人事件」

これも1974年のシドニー・ルメット版が大好きなので不安を感じながらの鑑賞だったが、正直こちらは大失敗。

冒頭のエルサレムのくだりや、アンドレイニ伯爵がなぜかむやみに暴力的でクンフーもどきの動きを見せる所などはコミカルで、74年版との違いを出すためにお笑い系に行くのかと思ったらさにあらず。
ラストの方は必要以上にシリアスで、役者の顔のクローズアップがやたらに多いが、これは監督で主役のケネス・ブラナ―が芝居をしたいためとしか思えず、出演陣、特に女優を考えると過酷としか思えない。

列車内の描写はどうしても74年版のコピーっぽくなってしまい、それを避けるために列車の外に出るが、これも無理やり感だらけ。
なにより寒いところが苦手なはずのポワロがわざわざ外に出たり、ましてやアクションをするなんて論外。クリスティの原作に対する愛がなさすぎる。

ポワロの謎解きもまったく説得力なく、こちらはどうせみんなストーリーは知ってるでしょ、といわんばかり。
ミステリーのプロットは良く知られ、映画化としては傑作の74年版が既に存在し、さらにポワロ役はテレビのデビット・スーシェという究極の当たり役がいるのだから、これを今さら再映画化するならテレビのカンバーバッチ版シャーロックぐらいのことをしなければ無理だろう。
ハリウッドはイギリスのテレビに負けている。

次は「ナイル殺人事件」を再映画化するつもりらしいが、ブラナ―・ポワロは二度と見ない。


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「謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス」

2017-12-21 18:19:47 | 機内食・映画・美術展
昨年の春、オランダで没後500年展を見たボス(ボッシュ)、KLMの機内でオランダ側のボッシュリサーチプロジェクトの苦労を追いかけたドキュメンタリーを見たが、今度はスペイン側、プラド美術館が同じく没後500年を記念した映画を作ったと言うので見に行った(花耀亭様、情報ありがとうございます!)

映画の前にはまず腹ごしらえ、と青学の手前にある「マレーアジアンクイジーン」へ。
こちらのランチは取り放題のサラダとスープにデザートと飲み物まで付いて1000円なのだが
 
今回頼んでみたラクサも本格的でおいしい!
最近マレーシア料理がやけに気になっていて、ブログ仲間の刺激もあって来年早々には行こうかと計画中。
この店にはマレーシア観光局の美麗フリーマガジンも置いてあるのがグッドタイミング。

と、情報収集したところで本来の目的、すぐ近くのイメージフォーラムへ。
 現在公開中の編み物の映画に合わせて壁面や路上の三角コーンまで毛糸の編み物で覆われているのがかわいいが
 今回の目的はこちら、「謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス」

映画の冒頭、画家の紹介としてボスが生まれ、おそらくは生涯住んだであろうスヘルトーヘンボスの町や大聖堂が出てきて懐かしい。
が、その後はほぼプラドのお宝、「快楽の園」一枚に絞りきって、プラド所有の他のボス作品すらちらりとしか見せない潔さ。なにせ原題が「Bosch, The Garden of Dreams」なのだから。

この細密に描かれた一枚を普通の鑑賞者では到底望めない至近距離でディテールを見せてくれるのがこの映画の最大の価値。
実物を見、画集などで見ていても、こんな部分があったのか、と驚かせてくれる楽しさ。

この絵の前に絵画の専門家だけではなく、作家や哲学者、音楽家などまで立たせて感想を語らせるのがまた面白い。
同時代人には共通の知識があって、メタファーなども理解できただろうと解説しつつ、それに収まらないイマジネーションの洪水だからこそ解釈は自由なのだと教えてくれる。
作家がさすがの洞察力の深さを見せたり、音楽家が画面にある楽譜を歌って見せたり、本当に見方は自由。

オランダ版では悪役っぽい役回りだったプラド側500年展の責任者のおばさまもこちらではイキイキ。
正直俗っぽい興味からはオランダ版の方が面白いと思うが、映画としての完成度、格調の高さはこちらの方が上。
お国柄の違いも見えるようで、両方見比べることができたのはラッキー。

格調高い音楽で少々眠くなる部分もあるが、これを見ればまたプラドに行きたくなること請け合い。

映画の後は劇場ですっかり温まったので
 
抹茶専門店「ななや」で抹茶ジェラート。
この店には濃さの違う抹茶ジェラートが1番から7番まであって、そうなれば当然味を比べたくなるので真ん中の4番と究極の濃さという7番を半分づつ。
写真ではわかりづらいが色からしてだいぶ違い、7番の濃い緑が美しい。
しかし食べ比べると7番は4番より抹茶味が濃いというよりは甘くないという感じで、ジェラートとしては4番の方がおいしいと思う。

寒い外のベンチでもおいしくいただけたが、これで650円とは、さすが青山。


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バルト縦断 14 タリン到着

2017-12-19 19:21:25 | ヨーロッパ
9月3日 続き

 パルヌのバスターミナルはピンクがかわいいけれど小さくて地味~な建物。

この前のバス停からまたLux Express社のバスに乗車。
 ただし今度は普通の座席だけれど、ちゃんとモニターも付き、車内はほぼ満席。

このバスでタリンまでは1時間50分。
 
街の中心からはちょっと離れたバスターミナルに到着。

ここからはちゃんとメーターを使うタクシーで旧市街へ、10分10ユーロ。
この街ではアパートに泊まるので指定されたレストランの前で待っていると、カジュアルだけれどいかにも裕福そうな美しいマダムが高校生ぐらいの息子を連れて登場。
マダムは英語があまり得意ではないので、通訳を連れてきてくれたのだ。

案内されたのはレストランが入っている立派な建物の2階。
 
窓の前には中庭のような小さな公園があり、旧市街の縁に立っているので目の前にトラムの停車場があるという便利な立地。

 土足厳禁の玄関から室内に入ると
 
広々とした居間にフラットテレビ。
 
ベッドルームが2つあるので、今夜は一人一部屋。
 バス、シャワーは一つだけれど、トイレは2つある。

大型冷蔵庫や洗濯機も備わったキッチンはちょっと狭いけれど
  
必要な鍋釜、食器類が揃い、なにより前の宿泊者たちが残して行った物だろうが、塩、砂糖から醤油まで調味料類があるのが実にありがたい。
これ、借りるアパートによってまちまちで、ほんの少し使いたい時に無いのは意外に面倒なのだ。

どこもかしこも清潔で言うことなしのアパート。
テレビの使い方など一通り説明してもらったら、デポジットの100ユーロと引き換えに鍵をもらう。
宿泊料はカードで引き落としだが、このデポジットだけは現金でチェックアウトの際に返してもらうシステム。

オーナー親子が引き上げた所で、今夜の食事の用意のために外へ。
歩いて5分ほどの所に大きなスーパーの入ったショッピングモールがあるのも超便利。

しかしガイド氏夫人のキノコ料理やケーキをいただいてからまだそれほど時間が経っていないので
 今夜は粗食。スーパーで買ったサラダに
 
お昼の残りのサンドイッチもキノコ入り。そして自分たちで採ってきたキノコはベーコンを入れてスープに。

粗食だけれど、ある意味贅沢な夕食になった。 


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バルト縦断 13 ソーマ国立公園でキノコ狩り

2017-12-18 19:37:46 | ヨーロッパ
9月3日

Villa Ammende の朝、優雅なダイニングルームへ。
 
サイドテーブルにはジュースやパン、ハム、チーズなどが並んでいるが、温かい料理はメニューから注文するようになっているので
 
フレンチトーストとポーチドエッグをお願いすると、こんなオサレな姿でやってきた。

朝食を終え、チェックアウトをすると、約束の9時ピッタリにお願いしていたガイドが迎えに来てくれた。
今日はこれから国立公園でキノコ狩りの予定。
どんよりした曇り空だが、昨日の雨は上がってくれたので助かった。

出発してすぐ市内にあるガイド氏の家に立ち寄って奥さん手造りのランチをピックアップし、車で1時間。
 
立派な石造りの教会がある村を過ぎると、その先はもう390平方キロもあるソーマ国立公園の中。
 
しばらく行くとビジターセンターがあるので
 
ここで長靴(子供用!)とキノコの本を借りる。

ビジターセンターのすぐ脇から始まるのは全長2キロのビーバートレイル。
 
しっかり整備された木道を歩いて行くと川が見えてくるが
 
ここにはビーバーがいてビーバーダムが見える。
 
ビーバーが齧った跡も見えるが、ビーバーは基本夜行性なので、動いているところを見たければ日がなかなか沈まない初夏に来るのがいいのだそうだ。

なんて話をしながらまわりの木立の中を見ると
 
苔で覆われてフカフカの地面のあちらこちらに小さなキノコがニョキニョキ。
  
   
 
色も形もとりどりで、いかにも毒キノコ然としたものもあるが
 
中にはシメジやナメタケみたいなキノコもある。

食べられるかどうかよくわからないと、ガイド氏はスマホで写真を撮ってその場でキノコ愛好家のSNSにアップ。
すると即座にそれは食べられるとか食べられないとかコメントが付いてきて、そのスピードにはびっくり。
キノコ狩り、ベリー狩りはこの周辺諸国では誰もが好むレジャーなのだとか。

借りてきた本を見るとキノコは食べられない、生でも食べられる、茹でれば食べられるの3種に分けられているが、ガイド氏が探しているのは一番おいしいアンズ茸とポルチーニの仲間。
採れる時には1時間で2キロぐらい採れるというアンズ茸にはまだちょっと早かったらしく
 ポルチーニの仲間はいくつか見つかったが、大きいものはすでに虫などに齧られているのが残念。

それでもいくつかキノコを採ってビーバートレイルを出ると、車で移動して次はリーサ湿原へ。
 
ここも木道が全長4.8キロ続いているそうで、初夏には一面水浸しになるらしい。

こちらではキノコはほとんど見つからなかったが、しばらく行くとガイド氏、「あっちにベリーの茂みがあるぞ」と言うことで木道を降りて木立の中へ。
 日本ではこういう所では木道から降りられないと言うと、「人が多ければそうだろうけど、この国じゃそんなに来ないからね。」
と言うことでピートが数メートルも堆積していると言う地面に降りて
  
真っ黒でちょっと渋いクロウベリー、酸っぱいリンゴンベリー、一番人気だけれどもう時期は終わってしまったと言うクラウドベリー
 
ビルベリーにブルーベリーを摘んで
 戦利品がこんなに。
バルト諸国や北欧では自然享受権といって、森になっているものは誰でも採っていいのだそうだ。

ベリー摘みを楽しんで、小さな沼のほとりに来たところでランチ。
 
ちょっと寒いけれど、黒パンのチキンサンドがおいしい。

 
ここから小さな花など見ながら引き返し、途中の森でもちょっとキノコを探して
 
ガイド氏は奥さんに頼まれたという赤い木の実を採取してパルヌのガイド氏宅へ。

ここで、もし自分たちでキノコがたくさん採れていればそれを料理してもらえたのだが、
 絶対に安心なものだけ、と選別すると本日の収穫はこれだけ。

そこで冷凍してあったというアンズ茸を奥さんがクリーム煮にしてくれて
 
ゆでたジャガイモと一緒においしくいただく。
 
採ってきた赤い実は煮出すと甘酸っぱいお茶になり、手造りのおいしいタルトもご馳走に。

ガイド氏の奥様はロシアでフィン語系の言葉を話す少数民族の出身だそうだが、ペリメニの本まで出しているほどの料理自慢だそうで
 しかもキャメロン・ディアスにそっくりな美人。
その上我々のために「こんにちわ」とか日本語まで覚えて下さって、英語が堪能なだんな様のガイドも楽しかったし、このツアーには大満足。

キノコ狩りなどの森歩きの他、カヌーツアーなどもできるガイドの申し込みはこちらへ→ Sooma.com

最後はパルヌのバス乗り場まで送ってもらって、17時発のタリン行きに乗り込んだ。


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アーユルベーダ・カフェ@蒲田「ディデアン」

2017-12-16 19:59:25 | 食べ歩き
蒲田に見つけたスリランカ・アーユルベーダのお店、7月に見つけた時にはランチ・ビュッフェ終了直前ということで、その本格的な味に感激したのでもっと早くから知っていれば、と非常に残念だった。

その同じ店が今度はアーユルベーダ・カフェを名乗り、アフタヌーンティーのセットを始めたと言うので行ってみた。

「アーユルヴェーダ・カフェ ディデアン」

ただ事前に問い合わせた時には予約なしでも時間さえもらえればセットはできる、と言うことだったのだが、今日は忙しくてだめとのことで、単品メニューからあれこれ注文。

まずはスリランカの朝食の定番というコラキャンダ。
 「緑のお粥」と説明されているが、ここのものはとろみはほとんどないスープで温かくて濃い青汁といったところ。ゴツコラ(ツボクサ)というセリ科の草が原料だそうでちょっと癖があるが、いかにも体に良さそうで嫌いではない。食べているうちにかなりお腹が膨れたので、姿は見えないがお米も入っていると思われる。

もう一つはビーツのスープを頼んだのだが、リトアニアのようなピンクのスープが出てくるかと思ったら
 ミルクがたっぷりの優しい色。こちらはビーツの癖はほとんど感じられなくてちょっと拍子抜けするほどだが、実はカレーリーフやマスタードシード、それに胡椒がたっぷり入っていて、何口か食べるとしっかりスリランカの味がする。

こちらはメニューにスリランカ点心とある揚げ物3種。
 サモサの中身はじゃがいもベース、細長いものは鶏挽肉、餃子型のパイの中身はツナだろうか、どれもカレー風味だけれど少しづつ違ってうまーい。

甘いものは
 
リンゴとバナナのパウンドケーキに、右はスリランカ・スイーツの盛り合わせ。
キーウィの隣の黄色いお菓子はなんと言う名前なのか、ちょっと鹿児島のかるかんのようなざらざらとした食感で和菓子っぽい。
その手前はヨーグルト、その前にあるのはヤシ砂糖の蒸しプリンで、どれも甘さ控えめ。

紅茶はポットで頼むと6杯も飲めて、このサイズもスリランカ風。

単品で頼んだらちょっとした値段になってしまったので、ここはやはり事前予約で豪華アフタヌーンティーセットをお願いしたい所。
お昼のワンプレート・カレーもお得そうだし、ここはまた来なければ。


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モンゴル人力士と日本人の狭量

2017-12-13 11:45:20 | 雑談
大相撲で一番のごひいき、日馬富士がとうとう書類送検されてしまった。

もちろん同郷の仲間とは言え暴行はいけない。
しかし普通であれば仲間内で「ごめんなさい」「悪かったね」で終わったものが、某親方の妙な「正義感」からおおごとになってしまい、20年近くも言葉も習慣も違う異国で努力してきた人の将来がめちゃくちゃになってしまったのだから、社会制裁として厳しすぎるのではないだろうか。

某親方は今回の被害者がモンゴル人同士の飲み会に行くことも禁じていたと言うが、これも本当だとしたらやはり人の気持ちがわからないとしか思えない。
外国と言うだけではなく、日本人だって逃げ出すような相撲界と言う特殊な世界で苦労しているのだから、仲間内で集まって母国語で愚痴を言いあったり、笑いあったりしたいのは当たり前だろう。
真剣勝負のためと言ってそう言う付き合いを許さないのは、所詮相撲の名門に生まれ、この世界しか知らないプリンスだからではないか。

しかし今回の騒動で一番いやなのは、これを契機とばかりに横綱の白鵬までバッシングされていること。
白鵬も同じモンゴル人のスキャンダルなのであせっているのだろうが、これまでずっと横綱としてストイックに頑張ってきたこの人を何かと言うと「品格がない」と批判するのは、結局日本人がトップにいないのが許せない輩が多いからとしか思えない。

時々NHKの相撲中継で昔の取り組みを見せたりするが、大好きだった千代の富士なども相当強引なことをしていて、これと同じことを白鵬がやったら大ブーイングされるだろうと言うのが結構あるが、千代の富士では問題にならなかった。

いつだったか、国際結婚をして日本に住んでいる人が、日本人は最初はとても親切でいいが、長く住めば住むほど狭量で嫌な所が見えてくる、と言っているのを聞いたことがある。
日本語がしゃべれなかったり片言だったりするうちはお客さんとしてちやほやするが、長く住んでも仲間とは認めてくれなくて疎外感がひどくなると言うのだ。

大相撲の外国人力士も同じ、最初は物珍しくて、大きな体でコロコロ負けたりするともてはやすが、強くなると叩く。
あれだけ活躍したハワイ人ももう来なくなってしまったし、モンゴル人もこの調子ではもう来なくなるのではないか。

昨晩もテレビでベトナム人研修生が日本で搾取されている話をやっていたが、移民を許可する、しないにかかわらずこの国に外国人が増える流れはもう止めようがない。
日本人の狭量がこのままだと大変なことになりそう。

それにしても日馬富士、あのスピーディーな相撲がもう見られないのが悲しい


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