5月4日
アパートメント・ホテルに朝食は付いていないので、まだ8時前だが早朝の街へ。
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窓から生える脚やら、永遠にお掃除するおじさんやら見ながらぶらぶら歩いて
マヨール広場に来たのはたぶん25年ぶり。
早朝のマドリードは意外に開いているバルも少ないので、24時間営業という老舗チョコレート屋、サン・ヒネスへ行ってみる。
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するとさすがガイドブックにも出ている有名店、埋まっているテーブルの4割ほどは日本人。
我々ももちろん参考書通りの注文をするが
細いチュロスは一人前6本も来るし、太いポラスも2本。
チュロスはカリカリ、ポラスの方は中華圏の油条にそっくりで、どちらも甘さはまったくない。その代わりホットチョコレートの方はドロドロで激甘、これに揚げ物をつけるのは年寄りの朝食には重すぎた。
店を出るなり、やっと開いたパン屋さんのコーヒーでお口直し(笑)をして
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馬やら熊やらのいるプエルタ・デル・ソルまで来ると
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生ハム屋が開いていた。店内のカウンターで朝食を食べている人も多いけれど
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一番安い生ハム・サンドはたった1ユーロほど、せっかくなのでとテイクアウトしたハモン・イベリコでも3.5ユーロとうれしいお値段で、甘いものよりこっちがいい。
アパートでゆっくりサンドイッチを賞味したら、今回の旅の第一目的、プラド美術館へ出陣。
こちらも徒歩10分ほど。
10時の開館間際でチケット売り場には少し行列ができていたが、事前にネット購入をしておいたので入口でプリントアウトを見せるだけ。入場料は15ユーロとお高いが、ネットの手数料は0.5ユーロと良心的だ。
さて、久しぶりに入ったプラドだが、広い館内はわかりづらい。
まずは大きな荷物を預けようとロッカーを探すが、これが妙な所に少しあるだけでわかりづらく、館内が複雑なのは大きな博物館の常だが、目指す展示室にもなかなか行けない。
なぜかと観察してみると、ここはどうも館内表示がへたくそなのだ。良く見ると展示室番号など表示はあるのだが、目につきにくくて不親切。
同じことはスペインの他の観光地でも感じたので、スペイン人は観光表示が苦手なのかも。
と文句を垂れつつ、まずはボッシュの部屋へ直行。
オランダのボッシュ展に来なかった作品の数々、一番有名な「快楽の園」には団体ツアーが群がってガイドの説明を聞いているが、「七つの大罪」や「干し草車」など他の作品の前は空いているのでゆっくり見られて幸せ。
他は適当に流そう、と言いながら、さすがハプスブルグ家のコレクションなのでファン・デル・ワイデンやブリューゲルなどフランドル派に見とれ、スペインの画家で一番好きなベラスケスはもちろん見なければならないし、ゴヤも見ておこう、とうろうろしているうちに4時間も経ってしまった。
プラドだけでヘロヘロになりつつ、マドリッドは今日一日だけなので次へ。
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プラドのすぐ目と鼻の先にあるティッセン・ボルネミッサ美術館。
ここは今年で開館25年とのことで、前回マドリッドに来た時にはまだできていなかったか、存在も知らなかった。
が、ここを見学する前に一休みしてお昼を食べねば
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と中庭にあるおしゃれなカフェテラスへ。
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食べているとスズメが遠慮なくやってきて、食べ物を奪って行きそうな勢い。
東京ではスズメもあまり見なくなってしまったが、マドリッドには鳥がいっぱい、しかも人を全く恐れない。
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さて、それでは美術館の中へ、入場料は12ユーロ。
ティッセン・ボルネミッサと言う覚えにくい名前はドイツ系の男爵のお名前。
鉄鋼業で築いた財で20世紀の初めに初代が古典絵画の収集を始め、2代目が近・現代絵画のコレクションを充実させたと言う個人コレクション。
それがなぜマドリッドにあるかと言うと
この2代目の5番目の奥さんが元ミス・スペインだったからだそう。
今ではスペイン政府に買い取られたとはいえ、個人コレクションならそれほどの規模ではあるまい、とたかをくくっていたらとんでもない。
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3階建ての広い館内にゆったりと配置されたコレクションはルネッサンス期から現代まで、選りすぐられてすごい数。どれだけの財をつぎ込んだやら。
特に初代の集めた古典絵画の趣味が良くて
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ファン・デル・ワイデンやクリストゥス
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北方系の肖像画など、超好み。
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美男、美女を眺めるのも楽しい。
コレクションは上の階ほど古い作品で、1階まで来ると20世紀絵画。
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上階の古典を根を詰めて見てくると、現代絵画はぼやっと見られるのでちょうどいい。
いまだに撮影禁止のプラドとは違い、こちらはフラッシュなしならOKなのでそれもうれしくて、気付けばここでも3時間。
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最後にミュージアム・ショップを覗くとなにやら日本柄のランチョン・マットまであっておもしろい品ぞろえだが、旅の初日に荷物を増やすわけにはいかない。
この後は余裕があればソフィア王妃芸術センターも覗きに行こうかと思っていたが、もうそんな気力は残っていなかった。
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アパートメント・ホテルに朝食は付いていないので、まだ8時前だが早朝の街へ。
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窓から生える脚やら、永遠にお掃除するおじさんやら見ながらぶらぶら歩いて
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早朝のマドリードは意外に開いているバルも少ないので、24時間営業という老舗チョコレート屋、サン・ヒネスへ行ってみる。
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するとさすがガイドブックにも出ている有名店、埋まっているテーブルの4割ほどは日本人。
我々ももちろん参考書通りの注文をするが
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チュロスはカリカリ、ポラスの方は中華圏の油条にそっくりで、どちらも甘さはまったくない。その代わりホットチョコレートの方はドロドロで激甘、これに揚げ物をつけるのは年寄りの朝食には重すぎた。
店を出るなり、やっと開いたパン屋さんのコーヒーでお口直し(笑)をして
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馬やら熊やらのいるプエルタ・デル・ソルまで来ると
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生ハム屋が開いていた。店内のカウンターで朝食を食べている人も多いけれど
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一番安い生ハム・サンドはたった1ユーロほど、せっかくなのでとテイクアウトしたハモン・イベリコでも3.5ユーロとうれしいお値段で、甘いものよりこっちがいい。
アパートでゆっくりサンドイッチを賞味したら、今回の旅の第一目的、プラド美術館へ出陣。
こちらも徒歩10分ほど。
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さて、久しぶりに入ったプラドだが、広い館内はわかりづらい。
まずは大きな荷物を預けようとロッカーを探すが、これが妙な所に少しあるだけでわかりづらく、館内が複雑なのは大きな博物館の常だが、目指す展示室にもなかなか行けない。
なぜかと観察してみると、ここはどうも館内表示がへたくそなのだ。良く見ると展示室番号など表示はあるのだが、目につきにくくて不親切。
同じことはスペインの他の観光地でも感じたので、スペイン人は観光表示が苦手なのかも。
と文句を垂れつつ、まずはボッシュの部屋へ直行。
オランダのボッシュ展に来なかった作品の数々、一番有名な「快楽の園」には団体ツアーが群がってガイドの説明を聞いているが、「七つの大罪」や「干し草車」など他の作品の前は空いているのでゆっくり見られて幸せ。
他は適当に流そう、と言いながら、さすがハプスブルグ家のコレクションなのでファン・デル・ワイデンやブリューゲルなどフランドル派に見とれ、スペインの画家で一番好きなベラスケスはもちろん見なければならないし、ゴヤも見ておこう、とうろうろしているうちに4時間も経ってしまった。
プラドだけでヘロヘロになりつつ、マドリッドは今日一日だけなので次へ。
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プラドのすぐ目と鼻の先にあるティッセン・ボルネミッサ美術館。
ここは今年で開館25年とのことで、前回マドリッドに来た時にはまだできていなかったか、存在も知らなかった。
が、ここを見学する前に一休みしてお昼を食べねば
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と中庭にあるおしゃれなカフェテラスへ。
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食べているとスズメが遠慮なくやってきて、食べ物を奪って行きそうな勢い。
東京ではスズメもあまり見なくなってしまったが、マドリッドには鳥がいっぱい、しかも人を全く恐れない。
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さて、それでは美術館の中へ、入場料は12ユーロ。
ティッセン・ボルネミッサと言う覚えにくい名前はドイツ系の男爵のお名前。
鉄鋼業で築いた財で20世紀の初めに初代が古典絵画の収集を始め、2代目が近・現代絵画のコレクションを充実させたと言う個人コレクション。
それがなぜマドリッドにあるかと言うと
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今ではスペイン政府に買い取られたとはいえ、個人コレクションならそれほどの規模ではあるまい、とたかをくくっていたらとんでもない。
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3階建ての広い館内にゆったりと配置されたコレクションはルネッサンス期から現代まで、選りすぐられてすごい数。どれだけの財をつぎ込んだやら。
特に初代の集めた古典絵画の趣味が良くて
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ファン・デル・ワイデンやクリストゥス
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北方系の肖像画など、超好み。
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美男、美女を眺めるのも楽しい。
コレクションは上の階ほど古い作品で、1階まで来ると20世紀絵画。
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上階の古典を根を詰めて見てくると、現代絵画はぼやっと見られるのでちょうどいい。
いまだに撮影禁止のプラドとは違い、こちらはフラッシュなしならOKなのでそれもうれしくて、気付けばここでも3時間。
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最後にミュージアム・ショップを覗くとなにやら日本柄のランチョン・マットまであっておもしろい品ぞろえだが、旅の初日に荷物を増やすわけにはいかない。
この後は余裕があればソフィア王妃芸術センターも覗きに行こうかと思っていたが、もうそんな気力は残っていなかった。
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