Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

アンダルシアの旅 2 マドリッド美術館めぐり

2017-06-29 19:09:30 | ヨーロッパ
5月4日

アパートメント・ホテルに朝食は付いていないので、まだ8時前だが早朝の街へ。

 
窓から生える脚やら、永遠にお掃除するおじさんやら見ながらぶらぶら歩いて
 マヨール広場に来たのはたぶん25年ぶり。

早朝のマドリードは意外に開いているバルも少ないので、24時間営業という老舗チョコレート屋、サン・ヒネスへ行ってみる。
 
するとさすがガイドブックにも出ている有名店、埋まっているテーブルの4割ほどは日本人。
我々ももちろん参考書通りの注文をするが
 細いチュロスは一人前6本も来るし、太いポラスも2本。
チュロスはカリカリ、ポラスの方は中華圏の油条にそっくりで、どちらも甘さはまったくない。その代わりホットチョコレートの方はドロドロで激甘、これに揚げ物をつけるのは年寄りの朝食には重すぎた。

店を出るなり、やっと開いたパン屋さんのコーヒーでお口直し(笑)をして
 
馬やら熊やらのいるプエルタ・デル・ソルまで来ると
 
生ハム屋が開いていた。店内のカウンターで朝食を食べている人も多いけれど
 
一番安い生ハム・サンドはたった1ユーロほど、せっかくなのでとテイクアウトしたハモン・イベリコでも3.5ユーロとうれしいお値段で、甘いものよりこっちがいい。

アパートでゆっくりサンドイッチを賞味したら、今回の旅の第一目的、プラド美術館へ出陣。
こちらも徒歩10分ほど。
 10時の開館間際でチケット売り場には少し行列ができていたが、事前にネット購入をしておいたので入口でプリントアウトを見せるだけ。入場料は15ユーロとお高いが、ネットの手数料は0.5ユーロと良心的だ。

さて、久しぶりに入ったプラドだが、広い館内はわかりづらい。
まずは大きな荷物を預けようとロッカーを探すが、これが妙な所に少しあるだけでわかりづらく、館内が複雑なのは大きな博物館の常だが、目指す展示室にもなかなか行けない。
なぜかと観察してみると、ここはどうも館内表示がへたくそなのだ。良く見ると展示室番号など表示はあるのだが、目につきにくくて不親切。
同じことはスペインの他の観光地でも感じたので、スペイン人は観光表示が苦手なのかも。

と文句を垂れつつ、まずはボッシュの部屋へ直行。
オランダのボッシュ展に来なかった作品の数々、一番有名な「快楽の園」には団体ツアーが群がってガイドの説明を聞いているが、「七つの大罪」や「干し草車」など他の作品の前は空いているのでゆっくり見られて幸せ。

他は適当に流そう、と言いながら、さすがハプスブルグ家のコレクションなのでファン・デル・ワイデンやブリューゲルなどフランドル派に見とれ、スペインの画家で一番好きなベラスケスはもちろん見なければならないし、ゴヤも見ておこう、とうろうろしているうちに4時間も経ってしまった。

プラドだけでヘロヘロになりつつ、マドリッドは今日一日だけなので次へ。

 
プラドのすぐ目と鼻の先にあるティッセン・ボルネミッサ美術館。
ここは今年で開館25年とのことで、前回マドリッドに来た時にはまだできていなかったか、存在も知らなかった。

が、ここを見学する前に一休みしてお昼を食べねば
 
と中庭にあるおしゃれなカフェテラスへ。
 
食べているとスズメが遠慮なくやってきて、食べ物を奪って行きそうな勢い。
東京ではスズメもあまり見なくなってしまったが、マドリッドには鳥がいっぱい、しかも人を全く恐れない。

 
さて、それでは美術館の中へ、入場料は12ユーロ。

ティッセン・ボルネミッサと言う覚えにくい名前はドイツ系の男爵のお名前。
鉄鋼業で築いた財で20世紀の初めに初代が古典絵画の収集を始め、2代目が近・現代絵画のコレクションを充実させたと言う個人コレクション。
それがなぜマドリッドにあるかと言うと
 この2代目の5番目の奥さんが元ミス・スペインだったからだそう。

今ではスペイン政府に買い取られたとはいえ、個人コレクションならそれほどの規模ではあるまい、とたかをくくっていたらとんでもない。
 
3階建ての広い館内にゆったりと配置されたコレクションはルネッサンス期から現代まで、選りすぐられてすごい数。どれだけの財をつぎ込んだやら。

特に初代の集めた古典絵画の趣味が良くて
 
ファン・デル・ワイデンやクリストゥス
 
北方系の肖像画など、超好み。
 
美男、美女を眺めるのも楽しい。

コレクションは上の階ほど古い作品で、1階まで来ると20世紀絵画。
  
 
上階の古典を根を詰めて見てくると、現代絵画はぼやっと見られるのでちょうどいい。

いまだに撮影禁止のプラドとは違い、こちらはフラッシュなしならOKなのでそれもうれしくて、気付けばここでも3時間。
 
最後にミュージアム・ショップを覗くとなにやら日本柄のランチョン・マットまであっておもしろい品ぞろえだが、旅の初日に荷物を増やすわけにはいかない。

この後は余裕があればソフィア王妃芸術センターも覗きに行こうかと思っていたが、もうそんな気力は残っていなかった。


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アンダルシアの旅 1 マドリッド到着

2017-06-27 16:34:31 | ヨーロッパ
2017年5月3日から14日まで スペイン・アンダルシア地方の旅

GWのスペインはいつもの旅友と二人旅。

往路のルフトハンザはミュンヘンで乗り換え。
  
 
この空港に降り立ったのはたしか10年ぶり。随分大きくきれいになったが、利用客は少ないので1時間25分の乗り継ぎも楽々。

 マドリッドの空港には夜の21時45分に到着。
遅いのでホテル手配のタクシーに出迎えられ、20分で無事に宿へ。

マドリッドでは今回も最近すっかり味をしめたアパートメント・ホテル、Suite Pradoに滞在。
 
これは翌朝に撮った写真だが、場所は美術館にも近いサンタ・アナ広場のすぐそば。
 
夜には居酒屋が開く小路に面しているが、アパートと言えど小さなロビーのフロントにはスタッフが24時間いてくれるし、夜中には表のドアを閉めてしまうので安心だ。

すぐに部屋の鍵をもらい、ドアを開けると
 
正面には鍋釜や食器類の揃ったミニ・キッチン。
 その横の小さなキッチン・テーブルの先には
 
居間とベッドルームが予想以上の広さ。
 
バスタブはないがダブルシンクの浴室にアメニティも揃い、広い更衣室も便利。

この場所、この広さで1泊126ユーロ。
2泊しかしないのはもったいなかった。


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断食明けイフタール@池袋「パルミラ」

2017-06-25 14:42:42 | 食べ歩き
2017年のラマダーンも最終日、「世界の伝統料理と特殊食材を食べる会」と言う集まりに初参加させていただき、kimcafeさん主催の「手食シリーズ⑤イフタールにカブサを共食」へ。

会場は池袋にあるアラビアレストラン「パルミラ」
 
JR西口から10分弱、中華料理屋の2階の店へはらせん階段を上がる。

それほど大きくない店だが、手前には普通のテーブル席、奥が靴を脱いで上がる絨毯敷きの座敷になっていて
 普段は置いてある低い座卓も片づけられて、アラブ式の会食のための準備は万端。

日没は19時1分とのことだが、その少し前にレストラン・オーナーから「あと5分」の呼び声。
それからほどなくしてラマダーン明けのお祈りが流れ始めて、「よし」のご託宣。

まずはお作法通り水と甘いデーツをいただき
 
これもイフタール(断食明け)に付き物と言うレンズ豆のスープ。クミンが効いているがやさしい味付けでいかにもお腹に良さそう。

サラダにかかっているのはアラブ料理でおなじみのザクロ・シロップ。
 
ピタパンに付けて食べるペーストは左下からザクロシロップ入りで甘酸っぱい焼きナスのババガヌーシュ、ニンニクの効いたやはりナスのムタバル、ヒヨコ豆のホンモスに、濃いヨーグルトのラブネ。
 オクラと肉のトマトソース煮込みは酸味が効いて、でも食べやすい味。

これらの前菜はどれもパンに付けて食べるのでいずれにせよ手食だが、次の料理が本日のメイン・イベント。
 大皿に盛られたマトン・カプサをアラブ式に手でいただこうと言う趣向。
 
お米は細長いバスマティ・ライス。水分は少ないのでポロポロとまとまらないが、脂っぽさもなくこれも優しい味付け。良く煮こまれたマトンも手で簡単にほぐれて臭みもなく、食べやすくておいし~。
オーナーによるとこれはサウジアラビア式ピラフだそうで、多くて食べきれないかと思った大皿も4人づつできれいに完食。
皆さん、ちゃんとスプーンなど使わずに食べて、手の方がおいしいよね。

 
デザートにはサービスでバクラヴァを出してもらい、ミントティーの保温ポットがいけていると思ったらなんと日本製。中東への輸出用に作られているのだろうが、これ、ほしいなあ。

東京でアラブ料理の店はなかなか定着しないようだが、ここは今まで食べた中でもおいしいし、レバノン人オーナーとシェフにはぜひ頑張っていただきたい所。

おいしいものを楽しく食べられて「世界の伝統料理と特殊食材を食べる会」とkimcafeさんに感謝。

ムスリムの皆様、断食明けおめでとうございます。


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台湾 4月の果物

2017-06-23 11:32:48 | 東アジア
フルーツ天国、台湾でのビタミン補給はもちろん果物。

日本人が台湾で食べると言えばマンゴーだけれど、4月の中旬ではさすがにまだ早い。
それでも高雄の六合夜市の果物屋台で愛文マンゴーよりも早く出る土マンゴーを見つけた。
 
小さいけれど酸味が強くて味の濃い土マンゴーは大好き。
今回はナイフを持ってこれなかったが、ちゃんと皮を剥いたものがあるのがありがたい。
しかし最盛期になれば1つ20円ぐらいになるのが7つで80元(約300円)とまだ高く、味もさすがにまだ甘くなかった。

 高雄には大きな果物屋さんもいっぱいあって
 
さらにそそるディスプレイのフルーツ・ジュース屋さんもある。
 果物屋さんで買ったパイナップルはたったの10元(40円弱)!しかもめちゃくちゃ甘くておいしくて、これ以降マイ・パイナップル・ブーム到来。台北ではこの2.5倍ほどの量で50元したのでやっぱり高雄は安い。
これも大好きなパッションフルーツの生ジュースは40元。

台東の正気路は週末の夜には観光夜市が立つそうだが、昼間は果物の屋台が並んでいる。
 
台東は来る道中でも見た通り釈迦頭の産地。旬は冬と聞いたが、ここにはたくさん並んでいるではないか。
中でも釈迦頭と南米のチェリモヤを掛け合わせたと言う鳳梨釈迦を食べてみたかったので「すぐ食べられるものを」とおばちゃんに頼むと、おばちゃん重さも計らずに「100元」と言うのは少しぼられたかな。
 
しかし食べてみると釈迦頭の激甘にほどよい酸味も加わって、これはおいしい。しかも釈迦頭ほど種が多くなくて食べやすいし、100元に悔いなし。
別の屋台で買ったグアバ30元の方は残念ながら高雄のかき氷ほどの甘さはなくて、これはもうちょっと研究が必要。

今回の台湾でもう一つはまったのは蓮霧(レンブ―)。
 
これ、タイで食べたことがあるが、シャクシャクとした食感と水分だけで、のどが渇いた時にいい甘くない果物と思っていた。
ところが皮も剥かずに食べられるからという理由で台北の朝市で買ってみると、これが甘くておいしくてまたにわかに開眼。値段も一つ10元ほどと安い。
調べてみるとへたの部分の口が大きく開き、中にピンクの輪が見えるものが甘いんだそうだ。次回のために覚えておかなければ。

台湾ではバナナも好きなのだが
 今回はなぜかおいしいものに当たらず、この太っちょバナナもいまいち。
一番おいしい小さなモンキーバナナが見当たらなかったのは時期の問題だろうか。

果物を食べるためだけでも、またすぐ台湾に行きたい。


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台湾縦断の戦利品

2017-06-21 16:11:24 | 東アジア
昨日、所要で神保町へ。
帰りにはいつものごとく柏水堂でケーキを買おうと思ったら、あるべきところに店がない!
ビルごと無くなっていて、呆然としていたら通りかかった人が連れに「柏水堂、閉店しちゃったんだよね」と言うではないか。

帰ってから調べてみると、なんとおととしの春に完全閉店したとのこと。
2年も知らなかったなんてショック、しかしあの老舗がなくなるなんて考えたこともなかった。
ここのマロンシュークリームが大好きだったのに。
神保町の楽しみが一つなくなってしまった。



さて、恒例、旅の戦利品。
台湾では当然食べ物ばかりで、そのためにLCCも帰りは最初から荷物を預けるべく予約しておいた。

 蓮池潭のほとりにある高雄物産館ではめぼしいものがなくて、期待した地元のバナナもなし。エッグロールはチョコバナナ味とあったが、バナナの香りはまったくしない。
 こちらは駁二芸術特区で見つけたコーヒーと高山茶のティーバッグ。絵本作家の店だそうで、猫好きの友人に喜ばれた。

 薄くてパリパリの生地の上にアーモンドやシラス、葱の乗ったこのスナックは高雄名産とあるが実は桃園空港で見つけた。高雄で見た覚えはないが、これはとてもおいしくて、また高雄に行くことがあったら絶対に探そう。

 知本駅の売店で買ったのは初鹿牧場の薄焼きクッキー。これもパリパリととてもおいしいのだが、面白いのはジッパーが袋の長い辺に付いていること。この方が食べやすいが、他では見たことがない。

 台東ではこの地の特産、乾燥金針。米苔目を食べた老東台できれいなものを売っていたので購入、150元。お湯で30分、冷水で洗って水にさらに30分さらして使用する。
花自体に味はないが、シャキシャキした食感でスープに入れるときれいだ。

客家の街、北埔の老街では客家の金柑のソースを購入。塩とわずかに唐辛子の入ったこのソースが肉にも野菜にもいろいろ使えて優れもの。店ごとに自家製を売っているので、味見をしてから買うのがいい。
 
やはりこのエリア特産の東方美人茶はバス停の前にあった農協直売店のような所で購入。
ティーバッグになっているが、これがさすがのおいしさ。確か20袋入りで260元。

 新竹ではもちろんビーフンを買ったが、安いものは米以外のでんぷんも使っていると言うことで米100%のものを。水で戻さずにすぐ使えて、いつも食べているものより堅めの食感。ちなみに左の茶色いのは玄米のビーフン。
もう一つの新竹名物と言うピーナッツバターは店でもおすすめされたが本当においしい。砂糖が入っているので少し甘いが、濃厚。

迪化街ではビーフン炒め用に干し海老とキクラゲを購入。
 富自山中というおしゃれに改装された乾物屋さんで買ったが、どちらもとても質がいい。
キクラゲは小さいのはタイ産、購入した大きいのは台湾産とのことで、軽いががさばるので少しにしたが、おいしいのでこれはもっとたくさん買えばよかった。

 同じく迪化街の台湾物産ではパイナップルとマンゴーのジャム。ただしマンゴーの味はまったくわからない。

あとはスーパーで大好きな鉄卵や豆干。
 
豆干はすぐ食べられるドライもおいしいが、火を通さなければならない左の物も野菜などと炒めると塩気がちょうど良くてとても便利。日本のスーパーでも売ってくれればいいのに。

 
方塊酥はパイのように生地が層になったサクサクのクッキーで、甘すぎない所が好み。
嘉儀のお菓子だそうで確かにどちらも嘉儀のメーカーだが、左は台北のカルフール、右は高雄駅内の売店で購入。どちらもおいしい。

そして台湾に行ったら必ずあちこちで買い集めるパイナップルケーキ。
 今回は高雄の金龍彩というちょっと高級な店で買った赤いパッケージのクランベリー入りが特に気に入った。同じ店の平安糕は柔らかい落雁のようでこれも美味。

台湾はお土産までおいしいものがいっぱい。


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17年台湾縦断 20 桃園から帰国

2017-06-19 19:32:23 | 東アジア
4月17日

本日、帰国日は月曜日。
 宿泊した部屋の窓から外を見ると民権西路をバイクがガンガン通って行く。

そこでホテルの前に出て台北大橋を見れば
 
文字通り湧くように降りてくるバイクの海。皆さん、ご苦労様です。

さて、帰国便は桃園からとは言え14時35分発、なので午前中はまだ遊べる。
と言うわけで宿から徒歩10分ほどの慈聖宮へ。
 
ここは海の神様、媽祖を祭る廟ということだが、他のお宮同様、仏教の仏様なども祀られていてにぎやか。
祭壇の前では歌うようにお祈りしている信者さんたちがいるし
 
お供え物の売店はまるでスーパーの棚のよう。
今回ほど台湾のお宮にお参りしたのも初めてだ。

ところで台湾のお宮は周りに食べ物屋台が集まっていることが多くて、この慈聖宮も例にもれず。
 実はここにやって来たのもこちらで朝食を摂ろうかと思ったからなのだが、8時半でもまだ開店準備中の店がほとんど、営業している所もローカル度が高すぎてさすがに躊躇してしまった。

そこで2つ目のオプション、すぐ近くの「呷二嘴」へ。
  
 
この店は米苔目のかき氷で有名な店なのだそうだが、かき氷などの夏メニューは4月26日からと店頭にも大書されていて、この日はまだ冬メニュー。
 そこで注文した筒仔米糕は大きなお肉と椎茸の乗ったおこわ、35元に厚揚げと大根のスープ、40元。どちらもやさしい味で、特に台湾の大根スープは大好き。

最後の朝食にも満足して、近くのスーパーで買い物。
さらに宿の裏の朝市をまた覗いてみるも、初日にいた葱餅屋さんはやっぱりいなくて涙。
 
それどころか10時を過ぎると食料品を売る屋台の多くはもういなくなってしまうようで、愛想のいいおばさんから肉団子を買うのがやっと。
朝市はなかなか難度が高い。

スーパーではもちろん消え物関係をもろもろ買い込んで荷物がだいぶ増えたが
 宿のフロントにはちゃんと秤があって、これは助かる。

重量オーバーがないことを確認したらホテルをチェックアウト。
すぐ近くの大橋頭駅からはまずMRTで3駅先の三重へ。
 
この駅でエスカレーターを上がるとすぐに今年の3月に開通したばかりの桃園機場線の駅があり、歩く距離もほとんどないので非常に便利。
 
この駅もできたばかりでとてもきれいだ。

ただし三重駅には快速は止まらないので各駅停車に乗車。
 
車内はごく普通の通勤電車という感じ。

この普通車で次の駅は新北産業園区。ここですぐ隣のホームから快速に乗り換えることができたのだが、時間もあることだし、とそのまま乗っていたらやっぱり各駅はだるくて、いささか後悔。
 
すれ違う列車など見つつ40分で桃園空港到着。快速より10分余計にかかったらしい。

 帰路は重くなった荷物を預けて
 量の少ないジュースが120元もすることに憤慨しつつ、残った台湾バナナを片付け 
 今度もブリッジを通ってほぼ満席の成田行きで無事に帰国。

タイガーエアは発着の時間もいいし、高雄も気に入った。
これは癖になりそう。


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17年台湾縦断 19 迪化街散歩

2017-06-16 18:29:34 | 東アジア
4月16日 続き

北投から戻り、ホテルにいらないものを置いたらまだ明るい迪化街へ。

おとといの夜に来たあたりを改めて見てみると
 
この通りの北の端は赤レンガのすっきりした外観。

それが南へ下るにつれて
  
 
装飾的なファサードが多くなる。
 
ちょっと凝った窓の桟もツボで萌え~。

1階のお店はと言うと
 
昔ながらに商品を積み上げた問屋さんや乾物屋さんもまだ多いけれど
  
  
えらくスタイリッシュな店が増えておしゃれになった。
 
こんな気取った写真も撮れたりして。

この通りの中ほどで本日の一デザート。
 
「夏樹甜品」は杏仁豆腐の店なので、注文も杏仁豆腐氷、85元。このふわふわのミルク氷も杏仁の風味がふわっと香り、
 その下には選んだ緑豆と仙草ゼリー、さらに杏仁豆腐も入っていて、これはおいしい。杏仁好きにはたまらない。

氷でクールダウンした後もお店を覗きながら迪化街を南下して
 
おなじみ霞海城隍廟と永樂市場までやって来た。

ここからホテルに戻ろうとにぎやかな通りをはずれると
 
たちまち生活感あふれる雰囲気。
 
学校や病院のレトロな建物もいい。

さて、台湾での夕食もとうとう最後。
選んだのはまたホテル近くの延三夜市のこちら。
 
〆も思いきりB級なこちらの店で
 
枸杞土虱なるスープ、70元。店頭の大きな鍋でクコの実ほか薬膳と一緒に煮こまれている土虱とはナマズの一種だそうで、実際他のテーブルの丼からはひげがはみ出しているのも見えた(笑)。
しかし食べてみれば真っ黒い皮のしっかりした白身に泥臭さなどはまったくなくて、食べごたえも十分。
この店はこれと、同じようなスープで骨付き豚肉を煮込んだ薬燉排骨が売りのようでどのお客さんもそのどちらかを食べているが、薬膳臭さが苦手でなければ珍しいメニューでおすすめ。

温泉入って薬膳食べて。本日も健康的な一日。


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17年台湾縦断 18 陽明山

2017-06-15 23:47:40 | 東アジア
4月16日

朝食に昨日見た葱餅を買おうと宿の裏の朝市へ。
日曜の朝も元気に営業中だが、お目当ての葱餅屋さんがいない!
どうも曜日によって出ている店が違うようで、完全に当てが外れてしまった。

しかたがないので、これも好きな飯糰と豆漿にメニューを変更。
 
かわいいお嬢ちゃんがお母さんを手伝っている感じのいい屋台。黒米の中にそぼろ、切干大根、油條という定番の具。卵が入っていないのが残念だけれど、おいしくてお腹いっぱい。

用意ができたら本日も地下鉄に乗って、剣潭で下車。
ここから今日は陽明山の馬槽温泉に行こうとバス停を探す。

 乗りたいのは金山行きの1717番のバス。バス停はあるが目指すバスは一向に現れず、あっちだ、こっちだと言われてうろうろするうち改札の横に観光案内があることに気づき、聞いてみると駅からは離れたバス停からの出発だと言う。

 
言われた通り銘傳大学という学校の前で待っているとやっと目指すバスがやって来た。

これに乗って45分、陽明山公園を通り、噴煙を上げる小油抗も過ぎた所で下車。
 
二股に分かれた道の左側を下って行くと看板が現れ、途中門の閉まった家があるのでドキッとするが、さらに下って
 無事営業中の日月農荘に到着。
週末のためか思いのほかたくさんの車が停まっていて
 
駐車場脇の売店の野菜もよく売れている。

 
入口で150元を支払い、チケットをもらって食堂や年季の入った椅子の並ぶ廊下を過ぎ
 
浴場エリア入口でチケットを渡すとその先に男女別露天風呂がある。

お風呂には先客のおばさま方がいたのでこの先は写真がないが、ここは裸で入れる完全露天。
湯温の違う浴槽が5つあって、かけ流されているのは硫黄の香りも強い白濁湯。
 酸性のお湯なのでなめると酸っぱくて、表示の通り鉄の味もする。
一番大きな浴槽が一番熱くて43,4℃あっただろうか、ぬるい浴槽は40℃ほどなのであっちへ入ったり、こっちに入ったり。
一部屋根もかかっているが頭上には緑が見え、風が吹き抜けて実に気持ちいい。
これで聞こえる会話が中国語でなければ日本のどこかの温泉にいると思ってしまう。

ゆっくり硫黄泉を堪能させていただいたら、またバスに乗って来た道を戻る。
 天気はいまいちだけれど、ここが台北市内から1時間もかからない所というのが信じられないほどの緑の濃さ。

10分乗ったら竹子湖で下車。
 ここからは遠くに市街地が見えるが、降りたのはこの景色のためではなく
 
「賞花歩道」とあるお花畑を通る道を散歩するため。そして「海芋」とあるのはカラーのことなのだが
 このあたりは花の栽培が盛んだそうで、遊歩道の脇に広がる花畑も自然のものではない。

まだ咲いていない畑が多くて残念に思っていたら、遠くにきれいに咲いた畑が一つ見えた。
 
と思ったらここはしっかり金網で囲われ、中で写真を撮るには入場料を取られる。
若いお嬢様方はお花畑の中の自分が撮りたいので入場料を払っているが
 せこいおばさんは金網の隙間から写真を撮る。

少し先では金網で囲われていない畑も発見。
  
きれいだけれど、ここは白ばかりでオランダで見たような多彩な色はないのがちょっと残念。

さらに行くと小道は木立の中に入って
  
 
カラー以外のちょっと変わった花も見られる。

気持ちよく散歩をして、お昼はカラー畑を見ながら
 
日月農荘で買ったとうもろこしと茶卵、台湾バナナにレンブ―。

 来た道を戻って、カラー売りも並ぶ国道沿いのバス停へ。
ところが乗りたいミニバスはどれもお客さんでぎゅうぎゅう、2台ほどは停まってもくれず、やっと乗れたバスも席がなくて、陽明山からのクネクネ道を吊革につかまって下るのはなかなか大変だった。

30分の乗車で今度は新北投へ。
新装なった滝の湯の様子はこちら → 台湾・北投温泉 瀧の湯リニューアル

すぐ隣には加賀屋があって、玄関前には着物姿のスタッフがお出迎えの準備中。
 
瀧の湯からの帰り道には大型バスが停まって大勢のお客さんが出てきたが、大陸からの団体だろうか。
加賀屋の台湾進出は成功している様子。

帰りはMRTに乗ろうと新北投の駅前に行くと、以前にはなかった古い駅舎のレプリカが出来上がっていた。
  
 
入場は無料で、中には復元の展示や土産物売り場も。

 
北投行きの客車内には風呂桶型のPRディスプレイなどもあって、北投温泉は相変わらずがんばっている。

これにて今回の台湾温泉めぐりは終了。
訪ねた温泉地は7ヶ所、入った施設数は10。
どこもそれぞれ味があって、実に楽しかった。


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17年台湾縦断 17 新竹

2017-06-12 23:33:27 | 東アジア
4月15日 続き

北埔からまた好行バスに乗り、今度は竹東の駅前で下車。

 
駅前は交通量も多く思いのほか開けているが、駅舎は田舎駅そのもの。
 
この駅を通っているのはローカルな内湾線、各駅にキャラクターが存在するらしい。

しばらくすると反対方面行きの列車がやって来たが、車体はこれまたキャラクターだらけ。
  
 
乗り込んだ列車内も幼稚園バスのようで、ローカル線が幼児化するのは日本のまねなのか、どこも発想が同じなのか。

 
高層マンションの立ち並ぶ景色を見ながら竹中で六家支線に乗り換え、台鉄新竹駅まで30分。

 
新竹の駅は現存する中では台湾最古、日本統治時代の1913年に建てられたそうで、真ん中の時計台がかわいい。

駅前にはそごうデパートなどもあってにぎやか。
 
正面をまっすぐに行くとロータリーに清代の東門城がある。

新竹には日本統治時代の建築がいくつか残っているとのことなので、それらを探して歩く。

 
南国らしい木の奥の立派な建物は旧新竹州庁、現市政府。
 
そのすぐそばの新竹市美術館は旧市役所、消防署も古い建物だが、台湾も救急はやっぱり119番なのだろうか。
 
元信用組合やら映画館やら、他にも古い建物が結構あって、街並み探検もおもしろい。

やがてやって来たのは新竹唯一の観光スポット、城隍廟。

ずらり並んだスクーターの向こうにはまた小さな店がずらり、その奥の屋根が道教のお宮と言うことなので
 店に挟まれたとても小さな廟入口から入ってみる。

 
ここに祀られている城隍神とは死者を裁く裁判官というから閻魔様のような神様らしいが
 
境内には紙のお札を燃やす立派な金爐があったり、金ぴかの布袋様がいらっしゃったりで、なにやら金運にも恵まれそう。

そしてこの廟が面白いのはお宮の正面。

香炉の向こうにいきなり屋根に覆われた屋台街が広がっているのだ。

この境内からも直接屋台に行けるが
 こちらは外から屋台街への入り口。
明らかに廟への入り口より立派で大きい。
 
中にはびっしりと食べ物屋台が並び
 
台湾式牡蠣オムレツや肉圓も名物らしいが、新竹と言えば有名なのはもちろんビーフン。

と言うわけでまずはこの中でも一番人気という「阿城號米粉」へ。
 
注文すればすぐ出てくる炒米粉は35元。食べなれたものよりコシと弾力のあるビーフンはそれ自体ほとんど味付けがされておらず、上にかかった挽肉ともやしの餡で食べる感じ。脂っぽさもなくあっさりとすぐに食べてしまったが、それほど感動しなかったのはビーフン好きとして期待が高すぎたか。

さらにもう一軒はしご、次は肉燥飯の「柳家」。
 
お弁当がどんどん売れているこちらで

酸菜と香菜も乗り、黒胡椒のかかった肉燥飯30元とつみれスープ40元。
トロトロ甘辛味の肉燥飯もおいしかったが、それ以上に大きなお肉のつみれがプリプリでうまい!持ち帰り用のつみれをなぜ買って帰らなかったかと後で後悔したほど。

廟内で2軒はしごをしてもうお腹いっぱいになったが、帰る前にはもう一つ食べるものがある。

一日一デザートは廟を出てすぐの所にある「阿忠冰店」でかき氷。
  
間口は狭いながら、このひょろりとしたビルがすべて一軒のかき氷屋さん。どのかき氷にもかかるパイナップル・シロップでビルが建ったのだからたいしたもの。
と言うことでシンプルなパイナップル氷40元で締め。これ以上の具はもう入らん。

膨れたお腹を抱えて新竹駅へ。
 少し待てば急行の自強号があったのに、すぐ目の前の各駅停車に乗ってしまったのは脳に血液が回っていなかったのかもしれない。
おかげで台北まで1時間40分もかかってしまって、疲れた。

やっぱり新幹線は速い。


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17年台湾縦断 16 北埔

2017-06-11 18:40:06 | 東アジア
4月15日

ホテルに朝食は付いていないので瑞穂で買った粽を食べて、本日の活動開始と地下鉄駅に向かうが、ふと見ると脇道に屋台が集まっている。
 
さらにその先を折れるとローカルそのものの短い市場通りが朝からにぎわっている。

おなじみの八百屋や総菜屋はもちろん、めちゃくちゃカラフルな魚屋やめずらしいサメの燻製肉屋さん。
  
 
季節の竹の子も大量販売しているし、ここだけ行列ができている葱餅は絶対においしそう。これは明日買わねば。

台北駅からは高鐵で新竹へ。
 切符は券売機で買ったが、わかりにくいシステムに白人のおじさんは係員を呼び、別の女の子たちはクレジットカードが通らなくて四苦八苦。自分も280元の切符を買うのに1000元札を入れたらどうしても通らず、500元札を入れたらおつりが10元コイン22枚で却ってきた

 緑の田んぼを見るうち、30分で新竹到着。
 
高鐵新竹駅は例によって郊外に建てられているので周りには何もなく
 
広いバス乗り場から獅山旅客センター行きのバスに乗車。

満員の乗客と共に運転手が大音量でかける演歌を聞くこと40分。
 目的地の北埔に到着。
ここは客家の町と言うことで漠然と山の中を想像していたのだが、道中は市街地が続いてちょっと意外。

到着はしたが地図を持たず、どちらに行っていいのかわからないのでまずは腹ごしらえをすることにした。
 目についた小吃店の水晶餃というのに惹かれて注文してみると
 
まわりはタピオカの皮に挽肉餡が詰められたものが登場。タピオカはもちもちしているが中の餡が少なくて、正直6個はもてあましてしまった。
ここは素直に客家名物の板絛を頼めばよかったか。

お腹を満たしたところで案内看板を見ながら街歩き開始。
街の中心らしい慈天宮を目指して歩いて行くと
 
台湾の観光地らしく、道の両側に食べ物を売る店が出現してここは大にぎわい。
 
客家らしい漬物やういろうの様なお菓子
 
干し柿や金柑もここの特産品らしい。

大勢の売り子の間を抜けてお宮に到着。
 
 
みかんの顔はお宮の人の手すさび?

お参りを済ませて脇道に入ってみると
  
狭い道の続く中に古い井戸があったり
  
 
昔ながらの家があったりで、普通の住宅街なので建て直された家も多いが、人通りも少なくて歩くのが楽しい。

 
角が生えたような門は公館や小さな廟の入り口。中には入れない。 

 
この辺りは東方美人茶の産地なのでお茶屋さんもいっぱい。

なのでそのうちの一軒で一休み。
 
水井茶堂は1930年代に建てられた日本式家屋だそうだが、
 和風というよりはエキゾチックな雰囲気。

客家と言えばお茶とごま、かぼちゃの種などをすりつぶしてお湯を注ぐ擂茶が名物で、隣のテーブルでも日本人のご夫妻がすりこ木で奮闘中。
 
でも一人では飲みきれないので、アイス東方美人茶と生姜糖のお菓子を所望。このお菓子がなにげにおいしくて、食べきれない分は持ち帰らせてもらった。なにしろお茶と合わせて200元と、いつもの夕食よりお高いのだから。
しかしお茶もすっきりとおいしく、さかんにポーズを取りながら写真を撮っているお嬢ちゃんたちを見ながらゆっくりさせていただいた。


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